語り部狭間リプレイ

『時の川』


キャラクター
  柏木 真介(かしわぎ しんすけ)
    男性 21歳 同志館大学2回生。
    忍術使い。 怪しげな薬品も持ち歩いてるらしい。
    愛車アルトには所狭しとDJ用機材が積まれている。
  神崎 和樹(かんざき かずき)
    男性 19歳 同志館大学2回生。
    千里眼能力を持つ。
    バイトで怪しい占い師をしている。
  水無月 昇(みなつき しょう)
    男性? 18歳 同志館大学1回生。
    光剣使い。 性別不明の美人。

       GM:今回は最高技能13でキャラを作ってください。 舞台が京都の同志館大
          学なので…。

       P1:同志館。(笑)

       GM:キャンパスは京都のとある大学とほぼ同じ位置、京都府京田辺市にあり
          ます。

       P3:奈良との境目あたりですね。

       GM:全員何らかの形で同志館大学の関係者にしてください。

       P2:購買部のおっちゃん、とかでもいいんですか?

       GM:かまいませんが自由に活動できないと困るかもしれません。

       P2:なら素直に学生にしましょう。

       P3:昇使ってもいいですか?

       GM:吹利県西生駒高校の生徒会書記だった水無月昇か。 いいよ。 じゃ、
          今年から大学生になったということで。 あ、待った、確か彼−か彼女
          か知らないけど−は最高技能15だから駄目だ。

       P3:じゃ、スランプになって13に落ちてしまった、っというのは?

       GM:それならOK。

       P3:では、自己紹介。 今年同志館大学に入学した水無月昇です。 能力は光
          を操り、光の剣を作り出すことが出来ます。

       P1:こちらも出来た。 同志館大学2回生の柏木真介だ。 忍者の一族の家系
          の生れだ。

       P2:それはまた怪しい。 月に1回里から指令が来たりするんでしょうね。

       P1:嫌な指令、“京都名物生八つ橋を買って来い”とか。

       P2:私は千里眼使いの神崎和樹です。 同じく2回生。特技は占い。 まず<
          千里眼>で相手のことを探ってピタリと言い当てて信用さます。 くっ
          くっ。

       P3:それは占いとは言わないのでは?

       P2:そうそう、特徴に<金持ち>2としていいでしょうか?

       GM:いいよ。 もう一つ、特徴じゃなくて<金持ち>という技能にするとい
          う手もあるけど。

       P1:困ったときには金使って何とかする、という技能だな。

       P2:精神的特徴に<金が好き>としましょう。 身体的特徴は長髪で色白で痩
          せています。

       P3:それ、恐いぞ。 そりゃな、占い師が黒く焼けて歯を白く光らせた爽や
          かな青年だったらそれはそれで恐いけどな。

       GM:学生なら3人とも同じクラブに入ってて欲しい。 何処でもいいから。

       P1:さて何処にするか。

       P2:夏はテニス同好会で冬はスキー同好会に変るとか。

       P3:それで女の子ナンパするんですか? そんないかにも、なクラブは嫌です。

  結局コンピュータ研究会に決まりました。

       GM:今年4月、同志館大学では新しくサークル棟が出来た。 そこでの熾烈な
          新入生獲得争いを経てコンピュータ研では何人か新入部員が入ってきた。

   水無月:「水無月昇です。 よろしくお願いします。」

       GM:部屋は新品だか機材は古いのばっかり。RAをブーストアップして使っ
          てるとか。

   水無月:「わぁ、こんなの、まだあったんですね。」

       GM:珍しくいいのがあるな、と思ったら先輩の私物だったり。

     柏木:奥の方にいくとX68000の墓場があるとか。

       GM:そうそう。で、部員は4回生まで含めると20人を超える。 何人か女性も
          いる。

     柏木:で、今度の新入部員はどっちだ?

   水無月:どっちでしょうね。

       GM:さてそれでは2回生2人に部長の山下が声掛けてくる。 いつもディスプ
          レイの前に座ってCのプログラム組んでる人。

   水無月:こめかみの辺りにデータージャック差し込んでるとか。

  一同笑。

     山下:「柏木、神崎、新歓の泊まり込み合宿を企画するのだ。」

     柏木:「泊まり込みというとホテルですか?」

  山下/GM:「そんな予算があると思ってるのか?」

     柏木:「民宿?」

  山下/GM:「そんな予算もあると思ってるのか?」

     柏木:「国民自然の家?」

  山下/GM:「そんなところだ。」

     柏木:「野宿じゃないんですね?」

  山下/GM:「それでもかまわんぞ。」

   水無月:コンピュータ研で野宿って…。

     柏木:電源はどこからとってくるんだ?

