野宿者襲撃・年表 2000〜
新聞記事および各種資料から作成

<2000年>
■4月12日
兵庫県尼崎市にて同市内の中学生の男子生徒3人、同市内の高校1年の男子生徒がガード下で生活する野宿者3人を角材やコンクリート片で殴ったり、蹴ったりし負傷させた。

■5月9日
東京都文京区新花公園で公園を掃除したり・赤ちゃんをあやしたりしていた人気者の野宿男性が死亡した。早朝、「夜中に殴られた」と言い入院したが右の腎臓が破裂していて同月22日に死亡した。犯人不明。(6月13日朝日新聞)

■6月15日
東京都墨田区と中央区にかけこの夜連続して野宿者が襲撃される。金属バットで頭を殴られたり、襟首をつかまれ約30メートルも引きずられた人もいた。また助骨を折られた人もおり、3人が負傷し小茂出清太郎(63才)さんが内蔵破裂などで死亡した。犯人の若者3人は「私生活や仕事でいらいらが募った。殴るとスカッとするのでストレス発散のためにやった」などと供述している。(6月15日朝日新聞夕刊・7月27日朝日新聞)

■6月22日
大阪市阿倍野区阿倍野筋天王寺駅近くの路上で寝ていたところ、通りがかった市内の清掃業者(26)に言いがかりをつけられ、殴られ、同駅の地下通路に逃げたが、しつこくつきまとわれたため、持っていた果物ナイフで清掃業者の左胸を刺し、約1カ月のケガを負わせた疑い。 その後、逆襲以前に、パトカーが来て青年に注意するだけで放置していたことも明らかになった。

■7月11日
入間市の公園で、ベンチで寝ていた男性(60)が2人組の若い男性に竹や手で殴られ、頭などに重傷を負った。2人は20歳前後で、傷害事件とみて捜査している。

■7月21日
名古屋市南区の公園で、ベンチに寝ていた男性(66)が、3人組の若い男に胸などをけられ、肋骨骨折などの大怪我をした。18日にも同時刻ごろ、同区の公園内で寝ていた路上生活者が被害に遭っている。

■7月22日 天王寺連続殺傷事件
同年始め頃から野宿者の襲撃を繰り返していた格闘ゲーム仲間の高校生らが死亡者が出てやっとつかまる。早朝、小林俊春(67才)さんが寝ていたダンボールの囲いに自転車で突っ込んだ上、顔や背中に殴る蹴るの暴行を加え、出血性ショックで殺害した。犯人はM(20才)と高校生3人で、これまでに大阪城や天王寺公園付近を中心に20件以上の襲撃をしていたらしい。「野宿者には暴行を加えてもばれない」「ゲームの技を使ってノックアウトするまでやりたかった」などと供述している。Mは一審で懲役4年6ヶ月の実刑判決を受けた。(8月1日毎日新聞)

■9月15日
石川県加賀市内の小学5年生男児4人が野宿者をエアガンで撃つ。

■10月31日
大阪市東住吉区の白鷺公園で野宿しているOさんが「まだおったんか、はよ出ていけ」と中学生3人になじられもみ合いになった。囲まれたOさんは手製やりで反撃し中学生に一週間の怪我を負わせてしまった。今年夏、中学生の花火遊びをOさんが注意したことを逆恨みしたらしい。(11月1日読売新聞)

■11月
東京都練馬区の児童公園で野宿していた男性が殴られ殺される。公園で花火をしていた少年が、この男性から「うるさいと注意されて」逆恨みして暴行を加えているのが目撃されている。

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<2001年>
■6月7日
大阪・ミナミで若い男性が野宿者の女性を川へ突き落とし、殺人未遂の現行犯で逮捕される。

■7月29日
大阪市日本橋電器街の路上でダンボールを敷いて寝ていた野宿生活の男性(62才)が若い男に油のようなものをかけられて火をつけられた。男性は胸や腹に火傷を負い重傷。犯人はそのまま逃走した。(7月30日読売新聞)

■9月20日
大阪天王寺区の路上で市内中学3年の男子生徒が野宿者男性の顔を蹴って転倒させ、男性は路面に後頭部を強く打ち、2日後に死亡した。

■10月14日
宇都宮市内河川敷にて1995年4月に当時少年だった24-25歳の会社員の3人が路上生活者男性を誘いだし、乗用車ではねて殺害した疑いで逮捕される。
「遊び半分で何度も車をぶつけているうちに、ひき殺してしまった」

■12月
広島駅地下通路で野宿していた人(58才)が通りがかりのとび職の男に殴られ病院に運ばれた。男は「ホームレスが嫌いだからやった」と話した。

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<2002年>
■1月2日
神奈川県の相模川河川敷で加賀谷茂(52才)さんが胸や頭を木刀で投打され殺された。会社員が出頭し逮捕される。

■1月25日
前日に図書館内で騒いでいたのを鈴木邦彦(55才)さんに注意されたのを逆恨みして、少年らは鈴木さんの後をつけて寝起きしているゲートボール場を見つけ、その晩何度も襲撃した。鈴木さんは中学生4人と高校生2人に角材、ビールビンで殴られ続けた。少年らは「謝れ」と迫ったが彼は拒否したため、少年らは倒れた鈴木さんの上に物置を押し倒し、その上に乗って飛び跳ねた。鈴木さんは顔や胸、背中など全身にあざがあり、外傷性ショックで死亡した。少年法の改正により刑事処分できるはずの14才の3人の中学生は起訴されず少年院送致となった。(1月28日朝日新聞)

■4月21日
午前3時半頃、神奈川県茅ヶ崎海岸の砂防林内でテントの中にいた50代から60代の野宿生活の男性3人がエアガンで遊んでいた少年6人に3〜5メートルの至近距離から撃たれ、顔や腕などに全治5日間の怪我を負った。犯人は16才の少年と23〜30才までの会社員らだった。(4月22日毎日新聞)

■7月28日
東京都江東区内の公園で高校生3人が酔って寝ていた会社員を野宿者と思い込みバケツ一杯の熱湯をかけて顔面に3日間の火傷を負わせた。この他にも少年達は野宿者を狙った襲撃を繰り返しており「世直しと思ってやった」と供述している。(10月17日朝日新聞)

■8月11日
千葉公園の体育館の軒下に寝ていた男性2人が死んでいた。一見寝ているように見え外傷は見あたらず所持品も盗まれていなかった。4人組の男が2人ずつに分かれて蹴っているのを見た目撃者がいる。死んだのは長谷川勝(54才)さんと加賀谷良吉(60才)さんで、周辺では同日未明、何件かの襲撃が起こっている。(8月12日朝日新聞夕刊)

(04年9月11日)
千葉市中央区の千葉公園体育館前で02年8月、ホームレスの男性2人が集団暴行されて死亡した事件で、千葉県警は11日、いずれも同県佐倉市内在住で、事件当時16〜19歳の未成年だった配管工(21)=当時無職=ら男性4人を傷害致死の疑いで逮捕した。4人は佐倉市内の同じ中学校の出身で、全員が容疑を認めているという。県警は千葉中央署に捜査本部を設置した。 ほかに逮捕されたのは、倉庫作業員(20)=当時大学生=と配管工(20)=同専門学校生=、家屋解体工の少年(18)=同無職=の3人。 捜査1課などの調べでは、配管工ら4人は02年8月11日午前3時半ごろ、千葉市中央区弁天3丁目の千葉公園で、体育館正面出入り口付近に寝泊まりしていた長谷川勝さん(当時54)と加賀谷良吉さん(同60)を殴ったりけったりして、内臓損傷出血で死亡させた疑い。4人は直前に地元のゲームセンターで「ホームレスをボコしに行こう」などと言い、現場まではオートバイ3台に分乗して向かったという。 公園の職員が同日午前7時50分ごろ、長谷川さんら2人が倒れているのを発見した。2人のポケットには現金などが残されたままで、少年が2人に暴行している姿が目撃されていた。県警は、これらの状況から少年グループによる暴行目的の犯行とみて捜査していた。 今年8月、県警音楽隊のコンサートで事件の情報提供を呼びかけるチラシを配ったところ、「犯人の1人を知っている」との情報が寄せられ、任意で4人から事情聴取していた。 配管工らはこのほか、事件直前に同じ公園でホームレスの男性2人が殴られた暴行事件などについても、おおむね関与を認めているという。

■8月13日
名古屋駅の路上で若い男4人に男性(69)が暴行を受けて死亡する。

■10月12日
江東区内の中高生5人が野宿者に熱湯をかけてやけどを負わせたとして補導・逮捕される。
「ホームレスを軽蔑していた。世直しだと思った」

■10月22日
野宿者襲撃の犯人とされる若者2人が静岡地方検察庁により、簡易裁判所に起訴された。事件現場で周囲の野宿者らが取り押さえ交番に突きだしたが、警察が捜査しなかったため、検察庁に直接告訴状を提出した。

■11月25日
午後8時頃埼玉熊谷の路上で中学生2年生3人が井上勝見(45才)さんに殴る蹴るの暴行を加え死亡させた。3人は「ホームレスをからかいに行こう」と相談、反撃されたため殴ったという。ブロック塀に後頭部を打ちつけ倒れた後も踏みつけたりして急性硬膜下血腫で死亡させた。(11月30日毎日新聞)

■12月4日
午前0時過ぎ名古屋中川区のガード下で若い男3人組にいきなりスプレーをかけられ鉄パイプで殴られ吉本一(57才)さんは病院に運ばれたがまもなく肺挫傷などで死亡した。(12月4日朝日新聞)

■12月16日
10月8日ごろ、川越市の公園で少年(17-19)が公園にいた野宿者2人に暴行し、ライターで火を付けたとして傷害容疑で逮捕される。その後「ホームレス狩り」を供述。

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<2003年>
■2月3日
早朝4時半頃、埼玉市大宮のスーパー前の広場で男が次々と寝ている人を殴ったり蹴るなどの暴行を加え4人が軽傷、大久保三郎(72才)さんが頭を殴られ間もなく死亡した。男は何も取らずそのまま逃走した。(2月3日毎日新聞)

■2月5日
東京世田谷大蔵の公園で中学3年の男子生徒(15才)が寝ていた60才ぐらいの男性をナイフで刺し死亡させた。

■2月11日
水戸市の橋下で高校3年生男女生徒4人がホームレスの頭や顔に暴行を加え殺害した疑い。
「一緒に酒を飲んでいたところ口論になって暴行を加え、服を脱がせて川に落とした」

■2月14日
午前2時半頃鶴見緑地の休憩所で寝ていた男性4人が少年30人に金属バットや鉄パイプで殴られた。男性(59才)が肋骨を折り1ヶ月の重傷、3人が頭や腕に軽いけが。少年らはミニバイクや自転車で逃げた。出頭した14〜17才迄の少年17人の内3人が傷害容疑で逮捕された。(2月16日読売新聞)

