ブルーフォレスト物語DEリプレイ

最初の一歩


キャラクター

  ラクシュ
    ラクシュかい? 彼女は巡礼を名乗っていたね。 年齢? 16才と言ってたかな?

  カン
    カンかい? 彼は遊牧だそうだ。 年齢は20才。 それ以上のことは知らないな。

  イチサ
    イチサかい? 彼も遊牧だね。 年齢は23才。

  アザイド
    アザイドかい? 彼は18才の狩人と名乗っていたよ。

  リーナ
    リーナかい? 彼女は貴人だね。 本人は身分を隠しているつもりらしいけど。

  シャラン
    僕? 僕はただの放浪人さ。 年は18。


やぁ、よく来たね。 これからちょっとした物語をしようと思うんだ。 この夜 を、僕の物語を聞きながら過ごす気はないかい? 今夜、僕が語る物語は、僕がとある女性の依頼で、人探しをしたときのことさ。 “最初の一歩”というタイトルにしたんだけどね。そうさ、僕が初めて冒険らし き代物に携わったときのことだよ。 こんな話、君は興味あるかい? (はい!/いいえ…
それじゃ、まずは登場人物の紹介から始めようか。 ラクシュ:わたしの名はラクシュ。 病に冒された卑しき巡礼ですわ。 コホッ、 コホッ。 病が治ることを信じて巡礼をしているのですが、それだ けでは生きてゆけません。 生きるため、と自分に言い聞かせつつ、 殿方に一夜の恋をもたらしているのですわ。 コホッ、コホッ。 イチサ:俺は…イチサ。 家畜と共に、草原を移動してるうち…この町へ。 カン:同じく遊牧のカン、だ。 風の平原出身で、風に誘われてやってき た。 シャラン:僕はシャラン。 放浪人さ。 GM:性別は? 例によって不明? シャラン:そんなことに拘っていると、見えるものすら見えなくなるものさ。 ご覧よ、この広い世界を。 新しい何かが生まれようとしてる息吹 を、君の瞳は捕らえられるかい? アザイド:オレはアザイド、18才の狩人だ。 宿敵の熊を追っている。 そいつ を狩るのがオレの使命だ。 リーナ:わたくし、リーナと申しますの。 20才ですの。 アザイド:貴人の女で20才、というと嫁き遅れだな。 リーナ:それは…一度は嫁いだのですが…子供が産れなかったので離縁され ましたの…。 その悲しみを紛らわせるために、今は身分を隠して お忍びの旅をしておりますの。 GM:でも見る人が見ればすぐに分る。 ラクシュ:お姫様が身分を隠していらっしゃる、と。 どの様な格好をしてい らっしゃるのかしら? リーナ:普通のローブですの。 でも、その下にはランカル革を着ておりま すの。 GM:ランカル革って、女の魔族が着けてるボンデージファッションみた いな奴なんだけど。 今回の僕が語る物語は、生れも育ちも違う6人が、たまたまとある村にやって くるところから始まる。 それでは語り始めるとしようか。
GM:さて、あなた達6人は偶然にも同じ村にやってきました。 カン:ま、どのみちあての無い旅だ。 GM:宿を探そうとしていると、向こうの方から、目線くらいの高さで何 かが飛んできます。 身長20cmくらいで、羽根の生えた生き物です。 カン:<動物知識>の特技ならあるが? GM:噂に聞く小妖精だと思います。 その小妖精は、手にプラカードを 持っています。 『お宿取るならカシンの宿で。』 カン:「おい。」 小妖精/GM:「きゅるるる?」 カン:「その宿は安いのか?」 小妖精/GM:「きゅるるる?」 カン:「分った分った。 その宿につれていってくれ。」 小妖精/GM:「くぴ、くぴくぴくぴ。 きゅんきゅん。」 小妖精は嬉しそうに、飛んでいきます。 カン:ついていく。 GM:そんな小妖精とカンの様子が、他の人の眼に止ります。 シャラン:「おや? 小妖精とは、中々興味深いね。」 