語り部狭間リプレイ

『顔喰らい』


キャラクター
  桝川 雅史(ますかわ まさし)
    男性 15歳 西生駒高校1年3組。
    愛称は“すかちゃん”。 とにかく不幸。
    強力な超能力を持つが不幸にもいつもとんでもないことに。
  タケル
    人間の姿は西生駒高校2年3組の男子生徒。
    正体は理科室の人体模型アダム109型。
    必殺技は《内臓アタック》《ロケットパンチ》《左耳サーチ》他…。 
  桂 真言(かつら まこと)
    女性 16歳 西生駒高校2年3組。
    カードマスター。 22枚のタローを操る。
    オカルト部に所属。
  風間 涼(かざま りょう)
    女性 16歳 西生駒高校2年3組。
    結界師。 好奇心旺盛な女の子。
    <邪眼>である左目が白眼のオッドアイ。
    新聞部に所属。
  水無月 昇(みなつき しょう)
    男性? 16歳 西生駒高校2年3組
    光剣使い。 性別不明の美人。
    西生駒高校生徒会書記。

  大阪、京都、奈良に囲まれた県、吹利県。 日本で最も小さな県にも関わらずこ
の県で起こるいわゆる怪奇現象の数は他の地域を大きく上回ります。
  そんな吹利県の公立高校の一つが西生駒高校。 一見何の普通の高校に見えるの
ですが…。 

  今日は7月15日。 期末試験も終了し、もうすぐ夏休みということもあり生徒達は
いろいろ休み中の計画で楽しそうです。

     昇:暑くなってきましたね。 生徒会室はクーラーが効いていますが。

     GM:クーラーがあるのは職員室、来客室、校長室、図書室、コンピューター室、
        生徒会室。

 タケル:理科室にはないか。 これは図書室の人体模型だな。(笑)

     昇:ダミーのカケル君を理科室において人間の姿になってればいいじゃないで
        すか。 

  さて、西生駒高校1年生の桝川雅史は…。

   雅史:俺は今日もゲーセン通いや。

     GM:雅史がゲームセンターに行こうと歩いている途中、路地にさしかかったと
        き、その路地から妙な感じを受ける。

   雅史:殺気?

     昇:やはりまず事件にぶつかるのは桝川君ですね。

     GM:そして<不幸>にも見てしまうわけだ。 路地を見ると人が1人倒れている。
        その横に夏だというのにコートを着た長い髪の女性が立っている。

   雅史:近くに寄ってみるで。

     GM:コートの女性は仮面を着けている。 女性は壁とタッタッタと登って建物
        の上に消える。

   雅史:飛ぶ。

     GM:仮面の女性はビルの屋上で扉開けて中に入って行く。

   雅史:追いかける。

     GM:女性は扉を閉めた。 というわけで君は扉にぶつかる。

  一同笑。

   雅史:2分ほどひっくり返ったあと起き上がる。

     GM:起きたときにはすでにいない。

     昇:ここで桝川君が捕まえてくれていれば事件解決でしたのに。

     GM:<不幸>にも捕まえることは出来ないのでした。

   雅史:路地に戻る。

     GM:倒れている人の周りに赤い水溜りが出来ている。

   雅史:近付いて《来歴探査》や。

     昇:まず倒れている人の生死確かめなさいよ。 まだ生きてるかもしれないん
        ですから。

   雅史:きっともう死んでるって。

     GM:近付いてみると、倒れているのは女性だと分かる。 血溜りは顔を中心に
        して広がっている。 その顔を見てみると、顔の皮がペロッと1枚剥されて
        いる。