■4月17日
名古屋市の港北公園で野宿者2名が公園で寝ていたところ数名の若者に1時間くらいにわたり暴行を受け、うち1人が死亡した。

■6月11日
練馬区の公園で若い女性が、寝ていた野宿者男性にいきなり刃物で切り付けて逃走した。男性は首を2カ所切られて重症。

■6月18日
 東京都江東区の旧中川で昨年(2003年)6月、ホームレスの男性が水死する事件があり、警視庁少年事件課は(2004年1月)26日、男性を強引に川に飛び込ませて死なせたとして、殺人の疑いで、いずれも江東区に住む16歳の無職少年2人を逮捕した。
 調べでは、少年2人は昨年6月18日午前1時ごろ、江東区亀戸8丁目の旧中川河川敷で、ホームレスの東保起さん=当時(64)=を無理やり川岸に連れて行き、東さんの顔面を殴り「川に飛び込め」と命令。嫌がる東さんに石や鉄板を投げて川の深みに追い込んだ。警視庁は当初、事件性がないと判断。司法解剖もしていなかったが、現場を目撃した別のホームレスらの証言などから、捜査していた。2人は昨年4月ごろからホームレスへの暴行事件を10数件起こしており調べに対し、少年は「人間のくずなので、死んでもいいと思った」と容疑を認めているという。

■8月11日
午前1時半頃、大阪市西成区萩之茶屋3の南海電鉄の高架下で、バイク6〜7台に分乗した若い男十数人が、路上で寝ていた廃品回収業の男性(61)の頭を金属バットで殴って逃げた。男のうち2〜3人はアイスホッケーのマスクをつけていた。そして約1時間後、そこから2.2キロ離れた路上で、同様に路上で寝ていた廃品回収業の男性(46)の全身を金属バットで殴って逃げた。

■8月13日
大阪府警浪速署は13日、ホームレスの男性を鉄パイプなどで殴り、軽傷を負わせたとして、大阪市内の市立中学3年の男子生徒(15)、住居不定の無職少年(15)、同(16)の計3人を、傷害容疑で逮捕・送検した、と発表した。3人は「追いかけられて、必死に逃げるスリルがおもしろくてやった」などと供述しているという。
 調べでは、3人は11日午前1時45分ごろ、同市浪速区日本橋東3の路上で、廃品回収業のホームレス男性(54)の背中を無言のまま鉄パイプで小突いて倒した後、腕や頭を殴打し、腕に軽い打撲傷を負わせた疑い。3人は児童養護施設で知り合った遊び仲間という。「(被害者は)被害届を出さないだろうと思い、過去にもホームレスばかり5回くらいやった」などと供述しているという。
 また、現場には主犯格の無職少年(18)もいたとみられ、同署は近く傷害容疑で逮捕状を取って行方を追う。[毎日新聞8月13日]

■9月15日
未明、静岡市清水地区で野宿生活をしていた井上さんが死亡し、日系ブラジル人の22歳と17歳の若者2名が傷害致死容疑で逮捕された。
「容疑者として逮捕された若者たちがブラジル人であったことが強調されている面もあるようですが、この点についてはむしろ、彼ら外国籍の若者たちがこの日本社会でおかれている立場を振り返ってみる必要があります。外国籍の子どもたちは言葉や文化の問題や偏見、そして経済的問題などから学校に通うことさえ困難であるという現状があります。また、若者たちの就労機会も限られており、様々な困難に直面させられています。そのため外国籍の若者たちは、日本社会の中で居場所がない状態におかれていると言えます。それは、職を失い、家族から隔絶し、寝場所さえ確保困難な野宿者と共通する問題だといえます。」(野宿者のための静岡パトロール)

■10月17日
神奈川県警川崎臨港署などは17日までに、ホームレスの男性3人に暴行し、けがをさせたとして、川崎市川崎区に住む小中高校の男子の児童、生徒計10人を傷害などの疑いで逮捕、補導した。調べに対し、少年らは容疑を認め、「ストレス解消のためにやった。社会のゴミを退治するという感覚だった」などと話しているという。
 同署によると、10人はいずれも公立校に通う。中学の先輩後輩、兄弟などの関係で遊び仲間だった。中学3年の5人と高校1年の2人、高校2年1人の計8人が逮捕され、小学6年と中学1年の2人が補導された。小学生を除く9人が家裁に送られ、すでに4人が保護観察処分とされているという。
 調べでは、少年らのうち7人は5月24日夜、同区の公園で、いすに寝ていた男性(52)をけったり、頭を自転車の空気入れで殴ったりして18日間のけがをさせた。さらに、メンバーが一部違う7人が8月28日午前1時半ごろ、同区の公園のベンチで寝ていた男性(68)をけるなどし、2週間のけがをさせた。6月21日夜にも6人が駐車場で寝ていた男性(64)に暴行した疑い。小6は8月の事件に加わっていたという。 同署によると、少年らは昨年末ごろから、ホームレスの男性らが暮らす小屋に石を投げるなどのいたずらを始めた。自転車で連れ立って行動し、暴行を繰り返したという。

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<2004年>

■1月5日
午後1時10分ごろ、千葉県野田市鶴奉、野田市役所駐車場に止めてあった軽ワゴン車の中で、男性が死んでいるのを知人が見つけ野田署に届け出た。顔や頭などに殴られたような跡があり、同署は傷害致死事件の可能性もあるとみて調べている。
 死亡していたのは、住所不定、無職井上勝弘さん(63)と分かった。
 調べによると、井上さんは軽ワゴン車の後部の布団の中で横向きに倒れていた。車には布団のほか毛布や食料などが積んであった。同署は井上さんがホームレスで、車内で生活していたとみている。 (時事通信)

■1月24日
午前5時半ごろ、神戸市中央区花隈町の花隈公園で、ホームレスの男性(56)が寝ていた段ボールが燃え、男性が両手足やのど、顔などにやけどを負った。男性は意識不明の重体。
 生田署は現場に火の気がなかったことから、何者かが火を付けた可能性もあるとみて傷害容疑などで調べている。
 調べでは、男性は土の上に段ボールを敷いて寝ていた。男性は自分で近くの交番に駆け込んだ。「熱さで目が覚めると燃えていた」と話していたという。
 男性は数週間ほど前からこの公園で寝泊まりしており、最近は男性以外に寝泊まりしていた人はいなかった。生田署によると、周辺で最近ホームレスのトラブルはないという。
 現場はJR東海道線元町駅から西へ約400メートルの線路沿いの公園。(共同通信)

この頃、隅田川地域で襲撃が多発
(以下、山谷争議団/反失業闘争実行委員会のビラより)
●隅田川地域での襲撃被害の状況
*白髭橋方面、道路公団管理のフェンス内
*04年11月、白髭橋上流あたり一金、土夜中0時過ぎ、8〜10人くらい自転車で来る。石をぶつける、角材を振り回すなどなど…
 ・「○○中1」の名が入った自転車を見た。追いかけていって東白髭団地の5号に逃げ込むのを見た。
*11/27夜の張り番の時に。白髭一桜橋間、交通公園より白髭寄りの仲間がよくやられる。9月にもやられたとのこと。
*隅田公園台東区側、つき山前の藤棚から少し離れたところに小屋を構えている仲間―04年12/17(金)の深夜3:00頃。男7人、女1人、中学生くらい。角材などを持ってきて「壊しに来た」と。本人は逃げたのでケガはなかったが小屋をメチャメチャにされた。
 ・同じ時間に台東区側桜橋テラスのあたりにも来たようだ、と別な仲間。
 ・12/19(日)、夜7130頃4,5人来て、同じ仲間の小屋をまたしてもメチャメチャにした(その後本人はここには荷物だけ置いて小屋は構えていない)。藤棚小屋も少しやられた。
 ・言問トンネルに寝ていた仲間には石をぶつけていった。桜橋寄りのスロープから2人乗りした自転車で降りてきて石をぶっけていく。Yさんが集中的にやられる。この目は寝ているところをアザができるくらい棒でひっぱたかれた。7月、9月にもやられた(消火器をぶつけられたことも)。
*12/19(日)、夜7:30頃墨田区側白髭橋バーミヤン前に中学生くらいの子供が4、5人来て石をぶつけていった。その現場を目撃した仲間の話では、石をぶつけれた仲間は明治通り沿いの入口近くにシートを張っている。が、現在はそこを物置き場にして本人は別な場所で寝ているとの事。それ以前にも3回くらい来た(日暮れ時か夜明け前に)。17日(金)頃には同じ並びの仲間の小屋もつぶされた。暴行を受けた仲間もいる。
*12/19(日)、夜9時か10時頃、墨田区側桜橋テラス藤棚のところもやられた。6人くらい来て、上から石を投げたり、カラーコーンやそのバーを投げつけたり、下に降りて来てパレットを小屋にぶん投げたり…。追っかけてはさみうちにしようとしたが、捕まえられず。
*12/20(月)墨田区側プール体育館あたり(裏がカン、ビン置き場のところ)一小屋を棒でひっぱたきながら自転車で通り過ぎていった、という話を仲間が聞いた。
*12/23(木)の休目、夜11時頃、言問トンネルのYさんがジャッキベースを投げつけられた。
 ・台東区側山谷掘りひろばの仲間(3軒)も石をぶつけられたという話を聞いた。
*墨田区側白髭橋方面高速下―上に「頭上注意」の看板があるところ―の仲間
 ・12/28(火)の明け方5時頃、中高生らしき子供が5,6人来た。角材で頭を殴られ血だらけに。幸いキズは浅く「もう大丈夫だ」と(28日の夜パトで話を聞く)。
*台東区側東武線の鉄橋下の仲間―クリスマスの頃、2回やられた。1回目は夜10時頃、5,6人で来た。2回目は夜中の2時頃、7,8人できた。カラーコーン、植木鉢、石などをテントに投げつけていった。中高生くらいの子供。
*白髭橋、明治通りを上流側に渡って、高速道路の一つ目の柱のあたりに寝ていた仲間が10月頃石を投げつけられた。その後、別な場所に移動した。また別な仲間は、夜中にトイレに行く途中、4,5人にボコボコにされた。
*05年1/4(火)、夜12時頃、桜橋高速下で夜だけ寝ていた仲間の自転車が吹き抜けの所に落とされた。本人は宿泊に行っていた。
*1/4、夜11時〜12時頃、言問トンネル(台東区側)周辺で自転車3人組が道路方面から石、ブロックをトンネルめがけて投げつけて行った。その後東武線鉄橋のほうにも行ったとのこと。
 ・1/4、東武線鉄橋の下でダンボールを囲って寝ている仲間の小屋がホウキで叩かれた。その仲間のホウキを使って他の仲間の小屋も襲撃。
*1/11(火)夜9時頃、言問橋藤棚の仲間の小屋が切られた(本人は不在だった〉。
*1/12(水)夜7時ごろ、桜橋高速下に寝ていた仲間の一人が高校生(男5人、女2人〉らしき子供に囲まれ、「カネ出せ」と脅された。「200円しかない」と言ったら、「かわいそうだな」と言って引き揚げていった。暴行は受けず。5分くらい。
*1/12夜9時ごろ、言間トンネルでYさんが寝ているところをイスで殴られあばら骨を痛めた。5,6人くらい。別な仲間の話では「もっと多かった。高校生くらいだろう。現場の写真を二枚撮った」と。
*台東区側、堤防際のマラソンコース(東武線より)に寝ている仲間が1月に入ってから鉄パイプで脅された。
*週の半ばか週末、台東区側隅田公園・藤棚の水飲み場で水を汲んでいたら、茶髪の子供数人(女性も含む)が夜10:00頃来て、「山谷はどこだ」と聞いてきたので答えていると、いきなり水を汲んだペットボトルを蹴倒された。(1/25聞き取り〉
*1/31(月)午前3:30頃、花川戸公園の仲問の小屋が金属バットで叩かれ壊された。本人は隅田川へ避難。車で来た連中に。

