ブルーフォレスト物語DEリプレイ

斬魔の剣


キャラクター

  スーバミレバ
    スーバミレバか? 彼はアーカローンの船乗りだそうだ。
    船の上では頼りにできる男だな。
    <吉兆感>の宿命を持つ様だな。

  フレア
    フレアか? 彼はイステア出身だそうだ。
    敵国であるコムトで兵士などしてるのにはそれなりの事情があるのであろう。
    <嫌われ者>の宿命を持つことと関係があるのかもしれんがな。
    いや、たしかこのときは、兵士ではなく武人であったな。

  ミカ・アレクー
    ミカか? 彼女は月王に仕える巡礼だそうだ。
    彼女は…そうだな、たしかに月王に仕える者に相応しいかもしれん。
    <癒しの手>の宿命を持つことからもそれは言えるだろう。

  ヘパリン
    ヘパリンか。 彼はバージセン出身の風来だ。
    まったく無口な男で、暇さえあれば絵を描いていたな。
    <魔感素養>の宿命を持つと聞いたことがある。

  ナリス・ファーム
    ナリスか? 彼女は風の平原から来た狩人だそうだ。
    <二つの寿命>の宿命を持つらしいな。

  アクナ
    アクナか? 彼女はアニタ出身の僧兵。
    自らを鍛えるために修行の旅をしているそうだ。

  クーラン
    私か? 私は一介の術士に過ぎぬ。
    <霊感素養>の宿命を持つらしいが、どうでも良いことだな。



フッ…こんなところでお前と会うとはな。 …少し話をしてやろう。 私がかつて放浪してたとき、伝説の剣を探し、また、その剣を生まれ変わらせ たことは話したな? その後もその剣に関する騒動に関わるはめになってしまった。 …フッ。 だがおかげで、色々面白い体験ができたがな。 こんな話、お前は興味あるか? (はい!/いいえ…
…フッ。 前回の話は覚えているか? 斬魔の剣の封印を解いて戻ってきたところへ、あの騒がしい娘が現れて、斬魔 の剣を持って走り去っていったのだ。 ミカ:あの剣、本当にイブキさんに渡してしまって良かったんですの? GM:前回、イブキが剣を持って立ち去ったのが夕方くらい、それから少 し時間が経ってもうすぐ夜になります。 さて、これからどうしま すか? クーラン:夜か。 ならば活動時間だ。 一同笑。 GM:皆さんは今隣の国から帰ってきたばかりで、かなり疲れています。 特に、ずっと船を漕いでいたスーバミレバさんは疲労困憊です。 スー:部屋までたどり着けずに廊下で寝てる。 ミカ:「こんな所で寝ていたら風邪をひきますの。」 クーラン:「…フッ。 邪魔だな。」 スーをまたいで自分の部屋へいく。
GM:さて、フレアさんですが、久しぶりに兵舎に顔を出したら、クビに なってました。 ミカ:まぁ、フレアさん、ばれてしまいましたの? スー:仕事はしないわ、いなくなるわ、<嫌われ者>だわ、クビになって 当然だな。 アクナ:今までクビにならなかったのが不思議よね。
GM:それではその夜中のことです。 ミカさんは、突然目が覚めます。 ミカ:パチッ。 キョロキョロ。 アクナ:すやすや。 GM:扉の方から、ノックの音が聞こえてきます。 ミカ:何の音? GM:お化けの音…じゃありません。 「今晩は。 ミカさんはいらっしゃいますか?」 ミカ:「どなたですの?」 GM:「夜分遅く失礼します。 チャイディです。」 ミカ:「まぁ、チャイディ様。 何のご用ですの?」 チャイディ/GM: 「ここでは寝てる方に迷惑ですので、ちょっと来ていただけません か?」 ミカ:「他の人に聞かれてはまずいことですの?」 チャイディ/GM: 「いえ、そんなことはありません。」 ミカ:「ではアクナさんとナリスさんもお起ししますの。」 チャイディ/GM: 「いえ、そんな大したことではありません。」 チャイディは、方位磁石の様な、針の付いた円盤を出してきます。 「剣のことであなたを悩ませてしまった責任は私にもあります。 ですから、これを作って参りました。 これは、あの剣のある方 向を指します。」 ミカ:「まぁ、なんて便利なんですの。」 チャイディ/GM: 「ただこれ、近過ぎると効かないんです。」 一同笑。 チャイディ/GM: 「同じ町くらいの距離だと、くるくる回ってしまうんです。」 ミカ:今はどうなってますの? GM:西の方を指してます。 ミカ:「分かりましたの。 これでイブキさんを探しますの。」 GM:気が付くとチャイディさんはいません。 ミカ:「さようならですの。」
GM:翌朝になりました。 クーラン:寝る時間だな。 GM:昨晩も寝てたくせに。 この機会に、朝起きて夜寝る、という生活 に変えてみては? クーラン:…フッ。 ミカ:叩き起こしにいきますの。 「おはようございますの。」 クーラン:「…何用だ?」 ミカ:「お話がありますので、下に来て欲しいですの。」 クーラン:「…そうか。」 ミカ:夕べのことを皆さんにお話しますの。 「〜というわけで、剣を持っていったイブキさんを追い掛けますの。」 クーラン:「…何故だ?」 ミカ:「わたくし達が封印を解いたあの剣が悪用されると困りますの。 そんなことが無い様に見張りますの。」 クーラン:「…必要あるのか?」 ミカ:「分かりませんの。 でも、放っておけませんの。」 スー:「今回は誰にも依頼されてないよな。」 ミカ:「ならわたくしが皆さんに依頼しますの。 イブキさんを止めて欲 しいんですの。 お一人2金貨なら支払えますの。」 アクナ:「イブキさんが何をするつもりなのかを見極めてからでないと、 止めるかどうか決められないんじゃない?」 ミカ:ポン。 「そう言われればそうですの。」 一同笑。 ミカ:「あの剣が闇族の皆様の身に振るわれることがあってはいけないと 思いますの。 あと、イブキさんが、ミギワちゃんのことについ て何か言ってたのも気になりますの。」 アクナ:「全てはイブキさんを見つけてからね。」 GM:チャイディに貰った羅針盤は西を指しています。 西にはコムトの 首都があって、街道が続いています。 ミカ:ここから都までどれくらいかかりますの? GM:2日ほど先に小さな町があって、そこからさらに2日で首都です。 町と町の間には簡易宿泊場がありあます。 ミカ:では西へ向かいますの。 GM:皆さん、イブキを追い掛けるんですね? スー:乗り掛かった船だしな。 フレア:ちょうど職も無くなったことだし。 一同笑。
…フッ。 結局のところ、私達は皆あの騒がしい娘を追って西へ向かうことと なった。 まったく、面倒なことだな。 フレア:「向うが馬に乗っていたら追い付けんな。」 アクナ:「方士だったら、空を飛べるかも。」 ミカ:「とにかく、西に向かいますの。」 アクナ:あたしは<遠見>持ってるんだけど、イブキの姿は見える? GM:街道とはいっても、曲がりくねってますし、両脇には森が広がって いるので視線は通りません。 ミカ:ずっと歩いていきますの。 GM:それでは、<運動>の3回判定をしてください。 ミカ:(コロコロ、コロコロ、コロコロ) 3回とも失敗しましたの。 GM:ミカは足にまめをつくってしまいました。 スー:失敗。 やっぱり、船に乗るのと歩くのは違うな。 GM:夕暮れまで歩いて簡易宿泊場へとやってきました。 ここからあと 1日で隣の町に着きます。 アクナ:羅針盤の方向は? GM:まだ西を指しています。 クーラン:「ここに泊るのか? 先行してる相手に追い付くには、多少無理を せねば追い付けぬぞ。」 ミカ:「夜歩くのは危険ですの。」 クーラン:「そうでもあるまい。」 ミカ:「それはクーランさんだけですの。 夜は休んで鋭気を養いますの。」