イチサ:「宿? 寝袋で充分…。」 リーナ:「お宿につれていっていただけるんですの? ではわたくしもつれ ていってください。」 GM:そんなこんなで小妖精の後に行列ができてます。 ラクシュ:わたしは道ばたからそれを悲し気に見上げていますわ。 「コホッ、コホッ。」 GM:小妖精はあなたに気付きました。 そして無邪気に近付いてきます。 シャラン:「おや? 君は?」 ラクシュ:「銀貨…1枚でいいのよ。」 シャランに特技の<魅了>を使いますわ。 シャラン:これって抵抗はできないのかい? GM:特技は自動成功です。 シャラン:抵抗不能な特技とは暴力に等しいね。 アザイド:銀貨1枚だろ? いいじゃないか。 彼女中々美人だし。 ラクシュ:あなた様には声をかけておりませんわ。 「コホッコホッ。」 シャラン:「具合いが悪いのかい?」 ラクシュ:「いえ、何でもありませんわ。」 シャラン:「何でもない、ね。 黙っていることが美徳だと考えているのなら、 そんな意識は今すぐゴミ箱に捨てることをお勧めするよ。」
GM:さて、そんなこんなで宿に案内されました。 カウンターには主人 らしき若い男がいます。 「いらっしゃい。 おう、アイリ、ごくろうさん。」 「きゅっ! きゅきゅっ! くぴくぴっ!!」 カン:「宿代はいくらだ?」 主人/GM:「食事込みで1晩10銀貨だよ。」 ラクシュ:卑しき巡礼に、宿に泊るお金などあるはずありません。 ただじっ とシャランの腕にしがみついていますわ。 シャラン:「ご主人、2人部屋をお願いするよ。」 主人/GM:「はいよ。」 カン:「なぁ、何か仕事の口は無いか?」 主人/GM:「仕事かい? うん、そうだろそうだろ。 この小妖精のアイリは、 どういうわけだか、あんた達みたいな人を見つけてはつれてくる んだ。」 シャラン:「このメンバーに共通点を見つけられるとしたら、それは才能だね。」 リーナ:「どんな人達なんですの?」 主人/GM:「この世の中で、普通の生き方ができない様な人達、かな。」 リーナ:「わたくし、普通ですの。」 GM:宿の主人は皮肉っぽく口元を歪めます。 シャラン:それなりの目は持っているわけだね。 宿の主人なら当然だろうけ ど。 主人/GM:「それじゃ、アイリ、また頼むよ。」 小妖精は再び客を探しにいきます。 シャラン:「言葉が分るのかい?」 主人/GM:「あいつはね、普通の人間の言葉は分らないけど、気の合うやつと はなんとなく通じるんだ。」 シャラン:「僕は妖精のお気にめさなかった、ってわけか。」 主人/GM:「なんだ、あんたは駄目だったのか。」 シャラン:「彼女の視線を一人占めするには、僕では不足だったらしいね。」 GM:さて、別のお客さんを探していた小妖精は、アザイドを見つけると にっこり笑います。 「きゅるるる?」 アザイド:逃げる。 わけのわからん奴に、突然にっこり笑いかけられたら恐い。 シャラン:プラカードを見れば彼女の目的は分るんじゃないかい? アザイド:そんな物見てる余裕は無い。 恐いから逃げる。 GM:小妖精は悲しそうに逃げるあなたを見送ります。 「きゅーん…くぴ。」 アザイド:しかし、逃げてはみたものの、他に行くあてもないしな。 先ほど の場所に戻る。 GM:すると再び小妖精が嬉しそうにあなたに近付いてきます。 「くるる、きゅぴきゅぴ。 きゅおぉん!」 アザイド:逃げる。 GM:小妖精はまた悲しそうにします。 アザイド:それをあと3回ほど繰り返した後、諦めて宿に行く。 GM:アザイドを宿に案内したアイリは、次はイチサの臭いを嗅ぎ付け て飛んでいく。 「くぴ! きゅるる、くぴくぴ。 きゅっ、きゅるっきゅ!」 アザイド:恐るべき鼻だな。 イチサ:「そんなに金は…無い…。」 GM:小妖精はプラカードを裏返します。 『安いよ。』 イチサ:「そうか…。」 なら…ついて行こう…。 ついて行かんことには始まらんみたいだ しな…。