      涼:タケル君の顔の片方★

      GM:顔の筋肉が見えていて、目玉が丸くそのまま出ていて…。

      涼:描写しなくていいよ★

      GM:なかなか奇麗に剥されている。 見る人が見れば美しいと感じるかもしれ
         ない。

     昇:それを美しいと感じる人を友人にしたくありませんね。

   雅史:タケルさんに恋人が出来た。 知らせに行こう。

     昇:違うでしょうが。

   雅史:学校に向かう。 あ、その前にゲーセン行こ。

     昇:放って行くんですね…。

  雅史は何事も無かったかの様にゲームセンターに向かいます。

店員/GM:「お、今日も来たのか。」

   雅史:「これ、レヴェル低いで。」

店員/GM:「難易度高くし過ぎるとインカムが減るんだよ。」

   雅史:「今日はシューティングや!」
        というわけで全面クリアしてさっぱりしてで学校行く。

     昇:あんな状況に出合った後でゲームセンターに行く。 破綻してますね。

  雅史は西生駒高校の生徒会室に来ます。 夏休みも間近ですが、生徒会室では生
徒会長の草峯奈恵と書記の 水無月昇が色々忙しそうにしています。

     昇:「おや、桝川君。 また草峯会長に会いに来たのですか? では呼んできて
          あげましょう。」

   雅史:「違います〜。 そうやのうて、タケルさんに恋人が出来たんです。」

     昇:「それをわざわざ知らせに来たのですか? なるほど、そんな口実で無理
          矢理でも草峯会長に会いたい、というわけですね。」

   雅史:「違いますって〜。 タケルさんの好きそうな女の人がいたんです。」

     GM:生徒会長の草峯奈恵さんが出てくる。
        「どういうことでしょうか?」

   雅史:「ゲーセンの近くの路地に顔剥された女の人が倒れてたんです。」

奈恵/GM:「人間の顔が剥されていたのですか?」

     昇:「それはいつ発見したのですか?」

   雅史:「10時半くらいです。 それから仮面付けたスパイダーマンみたいな女も
          いた。」

奈恵/GM:「スパイダーマン?」

   雅史:草峯会長に《思考転送》!
        「こんなことを見たんです。」

     GM:草峯会長は少し眉をひそめる。
        「これは放っておけませんね。」

   雅史:「え? そんな大変なことなんですか?」

奈恵/GM:「あなたは普通の人間が壁を登って4階の屋上に消えると思いますか?」

   雅史:「え? 普通は出来へんのですか?」

     昇:常識はないんですか?

   雅史:《一般常識》12Lv。 でも特徴に<天然ボケ>3Lvがあるねん。

     昇:「こんなときにボケないで欲しいですね。」

奈恵/GM:「警察に通報はしたのですか?」

   雅史:「まさか事件やとは思いませんでしたから。」

     昇:「思いなさいよ…。」

奈恵/GM:「警察が調べる前に私達で調べてみましょう。」

  図書室。 人体模型のタケルが人間に変身して涼んでいます。

奈恵/GM:「すみませんが、少しお力を貸していただけないでしょうか?」

   雅史:「タケルさんにぴったりの恋人が見つかったんです。」

 タケル:「何? 恋人?」

     昇:「…だからボケはもう止めなさいって。」

  オカルト研部室。 オカルト研部員の2年生、桂真言が部員達と話しています。

奈恵/GM:「すみません、桂さん。 少しお手を貸していただけないでしょうか?」

     涼:手だけ?

 タケル:手貸すのか? 外せるぞ。

     GM:タケルじゃないから手って言ったんだよ。

   真言:廊下に出てきて
        「何の御用かしら?」

奈恵/GM:「あなたの能力をお借りしたいのです。 人間以外のものが関わる事件が
          起こった様なのです。」

   雅史:「タケルさんに恋人ができるかもしれないんです。」

     昇:桝川君はハリセン持ってましたね? 取り上げてパシッ。
        「違うでしょう。」

   真言:「それを解決しろとおっしゃるのですわね?」

  新聞部。 結界師である風間涼が所属しています。

奈恵/GM:「風間さん、あなたのお力をお借りしたいのですが。」

     涼:「今新聞の〆切に追われているの★」

奈恵/GM:「新聞のネタになると思いますわ。」

   雅史:「タケルさんに彼女ができそうなんです。」

     昇:ハリセンでパシッ。

     涼:タケル君って人間だったっけ☆
        「彼女ってどんな?」

   雅史:《思考転送》! <強制力>10で成功や。

     涼:抵抗したよ☆

   雅史:「せっかく見せてあげよと思ったのに…。」

  一向はタクシーに乗り現場に向かいます。

     GM:現場は裏路地なのでまだ発見されていない。 女性は倒れてたまま。 血の
        匂いが充満している。

     昇:「これは…。」
        《自律》で耐えます。

     涼:《自律》抵抗成功☆

   真言:わたくしも耐えましたわ。

     GM:女の子は耐えたか。

 タケル:「おい、すか! 話しが違うぞ!」

   雅史:「え、先輩の好みと違いました?」

 タケル:「これは人間…あ、いや、死んでるじゃないか。」

   雅史:《自律》抵抗失敗。 倒れるで!