GM:その夜は特に何事もなく過ぎました。 ミカ:日の出と共に出発しますの。 GM:ではまた<運動>を振ってください。 スー:(コロコロ) 悟ってしまった。 GM:歩いてるうちに、はっと気付きます。 道の脇の薮の中に人が入っ ていった跡があります。 アクナ:羅針盤は? GM:西を指しています。 ミカ:なら違いますの。 スー:何か気になるので、薮の中に入ってみる。 GM:薮の中を10分ほど入ってみると、焚き火の跡があります。 アクナ:いつのものかわかる? それから規模は? GM:ここ2,3日といったところです。 人数は5人以下と思われます。 クーラン:先ほどの宿泊場からの距離は? GM:半日くらいです。 ミカ:イブキさんが出発したのが夕方ですから、1日歩けばちょうどここに なりますの。 GM:ところで、全員で薮の中に入ったんですか? ミカ:わたくしは街道で休んでいましたの。 フレア:俺も。 クーラン:…フッ。 GM:それでは、街道に残っていた3人は、<知覚>を振ってください。 ミカ:成功しましたの。 GM:スーバミレバさん達が入っていった反対側の薮の方から、ごそごそ という音がしました。 ミカ:「熊ですの。」 GM:薮の中から出てきたのは、犬ゴブリンが2匹です。 アクナ:戦士系が3人薮の方へ行ってるわね。 ミカ:大声で叫びますの。 「きゃぁぁぁ、ですの。」
第1ターン。 GM:それでは<反射>順で行動してください。 犬ゴブリンまでの距離は 20mくらいです。 フレア:剣を構えてやってくるのを待つ。 クーラン:…フッ。 《眠りの律動》だ。 (コロコロ) …フッ、98はファンブル だな? アクナ:いきなりファンブル? GM:98は、術者の寿命が1年減ります。 クーラン:…フッ。 昼間は調子が出ぬ。 GM:犬ゴブリンは2匹とも寄ってきました。 ミカ:ひたすら叫んでますの。 GM:薮の方へ行った人達は、ミカの悲鳴が聞こえます。 次のターンの 終りで駆け付けることができます。 第2ターン。 フレア:目の前に来た犬ゴブリンを斬る。 俺の<戦闘力>は40だ。 GM:<戦闘力>+25の欄で振ってください。 フレア:(コロコロ) 当然当り。 右足に26点。 GM:いきなり士気チェックです。 (コロコロ) 1匹は逃げ出しました。 クーラン:《眠りの律動》。 …フッ、今度は成功だ。 「お前に永遠の安らぎを与えてやろう。」 GM:もう1体も寝ました。 フレア:寝てる犬ゴブリンにはとどめを刺しておく。 ミカ:「フレアさんもクーランさんもすごいですの。」 クーラン:「…疲れた。」 GM:寿命減らしてますからね。 …フッ。 覚えておくことだ。 魔法とは無暗に使うものでは無い。
GM:夕方には町に着きます。 羅針盤を見ると、針がくるくる回ってます。 ミカ:「イブキさんはこの町にいますの。」 ナリス:「手分けしてイブキさんを探しましょう。」 ミカ:「わたくしは宿を回ってみますの。」 アクナ:「ならあたしは市場へ行ってみるわ。」 GM:それではまず市場から。 ナリス:占い師のお婆さんがいる? GM:市場へ行った人のうち、フレアさんとクーランさんは、<知覚>判 定してください。 アクナ:つまり、2人の顔見知りがいるってことね。 ヘパリン:広場で絵を描いています。 GM:ヘパちゃんも<知覚>チェックしてくさい。 ヘパリン&フレア&クーラン: 失敗。 GM:お互いに気付きませんでした。 可愛そうなヘパちゃん、まだ出番が ありません。 一同笑。 クーラン:<霊感素養>には反応せぬか。 GM:デヴァインじゃないので無理でしょう。 ヘパリン:<魔感素養>に反応しませんか? したら速攻で逃げますけど。 一同笑。 GM:ヘパちゃんは、今日のおにぎり代は稼いだので、もう宿に帰るとこ ろです。 そうですね、もう1度振ってみてください。 ヘパリン&フレア&クーラン: 失敗。 GM:お互い、会いたくないみたいですね。 アクナ:イブキさんについての情報は? GM:方士のイブキは結構目立つので、見たという人がいます。 「そういえば、昨日だったか、そんな姉ちゃん見掛けたな。」 アクナ:「ありがとう。 1人だった?」 通行人/GM:「連れだったのか良く分からないが、身分の高そうな兄ちゃんと一 緒にいたな。」 アクナ:「何処に行ったかは分かる?」 通行人/GM:「さぁ、そこまでは。」 アクナ:「そう。 ありがとう。」 GM:さて、宿に行った人は、宿の看板娘さんが迎てくれます。 「いらっしゃい。」 スー:とりあえず6人分の部屋を取っておく。 ミカ:宿の人にイブキさんのことを訊いてみますの。 「すみません、イブキさんを知りません?」 看板娘/GM:「イブキって、誰?」 一同笑。 アクナ:イブキさんの容姿を説明しますわ。 看板娘/GM:「そんな方士さんはこちらへは来られてません。」
GM:晩ご飯どきになりました。 全員、<知覚>3回判定をしてください。 アクナ:成功。 GM:昼間見た、画家さんが同じ宿にいます。 アクナ:「今晩は。 あなた、昼間広場で絵を書いてたわよね?」 ヘパリン:黙って絵を描いてます。 アクナ:イブキの容姿を説明して 「こんな方士を見なかった?」 ヘパリン:少し考えて、イブキの似顔絵を描きます。 アクナ:「この人よ。 何処で見たの?」 ヘパリン:首を傾げます。 ミカ:あの、いい加減ヘパリンさんに気が付きたいんですの。 GM:気が付いたことにしましょう。 ミカ:「あら、ヘパリンさん。」 アクナ:「知り合い?」 ミカ:かくかくしかじかですの。 ヘパリン:ひたすら絵を描き続けてます。 ミカ:「まぁ、イブキさんの絵ですの。 でも、このイブキさん、ちょっ と恐そうですの。」 ヘパリン:眉毛をつり上がらせて、さらに凶悪そうな表情に描き換えます。 ミカ:ヘパリンさんにその後の展開を話しますの。 「かくかくしかじかですの。」 ヘパリン:首を傾げます。 ミカ:「ですから、かくかくしかじかですの。」 GM:あの、ヘパリンさんは前回のセッション参加してませんから、かく かくしかじか、だと分からないと思います。 ミカ:まぁ、じゃぁ、もっと詳しく説明しますわ。 「かくかくしかじかですの。」 GM:ですから、プレイヤーが分からないんですってば。 一同笑。 …フッ、中々絶妙な受け答えだとは思わぬか? ミカ:まぁ、そうなんですの? 「この前イブキさんにお渡しした剣は、力を封印されていたんです の。 そこでわたくし達は、剣の封印を解くためにイステアまで 行ってきたんですの。 封印は無事解けて、ばんざい、なんです の。 だけど、その剣で、闇族の人を斬ってしまうと、大変なこ とになるみたいなんですの。 だから、変な使われ方をしないた めにイブキさんを追い掛けているところなんですの。」 ヘパリン:黙って絵を描いています。 ナリス:ミカさんが長話してる間に寝ています。 ミカ:「まぁ、こんな所で寝ていたら風邪をひきますの。」 アクナ:「ところで、ヘパリンさん、あなたこの町でイブキさんを見なかっ た?」 ヘパリン:旅姿のイブキの絵を描きます。 ミカ:「剣は持っていましたの?」 GM:イブキは方士のローブを着ていたので、ローブの下に持っていたら 分かりません。 ミカ:「こうして出会えたのも何かの縁ですの。 一緒にイブキさんを探 して欲しいですの。」 ヘパリン:首を横に振ります。 ミカ:「なら、イブキさんはいいですから、一緒に剣を探して欲しいです の。」 一同笑。 クーラン:「ところで、チャイディ…剣探しをさせられているときに出会った 神仙を覚えているか?」 ヘパリン:神仙の簡単なデッサンを描きます。 クーラン:「…フッ。 彼がお前に会いたがってた。 また絵を描いて欲しいそ うだ。」 ミカ:「前の町に戻ればまた会えると思いますの。」
