私立赤霧学園リプレイ

白霧の中の赤霧


  キャラクター

  ☆“会計さん”氷室宏和
      2年A組。
      一見計算高いが実はどんぶり勘定な生徒会会計(らしい)。

  ☆“三つ編みさん”高橋春美
      2年B組。
      図書委員(らしい)。 三つ編みで眼鏡の女の子。

  ☆“サッカー少年”三杉太郎
      2年B組。
     自称クールなサッカー部の天才ミッドフィルダー(らしい)。

  ☆“合気道家”荻野均
     2年C組。
      合気道部のホープ(らしい)。

  ☆“茶髪の風紀委員”牧落あやの
      1年F組。
      風紀委員(らしい)。 薄い茶色の髪と瞳チャームポイント。

  ☆“サボり屋君”吉川透
      1年F組。
      風紀委員あやのの目を盗んではエスケープしていた?

  実際のセッションではこの中の1人はNPCであった。 それが誰なのかを推理し
ながら読んでいだたくのもまた一興かと思われる。


東京の一角に、時に忘れられた様な建物が、ひとつ建っていた。 私立赤霧学園。 百年以上、この地を見つめていたこの学校の旧校舎が、ついに取り壊されるこ とになった。 今まで平和だったこの学園に、急に数々の怪奇事件が起き始めたのも、ちょう どその頃からだった―。 これから語るのも、そうした奇妙な事件のひとつである―。
6月の中頃のとある日の夕方。 ほとんどの生徒は下校したが、まだ何人かは校 舎に残っていた。 運悪く、というべきか。 GM:それではまずは茶髪の風紀委員さんから始めましょう。 茶髪の風紀委員: はい? GM:あなたは今日、日直でした。 学級日誌を書き終えて、職員室に持 っていく途中です。 ではここで<第六感>を振ってください。 茶髪の風紀委員: 1レヴェル成功なの。 GM:歩いてると、ふと違和感を感じました。 周りで何か起こった様に 感じました。 そして突然、ある疑問が浮かんできます。 あたし は誰だろう? 茶髪の風紀委員: 「あれ? あたし…。」 GM:ここは何となく見覚えのある場所。 多分自分はここを良く知って いるはず。 でもよく分かりません。 茶髪の風紀委員: 「あれ? 分かんない! どうしよ、どうしよ。」 パニック起こして廊下にしゃがみ込むの。
GM:それでは図書委員の2人。 あなた達は図書室で本の整理をしてい ました。 さて、<第六感>を振ってください。 三つ編みさん:全然駄目。 合気道家:2レヴェル成功だ。 GM:合気道家君はふと違和感を感じました。 違和感は学校全体を囲む 様な感じで発せられている様です。 そして疑問が浮かんできます。 俺は誰だ? 合気道家:「俺は…?」 三つ編みさん:わたしは気付かないからそのまま図書整理してるのね。 GM:横を見ると三つ編み眼鏡の女の子が何事も無かったかの様に図書 整理しています。 合気道家:彼女に見覚えは? GM:<暗記>で振ってみてください。 合気道家:失敗。 GM:見覚えがある様な無い様な…よく分かりません。 合気道家:よく分からんからとりあえずそのまま図書整理を続ける。
GM:それでは場面はサッカー少年の方に移りましょう。 サッカー少年:僕はいつものごとく保健室で寝ています。 すやすや。 GM:気持ち良く寝てるところ悪いんですが、<第六感>で振っていた だけますか? サッカー少年:1レヴェル成功。 GM:君はふと違和感を覚えて目を覚ましました。 サッカー少年:「僕は…誰だろう?」 辺りを見渡します。 GM:保健室には他に誰もいません。 サッカー少年:保健室から出ていきます。 「誰かいませんかぁ?」 GM:歩いていくと、茶色い髪の可愛い女の子が廊下にしゃがみ込んで います。 茶髪の風紀委員さん、あなたがしゃがみ込んでいると、 向こうの方から声が聞こえてきました。 茶髪の風紀委員: 「誰か、誰かいるの?」 サッカー少年:「すんません、僕いったい誰なんでしょう?」 茶髪の風紀委員: 「あたしもそれが分からないの。 あたしは誰なの?」 サッカー少年:「お互い分からないんですね。 じゃ、他の人探しましょう。」 スタスタ。 茶髪の風紀委員: 心細いから腕にしがみつくの。 GM:さぁ、サッカー少年君、可愛い女の子にしがみつかれたよ? サッカー少年:どきどきっ。 でも表には出しません。 外見はあくまでクールに。 GM:では<精神力>でチャレンジしてください。 サッカー少年:4レヴェル成功です。 GM:それでは内心ドキドキしながらもクールに振る舞えます。 サッカー少年:「誰かいませんかぁ? 誰かいませんかぁ?」 自称、なので実はそんなにクールというわけじゃないんです。 茶髪の風紀委員: こんなことが起こってるのにクールな人ってのもちょっと嫌かも しれないの。 GM:それでは仕事してる図書委員2人と会計さん、<放課後>で振って みてください。 三つ編みさん:1レヴェル成功よ。 GM:廊下の方から声が聞こえてきます。 サッカー少年:「誰かいませんかぁ?」 三つ編みさん:テクテクテク。 ガラッ。 GM:茶色い髪の女の子にしがみつかれたジャージ姿の少年が大声出し ながら歩いてきます。 サッカー少年:「すんません、僕達、何者なんでしょう?」 三つ編みさん:「は?」 サッカー少年:「自分が誰だか分からないんです。」 三つ編みさん:「えぇっと、生徒手帳持ってません?」 合気道家:ポン。 生徒手帳という手があったか。 2年C組、荻野均。 どうや らこれが俺の名前らしい。 サッカー少年:ごそごぞ。 ジャージだから今は持ってない様です。 茶髪の風紀委員: あたしはちゃんと生徒手帳持ってるの。 GM:風紀委員のあなたは違反者から取り上げた生徒手帳をいっぱい持 ってました。 一同笑。 茶髪の風紀委員: 「あれ? どうしてこんなに持ってるの? どれがあたしのか分か んない。」 三つ編みさん:「それじゃ、ここに字書いてみて。 そして生徒手帳の字と照らし 合わせてみたらいいわ。」 GM:筆跡鑑定? なら<解釈>で振ってみてください。 茶髪の風紀委員: 1レヴェル成功なの。 GM:これが似てるんじゃないかな、というのがあった。 三つ編みさん:生徒手帳には写真が付いてるんじゃない? 