主人/GM:「いらっしゃい。 一晩10銀貨だよ。」 アザイド:「あの妖精がしつこいんで文句を言いに来たんだ。 泊る様な金は 無いぞ。」 もう残り7銀貨しか無い。 主人/GM:「金が無いのかい? じゃ、一仕事やってみるかい?」 アザイド:「どんな仕事だ?」 主人/GM:「そうだな、駆け出しにちょうどいい仕事なら…。」 アザイド:「誰が駆け出しだって?」 GM:そんなことを話していると、女の子が2人、入ってきます。 1人は 12,3才くらい、もう1人は8才くらい。 2人とも山育ちという感じが します。 「あの…ここで、助けてもらえるって聞いたんですけど…。」 「ああ、ちょうどいい具合いに仕事がやってきたみたいだな。 と りあえず、お嬢ちゃん達、座りなよ。」 シャラン:あんな子供ですら一欠片の希望を携えてやってくるというのは、あ の小妖精がいかに無差別に宣伝しているかの証明だね。 アザイド:小妖精おそるべしだな。 女の子/GM:「あの、お父さんを探してください。」 女の子達の話によると、2人のお父さんは、山で狩人をしてるんだってさ。 お父さんは毎日、山で狩りをしているのだけど、昨日の朝狩りに出かけたきり、 帰ってこないそうなんだ。 シャラン:「単に帰りが遅れてるだけ、という可能性は無いのかい?」 こういう物語が考えられるね。 帰りが遅れた父親が、家に戻って みると2人の娘がいない。 そんなとき途方にくれた父親が取る行動 が予想を裏切ることは無いだろうね。 アザイド:父親が娘探してくれ、と依頼するんだな。 で、さらに次には父親 と娘を探してくれ、という知り合いがやってくる、と。 女の子/GM:「父はいつでも夜には帰ってきてました。」 イチサ:「…いくら出す?」 女の子/GM:「あの、わたし達に出せるのはこれだけです。 お小遣いをずっと 貯めてきたんです。」 と小銭の山を出します。 銀貨100枚くらいです。 アザイド:100枚? ずいぶん金持ちじゃないか。 GM:妹の方もポケットから銀貨を3,4枚出します。 リーナ:それを押し止めますの。 「いいのよ、それはおしまいなさい。」 女の子/GM:「でも…。」 リーナ:懐から200銀貨出して 「皆さん、このお金でこの子達のお父様を探してあげて欲しいんで すの。」 女の子/GM:「そ、そんな、お気持ちは嬉しいんですけど、そんなことをしてい ただく理由がありません。」 リーナ:「気にしなくてもいいのよ。 それはお父様が帰ってこられたとき に、美味しいものでもお食べなさい。」 女の子/GM:「で、でも…。」 リーナ:「あなた達の様な子供が困っているのを、見捨てておけませんの。」 うるうる。 女の子/GM:「お、お姉さん、泣かないでください。」 アザイド:そんなやり取りを見て遠い目してる。 リーナ:「皆さん、どうかこの子達のお父様を探してあげてください。 わ たくしもお手伝いいたしますの。」 シャラン:「僕は基本的に、人に甘えたり甘えられたりするのは好きじゃない。 そんなつき合いは無意味だ。 依存し合う関係の中に、創造なん か生まれはしないんだ、違うかい?」 リーナ:「それでは、手伝ってくださいませんの?」 シャラン:「中々君は興味深い対象だね。 君を観察できるのなら、山の中を 駆けずり回るだけの価値はありそうだ。」 イチサ:「…受けよう。 誰の金でも金は金だ。」 結局、皆依頼を受けることにするのさ。 お人好しの集団、というのが僕の評 価だけどね。 君もそう思わないかい? (はい!/いいえ…