     涼:今まで平気だったのに★

   雅史:今まではタケルさんの恋人やとしか思ってなかったんや。 で、今やっと人
        間だと気付いたんや。

     GM:1人倒れた、と。

     昇:それは放っておいていきましょう。

 タケル:もう死んでるな?

     GM:死んでる。

     昇:でも発見したときは生きていたかもしれませんね。

   雅史:死んでたって。

     昇:確かめてないでしょ?

 タケル:《霊視》<強制力>8。

     GM:妖気の痕跡が残っている。 女の怨みの様な気を感じる。

 タケル:殺された怨み?

     GM:いや、その妖気から。

     昇:「風間さん、《結界》張ってもらえます?」

     涼:「張ったよ☆」

     昇:では手袋填めて女性の所持品を調べてみましょう。

   雅史:もう起きてええ?

     GM:誰かが起こせばね。

     涼:倒れたなんて知らないもん☆

 タケル:何処で倒れた?

     GM:路地の入口。 <不幸>にもゴミ置き場に倒れた。

     昇:それは気付いても私は近付きませんよ。 汚れますから。

     GM:というわけで誰にも気付かれないままゴミの中に倒れてる。

   雅史:(泣)

     GM:鞄を調べると免許証があった。 名前は加藤めぐみ。 28歳。 ショートヘ
        アの美人。 住所なんかも分かる。

     涼:写真と見比べてこれがこうなるのかと交互に見ている☆

     昇:「よく正視できますね。」

 タケル:服装は?

     GM:スーツ。

     涼:勤めてる所は分かる?

     GM:名刺を見ると小川産業という社員100人くらいの商社の社員だと分かる。

     昇:名刺は1枚貰っておきましょう。 それでは気は進みませんが、傷を調べて
        みます。

     GM:鋭利な刃物で切った様だ。 《剣術》持ってたね? ならこれをやったの
        はかなりの腕の持ち主だと分かる。 皮1枚を奇麗に剥してある。

     昇:顔以外に傷はあります?

     GM:ぱっと見た所ない。 相当高い《医学知識》がないとそれ以上は分からな
        い。

   真言:《オカルト知識》<強制力>8で成功ですわ。

     GM:こんなことをする妖怪の心当たりはない。

     昇:「で、桝川君は犯人を見たんですね。 あれ? いませんね。」

     GM:振り向いてもゴミしか見えない。

     涼:「すかちゃん、何処へ行ったのかな?」

奈恵/GM:「またテレポートでもされたのかもしれませんわね。」

   雅史:ゴミの中…。(泣)

     昇:塀に登っていった痕跡はあります?

     GM:爪の跡とかはある。

     昇:「写真撮っておいてくださいね。」

     涼:「分かった☆」

     昇:「上に登って行ったんですよね。 桝川君がいれば見てきてもらうのです
          が。」

     涼:「何処行っちゃったんだろ?」

     昇:「もう調べることはなさそうですね。」

     涼:「じゃ《結界》解くね☆ 調べる前の状態に戻るからね☆」

奈恵/GM:「では後は警察に通報しておきましょう。」

     昇:「それにしても桝川君は何処で遊んでるのでしょう? 突然いなくなるの
          はいつものことですが。」

     涼:「そのうち帰ってくるよ☆」

  一同は学校へ戻ります。 ゴミの中にはまだ雅史が倒れているのですが…。

     GM:気がつくと誰もいない。

   雅史:「あれ? えぇっと…。 ゲーセン行こ!」

  一同笑

     GM:路地から出ようとするとパトカーのサイレンが近付いてくる。

   雅史:警察? 《テレポート》で学校行こ。ほら、失敗。

  一同笑。

     GM:何処に跳ぼうとした?

   雅史:生徒会室。

     昇:生徒会室には《結界》が張ってありますよ?

     GM:跳ぼうとするが弾かれる。 気がつくと、足元が軟らかい。

   雅史:「あれ? ここ、何処や?」

     GM:学校の、ゴミ捨て場の、焼却路の中。

  一同爆笑。

   雅史:バン! 外に出る。 どっか洗う所ある?