茶髪の風紀委員: 髪の毛三つ編みで白黒の写真だから良く分かんないの。 「この写真、あたしに似てます?」 会計さん:髪型変わっていたらかなり違いますね。 GM:人の顔の識別は<一般常識>かな? 三つ編みさん:2レヴェル成功。 「ええ、間違いなくそれがあなたよ。」 茶髪の風紀委員: 「1年F組、牧落あやめ? これがあたしの名前みたいなの。」 三つ編みさん:「分かって良かったわね。」 茶髪の風紀委員: 「ところで、あなたはどなたなの?」 合気道家:ここで三つ編みさんも足下が崩れる、と。 三つ編みさん:「わたしは…。」 慌てず騒がず、生徒手帳を出してみます。 「2年B組、高橋春美…っていうみたいね。」 合気道家:「それにしても、全員記憶喪失とはいったい何が起こったんだ?」 三つ編みさん:「あらあなた、あなたの持ってるの、学級日誌みたいね。」 茶髪の風紀委員: 「そうみたいなの。」 合気道家:「ならそれを見れば今日のことを書いてあるかもしれないな。」 三つ編みさん:「6月13日。 日直、牧落あやめって書いてあるわね。」 GM:日誌には特に変わったことは書かれていません。 合気道家:「なるほど、これを書いた後に異変が起きたわけだ。」 サッカー少年:「で、僕は誰なんでしょう?」 三つ編みさん:「生徒会室に写真付きの名簿があるんじゃないかしら?」 茶髪の風紀委員: 「風紀委員用の顔写真付きのリストがあったと思うの。」 合気道家:「それはブラックリストと言うんじゃないか?」 茶髪の風紀委員: 「特徴までしっかり書き込んであるの。 あれ? でもあたしどう してそんなこと知ってるの?」 三つ編みさん:「きっとあなた風紀委員なのね。」 サッカー少年:「そういえば昔校内にお菓子持ち込んで捕まった様な…。」 三つ編みさん:「それじゃ、生徒会室に行きましょう。」 GM:さて、生徒会室って、何処でしょう? 思い出せるかどうか、<暗 記>で振ってみてください。 茶髪の風紀委員: 失敗。 「たしか…こっち?」 三つ編みさん:1レヴェル成功。 「違うわ、こっちよ。」 茶髪の風紀委員: 「…一つ思い出したことがあるの。 あたし、普段から方向音痴だ ったの。」
GM:生徒会室へ行く途中の廊下できょろきょろしてる男子生徒がいる。 サボリ屋君:「ぼくは…。 分からないよう。」 合気道家:「おい、そこの君。」 サボリ屋君:ビクッ。 「あ、あの、変なこと聞くんだけど、あの、ぼくが誰か、知って る人いない?」 三つ編みさん:「生徒手帳持ってない?」 サボリ屋君:「生徒手帳?」 ごそごそ。 「吉川透? これがぼくの名前? この写真、ぼくなのかな?」 茶髪の風紀委員: 「はい、鏡なの。」 サボリ屋君:「どうやらこれがぼくみたいだ。」 合気道家:「心配するな。 自分が誰か分からないのは君だけじゃない。」 茶髪の風紀委員: 「そんなこと言われると余計に心配になるの。」 三つ編みさん:「昔の事が思い出せないのなら、これから新しい関係を築いてい けばいいのよ。 ほら、わたし達、友達になったのよ。」 GM:青春ドラマしてますね。 茶髪の風紀委員: 「あなたは何年生なの?」 サボリ屋君:「生徒手帳には1年F組って書いてある。」 茶髪の風紀委員: 「ならあたし達、クラスメートみたいなの。」 GM:では2人は<暗記>で振ってみてください。 茶髪の風紀委員: 1レヴェル成功なの。 「あたし、なんとなくあなたに見覚えあるの。あなた、あたしの こと、覚えてない?」 サボリ屋君:「ごめん、思い出せないや。」
三つ編みさん:コンコン。 生徒会室の扉ををノック。 会計さん:「はい、どなたですか?」 茶髪の風紀委員: 「多分、風紀委員の牧落あやめなの。」 会計さん:「多分?」 合気道家:「ところで、君は誰だ?」 会計さん:「私は生徒会会計ですが。」 合気道家:「名前は?」 会計さん:「名前は…あれ?」 合気道家:「どうやら君も仲間みたいだな。」 茶髪の風紀委員: 「生徒手帳みたら名前が分かるの。」 会計さん:「なるほど。 …どうやら、私は2年A組の氷室宏和と言う様ですね。」 茶髪の風紀委員: 「ここに生徒の名簿無いかな? あの人、生徒手帳持って無くて名 前が分からないの。」 会計さん:「では調べてみましょう。」 データベースにアクセスして生徒名簿を参照します。 GM:<コンピュータ>で振ってください。 会計さん:2レヴェル成功です。 GM:顔写真とパターンマッチングすると、三杉太郎君のデータが出力 されます。 サッカー少年:「2年B組、サッカー部?」 三つ編みさん:「あ、同じクラスなのね。 …そういえば何となく見覚えあるわ。」 茶髪の風紀委員: 風紀関係のデータベースも調べてみるの。 GM:するとあるリストが出力されます。 生徒の名前と共にコメントが 書いてあります。 名簿の上の方には“三杉太郎:保健室の常連” “吉川透:サボリ常習犯”とあります。 サッカー少年:「おや?」 サボリ屋君:「どうしてぼくの名前があるの?」 茶髪の風紀委員: 「そういえば、あなた達、捕まえた様な覚えがあるの。」
三つ編みさん:「今学校にいるのはわたし達だけなのかしら?」 茶髪の風紀委員: 「一つ手があるの。 放送室に行って放送かけるの。」 合気道家:「よし、放送して呼びかけよう。」 GM:放送室の場所を覚えていますいか? <暗記>で振ってください。 三つ編みさん:覚えてるわ。 「こっちよ。」 茶髪の風紀委員: 「あれ? 向こうじゃないの?」 合気道家:「三つ編みさんの言ってるのが正解だ。」 茶髪の風紀委員: 「…あたし、やっぱり方向音痴みたい。」
GM:さて、皆さんがいたのは赤霧学園の北校舎です。 放送室は南校舎 にあります。 北校舎から南校舎に行くには渡り廊下を通らなけれ ばなりません。 合気道家:通ればいいじゃないか。 GM:通ろうと渡り廊下に出てみると、廊下は一面の霧に包まれています。 三つ編みさん:でも足下は見えるわよね? GM:<地質学>で振ってみてください。 三つ編みさん:1レヴェル成功。 GM:この霧、明らかに変です。 普通の霧じゃありません。 合気道家:その辺の石を霧の中に放り込んでみる。 GM:石を投げ込むと、バチッという音がしました。 合気道家:「この渡り廊下は通らない方がよさそうだな。」 茶髪の風紀委員: 「この霧はどこまで続いてるのかな?」 合気道家:「調べてみよう。 屋上に行こうか。」