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<2005年>

■7月5日
 尼崎市内でホームレスの男の小屋に花火を投げ込むなどしたとして、尼崎西署は五日までに、男子高校生四人を補導した。当初、このホームレスが高校生の一人の首を絞めたとして、暴行容疑で同署に逮捕されたが、調べに対し「この生徒らに、住んでいた小屋に花火を投げ込まれ、仕返しでやった」などと供述。高校生らは事実を認めた。
 阪神間では同じようないたずらが相次いでいるといい、関係者らは「ホームレスから被害届が出ることはまれで、問題は潜在化している可能性がある」と困惑している。
 事件は二日早朝に起きた。同市大島二の武庫川河川敷で、男子高校生四人がはいかいしていたところ、突然、ホームレスの男が大声を上げながら、高校生の首を絞めた。近くを通りかかった女性が一一〇番し、駆け付けた同署員が現行犯逮捕した。高校生にけがはなかった。
 高校生は当初、警察官に「河川敷で突然襲われた。何でこんなことをされるのか分からない」と話していた。ところが、事件の直前、この高校生ら四人が、逮捕されたホームレスが住む小屋に花火を投げ入れていたことが判明。ホームレスは「今回の高校生かどうかは分からないが、以前にも花火を投げ込まれたことがあった」と供述しているという。
 尼崎市福祉事務所によると、中高生が夜間や早朝にホームレスの小屋にロケット花火や爆竹などを投げ込むいたずらが後を絶たず、ホームレスは自衛策として集団で生活しているという。(神戸新聞)

■7月13日
 東京都墨田区の公園の遊歩道で13日、路上生活の男性が襲われて死亡する事件があり、警視庁は16日、いずれも定時制高校の生徒で、同区内の少年(19)と、江東区内の吉田尚人容疑者(20)を殺人の疑いで逮捕した。2人とも男性とは面識がなかった。少年は容疑を認めているが、吉田容疑者は「殺すつもりはなかった」と供述しているという。
 捜査1課の調べでは、2人は13日午前3時半ごろ、墨田区緑4丁目の区立大横川親水公園の遊歩道で、段ボールの上で眠っていた男性の頭や胸をけるなどして殺害した疑い。現場近くに残された足跡などから少年らが浮上したという。
 2人は仲間と酒を飲んで別れた後、歩いて帰宅する途中に被害者を見つけ、いきなり襲撃したという。少年は「酒を飲み調子にのりやってしまった」と供述、吉田容疑者も「特に理由はありませんが、酔った勢いで男性の頭をけりました」と話しているという。事件後、2人はいずれも自宅に戻っていた。
 男性は持っていた年金手帳などから香取正光さん(64)とみられる。公園で寝泊まりし、廃品を売って生活していたという。司法解剖の結果、死因は失血死で、左側頭部が陥没し大量に出血していたほか、肋骨(ろっこつ)が折れていた。
 現場付近で血の付いたブロックが見つかっており、同課は凶器に使われた可能性もあるとみて調べている。
 2人が通う定時制高校の校長によると、2人は別のクラスに所属しており、暴力ざたを起こしたことはなかったが、授業は欠席がちだったという。事件直前の12日は、前期試験の最終日で、2人とも午後7時半まで試験を受けていた。翌13日は、少年が遅刻、吉田容疑者は欠席したという。

■7月18日

花火・暴行―“ホームレス狩り”都立高校生7人逮捕
 東京都内の荒川河川敷でホームレスに暴行を加えたとして、警視庁少年事件課と西新井署は25日、葛飾区の都立高校1年生(16)ら少年7人(15〜16歳)を暴力行為の疑いで逮捕したと発表した。
 7人は都立高4校の生徒で、「4回ぐらいホームレスに暴行した」と供述しており、同課で余罪を調べている。
 調べによると、7人は今年7月18日未明、足立区の荒川河川敷にある橋の下で、ビニールテント内にいたホームレスの男性(43)を外に出し、殴るけるなどの暴行をした疑い。男性に向けてロケット花火を発射するようなこともしており、男性の体にはあざなどが残ったという。
 調べに対し、少年らは「ホームレスなら警察に届けないと思った。怒った顔が面白く、ストレス発散になった」などと供述している。暴行を目撃したホームレスの男性が同署に通報、事件が発覚した。(2005年10月25日 読売新聞)

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<2006年>

■1月28日(朝日新聞)
多摩川堤防上に男性の遺体 暴行受けた可能性も
 28日午後2時ごろ、東京都府中市押立町5丁目の多摩川緑地の堤防上に男性が倒れているのを通りがかった人が見つけ、119番通報した。男性はすでに死亡しており、頭などに殴られたような傷があることから、警視庁は傷害致死事件とみて捜査を始めた。
 捜査1課の調べでは、男性は持っていた免許証から住所、職業不詳の石沢正勝さん(68)と確認された。上半身に布団を掛けられた状態で堤防上に仰向けに倒れており、後頭部や右足に殴られたような跡があった。石沢さんは付近で路上生活をしていたとみられる。
付近で路上生活する男性(51)は「昨夜、現場付近で『この野郎』という声と棒で人を殴るような音を聞いた」と話している。

■4月23日(朝日新聞)
ホームレスのテント燃える、尼崎で類似の火災5件目
 23日午前9時10分ごろ、兵庫県尼崎市東七松町1丁目の橘公園で、園内の西側に並んだテント3張りのうち中央の1張りから出火、ビニールシート製のテント約10平方メートルと布団、衣類などの生活用品が全焼した。住人の男性(52)は外出していた。尼崎南署は不審火とみて調べている。
 同公園がある同市中部では18日以降、半径800メートル以内の川沿いや公園などで、ホームレスのテントや日用品が燃える火事が相次いでおり、計5件目。同署などが関連を調べている。

■11月1日(朝日新聞)

ホームレスのテント焼ける 火事3件相次ぐ 大阪・住之江
 1日未明、大阪市住之江区で、ホームレスが暮らすテントが焼ける火事が3件相次いだ。うち2件では中に男性がいたが、けがはなかった。住之江署が放火の疑いが強いとみて調べている。
 調べでは、午前3時10分ごろ、同区浜口西3丁目の阪神高速堺線高架下で、ホームレスの男性がテント外側のブルーシートから火が出ていることに気づき、ペットボトルの水などで消火し、近くの交番に通報した。
 約20分後、北に約400メートル離れた同高架下のテントのブルーシートも焼けたが、中にいた男性にけがはなかった。同区浜口東1丁目の住吉公園にある無人のテントからも同日午前1時半ごろ出火したことが確認されている。

■11月6日(朝日新聞)
56歳の男を逮捕 名古屋・伏見駅のホームレス殺人
 名古屋市中区栄1丁目の地下鉄伏見駅出入り口で昨年11月、ホームレスの無職森本快汎(よしひろ)さん(当時63)が殺された事件で、愛知県警は7日未明、同市中村区稲西町、建設作業員藤本定容疑者(56)を殺人容疑で逮捕した。藤本容疑者は路上や公園で生活することがあったという。県警は、森本さんとの間で何らかのトラブルがあり、事件につながったとみて、詳しい動機などを調べる。
 捜査1課と中署の調べでは、藤本容疑者は昨年11月6日未明、同駅地上出入り口の歩道上で、森本さんの首を絞めるなどして殺害した疑い。森本さんは同日午前1時40分ごろ、首にマフラーを巻き付けられた状態で見つかった。
 同1時ごろ、発見場所の近くで、男が森本さんの首に巻いたマフラーを両手で引っ張っているのを、通りがかった人が目撃していた。男はその際、「許さない」などと怒鳴っていたという。
 県警がホームレスの人たちの生活実態を調べる中で、藤本容疑者が関与した疑いが浮上。6日、取り調べに踏み切った。藤本容疑者は容疑を認めているという。
 森本さんは三重県大紀町出身。97年ごろから路上で暮らしてきたとみられ、JR名古屋駅から伏見駅周辺にかけての地域で主に生活していたという。

■11月19日(中日新聞)
鉄パイプで女性殺害 愛知・岡崎ホームレス襲撃
 愛知県岡崎市でホームレスの女性(69)が殺害された事件で、襲撃に関与した中学2年の少年(14)らが県警捜査1課、非行集団対策課、岡崎署の捜査本部の調べに対し、「現場付近に落ちていた鉄パイプで(女性を)殴った」と供述していることが分かった。
 調べでは、少年ら同級生3人は、別のホームレス男性(39)から財布などを盗んだ疑いで21日に逮捕された本籍同県幡豆町、無職木村邦寛容疑者(28)と共謀。11月19日未明、岡崎市板屋町の明神橋下の乙川河川敷で、女性を殺害し、金を奪った疑いがもたれている。
 捜査本部によると、女性は顔や体をめった打ちにされて、肋骨(ろっこつ)を複数折ったり、脾臓(ひぞう)が破裂するなど背中をひどくたたかれたりした状態で20日朝、遺体で発見された。
 凶器となったパイプは女性が暮らしていた明神橋で、耐震補強工事に使われており、現場付近に多数置いてあった。
 同本部によると、木村容疑者はかつてホームレス生活をしていた時、この女性がある程度の金を持っていたことを知っていたとみられる。少年らに対し、証拠が残りにくいよう現場調達した凶器で女性を襲うよう指示した可能性が高い。
 木村容疑者は一連のホームレス襲撃の犯行後、少年たちに対し、現場に足跡を残した靴を捨てるよう指示したとも供述。捜査本部は一連の襲撃事件について、木村容疑者らが周到な計画を練り、少年たちを引き込んだとみている。

■11月22日(日刊スポーツ)
ホームレス襲われ6500円強奪される
 22日午前4時半ごろ、愛知県岡崎市明大寺町下郷中の乙川にかかる橋の下で、ホームレスの男性(39)が2人組の男から暴行を受け、現金6500円を奪われた。男性は頭部や胸、足に軽傷。2人組は逃走し、岡崎署は強盗致傷容疑で捜査している。
 約900メートル離れた乙川の河川敷で20日、ホームレスの花岡美代子さん(69)が胸や腹に暴行を受け死亡しているのが見つかったばかりで、同署は関連を調べている。
 調べでは、男らは布団の中で寝ていた男性を殴るなどし「金を出さないと殺すぞ」と脅して現金を奪った。
 現場から約1・5キロ離れた同市内の公園でも19日、ホームレスの男性(55)が少年とみられる4人組に襲われ軽傷を負う事件があった。

■12月25日(朝日新聞)
野宿者の段ボールに放火 殺人未遂容疑で男送検 大阪
野宿者が寝ていた段ボールに火をつけたとして、大阪府警西成署は25日、大阪市西成区山王1丁目、酒店経営の永野重雄容疑者(60)=脅迫罪で起訴=を殺人未遂と建造物等以外放火の疑いで大阪地検に送検した。永野容疑者は「(野宿者が)邪魔だった」と供述しているが、「起こしてから火を付けて脅し、どかそうと思った」と殺意は否認しているという。
調べでは、永野容疑者は昨年12月25日午前3時50分ごろ、自宅近くの同区山王1丁目の商店街で、野宿者の男性(61)を「ここで寝るな。西成から出て行け」などと脅し、ライターで段ボールに火を付けて殺害しようとした疑い。
 永野容疑者は10分後、南に約150メートル離れた同区山王2丁目の商店街で、別の野宿者の男性3人を脅して段ボールに火を付けたが、逆に野宿者らに取り押さえられ、駆けつけた署員に建造物等以外放火の疑いで現行犯逮捕された。今月15日、この3人に対する脅迫罪で起訴され、23日に61歳男性に対する殺人未遂などの容疑で再逮捕されていた。