リーナ:「お父様って、どんな人ですの?」 イチサ:「…見分け方は? もっとも、山の中でうろうろしてる奴はそう多 くないだろうが。」 GM:お父さんの名前はイザール。 女の子達の話によると、かなり大柄 な男だそうです。 シャラン:何m? アザイド:m単位で計る人間がいたら嫌だぞ。 GM:大体、180cmくらい。 髪は茶色で、額には赤いバンダナをしてる そうです。
リーナ:女の子達に 「今晩はお姉さんと一緒に寝ましょうね。」 ラクシュ:まだわたしの<魅了>は効いていますわね? シャラン:君は自分の特技に自信を持ってないのかい? 僕がずっと手を振り 解かないでいられる、というのが何よりの証明だと思うけどね。 ラクシュ:それではシャランににっこりと微笑みますわ。 シャラン:なら部屋までエスコートさせてもらうとしようか。 リーナ:頑張ってください。 アザイド:何を頑張るんだ? リーナ:そこまでは関知しませんの。 アザイド:で、聞き耳立てる。 リーナ:そんなことしませんの。 邪魔はしませんので、どうぞごゆっくり。 ラクシュ:コトが終わったら、いつもの様に部屋を出て馬小屋にでも行くとい たしましょう。 「コホッ、コホッ。」 シャラン:もし僕が病人を追い出して平気な人間だったら、僕は僕自身に我慢 ならないだろうね。 ラクシュ:では一晩、ご一緒してよろしいんですかしら? シャラン:そんなつもりも無いよ。 部屋に入ってすぐに、 「具合いが悪いなら、今晩はぐっすりと休むことをお勧めするよ。」 そう言って僕は部屋を出ていくよ。 そしてそのまま静かに酒場で 過ごすのも悪くないね。 ラクシュ:何もせず出ていくんですのね。 学生さんと女郎さんという感じで すわね。 シャラン:僕は自分に従ったまでさ。 GM:ではシャランは一晩中酒場で過ごすんですね。 シャラン:僕は美味しいものしか口にしたくないからね。 それなりのお酒を 注文するよ。 アザイド:今晩は俺も飲んでよう。 でも一番安い酒でも8銀貨もするんだな。 GM:そうしてると、手練の剣士、という感じの20才過ぎくらいの着流し の男が声かけてくる。 「あんたら、依頼受けたんだな。 それにしても、あの姉ちゃん、 訳在りっぽいな。」 アザイド:「訳在りというか、普通じゃないというか。 ま、金出してくれる なら何でもいいけどな。」 シャラン:「彼女は中々興味深い時間をくれそうだよ。 もっとも、彼女が単 なる慈善家気取りの金持ちにすぎなかったならば、僕の目が節穴 に等しいことを証明することになってしまうんだけどね。」 剣士/GM:「ま、頑張れや。 この酒は置いていくから、初仕事の景気付けに でもしてくれ。」 アザイド:「ありがとよ。」 剣士/GM:「ひよっこはあまり無茶するんじゃねぇぞ。 駄目だ、と思ったら、 すぐに引き返すんだ。」 シャラン:「その忠告はありがたく受け取っておくよ。」 GM:で、今晩は2人はずっと飲んでるんですか? アザイド:他は皆寝るみたいだしな。 金蔓を起す、という手もあるけど。 シャラン:今頃は子供達と共に夢の世界にいるさ。
GM:一晩中飲んでいた2人は<気圧>ロールをしてください。 アザイド:失敗。 テーブルにつっぷしてる。 シャラン:僕も失敗だ。 でも特技の<演技>を使って酔ってることは表には 出さないよ。 無様な真似をするのは我慢ならないからね。 GM:それでは2人は酔いが醒めるまで判定の難易度が上がります。 リーナ:「お早うございます。」 アザイド:「う、頭に響く…。」 シャラン:「やぁ、おはよう。」 リーナ:「シャランさん、顔色少し悪くありません?」 シャラン:「そうかもしれないね。」