GM:屋上に出ると、北校舎全体を囲む様に霧が広がってます。 茶髪の風紀委員: 「あたし達、出られないの?」 サボリ屋君:「大丈夫、きっと出られるよ。」 茶髪の風紀委員: 「サボリ屋君…。」 サボリ屋君:「う、その呼び方は…。」 茶髪の風紀委員: 「じゃ、吉川君。 あれ? あたし、よく吉川君のこと、呼んでた様 な気がするの。」 合気道家:霧の中心はどちらか分かるか? GM:<霊感>で振ってください。 合気道家:1レヴェル成功だ。 GM:この学園の北側に山があるんですが、そちらの方が濃い様な気が します。 合気道家:霧から出ようとするべきか、それとも濃い方に向かうべきか。
茶髪の風紀委員: 最近、噂話とかで、この事件に関係ありそうなこと、無かった? GM:では<占い>で振ってみてください。 合気道家:2レヴェル成功だ。 GM:夕べ、この学園の近くで何かちょっとした事件が起きてた様な気 がする。 合気道家:「確か何か起こったはずなんだが…。」 図書室に行って新聞を調べてみる。 GM:新聞を調べるのなら、<解釈>か<斜め読み>で振ってください。 <捜し物>でもOKです。 会計さん:4レヴェル成功です。 GM:夕べ、この付近の空を赤く光る物体が飛んで行ったのが目撃され ています。 隕石だと思われるのですが、今朝の時点では特に何も 発見されていません。 目撃者の証言を集めると、この学園の北に ある山が落下地点と思われます。 合気道家:この学園から北に出ることはできないか? GM:じゃ、<隠れる>か<探し物>で振ってみて。 茶髪の風紀委員: 1レヴェル成功なの。 GM:北側にはずっと壁が続いてるんだけど、一ヶ所抜けられる様にな ってる場所があります。 よく何人もの生徒がそこから抜け出して ます。 茶髪の風紀委員: 「そういえばよく抜け出そうとした吉川君を捕まえてたの。」 サボリ屋君:「え? そんなこと、あったっけ?」 合気道家:裏山の方に向かって石を投げてみる。 GM:バチッ。 やはり何か弾ける様な音がします。 合気道家:「紐か何か付けて石を投げてみるか。」 会計さん:ソーイングセットは持ってません? GM:携帯用のソーイングセットは針と糸くらいは入ってても紐までは 無いでしょう。 会計さん:「なら生徒会室に戻りましょう。 梱包用の紐くらいは置いてある はずです。」 GM:全員で生徒会室へ戻るんですか? 茶髪の風紀委員: はぐれたら嫌なの。 合気道家:誰もB級行動はしないよ。 GM:B級行動? 合気道家:1人シャワーを浴びるとかな。 B級ホラーの定番だ。
三つ編みさん:ね、PHS持ってていい? GM:最近の女子高生なら…持っているでしょうね。 三つ編みさん:家にかけてみる。 GM:電話番号は? 三つ編みさん:多分短縮ダイアルに入ってると思うわ。 GM:なるほど。 かけてみると、女の人が出ます。 「はい、高橋ですが。」 三つ編みさん:「もしもし。」 お母さん/GM:「なんだい、春美かい?」 三つ編みさん:「あ、あの、わたし、どうも記憶喪失みたいなんです。」 お母さん/GM:「何冗談言ってるんだい?」 三つ編みさん:「冗談じゃないんです。 自分のこと、全然思い出せないんです。」 お母さん/GM:「晴美、本当なのかい?」 三つ編みさん:「今学校の北校舎にいるんです。 」 かくかくしかじか。 「〜というわけで校舎の周りを、何か変な霧が囲んでるんです。」 お母さん/GM:「分かったわ。 お母さん、すぐに行くから、そこで待ってるんだ よ。」 三つ編みさん:「はい。」 茶髪の風紀委員: あたしもPHSをかけてみるの。 そして、一番上の番号押したら、 何故か吉川君にかかるの。 サボリ屋君:プルルルル。 「あれ?」 茶髪の風紀委員: 「あれ? どうしてあなたのところにかかるの?」 サボリ屋君:ぼくもPHSの一番上を押してみる。 茶髪の風紀委員: ルルルルル。 「あれ?」 サボリ屋君:「あれ?」 合気道家:それは同じクラスというだけでは説明できないな。 GM:では見つめ合ってる2人の周りの人、<ヤマ感>で振ってください。 合気道家:2レヴェル成功。 GM:お互い、PHSの一番上に番号入れてるなんて、この2人何かあるな、 と思います。 合気道家:そんなこと、振るまでも無く分かるわい! 一同爆笑。
茶髪の風紀委員: 「このまま出られないなら、ごはんどうしよ?」 合気道家:「1日2日食べなくても死にはせん。」 会計さん:水道は出ます? GM:出ます。 電気も来てる様です。 会計さん:「水道と電気があるならまず大丈夫です。」 茶髪の風紀委員: 「そうだ、確か所持品検査で取り上げたお菓子があったと思うの。」 合気道家:「今の季節だと、食料は早めに食ってしまわないと痛むぞ。」 茶髪の風紀委員: 「日持ちするやつを確保しておくの。」 GM:どの程度見つかるかは風紀委員の腕次第ですね。 それでは<捜し 物>で振ってください。 茶髪の風紀委員: 3レヴェル成功。 GM:優秀な風紀さんはかなりの量のお菓子を徴収していました。 2重 底に仕込んで持ち込もうとした者もいましたが、あなたの目はご まかせなかった様です。 合気道家:税関の麻薬検査かい。 三つ編みさん:わたしは今日図書整理で遅くなるからお菓子持ち込んでたと思う わ。 GM:それは風紀委員さんの目を掠めて持ち込めたかどうか、三つ編み さんは<隠れる>で、茶髪の風紀委員さんは<捜し物>でチャレ ンジしてください。 三つ編みさん:1レヴェル成功。 茶髪の風紀委員: 失敗なの。 GM:それでは本の内側をくり抜いた空間やシャープペンシルの中身取 り除いた空間に忍ばせてお菓子を持ち込めました。 三つ編みさん:「風紀委員さん、ごめんね。 実はわたしもお菓子持ち込んでたの。」 茶髪の風紀委員: 三つ編みさんもブラックリストに加えておくの。 一同笑。 会計さん:「電話が通じるのなら、ピザの出前しましょう。」 一同爆笑。 GM:番号は? 茶髪の風紀委員: 「風紀チェックで取り上げた広告があるの。」 一同笑。 合気道家:風紀委員、恐るべしだな。 茶髪の風紀委員: 「確かこの広告、吉川君が持ってたの。」 サボリ屋君:「あれ? そうだっけ?」 会計さん:「もしもし、ピザ5人前、赤霧学園の生徒会室まで届けてください。」 ピザ屋/GM:「毎度どうも。」 会計さん:「さぁ、はたして30分以内に届くでしょうか?」
