08.3.19Auld Lang Syne

 突然の悲報を知ってからというもの、ずーっと聞きまくっているBand Of Gypsys。

Buddyについて何か書かなきゃと思ってたんだけど、文字にしようとするとつまらない一般論しか出てこないので、そんな事よりGypsysの音に浸ってる方がずっとマシだと思い、今に至っております。で久しぶりに聞いてみるとやはり…、凄い…。Band Of Gypsysの凄さは至る所で書かれていると思うので、ここでは思いつきで述べさせてもらいます(笑)。

Foxey LadyはFUNKROCK!!

 ExperienceではG♭から始まるリフだが、GypsysではEからG♭にいく所がある。ワイトのライブでもそうなっているのだが、これによってズ、ズ、チャーからドッ、ツ、チャー、カッというFunkyなグルーヴに変化している。最初のドッと最後のカッが重要。腰がグネッてなる感じ。これがたまらなく気持ちいい。

Who Knowsは意外にテンポは早い!!

 このビート、グルーヴ最高に気持ち良くて大好きなんです。で自分の頭の中では、すっごくゆったりしていて、どちらかというともたっちゃってるくらいのとってもゆっくりしたビートが鳴っていたのですが、CDの音と合わせてギターを弾こうとすると、あららっ早い!!こんなに早かったっけ?

 当然ですがグルーヴがゆったりしている事とテンポが遅いというのは別の事なんだと改めて実感。

Stopとはっぴいえんど

 Stopはカッチョ良いーカヴァー曲なのだが、ずーと聞いてるとあの音質と雰囲気が何かに似てるなーと思っていて、やっと思い出したのが「はっぴいえんど」のライブ盤の「春よ来い」。自分でも、え??って思ったけど、似てません?ガリガリザラザラした音質と曲の構成、ボーカルのメロディラインとか。実はドラムが一番似てたりして(笑)。どちらもドカドカドラムがめちゃくちゃ迫力ある!!

 鈴木茂氏はジミヘン大好きだものね。それに同じ時代に生きた方々だもの。鈴木氏はもちろん今も現役バリバリでやっておられます。

Machine Gun

 これは奇跡でしょう、何も言えません。ただただどっぷりと浸かりたい…。

Auld Lang Syne'

 毎年年が明けるとき必ずこの曲を聞きます。ここで出て来るギターのメロディ、音選びに脅威を感じます。なのにさらっとやっちゃってるね。この「蛍の光」から「Who Knows」に繋がって行くのがカッチョ良いっす。

Changes

 YoutubeでBuddyがサンタナとやってる映像発見!見てびっくり!ギターボーカルやってる!!しかもギターは左利き!右用のギターを逆さにして(要するにJimiと同じ!!)左利きだったの?でもドラムは右だよね?Buddyのギターはチューニング狂っていてめちゃくちゃだけど、Jimiが取り憑いてるみたいにクレイジーだった…。

新しいFunkRock誕生 Earth Bluesと Power Of Soul

 この2曲もすごく好きです。Jimiにとっても挑戦だったんじゃないかな。後のパーラメンツやファンカデリックがやろうとしていた音楽が既にここにある気がしてなりません。

Gypsys流プログレ?!Burning Desire

 よくこんな構成思いつくなあ、そしてよく覚えられるな(笑)。めちゃくちゃ複雑で不思議な曲です。

Hear My Train A' Comin

 Experienceではもっとルーズなタイム感で気持ちよかったのですが、Gypsysでは意外にかっちりタイトで、しゃきっと感も良いですね。ギターのぶりぶりした音がたまらん!!

Message To Love

 軽快なポップチューンって感じが、すごく気持ちよい。後期のJimiの曲で、FREEDAMと並ぶ名曲。BuddyとBillyのコーラスがいいよね。

 てな具合に思いつくまま書いてみましたが、Buddyのドラムに関してあまりコメントがないなあ(笑)。Buddyのドラムには賛否両論あるみたいですが、僕は淡々とした超クーーーールなビートを刻んでる中にFUNKを感じちゃうのです。だからJimiのギターが空間の中を泳ぐように自由になれたのだと思います。だから自然にFUNKになっていったのだと。マイケル・ジャクソン「ビリー・ジーン」のドラムも同じクールさとFUNKを感じます。

 やっぱりどFUNKなんだよなあ、Gypsysは。

だから1969年12月31日はFunkRockが生まれた日と言って良いのではないでしょうか?もちろんそれまでにFunkRockといえる音楽はあったと思う(スライとかね)。しかしこれほどまでに全世界的に知らしめたライブ、そしてレコードはなかったんじゃないか。

 そしてJimiにとっても、重要な転機だったと思う。それまでのショウ・ビジネス的な要素をもつExperienceのライブでは、Jimiの本性をなかなかあらわせられなかった。つまりライブ中におこるインスピレーションにそのまま反応してどんどん展開して行く柔軟な演奏、どこに行くか分からないFREEな演奏は、ポップミュージック界では御法度だったと思う。しかしJimiはBuddy Milesという天才ドラマーとBilly Coxとで丹念にリハーサルを繰り返し、音楽をともに作り上げて行くことでそれを実現した。

 超弩級FUNKROCK、そしてFREEな純音楽世界への案内役がJimiとBilly、そしてBuddyの3人で作り上げたBand Of Gypsysだった。

 

 実は僕はGypsysは間に合わせでレコード作んなきゃ行けないもんだから、リハーサルもあまり無く、セッション的なものであんなライブ出来ちゃったんだってずーっと思ってたんです。JimiとかBuddyとか天才だからあんな事出来ちゃうんだろってね。しかし本当は丹念にリハーサルを繰り返して作り上げていたんですね。そのリハーサルの様子は、DaggerRecordsのBAGGY'S REHEARSAL SESSIONSBURNING DESIRその他ブートなどで聞く事が出来ますが、その音質や曲が出来上がる様子は、マイルス・デイビスザ・コンプリート・ジャック・ジョンソン・セッションズにおどろくほど酷似しています。ギタリストのジョン・マクラフリンはまるでJimiが乗り移ったかのようにワウを踏み(笑)、ベーシストのマイケル・ヘンダーソンは、Gypsysのベースラインをそのまま登場させているくらい。このセッションは、Gypsysが解散して間もなくの70年2月から行われたもので、当然Jimiはまだ生きていたときの事です。それを考えると、このアルバムにJimiが参加していたら…大変な事になっていたかも…と非常に残念に思いますね。しかしGypsysとMiles、向かおうとしていた所が全く同じ、FunkでFreeな音楽世界だった証拠がここにあるように思います。

 Band Of GypsysのDVDに収録されているBuddyのコメントが、微笑ましくて凄く好きです。

「Gypsysが好きだったのは俺たち好みのBabyを作れる事さ。BluesBaby,PopBaby,RockBaby,俺たちの処方箋で新しく魂のあるBabyを作ったんだ!」

Buddy Miles 08年2月26日 享年60才 安らかに眠って下さい。

 いまごろあっちでは始まってんだろうな…、大セッション大会。楽しそうだなあ…。

次回のJimiに首ったけ乞うご期待!