僕達は朝宿を出発し、昼頃女の子達の住む山小屋に着いたのさ。 GM:まだお父さんが帰ってきた様子はありません。 小屋は女の子達が 出たときのままです。 リーナ:「お母様はいないんですの?」 女の子/GM:「母はわたしが小さい頃…。」 シャラン:「母親がいるのなら、あの宿に助けを求めてやってくるのは当然母 親だったはずだよ。」 リーナ:「まぁ、可哀想に。 わたくしがお母様になってあげますの。」 シャラン:「そんな理由だけで母親を勤めることができたら、君は相当な莫迦 か相当な大物だね。」 アザイド:「で、冗談はともかく、これからどうする?」 リーナ:「この子達には小屋に残っててもらいますの。」 女の子/GM:「わたし達も行きます。」 シャラン:「君達がついてきたとして、何かできるのかい?」 女の子/GM:「わかりました。 ここにいます。 お父さん、連れて帰ってきてく ださい。」 リーナ:「じゃ、約束ですの。 わたくし達はお父様を探してきます。 あなた 達はここで待っていますの。」 シャラン:「ふぅん、その約束が守られると思うんだ。」 リーナ:「まぁ、人を信じられないんですの?」 シャラン:「君は『約束』という言葉をどう受け取る? 約束というものは、 常に未来に向けて発せられている。 そして未来は不確実だ。 僕の言いたいことがわかるかい。 リーナ? 約束なんて、『絶対』 じゃないってことだ。」 リーナ:「まぁ、よっぽど約束に関して悲しいことがあったのですのね?」 シャラン:「…ま、せいぜい頑張って欲しいね。 こっちだって、時間を割い て協力してるんだからさ。」
僕達は獣道を通って狩人の足跡を追っていったわけさ。 もちろん、それなり の装備を持ってね。 ラクシュ:「コホッ、コホッ。」 病に冒された身には山道は辛いですわ。 シャラン:でもここに来ることを選択したのは君自身なんだしね。 ま、君の <魅了>の虜となってる僕としちゃ、君が一緒にいるのは嬉しいけ ど。 GM:<知覚>判定を振ってください。 カン:成功だ。 GM:何か大きな獣が歩いた跡があります。 カン:<動物知識>で何か分らないか? GM:虎ではないか、と思われます。 カン:「虎だな。」 リーナ:「まぁ、虎ですの? どちらに行ったんですの?」 アザイド:草の倒れてる方向から分るだろう。 GM:前方に向かっていた様です。 進んでいくと、回りの下生は次第に 濃くなってきて、獣道は狭くなっていきます。 アザイド:「こんな状況で虎と戦いたくないな。」 リーナ:「こんなに狭くては、逃げるのも大変ですの。」 GM:さらに進んでいくと、倒れてる人影があります。 リーナ:倒れてるんですの? 慌てて走っていきますの。 パタパタ。 GM:倒れてる人は赤いバンダナをしています。 どうやらこの人がお父 さんのイザールの様ですが、血だらけで、意識は無い様です。 リーナ:血止めの薬草を使って手当てしますの。 「しっかりしてくださいませ。」 GM:誰か<応急手当て>の特技は持ってます? アザイド:『お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?』 GM:持ってないのなら<作業>判定。 リーナ:では一番高いわたくしがいたしますの。 それでも28しかありませ んけど。 (コロコロ) 成功しましたの。 イザール/GM:「うう…虎…が。」 リーナ:「虎にやられたんですの? まずは子供達の所に帰りますの。」 イザール/GM:「子供達が…危ない…虎が…凶暴化している…。」 リーナ:「あの子達なら家の中にいますの。」 GM:家といっても、山小屋で、虎や熊に対抗できそうにはありません。 シャラン:ちゃんとレンガで作ってないんだね。 アザイド:木や藁の家だな。 しかしあれは日本人の家を莫迦にしてる様な気 がするぞ。 シャラン:「急いで小屋に戻る必要があるね。」 GM:イザールはまだ歩けません。 リーナ:「誰か、背負ってください。」 