GM:さて、三つ編みさん、あなたのPHSにかかってきます。 三つ編みさん:「はい、もしもし?」 お母さん/GM:「晴美、お母さんだよ。 今学園の前に来たんだけどね、北校舎が 霧の中に隠れてるんだよ。」 三つ編みさん:「あのね、その霧、入ると危ないと思うわ。」 お母さん/GM:「そうらしいね。 さっきから、何人かの人が入ろうとしてるんだ けど、電気みたいなのが走って弾かれるんだよ。」 三つ編みさん:「怪我とかしなかった?」 お母さん/GM:「何台か救急車が止まってるから、怪我人が出たんじゃないかね。 パトカーも来てるよ。 あら? あれはテレヴィ局の車みたいね。 毎朝テレヴィって書いてあるよ。」 三つ編みさん:「これから霧のすぐ前まで行くから、そっちから何か投げ込んで みて。」 お母さん/GM:「分かったよ。」
GM:霧のすぐ手前までやってきました。 霧の向こうにはかなりの人数 が集まっているようです。 三つ編みさん:「お母さん、ここに向かって何か投げ込んで。」 GM:ボールが1個投げ込まれました。 バチバチっと音がして、こちら 側に出てきたときにはかなり焼け焦げてます。 三つ編みさん:「やだ、この霧、電子レンジみたい。」 会計さん:人間が通り抜けて耐えられそうですか? GM:<医学>で振ってみて。 会計さん:2レヴェル成功です。 GM:死にはしないかもしれないけど、かなりの怪我はするでしょう。 会計さん:「何の策も講じずに通り抜けるのは無謀の様ですね。」 GM:霧の向こうから声がかけられます。 学園の先生と思われます。 「おおい、そちらにいるのは誰だ?」 三つ編みさん:「今ここにいるのは、1年F組の牧落さんと吉川君、2年A組の氷室 君、2年C組の荻野君、2年B組の美杉君と高橋です。」 先生/GM:「おおい、2階にも誰かいないか? 今人影みたいなのがぼんやり 見えたぞ。」 三つ編みさん:上を見る。 GM:では<捜し物>で振ってください。 三つ編みさん:1レヴェル成功。 GM:上を見ると、窓から人影らしき物がちらっと見えました。 しかし それはすぐに引っ込んでしまいます。 三つ編みさん:「引っ込んじゃった。」 先生/GM:「確認するぞ? 今そこにいるのは6人だな?」 三つ編みさん:「ここにいるのはそれだけです。 あの、ちょっと調べて欲しいん ですけど、この学校の中で、現在行方の分からない人は何人い ます?」 先生/GM:「ちょっと待ってろ、今調べる。」 茶髪の風紀委員: 「いつ霧が消えるか分からないから、外から食べ物投げ込んでくだ さい。」 先生/GM:「分かった。 すぐに用意してやるからな。」 茶髪の風紀委員: 「霧を通り抜けると焦げるから、焦げても大丈夫な様にして欲しい の。」 先生/GM:「よし、先生がなんとかするから、待ってろよ。 君達は先生が責 任もって救出するから、挫けるんじゃないぞ。」 会計さん:この事態はすでに先生よりも政府等の領分なんですが。 GM:霧の向こうから脳天気な声が聞こえてくる。 「すみませぇん、毎朝テレヴィですけど、霧の中の皆さん、何か コメントをお願いしまぁす。」 茶髪の風紀委員: 「早く出して。」 レポーター/GM: 「えー、お聞きの様に、現場では霧の中に閉じこめられた生徒達 の悲痛な叫びが聞こえてきます。 はたして、霧の中では何が起 こってるのでしょうか? このまま、真相が明らかになるまで密 着取材してまいります。」 会計さん:「取材したいならこちらに来てください。」 レポ-ター/GM: 「えー、たった今も、閉じこめられた生徒の『こっちへ来て助けて!』 という声が聞こえてまいりました。」 合気道家:言った通りに報道しろよ。 レポーター/GM: 「霧の中でよく見えませんが、今現在、7人の生徒の姿がぼんやり と見えます。」 三つ編みさん:上を見る! GM:さきほどとは違う位置ですが、やはり何か動く影が見えました。 合気道家:やっぱり7人目がいるのか?
三つ編みさん:「この霧、扇いだらどうなるかな?」 会計さん:「直径数百mの霧を仰ぐのは不可能ですよ。」 茶髪の風紀委員: 「風洞実験とかで使う様な巨大扇風機持ってきて霧吹き飛ばすっ てできないかな?」 三つ編みさん:「トンネル掘るのはどう?」 サッカー少年:「ところで、あの影は確かめなくていいんですか?」 会計さん:「それは任せます。」 サッカー少年:「それじゃ、僕ちょっと探してきます。」 茶髪の風紀委員: 「1人で行ったら危ないよ。」 会計さん:「風紀委員さんとサボリ屋君はPHSでお互い通話できるんですから、 2手に分れることはできますよ。」 サボリ屋君:「じゃ、ぼく、あやのさんと一緒に行くから、このPHS持ってここ で待機しててよ。」 三つ編みさん:「分ったわ。」 茶髪の風紀委員: 「もし誰か隠れてるとして、その人、どうして隠れてるんだろ?」 三つ編みさん:「人の前に出てきたらやばい人とか?」 茶髪の風紀委員: 念のため、PHSを通話しっぱなしにりておくの。
茶髪の風紀委員: 先ほど影が見えたところに、人のいた痕跡って、無い? GM:<探し物>で振ってください。 失敗? では分りません。 茶髪の風紀委員: <霊感>で怪しい気配は分らない? GM:怪しい気配なら霧に包まれた時点からしまくっています。 サッカー少年:ところで、今探しに行ってるのは誰ですか? サボリ屋君:あやのさんとぼく、それから三杉君でしょ? サッカー少年:あれ? 僕も行ってるんですか? 茶髪の風紀委員: 来てなかったの? サッカー少年:いや、僕がいたらお邪魔じゃないかと。 GM:で、どちらなんですか? サッカー少年:一緒に行ってることにします。 GM:自分が行くことになってることに気付いてなかったサッカー少年 は少々遅れて後からついていったことになります。 会計さん:そしてついに追い付くことは無かったのであった。 GM:そんなことはないけどね。 さて、先行してた2人、<霊感>で振 ってください。 茶髪の風紀委員: 1レヴェル成功。 GM:ふと気が付くと、先に行ったはずのサッカー少年君が、後ろから 走ってきます。 サボリ屋君:「あれ? 三杉君って、今向こうに行かなかった?」 サッカー少年:ワープゾーンを通ってしまったのかな? GM:サッカー少年君自身は向こうへは行った覚えはありません。 2人 に遅れてしまったので、慌てて追い掛けてきたところです。 一方、 風紀委員さんとサボリ屋君は、サッカー少年が1人先へ行くので追 い掛けていったはずなんですが。 サッカー少年:「僕は君達の後からついてきだんだけど?」 サボリ屋君:「三杉君、双子の兄弟とか、いなかった?」 サッカー少年:「分らないよ。」 茶髪の風紀委員: 何にとなく不安になったから、吉川君の腕にしがみついて 「とりあえず皆の所に戻ろ。 あまり深追いしない方がいいと思う の。」
