2007年5月8日・兵庫県立尼崎小田高校で3年生1クラスに50分×2の授業・生徒の感想文(全員分)



@今までの授業と今日の生田さんの講演を聞いて野宿者に対する考え方が変わりました。家がなくてもどこかしら働き先があるのではないだろうか、働いてお金を稼ぐことが出来るのではないか?今まではそう思っていました。だけど実際は野宿者の働く場所があまりなく、住所がないから会社に相手にされないという始末でした。アルミ缶集めや段ボール集めの仕事だけではとてもじゃないけど満足な生活は出来ないし、かと言って日雇いの仕事は若くて健康な人が比較的選ばれて50才以上の人は働きにくい。
こんな社会では野宿者の数が増えてしまうだけでもっと社会が野宿者を支援しなければならないと思いました。
私のマンションのゴミ捨て場にも自転車に大量のアルミ缶を乗せてる人がよくやって来ます。
だけど1缶2円の缶を何個も何個も集めているのだと思うと物凄く果てしない作業をしているのだと感心します。
野宿者にさせたのは社会や会社なのに野宿者を排除しようとたくさんの思考を凝らしていると思うと凄く腹立たしいです。
住む場所がないから公の場である公園や路地で生活すると追い出され、私的な場でテントを張ると訴えられる。
野宿者を排除するのならこれ以上野宿者を増やさない社会をつくることが政府の仕事だと思います。
また生田さんが言っていたように私たち国民が野宿者を軽蔑の目で見ないことが必要になると思います。
私も早速今日聞いた話を母親に話しました。あと野宿者襲撃の話は思わず目を瞑ってしまいたくなる話ばかりでした。でも実際にあのような悲惨な事件が起こっているのだと思うと悲しくてたまりません。寝ている野宿者の体に火を点けてガソリンをまくなんて普通に考えてありえないです。そしてその犯人が高校生の男子に多いということもショッキングでした。どうして高校生の男子に野宿者を襲撃する人が多いのか…野宿者を自分より弱い身分とみなしてるから野宿者を襲撃するのだと思います。野宿者だから何をしても悪くない、そう考えているのかもしれません。野宿者に対しての偏見をなくすことが大事だと思います。

A今日、生田さんの話しを聞くまでは、やっぱり『汚らしい』とか『適当に生きてきた人』っていう偏見があったけど、ビデオを見たり話しを聞いて、頑張って仕事をしていた人でも野宿者になる可能性があるということを知りました。野宿者の人達が頑張ってる姿や、適当に生きているわけではないということは知ったけど、それでもやっぱりもし自分のマンションの近くにテントをはられたりすると、違う所いってほしいと思うと思います。世界の野宿者の現状を知ったとき、アメリカなどに比べて野宿者の数が少ないから、日本はまだましな国なんだと思ったけど、支援の団体の数が日本はまだまだらしいので、もっと増えたらいいなと思いました。そして生田さんが言ってたように私も『野宿者が少なくなる』というよりも『失業者が少なくなればいい』と思いました。そしたら野宿者だけでなく、今までやってきた『ネットカフェ難民』も少なくなると思います。働きたいと思う人みんなが働ける社会に、いつかなってほしいと思います。

B今日は生田さんにホームレス(野宿者)の人々について教えてもらいました。授業で見たビデオのことだけでなく,他にも野宿者の@日の生活を知ることが出来ました。今,同じ国にそんな生活の差があってショックを受けました。そして,外国の野宿者についても知ることが出来ました。やはり,日本だけでなく世界にはたくさんの野宿者がいることを知りました。そしてアメリカ,ヨーロッパでは野宿者への支援がしっかりしていると知り,やはり日本は外国と比べると遅れている国だと思いました。今日の話を聞いて今までの野宿者の見方が変わりました。
私たちも生田さんのような目で野宿者の人々をしていくべきだと思いました。

C今日の話を聞くまではホームレスなんてみんな自殺すればいいと思ってた。でも今日の話を聞いてホームレスを見下していた自分が恥ずかしくなった。ホームレスも自分達もなにも変わらないということがわかった。それにホームレス支援というのはもっとたくさんやってると思ってたけど、ほとんどないなんてショックだった。これからはもっと支援して欲しい。