ミカ:「それでは、この羅針盤がまだ回っているうちにイブキさんを探 しますの。」 GM:どうやって探します? ミカ:この町の主要な施設を回りますの。 神殿と、寺院と、村長さんの 家と。 ナリス:町に村長さんの家はありませんわ。 GM:神殿は無人の祠があるだけだそうです。 ミカ:とりあえず祠に行ってみますの。 GM:もう夜ですけど、行くんですか? クーラン:…フッ。 夜の方が歩きやすい。 アクナ:寺院に挨拶に行ってくるわ。
GM:寺院に行くと、小坊主さんが迎てくれます。 「お参りでございますか?」 アクナ:「旅の僧で、アクナと申します。」 簡単に挨拶した後、イブキを見掛けなかったか訊いてみるわ。 小坊主/GM:「いえ、その様な方は見掛けてません。」 アクナ:「そうですか。 では、今日はもう遅いので、明日またお参りに来 させていただきます。」
GM:祠には誰もいません。 お地蔵さんくらいの大きさの十二神が祀ら れています。 ミカ:お祈りしますの。 GM:祈った人は、<感応>を振ってください。 クーラン:…フッ。 GM:思い詰めた表情のイブキが歩いてる姿が浮かびました。 クーラン:何処をだ? GM:そこまでは分かりません。 クーラン:ミカを振り替えって 「今羅針盤はどうなっている?」 ミカ:「まだ回ってますの。」 クーラン:「そうか。」
GM:寺院や祠から戻ってくると、もうかなり遅い時間になります。 ミカ:町長さんの家に行きたいんですの。 GM:行くんですか? ミカ:行きますの。 アクナ:あまり大勢で行くと迷惑だから残ってるわ。 ナリス:わたしはずっと寝たままですわ。 一同笑。
GM:町長の家にやってきました。 「どなたでしょう?」 ミカ:「旅の巡礼の者ですの。 町長様にお話を伺いたくて参りましたの。」 召使/GM:「町長様はまだ起きていらっしゃいますが、もうお食事もお済みで すので、お急ぎのご用でなければまた明日にしていただきたいの ですが。」 ミカ:「先日か本日、こちらにお客様が来られませんでした?」 召使/GM:「あなたの様に訪ねていらっしゃる巡礼の方ならときどきいらっ しゃいますが。」 ミカ:「いえ、巡礼ではないんですの。 やんごとなき身分の方が、こち らの方を訪ねていらっしゃったことはありません?」 ヘパリン:イブキの絵を見せます。 召使/GM:「この方は…いえ、訪ねてはいらっしゃいませんでしたが、何処 かでお見掛けした様な気がします。」 ミカ:「何処で見ましたの?」 召使/GM:「広場へ買い物に行ったおりだったと思います。 たしか、この方 士様も買い物をしておられました。」 ミカ:「何を買っていましたの?」 召使/GM:「私もじっと見ていたわけではありませんから。」 ミカ:「そうですの? どうもありがとうございますの。 それでは、町 長様にもよろしくお伝えくださいませ。」
GM:ふと羅針盤を見ると、西向きに針が止りかけてます。 ミカ:「皆さん、すぐに追い掛けますの。 今行けば追い付けますの。」 宿の主人/GM:「おや、お泊りになられないんですか?」 ミカ:「お弁当作って欲しいんですの。」 宿の主人/GM:「今からですか?」
GM:宿を出たのは夜10時くらいになります。 町の西の出口に来た辺り で針が回り出します。 ナリス:出口に門番はおられます? GM:門番はいない様です。 ミカ:なら先へ行きますの。 GM:門のところで声をかけられます。 「あれ? お姉ちゃん? ね、ね。」 方士姿のぷわぷわした少年です。 ミカ:「まぁ、ミギワちゃん。」 ぷわぷわ。 ミギワ/GM:「ちょっと痛いんだけど。」 ミカ:「まぁ、ごめんなさいですの。 でも、ミギワちゃん、ぷわぷわし てて気持いいんですの。」 ミギワ/GM:「ね、ね、イブキちゃん知らない?」 ミカ:「まぁ、ミギワちゃん、イブキちゃんって呼んでますの? イブキ さんなら、今追い掛けてるところですの。」 ミギワ/GM:「あの剣はイブキちゃんに渡したの?」 ミカ:「渡しましたわ。」 ミギワ/GM:「分かった。 ありがとう。」 とてとてとて。 ミカ:「一緒に行きますの。」 ミギワ/GM:「僕と?」 ミカ:「Go west ですの。」 ミギワ/GM:「うーん、大丈夫かな?」 クーラン:「…フッ。 何か問題でも?」 ミギワ/GM:「夜旅をするのは危険だよ。 僕は熟れてるけど。」 ミカ:「わたくし達も熟れてますの。」 ミギワ/GM:「そっか。 だけど、どうしてイブキちゃんを追い掛けたいの?」 ミカ:「イブキさんがあの剣を変なことに使わないか確かめますの。」 ミギワ/GM:「イブキちゃん、関わらない方がいいって言わなかった?」 ミカ:「そういえば、言ってた様な気がしますの。」 ミギワ/GM:「それでもイブキちゃんを追い掛けようと思うの?」 ミカ:「そうですの。」 ミギワ/GM:「どうして?」 アクナ:好きになるのに理由は無いのよ。 ミカ:「ミギワちゃんは、イブキさんを放っておいていいと思いますの?」 ミギワ/GM:「僕は、放っておいちゃいけないと思うから追い掛けてるんだ。」 ミカ:「なら一緒に追い掛けますの。」 スー:「オレ達も、すでにあの剣に関わってしまってるからな。」 ミカ:「そうですの。 これはわたくし達の問題でもあるんですの。」 ミギワ/GM:「でも、これ以上あなた方に無理させるわけにはいかないんだ。」 クーラン:「…フッ。 あれだけ無理させておいて、か。」 ミギワ/GM:「あれはまだ安全だと思っていたから。」 ヘパリン:人にいきなり魔法をかけておいてそれが安全だと抜かすんですね。 ミギワ/GM:「あれ? そういえば、そこで絵を描いてる人、この間森に倒れて いたよね?」 ヘパリン:水かけられたときの絵を描きます。 クーラン:「…フッ。 議論するよりさっさと動いた方がよくないか?」 ミギワ/GM:「でも、今からじゃ次の宿泊場まで行けっこないから、行くんなら 明日にしようよ。」 ナリス:「まだここから町一つ分くらいの距離にいるはずですわ。」 ミギワ/GM:「でも探して回るのは危ないよ。」 ナリス:「街道沿いに行けばいいと思いますわ。 そのイブキさんが、街道 を外れて1人で行けるほどの実力を持ってらっしゃるなら別です けど。」 ミギワ/GM:「イブキちゃんなら、夜営をするときは街道から外れると思うよ。 イブキちゃんがわき道に逸れていたら、それを見つけるのは夜 じゃ難しいよ。」 ナリス:「イブキさんが夜営をせずに強行突破する可能性はありません?」 ミギワ/GM:「そこまでは分かんないな。」 ナリス:「イブキさんは何をするつもりなんでしょう? それによって、状 況は変わってきますわ。」 ミカ:「ミギワちゃんは知ってるんですの?」 ミギワ/GM:「それを話してると、時間がかかるよ?」 ナリス:「話を聞いて納得できるのなら、それでかまいませんわ。」 ミギワ/GM:「でも、今夜は出発できなくなるよ?」 ナリス:「イブキさんがしようとしてることは、急いで対処しなければなら ないことですの?」 ミギワ/GM:「今日明日どうってことはないよ。」 ミカ:「なら話を聞かせて欲しいですの。」 ミギワ/GM:「それだったら、ここじゃなくて宿に行こうよ。」 ナリス:「なら泊っていきましょう。」