     神崎:その辺の民家から。

     柏木:「よし、新入部員歓迎合宿のセッティングは新入部員に任せよう。」

   水無月:「そういうのは普通歓迎する方がするものじゃないんですか?」

     柏木:「後輩は先輩の頼みは聞かなくては。」

     神崎:「今の時期にそんなこと言うと逃げられちゃいますよ。 くっくっ。」

     柏木:「しかたがない、では逃げられない様に薬でも射とうか。」

   水無月:「先輩?」

     柏木:「大丈夫大丈夫、痛いのは最初だけだから。ちょっと薬学部に忍び込ん
            で…。」

   水無月:「入るところ、間違えたかも。」

     柏木:「そんなことはないぞ。 さぁ、一緒にFMタウンズで遊ぼう。」

  一同笑。

   水無月:「そんなものが…。」

     柏木:奥の方行ってがさごそ。
          「ほら、ぴゅー太もあるぞ。」

  一同爆笑。

   水無月:「日本語BASICのぴゅー太…。 まさかまだあったとは…。」

     柏木:「硬派なのがいいなら…ほら、MZ800。 昔の先輩が残していった
            のが大量にあるから。」

  山下/GM:「今物置に使ってる旧棟の部室の方はもうすぐ壊すから整理しないとな。」

   水無月:「真空管使った計算機があるとか。」

     柏木:「そうそう、エニアックがどーんと。 …って、なんでそんなものがある。
            …っと、それはともかく新歓を考えなくては。」

       GM:過去に行ったところなら一応資料がある。 同じ所でもいい思うのなら
          木津川の上流とか、吉野の方とかがある。

     神崎:ここは定番、曽爾高原少年自然の家でしょう。

     柏木:すすきが綺麗…って今の季節じゃな。 あそこは秋行く所。

     神崎:8kmコースがいいんですよ。 くっくっ。

     柏木:そういう奈良県民しか分からないネタは止めい。

       GM:その辺の合宿の資料とかを集めてくれたのは2回生の女の子、副部長の
          桐生さんだ。

     柏木:可愛い?

       GM:まぁそこそこ。

     柏木:絶世の美女、なんてのよりそこそこの方がいいな。

  山下/GM:「で、どうする?」

     柏木:「泊らずに四条の町で朝まで飲むのはどうです?」

  山下/GM:「それは別にやる。」

     柏木:「じゃ、昨年と同じにしますか?」

     神崎:「それでいきましょう。 くっくっ。」

  桐生/GM:「柏木君と神崎君は車だったわね。 車、出してくれる?」

     柏木:「ああ。」

  桐生/GM:「ところで水無月君は足は何?」

     柏木:「2本。」

  桐生/GM:「あなたには聞いてないわ。」

   水無月:「バイクです。」

  桐生/GM:「そう、なら誰かに車、乗せてもらう?」

   水無月:「お願いします。」

     柏木:部長に向かって
          「先生、おやつは300円までですか?」

     神崎:「バナナはおやつに入るんでしょうか?」

  山下/GM:「勝手にしろ。 割り勘じゃないぞ。」

     柏木:「なるほど、部長が全部おごってくれるんですね。」

  山下/GM:「誰がそんなこと言った。 俺は持っていかないぞ。」

     柏木:「遊ぶに行くならお菓子は持っていかないと。」

  山下/GM:「俺はパソコンを持っていく。」

     柏木:「現地行ってポケモンで遊ぶ、という企画を盛り込んでおこう。」

     神崎:「私はゲームはしません。 基本的にコンピュータは仕事に必要な情報
            を引き出すために使ってますから。 くっくっ。」

     柏木:「は、いかん。 さっきからボケとツッコミで新入部員を置いてきてし
            まっている。」

  桐生/GM:「あれ、長勢君、まだ来てないわね。」

     柏木:誰?

       GM:同級生で、柏木とは息の合う友達だ。 ジープ乗り回している。

     柏木:米軍払い下げとか?

  桐生/GM:「あの車いいわよね。 欲しいな。」

     柏木:こちらもよく分からん女だな。

       GM:さて、全員2D振って、6以下出たら言って。

     全員:出ない。

       GM:では放課後、部室に来たときに知ることになるな。
          「長勢君、昨日の晩、事故ったんだって。 入院してるみたい」

     柏木:そいつ頑丈な奴?

       GM:まぁ、そうだね。 足折ったらしい。

     柏木:「まぁ、殺しても死なない様なやつだから放っておいてもいいか。」

  桐生/GM:「皆でお見舞いに行かない?」

     柏木:「よし、菊の花持って見舞いに行こう。」

     神崎:「植木鉢を用意しましょう。 くっくっ。」

     柏木:「車出すぞ。 助手席は女の子限定。」
          後部座席にはDJ用の機材積んでるから乗れない。

  桐生/GM:「遠慮しておくわ。」

     柏木:「遠慮しなくていいぞ。 乗ってしまえばいろいろ薬で眠らせるとか出
            来るし。」

  桐生/GM:「あのね…。」

     神崎:「くっくっ。 私は車は寮においてあるので取りに帰るとしましょう。」

     柏木:誰も俺の車には乗らないのか?