■12月30日(http://response.jp/issue/2007/0326/article92978_1.html)
車上生活者の殺人事件で弁護側が無罪主張
12月、静岡県沼津市内の路上に駐車したクルマで車上生活を送っていた58歳のホームレス男性を殺害したとして、殺人の罪に問われた49歳の女に対する初公判が21日、静岡地裁沼津支部で開かれた。弁護側は「被告に刑事責任能力は無い」と無罪を主張している。
問題の事件は2006年12月30日未明に発生した。沼津市今沢付近の市道に駐車していた乗用車の車内で、このクルマに住んでいたとみられる58歳のホームレス男性がシートベルトで首を絞められて死亡しているのが発見された。
警察ではこの男性と同じクルマに2006年10月ごろから同居していた49歳の女が犯行に及んだものと断定し、殺人容疑で逮捕。女は「知らない」などとして容疑を否認していたが、検察も同罪で起訴していた。
21日に行われた初公判で、被告弁護側は「被告は犯行当時に心神喪失、もしくは心神耗弱の状態だったと考えられる」として起訴事実を否認。「本人に行為の覚えもなく、刑事責任能力には疑いがある」として無罪を主張した。
続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は自分の指示に従わない被害者に苛立ちを感じていた」と指摘。「犯行当日に苛立ちが我慢の限界に達し、シートベルトで首を絞めるという行為に至った」、「犯行当時には、あんた死になさいよなどと叫んでおり、未筆の殺意は生じていた」などとして、判断能力を被告が有していたと示唆している。

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<2007年>

■2月9日(朝日新聞)
公園内にホームレス男性の遺体 顔に殴られた跡 阿倍野
 9日午前7時25分ごろ、大阪市阿倍野区松虫通3丁目の聖天山(しょうてんやま)公園で、通行人が「男の人が昨日から横になっている」と阿倍野署に通報した。署員が駆けつけると、男性が仰向けで亡くなっていた。右目付近に殴られたような跡があり、同署は何らかのトラブルに巻き込まれて死亡したとみて、死因の特定を進めるとともに、身元の確認を急いでいる。
 調べでは、男性は60〜70歳で身長約160センチ、黒いウインドブレーカーを着ていた。公園内に住むホームレスの男性とみられるという。園内のテニスコート西側で毛布にくるまれた状態で死亡していた。
 男性は8日昼間、園内で複数のホームレスの男性らと酒を飲んで口論していたという。男性が同日夕になっても園内で横になっていたため、通報者とは別の女性が毛布をかけたという。

■2月下旬(神戸新聞)
ホームレス暴行され?死亡 姫路署が捜査
 二月下旬、姫路市のJR姫路駅南の路上で、顔から血を流して倒れているところを保護され、三日後に死亡したホームレスの男性が、直前に若い男に暴行された可能性が強いことが五日、姫路署の調べで分かった。同署は傷害致死容疑で男の行方を追っている。
 調べでは、死亡したのは住所不定無職の男性(56)。二月二十三日午前六時五十分ごろ、姫路駅南口のコンビニ前で保護された。その後、けがの原因を話さないまま同二十六日、搬送先の病院で急性硬膜下血腫のため死亡した。
 同署の捜査で、無職男性が保護される約四時間前、コンビニ近くで、よく似た服の男性が、若い男に何度もけられているのを男性会社員が目撃していたことが判明。男は二十歳前後でフード付きの黒いコート姿で、いったん立ち去ったが、約三十分後に戻り、再び男性をけっていたという。
 司法解剖の結果、無職男性の頭や胸には複数の打撲痕があり、同署は男の暴行で死亡した可能性があるとみている。

■2月23日(http://www.news.janjan.jp/area/0703/0703081273/1.php)
姫路市でホームレス男性暴行死か 繰り返される襲撃や嫌がらせ
 兵庫県南西部、播磨地方の中心都市である姫路市のJR姫路駅前で2月23日早朝、男性がぐったりしているのを通行人が見つけ119番通報した。姫路市消防局の救急隊がすぐに駆けつけたところ男性は駅南口の自動販売機付近で座り込んだ状態だった。男性には体に打撲痕があり、出血も見られた。救急病院に運ばれたが、3日後に亡くなった。
 新聞報道によると、その後の警察の調べで男性は50代で、当日、何者かに暴行されていた疑いが強まり、捜査当局が傷害致死容疑で暴行した者の行方を追っているという。現場付近の店員は「まだ出勤していなかったので暴行の様子は見ていませんが、男の人が座り込んでいて救急車が来たと聞いています。何が起きたのかは全く分かりません」と話している。

■2〜3月(読売新聞)
淀川河川敷でホームレス襲撃続発…投石や小屋破壊
 大阪市東淀川区の淀川河川敷で暮らすホームレスの男性3人が、先月下旬から今月にかけて、少年グループに襲撃されていたことが、大阪府警の調べでわかった。1人は2日連続で、石を投げつけられたり、小屋をつぶされたりしたという。少年グループは10人前後で、中高生とみられる少年も含まれていた。ホームレスが襲撃される事件は全国各地で相次いでおり、府警は、犯行がエスカレートする恐れがあるとして、暴力行為や器物損壊などの容疑で捜査を進めている。
 現場は、同市東淀川区の豊里大橋から北東約200メートルの河川敷。高さ2メートルほどに茂った雑草の中や、堤防上にホームレスの小屋6棟が点在している。
 堤防上の小屋で暮らす男性(55)によると、2月27日夕、小屋から出たところ、10人ほどいた少年らから、次々と石を投げつけられ、左脇腹を直撃した。少年らは「おっさん、出て行け」と叫んでいた。
 翌28日夕、男性がアルミ缶集めから戻ると、小屋はめちゃめちゃに壊され、中にあったベッドやタンスは外に放り出されていた。男性は「脇腹の骨が折れているのか、ひどく痛む。でも、お金がないので病院にも行けない」と話した。
 すぐ近くで野宿する別の男性(63)も28日深夜に帰ったところ、小屋が荒らされていた。入り口のベニヤ板は破られ、服が引き出されて散乱していた。置いていた800円とテレホンカード8枚もなくなっていた。
 もう1人の男性(70)は今月1日、小屋の窓ガラスが粉々に割られているのを見つけた。ストーブやコンロなど必需品も持ち去られていた。「10年以上前から住んでいるが、こんなひどいことをされたのは初めて」といい、「いつか、殺されてしまうかもしれないが、ほかに行くところがない」とおびえていた。
 府警によると、28日夜、十数人の少年が金属バットや鉄パイプで小屋をたたき壊しているのを近所の住民が目撃。学生服姿の少年もおり、少女の声も聞こえたという。(2007年3月6日 読売新聞)

■4月5日(TBSニュース)
河川敷で男性死亡、事件の可能性
 5日午後、東京・昭島市の多摩川の河川敷で、ホームレスの男性が倒れて死亡しているのが見つかりました。警視庁は、男性が何らかの事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、捜査に乗り出しました。
 5日午後2時半ごろ、昭島市田中町の拝島橋の下で、ホームレスの男性が倒れているのを犬の散歩をしていた近所の女性が見つけ、届け出ました。
 警察官が駆けつけたところ、男性はすでに死亡していました。頭には殴られたような跡があり、近くには血痕がありました。
 死亡していたのは、この河川敷で路上生活をしていた40歳くらいの男性とみられていて、警視庁は、男性が何らかの事件に巻き込まれた可能性が高いとみて、捜査に乗り出しました。(05日18:03)

■4月7日(朝日新聞)
遺体近くに鉄パイプ、血痕も付着 昭島・野宿者殺人
 東京都昭島市の多摩川河川敷で、野宿生活をしていた辰巳文政さん(52)が殺害された事件で、遺体の近くから血の付いた鉄パイプが見つかったことがわかった。警視庁はこのパイプが凶器の可能性もあるとみている。また、周辺では少年グループが野宿生活者に石を投げるなどの嫌がらせをしていたという情報があり、同庁で事件との関連を調べている。
 捜査1課などの調べでは、辰巳さんの死因は司法解剖で、頭部を何度も殴られたことによる頭蓋(ずがい)内損傷と特定された。
 辰巳さんの両手にも殴られた跡があった。同課は、寝ているところを襲われた辰巳さんが身を守ろうとしてついたとみている。
 一方、周辺の野宿生活者らによると、少年グループから石を投げられたり花火を向けられたりしたことが時々あったという。近くで野宿生活する男性は「辰巳さんはいつも1人で、本人からトラブルを作るような人ではない」と話した。

■4月(時事通信)
ホームレス男性に投石=少年11人を書類送検−大阪府警
 大阪市東淀川区の淀川河川敷でテント生活をするホームレスの無職男性(56)に石を投げるなどしたとして、府警旭署は11日、暴力行為処罰法違反の容疑で、大阪市内に住む14〜15歳の少年11人を書類送検した。少年らは「面白半分でやった」と容疑を認めている。

大阪のホームレス襲撃、凶悪化 放火など命の危険も
2007年04月11日 朝日新聞

 大阪市の淀川河川敷でのホームレスへの連続襲撃で、少年11人が書類送検された。昨年の愛知県岡崎市での殺害事件など、ホームレスを襲う事件は後を絶たない。しかし、明らかになるのは氷山の一角。就寝中の放火など凶悪化しているという。
写真段ボールを敷いたリヤカーで休む男性に話を聞く「野宿者ネットワーク」のメンバー=大阪市中央区で
 「いきなりこんな棒が飛んできたんや」
 野宿者数が全国の市で最多の大阪市。中央区の路上で生活する50代後半の男性は昨年12月末、就寝中に工事用のポールを投げつけられた。はね起きると、高校生らしき3人組が走って逃げた。バケツの水をかけるなどの嫌がらせが、冬休み終わりまで続いた。「注意しようかと思ったが、エスカレートするのが怖い」
 2月初めの早朝には、近くで野宿者のリヤカーが全焼した。放火の可能性が高いという。50代の持ち主は離れていて無事だったが、支援者は「リヤカーで寝ていたら命が危なかった」。
 大阪市の市民団体「野宿者ネットワーク」は12年前から、毎週土曜夜、ミナミ〜天王寺一帯で夜回りを続けている。毎回約200人の野宿者と話し、被害を聞き取る。
 1月7日 朝4時、自転車の5〜6人組から火のついた新聞紙5個を投げ込まれ、やけど。
 6月3日 1週間前、男女5人が大声で話していたので、静かにしてほしいと言ったら、ライターで火をつけられた。
 9月16日 ゆうべの2時過ぎ、生卵を1〜2個投げつけられた。バイクの2人組だった。
 11月25日 住民に硬い靴で顔面を何度も打たれ、血だらけになった。
 昨年の夜回り記録にはこうした被害が並ぶ。「火のついたたばこを投げられた」「段ボールをけられた」などは頻繁すぎてすべては載せていないが、それでも襲撃は1年で約80件にのぼる。
中高生が集団で襲うケースが大半で、夏休みや冬休みに急増する。
 凶悪化は00年以降。同ネットワークによると、01年7月、浪速区で野宿者が寝ている段ボールに油をかけ火を放った連続放火が一つの転機。「殴打や投石といったレベルにとどまらず、明確な殺意を感じる行為が目立ってきた」という。
 野宿者はめったに被害届を出さないため、報道されるのはごく一部。「警察は取り合ってくれない」という思いや、騒ぎになって追い出されるのを恐れるためだ。
 ネットワーク代表の生田武志さん(42)は野宿者への理解を深めようと小中高校で授業をしているが、「ああならないように勉強しろと言われている」という子どもと必ず出会う。「襲撃の根っこは一般社会の差別と偏見。社会が『無視』『排除』という形で合法的にやっていることを、若者たちは直接的な暴力で実行している」と話す。