…フッ。 結局、我々は宿に帰ってきた。 ミギワ/GM:「イブキちゃんは、あの剣を使うつもりなんだ。」 ミカ:「何にですの?」 ミギワ/GM:「ある降魔に冒された人を助けようとしてるんだ。 でも、僕は多 分駄目なんじゃないかと思うんだ。」 ミカ:「どうしてですの?」 ミギワ/GM:「その人に対してあの剣を使ったとしても、その人は降魔からは逃 れられないと思うんだ。 あの剣が効くのは、降魔に汚染されて からせいぜい一昼夜くらい。 だから、あの剣で斬ったら、多分 相手を殺してしまうと思うんだ。」 ミカ:「それはイブキさんが独断でやってるんですの?」 ミギワ/GM:「僕達の雇い主の指示だよ。 あの人はそのために剣を探させたん だ。 あの人にとっても、その人を助けるのは長い長い思いなん だ。」 ミカ:「イブキさんは、どうしてその人を助けたいんですの?」 ミギワ/GM:「イブキちゃんは、性格は悪いんだけど、まっすぐなんだ。 脇道 とか逸れ道とかは無くて、助けたい、だから助けようってのがイ イブキちゃんなんだ。」 クーラン:「…フッ。 お前はどうしたい?」 ミギワ/GM:「イブキちゃんを危険な目に会わせたくないんだ。」 ミカ:「どう危険なんですの?」 ミギワ/GM:「聞いたら引き返せなくなるよ?」 ミカ:「覚悟はしてますの。」 スー:「もう充分関わってしまっているんだよ。」 ミギワ/GM:「いいんだね? イブキちゃんがあの剣を使おうとしてる相手は、 コムトの領主なんだ。」 ミカ:「カシエス侯が降魔に冒されているんですの?」 ミギワ/GM:「ずいぶん昔の話だけどね。」 ミカ:「どれくらい昔ですの?」 ミギワ/GM:「お妃様を娶ったとき、とおっしゃっていたから、50年くらい前じ ゃないかな?」 カシエス侯は76才です。 アクナ:「第一、領主になんて近付けないんじゃないの?」 ミギワ/GM:「30日にコムトで年中の祭りがあるんだけど、そこにカシエス侯が 顔を出すんだ。 イブキちゃんはそこを狙うつもりなんだ。」 スー:「それは暗殺者と思われるぞ。」 ミギワ/GM:「僕は無理だと思う。 でも、イブキちゃんは無理だと思ってない。」 ミカ:「正規の手続きを踏んで、事情をお話すればいいんですの。 そう すれば公明正大に斬れますの。」 GM:それは無理でしょう、いくらなんでも。 ナリス:「最高権力者が、 『あなたは降魔のせいで悪い奴になったから、斬らせて。』 って言われて首をたてに振るわけありませんわ。」 アクナ:言ってしまえば、ブルーフォレスト世界の悪役よね、カシエスって。 ミカ:「それは、周りの人にお願いしますの。」 ミギワ/GM:「誰に話すの? 類は友を呼ぶって感じで、カシエス侯の周りには ろくな大臣がいないんだ。」 ナリス:「彼の周囲に彼を諌めようとしてる勢力はあるのでしょうか?」 ミギワ/GM:「これを言い出したのは、カシエス侯の亡くなった奥方なんだ。 その奥方の侍女が、奥方の意思を継いだんだ。 で、僕らの直 接の雇い主は、その侍女の娘さんの旦那さんなんだ。」 ミカ:ややこしいですの。 ナリス:まだ大丈夫ですわ。 片手で数えられるくらいですから。 「宮殿内外に多少の協力者がいないと、侍女の方だけでは何もでき ないと思いますわ。」 ミギワ/GM:「だけど、こんなことをおおっぴらにはできないから、多分宮殿内 部に協力者はいないと思うんだ。 絶対に信用できる相手にしか 話しちゃいけないから、使用人だって信用できる奴しか使ってな いんだ。」 クーラン:「…フッ。 それをここで話してるわけか。」 ミギワ/GM:「そうだよ。 でもま、皆イブキちゃんのことを心配してくれてる みたいだし。 それにあの剣に関わっちゃったんだからこれは運 命だね。」 クーラン:「…フッ。 傍迷惑な運命だ。」 ミカ:「今のところ、味方になるのはどなたですの? まず奥方様は亡く なっているんですのね。 で、奥方様の侍女とその娘さん。」 ミギワ/GM:「侍女は今病気だし、娘さんは行方不明なんだ。」 アクナ:「行方不明?」 ミカ:「旦那さんはコムトの貴族ですの?」 ミギワ/GM:「かなり地位の高い方だよ。 ただ、まだ家督を継いでないから、 宮殿をうろうろはできないよ。」 ナリス:ここまでの話から、その旦那さんが誰か、わたし達の知識で特定で きます? GM:コムト出身の人はいます? いないなら、貴族の名前までは知りま せん。 クーラン:「…フッ。 あそこで水晶玉を通して見ている霊姫はどうだ?」 ミギワ/GM:「あの方はもちろん信用できるけど、あの方は神殿からは出てはこ られないよ。」 クーラン:「…フッ。 見るだけか。」 ミギワ/GM:「今も見ていらっしゃるだろうけど、こっちからは連絡取れないん だ。」 アクナ:「剣を使ったらどうなるか、は分からないの?」 ミカ:「霊姫様は何もおっしゃっていませんの?」 ミギワ/GM:「何もおっしゃってくださらないんだ、今回は。」 アクナ:よきに計らえって? ミギワ/GM:「だから、僕は勝手に動いてるし、イブキちゃんは僕が止めたら怒 って行っちゃったし。 僕はイブキちゃんが暗殺者として追われ るのは防ぎたいんだ。」 ナリス:「イブキさんは分かってやってるんじゃないんです? 悪の総元締さ え討てたら、自分は追われようが死のうが、それは覚悟してるん ではありません?」 ミギワ/GM:「イブキちゃんは、斬魔の剣で斬れば、あとは何とかなる、って思 ってるんじゃないかな?」 アクナ:「カシエス1人斬ったって、状況は変わらないんじゃない?」 ミギワ/GM:「でもイブキちゃんは、斬ればこの国も良くなる、って信じてるん だ。」 ミカ:「具体的に、イブキさんをどうやって止めますの?」 ナリス:「剣を取り上げればいいんですわ。」 ミギワ/GM:「イブキちゃんの行動パターンならだいたい分かるよ。 イブキち ゃんがことを起す前に捕まえるんだ。 手伝ってくれるよね?」 アクナ:「でも、イブキさんって強いんでしょ?」 <強さ評価>で見たらどれくらい? GM:イブキは方士なので、<戦闘力>はそれほど強くありません。 だ けど、攻撃魔法は持ってます。 ミカ:「《冷却風撃》を持ってますの。 その上、まず水で濡らしますの。」 ミギワ/GM:「水出すのは僕の係だよ。 イブキちゃんは、《水放掌》はできな いんだ。 危ないから教えてないの。」 ミカ:「とにかく、イブキさんを追いますの。」 ミギワ/GM:「それじゃ、明日は早いし、そろそろ僕は寝るよ。」 ミカ:「まだ、剣をどうするかが決まってませんの。 剣を取り返しても、 また取り返されるかもしれませんの。」 ナリス:「そんな先のことを考えてもしかたありませんわ。 まず、止める のか、手伝うのか、その方針を決めないといけませんわ。」 ミカ:「皆さんの意見を聞きたいですの。」 クーラン:「…別に。」 GM:刻一刻と時間は経っていきます。 これ以上起きてると、寝不足で 明日に影響が出ますよ。 スー:「細かいことは明日にしてもう寝ようや。」
GM:翌朝、下に降りていくとミギワはもう支度を整えています。 ミカ:羅針盤を見ますの。 GM:やはり西を指しています。 ミカ:急いで出発しますの。
GM:町の西の出口に来たところ、羅針盤が周り出します。 アクナ:「まだ出発してないのね。」 ナリス:「剣だけ置いていったのかもしれませんわ。」 アクナ:「とりあえず、街道進みましょ。 途中で針が東指したら行き過ぎ たんだから引き返せばいいわ。」
GM:街道を進んでるところで、<知覚>を振ってください。 アクナ:成功したわ。 GM:すぐ近くで、騒々しい剣戟の音が聞こえてきます。 ヘパリン:走っていきます。 GM:<運動>を振ってください。 失敗した人は1ターン遅れます。 音 がする所に行き着くと、イブキと身分の高そうな兄さんが犬ゴブ リン9体とゴブリン1体に取り囲まれています。 ミカ:9体もいるんですの? アクナ:でも、防御側成功や防御側クリティカルで自滅しそうな気がするわ。 GM:貴族は剣を構えて接近戦に入るつもりの様です。 ナリス:その剣って、例の斬魔の剣? GM:斬魔の剣とは違う様です。 ミギワは短剣を構えてイブキを庇いに 入ろうとします。 ヘパリン:同じくイブキさんを守りにいきます。 GM:おや、それは意外。