       GM:2回生以上の女の子は乗らない。 1回生も先輩が注意するから乗らない。

  1時間後、部員一同は車に乗って見舞いに向かいます。

       GM:長勢の病室にやってきた。右足を吊っている。
          「よ。」

     柏木:「ああ、あの長勢も儚く消えてしまったか。 花を供えておこう。」

  長勢/GM:「おいおい。」

     柏木:「おや? おかしいな、死んだって聞いたんだが。」

     神崎:水無月君を指して
          「長勢君、あなたの抜けた穴を埋める人材は確保しました。 帰ってこ
            なくて結構ですよ。 くっくっ。」

  一同笑。

     柏木:肩をポン、と叩いてあげよう。

  長勢/GM:「あのな…。」

     神崎:「しばらく部室が静かになってくれますね。」

     柏木:「で、霊界は見えたか?」

  長勢/GM:「霊界?」
          すっと表情がマジになる。
          「そうかもしれへんな。」

  長勢の話によれば、事故にあったとき、彼は国道24号線を木津川に添って京都か
ら奈良に向かって南下していたそうです。 24号線は平木橋、という橋を過ぎてし
ばらく行くと少し人家から離れた地点に差し掛かります。

     柏木:実際にそこプレイヤーが通ったことあるな。

  南にジープを走らせていると、ふっと目の前に人影が現れたそうです。 長勢は
慌ててハンドルを切り、その結果電柱にぶつかってしまったそうです。 が、その
後確認しても、その地点には誰もいなかったそうです。

  長勢/GM:「轢いた、と思ってんけどな。」

     柏木:「人影?」

  長勢/GM:「人や、と思ってんけど、誰もいいへんかったし、もしかしたら幽霊や
           ったんかもな。」

     柏木:「幽霊?」

   水無月:幽霊に関してはいろいろ知ってるだけに何も言えません…。

       GM:柏木は非科学的な能力は持ってなかったな。

     柏木:忍術はあくまでも修業の結果身につけた肉体的な能力。 <千里眼>や
          <光剣>とは違う。

   水無月:こちらはいままでも幽霊に会ったことありますし…。 戦ったこともあ
          りますし…。

       GM:では全員7を目標に振ってみて。

     神崎:入った。

       GM:最近24号線の見張らしのいい直線で事故が多発している。

     神崎:「そういえば最近、そういうお客さんが増えてますね、 くっくっ。」

  一同笑。

     柏木:君は何者や。

   水無月:「この頃、新聞見てると最近事故多いですね。」

     柏木:「そうなのか? 俺、あまり新聞とかテレヴィとか見ないから。」

     神崎:「私の集めてる情報でも最近幽霊を見たせいで事故が増えている、とい
            う結果が出ています。 くっくっ。」

     柏木:幽霊騒ぎの場所ってのは決まってる?

       GM:どれが幽霊騒ぎに関係する事故なのかは調べないと分からない。

     柏木:「よし、新歓は幽霊見物ツアーにしよう。」

   水無月:「幽霊ですか? あまり見て楽しいものじゃないですよ。」

     神崎:「物好きですね。 くっくっ。」

     柏木:「大丈夫、どうせ白い布が風で飛び回ってた、という落ちだから。」

   水無月:「そうとは限りませんよ。」

     柏木:「もしくは近くに電灯があってそこからプラズマが出てるとかそんなも
            んだ。」

       GM:現場は灯りとかは無い。 けどすごく見通しが良くて、近くに人間がい
          ればすぐ分かる。 そこで道から外れて河原に落ちる、なんて事故が頻
          繁に起きている。

     柏木:事故間隔は?

       GM:この1週間で学生関係で2件、立て続けに起ってる。

     柏木:「よし、事故見物ツアーだ。」

   水無月:「先輩、それは趣味が悪いですよ。」

  長勢/GM:「あれはちょっとやばいかもしれんぞ。」

     柏木:「やばいって、本物かもしれない、ってことか?」

  長勢/GM:「ああ、何か、引き摺られる様な気がした。」

     柏木:「で、幽霊って、女か?」

   水無月:「女性だったらいいんですか?」

     柏木:「どうせならその方がいいじゃないか。」

     柏木:さて、事故が起きたからといって一介の大学生が普通調査しようとはし
          ないだろうな。

   水無月:友達が事故にあったら取りあえず出来る範囲で何かしません? 私はま
          だ長勢先輩とはそれほど親しくないから動こうとは思いませんが。

     柏木:そりゃ、新入部員ならまだそれほど知らないだろうな。 うーん、コン
          ピュータ研らしくネットサーフィンして調べてみる、という手もあるが
          俺はゲームしか出来ないのだよ。