D今まで私がホームレスの人に対して持っていたイメージは、だた何もしないで怠けている人というだけだった。どうして働いて住む所ぐらい見つけられないのだろと思っていた。梅田でお金をいれる箱を持ってお金をいれてほしそうにしているホームレスの人を見て、かわいそうだなぁ〜とも、働かない自分たちが悪いんだとも思っていた。
この授業を受けてなかったら生田さんの話を聞いていなかったら、私はずっとこういう考えを持っていて排除の考えを持った人間になっていたかもしれないと思うと、ぞっとした。差別している自分に気づけて本当によかったです。
ホームレスの人は働きたくないのでなく、働きたいのに働らくことができないのだ。むしろ働らきたい普通の生活がしたいと思っているのだ。怠けているのではなく、普通の人なら考えてることができないくら低い時給1○○円ぐらいにしかならないカンを集めをしている。生きていくため毎日必死だ。
よく考えてみると誰だって家に帰ってご飯を食べて温かいふとん寝たい。
ビデオでみた人の生活は本当にひどかった。いつ病気になってもおかしくないし、もう病気になっているかもしれなかった。
ホームレスになった人はすぐに頑張れば、普通に生活できるようになれると思ってた。でも服って聞いた時本当に驚いた。まず、服が必要なんだと思った。1つ1つステップをふんでいく事が大切だとわかりました。
ネットカフェ難民の人にているなぁッと思った。ただ年齢が若いか若くないかの違いかと思いました。日雇い労働者は若い人しか雇ってくれないとわかりました。もしこのままネットカフェ難民の人がずっとそのままの状態で進んでいくのなら、ホームレスになってしまう確率が高いのではないかと思いました。そしたらどんどんホームレスの人が増えていくと思いました。
若いうちは、なんとか仕事があっても年をとってしまうと仕事がこなくなってしまう、。これは生田さんから聞いた話の中で一番、解決していかないといけない問題だと思いました。50代になってもできる仕事はあるはずです。
中学生や高校生が襲撃する話しは前からニュースなど知ってました。差別が原因なのかなぁと思いました。きっとそんなひどいするのは、ホームレスの人を人と思ってないのかもしれません。
でも、そんなことは絶対ありません。みんな一生懸命生きているのです。大人にも原因はあると思います。大人がホームレスの人を差別するのを子供は聞いてからです。私たちにしてくるたような授業をみんなにしていけば、そういう事件が少なくなるのではないかと思した。
今回の授業を通し自分の間違っている所、本当の現実をしることができてよかったです。
先生が言っていたように私達もいつホームレスやネットカフェ難民になるかわかりません。みんななるなんて思ってなかったし、なろうと思ってなったわけではないからです。それを心に留めこれからも考えていきたいと思いました。

Eまずホームレスが世界中にいることに驚かされました。テレビで中国や北朝鮮の貧しい地域でのホームレスや孤児がたくさんいるのは知っていましたが、ヨーロッパやアメリカなど文化の高い国にもホームレスがいるというのはショックです。特にアメリカはホームレスの子どもも多く、格差社会がある国なんだなと思いました。そういった人達に対して、日本では若者が襲撃し死亡させるという酷い事件がありますが、人間として許せないことだと思います。人間としての生きる最低の権利を得るためにもホームレスの人達を救済する仕事や生活の場を保障できるように国がもっと支援しなければいけないと思います。
今日、話を聞いてホームレスの人達がただ外で寝ていると思っていましたが、ホームレスにならざるを得なかったということがわかって見る目も変わりました。またそれを支援している人達がいるんだとわかり頭が下がる思います。今の社会の現状を知れてよかったと思います。

F今日の話を聞いてホームレスという人達に対しての意識が変わった。はっきり言ってホームレスになる人自身が悪いと思っていたが、それなりの理由があって、やっぱりこの社会や法律などが悪い部分があるなと思った。一度転落すると立ち直るのに大きな壁があるそうなので、その壁を一つ一つ取り壊していくのが僕たちがこれからやるべきことだなと感じた。あと驚いたのはホームレス襲撃の事だ。目を刺したりガソリンをまいて燃やすそうだ。ホームレスの人達の方が絶対苦労してるのにひどい人は殺そうとまでする。ほんとうに今の世の中おかしいと思う。あと段ボールの安さには驚いた。アルミ缶集めは予想よりもお金がもらえるようだったがやはり苦労のわりには少ない。話を聞いてほんとうによかったと思うし、ボランティアとかもしたくなった。ホームレスを助けたいと思うけど、どうすれば助ける事ができるのかわからないので考えてみたい。