GM:では、まずナリスさんからどうぞ。 犬ゴブリンの<戦闘力>は20, ゴブリンの<戦闘力>は30です。 ナリス:ゴブリンに斬りかかりますわ。 (コロコロ) 右足に20点ですわ。 GM:ゴブリンはまだ耐えてます。 アクナ:こういうときは頭を潰すのが鉄則ね。 同じくゴブリンに攻撃する わ。 (コロコロ) 左腕に6点。 スー:ゴブリンの左腕に20点。 GM:それでゴブリンは退散していきました。 残された犬ゴブリン達は 怯んでいます。 アクナ:狙い通りね。 GM:貴族は…。 ナリス:犬ゴブリンに斬り掛かって返り討ち。 クーラン:腰に手を当てて高笑い。 GM:そんなの、どちらもしません。 貴族は防御専念です。 イブキは、 《冷却風撃》で手近な犬ゴブリンを攻撃しますが、犬ゴブリンはま だ平気です。 ミカ:まずミギワちゃんが水浸しにしないといけませんの。 そうすれば、 《冷却風撃》は2倍ダメージになりますの。 GM:さて、犬ゴブリンの攻撃。 9匹のうち、7匹が皆さんの方へいきます。 まず、1匹はスーバミレバさんの方へ。 スー:オレの<戦闘力>は49だ。 GM:(コロコロ) ハプニングです。 犬ゴブリンは気分が悪くなって吐い てしまいました。 続いて次の犬ゴブリンが…またスーバミレバさん に行きました。 胴体に10点です。 スー:鎧で8点止めて2点のダメージだな。 アクナ:固いわね。 GM:次の犬ゴブリンはアクナさんに攻撃。 (コロコロ) 防御側成功です。 アクナ:左腕に6点あげるわ。 GM:続いて…またアクナさんに。 …防御側クリティカルです。 アクナ:胴体に11点。 この調子だと、やっぱり自滅しそうね。 GM:次は…ファンブル。 利腕を挫いていまいました。 …フッ。 先の見えた戦闘の結果を長々と言ってもしかたあるまい。 その後数ターンの戦闘で、犬ゴブリンは追い散らされた。
ミカ:怪我した人は応急手当てしますの。 GM:イブキがちょっと怪我してる様です。 ミカ:治しますの。 イブキ/GM:「ありがとう。 どうしてこんなところにいるの?」 ミカ:「追い掛けてきたんですの。」 イブキ/GM:「どうして?」 ミカ:「イブキさんが心配だったんですの。」 うるうる。 イブキ/GM:「関わらない方がいいって言ったじゃない。」 ミカ:「見て見ぬふりはできませんの。」 うるうる。 イブキ/GM:「関わったって、あなた達には何もいいことないわよ。 報酬だっ て払えないし。」 クーラン:「…フッ。 世の中には物好きが多い。」 ナリス:「わたし達が関わったから今の戦闘だって何とかなったんですわね?」 イブキ/GM:「ゴブリンなんかに負けないわよ。」 ナリス:「手傷を負ってたでしょう?」 イブキ/GM:「そりゃ、ちょっとは怪我したけど、ゴブリンくらい蹴散らせたわ。」 フレア:「そういう奴が一番周りに迷惑かけるんだ。」 ヘパリン:イブキの肩を叩きます。 イブキ/GM:「何よ?」 ヘパリン:イブキに闇族のシィーファーの絵を突きつけます。 GM:イブキは怪訝そうな顔をしています。 ミカ:「まぁ、シィーファーさんの絵ですの。 イブキさん、シィーファ ーさんをご存じですの?」 GM:知らないみたいです。 ヘパリン:しまった、庇ったのは空振りだったみたいです。 ミカ:「ところでイブキさん、あの剣はどうしましたの?」 GM:イブキがローブの下に隠し持っていました。 ミカ:「そちらのやんごとなき身分のお方はどなたですの?」 イブキ/GM:「話さない方がいいと思うわ。」 ナリス:「でも夕べミギワさんから聞きましたわ。」 GM:イブキはミギワを睨み付けます。 「ミギワ、あんたには関わって欲しくないの。 どうせあたしの邪 魔をするつもりなんでしょ? これ以上追い掛けてきたらあんた のこと許さないわよ。」 ナリス:こういうときはほっぺた張り倒すべきですわ。 ヘパリン:ボディに一撃もいいと思います。 ミカ:とりあえず、張り倒そうと思って手を振り上げますの。 GM:イブキはいきなりミギワに魔法をかけます。 ミカ:ミギワちゃんとイブキさんの間に入りますの。 GM:<運動>を振ってみてください。 ミカ:入りましたの。 GM:イブキは困ってます。 「ミカさん、あたし、あなたを敵に回したくないの。」 ミカ:「わたくしは、イブキさんもミギワちゃんも大切な友達だと思って ますの。」 イブキ/GM:「あたしは、ミギワが邪魔をするから…。」 ミカ:「ミギワちゃんは敵ですの?」 イブキ/GM:「どうしてそんなに短絡なのよ。」 アクナ:どっちが短絡? ミカ:「敵じゃありませんの。 お友達ですの。」 イブキ/GM:「でも、これだけはどうしても譲れないの。 ごめんなさい。」 イブキは背を向けて走り去ろうとします。 ミカ:タックルですの。 一同笑。 GM:<運動>をどうぞ。 ミカ:入りませんの。 なら貴族の方にタックルしますの。 GM:貴族のお兄さんはいつの間にかいなくなってます。 ミカ:そんなの許しませんの。 追い掛けますの。 クーラン:…フッ。 イブキに《眠りの律動》。 (コロコロ) 失敗だ。 GM:イブキは森の中に消えてしまいました。 ミギワは呆然としています。 ヘパリン:彼に同情しています。
GM:さて、イブキを追い掛けるのは誰ですか? ミカ&アクナ&ナリス: はい。 GM:追い掛ける人は<知覚>でチェックしてください。 ナリス:成功しましたわ。 GM:足跡を追ってしばらく森を行くと、イブキが1人、しょぼんと俯い て歩いています。 ミカ:どうにかしてイブキさんの身柄を確保したいですの。 ナリス:そうは言っても、先回りして罠しかけるくらいですわ。 一同笑。 ヘパリン:イブキが罠にかかったら腹抱えて笑います。 GM:そんなに嫌わなくても。 ナリス:それでは、試しに罠を仕掛けてみますわ。 前方に回り込みます。 GM:<運動>を振ってみてください。 失敗するとイブキに気付かれます。 ナリス:成功しましたわ。 転ばせる罠を仕掛けます。 GM:イブキは…下向いて歩いてるくせに罠にかかりました。 ずべっ。 「痛い…。」 ナリス:「確保しましたわ。」 アクナ:取り押さえる。 イブキ/GM:「何するのよ。」 ミカ:「逃げるんじゃありませんの。」 GM:イブキが捕まったので、貴族のお兄さんも出てきます。 ミカ:「あなたも自分でやってることなら、自分が雇ってる方士に泥を被 らせるんじゃありませんの。 先に逃げるなんて、無責任ですの。」 貴族/GM:「何もならないじゃないか。 …俺が捕まったら。」 ミカ:「そのために自分が雇ってる方士を見捨てるなんて酷いですの。」 貴族/GM:「見捨ててない。 …だから一緒にいるんじゃないか。」 ミカ:「わたくしがイブキさんを治したから、イブキさんも逃げられたん ですの。 あのままだったらイブキさんは捕まっていたんですの。」 イブキ/GM:「怪我してたのは手なんだけど。」 ミカ:「あんなに血を流してるのに走ったらいけませんの。」 イブキ/GM:「わかったわ。 この方を責めないで。」 ミカ:「だって、わたくしはイブキさんの身を案じて…。」 イブキ/GM:「でも、あたし達はこれを止めるわけにはいかないのよ。」 ミカ:「剣で斬ればコムト候が治りますの?」 イブキ/GM:「きっと治るわ。」 アクナ:「その根拠は?」 ナリス:ダイス目がいい。 一同笑。 ミカ:「ミギワちゃんは、斬魔の剣は降魔に汚染されてから一昼夜まで しか効かないと言ってましたの。」 イブキ/GM:「一昼夜くらいしか効かない、ってのは精神力が弱い人の場合よ。 