     GM:プールのシャワーなら借りられる。

   雅史:服ごと洗う。

  生徒会室。 一向は帰ってきてお茶を飲んで一息ついたところです。

     GM:そこにずぶ濡れの雅史が入ってくる。

     涼:「海にでも落ちたの?」

   雅史:「《テレポート》したら焼却路の中やった。」

     涼:「火が着いてなくて良かったね☆」

奈恵/GM:「この部屋クーラー効いてますから、濡れたままでは風邪ひくと思います
          わ。」

     昇:「それは乾くまで外にいた方がいいですね。」

     涼:追い出しちゃうんだ☆

  GM&昇:親切で言ってるんですよ。

   雅史:乾くまで屋上で寝てる。

     昇:「あれ? 夕立ちですね。」

   雅史:(泣)

  そうこうしてなんとか雅史も加わります。

     昇:殺人事件ならテレヴィつけたらニュース流れません?

     GM:さっき警察が行ったばかりだから早くて6時のニュース。

 タケル:《左耳サーチ》を警察が行く前に小川産業に置いてきたい。

     GM:小川産業では夏休みのバイトを募集してる。

 タケル:では行ってみる。

  小川産業。 タケルはバイト申し込みに来たと言って中に入ります。

     GM:応接間に通される。

 タケル:隙を見て左耳を机の下に置く。

社員/GM:「バイトですね? ではここに名前と住所を書いてください。」

 タケル:製造元の住所を書く。

  一同笑。

     GM:その後簡単な面接があって
        「では20日から来てください。」

 タケル:会社の印象は?

     GM:特に変な感じはしなかった。

 タケル:被害者のことを何か言ってないか?

     GM:外回りから帰って来ないのとか課長らしい人がぶつぶつ言ってる。 タケ
        ルが外に出ると目つきの鋭い2人組とすれ違う。

 タケル:刑事だな。


  タケルは応接間に仕掛けた《左耳サーチ》により刑事と社員との会話を盗聴しま
す。 被害者の女性は少し美人というのを鼻にかけることがありますが、仕事は有
能で特に怨まれる様なこともなかったということが聞けます。

     GM:美人だけどそれを鼻にかけるせいで男が寄って来ない、というので他の女
        性社員も特に目の敵にしているなんてことはない。

  被害者の女性は仕事の都合で現場の方へ行っていた様です。

     GM:妖怪に惹かれて現場に行ったというわけではなさそう。

 タケル:後で耳回収に行かなくてわな。

  タケルは生徒会室に戻ってくると左耳で得た情報を伝えます。

     GM:テレヴィをつけるとニュースをしている。
        『猟奇殺人?』
        と字幕が出て
        「本日午後1時頃、吹利県西生駒郡滝川町に住む加藤めぐみさん28歳が路
          地で死んでいるのが発見されました。 加藤さんは首を絞められた後、
          顔の皮を剥されており、警察は他殺の疑いと見て付近を捜査中です。」

 タケル:絞殺?

     昇:では顔の皮を剥されたときにはもう死んでいたんですね。

     GM:検死解剖の結果絞殺と判明した。

     昇:死亡時間は?

     GM:10時15分くらい。 雅史は見つけたのが10時半。

   雅史:目撃した犯人の姿を《思考転送》。

     GM:仮面を付けた髪の長い女。 真夏なのにコート着ていた。

     昇:女性なのは間違いありませんね?

     GM:感じとしては女。 背も低かったし。 ひょっとすると美少年かもしれない
        けど。

     昇:美少年って、仮面でしょう?

     GM:仮面付けてるけど、印象としては美人。

     昇:仮面を付けた美人? ひょっとして鉄の爪を付けてるとか?

     GM:そんなことはない。


     昇:「犯人の目的な何なのでしょうね?

     涼:「どうして彼女が被害にあったんだろ?」

   真言:この手の猟奇殺人はこれが1件めですわね?

     GM:誰もそんなことは言ってない。 3日前に同じ様に路地で死んでいる人がい
        る。

     昇:おや?

     GM:さらにその3日前には病院で2人、院長と看護婦が同じ様に殺されて顔を剥
        されている。

 タケル:皆美人?

     GM:新聞の顔写真を見ると3日前の被害者はまあまあ美人。 6日前の看護婦も
        美人と言える。

     涼:院長は男?

     GM:男。

 タケル:被害者に共通点は?