G生田武志さんの、野宿者問題についての授業を受けた後、気になって著書である「野宿者襲撃論」の一部を読ませて頂きました。野宿者が生み出されるのと、復帰の難しさの現実について、実際に支援を行って現実を体感しておられてる方の話だったので、メディアで知る現状よりもリアルな情景が浮かんできました。
自分を含めた世間の人々が、あまりに問題への関心が無く、無知で知ろうともしない現状があることにショックを受けました。
襲撃についての報道は以前からあったから、メディアを介して知ってたし、僕の住んでる地区には、比較的野宿者がいるので、小学生ぐらいから遊んでる公園や、橋の下などで実際によく見てきたし、本当に汚いものとして、あるいは、敗者としてとしか認識がなかった。そしてこのような無知から生まれる偏見がマジョリティを占め、尚且つ、これは世間一般のその他の問題に言えるかもしれないけれども、問題について知ろうとする努力をしない限りは、覆すことすら出来ないと思う。実際に自分もそうだったからだ。
「一般社会による野宿者への偏見・差別」
著書によれば襲撃を作っている原因のひとつはこれで、「ホームレスは臭くて汚く社会の役にたたない存在」「何かをしなければ生きる価値ないし、
何もしなくてホームレスになったっていうのはほんとに価値がない」「無能な人間を駆除する、掃除するって感じ」「働けって腹が立つ」などと語っている。この「無能な人間は駆除される」「役に立たない存在は価値がない」実際に襲撃をした、中高生はこのように語っていることからも、現代人の無知が生む偏見と、モラルの欠如が現状の問題とみて間違いない。
弱者を排除していく徹底された現代のレジームからは野宿者という最底辺層を復興していくという姿勢そのものが排除されてるとさえ思える。だが、偏見を無くしていくことから、野宿者を支援する活動、例えばそれは些細な寄付であったり、何気ない心遣いや何よりも、"排除しない社会"につなげ、結果的にそれが行政をも動かす力となり得るならば、着実にこの問題は解決されると思う。以前におっしゃられたように野宿者の問題の解決は、格差の拡大にも少なからず関係していると思うから、何よりもまずみんなが問題を考える、また知ろうとする姿勢を持つことが一番大切であって、また最も近道なんじゃないかと感じました。

H今日の話を聞いて野宿者の生活の実態がよくわかった。アルミ缶はもう少し高く売れるのではないかと思っていたけど、実際はそうではなかった。普通の生活をしている人達は、野宿者を邪魔だとか迷惑だとしか思わないだろう。自分も話を聞くまではそう思っていた。だけど、今日の話を聞いて、とても厳しい生活をしてるんだとわかった。また、自分と全く関係の無いことでもないようだ。自分がどれほど努力したとしても、首をきられて、職を失うと、どうしようもなくなる。一度どん底に落ちてしまうと、なかなか立ち上がることができない社会になってしまっている。だから人事だと思わずに考えをもつべきだ。野宿者の人達も自分なりにがんばっている人がほとんどだと思う。だから「排除する」考え方を持つのではなく、野宿者の人でも住みよい社会にする必要があると思う。野宿者を助ける施設がもっと必要だろう。ワーキングプアの人達やネットカフェ難民の人もこのままの社会では、いずれは野宿者になりかねない。だから、金持ちが住みやすい社会をつくるのではなく、選挙で負けてしまったフランスのロワイヤル氏のような「一人も見捨てない社会」を作って行ってほしい。野宿者を襲撃する人になぜ中高生の男が多いかというと、普段の生活で様々なストレスを抱えて、そのストレスを効率よく発散する方法がわからず、ただ面白そうだからや、友達との悪ふざけでしてるんだと思う。もちろんそれだけが原因ではなく、邪魔だと思ったりしてるのも事実だろうけど、ゲームとかの感覚で平気で人を殴ったり、殺したりしてしまう若者も多い。いろんなメディアが発展していく中で、人々に与えている悪い影響も少なくないと思う。普通では考えられないような行動をとる子供が増えているのも、社会のせいではないだろうか。生きてることの喜びや、ありがたさとかを感じない人が増えてきてしまってるのだろう。命の大切さや互いに助け合って生きていくということをしっかりと子供に伝えなければ、野宿者襲撃などの考えられない暴力事件は、いっこうに減ることは無いだろうと思います。