■5月4日(朝日新聞)
不審火12件、男性2人やけど 大阪・住之江、西成で
大阪市住之江、西成両区で3日未明から4日早朝にかけて、野宿生活者のテント小屋や路上のごみが焼ける不審火が計12件発生し、ホームレスの男性2人がやけどを負った。出火場所が近接していることから、大阪府警は連続放火事件の疑いもあるとみて調べている。
 住之江署などの調べでは、住之江区浜口西3丁目の阪神高速堺線高架下で3日午前2時半ごろ、野宿者の男性(64)のテント小屋が焼け、男性が手に軽いやけど。約1時間後、西に約500メートルの同区南加賀屋1丁目の住吉川河川敷でテントが焼け、中にいた男性(65)が両手に3週間のやけどを負った。午後11時すぎには、同区浜口西2丁目でもテント付近から出火。中の男性(59)は逃げて無事だった。
 ほかにも4日午前5時半ごろまでに、路上のごみ袋や段ボールなどが焼ける不審火が相次いだ。

■5月22日(朝日新聞)
野宿者のテントなどで連続不審火3件 大阪市浪速区
 大阪市浪速区で22日未明、野宿生活者のテント小屋や路上のごみなどが焼ける不審火が3件発生した。浪速署は連続放火事件とみて調べている。
 調べでは、同日午前1時25分ごろ、浪速区恵美須西3丁目のテント小屋が焼けたが、中にいた男性は逃げて無事だった。ほぼ同時に約10メートル離れたテント小屋付近からも出火し、周りの木片やごみが燃えた。さらに数分後、約50メートル離れたマンションのごみ捨て場でプラスチック製のバケツ1個が焼けた。

■6月7日(日刊スポーツ)
女子大生が焼き打ち「燃やせ!殺せ!」
 埼玉県警朝霞署は6日までに、ホームレスの男性が寝ていた段ボール箱の「家」にサラダ油をまき、放火しようとしたとして、東洋大4年の安藤佳南子容疑者(21)ら男女4人を器物損壊容疑で逮捕した。4人は深夜河川敷でバーベキューをしているうち「殺せ」「燃やせ」などと騒ぎ、この段ボールを“焼き打ち”しようとしたが、ライターのオイルが切れていたため着火しなかった。この男性は「もうダメかと思った」と恐怖を振り返った。
 逮捕されたのは、東京都板橋区に住む東洋大4年安藤容疑者のほか、埼玉県坂戸市、専門学校生伊藤貴紘容疑者(20)埼玉県狭山市、東洋大2年の男子学生(19)埼玉県新座市、成城大2年の男子学生(19)の学生グループ4人。
 調べでは、4人は5日午前4時半ごろ、朝霞市の黒目川にかかる浜崎黒目橋のたもとの河川敷でホームレスの男性(43)が寝ていた「段ボールハウス」にサラダ油約500ミリリットルをかけ、ライターで火を付けようとした疑い。
 朝霞署や被害男性によると、4人はこの日午前0時すぎから河川敷でバーベキューを始め、ビールなどを飲み盛り上がった。そのうち、だれかが「このサラダオイル余ったけどどうしよう」と言った後、口々に「あの段ボールは燃えやすい。かけろ!」「燃やそう」と騒ぎ出したという。
 その後4人はゲームを開始。負けた成城大の男子学生らが「罰ゲーム」としてサラダ油を段ボールにまいた。また4人は中に男性がいるのを認識しつつ「ぶっ殺せ」「火を付けろ」などと叫び、唯一の女だった安藤容疑者も「燃やせ!」「殺せ!」コールをしてあおった上、自分のライターを成城大の男子学生に渡したという。ただ、ライターにオイルが残っていなかったため着火しなかった。
 男性は、うち1人が別のライターを取りに行ったことから「もうダメだ」と思い、外に出て「110番します」と告げ、携帯電話で警察に通報した。4人は当初「ジョーク、ジョーク」とごまかしたが、逃走。男性は追跡し、約500メートル離れたJR北朝霞駅近くでもみ合いの末2人を捕まえ、その後同署員が現場に到着し全員を確保した。安藤容疑者は、泣きながら土下座したという。男性にけがはなかった。
 4人は東京・池袋のカラオケ店のアルバイト仲間。「本当に申し訳なかった。大人げなかった」と反省しているという。ただ、男性の怒りは収まらず6日夜、日刊スポーツの取材に対し「彼らは、オイルを段ボールにまんべんなくかけていたし、男が『つかねーな』と言いながら何度もライターをカシャカシャさせていたのを聞き、本当に『やばい』と恐怖を感じた。あれがただの器物損壊事件では納得できない。放火、殺人未遂だと思う。まさにゲーム感覚だ」と訴えた。

■6月22日(神奈川新聞)
ホームレス変死から2週間、住民に広がる
横浜市港北区の東急東横線日吉駅前で七日、ホームレスとみられる木村健二さん(53)が遺体で見つかってから二週間が経過した。港北署は、現場の状況などから傷害致死事件との見方を強めている。比較的治安の良い住宅地とあって、長期化する捜査に地域住民から不安の声も上がっている。
 これまでの調べでは、木村さんの死因は頭蓋(ずがい)内出血と脳挫滅。側頭部に深い外傷があるほかは目立った傷はなかった。当初はひき逃げの疑いもあったが、捜査員は「ひき逃げなら、ほかにも傷があるはず。押されるなどして倒された可能性が高い」と話す。
 木村さんは駅前のバス停付近で寝泊まりしていた。右足に白のスニーカー、左足には黒の革靴という姿で、商店街では知られた存在だったという。近くで路上生活している男性(71)は「(木村さんは)五、六年前に日吉に来た。古本屋に雑誌を売って生活していたのでは」と振り返る。
(…) 事件直後、バイクが走り去った後に木村さんらしき男性が倒れ込むのをタクシー運転手が目撃しており、同署は周辺の防犯カメラに写っていた中型バイクの特定に向けて聞き込み捜査などを続けている。

■8月7日(朝日新聞)
ホームレス「死んでもいい」 殺人未遂容疑の少年ら
 公園で寝ていて高校生らに火をつけられた被害者の男性は、家庭の事情で昨夏からインターネットカフェなどで寝泊まりをしていたという。被害に遭った夜は、清掃作業の仕事が休みだったため一人で酒を飲みベンチで寝ており、少年らはホームレスと思ったと話しているという。
 男性を襲う際、少年の1人が「ごみを掃除するぞ」と仲間に声をかけていた。現場の公園で寝泊まりし、事件を目撃した男性(45)は「叫び声でベンチの方を見ると、火柱が上がっており、男性のひざの上から頭まで火に包まれていた。男性は『助けて』と言いながら噴水に飛び込んだ」と話した。
 逮捕された5人組のリーダー格はタイル工の少年(17)で、ほかの4人は北区の中学校の同級生。5人は共通の知人を通じ知り合ったという。
 少年らは、公園などで暮らす人たちのことをホームレスとは言わず「乞食(こじき)」や「浮浪者」と呼び、警視庁の調べでもそう表現しているという。
 タイル工の少年は「乞食は最低で、世の中の役に立っていないから、犬猫と一緒。汚くて街に迷惑をかけており、死ぬのを待っているだけ。死んでも仕方がない」と話している。ほかの少年4人は「火をつけて乞食をいじめたかった」「怒って追いかけてくるのがおもしろかった」と話しているという。
 現場の公園では5月11日未明、ホームレスの女性(59)がたばこの火を顔に押しつけられ、やけどを負う事件があった。この女性は翌12日未明にも寝袋に火をつけられた。少年らはこの女性襲撃2件への関与を認めているとされる。
 また、5月12日と13日未明に、同区東十条5丁目の歩道の階段踊り場でホームレスの男性(52)に一升瓶を投げつけたり、寝床にしていた段ボールにライター用オイルをかけ火をつけたりしたとも話している。
 リーダー格とみられるタイル工の少年は、過去に猫や亀を虐待して殺したことがあるとの情報もあるという。

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<2008年>

■1月9日(朝日新聞)
線路脇のテント焼ける 居住の3人無事 大阪・淀川
 9日午前1時40分ごろ、大阪市淀川区宮原1丁目のJR京都線脇の空き地にあったテント付近から出火し、ブルーシートで作ったテント3張り約40平方メートルが焼けた。いずれも廃品回収業の46〜58歳の男性3人が寝ていたが、逃げて無事だった。東淀川署は放火の疑いで捜査している。
 調べでは、三つのテントは横につながり、幅約11メートル、奥行き約3.5メートル、高さ約2メートル。線路の金網と道路の間の空き地にあった。3人は「火は使っていなかった」と話しているという。

■2月14日 京都新聞 (7)襲撃

まん延する「貧困者への差別」
 野宿していた男性3人が10代の若者に襲われる事件が1月20日深夜、大阪城公園で起きた。そのうち1人が救急搬送された。襲撃された人によれば、トイレ裏で布団やベットを敷いて眠っていると、突然、おなかにドスンと何かが当たり、目を覚ましたという。
 見ると、こぶし大の石が投げ込まれていた。高校生ほどの少年たちが見えたので追いかけていくと、彼らはあらかじめ集めておいたらしい石をどんどん投げ、さらに木の棒で殴ってきた。1人は背中や足、腕など複数殴られ、もう1人は頭から血がでるけがをした。警察と救急車を呼んだ。
 駆けつけた警察官は9人の少年を捕まえた。少年たちは襲撃を否認するので、被害者が顔を確かめたが、暗闇だったので、はっきりしたことは言えなかったという。
 また、1月の釜ヶ崎の夜回りでは「大阪市浪速区で、中学生4人にペットボトルを投げつけられた」「天王寺区のゲームセンターの近くで寝ていたら、数人の男の子に石や包丁を投げられた」という話を聞いた。
 2005年には姫路市で中学、高校生たちが火炎ビンで野宿者を焼死させた。06年には愛知県岡崎市で中学生と20代の青年が69歳の女性野宿者を鉄パイプでめった打ちにして殺害した。このように、野宿者を襲撃する事件は全国で起こり続けている。ぼく自身、夜回りなどで何百という襲撃の話を聞き続けてきた。殴るける、エアガンで撃つ、花火を打ち込む、ガソリンをかけて放火するなどがあった。
 われわれの社会には多くの差別があるが、野宿者ほど直接的なリンチを受ける人はいない。多くの野宿者は、失業などによって収入をなくして家をなくした「極限の貧困」にある人々だ。今「貧困者へのリンチ」が日本で多発している。
 襲撃の多くは、10代の少年たちが起こしている。襲撃は「夏休み」「冬休み」「テスト期間」に一気に増える。逆に「野宿者がこどもを襲った」という話はほとんど聞かない。
 ぼくは近畿各地の中学校や高校で「野宿者問題の授業」をたびたび行っているが、生徒たちにアンケートを取ると、親から「野宿者に話しかけられても無視しなさい」「あんな人になりたくなかったら、もっと勉強しなさい」と言われた、との答えがよくある。
 ある野宿者の話によれば、「(その人が)小学生にジュースを時々あげていた。しかし、学校側は小学生に対し、『ああいう人とつきあってはいけません』と注意した」と言う。それは、例えば「障害者と、外国人とつきあうな」と言うのと同じではないだろうか。学校がこどもに差別を教えているのだ。
 ぼくたち「野宿者ネットワーク」は、大阪市教育委員会に対して、「大阪市内の学校で野宿者問題を取り上げることを求める申し入れ」を行い、ここ数年交渉を続けている。その結果、教職員の研修、野宿者問題の資料集の作成などが行われた。しかし、「すべての学校での授業の実践」は残念ながら、まだ実現していない。
生田武志