     GM:全員絞殺されている。 院長以外は20代の女性。 警察は変質者の犯行と見
        ている様だ。

     昇:「一連の被害者の中では院長だけが別なんですね。 巻き込まれたのでしょ
          うか?」

   雅史:「目撃したから殺されたんかも。」

     昇:「目撃者ですか?」
        と言って雅史を指します。

   雅史:「え?」

     GM:たしか雅史は<魅力的>だったな。

   雅史:え? え?

     昇:次の被害者ですか。

   真言:最初に2人が殺されたのは何処の病院かしら?

     GM:2人だけの小さな診療所。 整形外科だ。 今は閉鎖されている。

     涼:2人とも死んじゃったもんね★

     昇:「顔奪う女性が整形外科に? 何かありそうですね。 行ってみませんか?」

     GM:今から?

     昇:夜になってからですね、行くのなら。

   真言:その後の2人が殺されたのは?

     GM:両方とも人目のつかない裏路地。 場所は違う。

     昇:「後の2人は裏路地で殺された。 でもそんな場所いくらでもあるでしょう
          ね。」

     涼:「そんなの数えきれないよ★」

     昇:「単に路地にいて張ってるだけではよっぽど運が良くないとないと犯人に
          は会えないでしょうね。 あるいはよっぽど運が悪いか。」

     涼:「無理だと思うよ★」

     昇:「被害者の2人はその病院で整形してた、という可能性はどうでしょう?」

     涼:「あるかもしれないね☆」

     昇:「それを調べるにはやはりその病院に行く必要があるでしょうね。」

     涼:「まだ書類残ってるかな?」

     昇:「行ってみないと分かりませんね。」


     GM:じゃ、夜になったら行くんだね?

     涼:「あ、家に電話しておかなきゃ☆」

   真言:「お互いの家に泊まることにするのかしら?」

     GM:で、親が娘を泊めてくれたお礼しようとしてばれるんだな。

     涼:「あ、そうだ、奈恵先輩のとこに泊まったことにしてもらえます?」

   真言:「部活で忙しいという言い訳もありますわ。」

     GM:オカルト研は夏場が勝負。

     昇:男子生徒は問題ないでしょうね。 私は念のため電話を入れておきます。

 タケル:オレは全く問題ない。

  一同は草峯会長の用意した車とバイクに乗り現場の病院へ。 1人は飛んで行きま
したが。

     GM:ちなみに車の運転手はいつも何故か生徒会室に顔を出してる間柴基史君。
        高校生のくせにランボルギーニ“ディアブロ”を乗り回してる。

     昇:それで高校生ですか。

  そうして一同は病院前にやってきます。 中には誰もいない様です。

     涼:「じゃ、忍びこも☆」

     昇:「鍵が掛かってますよね。 こじ開けますか。」

     涼:「あたし《鍵開け》出来るよ☆」

   真言:病院って住宅と一緒になってるものかしら?

     GM:そう、裏が住宅になっている。

     涼:「じゃ、裏から入ろ☆」

奈恵/GM:「では私はここで見張ってます。」

  一同は病院内部に侵入します。

     涼:「灯りがいるね☆ ペンライトつけよ☆」

     昇:私は自力で《光》を出せます。

 タケル:暗闇の中で一瞬素顔に戻してやろう。(笑)

     涼:《空手》持ってるから反射的に蹴るぞ☆

 タケル:涼の肩叩いて一瞬だけ人体模型の顔にする。

     涼:驚いてその辺りを殴る! (コロコロ) あ、外れちゃった☆

     GM:目標を外した涼のパンチは<不幸>にも雅史の顔にクリーンヒットする。

  一同爆笑。

   雅史:「ひょえぇぇ!」

     昇:振り向いて
        「どうしたのです?」

 タケル:「すか、悪戯はいかんぞ。」

     涼:「すかちゃん、脅かさないでよ★」


 タケル:病院の人体模型見て
        「なかなかの美形だな。」

     涼:う、今一つ美的感覚が分からない☆


  一同は殺人の現場である診療所を調べます。

     昇:《霊視》してみます。

     GM:多数の怨念を感じる。 女性の怨みの気に満ちている。

   真言:この病院に対する怨みですわね。

     GM:椅子の辺りと入口にチョークで人型を描いてある。 看護婦は扉に向かっ
        て逃げようとしたらしい。

     涼:扉は一つなんだね?

     GM:防菌のために出入口は一つ。

     昇:「まず院長が殺されてその後逃げようとした看護婦が殺された様ですね。」

   真言:あと何か慰留品はありません?