アザイド:「よっこらせっと。」 イザール/GM:「お…おれのことはいい…早く…子供達を…。」 シャラン:「この状況で一番危険なのは子供達ではなくて、動けない人物だと いうことを認識すべきだと思うよ。」 リーナ:「子供達のことを想うのなら、あなたも一緒に帰りますの。」 イザール/GM:「今の虎は…危険…。」 リーナ:「虎避けってどうすればいいですの? 虫避けなら持ってるんです けど。」 シャラン:虎といえば木行の存在だから…。 アザイド:違うだろ、それは。 リーナ:「騒いだら寄ってこないかもしれませんの。」 アザイド:「基本的に野生動物は人間には寄ってこないんだが…手負いとなれ ば話は別だからな。」 リーナ:「とにかく、急いで帰りますの。」 アザイド:狩人背負って戻る。 GM:イザールは背負われているうちに再び気絶してしまった様です。 リーナ:「頑張るんですの。」
GM:では、帰る途中、<知覚>判定してください。 リーナ:成功しましたの。 GM:前方に、ごそごそと同じ方向に移動してる集団があります。 ゴブ リンの集団です。 犬の様な頭をした犬ゴブリンが6匹、ゴブリンが 1匹います。 イチサ:…後門の虎、前門のゴブリンか。 GM:かすかに声が聞こえてきます。 「コッチニ手負イノ虎、行タゾ。」 「獲物ダ獲物ダ。」 「獲物、俺達貰ウ。」 リーナ:虎なら貰っていただいてもわたくし達かまいませの。 怪我人抱え てますからなるべく会いたくありませんの。 アザイド:犬ゴブリンは雑魚だ。 だがゴブリンは鬼の様に強いからな。 シャラン:でもこの先は子供達がいる方向だね。 イチサ:気付かれない様に…追う。 GM:それは<作業>判定になります。 シャラン:僕は少し離れた茂みの中に隠れて<気配隠し>を使うよ。 リーナ:(コロコロ) すてん。 転んでしまいましたの。 GM:気付かれました。 「何ダ、アイツラハ?」 カン:「ただの通りすがりだ、気にするな。」 イチサ:「…気にせず虎狩りを続けたまえ。」 ゴブリン/GM:「通リスガリダソウダ。」 「オ、人間ノ女、2ツモイルゾ。」 「人間ノ女、柔ラカクテウマイ。」 「虎ウマイガ人間ノ女モットウマイ。」 イチサ:「…虎狩りなら手出しはしない。 …だが人間の女を食うというの なら抵抗する。」 ゴブリン/GM:「俺達、タクサン。 オ前達ヨリ多イ。 俺達、勝テル。」 ラクシュ:「わたしを食べると病が伝染しますわよ。 コホッ、コホッ。」 ゴブリン/GM:「オ前、白クテウマソウダ。 オ前ラ、人間ノ女捕マエテ来イ。」 ゴブリンに指示されて犬ゴブリン6匹があなた達の方に向かってき ます。 リーナ:懐からお母様にいただいた短剣を出しますの。 シャラン:僕は気配消しながら奇襲かけられる位置に移動するよ。 アザイド:シャランが隠れてる辺りに犬ゴブリン達を誘い込む様に移動する。
こうして犬ゴブリン達との戦いが始まった、というわけさ。 ゴブリンは余裕 なのか後ろで見ている。 ま、僕達にとってはその方がありがたいけどね。 イチサ:…手近な犬ゴブリンを殴る。 (コロコロ) …いきなりハプニング。 戦闘の興奮で気分が悪くなってしまった。 ラクシュ:(コロコロ) わたしもハプニングですわ。 杖が壊れましたわ。 リーナ:まだ駆け出しだからしかたありませんの。 確かに僕達は駆け出しなんだけどね。 いきなりハプニング続出とは、笑い話 にもならないよ。 犬ゴブリンは弱いけど、僕達も弱い。 戦いは拮抗状態になっていったわけさ。 そんな中、僕達の中で唯一バトルロールBのアザイドの活躍は目を見張るもの があったね。 彼は他の皆が攻撃を外し続ける中、確実に犬ゴブリンの命を削っ ていったのさ。 アザイド:犬ゴブリンBにクリティカル。 右腕に20点。 