■2月14日(読売新聞)
浅草周辺でホームレスの小屋に放火容疑、52歳を逮捕
 東京・浅草でホームレスの男性が寝ている段ボール小屋に火を付けたとして、警視庁浅草署は14日、台東区清川2、自称解体工・川村秋(おさむ)容疑者(52)を建造物等以外放火の現行犯で逮捕した。
 浅草周辺では13日深夜〜14日未明、段ボール小屋が放火される事件が計4件あり、同署は、残る3件も川村容疑者の犯行とみて調べている。ホームレスの男性らは、いずれも逃げ出して無事だった。
 同署によると、川村容疑者は14日午前0時30分ごろ、同区浅草2の路上にあった段ボール小屋にライターで火を付けたところを、付近を警戒していた同署員に取り押さえられた。川村容疑者は酒を飲んでいたという。

■2月16日(読売新聞)
路上生活者に生卵、被害相次ぐ…大阪・日本橋周辺
西日本有数の電器街として知られる大阪・日本橋の周辺で、路上生活者が少年グループから生卵を投げつけられる被害が相次いでいる。支援団体の集計では昨年 夏以降、約20件発生し、被害者らは「殴られるより屈辱的で、つらい」と話している。暴行の疑いもあることから、大阪府警浪速署は現場付近のパトロール強 化に乗り出した。
日本橋のアーケード下などには、多くの電器店が閉まる午後9時ごろになると、約50人の路上生活者が集まり、段ボールなどで作った寝床に入る。
昨年10月から寝泊まりしているという男性(50)は、1月下旬の午後11時ごろ、寝袋を目がけ、10歳代後半とみられる3人組の少年から2?3個の生卵を投げられた。顔や衣服が汚れた様子を見て笑いながら走り去ったという。
男性は「追いかける気力もなかった。殴られたり、けられたりするより、傷ついた」と話す。
約20年前からアーケード下で暮らす男性(64)も、昨年11月中旬、標的にされた。午後11時ごろ、車に乗った若者2人に卵を2?3個投げられ、段ボー ルの家や体に当たった。男性は「人様に誇れるような生き方をしてきたわけではないが、自分の半分も生きていない若者に、こんな侮辱を受けるなんて……」と 唇をかむ。
路上生活者の支援団体「野宿者ネットワーク」(大阪市、生田武志代表)によると、
複数の少年グループが路上生活者を襲っているとみられる。中には、汚物の入ったペットボトルやごみ袋などを投げつけ、「当たった」などと歓声を上げて逃げるケースもあるという。

■路上生活者襲撃 自転車の男、無言で殴る
 東京都府中市などで路上生活者が連続して襲撃された事件で、今年3月に調布市の公園で殴打され重傷を負った男性(62)が毎日新聞の取材に応じ、襲われた際の様子を証言した。男性は今も入院中で、赤く腫れた後頭部と額の傷跡が痛々しい。「路上生活者を狙うのは弱い者いじめ。許せない」と訴えた。
 3月6日午後5時過ぎ。男性は京王線西調布駅前の公園で植え込みの前に寝転がり、毛布をかぶってうとうとしていた。「キーッ」。自転車のブレーキ音が聞こえた。
 「誰かが水飲み場に来たんだな」と思った3〜4秒後。ガツン、ガツンと金属バットのようなもので頭を殴られた。血が噴き出したが、襲撃はやまない。頭ばかりを執拗(しつよう)に狙われた。
 「この野郎」。叫んではみたが、起き上がれない。あおむけ状態のまま手で頭をガードしたが、殴られた回数は9回に及んだ。相手は無言だった。4枚の重ね着すべてに血が染みた。毛布も真っ赤に染まった。「頭がぼーっとなって、これが死ぬという感覚なんだと思った」と振り返る。
 ようやく相手が背を向けたとき、斜め後方から姿を見た。がっちりした体格の中年男に思えた。ゆったりと自転車をこいで遠ざかっていった。自転車も男の服の上下も黒っぽく見えた。ただ、目に入った血が視界を遮り、確かな記憶とは言い切れない。他に目撃者はいなかった。
 よろめきながら40メートルほど離れた飲食店に助けを求め、顔見知りの女性店主が110番した。店へと続く階段は血まみれだった。
 男性は宮崎県出身。20代前半で上京し、パチンコ店や建設現場などで働いた。調布の公園に来て3〜4カ月だった。週末には退院する見込みだが、襲われた際に頭をかばい、腕も骨折した。退院後は福祉施設に入所するという。
(7月3日15時1分配信 毎日新聞)

■3月13日(読売新聞)
東京・府中でホームレス襲撃相次ぐ、同一犯とみて捜査
 東京都府中市内で今月5日と12日、ホームレスの男性が襲われ、重傷を負う事件が相次ぎ、警視庁捜査1課では、手口が似ていることなどから、同一犯による犯行とみて殺人未遂事件として捜査を始めた。
 同課などによると、12日午前3時20分ごろ、府中市小柳町4の西武多摩川線の高架下で寝ていた男性(48)が、何者かに棒で殴られ、頭や左腕に大けがをした。
 今月5日午後8時ごろには、西に約3・5キロ離れた同市分梅町の中央自動車道の高架下で、段ボールの小屋の中で寝ていた男性(76)が同様に棒で殴られ、両腕を骨折するなど重傷を負った。2人とも「いきなり男に棒で殴られた」などと話している。

■4月9日(朝日新聞)
ホームレス襲撃され小屋やテント全焼 名古屋の河川敷
 9日未明、名古屋市中川区の庄内川の河川敷にあるホームレスのテントや小屋が続けて全焼した。中川署によると、いずれも近くで3人組の若い男たちが目撃されていることなどから、署は同一グループによる放火の疑いが強いとみて調べている。市民団体などによると、市内では春から、ホームレスを襲撃する事件が増え、パトロール活動を強めているという。
 最初の火災は午前4時ごろ、中川区中須町の庄内川河川敷であった。ホームレスが住むテントが燃えていると、通行人らしい男性から110番通報があった。消防車が駆けつけ消し止めたが、ビニールシートと木で作ったテント約15平方メートルが全焼した。
 住人の男性(62)は少し離れた場所で寝ており、無事だった。
 約30分後の午前4時半ごろには、約1キロ離れた同区富田町長須賀の庄内川の橋の下で、小屋から火が出ていると110番通報があった。ベニヤ板製の約20平方メートルが全焼した。住人の男性(54)は中にいたが、火に気づいて逃げ出し、けがはなかった。
 中川署の調べでは、2カ所目の火災現場で目撃された3人組の若い男たちは車で走り去ったという。
 名古屋市健康福祉局によると、今年1月時点で1カ所目の現場付近には3人のホームレス、2カ所目の近くには4人が生活していたという。

■10月20日
傷害:ホームレス男性、5人に殴られる 頭にけが−−大田 /東京
 20日午後6時から7時ごろにかけ、大田区東六郷3の多摩川河川敷で、路上生活をしている無職の男性(56)が男5人に突然、鉄パイプで頭を殴られた。男性は頭を負傷したが、命に別条はないという。蒲田署が傷害容疑で調べている。
 男性の供述などによると、5人はいずれも17〜18歳ぐらい。夕涼みのため河川敷に座っていたところ、正面から襲われたという。男性はそのまま寝込んだが、21日朝に仲間の男性(40)がけがに気付いて通報した。【古関俊樹】(毎日新聞)

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<2009年>

■8月、福岡県警久留米署は28日、ホームレスの無職男性(51)が住む小屋に放火したとして、同県久留米市在住の私立高校1年の少年2人(ともに15歳)を建造物等以外放火容疑で緊急逮捕した。2人は容疑を認めているという。同署は「人が住んでいることを認識していた可能性が高い」として、殺人未遂容疑を視野に捜査する方針。逮捕容疑は、2人はもう1人と共謀。27日午後10時すぎ、同市小森野の二千年橋下の筑後川河川敷で、男性が住む小屋に、ライターなどで火をつけたとしている。オイルライターで竹ぼうきに火を付け、小屋の屋根に置いたという。男性によると、昨夏や最近、何度もロケット花火を撃ち込まれるなどの嫌がらせを受けていたという。

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<2010年>

■3月、兵庫県尼崎市の武庫川河川敷で、ホームレスの男性が寝ていたテントが燃やされる事件があり、尼崎北署は別の事件で逮捕した市立中3年の男子生徒2人(いずれも14歳)が火をつけたとして、殺人未遂容疑で再逮捕した。2人は「以前からホームレスらに石を投げつけていた。男性が投げ返してきたので、腹が立って火を付けた」と供述。男性は逃げて無事だったが、2人は「死んでも構わないと思った」と話しており、同署は未必の殺意があったと判断した。
 捜査関係者によると、生徒2人は3月29日未明、同市南武庫之荘の武庫川河川敷で、男性(65)のテント(約2平方メートル)にライターで火を付け、殺害しようとした疑い。「テントに石を投げ、男性がいるのを確認してから火を付けた」と認めたという。現場には男性を含め4人のホームレスが生活しており、生徒らは3月以降、投石を繰り返していたという。

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<2011年>

■1月、ホームレスの男性に石を投げてけがをさせたとして、伊勢崎署などは12日、いずれも群馬県伊勢崎市内の同じ市立中学2年で14歳の男子生徒4人を傷害容疑で逮捕した。以前にも同様の行為をしたことをほのめかす供述をしていることから、同署は余罪も調べる。発表によると、4人は11日午後11時頃、同市三光町の広瀬川河川敷で、無職の男性(67)に石を投げつけ、顔を切る軽傷を負わせた疑い。一緒に橋の下に寝ていた男性が助けを求め、通りかかった女性が110番した。

■大阪市西成区津守1丁目の公園で3月ごろから計30〜40回、数人から約20人の若者のグループが石やれんがを投げつけたり、ロケット花火を打ち込んだりして野宿しているホームレスを襲撃し、少なくとも1人がけがをしていた。

■6月、22日午前5時前、東京・千代田区の首都高速の高架下でホームレスが寝泊まりしていた段ボールから火が出て、近くに置いてあった板や自転車なども燃えた。この2時間前にもおよそ1キロ離れたJR神田駅の高架下で、同じくホームレスが使っていた段ボールが燃えた。警視庁は、同一犯による連続放火の可能性もあるとみて調べている。

■11月、東京都江東区大島9丁目の都立大島小松川公園で11日午前2時20分ごろ、ホームレスの60代男性が「子どもたちに殴られた」と近くの城東署東大島駅前交番に届け出た。男性は肋骨(ろっこつ)3本が折れるなど重傷を負っており、城東署が傷害などの容疑で調べている。

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<2012年>

■愛媛県松山市で、1月ごろから高校生ぐらいの若者4、5人が、野宿している段ボールハウスに卵や石、たばこなどを投げ込んだり、消火器を噴射するなどの事件が続き、2月にはガラス瓶で頭を殴られて出血し、救急車で搬送された。