     GM:血痕は残っているが他には無い。

     昇:あれば全て警察は押収してるでしょう。

 タケル:外部から侵入された痕跡はあるか?

     GM:見たところ無い。


     GM:カルテはまだ残っている。

   雅史:「俺ドイツ語読めるで。」

     GM:レヴェルは?

   雅史:11や。

     GM:専門用語だから11じゃつらい。

   雅史:「この単語はこう発音するんや。」

     涼:「で、意味は?」

   雅史:「う…。」

     涼:加藤めぐみさんの名前が無いか探そ☆

     GM:カルテの中にはない。 3番めの被害者もいない。

     涼:写真はあるよね? 何人かの手術前と後の写真を見比べてみよ☆

     GM:失敗と思えるもの何人かいる。

     涼:事件当日に手術した人はいる?

     GM:当日はいない様だ。

   真言:診察した人は?

     GM:事件当日は誰もいない。

     昇:1人もいないんですか? 1日に診察は平均何人くらいですか?

     GM:小さい病院なのでそう多くは来ない。 1人も来ない日もちょくちょくある。


     昇:帳簿調べてみます。

     GM:帳簿はきっちりつけてある。 整形の手術って高いよ。 太腿の脂肪を取る
        のに80万くらいかかる。 全身しようとすると480万。

     昇:そうまでしてやる人がいるんですね。 で、最近になって急に稼いでると
        いうことはありませんか?

     GM:長期的に見れば安定している。 たまに巨額の使途不明金が出ているが。
        1月に1回くらい。

     昇:それは手術失敗の慰謝料ですね。 手術は月何回くらいしてます?

     GM:4,5回くらいかな?

     涼:4回に1回は失敗してるの?

     GM:それでも収入が入ってるのが恐いところ。

     昇:「失敗を怨んでる人も多いでしょうね。」


   雅史:診察室で《来歴探査》や。

     GM:では時間を巻き戻す。

   雅史:キュルキュルキュル。

     GM:警察の人がいっぱい。 警察の人がいっぱい。

   雅史:もっと前。

     GM:事件の場面に到達する。


  仮面着けた女性が院長に迫っています。 院長は
  「その話はもう終っただろう。」
と言って逃げようとします。 女性の髪が院長の首に巻き付き、しばらくすると院
長は倒れます。 看護婦は悲鳴をあげて入口に逃げようとします。 が、仮面の女性
からは逃げられず髪で首を絞められます。 その後女性は2人の顔の皮を剥ぎます。
女性は2人の皮を持ち診察室から出ていきます。


     GM:というシーンが見えるわけだ。

     昇:桝川君はそんなのを見てしまうのですね。

   雅史:それを《思考転送》や!

     昇:そんなのは見たくありません。抵抗します。 耐えました。

     涼:う、<好奇心>がうずく…。

     GM:抵抗しなかった人、あるいは失敗した人はそういう映像を見る。

   真言:「見えてしまいましたわ。」

 タケル:「別にどおってことあるまい?」

   真言:「あなたはそうでしょう。」

     昇:「その話はもう終った、と言っていたんですね?」

   雅史:「はい。 せっかく送ったのに聞いてなかったんですか?」

     昇:「見たくありませんでしたからね。 “その話”とは手術のことでしょう
          か?」

     涼:「手術、失敗したんじゃないかな?」

     昇:「それを怨んでの犯行? でもそれでは後の2人を殺す理由がありませんね。」


   雅史:今度は玄関で《来歴探査》や。

     GM:診察から出てきた仮面の女性はそのまま玄関から出て行く。

   雅史:仮面は着けたまま?

     GM:そう。 よく見ると剥いだ皮は1人分しか持ってない。

   雅史:1人分? どっちの?

     GM:それはわからないね。


     昇:「さて、そろそろここを出ましょう。」

     GM:では翌日。 皆どうする?

     涼:事件を記事にまとめる☆

     GM:7月9日、12日、15日と事件が起きている。 被害者は院長を除いて美人な
        女性。

     涼:「次は18日かな?」

   真言:「今は夏ですから3日くらいで腐るんじゃないかしら。」

     涼:「腐っちゃうよね★ それで3日おきなのかな?」

 タケル:「事件の場所はどうなっている?」

     涼:「地図持ってくるね☆」

     GM:事件現場の病院、2つの路地はほぼ直線上にある。 間隔も同じくらい。

     涼:「なら次に事件が起こるのはここら辺かな?」

     GM:その辺りには雅史がゲーセンに行くときによく通る路地がある。

   真言:「何処に向かってるのかしら?」
        この先に何かあります?