三つ編みさん:「今夜はどうする? 何処で寝たらいいかな?」 サッカー少年:「テレヴィのある視聴覚室がいいんじゃないですか?」 三つ編みさん:「PHS以外の電話が欲しいわ。 ここじゃ、PHSの充電できないから。」 GM:内線ならありますが? 会計さん:「内線で霧の外の南校舎と連絡取れますね? 必要ならそこから転 送してもらいましょう。」 茶髪の風紀委員: 外の人に頼んでおいた食糧は送られてきたの? GM:頑丈な入れ物に入れられた食糧がいくつか投げ込まれています。 入れ物に穴が空いて、一部焦げてますが、食べられないことはな さそうです。 そうそう、ちゃんと30分以内にピザも来てますよ。 一同笑。 三つ編みさん:中々やるわね。 会見さん:生徒会室まで来ていませんから駄目です。 一同笑。 サッカー少年:生の食べ物放り込んでもらったら、ちょうどいい具合いに焼けて いるかもしれないです。 会計さん:ポップコーンなんかよさそうですね。 茶髪の風紀委員: 家族に電話して、あたし達の身元の確認をしておくの。 生徒手帳 は持ってたけど、それが本当にそんな生徒なのか知っておきたいの。 GM:家族に電話すると、確かに、あなた達は先ほど確認した通りの生徒 だと思われます。 ただ、記憶が無いので家族との話でも少々分ら ない部分もあります。 茶髪の風紀委員: 「念のため、救急箱とか、消火器とか確保しておくの。」 会計さん:「工具一式も確保しておきましょう。」 GM:技術工作室に行けばそれなりの工具は手に入ります。 茶髪の風紀委員: 「まずみんなで保険室に行こ。 薬と、それから毛布も欲しいの。」
GM:保険室へ行って薬類や毛布を手に入れました。 さてそこから帰る 途中、全員、<ヤマ感>で振ってください。 サッカー少年:1レヴェル成功。 GM:保険室から帰る途中、廊下の向こうの方で何か影が動いたのが見 えました。 サッカー少年:そこに向かって走ります。 サボリ屋君:「どうしたの?」 サッカー少年:「向こうの端に何かが!」 茶髪の風紀委員: 追い掛けて走るの。 GM:では走る人は<短距離走>でチャレンジしてください。 サッカー少年:3レヴェル成功。 GM:おお、流石サッカー部のホープですね。 サッカー少年:僕だってやるときはやるんです。 GM:君の俊足で他の人を大きく引き離して廊下の端に端ってきました。 というわけで君は廊下の端で1人になったわけですね。 サッカー少年:う、しまったかな? 合気道家:B級行動、おめでとう。 君が第一の犠牲者だ。 GM:ではサッカー少年君、<ヤマ感>で振ってください。 サッカー少年:よりによって無いやつですね。 失敗。 GM:それでは…ちょっと別室でプレイしましょうか。 サッカー少年:え? 会計さん:それが彼を見た最後でした。 合気道家:やはり第一の犠牲者であったか。
サッカー少年とGMはしばらく別室で何やらやり取りを行った。 GM:しばらくするとサッカー少年君は戻ってきます。 サッカー少年:「何も見つかりませんでしたよ。」 茶髪の風紀委員: サッカー少年君、さっきと何か変ったことは無い? <ヤマ感>2 レヴェル成功なの。 GM:それほどサッカー少年君のこと、知ってませんよね? 外見上は特 に変ったことはありません。 三つ編みさん:同じクラスのわたしなら多少は分るんじゃない? <ヤマ感>2レ ヴェル成功。 GM:外見は何も変ってません。 が、何か違和感を感じます。 茶髪の風紀委員: 「ね、吉川君、サッカー少年君、何か変じゃない?」 サボリ屋君:「そういえば何か違う様な…。」 茶髪の風紀委員: 「一応、用心してた方がいいと思うの。」 サッカー少年:「何をこそこそ話してるんですか?」 茶髪の風紀委員: 「これからどうしようかなって。」 三つ編みさん:「三杉君、何かいい考えある?」 サッカー少年:「やっぱりさっきの影、探した方がいいんじゃないですか?」 茶髪の風紀委員: 「でももう暗いし。」 三つ編みさん:「とりあえず今日は寝ようよ。」 GM:何処で寝ます? 三つ編みさん:視聴覚室。 サッカー少年:「男4人で順番に見張り立ちましょう。」 会計さん:「なら2交代ですね。」 茶髪の風紀委員: 「ちょっと待って。 女の子もまぜて、3人3人で見張った方がいい と思うの。」 サボリ屋君:「大丈夫、見張りはぼく達に任せて寝てたらいいよ。」 茶髪の風紀委員: 「でも見張りは多い方がいいと思うの。」 2人ずつだと、誰かがサッカー少年君と2人で見張ることになるの。 合気道家:「明日の朝は眠いだろうが、しかたあるまい。」 茶髪の風紀委員: 「眠くても、別に明日授業があるわけじゃないから問題無いと思 うの。」 合気道家:「それもそうだな。」