     神崎:コンピュータはあくまでも集めた情報を整理するための道具なのですよ。
          くっくっ。

     柏木:しかし俺やったら事故起して車潰すくらいならそのまま白い影轢くかも
          な。 車は保健で何とかなるけど、DJ用機材はそうもいかないし。

   水無月:そして影を轢いて今回のシナリオ終了ですね。

     柏木:それは本当に終わってる。

   水無月:それ以降影が出なくなれば事件解決、ハッピーエンドです。

     柏木:ならないならない。

       GM:見舞いが終わると5時くらい。

     神崎:では大学まで皆を送っていきましょう。 その後は占いの仕事です。 く
          っくっ。

     柏木:俺も夜は四条のクラブでDJの仕事だ。
          「水無月、よかったら俺がバイトしてるクラブに来ないか?」

   水無月:「何してるんです?」

     柏木:「いい女とかいっぱいいるぜ。」

   水無月:「ちょっと、待ってくださいよ、先輩。」

     柏木:「大丈夫、俺の知り合いだといえばみんな-Piii-が欲しいから簡単に乗
            ってくるぜ。」

   水無月:「誘いたい娘がいれば自力でしますから結構ですよ。」

     柏木:「そうか?」

       GM:クラブから帰ってくると11時くらいになるかな。

   水無月:それは門限に間に合わないので行かずに帰ります。

     柏木:男なら門限なんて普通ないだろ?

   水無月:男なら、ですね。 それにそういう所へいくとやたらと声かけられて面
          倒ですし。

       GM:昇君は美人だったな。 それは声かけられるな。

   水無月:バイク飛ばして家に帰ります。

       GM:では帰り道。 <霊視>で<難易度>3でロールしてください。

   水無月:<霊視>は10なので目標値7。 (コロコロ) 入りません。

       GM:そんなに<霊視>低かったっけ?

   水無月:霊的な物を見るのはあまり得意ではないんです。 光を操る能力を持っ
          てるだけに現実の光がまず目に入ってしまうんですよ。

       GM:失敗したのなら何も感じない。

     神崎:くっくっ。 見るのは得意です。

   水無月:<集中力>1点使ってもう1回挑戦してみましょう。(コロコロ) やっぱ
          り入りません。 今回はもう諦めます。

       GM:さて柏木はクラブのバイド終わって寮に帰ってきた。 帰ってくると夜
          中なのにドヤドヤと人が動き回っている。 管理人がバタバタしてる。

     柏木:「何かあったんですか?」

管理人/GM:「いや、浜田君が事故にあったらしい。」
          浜田というのは3回生。

     柏木:「浜田ちゃんが? いつ?」

   水無月:先輩をちゃん付け。

管理人/GM:「ついさっきらしい。 病院から知らせてきた。 24号線の横の県道で事
            故にあったそうだ。」

      柏木:県道? ということは今までのと違うのかな?

管理人/GM:「ちょっと病院行ってくるから、電話番しててくれないか?」

     柏木:「2,3時間ならいいですよ。」

管理人/GM:「ああ、それくらいしたら帰ってくる。」

     柏木:ではウォークマンでガンガンに音鳴らして待ってよう。 電話が聞こえ
          んかもしれんが。

     神崎:その様子を<千里眼>で見てベッドの中で笑ってましょう。
          「くっくっ。」

     柏木:便利なんか役立たんのか分からん能力やな。

       GM:結局浜田はそのまま入院した、という電話が来る。

     神崎:「長勢に続いて浜田ちゃんまでか。」

       GM:では翌朝。

   水無月:新聞の京都版見ますけど、まだ載ってませんよね。

     柏木:昨日の夜遅くやからまだやろうな。 どうせだたの事故やと判断される
          し載ってもそんな大きくはないな。

     神崎:食事しながら新聞を読んでましょう。

     柏木:ウォークマン鳴しながら
          「よう、夕べの事故、載ってるか?」

     神崎:「朝からうるさい方ですね。 2km先からでも近づいてくるの分かります
            よ。」

       GM:冗談だと思ってたら実際に分かってるんだな。

  一同笑。

       GM:夕べの事故が起ったのは24号線の裏にある県道。 この県道は最近広く
          なったので飛ばせる様になった。

     柏木:しかし地元のネタだな。
          「飛ばせる様になったんで飛ばしたら事故った。 典型的な事故だな。
            車は安全運転が一番楽しい。 周りの車の流れも考えずに40から60
            で走る。 後ろの車が焦って扇ってくるのが最高。」

     神崎:「そういえばネットにトロいアルトの話題が載ってましたよ。」

       GM:トロいアルトで近づくと音がガンガン鳴っている、と。

     柏木:嫌やな、それ。 でもかっ飛びアルトの方がもっと嫌やな。 アルトに抜
          かれたら悔しいで。

     神崎:読んでる新聞の一番後ろを外して
          「はい、テレヴィ欄。」

  一同笑。

     柏木:朝刊に載ってることは?