     GM:とくに有名な場所とかはない。

     昇:「等間隔に直線上と言っても3つくらいでは分かりませんよ。」

     涼:「でも他は分かんないもん☆ 取り敢えず18日にその辺り行ってみよ☆」

     昇:「誰かが囮になるという手もありますが…桂さん、風間さんにそんなこと
          させるわけにはいきませんね。」

     涼:「なら奈恵先輩は?」

     昇:「もちろんそれも駄目ですよ。」

   雅史:「先輩、俺に女装しろなんて言いませんよね?」

     昇:「なるほど、いい案ですね。 自分から志願してくれるとは、流石は桝川
          君。」

   雅史:「しまった〜。」

     涼:「すかちゃん、お化粧してあげるよ☆」

   真言:「服は貸しますけど、下着は自分で用意してくださる?」

  18日。 一同は雅史を女装させて囮として路地を歩かせることにする。

     涼:「お化粧お化粧☆」

 タケル:「ほら、すか、カツラだ。」

     GM:<不幸>にもとても似合ってしまう。

     涼:「はい、ワンピース。」

   雅史:「うう…。(泣)」

     涼:「すかちゃん、泣いたらお化粧崩れちゃうよ☆」


  女装した雅史を連れて一同は次に事件が起こると見当をつけた路地に来ます。

   真言:「わたくし達は《カードマスター》“隠者”で隠れましょう。 では桝川
          さん、よろしくお願いします。」

   雅史;「うう…。」

     GM:餌1人路地に放りこんで残りは隠れてるんだね? 雅史は路地を行ったり来
        たりしてると。

   雅史:あ、知合いに会うかも。

 タケル:大丈夫、誰か判らんくらい似合ってるから。

     GM:雅史と判らずに声かけてくるかもしたりするかも。

   雅史:ごめんね、用事があるの。

   真言:喋ってはいけませんわ。

     GM:正午になると路地に光が差し込む。 だがすぐにまたビルの陰で暗くなる。
        そのとき、路地に嫌な妖気が漂いだす。 次の瞬間、ビルの上から仮面を
        着けたコートの女性が飛び降りてくる。

     涼:降りたところで路地に《結界》<強制力>8☆

     GM:では雅史君、<強制力>12に《自律》で抵抗して。

   雅史:12!? 無理やで、そんなの。

     GM:では雅史は固まってしまう。 仮面の女性は
        「アナタノ肌、綺麗ネ…。」
        と動けない雅史に向かってにっこりと笑う。

     涼:あの女の目は節穴だと思う☆

女性/GM:「アナタハ男ダケド肌ハ綺麗。」

   雅史:ばれてる?

     昇:性別が判ってしまうんですか? (何故か嫌そう。)

女性/GM:「彼ニ会ウタメニ私ハ綺麗ニナラナイトイケナイノ。 アナタノ顔ヲ頂戴。」
        と言って仮面を取る。 仮面の下は筋組織の上に腐った皮が張り付いている。
        にっこり笑って雅史の顔を撫でる。

   雅史:う、嫌や嫌や。

     昇:《光剣》発動して飛び出します。

 タケル:身体に手を突っ込んで内臓取り出す。


     GM:では戦闘モードに入ろう。 ダイス振って1番高い人から右回りに行動して。

   雅史:(コロコロ) なんでこんなときに6出るねん。

     GM:それでは雅史から。 でも動けない。 では次はタケル。

 タケル:《内臓アタック》“肝臓”!

  一同笑。

     GM:いきなり肝臓が飛んでくるんだな。

     涼:何か嫌★

 タケル:<強制力>7で成功。

     GM:(コロコロ) 髪の毛で弾かれる。

   真言:《カードマスター》“節制”で女を減速しますわ。 <強制力>8でいきま
         すわ。(コロコロ) 失敗。 <集中力>注ぎ込みますわ。 (コロコロ) やっ
         ぱり失敗ですわ。

     涼:《結界》維持☆

     GM:では女性の攻撃。 目標は<不幸>にも桝川君。 髪の毛が巻きついてくる。

   雅史:《テレポート》で逃げる。

     昇:髪の毛を《光剣》で切ります。<強制力>10。

     GM:(コロコロ、コロコロ、コロコロ) 一瞬怯んだが避けた。

   雅史:俺は何処に?