まず前半の見張りは茶髪の風紀委員、三つ編みさん、サボリ屋君である。 GM:テレヴィはずっと特別番組を放送しています。 「えー、今私は赤霧学園の上空にいます。 ご覧の様に、上空から 見ると、学園の北校舎を囲む様に霧があるのが分ります。」 三つ編みさん:三杉君が寝てる間に、三杉君の家に電話して、三杉君に双子の兄 弟がいなかったか確認するわ。 サッカー少年:僕、信用無いんですね。 GM:家族の話では、双子などということは無い、と分ります。 茶髪の風紀委員: <占い>で今回の事件の原因を占うの。 1レヴェル成功。 GM:原因は何だろ、と占っていると、テレヴィでは怪しげな学者が呼 ばれてきています。 “超常宇宙心理学研究家”だそうです。 合気道家:怪しい奴だ。 GM:「今回の事件の原因は何だとお考えですか?」 「学園を包んでる霧は地球上の物とは考えられません。 ならば これは宇宙から来た物に違い有りません。」 三つ編みさん:なんて怪しい論法。 GM:「先ほどから、何人かの人間が救出に向かおうとしましたが、霧 に入ろうとすると電気が走って弾かれるそうです。 えー、こち らのボールをご覧ください。 これは紐を付けて霧の中に放り込 んだボールです。 ご覧の様に、ボールは焼け焦げています。」 三つ編みさん:これは外の人間はあまり頼りになりそうにないわね。 茶髪の風紀委員: 「ね、ところで、吉川君、あたしのこと、何か思い出さない? あたし、あなたのこと、良く知ってる様な気がするの。」 サボり屋君:「ごめん、全然思い出せないんだ。」 GM:2人とも<暗記>で振ってみてください。 茶髪の風紀委員: 1レヴェル成功。 GM:風紀委員さんは、以前、北の抜け道から抜け出そうとしていたサ ボリ屋君を捕まえたことを思い出します。 三つ編みさん:それが2人の出会いだったのね。 茶髪の風紀委員: 「ね、昔、北の抜け道からエスケープしようとしてたでしょう? ほら、そのとき、あたしが仕掛けておいたトラップにはまって じたばたしてたじゃない。」 サボリ屋君:「そ、そんなことあったの? 覚えてないや。」 三つ編みさん:「わたし達の記憶の無いのって、この霧の中にいるからじゃない? 外に出たら思い出すんじゃないかな?」 茶髪の風紀委員: 「あたしは廊下歩いてたら違和感感じて、その後記憶が無いのに 気付いたの。」 三つ編みさん:「わたしは本の整理してたらいつの間にか無くなってたわ。」 サボリ屋君:「ぼくは記憶無くなる前、何かした様な気がするんだけど、思い 出せないや。」 GM:そんなことを話していると、交代の時間になります。 三つ編みさん:「それじゃ、後よろしく。」 茶髪の風紀委員: 恐いから三つ編みさんにしがみついて寝るの。 サボリ屋君:あ、いいな…。
GM:交代してからしばらくは何事も無く時間が過ぎていきます。 さて、起きている人は<精神力>で振ってください。 会計さん:3レヴェル成功。 GM:ふと気付くと、サッカー少年君があなた達を方を何やら観察する 様な感じで見ています。 会計さん:然り気無く彼の真後ろに立ちます。 サッカー少年:「どうしたんですか?」 会計さん:「こっちの方向も見張っておいた方がいいと思いまして。」 ちょっと彼の注意を引き付けて無駄話しています。 ブール代数に ついてどうたらこうたら。 GM:ブール代数? では<コンピュータ>で振ってください。 会計さん:2レヴェル成功。 サッカー少年:<コンピュータ>なんか持ってないから、黙って聞いてます。 会計さん:「これ、大学に試験に出ますよ。」 サッカー少年:「え、そうなんですか?」 GM:そうやって無駄話をしてるところで、<探し物>でチャレンジし てください。 会計さん:1レヴェル成功。 GM:廊下の向こうの方で、何か物音がした様な気がしました。 会計さん:どの辺りからですか? GM:夕方、何か動く影を見つけて、サッカー少年君が走っていった辺 りからです。 会計さん:今の時点ではまだ動かないことにします。 朝まで待ちましょう。 GM:おやおや、それは気の毒に。 会計さん:やはり彼が気の毒なんですね? GM:さて、どうでしょう? サッカー少年:「ちょっとトイレ行ってきます。」 会計さん:「気をつけるんですよ。」 サッカー少年:GM、僕はこのとき…してますから。 GM:…ですね。 分りました。 さて、サッカー少年君がトイレに行っ たところで、残っている人は<第六感>で振ってください。 会計さん&合気道家: 失敗。 三つ編みさん:1レヴェル成功。 何か感じて起きたわ。 「今何か物音、しなかった?」 合気道家:「何もなかったが?」 茶髪の風紀委員: 「あれ? サッカー少年君は?」 合気道家:「手洗いだ。」 三つ編みさん:「1人で行動したら駄目って言ったじゃない。」 会計さん:「でも、見張りは3人しかいませんから、2人で行くと、見張りが 1人になっています。 それではいざというとき寝てる人達を守 れません。」 茶髪の風紀委員: 「起してくれたら良かったの。」 会計さん:「それでは体力が回復しませんよ。」 サッカー少年:「あれ? みんな起きてるんですか?」 茶髪の風紀委員: 「1人で行ったら駄目なの。」 サッカー少年:「ごめんなさい。」 茶髪の風紀委員: サッカー少年君から違和感は感じない? 三つ編みさん:<ヤマ感>2レヴェル成功。 GM:さっきと変った様子はありません。 三つ編みさん:さっきって? GM:夕方以降と同じ感じです。 三つ編みさん:「風紀委員さん、ちょっとお手洗い、一緒に行ってくれる?」 茶髪の風紀委員: 「うん、吉川君、入り口までついてきて。」 サボり屋君:「分った。」
三つ編みさん:廊下に出たところで、風紀委員さんとサボリ屋君に 「三杉君、何か変じゃない?」 サボリ屋君:「うん、何か様子が変だね。」 GM:では廊下に出た3人、<探し物>で振ってください。 三つ編みさん:1レヴェル成功。 GM:ある教室の中から、何かガタガタ物音が聞こえてきます。 茶髪の風紀委員: その教室を覗き込むの。 GM:教室の隅にある掃除用具入れの中でガタガタ鳴っています。 茶髪の風紀委員: 「中に誰かいるの?」 GM:ガタガタ。 茶髪の風紀委員: 開けてみるの。 GM:開けると中にはサッカー少年君がいます。 サッカー少年:あ、“僕”の苦労はそれくらいで発見されてしまうんですね。 GM:見つからない方が良かった? サッカー少年:僕は見つかって嬉しいけど、“僕”としては見つからないで欲し かった、わけですよね? GM:そうだけど、生きてる人を隠すなんてそう簡単にはできませんか ら。 サッカー少年:「むぐっ、むぐっ。」 茶髪の風紀委員: この人に違和感感じない? GM:この状況は違和感感じまくりです。 三つ編みさん:最初に見た三杉君と同じ? <ヤマ感>2レヴェル成功。 GM:ここにいるのが本物だと思います。 三つ編みさん:「こっちが本物よ!」 茶髪の風紀委員: 「じゃ、今視聴覚室にいるのは」 三つ編みさん:「本物つれていったら正体現すんじゃない?」 サッカー少年:「むぐっ、むぐっ。」 あのー、早く解いてもらえません? 三つ編みさん:「三杉君、いったい何があったの?」 サッカー少年:「むぐっ、むぐっ。」 だから解いてください。 三つ編みさん:するするする。 サッカー少年:あくまでクールにしゃべります。 「助かりました。 実は…。」