       GM:最近事故が多発してる、というくらい。

     神崎:「事故の影に怪しいアルトあり、とネットに流れてましたよ。 くっくっ。」

       GM:さて昇君、今日は学課で歴史学実習が入っていた。

   水無月:外に出て発掘でもするんですか?

       GM:連絡用の掲示板を見てみると、その実習が中止になった、と書いてある。

   水無月:おや? 何処でやる予定だったんですか?

       GM:精華町の何処か、くらいで正確な場所は知らない。

   水無月:中止の理由は?

       GM:書いてないね。

   水無月:休講なら部室に行きます。

     柏木:部室で変なゲーム持ち出してしてる。 今日はインテリジェンスキュー
          ブ。

   水無月:「今日は。」

  桐生/GM:「今日は、水無月君。」

     柏木:インテリジェンスキューブに飽きたので次は掘り出し物のボコスカウォ
          ーズをしてる。

     神崎:それは掘り出し物、というほどではありませんね。

     柏木:ならディスクシステムでゾナティック。

     神崎:部室の奥にはディスク書き換えマシーンがあるのです。

     柏木:そこまであったらすごいぞ。

  桐生/GM:「柏木君、新歓の計画は決まった?」

     柏木:「副部長、頼むぞ。」

  桐生/GM:「それは柏木君の役目でしょ? わたしはちゃんとパンフレット集めて
            きたんだから。」

     柏木:「去年と同じ所でいいだろ?」

   水無月:「何処へ行くんですか?」

       GM:去年は三重県静ヶ原の少年自然の家。 ここから単純に木津川遡ると着く。

     柏木:「三重の隠れ里だ。 そこで忍者の修業だ。」

   水無月:「いつから忍者部になったんですか。」

  桐生/GM:「山下部長が、あまり暗いうちに走ると事故起すかもしれないから日程
            考えておけって言ってたわ。」

     柏木:「分かった。 夜出発して朝に着いて、1日遊んで夜中に出て次の日の朝
            帰ってくる。 完璧だろ?」

   水無月:「夜走るんですか? 私はいいですけど。」
          <光使い>の私は暗闇でも目は見えますし。

     柏木:「朝出て夕方帰るんでは実質的な遊び時間がすごく少なくなってしまう。
            この方法ならまる1日遊べる。」

  桐生/GM:「一応向こうでバーベキューとかする予定なのよね。 その辺は長勢君
            が考えてくれるはずだったんだけど。」

     柏木:「猪とか野鳥とか採ってきて焼き肉バイキング。」

  桐生/GM:「あのね…。」

     柏木:「まじめな話、朝早く出て、1晩泊って夕方帰る、ってくらいでいいな。」

  桐生/GM:「そうね。 夜はやっぱり危ないわ。」

     柏木:「で、日程はどうする?」

  桐生/GM:「来週の土日よ。」

     柏木:「集合場所は大学でいいな。 帰りはどうする? 現地解散?」

  桐生/GM:「向こうで片付け終わるんだったらそのまま解散でもいいんじゃないか
            しら。」

     柏木:「なら車乗ってる奴が適当に送っていけばいいな。」

       GM:部員の1人、河村という2回生が声かけてくる。
          「おい、今夜、肝試しやるんだが、桐生ちゃんと水無月も来ないか?」

   水無月:「何するんですか?」

  河村/GM:「夜24号線を往復するんだ。」

   水無月:「それは単に危ないだけですよ。」

     柏木:「お前の車でやるなら付き合うぞ。」

   水無月:「やるんですか?」

     柏木:「神崎、お前もやるよな?」

     神崎:「くっくっ。 お互い暇人ですね。」

       GM:では車に乗るのは全部で5人だな。

     柏木:「5人は狭いな。 副部長は俺の膝の上でどうだ?」

  桐生/GM:「河村君、助手席に乗せてね。」

   水無月:「狭いなら後からバイクでついて行きますよ。」

     柏木:「車の中でわいわいしながら行くのが楽しいんだよ。」
          ところで河村の車は?