■2月、東京駅の近くで、野宿していた60代の女性が火をつけられ、下半身や手をやけどする重傷を負った。逮捕された18歳の若者は「火がついて慌てる姿を見るのが楽しかった」と言ったと報道されている。

■3月、神奈川県厚木市で、16才の無職少年と中学2年生が、河川敷で生活する野宿者の顔や腹を殴り、硬膜下血腫など1カ月のけがを負わせて逮捕された。2人は以前から野宿者に石を投げるなどしており、「あいつをやりに行こう」と河川敷に向かったという。

■3月から5月頃、神戸市中央区で、若者たちが看板などで野宿者を殴りつける事件が連続し、あばら骨を折られた一人が入院させられている。

■7月、京都市山科区で、公園で野宿していた57才の男性が突然殴られ、逃げたところを追いかけられて殴るけるの暴行を受け、顔などに全治約1週間のけがを負った。

■7月、大阪市淀川区で、河川敷で2人が野宿していたテントに中学1年生たちが花火で放火し、中学生たちが補導、児童相談所へ通告。

■10月12日から14日、大阪駅周辺に自転車でやってきた4〜5人の若者たちが、いきなり「じゃまやねん」「謝れ」などと言って野宿者の頭や体を蹴り続け、67才の富松さんが搬送先の病院で亡くなり、他にも70代の野宿者が脳挫傷を負って入院させられ、3人ほどがケガを負わされた。大阪府警曽根崎署捜査本部は22日、大阪府内に住む16〜17歳の少年4人を殺人の疑いで逮捕した。また、府立高校の男子生徒(17)を傷害の疑いで逮捕した。殺人容疑で逮捕されたのは、16歳と17歳の無職少年2人、飲食店アルバイト(16)、鉄筋工(16)の4人。男子生徒とは中学校の同級生という。
 捜査本部によると、5人は「殺す気はなかったが、殴ったらスカッとするのでやった」「面白半分というかノリで襲った。思い切りサッカーのシュートみたいに蹴った」などと供述している。暴行の様子は鉄筋工の少年らがカメラ付き携帯電話で録画していた。捜査本部が解析したところ、「助けて」と声を上げる富松さんに対し、執拗に暴行を加えている様子が映っていたという。

▼2014年2月、裁判員裁判として少年4人による冨松さん殺害事件の裁判が開始された。そこで明らかになった襲撃の模様。

もともと同じ中学の12人のグループがいた。
以前、淀川の野宿者にタマゴを投げつけ、ゴルフクラブを振り回され反撃されたことがある。
高1か中3のとき、カートを引いている野宿者を見て、Rが「蹴ったらおもしろいんちゃう?」と言い、みんなが「やれば」と言い、背中を蹴ったことがある。
2012年夏からI、O、N、H、Rらで襲撃を開始。淀川河川敷でタマゴをぶつけるというもの。これはKが言い出した。
8月のタマゴ投げつけについて
O「最初は酔っ払いに飲み物をかけたらおもしろいと話したが、近くに交番があって、止めた。それから、淀川のホームレスにタマゴを投げに行こうという話になった。投げたら追っかけられた。逃げる時は楽しかった。」
(弁護人)野宿者に対してなぜタマゴを投げた?
O「警察に言われないと思って」「中学生のとき、石を投げたけど、問題にならなかったので」

2012年9月ごろから、新大阪での襲撃を開始。H、Aが『新大阪にホームレスいるで、行こうや』という話になった。I、O、H、R、Aが参加した。
Oがまず背中を蹴った。O「それからみんなで顔やお腹を蹴ったり殴ったり。30秒ぐらい。タマゴを投げたときの方が、追っかけられて楽しかった。」

次の日に再度襲撃。I、O、N、H、A、Y、T。
エスカレーターの階段で寝ていた人を見つけ、H、エスカレーターの手すりに乗って防犯カメラに軍手をかぶせる。
O、顔を殴る。N、I、H、腰を蹴る。Aが上のところから飛び降りて顔を踏みつけた。その人は動けなくなった。
新大阪でも梅田でもHが軍手を用意していた。「相談して軍手を用意していた」。H「ホームレスは接触したくないので軍手を使った。汚いので」。カバンを持っているHがライフで軍手をパクってきた(何人かはちがう軍手を使っていた)。
この後、襲撃は行わず。

10月10日
東淀川のコンビニで夜に集まっていたが、「梅田やばい、こじきいっぱいおる。しばきに行こう」という話から梅田への襲撃が始まる。
10月10日〜13日、4日連続で深夜に襲撃を繰り返す。東淀川から自転車で移動。
10日は2人襲撃。11日は3人ほど襲撃。
10月11日は、I、O、N、H、A、Y、Tで襲撃。

13日の襲撃
N、Iに「今日、どうするん?」。I「行かんかったらだるいし」(Iは裁判でこの発言を否定)。
Kの証言
〃10月13日午前1時、Kの自宅に電話が入り、IかOから「ホームレスをしばきに行こう」と誘われる。「みんなで楽しむんだ」「なぐったり蹴ったら楽しくなるのかな」と思った。I、O、N、Hは毎日襲撃に参加していると聞いた。
防犯カメラから身許が割れるのを防ぐためキャップ帽、蹴るためのワーキングシューズを着用。2時すぎ、家を出る。
この日はI、O、NとKで参加。「しばく気まんまん」だった。軍手を渡され、「本格的やなあ、証拠を残さないということだ」と思った。「カメラのない、人のいないところでやる。ポリは自転車ないから逃げられる」と話していた。
梅田で野宿者を見つけた。「こいつしばこうや」。踏みつけるように、頭と腰を踏み続けた。「う、あ」といううめき声がした。I「やばい」。誰かに見つけられたと思い、逃走した。
梅田の別の場所に移動すると、5〜6人が野宿していた。「めっちゃおるやん」〃

13日午前3時35分、富松さんを発見。冨松さんはダンボールをかぶって寝ていた。
OとN、頭を殴る。腹に蹴りを入れる。富松さんを見かけた通行人が10月13日4時27分、「殴られていた」と110番通報。
警察がきたとき、富松さんが座り、そばに通報者の男性がいた。富松さんは血がまじった唾液をたらしていた。「寝ていたので何もわからない。殴られたかもわからない。犯人もわからない」
救急車が来たが、富松さんは「行きません、金がないから」と言った。切り傷にガーゼをあてて、救急車は引き上げた。
被害届を出すことも拒み、富松さんは立ち去った。

13日4時7分、ABCマートで防犯カメラのないところ選んだ上で、Uさん58才を襲う。
O、枕のバッグを蹴る。他3人もいっせいに蹴り始める。
I、土のう袋を投げつける。Nも土のう袋を投げつけた。Uさんは気絶する。
Uさんの医師の診断は、骨折などで入院加療1ヶ月。11月15日まで入院。

Uさんの病院での警察への証言
「10年前から野宿している。地元の埼玉などでパチンコ店の店員などをしていた。四十代後半から仕事がなくなり、野宿に。日雇労働などですごしてきた。飯場に行ったこともある。
去年の5月、関西へ来て、京都で野宿した。日雇労働の仕事もないので、大阪に行き、11月から西成、浪速区、大阪駅などで野宿していた。時々日雇に行っていた。
店舗の前では寝ない、通行人の通るところでは寝ないように気を配っていた。「人に迷惑をかけない」ことを常に考えてきた。
イングスで、12日の夜10時過ぎに屋根のない、植木の近くで寝始めた。
13日になった深夜、枕代わりのバッグを蹴られ、目が覚めた。
3〜4人の男がいて、何かまくしたてて因縁をつけていた。頭部に衝撃。その後のことは何もわからない。背中、顔、腰に激痛があった。寝袋や靴も置いて逃げた。
それから曾根崎警察に行き、被害を話した。そこから119番通報され、入院した。」

10月14日
I「Nが襲撃を言い出した。Nはバイト先でトラブルがあったようだと思う。」
I、O、N、Hで梅田へ。

14日午前2時43分、阪急三番館の歩道の植え込みの奥で野宿していたHさん80才に殴る蹴るの襲撃。Oがその様子をスマホで撮影する。
20〜30秒、Nが顔を蹴る、踏む。悲鳴をあげ気絶。少年たちは笑いながら「死んだ、マジおもしろい」と言い合う。
脳挫傷、くも膜下出血、皮下出血なとで「2〜3週間の入院加療が必要」と診断されたが、本人の強い希望で10月15日に退院している。

Hさんの病院での警察の聞き取り。
「きのう14日、ボコボコに足蹴りにされた。痛みと恐怖で逃げ出し、119番通報され入院した。
土工として働いてきた。家族などの身よりはない。働けなくなったため、去年の10月から野宿している。扇町公園などの炊き出しがあるので梅田で野宿していた。
きのうは11時頃から寝ていた。いきなり背中に激痛があった。顔面、頭、体を何か物でなぐられる痛みだった。靴なのだと思う。目を開けると、誰もいなくなっていた。
背中に激痛があり、血が飛び散っていた。「また来るかも」と恐怖があり、逃げ出した。
別の場所で寝ていたところ、誰かが119番通報した。」

2時53分、Sさん73才を襲撃。
Sさんは阪急3番街フランフランの北側歩道で野宿していた。寝ていると、「おっさん起きんか」と怒鳴り声が聞こえ、Nが4回蹴って、Sさんは「わかった」と言った。
少年は「謝れや」と言い、Sさんが「すみません」と言うと、「すみませんでした、やろ」と言って暴行を続けた。Nは20回踏みつけた。Sさんが声を出すと、「何しゃべっとんのや」と言い、その後、Sさんは悲鳴をあげた。Hは20発こぶしでパンチを連発(1秒に4回殴った)。Sさんは顔をガードしていたが出血した。(このパンチについて、Hは次の日に「そんなに力は入れていない」「短時間にしようと思っていた」と言っていたという)。
Sさんは暴行された後起き上がり、曽根崎警察署に行き、救急車を呼んでもらい入院した。全治3週間だったが、2日後にSさんが退院を希望され退院。
襲撃のようすをOがHのケータイで録画していた。「あとで見て楽しむため」。

午前3時ごろ、富松さんを見つける。
OがNに「こいつ、きのうのヤツやん?」「そうやな」。
殴る格好をして威嚇し、「あん、なんだよ。めっちゃ臭い」。冨松さん、上半身起こす。
Nが上半身と顔を殴った。
富松さんは「助けて、助けて」と声を上げる。
H「『助けて』と言った時、富松さんは立ち上がろうとして、蹴られて、それから顔をガードしていた」。
Oは横たわった富松さんの頭部と背中を蹴る。
OとNとIの3人で蹴る。Nは腰を10回蹴る。
富松さんは右を下に半身の姿勢になった。
Iは飛びながらダンボール越しに頭部を10回踏みつける。
富松さんは意識を失う。
O、幅跳びのようにジャンプして頭部を踏みつける(靴底文様の皮下出血が起こる)。
N、支柱に手をかけて4回頭を踏みつける(靴底文様の皮下出血が起こる)。
N、尻蹴る。
少年たちは「失神してる」と言い合う。
撮影していたHがNに代わり、H4回尻を蹴る。
富松さんはいびきをかき始める。
H「いびきをかいているので、起こしてみようという話になった」
Oは富松さんをあおむけにして殴り、あごを踏みつける。
「死んだんちゃう?」と笑いあう。
その後、通行人が富松さんを発見し、119番通報。救急車が到着した時点で、富松さんは心肺停止の状態だった。搬送されるが、くも膜下出血で3時55分、死亡。