あれだけの野心を持ってる人間なら、精神力は強いはずよ。」 ミカ:「野心が強いのは、生まれつきですの?」 イブキ/GM:「カシエス候は、あることを成すために、敢えて自分から降魔を受 け入れたのよ。 それくらいの覚悟と意思があるなら、斬魔の剣 で切り放せるはずよ。」 ミカ:「あることって何ですの?」 イブキ/GM:「最愛の人を手にいれるためだそうよ。」 ミカ:「お妃様ですの?」 イブキ/GM:「そう。 お妃様はイステアの王女だったの。 おまけに恋人−婚約 者がいたの。」 アクナ:「恋人と婚約者がいたの?」 一同笑。 イブキ/GM:「同一人物よ、恋人と婚約者は。」 ミカ:「降魔汚染を受けることが、どうしてお妃様を得ることになるんで すの?」 ナリス:「普通、敵国の王女と結婚なんてできませんわ。 でも、滅ぼして しまえば手に入りますわ。」 ヘパリン:男のロマンですね。 イブキ/GM:「お妃様は、最初こそは拒んでらっしゃったけど、カシエス候を憎ん ではいなかったそうよ。 でも、降魔に汚染されたカシエス候は、 コムトをどんどん悪い方へ動かしていったのよ。 だから、お妃 様はカシエス候を元に戻す方法を、調べ挙げたの。」 ミカ:「それなら、コムト候に正直に事情をお話しすれば、素直に斬られ てくださると思いますの。」 イブキ/GM:「斬らせろって言われて、はいどうぞ、って言う人はいないわよ。」 アクナ:「お妃自身が言うならひょっとするかもしれないけどね…。」 ヘパリン:痛くしないでねって。 イブキ/GM:「お妃様は志半ばで亡くなられたわ。 その意思を侍女が継いだん だけど、病で故郷に帰らなくてはならなくなったの。 正確には、 娘婿であるシルフィー様−この方が、故郷へ返したの。」 ミカ:「あなた、シルフィー様とおっしゃりますの? お友達リストに加 えておきますの。」 アクナ:「ところで、侍女の娘さん−シルフィーさんの奥さんが行方不明っ て聞いたけど?」 シルフィー/GM: 「分からない。 …ユリアがどうしていなくなったのかは。 母親と 一緒に帰らせた。 だが、いなくなった。 …一旦家に帰った後に。」 アクナ:「ユリアさんは今回の計画は知ってるのよね?」 シルフィー/GM: 「もちろん。」 アクナ:「すでにこの計画が漏ている、という可能性は?」 シルフィー/GM: 「…細心の注意を払ってきた。 とはいっても、漏ていない、とは言 い切れない。」 アクナ:エテルシアあたりが知ってて泳がしてる様な気がするわ。 コムト に何かあったら、得するのはエテルシアだから。 フレア:イステアも、やってくれるならどっちに転んでもOKだろう。 シルフィー/GM: 「ユリアのことは心配だが、これをやり遂げることこそが、彼女の ためになると思う。」 ナリス:「わたしの意見を言っておきますわ。 わたしを雇ってるのはミカ さんですから、最終的にはミカさんに従いますけど。 まず、わ たしとしては、やってしまってもいい、と思います。 結局のと ころ、コムト候が良くなっても、ぽっくり逝ってしまっても、ど ちらにせよ世の中は良くなっていきますわ。」 アクナ:「そうかしら? むしろ、押さえがいなくなる分悪くなると思うわ。 纏める人間がいなくなれば、貴族達が勝手に暴れだすわ。」 ナリス:「小物は暴れだすかもしれませんけど、コムト候に押さえられてた 反対勢力も力を持つ様にできると思いますわ。」 アクナ:「まず、どうやってコムト候を襲うつもりなのか聞きたいわ。 生 きて帰れると思ってるの?」 ナリス:「それは、できる、とおっしゃっているんですから、何か方法があ るんでしょう? 睡眠中なり、入浴中なり、警備を突破できる状 況を作るんでしょう?」 アクナ:「そんなに簡単に王が暗殺できるなら、そこらの国でコロコロ王が 死んでるわよ。 本当に成功できると思ってるの?」 GM:イブキもシルフィーも、成功する、と思っている様です。 その後、 逃げられるかどうかは分かりませんが。 ナリス:「アクナさん、あなたは、コムト候を斬ることに関しては賛成、反 対、どっちなんでしょうか?」 アクナ:「それに関しては、あたしはどっちでもいいの。」 ナリス:「それなら、どうしてここにいるんです? どちらでもいいのなら、 何処かへ行ってしまえばいいんです。」 アクナ:「それは駄目。 あたしはコムト候に関してはどちらでもいいのイ ブキさんさえ死なないのなら、ね。」 ミカ:「なら、死なないでできる方法を考えますの。」 イブキ/GM:「…ありがとう。」 アクナ:「どうしてもやるの? どうしても?」 イブキ/GM:「止めない。」 アクナ:「どうしても? ならしかたないわね。 やってもあんたが死なない 様にしてあげるわ。」 イブキ/GM:「あんた達…どうしてそんなに格好いいのよ。」
GM:ミギワは、呆然とイブキを見送りましたが、しばらくすると何も言 わずに街道を西に向かって歩き始めます。 ヘパリン:黙ってついていきます。 クーラン:…フッ。 ミカ:まぁ、そちらは男の方ばかりですの。 GM:ものの見事に男女に別れましたね。 ヘパリン:アクティブなのが皆女だったんですね。 GM:夜になった頃、簡易宿泊場に着きます。 ミギワは黙ったまま、保 存食を取り出して料理を作り始めます。 皆さんの分もちゃんと作 ってます。 ヘパリン:いい人ですね。 GM:食事が終わると、ミギワはさっさと寝てしまいます。 ヘパリン:ミギワが笑ってる絵を描いて、ミギワの枕元に置いておきます。
GM:イブキの方は夜営になります。 ナリス:周囲に鳴子を仕掛けておきますわ。 ミカ:シルフィーさんのお話を聞きたいですの。 シルフィー/GM: 「俺は…はみ出し者なんだ。 家では。 俺には腹違いの兄弟がたく さんいて…母は身分が低かった。」 ミカ:「どうしてコムト公を斬ろうと思ったんですの?」 シルフィー/GM: 「妻が望んだからだ。 俺にとって…妻は初めて俺を人間らしく扱 ってくれた。 妻の母が病気になったときに、妻を里に帰した。 …妻を危険に晒したくなかったから。」
GM:朝になりました。 ミギワ達の方は、イブキよりも早く移動しない と追い付けません。 ミギワは物も言わずにすたすたと歩いていき ます。 ヘパリン:ミギワが笑ってる絵を見せます。 ミギワ/GM:「ありがとう。 でも今は笑ってられないんだ。」 すたすた。
GM:イブキ側は夕方に城に着きます。 イブキは宿には泊らず、神殿に 行くつもりの様です。 ミカ:「どうして宿にしませんの?」 イブキ/GM:「宿だとミギワに見つかるわ。」 ミカ:「ミギワちゃんとも、ちゃんとお話ししないといけませんの。」 イブキ/GM:「どうしてもお互いの意見が合わないときってあるでしょ?」 アクナ:「そういうときは拳で語り合うのよ。」 イブキ/GM:「ミギワは絶対邪魔をするわ。 ええ、もう分かってるのよ。 あの 子は絶対邪魔をする。 伊達に長く付き合ってないわ。」 ヘパリン:結局似た者同士なんですね。 イブキ/GM:「あの子、あんな顔してあたしの師匠なの。 だからね、あたし、 あいつには敵わないのよ。」
