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13水疱症・膿疱症

<この項で出てくる主な疾患と簡単な診断法>

尋常性天疱瘡:全身に水膨れができて,破れると血が出て痛い。口の中にも侵される。→副腎皮質ホルモンで加療しないと予後不良なので(加療するとまず助かる),すぐ病院に行くこと!

水疱性類天疱瘡:全身に水膨れができて,かゆい。→癌を合併しやすいのですぐ病院に行くこと!

掌蹠膿疱症:手のひらや足の裏,特に土踏まずに小さい水膨れが多発,角質が厚くなったり,粉っぽいものが生じる。

<詳説>

水疱性類天疱瘡

 人口10万人当たり3,4人程度の有病率と比較的希な疾患ですが,高齢者に多く,老人ホームや老人保健施設などでは時折みます。
ステロイドの内服により加療されます。

掌蹠膿疱症:皮膚科に水虫だと思ってくる人の中にたまにいます。歯に詰めた金属が関与する場合もあります。関節症状を合併することもあります。
治療はステロイドやビタミンD3などの外用によります。

(以下工事中)