I生田さんのお話を聞くまで私は、近くに野宿者の人がいながら野宿者の人についての事が全くの無知でした。なので、今日の授業はとても興味深かったです。正直、野宿者に対しての印象はとても悪いです。そしてその印象は小さい頃から教えられていたような気がします。
 野宿者の生活は、私が想像していたよりもはるかに酷かったです。アルミ缶は1個2円で1s150円になり、段ボールは1s150円で1日10時間働いて1000円ぐらいにしかならない生活を強いられているのはとても残酷だと思いました。その原因の多くは、失業や病気などにより、なかなか自立出来なくなり本当はしたくないのにやむ終えず野宿をしなければならなくなった訳で、もとは普通に生活をしてきた人たちなのに社会が、失業者や病気で働けなくなった人を支援してあげないから野宿者の人が増えていくのだとわかりました。立ち直るにも、住所が無くて働けないとか、年齢制限があるとか、就職しても一ヶ月先までの生活費が無
いとかで立ち直るにも立ち直れない状況を知り、ましてや社会自体が排除してしまっているので、深刻な問題だなと危機感を覚えました。病気になってもお金が無いから治すことも出来ず、手遅れになるまで我慢して可哀相だと思いました。あと公園に入れなくしたり、柵を立てて寝れなくしたり、強制的に撤去させたりと最初は私も迷惑だからそうした方がいいと思っていましたが、よく考えると野宿者も一人の人間であり、人権があるので、そんなことを考えていた自分が最低だと思いました。 ワーキングプアの人たちやネットカフェの人たちの問題と同様、この問題を解決するには、社会全体が野宿者に対する偏見を無くし、労働の年齢制限を無くし、住所を与え、就職してから一ヶ月先の給料まで援助し、それから返すようにして、最低限度の生活を出来るようにセーフティネットきちんと張ってあげるべきだと思います。
 この問題は、世界各国にもあり、国際的に深刻な問題だと知りました。私が驚いたのは、子供や女性もたくさんいたことです。世界にこんなに多くの野宿者がいたなんて知りませんでした。 あと深刻なのは、野宿者襲撃です。生田さんの話を聞いた後、あまりにも酷すぎて鳥肌が立ちました。しかも襲撃するのは、中高生が多いです。なんで中高生が襲撃するのか?と考えると、私はおそらく野宿者の偏見とか、インターネットやテレビでいじめとか殺人とか流れているからそれに影響されて、自分よりも弱いと思っている野宿者をおもしろ半分で襲撃するのではないのかと思います。あとゲームとかすぐ殺せるし、自分が気に食わなかったら簡単にリセットボタンを押せるので、命に対して簡単に考え過ぎているからではないかと思います。
 野宿者に対しての考え方を変えるのはなかなか難しいけど、将来的に野宿やがいなくなり、みんなが屋根のある家に住める社会になってほしいと思います。