GM:それで犬ゴブリンBは逃げていきました。 とはいえ、彼は攻撃には優れていても、防御に関しては装備の貧弱さに足を引 っ張られてしまうことになる。 その点では、品質のいい装備で固めた巡礼を装 ってるつもりのお嬢さんの方が有利だったね。 GM:犬ゴブリンの反撃。 犬ゴブリンCはアザイドにクリティカル、右 足に20点。 アザイド:革膝当てで3点止めて17点。 まずいな。 まだ耐えてはいるが。 GM:犬ゴブリンDはリーナにクリティカル。右腕に20点。 リーナ:手はランカル革と革手袋で8点止めますわ。 カン:いい装備だな。 かく言う僕は、一応それなりには戦ったつもりだよ。 特技の<気配消し>を 使えば、背後から奇襲できる位置に移動できたからね。 シャラン:草むらの中から飛び出て犬ゴブリンCの不意を討つよ。 胴体に12 点さ。 アザイド:さらにCに集中攻撃。 クリティカルで胴体に20点。 GM:それでCも逃げていきました。 アザイド:しかし<気配消し>って強力だな。 これでバトルロールが上がれ ばクリティカル連続だ。 シャラン:使うべきときを間違えたりしなければね。 アザイド:たしかに。 今回は隠れる所があるから使えるんだな。 結局、アザイドが傷付きながらも3匹の犬ゴブリンを蹴散らしたのさ。 他の皆 が犬ゴブリン達とじゃれてる間にね。 GM:犬ゴブリンEはアザイドに攻撃、逆に反撃を受けました。 アザイド:では頭に12点だ。 GM:犬ゴブリンDはファンブル。 転びました。 リーナ:ラッキーですの。 GM:Fもファンブル、武器が飛んでいってしまいました。 自滅という言葉がこれほど似合うシーンを、君は見たことあるかい? 犬ゴブ リン達は、勝手に次々と滅んでいったのさ。 さて、そうすると、後ろで見ていたゴブリンのお出ましってことになるね。 最初から全力で当たらず、戦力を逐次投入するなんてまったく愚かとしかいいよ うがないね。 GM:次のラウンドからゴブリンが参戦します。 シャラン:ならば僕はこのラウンド草むらに隠れるよ。 アザイド:そして俺がゴブリンをシャランが隠れてる位置に誘い込んでやる。 リーナ:ボスはお任せしますの。 シャラン:それが正解だろうね。 アザイドはゴブリンと正面から渡り合うことにしたのさ。 はっきり言って、 ゴブリンと対等に戦えるのは彼だけだから、この選択は当然なんだけど。 アザイド:親玉に攻撃する。 GM:親玉の戦闘力は30です。 アザイド:負けてるな。 (コロコロ) 駄目だ、攻撃失敗だ。 GM:親玉がアザイドに攻撃。 (コロコロ) おっと、ハプニングです。 突然親玉の頭上から蛾の幼虫が落ちてきました。 一同笑。 シャラン:驚いてるところに奇襲させてもらうよ。 左腕に12点。 アザイド:ゴブリンに通常命中、頭に12点。 GM:ゴブリンはアザイドに攻撃、逆に反撃を受けた。 強敵のはずのゴブリンが、ミスを繰り返してくれたおかげで僕達はかなり優勢 に戦闘を進めることができた。 もちろん、まったく油断はできないけどね。 シャラン:僕は小太刀を捨てて短剣に持ち帰るよ。 これで戦闘力がゴブリン を上回るからね。 GM:ゴブリンはまずはアザイドに攻撃を集中するつもりの様です。通常 命中で胴体に15点です。 アザイド:胴体ならまだ耐えられる。 だが左足に来たらやばい。 こちらの攻 撃は相討ちだ。 胴体に15点。 GM:こちらの命中箇所は…左足です。 アザイド:それで左足のHPが0になった。<自制>チェック失敗。 まずい、戦 闘不能になった。 イチサ:…なら…出ざるを得ない。 (コロコロ) …左腕に20点。 GM:その攻撃でゴブリンは逃亡しました。 アザイド:美味しい所を持っていかれたな。
