セカンドオピニオンとは、主治医以外の医師のことを言います。
医療過誤に遭われた相談者にセカンドオピニオンをあたるようによく言うのですが、どうもうまくいかないようです。その理由は、こういうことなのです。

前の病院での失敗された説明を患者側が被害者意識むき出しで説明してしまっています。その気持ちは痛いほど分かるのですが、紛争の匂いを察知したセカンドオピニオンが腰を引いてしまうのは火を見るより明らかです。それは法廷に引っ張り出されることを忌み嫌う医師がほとんどだからなのです。

ですが医者も人の子。本能的に医者は患者の苦痛を何とかして和らげたいと思っている筈です。であれば、患者側は今ある苦痛を治したい一心でセカンドオピニオンに懇願するわけです。前の病院で失敗されたことなど言う必要など一切ありません。逆に言わないほうがいいのです。

ですが、聞かれた時には答えねばなりません。その時には、人のいいバカを装うのです。「こんな治療をしてもらいましたけどなかなか良くならなくて・・それで・・」といった感じですね。決して前の病院の医師のことを悪く言わないように気をつけるようにして下さい。

これで症状が緩和されたら、ありがたいことです。不幸にも症状が改善されない時、医師の口から「これは治らない・・」という言葉が出ます。この言葉が聞けるまで半年から1年の通院は必要でしょう。このとき初めて『症状固定』とされる訳です。つまり何がしかの後遺障が残るわけです。『後遺障害認定等級』を取るのはこの時意外にチャンスはありません。

実際、医療過誤訴訟を手掛けようとしている被害者は、この等級認定が欲しいわけです。その目的をあからさまにしてしまっては、いいセカンドオピニオンに当るわけもありません。そして「いい医者がいない、いい医者がいない・・」と嘆くのです。「いい医者を紹介してください」と言われても結果は同じことなのです。あくまで、良いセカンドオピニオンにするのもしないのも患者次第ということなのです。

とにかく後遺障害認定が取れれば、本人訴訟であろうが裁判の準備は整ったと同じことです。別にセカンドオピニオンの医師に対して、何とか味方になってもらおうとか、法廷で証言してもらおうとかしてあれこれ思索を走らせる必要もありません。彼らは、裁判所命令によって呼び出せばいいのです。

「そんな方法では味方になってもらえないのでは・・」と心配なさる方も多いとは思いますが、そんなことは心配無用です。医師は自分の下した後遺障害認定を覆そうとする相手方弁護士に対して、医者のプライドに賭けて応戦します。つまらない弁護士を雇うより、よっぽど頼りになる存在となる訳です。

こうした方法論をメールで個別にアドバイスしてきたのは、医師側に悟られたくなかったからに他なりません。最近は時の経過とともに相談者の方々が佳境に入ってきております。公私共になかなかHPを更新する余裕もなくなってきましたので、公開いたしました。

法律が改正されるのを待っていては、被害者の権利を守ることもできません。バカを装って賢く対処すべきです。

               by東道武志