       GM:レビン。

     柏木:あ、それ無理。 レビンで5人乗りは無理。

       GM:じゃ、シルヴィアにしよう。
          「じゃ、8時集合な。」

     柏木:よし、その帰りに副部長自分の車に連れ込む計画を立てておこう。

   水無月:「先輩、顔、にやけてますよ?」

     柏木:「あ、そうか? 楽しいことがあると顔にやけてしまうんだ。」

   水無月:「そんなに肝試し楽しみなんですか?」

     柏木:「楽しみだねぇ。」

       GM:では肝試しに出発。

     柏木:そうだ、ちゃんとシートベルトは締めるぞ。

   水無月:当然ですね。

     柏木:河村が何か見て事故る可能性が高いしな。

   水無月:「後ろに3人は狭いですね。」

     柏木:「野郎3人じゃな。 これで女の子がいると密着出来て楽しいんだが。」

   水無月:良かった、男と思われていて。

       GM:車は同志館大学を出て東に向かい、24号線に出る。 そして右に折れて
          南下していく。 さて、<霊感><霊視>で<難易度>4で判定して。

柏木&神崎:成功。

       GM:では成功した2人は<自律>を振ってください。 <難易度>は敢えて言
          いません。

     柏木:ならとりあえず<強制力>3で。 (コロコロ) 失敗。 もう1回。 (コロ
          コロ) 今度は成功。

     神崎:<強制力>4で成功。

       GM:出は2人ともだんだん頭が痛くなってくる。一時的特徴で<集中出来な
          い>1と書いておいて。

     柏木:頭痛で頭が痛い、っと。

       GM:さて昇君は助手席の桐生さんの様子がおかしいと気付く。 何かフラフ
          ラとしている。

   水無月:「桐生先輩、どうしたんですか?」

     柏木:「彼女は俺の魅力に参ってしまったのさ。」

       GM:返事はありません。
          「ん? 桐生ちゃん、どうかした?」

     柏木:河村は鈍いから平気、とか?

       GM:いきなり桐生さんが立ち上がろうとする。

     柏木:シートベルト締めてるから立てない。

   水無月:「先輩! どうしたんです!?」
          自分のシートベルト外して彼女の様子を見ます。

       GM:目が虚ろだね。 そのとき、ドーン、という音がしてガサガサガサ、と
          草むらにつっこんだ音が後ろからする。

     柏木:ああ、後ろか。

   水無月:「河村先輩! 止めてください!」

       GM:河村は路肩に車を止める。 この辺りはほとんど直線なんだが、ほんの
          少し曲がってるカーブにっ込んだ様だ。。

     柏木:「神崎、PHSで救急車と警察呼んでくれ。」

     神崎:「はい。」

     柏木:事故起した車に走っていく。

   水無月:桐生先輩の様子を見てます。

       GM:まだゆらゆらしてるね。

   水無月:「先輩、しっかりしてください。」

  河村/GM:「水無月、桐生ちゃんは任すぞ。」
          そう言って河村は事故現場の方に走っていく。

   水無月:先輩の様子はどうですか?

       GM:そうだな、<雑学>で振ってみて。 難易度は2。

   水無月:(コロコロ) 入りました。

       GM:いわゆるトランス状態です。

     柏木:行っちゃってるんだな。

       GM:自由に動ける様にしてしまうと何するか分からない。

     柏木:今はシートベルトしてるから大丈夫だな。 は、茂みに連れ込むチャン
          スだったんだ。

   水無月:先輩って女性の敵ですね。

       GM:<記憶>で<難易度>3で振ってみて。

   水無月:(コロコロ) <集中力>2使って成功です。

       GM:原因を取り除くというのが基本だけど、何か他のことに集中させても解
          ける場合がある。

     柏木:殴る。

       GM:それでもいい。

   水無月:桐生先輩を揺さぶります。

     柏木:俺なら舌を絡めるディープキスでもするんだが。

   水無月:女性の敵は黙っていてください。
          「先輩、しっかりしてください。」
          そのまま揺さぶってます。

     神崎:リラックスして電話をかけます。
          「私です。」

  一同笑。

     柏木:お前何者だ。

       GM:では事故現場。 ガードレールを突き破って軽トラックが河原に落ちて
          いる。

     柏木:運転手は?

       GM:ひっくり返ってるので近づかないと分からない。

     柏木:爆発しそうな気配は?

       GM:<嗅覚>は…<忍術>に含まれてるかな? <難易度>3で振って。

     柏木:10以下。 (コロコロ) 12。 もう1回。 (コロコロ) また12。 SWなら
          連続クリティカルだったのに。 もう1回。(コロコロ) 今度は成功。

       GM:何かガソリンの匂いがする様な気がする。

     柏木:それはやばいかもしれないな。

     神崎:車から降りて<千里眼>で見た様子を警察に伝えましょう。

     柏木:便利やな、それは。

       GM:ハンドルと窓が歪んで足が挟まれている。 意識はあるみたい。

     柏木:「おい、大丈夫か?」

運転手/GM:「痛い…。」

     柏木:“痛い”と言えるならまだ大丈夫だな。 ドアが開くか調べてみる。

       GM:ギシギシ言ってるね。 で、ドアがギシギシ言うたびに
          「痛たたた…。」

     柏木:これはドアからは無理だな。 駄目だ、俺には手段無し。

     神崎:その状況を電話で伝えましょう。

       GM:では昇君、<応急手当て>とかは持ってる?