K今日の講演を聞いて、再び衝撃を受けました。今まで授業で福田先生から聞く話やビデオを見ても衝撃を受けていたのに、今日の講演の話もさらに強い衝撃がありました。まず、最初に話を聞いた「空き缶・ダンボール」についての話です。たくさん、集めても1000円くらいにしかならないというのは、噂というかどこからか で聞いていて知っていました。しかし、労働時間と1日の移動距離についての話を聞いて本当に驚きました。今までの私のイメージでは労働者の人たちは朝の7時〜10時くらいまでで、自分のテントの近くのゴミ捨て場でせっせと空き缶を集めていると思っていました。1日8時間も働いて20kmも自転車を労働者の人たちは毎日こいで空 き缶を一生懸命集めているというのは、本当にびっくりしました。それで1000円しかもらえない。というのは、本当に酷い世の中だと思います。それだったら空き缶のごみの日は、ゴミ収集車は出動させないで野宿者の方の力に任せて浮いたガソリン代や人件費を使って少しでも野宿者の方へ多くのお金を与えれたらいいのになぁと 思いました。それと、野宿者襲撃についての話もまた、驚きだらけでした。
いきなり、ナイフで刺したりガソリンをまいて火をつけたり、なぜ平気で人はそんなことをできるのか本当に情けなくなりました。さらに、それをしている大半が私を同じ年くらいの中高生の若者だというのを聞き、野宿者のかたにさらに申し訳なく思う気持ちまであります。なぜ、そんな酷いことを平気で私の同じ年くらい の若者はできるのか。まずは、日ごろのストレスをぶつける場所がないことに原因があると思います。そのストレスを野宿者にぶつけている。それだけだと思います。襲撃した若者が特に野宿者に対して恨みがあるということは、あまり考えられません。だから、若者は野宿者を遊びのおもちゃやサンドバック。つまり物としてしか みていないんだなぁと思いました。野宿者の人を「社会のゴミ」と思ってやった。みたいなのを聞いたことがあるけど、ぬくぬくと親の金で生活させてもらっている中高生がよくそんな偉そうなこと言えるなぁ〜とあきれます。
ある意味、この野宿者襲撃というのは、戦争を同じことじゃないかなぁと思いました。野宿者は「社会のゴミだから」、自分にとっていらないもの。と考えて物で遊ぶように襲撃して笑いものにする。人間として最低です。こういったことをした若者に対してどのような刑罰が下るのかとても気になります。死刑にしても足り ないくらいの罪じゃないかなぁと思いました。
今日の講演を聞いて「野宿者」と「被災者」を対立させて話をしているのがとても気になりました。話を聞いて「被災者」に対しては温かい目を送るのに「野宿者」に対しては冷たい目しか送れない。「被災者」は震災によって一気に苦しい生活に強いられます。「野宿者」は社会の悪さによって一気に苦しい生活に強いられ ます。そう考えてみたら特に「被災者」と「野宿者」との違いがあるとは思えません。またそれを支援する人に対する目も同じです。身近なもので比べていいものかわからないけど、阪神淡路大震災のときには被災者にもボランティアの人にも新聞やメディアの目が向きました。「道徳」の授業でも何度も話を聞き、感動する話もありました。これは苦しい生活になってしまった人の頑張りもそれを一生懸命支援する人もすばらしいことです。そうしたら社会の悪さによって苦しい生活を強いられた野宿者には、なぜあそこまで冷たい目を送られるのかおかしいなぁと思いました。野宿者は震災によって苦しめられたわけじゃないけど、社会の悪さによって苦しめられています。大した変わりはないと私は思います。
それと最後に質問させてもらった「公園」について。
公園に野宿者が住まないように誰も入れなくする。まったく意味がわかりません。公園はみんなのものだから公にするべきです。オープンにしていないと近所の子供たちも遊ぶ場所がないし、野宿者がいて迷惑さえかけなければ別に悪いことはないと思います。ある意味、住民の人たちは自分たちを犠牲にしてまで野宿者を「排除」する。という考えがわかりません。でも、これは私が大阪のように本当に野宿者がたくさんいる地域にいないからかもしれないけど、今の私ではどうしてもこういう住民の冷たい考えが信じられません。
社会を変えるというのを、具体的に支援者やその周りの人が野宿者に対して「踏み台」を作っていってあげるという話は、あんな単純でことでいいのかと本当に納得しました。今まで社会を変えると考えても特に良い考えが浮かばなかった自分がとても恥ずかしく思って、まだまだ私の考えや思考力は甘いなと思いました。
今日の講演は、本当にリアルな話ばかりでとても衝撃ばかりで勉強になりました。今まで野宿者の問題に目を向けたことがなかったけど、本当に目を向けるべきものだなぁと思いました。今日の2時間の授業ではまだまだ聞き足りなく思ったのでもっともっと時間を使って今日の自立支援の方の話を聞いてみたいと思いました 。もし、可能ならばまた来てもらって話を聞きたいです。

L私は今回野宿者支援をしている生田さんからの話を聞いていろいろなことを知ることができました。生田さんの話を聞くことによって、本当の野宿者の実態を知ることができた気がします。今日本での野宿者の数は約3万人で、大阪にはそのうちの5分の1である6000人もの人がいるということを知りました。確かに心斎橋などの繁華街に行くとよくそれらしき人を見かけたり、すれ違ったりします。世界の多くの国でも日本のように野宿者(ホームレス)がたくさんいるということを知りました。でも、日本よりも支援制度は整っていて日本はまだまだこれからやらなければいけない問題・課題が山積みだと思いました。
 また、野宿者の人たちはやはりしょうがなく野宿する生活をせざるをえなっかたという人がほとんどでそれはいきなりなるものではなく、段階を踏んでその結果として、“野宿者”になってしまうのです。急な失業や病気などにより、いつ人の人生が転落するのかわからないぶん、すごく怖いと思いました。みんな元の生活に戻りたいと思っているけど、それがなかなかできない現実。それは私達の社会そのもののせいだと思いました。
 “野宿者=負け犬・社会から排除されたもの”という考えからして、日本の社会は間違っていると思いました。
生田さんの野宿者支援団体は少しでも多くの人に、普通の生活がまたできるようにする手助けをしたり、手を差し伸べることによって社会がともにこの問題について考えを変えたり、支援するような行動を起こしてもらえたらなと思っていることを聞きました。それを聞いて、私はすごく心を打たれました。野宿者の人たちも生田さんのような自分たちを支援し、守ってくれる存在がいることをわかってもらいたいです。そして、もっと頼ってくれればと思いました。
 また、最近よくある中高生の野宿者襲撃事件ですが、なぜ彼らがこのようなことをするのかというと、
一種の弱い者いじめだと思いました。彼らはきっと、野宿者の人たちを自分より下の弱い者だと思っているはずです。自分より弱い者を見つけて、その人を傷つけることにより自分という存在の意味を探しているのではないでしょうか。人間はどんな生活をしていようと、同じ人間なのだからお互いがお互いを助け合って生きていけたら…と改めて思わされました。
 生田さんの話を聞けてとてもよかったと思いました。本当にありがとうございました。