     GM:さっきは攻撃避けただけだからまだ《結界》の中。

   雅史:《結界》の外に逃げる。(コロコロ) 失敗。

     GM:すると逃げたつもりが女性のま後ろに出てしまう。

  一同笑。

   雅史:「助かった! …あれ?」

 タケル:《内臓アタック》“左腎臓”! 失敗。

   真言:“愚者”で女を空中に浮かべてしまいますわ。 <強制力>8で目標値7。
         (コロコロ、コロコロ、コロコロ…。) 全然成功しませんわ。

   雅史:目標値7なら確率50%以上あるのに。

     GM:ダイスこちらのと交換しようか?

   真言:やっと成功ですわ。<集中力>5消費しましたわ。

     GM:(コロコロ) 一瞬持ち上がるが髪の毛で地面につなぎ止める。

   真言:そのまま維持はできますかしら?

     GM:維持してるとそっちは行動できない。 そのかわりこっちにも修正が来る。

   真言:では維持していますわ。

     涼:何も出来ないよ★

     GM:女性は今度は手術用のメスを取り出す。一番近くにいるのはま後ろにいる
        雅史だな。 振り向いて<強制力>9で攻撃。

   雅史:避けた。

     昇:髪を切ってしまいましょう。 また《光剣》<強制力>10。

     GM:メスで受けられてしまった。

   雅史:《テレポート》で少し後ろに逃げる。(コロコロ) 失敗。

  一同笑。

     GM:それはもちろん女性の正面に出る。

     昇:「流石は桝川君。 目標になってくれるのですね。」

 タケル:《内臓アタック》“右腎臓”! (コロコロ、コロコロ、コロコロ) 失敗。

     涼:効くかな? 《破術》<強制力>10☆

     GM:(コロコロ、コロコロ、コロコロ) 女性の怨念が勝ったようだ。

     昇:効きませんでしたか。 それでもかなり<集中力>削ったはずです。
 
     GM:目標はもちろん目の前にいるやつ。メスを<強制力>11。

   雅史:11? (コロコロ、コロコロ、コロコロ…。) やばいで。 (コロコロ)
        最後の1回。 (コロコロ) やった! 成功! <集中力>全部使って避けた。

     昇:では次は<強制力>11で切ります。

     GM:(コロコロ、コロコロ…) 駄目、出ない。 髪の毛をざっくり切られた。
        地面から離れて空中に持ち上げられる。

   雅史:もう<集中力>無いから逃げる。 そのまま隅に倒れ込む。

 タケル:大腸取り出して縛る。

  一同笑。

     昇:良かった、明るい所でなくて。

 タケル:(コロコロ、コロコロ、コロコロ) <集中力>全て使って成功。

     GM:(コロコロ、コロコロ、コロコロ) 駄目だ。 避けられない。 女性は大腸
        でぐるぐる巻きに縛られてしまった。


     昇:「何故こんなことをしたのです?」

女性/GM:「アノ人ニ会ウタメニ美シクナリタイノ。」

     昇:「その人は外見しか見ないんですか?」

女性/GM:「少シデモ綺麗にナリタイノ。 デモモウ駄目ネ。 アノ人ニ一目会タカッ
          タ…。」
        女性の身体はそのまま崩れていってコートと仮面だけが残る。

 タケル:後には大腸が…。

     涼:コート調べてみよ☆

     GM:コートには免許書が入っている。 名前は川井かずみさん。 優れた<記憶
        力>の涼はカルテにあったのを覚えている。 写真に写っている彼女は整
        形する必要もないくらい充分綺麗な女性だった。

     昇:これでも満足出来なかったんですね…。

     GM:ちなみに事件のあった直線をずっと辿っていった先はその彼の家だ。

     涼:そこまでして会いたかったんだ…。

  一同は生徒会室に戻って草峯会長に報告します。 倒れていた雅史は<不幸>に
もそのまま忘れられて置き去りにされた様ですが…。

     昇:女装した姿を発見される前に気がつくといいですね。

   雅史:そして変な趣味に目覚めるんやな。
        「先輩、この服似合う?」

  
                              1996/9/29 冒険帝国公開セッションにて収録


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