2003.10.8 渋谷スプーマ


今回は久しぶり(実に5ヶ月ぶり)のライブである。 渋谷スプーマは白を基調にした内装の洒落たレストランで、音楽をバックに食事を楽しむことが出来る空間である。
壁には環境ビデオが常時投影されていたり、ライブ機材にしても無骨な感じのライブハウスのそれとは異なり客席からはスピーカーの存在すら解らないように工夫されている。
特にステージといったような段差等で客席と演奏者側とを隔てるものは存在せず、客が食事を楽しんでいるテーブルのすぐ横で演奏をしている感覚が面白い。
この日はとにかくお客さんが多かった。
いつもライブ会場で見かけるしましまのファン以外にも普通に食事に来たお客さんが沢山居た。
演奏が始まると、しましまを初めて聴くお客さんも、ひととき会話を止めて聴き入っていた様子が印象的だった。
相変わらず無口な進行の中で淡々と演奏が進められて行ったが、彼らにはむしろ「面白いMC」よりもそういった進行の方が似合っている。
曲は、あさもやから始まり、キリンの草原、ドイツ、セイウチの憂鬱、そしてお馴染みの西日でエンディングとなった。
演奏時間は30分と短かったが、いつものライブと同じく空想の世界で遊ぶ感覚、演奏後の夢から覚めた直後のような感覚が楽しめた。
(文責:櫻井理)
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