GM:ミギワ側はイブキ達より少し遅れて着きます。 ミギワはすたすた と宿に向かいます。 部屋に荷物を置くと、何も言わずに食事をし ます。 自棄食いという感じで次々と食べていきます。 体は小さい のに、すごい量です。 ナリス:きっと、食べた分が即MPに変換されてるんですわ。 ヘパリン:食べずに呪文使ったらダイエットできるんですね。 GM:食事が終わるとさっさと寝にいこうとします。 クーラン:「…フッ。 イブキを探さぬのか?」 ミギワ/GM:「探さなくったって居場所くらい判るよ。」 クーラン:「そうか。」 ヘパリン:広場をふらふらと歩いてみます。 GM:広場には夜店の屋台が出ています。 ヘパリン:金魚掬いします。 GM:そんなものはありません。 ヘパリン:その辺にいるひとを適当に捕まえてイブキの絵を見せます。 GM:辺りの人は怪訝そうな顔をしています。 そうですね、こういうと きは<交渉>でしょうか。 ナリス:絵を突きつけるだけだと、<交渉>はできないと思いますわ。 意 思の疎通、という意味では、<感応>くらいじゃありません? 一同笑。 GM:<交渉>の1/2判定にしましょう。 ヘパリン:失敗しました。 GM:残念ながら、イブキを見掛けた人はいない様です。 クーラン:…フッ。 指名手配をするのはどうだ? ヘパリン:以前イブキにやられた手ですね。
GM:翌朝になりました。 ミカ:「作戦を決めますの。」 GM:それではこちらの地図を見てください。 祭りの日、カシエス侯は、 御輿に乗って王宮から12神が祀られた祭壇に行きます。 正午に祭 壇で儀式をします。 …フッ。 イブキが立てた計画を簡単に説明しておこうか。 (作戦A) まず、一つは、堀を渡ってすぐの大木から御輿に跳び移る、というものだ。 御輿の上には覆いが無いので、すぐにカシエスとやらの胸元に飛び込める。 木の上に隠れねばならんし、王宮が近いため見張りも多く、見つかれば怪しい 奴として処断されるであろうな。 ナリス:「作戦Aで行くなら、襲った後、堀を脱出経路にできそうですわね。」 (作戦B) 二つ目は、水路に潜んで待つ、というものだ。 水路付近には草が生えている んで身を潜めることができる。 カシエスが来たら、橋を駆け上がり、御輿の周 りの警備をかき分け、御輿に駆け上り…として襲うわけだ。 水路部分は、狭い橋なので警備は他よりは多少は薄くなる。 多少、だがな。 (作戦C) 三つ目は、王が祭壇に着く直前に襲う、というものだ。 祭壇へは王は1人で上 る。 警備の者達も、祭壇に入ることは許されていない。 もちろん、祭壇をぐる っと兵が取り囲んでいるのだがな。 祭壇周囲には潜む場所は無い。 が、その直前までは市が立ち、屋台が並べられ ている。 この辺りは市街地なので、道から離れていればうろうろしていても咎め られることは無いだろう。 ナリス:祭壇に潜むことはできません? GM:もう祭りの直前ですので、祭壇の周辺は厳重に警備されています。 それを突破できれば、潜めるかもしれません。 ナリス:ならそれを作戦Dにしておきましょう。 アクナ:「変装して警備の兵士に紛れ込む、って手があるわ。 兵士が増員 されているなら、逆に兵士同士が顔見知りじゃない、ってことも あるはずよ。 兵士用の鎧を調達できないかしら?」 シルフィー/GM: 「あの鎧は王宮の保管庫で管理されてるから、盗み出すのは大変だ し、盗み出したら出したで警戒を強められるだけだろう。」 アクナ:「それじゃ、兵士に成り済ますのは無理ね。」 GM:それではイブキ側の皆さん、作戦が決まったら、ミギワ側の人達に 判らない様にこちらの紙に書いてください。
王都 ■         王宮         ■〜〜 ■                    ■〜〜 ■■■■■■■■■■  ■■■■■■■■■■〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜┃  ┃〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜┃  ┃〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜          ┃ A┃─大木     │          ┃  ┃         堀          ┃  ┃          ┃  ┃          ┃  ┃          ┃  ┃          ┃  ┃ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜┃ B┃〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 〜〜〜〜〜〜〜〜〜┃  ┃〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜          ┃  ┃         │          ┃  ┃         水路          ┃  ┃    市街地   ┃  ┃    市街地      ┌──────────          ┃  ┃             │┌────────┐          ┃  ┃             ││┌──────┐│      屋台─□┃  ┃ □□ □□□ □ □  │││┌────┐││          ┃  ┗━━━━━━━━━━━━━││││┌──┐│││         □┃               C│││││祭壇││││          ┃                │││││D ││││         □┗━━━━━━━━━━━━━━━━││││└──┘│││         □ □□□□  □□ □□□ □  │││└────┘││                           ││└──────┘│                           │└────────┘                           └──────────  ├──────── 1km ────────┤
ミギワ/GM:「多分、イブキちゃんが狙うと思う場所は3個所あるよ。」 …フッ。 ミギワの予想は、イブキの計画を正しく捕らえていた。 すなわち、 木から襲う作戦A,水路から襲う作戦B,屋台から襲う作戦Cだ。 ミギワ/GM:「でも、あっちには何人かついてるから、その人達が他の方法を 考えるかもしれないけどね。」 クーラン:「…フッ。 あれはどういう魔法を使える?」 ミギワ/GM:「襲撃に使えそうなのは《光の翼》に《冷却風撃》かな。」 クーラン:「確認しておきたいのだが、基本的には、カシエスを襲う前にあれ を捕らえる、でいいのだな?」 ミギワ/GM:「できれば、襲う前に止めたい。」 スー:「作戦AやBだと、堀や水路を使って逃げるんだよな。」 クーラン:「あれは泳ぎは得意なのか?」 ミギワ/GM:「水路といっても、水深は腰くらいまで。」 クーラン:「…フッ。 それでは水路など使っては単に動きが鈍くなるだけだ な。 上から撃たれて終りだ。 それでもできる、と思っているの であれば、それは莫迦以外の何者でもない。」 ミギワ/GM:「だから、襲う前にイブキちゃんを止めたいんだ。」 スー:御輿の動くスピードは? GM:人が歩くくらいです。 スー:ならついていけるな。 まずA地点にいて、コムト侯が無事通り過 ぎたらB地点に行けばいい。 GM:ついていくと警備員に止められます。 クーラン:「よほどの莫迦でなければ、堀や水路を逃げ道にしようとは思うま い。 ならば、注意すべきは、人混みに紛れられる屋台周辺だ。」 ミギワ:「どれも無理だと思うよ。 堀や水路は逃げ場が無いし、屋台周辺 は一番警戒されてるはずだよ。 たとえ魔法を使っても、向うに は上手の魔法使いがいるし。」 スー:止めさせるなら、剣を奪ってしまう、という手もあるな。 GM:イブキは剣を服の下に入れて、文字通り肌身離さず持ってます。 ナリス:それならイブキさんの胸元に手を突っ込まないといけませんわ。 ヘパリン:どうしてそんなに嬉しそうに言うんですか?