   水無月:一応持ってます。

       GM:なら<難易度>3で振ってみて。

   水無月:入りました。

  桐生/GM:「あ…あたし…。 あれ? 水無月君?」

   水無月:「大丈夫ですか、先輩?」

  桐生/GM:「ええ…。 あれ? 車止ってるの?」

   水無月:「ええ、後ろで事故が起きたんですよ。」

     柏木:これは最初の<霊感>に成功して次の<自律>に失敗したんだな。

  桐生/GM:「川…渡らなくちゃ…木津川…。」

   水無月:「桐生先輩?」
          <霊視>してみます。 <強制力>3です。

       GM:意識が何か霊的な物に乗っ取られてるみたい。

   水無月:「木津川がどうかしたんですか?」

  桐生/GM:「渡らなくちゃ…。 大和に…。」
          突然ふっと力が抜けて寝てしまう。

   水無月:「先輩!」
          脈計ってみます。

       GM:特に変ったところは無い。

       GM:5分くらいするとサイレン鳴して救急車とパトカーがやってくる。

     柏木:ならあとは任せよう。

       GM:オレンジの服を来たレスキュー隊がやってきて軽トラックの運転手を助
          け出す。
          「通報者はどなたですか?」

     神崎:「私です。」

  警察/GM:「ありがとうございます。 少し事故の様子を聞かせてください。」

     柏木:何故か助けに行った俺や河村よりも詳しい報告してるんだな。

  河村/GM:「柏木、あの運転手のおっちゃん、幽霊見たって言ってるぜ。」

     柏木:「幽霊? うーん、見間違いにしてもこう事故が多発するのは何か原因
            があるんだろう。 子供でも悪戯してるのかな?」

       GM:近くに誰かいたら気付くよ。

     柏木:「一つ言えるのは、俺達の前に現れなくて残念だった、ってことだな。」

   水無月:「現れてたら私達が事故に合ってたんですよ?」

     柏木:「大丈夫、河村は非常に鈍いから、俺達は見物出来て奴は気付かず安全
            に通り過ぎられる。」

  一同笑。

  警察は一同にしばらく事情を聞いた後去っていきます。

       GM:相変わらず桐生さんは寝てる。

   水無月:ずっと抱き抱えてます。

     神崎:もう頭痛は解けてます?

       GM:うん、もう痛みは無い。

   水無月:「もう帰りましょう。」

     柏木:「なら副部長は俺が送って行こう。」

  河村/GM:「まず大学に帰ろう。」

       GM:大学に戻ってきた。
          「あら? もう戻ってきたの?」

   水無月:「桐生先輩?」

  桐生/GM:「あたし、寝てたの?」

     神崎:ストップウォッチ出して
          「2時間23分間寝てましたよ。 くっくっ。」

     柏木:「いつの間にそんなことしてた。」

   水無月:「先輩、全然覚えてないんですか?」

  桐生/GM:「何かあったの?」

     柏木:「そりゃ、寝てる女がいればあんなことやこんなことに決まってるじゃ
            ないか。」

   水無月:「全然覚えてないんですか? 途中事故があったんですよ。」

  桐生/GM:「そうなの?」

   水無月:「橋を渡らなきゃ、とか言ってたんですけど、覚えてません?」

  桐生/GM:「橋? そういえばあたし何処か河原を歩いてたような…。」

   水無月:「大和へ行かなきゃ、って言ったの覚えてません?」

  桐生/GM:「大和?」

     神崎:引っくり返って沈んでる船ですね。

     柏木:そんな所へ行ってどうする。

  桐生/GM:「大勢の人と南に向かって歩いてた様な…。 夢だったのかしら?」

   水無月:「どんな人と歩いてたんですか?」

  桐生/GM:「何か昔っぽい服着たおじさん達…。」

   水無月:「先輩?」

  桐生/GM:「え? あたし何か言った?」

     柏木:「副部長はおじさん趣味なっだんだな。」

  桐生/GM:「そんなこと言ってないわよ!」

     柏木:もう元に戻った様だな。

  桐生/GM:「あ、もう遅いわね。 じゃ、あたし帰るわ。」

     柏木:「なら送っていこう。」

  桐生/GM:「遠慮するわ。 河村君、お願いね。」

   水無月:「お休みなさい。」

     柏木:「で、そのままホテルに連れ込むと。」

  河村/GM:「お前じゃあるまいし。」

       GM:では翌朝。

   水無月:新聞見てみます。

       GM:夕べの事故が載ってるね。 操作を誤り河原に落ちた、と京都版に小さく
          載っている。

   水無月:操作を誤り、ですか。 ま、警察ならそう言うでしょうね。 図書館でも
          行って少し木津川に関することについて調べてみましょうか。

     柏木:しかしこの地域で何故“大和”なんて言葉が出てくるんだ? ここって
          北の都からも南の都からも離れた中途半端な土地だし。 検索するなら
          遥か昔から調べた方がいい。

       GM:調べるなら中央図書館があるよ。

     柏木:神崎使ったらすぐに調べられるぞ。

   水無月:でも調べてくれないでしょ?