M今日していただいたお話の“襲撃”の話には本当に驚かされました。ホームレスの人が殺害されたというニュースを聞くと驚きの気持ちの中にも「あ〜またか」という慣れてしまっている感情もありました。殺害されるとゆうことが少なくない世の中になってしまったように感じます。そのほかにもどのように生活をしているかを知りました。一日に1200円というごくわずかな収入。時給にするとたったの100円程度。普通に考えたらそんな収入なら働く人はいないはず。でもどんなにきつくてもやらなければ生活が出来ない。おかしすぎる世の中だと思います。日本は他国に比べてホームレスの人に対しての支援が低いと聞きました。そんな国はどうにかして変えたいです。まずは「排除」という意識を一人一人からなくしていくことから始める必要があるんだと感じました。ホームレスの人たちの現状を知り偏見をなくすことで何かが変わり始めるんじゃないかと思います。
このようなお話を直接聞いたのは初めてだったので今の日本がどんな状態なのかという意識を高める良い機会になりました。ありがとうございました。

N私の父は「野宿者は働く義務もしないで一日中寝てるだけや」と言う。昔から野宿者=へべれけに酔いつぶれた堕落者だと思っていたが、今日の話しを聞いて違うことがわかった。働きたいが働けない環境、世間からの排除、それをどう改善していくかは、正直今の私にはわからないけど、できることと言えば、今日聞いた話しを家族にしたり友人にしたりすることだ。
一番驚いたことは日本はアメリカの後を追っていて、このままいけば20年後は子供の野宿者も増えるだろうと言っていたことだ。20年後そうならないためには、もっと社会に目を向けなければならないと感じた。ここら私達の時代、明るくするのも暗くするのも私達なのだ。
野宿者襲撃に中高生が多いのは、親が私の父みたいな感じで野宿者をとらえていて、それを子供に言うからではないかな。そしていらないものはすべて排除してしまえという考えで、同じ人間として見ていないからであろう。学校行ってても、仕事してても、空き缶拾ってても、1日にかたをつけてきたのは同じこと。今日の話しを聞いて野宿者に対しての思いが変わった気がする。

O今回の講演を聞いて、今までの知識をさらに深めることができました。まず日本に3万人も野宿者の人がいるということに驚きました。特に大阪市の野宿者の数には驚きました。それなのに、市はこんなとこで住まないで、という声を優勢にして、野宿者のひとのことを考えずに立ち退きを強制しているように思いました。そんな事がたくさんあると思います。だから二つの面から見て判断していかないといけないと思いました。公園に柵を張ったり、そういう事をすることができるなら、少しでも野宿者のことを考えていかないけないと思いました。公園は公の場であるので、そういう人が住んでいても別にいいと思います。だから、もし立ち退いて欲しいなら何か対策を立てたうえじゃないと、立ち退きは言えないのではないかと思いました。自立支援センターとかの話を聞いて、初めて制度のことを知りました。テレビとかで見ていると、とてもいい環境でなんでみんな入らないのだろう、と思っていました。でも今日の話で入っても、就職出来ずにまた元の生活に戻ることを考えたら、若い
人しか望みを持ちにくいのかなと思いました。一度今の生活を捨てて、かけないといけない恐さがあるのでみんないけばいいと軽い感じで言えないんだと思いました。襲撃は一番ひどいなと思いました。ニュースで取り上げられている記事しか知らなかったのでこんなに沢山事件が起きていたらゆっくり夜とか寝ていられないだろなと思いました。もっと野宿者のことを普段から考える機会をつくっていった方がいいのかなと思いました。そして、間違った認識を正していけば少しはおさまるかなと思いました。外国と比べると、日本はまだまだだと思いますが、二十年後今のアメリカと同じにならないようにかわっていけたらなと思いました。


戻る