10月15日に富松さんを解剖した医師の証言。
「頭部に打撃が集中していた。脾臓にも損傷がある。側頭部、顔部の皮下出血、筋肉内出血、くも膜下出血。高度の脳浮腫。
死因は頭部外傷によるくも膜下出血。頭部が揺れ、脳の血管が切れ、脳浮腫により脳が圧迫され、呼吸機能、循環機能が阻害されたと考えられる。小脳の出血が致命的だったと考えられる。
富松さんの頭部には、少年たちの靴底の文様状の皮下出血がいくつも見られた。これはかなり珍しい現象で、相当に強い打撃だったと考えられる。」

富松さんは中学卒業後、大阪の印刷会社で勤めた。30歳ごろ不動産会社に勤め、その後、不動産会社を経営。60歳ぐらいで会社がなくなる。3年ほど前から、兄弟に連絡がなくなっていた。

午前3時12分、Yさん46才に襲撃。Iが「自転車でホームレスひいて帰ろうや」と言ったことから。
Yさんは事件の数か月前から野宿していた。阪急梅田のロータリーで野宿していたところ、怒鳴り声で「起きろや。なんでそこでねてんねん。起きろや」と少年たちに言われた。足を自転車でOがひいた。何度か背中を蹴った。I「通行人がめっちゃ見てんで」。更に2度蹴った。30代ぐらいの男性が「お前ら何してんねん」と言い、Iが「通報されるぞ。はようせい」と言ったあと、最後にまた蹴ってから逃げた。
男性はケータイで通報しながら追いかけ、また引き返していてYさんに「大丈夫か」と尋ね、警察を呼んだ。

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<2013年>

3月2日夜11時20分ころ、花園公園北西角歩道上でテント生活をしているFさんはバタバタとテントに何か当たる音がして目が覚めた。上半身を起こし、靴を履こうとしているときに右頭部に痛みがあり、その直後、血がしたたるのを見た。Fさんはそばにあったタオル様のハンカチで頭を押さえテントの外に出た。テントの上に、大きなモルタル片がのって、テントの周りには他にもいくつものモルタル片が散らばっていた。建物の陰からこちらの様子を見ている3、4人の少年たちを目撃した。Fさんは病院に搬送され、頭部の傷口を4針縫った。

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<2014年>
■長崎)暴行「ひたすら耐えた」 ホームレスの男性語る 2014年3月4日03時00分
長崎市中心部で50代の男性を蹴るなどしたとして2日、長崎市の無職の男(43)が暴行容疑で長崎署に現行犯逮捕された。被害者はホームレス生活をしている男性だった。3日、男性に会い、話を聞いた。
男性は左目の上が赤黒くはれていたが、「このくらいで済んでよかった」と話す。
男性などによると、暴行を受けたのは路上で寝ていた2日午前4時40分ごろ。寝袋や段ボールを使わず、厚手の上着を着て横たわっていた。足が蹴られたように感じ、目を覚ました。
蹴った男は酔っているようだった。言いがかりをつけ、「起き上がれ、起き上がれ」と言った。起き上がらない男性に、男は殴る蹴るの暴行を加えた。男性は顔を手で覆い、ひたすら耐えた。通行人に警察を呼ぶように頼み、駆けつけた警察官が男を逮捕した。
男性は県外出身。7年半ほど前に仕事をやめて長崎に来た後、路上生活に陥った。飲食店の残り物などを食べて生活しているという。仕事を探す気力はないが、「ここから抜け出したい」と思っている。「(被害に遭い)悲しくてたまらない。安心して寝られる場所がほしい」と語った。署によると、男は容疑を認めているという。
ホームレス生活の人が危害を加えられる事件は全国的に後を絶たず、殺人事件にまで発展した例もある。長崎ホームレスを支援する会の井手義美会長は「加害者にはストレスなどがあるのかもしれないが、弱い立場の人をはけ口にするのは卑劣な行為。啓発が必要だ」と話した。(岡田将平)

集団で路上生活者に生卵、松山 投げつけ7件
松山市中心部の市役所に近い地下歩道で2月、路上生活者が若い男の集団に襲われ、生卵を投げつけられる被害が7件相次いでいたことが12日、路上生活者の支援団体への取材で分かった。集団は10〜20代とみられる3〜6人組。1人の路上生活者に20個以上の卵を執拗にぶつけ続けたり、笑いながら「追い掛けてみろ」と挑発したりすることもあった。
襲われた路上生活者の中には「怖くて眠れなくなった」と訴える人もおり、松山東署は暴行容疑などで捜査。男らの特定を進めている。
2014/03/12 05:03 【共同通信】

■ホームレスに強盗傷害容疑で松阪の少年4人逮捕 三重


松阪署は6日までに路上生活者(ホームレス)の男性(61)に暴行し、バッグなどを奪ったとして、強盗傷害容疑で松阪市の14?17歳の少年4人を逮捕した。うち2人は中2(14)と高1(15)だった。同署は他に17歳と18歳の少年も関与したとして同容疑で逮捕状を取り、行方を追っている。
松阪署によると、男性は頭と胸に1週間の打撲。4人のうち、1人は「知らない」と容疑を否認、3人は認めている。
逮捕容疑は5日午前4時半ごろ、松阪市京町一区の東口公園で、ベンチで休んでいたホームレスの男性を蹴ったり、頭を石で殴ったりなどし、財布や預金通帳などが入ったリュックサックやバッグを奪った疑い。

■この夏、墨田区で野宿者襲撃を10分の1に減らせることができた!山谷労働者福祉会館活動委員会 山谷争議団/反失実)

野宿している仲間に対する暴力は最も卑劣な行為だ。石を投げる、ペットボトルを投げる、ダンボールを蹴るといった暴力を多くの仲間が受けている。
繰り返される襲撃に「襲撃を止めなくては」と立ち上がった仲間と共に取り組みを続けてきた。見張りをやったり、襲撃者を追いかけたり、写真をとったり。その中で2年続けて襲撃の加害者が明らかになり、2件とも墨田区立中学の生徒だった。どちらもグループで何度も襲撃を繰り返していた。
墨田区と団体交渉を何度も持った。はじめは他人事のようだった人権課、教育委員会。なぜ野宿者に暴力をふるうのか。「おもしろ半分」
いやちがう。その子らは一般の大人を襲うことはしていない。野宿者だから襲ったのだ。そこにはっきりとした差別意識がある。そこを直視しなければ襲撃は決して止められない。
差別意識の原因を掘り起こすと野宿する人のことを生徒も親も教師も知らないということが浮かび上がってきた。
どんな仕事をしてきたのか。どうして野宿になったのか。今どうやって生き抜いているのか。何も知らずに「怠けもの。いてはいけない人」などと思い込んでいることがわかった。役所の追い出しやアルミ缶仕事に対する条例を作ったことも偏見の原因を作っていることも。
墨田区教育委員会がようやく本腰をいれ取り組みをはじめた。この夏休み前に区内の全ての小中学校で「野宿者を知る」授業が行われた。ある小学校には区内で野宿する仲間が授業に行って自分の暮らしについて話した。10代からペンキ屋として働きその後日雇い労働者の土方になった。ドロドロになりながら基礎工事の穴掘りの仕事をやってきた。50代でバブルの崩壊、年齢制限で仕事に就けなくなりドヤに泊まれなくなった。今もアルミ缶を拾いながら小屋で暮らしている。
子供たちの感想は「大変な暮らしをしているのを知らなかった」「絶対石を投げてはいけないと思った。」
この夏墨田区内の襲撃は激減した。(わかっているだけで墨田区内の夏の襲撃件数は2012年28件、2013年20件、2014年3件)「野宿者襲撃は問題にもならない。」そんな現状に対し立ち上がった仲間たちのねばり強いとりくみの成果だと確認したい。
墨田区が引き続き本気で取り組んでいくこと、墨田区だけでは問題は解決しないので台東区をはじめ他の区や東京都もきちんととりくみを始めることが必要だ。
襲撃を根絶するまでがんばっていこう。


■野宿者襲撃の実態と東京都への申し入れについて
本日(2014年8月14日)、「野宿者への襲撃の実態に関する調査」を公表しました。
これまでも、野宿者(ホームレス状態の人)が暴力を受け、大きなケガをしてしまったり、場合によっては命を奪われてしまうことも起きていました。
そういった野宿者への暴力(襲撃)の実態を明らかにするために、都内各地のホームレス支援団体・生活困窮者支援団体等の協力により、全国で初めてであろう襲撃被害の有無について、347名の野宿者へのアンケート調査をおこないました。

野宿者への襲撃の実態に関する調査(概要編)
今回の調査からは、
・40%の人が襲撃を受けた経験あり。
・襲撃は夏季に多く、襲撃者(加害者)の38%は子ども・若者。
・襲撃者は75%が複数人で襲撃に及んでいる。
・襲撃の内容としては、なぐる、蹴るなどの「身体を使った暴力」やペットボトルやたばこ、花火などの「物を使った暴力
が62%を占めている。
・子ども・若者の襲撃は「物を使った暴力
が53.6%にのぼる。

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<2015年>
不審火 ホームレス狙い放火か 福岡の舞鶴公園周辺、昨年末から8件
毎日新聞 2015年04月02日

 福岡市中央区の舞鶴公園周辺で暮らすホームレスのテント小屋などが燃える不審火が、昨年12月から8件発生していることが支援団体などへの取材で分かった。けが人は出ていないが、小屋が全焼した事例もあり、支援団体は「人命に関わる」として福岡県警に相談した。県警も連続放火事件の可能性があるとみて器物損壊容疑で捜査している。【野呂賢治】
 ホームレスの支援をするNPO法人「おにぎりの会」(福岡市博多区)や福岡・中央署などによると、舞鶴公園周辺で不審火が始まったのは昨年12月11日。ホームレスが寝泊まりするテント小屋2軒に火が付けられ、一部が燃えたという。
 今年2月にはテントの脇に置かれた荷物やリヤカーが燃える不審火が3件続き、3月11日にもテント小屋2軒と荷物が相次いで燃え、このうち1軒がほぼ全焼した。この小屋は当時不在で、他もすぐ避難するなどして負傷者はいなかった。
 いずれも火の気がないところから出火しているとみられ、2月の火災では現場付近から立ち去る男の姿が目撃された。寝泊まりする場所を失い、公園からいなくなったホームレスもいるという。支援団体は夜間の巡回を強化している。
 福岡市によると、市内では少なくとも245人(2014年現在)のホームレスが確認されており、半数以上は舞鶴公園のある中央区で路上生活をしているとみられる。
 ホームレスを狙った襲撃事件は全国で相次いでおり、12年に大阪市で5人が襲われ死傷するなど死亡者も出ている。NPO法人「自立生活サポートセンター・もやい」(東京都新宿区)が昨年、都内で実施したアンケートでは、約4割のホームレスが暴力や放火などの襲撃を経験したと回答している。
 おにぎりの会の近藤浩久専従理事は「例年、舞鶴公園周辺では不審火が1?2件発生しているが、今年は極めて多い。悪質な嫌がらせだと思うが、ホームレスは福祉施策から漏れ、路上生活を余儀なくされている人も多い。人命にも関わるので絶対にやめてほしい」と話した。