廊下の端に動く影を見たサッカー少年がダッシュで駆け寄っていく。 そこで サッカー少年が見た“7人目”はサッカー少年自身にそっくりであった。 “7人 目”はサッカー少年を殴って気絶させ、縛り上げる。 そして“7人目”は何食わ ぬ顔で一行と合流するのであった。
サッカー少年:「先ほどまで教室に転がされていたんですが、ついさっきまた “7人目”がやってきて掃除用具入れの中に入れられたんです。」 三つ編みさん:「三杉君、ちょっと手を出して。」 サッカー少年:「はい?」 三つ編みさん:ペン取り出して三杉君の手に○描く。 一同笑。 茶髪の風紀委員: 手のマークもコピーされるかもしれないの。 「サッカー少年君、もし、“合言葉”って聞かれたら、“あやめ” って答えてね。」 三つ編みさん:「じゃ、わたしの合言葉は“ナルニア”ね。」 茶髪の風紀委員: 「吉川君は“北の抜け道”なの。」 サボリ屋君:「分った。」
GM:視聴覚室に戻ってきました。 2人のサッカー少年君が顔を会わせ ることになります。 サッカー少年:「そいつです、そいつが僕を捕まえたんです。」 合気道家:偽物に当て身だ。 <格闘>1レヴェル成功。 GM:それはひょいっと避けた。 「違いますよ、偽物はそいつですよ。」 合気道家:「俺の当て身を避ける貴様が本物のはずがない。」 三つ編みさん:「そうそう、三杉君って、意外とにぶいんだから。」 サッカー少年:「避けられなくは無いと思うんですが…。」 合気道家:「こうもあっさり避けるのは無理だ。」 “7人目”/GM:「信じてくださいよ。 僕は本物ですよ。」 茶髪の風紀委員: 「じゃ、あなた、偽物を殴って縛ってわざわざ掃除用具入れに押 し込めたの?」 “7人目”/GM:「何言ってるんですか、縛られてたのは僕ですよ。」 茶髪の風紀委員: 「ね、昼間、最初にみんなと合流したときのことは覚えてる?」 “7人目”/GM:「殴られたせいか、ちょっと頭ぼんやりしてます。」 茶髪の風紀委員: 「最初、あたしと一緒にいたんだった?」 “7人目”/GM:「はい、誰かいないか探しながら歩いていったんですよ。」 茶髪の風紀委員: 「あたしが『みんなどこ?』って叫びながら前歩いてたんだよね?」 “7人目”/GM:「そうそう、君が先に行ってしまうから、慌てて追い掛けていっ たんですよ。」 茶髪の風紀委員: 「やっぱりあなた、偽物なの!」 合気道家:では再び当て身だ。 <格闘>3レヴェル成功。 GM:“7人目”ははでに撥ね飛ばされました。 合気道家:そのまま押さえ込む。 GM:では合気道家さんが押さえもうとした瞬間、“7人目”は合気道家 さんそっくりになります。 会計さん:やはりドッペルゲンカーの定番ですね。 GM:“7人目”は合気道家さんともつれ合いながらゴロゴロ転がります。 合気道家:押し飛ばす。 GM:では2人の合気道家さんが少し距離を置いて睨み合います。 茶髪の風紀委員: しまった、合気道家さんとの間には合言葉決めてないの。 合気道家:「よし、ではそこのロープで俺を縛ってくれ。 俺は本物だから。」 茶髪の風紀委員: 「両方とも縛らせて欲しいの。」 “7人目”/GM:「よし、では縛ってくれ。」 会計さん:「そうですね、サッカー少年君が追い掛けていったとき、どこまで 行きました?」 合気道家:「尋問するなら、別室に連れていかないと意味が無いぞ。 人数を 分ることになってしまうので危険だが。」 会計さん:「その通りです。」 サッカー少年:「じゃ、別室で尋問ですか?」 会計さん:「いえ、する必要はありませんよ。 今話した方が本物ですよ。 ドッペルゲンカーがこんな解説をするはずがありません。」 三つ編みさん:「なるほど。」 茶髪の風紀委員: ドッペルゲンカーだと思う方に向けて消火器! GM:真っ白になりました。 「ゲホッ、ゲホッ。 やめてくれよ。」 茶髪の風紀委員: 「これで識別できるの。」 サッカー少年:「お前、何者だ?」 会計さん:「ドッペルゲンカーですね。」 合気道家:「伝説には聞いたことがあるが、まさか本当にドッペルゲンカー がいるとは知らなかったな。」 茶髪の風紀委員: 「宇宙人かもしれないの。」 “7人目”/GM:「…ソレガ正解ダ。 私ハコノ星ノ物デハ無イ。」
茶髪の風紀委員: 「どうして化けてるの? 理由があるんなら、協力しなくもないよ?」 三つ編みさん:「こいつ、三杉君をいきなり殴って縛り上げてるんだよ? 穏和な 性格じゃないよ。」 茶髪の風紀委員: 「でもサッカー少年君を殺さないでおいたこと考えると、それほ ど残酷な宇宙人じゃないと思うの。」 会計さん:「議論はちょっと待ってください。 彼らが1体とは限りませんよ。」 合気道家:「それ以前に…俺の縄を解いてくれ。」 一同笑。 茶髪の風紀委員: 「どうしてこんなことしたの?」 “7人目”/GM:「仲間ヲ探シニ来タ。」 茶髪の風紀委員: 「仲間って?」 “7人目”/GM:「私達ノ船ハ昨夜、コノ付近に不時着シタ。 私ト私ノ仲間ハ船ノ 修理ニ必要ナ品ヲ求メテ探索シテイタノダ。 見テノ通リ、私達 ハ姿ヲ自由ニ変エラレル。 正確ニハ、ソノ生キ物ノ細胞ヲ取リ 込メバ、ダガ。」 三つ編みさん:「ねぇ、本当の姿って、どんなの?」 “7人目”/GM:「自分デモ分ラン。 ソノセイデ色々とらぶるモ起コルノダガ。」 三つ編みさん:「今のままじゃ、ややこしいから他の姿にしてよ。」 GM:すると“7人目”は白猫になりました。 「コノ様ニ予メ細胞ヲ取リ込ンデオケバ、ソノ姿ニ成レルノダ。」 合気道家:「なるほど、縛る意味は無かったわけだ。」 “7人目”/GM:「モハヤ逃ゲル意味モ無カッタノデナ。」 茶髪の風紀委員: 「この霧はあなたが原因?」 “7人目”/GM:「恐ラク、“彼”ガ作リダシダモノダ。」 茶髪の風紀委員: 「どうして作ったの?」 “7人目”/GM:「コノ霧ニハ中ニイル者ノ記憶ヲ失ワセル効果ガアル。 私達ハ、 外見ハ変エラレテモ、記憶マデハ得ルコトハデキナイ。 姿ダケ 変エタノデハ簡単ニバレテシマウ。 デハドウスルカ、周リノ皆 ノ記憶モ消シテシマエバイイ。」 三つ編みさん:「あなた達って、地球に何しに来たの?」 “7人目”/GM:「…。 観光ダ。」 合気道家:「おい、それだけのためにこんな騒ぎ起したのか?」 “7人目”/GM:「本来ナラ上空カラ観察スルダケノ予定ダッタノダ。」 三つ編みさん:「で、仲間ってのは何処にいるの? もう1人、この学園にいるっ てこと?」 “7人目”/GM:「オ前達6人ノ中ニイル。」