ナリス:仲間に連絡を取りたいと思います。 ミギワさんには会わない様に して。 アクナ:高いところから<遠見>で探してみるわ。 GM:(コロコロ) フレアさんとスーバミレバさんを見つけました。 ミカ:それは与し易しですの。 ナリス:後ろから近付いて肩を叩きます。 アクナ:逆ナンパね。 ナリス:まず、自分達がやろうとしてることを説明します。 「ミギワさんは絶対止めようとしてきますわ。 でも、ことが起きて しまえば、きっと助けようとします。 いざとなれば、町の1個や2 個壊してくれるでしょう。」 フレア:「町を壊せるかどうかはともかく、助けはするだろうな。」 スー:「実は、オレは邪魔の邪魔をするつもりだった。」 フレア:「個人的には、成功してくれた方が嬉しい。 だから、いざという ときには逃がすための手伝いはする。」
ミカ:まず現場の偵察しますの。 GM:それでは作戦Aの木ですが、結構鬱蒼としてるので、頑張れば隠れ られそうです。 アクナ:それなら逆に警戒されるわ。 ナリス:予め兵士が槍でぐさぐさすると思いますわ。 GM:作戦Bの水路は、幅はだいたい3mくらい、深さは2m半くらい。 水 は人の腰くらいまでです。 アクナ:水の横は走れる? GM:斜めになっているので、走るのは無理そうです。 アクナ:ならここは逃走路にならないわね。 もっと水が深いなら飛び込ん でしまえば、追跡しにくくなるけど。 GM:作戦Cの付近では、屋台がたくさんでています。 おそらく、当日 は屋台の後ろに平服させられるでしょう。 アクナ:屋台を一つ確保できないかしら。 GM:屋台の組合みたいなのがありますから、勝手に屋台を出すのはまず そうです。 アクナ:作戦Dだけど、祭壇周辺は兵士がいるのよね? しばらく兵士を観 察してるわ。 交代のタイミング、それから、同じ人が同じ場所を 警備してるのか、を見るわ。 GM:警備は4交代で、同じ人は同じ場所に来るみたいです。 アクナ:逃げるとして、町から出るまでどれくらいかかる? GM:ここはかなり大きい都ですので、どちらの方向に逃げても数km移動 する必要があります。 都の周囲は城壁で囲まれているので、越え るのは困難です。 門は東西南北の4方向にありますが、何かあれば すぐに閉められるでしょう。 アクナ:飛んで逃げるのは無茶よね。 GM:弓で撃たれるだけです。 ミカ:「シルフィーさんの実家は逃げ込めますの?」 シルフィー/GM: 「逃げ込んでも当局に引き渡されるだろう。」 ナリス:「どのくらいの犠牲を覚悟しています?」 GM:イブキは、自分がどうなってもいい、という覚悟はしています。 ナリス:「トラブルが起きた所に警備の人間の注意は向きますわ。 だか ら、それこそ火をつけるとかして陽動すれば、チャンスは生ま れますわ。」 イブキ/GM:「だれがその陽動をするの?」 アクナ:「あたしがやるわ。」 イブキ/GM:「それは危険過ぎるわ。」 アクナ:「一番危険なのはあなたよ。」 イブキ/GM:「あたしはいいの。」 ミカ:「良くありませんの。」 イブキ/GM:「あたしはあんた達を危険に晒したくないの。」 ナリス:「だったら止めます?」 イブキ/GM:「…。」 イブキはじっと考えています。 ナリス:「陽動なら武装する必要はありませんわ。 市民に化けて路地裏に でも逃げてしまえば、追撃の手を逃れるのは難しくありません。 だから、わたし達の危険は非常に小さくなります。」 イブキ/GM:「少し考えさせて。 あんた達に少しでも危険な目に合わせたくな いの。」 アクナ:「それはあたし達も同じよ。」 ミカ:「イブキさんが、やる、というのなら、その邪魔はしませんの。 わたくし達がここにいるのは、イブキさんを死なせないためです の。」 イブキ/GM:「どうしてそこまでしてくれるの?」 ミカ:「お友達ですの。」 GM:イブキは考え込んでいます。 ずっと猪突猛進してきたイブキが初 めて物を考えたみたいです。 「…一晩考えさせて。」
GM:翌朝、イブキは憔悴した顔で起きてきます。 「協力をお願いするわ。 ただし、あんた達が絶対安全だと思える 案でなかったら、あたし止める。」 アクナ:「じゃ、そんな案出せない。」 一同爆笑。 イブキ/GM:「どうしてよ。 あたし、皆のこと信用してるのに。 そんな後ろ向 きなのは嫌よ。」 ナリス:「絶対安全、というのは無理です。」 イブキ/GM:「分かった。 じゃ、なるべく安全。 あたしが安全と思えたらいい ことにするわ。」 ナリス:「基本的には陽動作戦ですわ。 道から少し離れた町中の何カ所か に燃やす物を持ち込んで、時間を見て火を付けて回ります。」 アクナ:「市場なら馬がいるわよね。 その馬を暴れさせるってのはどう?」 イブキ/GM:「それは、馬の飼い主が迷惑するわ。 カシエス侯が襲われたのは 馬が暴れたせい、ってことになったら、後で馬の飼い主は処罰さ れるわ。 あたしは、犠牲は出したくないの。」 ナリス:「ちょっと待ってください。 コムト侯が襲われて死ぬ様なことが あれば、警備の兵士達の首が飛ぶ可能性は非常に高いんです。 つまり、わたし達の作戦は、兵士達を犠牲にすることも含んで いるんです。」 イブキ/GM:「それは…。」 イブキはそんなこと全然考えてなかったみたいです。 アクナ:何か、急に力が抜けたわ。 でも、もう一押しって感じね、 「屋台に火を付けるのも有効ね。」 ナリス:「喧嘩のふりなり酔っぱらったふりなりして屋台を引っくり返せば いいですわ。」 アクナ:「火がつけば、消す方に手を取られるから、騒ぎに紛れて逃げられ るわ。」 イブキ/GM:「でも、それは屋台の人に迷惑だし…。」 ナリス:「もともと一般市民を巻き込むことは覚悟の上ですわ。 火を付け れば火に巻き込まれる市民が出るかも知れないし、屋台を倒せば 屋台の下敷になるかもしれない。」 イブキ/GM:「それは、あたしにはできないわ。 あたしは、何の罪も無い普通 の人を巻き込むつもりは無いの。 そりゃ、兵士は仕方ないかも しれないけど…。」 ナリス:「それは考え方が違いますわ。 兵士ならよくて、一般市民ならい けない、というのはエゴです。」 アクナ:「同じよ。 兵士も一般市民も。 どうする? 誰も巻き込まずに実 行するのは不可能よ。」 イブキ/GM:「…分ったわ。 止めるわ。」
そして翌日、何事も無く祭りは行われ、カシエスは無事に儀式を執り行った。 …フッ。 結局のところ、ミギワ側にいた我々は何もしなかったわけだが…ま、 それもよかろう。 GM:イブキの所にミギワがやってきます。 ミギワはイブキに何も言い ません。 「皆さんには迷惑をかけました。 どうもありがとう、イブキちゃ んを助けてくれて。」 ミカ:「お友達ですもの。」 ナリス:実行するつもりの無い作戦をいろいろ考えるのは大変でしたわ。 一同笑。 ミギワ/GM:「僕も今あまりお金持ってないんだけど、せめてものお礼だよ。」 ミギワは皆さんに2金貨ずつ渡します。 ヘパリン:イブキに、笑ってる絵を渡します。 イブキ/GM:「ありがとう。 あたし、こんな風に笑ったことないや。」 スー:「あの剣はどうする?」 GM:欲しい人はいます? スー:その剣貰うと魔族とドンパチするはめになりそうだ。 ヘパリン:見るだけは見せて欲しいですけど。 ナリス:胸元から剣を出すところを? ヘパリン:違いますよ。 GM:ではイブキは剣をしまい、そして2人は去っていきます。 ミカ:シルフィーさんはどうしますの? GM:シルフィーも2人と一緒に去っていきます。 「…だが、いつか、カシエス侯の目を覚させてみせる。」 そして彼らは去っていった。 …フッ。 まったく、騒がしい娘だ。 だが、これでしばらくは静かに過ごせる だろう。 それから彼らがどうなったか、か? …フッ、少々語り疲れた。 その後どうな ったかを語るのは、また次の機会にしよう。
…フッ。 もうこんな時間か。 今日は、まあ、楽しませてもらった。 感謝するぞ。
斬魔の剣 1999/7/24 狸御殿ブルーフォーレストセッションにて収録


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