リーナ:アザイドさんを応急手当しますわ。(コロコロ)成功ですわ。 アザイド:良かった。しかし、誰か<応急手当>の特技は持っておくべきだな。 カン:気絶してる犬ゴブリンは縛ろう。誰かロープ持ってないか? リーナ:マント裂いてロープにしますの。 アザイド:するとその下はランカル革。 ボンデージファッションだな。 リーナ:下にはまだローブ着てますの。 カン:縛ったら叩き起こす。 「お前達はここで何をしていたんだ?」 犬ゴブリン/GM: 「虎、麓ヘ行ッタカラ追イ掛ケテル。」 リーナ:「そ、そうでした、こんなことしてる場合ではありませんわ。」 イザール/GM:「うう…早く子供を…。」 シャラン:「なら僕が先に行って様子を見てこよう。 誰かが後からその狩人を 運んでてくれるならね。」 アザイド:「狩人は引き受けた。 さて、この犬ゴブリンはどうする?」 犬ゴブリン/GM: 「人間ノ女食イテェ。」 イチサ:「逃がすとろくなことにならない…。奴らにとって人間は食料…。」 カン:「ばっさりしてしまおう。」 イチサ:「…食われたくはないからな。」
GM:小屋の前まで、行くと、虎が倒れています。胴体に矢が何本か突き 刺さり、身体中切り傷だらけです。 小屋には虎が体当たりした跡 があります。 リーナ:「誰かが子供達を助けてくださったの?」 シャラン:「案外、子供達が自力で虎退治したのかもしれないよ。」 GM:小屋の扉が開いて、子供達が顔を出します。 「皆さん、無事だったんですね。 父は見つかりましたか?」 リーナ:「もうすぐ来ますの。」 子供達/GM:「ありがとうございます。」 シャラン:「ところでこの虎はどうしたんだい?」 GM:小屋の中には、宿にいた剣士のお兄さんがいます。 リーナ:「あなたが助けてくださったんですの? ありがとうございます。」 剣士/GM:「お嬢ちゃん達を放っておくわけにもいかなかったからな。」 シャラン:「ふぅん、世の中にはお人好しがけっこう多いんだね。」 剣士/GM:「じゃ、俺は行くぜ。」 リーナ:格好いい剣士様☆
GM:父親の姿を見るやいなや、娘達が走り出てきます。 リーナ:とりあえず小屋に寝かせたら、お医者様を呼びにいきますの。 GM:村の医者が呼ばれて治療されます。 イザールはなんとか起きられ る様になります。 「今回はどうもありがとうございます。少ないですが、お礼です。」 と床下から壺を出してきます。 シャラン:空っぽだったりしないね? 子供達が持ち出していて。 GM:ちゃんとあります。 1人5金貨ずつです。 リーナ:ありがたくいただいておきますの。 これでまた困ってる人達を助 けられますの。
その後、僕達は最初の宿に戻ってきたのさ。 他に特に行く所も無いしね。 主人/GM:「どうやら成功したみたいだな。駆け出しの冒険者の初仕事の成功 を祝って、今晩はおれからおごりだ。」 アザイド:「ありがとう。」 主人/GM:「駆け出しの冒険者の最初の一歩に乾杯だ。」 リーナ:「あの、実はわたくし、お酒は飲んだことがございませんの。」 主人/GM:「冒険者が飲んだことないのかい? 駄目だよ、それじゃ。 さ、 さ、飲んで飲んで。」 リーナ:「では少しだけ…。」 それから後酒場で起ったことは…ま、世の中には語るべきではないこともある ということだね。
これで今回の物語はおしまいさ。 また機会があれば、新たな物語を語ること ができたら嬉しいね。 それじゃ、今夜はぐっすり眠ることだね。 僕の物語を胸に抱いて、さ。 おやすみ、いい夢を。
最初の一歩 1998/9/12 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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