GM:さて、ここにカードが6枚あります。 5枚は赤、そして1枚が黒です。 さぁ、1枚ずつ引いてください。 三つ編みさん:黒いカード引いたのが“仲間”ってこと? サッカー少年:襲われた僕は外れません? GM:サッカー少年君も引いてください。 合気道家:サッカー少年君が引いたら間抜けだぞ。 同士討ちしたことになる。 GM:引いたら、まだ皆には見せないで自分だけで見てください。
“7人目”/GM:「仲間ハオ前達6人ノ中ニイルハズダ。 ダガ、私ニモヨク分ラナイ。」 茶髪の風紀委員: 「姿現して貰えばいいんじゃないの?」 “7人目”/GM:「ソレガナ…“彼”ハ、迂濶ナコトニ霧ヘノ防御装置ヲ船ニ忘レ テイッタノダ。 ツマリ、オ前達ト同様、“彼”モ記憶ヲ失ッテ シマッテルワケダ。」 合気道家:「莫迦もの〜。」 三つ編みさん:「この霧を止めたらいいんじゃない?」 “7人目”/GM:「発生装置ノ場所ヲ知ッテルノハ“彼”ダケナノダ。 ソノ“彼” モ今ハ記憶ヲ失ッテイル。」 合気道家:「お前達の事情はともかく、俺達は非常に迷惑してるんだ。 早く 俺達を霧の外に出してくれ。 霧の外に出れば皆記憶を取り戻す んだろ? そうすれば全て解決じゃないか。」 “7人目”/GM:「ナルホド、ソレモソウダナ。」
“7人目”/GM:「私ノ側ニハ霧ハ寄ッテ来ナイ。 私カラ離レナイ様ニ歩イテクレ。」 茶髪の風紀委員: 「ね、外出たら、どうして出られたのかって質問されるんじゃな いかな?」 合気道家:「そんなもの、とぼければいい。 どうせ誰もよく分らないんだ。」 GM:霧の外に出てきました。 そして皆さんは記憶を取り戻します。 では、カードを見せてください。 “サッカー少年”三杉太郎: 僕は本物です。 「思い出しました。 僕はサッカー部期待のホープです。」 “三つ編みさん”高橋春美: 「何言ってるの、いつも保険室で寝てる人が。」 “サッカー少年”三杉太郎: 「だから皆僕のこと、“ガラスのエース”って言ってるでしょう?」 なんと言っても<生命力>1ですから。 “サボり屋君”吉川透…?: 「…。」 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「吉川君?」 “サボり屋君”吉川透…?: 「ぼくは…。」 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「吉川君…じゃ…無いね。」 “サボり屋君”吉川透…?: 「うん、ごめんね、どうやらぼくが“仲間”だったみたい。」 “三つ編みさん”高橋春美: 「まったく人騒がせね。」 “彼”(“サボリ屋君”)/GM: 「霧は今消すからね。」 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「じゃ、吉川君は…本物の吉川君は何処?」 “彼”/GM:「縛ってトイレに放り込んじゃった。」 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「すぐに助けなきゃ。」 GM:縛られていた吉川君は無事救出されました。 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「吉川君、大丈夫?」 “サボり屋君”吉川透: 「身体はなんともないけど…お腹空いたよ…。」 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「はい、お菓子。」 “サボり屋君”吉川透: 「ぼく、そっちのピザがいいな。」 “茶髪の風紀委員”牧落あやの: 「そういえばこのピザのチラシ、吉川君が持ってきてたのね。」 “サボり屋君”吉川透: 「そうだよ、あやのが取り上げたんじゃないか。」 GM:気が付くと猫が2匹います。 白猫と黒猫です。 「みゃお!」 “合気道家”荻野均: 「まったく、迷惑な宇宙人だ。」 ペキペキ。 黒猫/GM:「ね、ちょっと恐いんだけど?」 “合気道家”荻野均: 悪いことをした猫のお仕置きは一つだ。 プールに放り込んでやる。 GM:ザッパーン。 「みゃ!? みゃあみゃあ!」 “会計さん”氷室宏和: 白猫の方は撫でてあげましょう。 「君も大変だったね。」 “三つ編みさん”高橋春美: 「黒猫も白猫も同じことしてるんだけど。」 “合気道家”荻野均: 「そうだ。 お前ら、ちょっと無責任過ぎるぞ。」 黒猫/GM:「“責任”って何?」 “合気道家”荻野均: …もう1回プール放り込んでやるか。 “サッカー少年”三杉太郎: 責任という概念が無い星なんですね。 “会計さん”氷室宏和: <法律>1レヴェル成功です。 責任、という概念について説いて あげましょう。 白猫/GM:「ナルホド、ソウイウ考エモアルノカ。 コノ星ハ進ンデイルナ。」 “会計さん”氷室宏和: 「ではこの星の歴史も教えてあげましょう。」 2匹摘んで家に持って帰ります。 GM:「是非教エテイタダコウ。」 「えぇっ、勉強なんてやだよ。」 “会計さん”氷室宏和: 「世界史も日本史も、みんなきっちり教えてあげますからね。」 黒猫/GM:「みゃ、みゃ、みゃ、みゃー!」 こうして赤霧学園に起こった奇妙な事件の一つは、猫の悲鳴とともに終わった のであった。 その後しばらくして、3人の“会計さん”氷室が目撃されたとかさ れないとか。
白霧の中の赤霧 1998/6/13 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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