     柏木:プレイヤーとしての政治的判断が入るはずだ。 動かないとシナリオが
          進まない。

     神崎:そんなことするのは面倒ですね。 くっくっ。

   水無月:神崎先輩と何らかの取引きをして調べてもらう、ということも考えられ
          るのですが…。

     柏木:神崎は欲求が分からないからな。 何が欲しいのか分からなければ取引
          きのしようがない。

   水無月:神崎先輩の欲求…でも基本的に欲しい物は何でも手に入ってしまう人で
          すし…。

     柏木:俺みたいに“遊び”とか“女”とかあればいいのだが。

   水無月:いいです。 神崎先輩に頼むよりは自分で探します。

     柏木:神崎、動けよ。

     神崎:面倒です。 くっくっ。

     柏木:アイドルの生写真、なんてどうだ?

     神崎:そんなもの、見ようと思えばいつでも本物が見えるのですよ。 くっくっ。

     柏木:お前の千里は何処までだ?

       GM:<千里眼>13なら関西にいれば見える。

   水無月:何でも見えるんですね。 はっ、まさかお風呂も覗き放題だから…。

     神崎:あたなが男か女かということは黙っててさしあげましょう。 くっくっ。

   水無月:図書館に行きます。

       GM:調べるための技能はある?

   水無月:<探索>でしょうか?

       GM:<探索>か<雑学>かな?

   水無月:どちらも一般人並しかありません。

     柏木:歴史だから<学業>でもいいんじゃないか?

       GM:それでもいいな。

   水無月:そちらなら一般学生よりは少しまし、って程度はありますね。

       GM:では<難易度>5で振って。

   水無月:(コロコロ) <集中力>1使って成功です。

       GM:では午前中いっぱい使って神話時代の記述を見つけた。

   水無月:そんな古いんですか。

 大和時代、この地方を治めていたある豪族が大和王権に反旗を翻します。 豪族の
軍勢は大和の都を目指して南下して行きます。 豪族の軍勢は大和王権の軍勢と木
津川を挟んで対峙します。 そのとき、大将同士の一騎打ちとなります。 一騎打ち
の結果、その豪族は命を落します。 豪族の軍勢は北に逃走します。 そして大和王
権の軍勢の追撃により多数の死者が出る結果となります。

       GM:追撃戦というよりほとんど掃討戦だね。

   水無月:それで木津川を渡りたい、という幽霊になったんですね。

     柏木:あの幽霊がその軍勢のものだとしたら、北に逃げるときに殺されたんだ
          から北に行こうとするんじゃないか?

   水無月:文献をコピーして大学に行きます。

   水無月:まだまだ情報が足りませんね。 そうだ、誰かオカルト関係の知り合い、
          っていません?

       GM:同志館大学にもオカルト研があるけど?

     神崎:「特別サービスで無料でオカルト研のメンバーの名前を教えてさしあげ
            ましょう。 くっくっ。」

   水無月:そういえば西生駒高校で同級生だった<カードマスター>の桂真言さん
          も今年同志館に入りましたよね? 

       GM:今神崎が挙げたオカルト研のメンバーの名前には出てこなかったよ。

   水無月:桂のさん電話番号は知ってるから連絡して頼んでみましょうか。 ま、
          せっかく神崎先輩が教えてくれたことですし、まずはオカルト研に行っ
          てみましょう。

     神崎:「行くのなら連絡しておいてあげましょう。 くっくっ。」

     神崎:オカルト研のメンバーに電話かけましょう。

     柏木:電話はしても動くのはしないんだな。

     神崎:「私です。」

     柏木:だからお前何者だ。

     神崎:「あなたの得意分野のことで聞きたいことがあるんです。」

オカルト部員/GM:
          「なぁに? 幽霊の話?」

     神崎:「今からこちらの人間よこすから相談に乗ってあげてください。 くっ
            くっ。」

     柏木:動かないんだな、本当に。

   水無月:でも何が起ったかは全部見えてるんですね。

     柏木:サイバーパンクのデッカーだな。

  昇はオカルト研の部室にやってきます。

       GM:部室には2回生のオカルト部員の渡辺さんがいる。

   水無月:「今日は。」

  渡辺/GM:「ああ、神崎君の後輩ね?」

   水無月:「ええ。」
           24号線事故と幽霊、神話について話します。
          「〜というわけで相談に来たんですよ。」

  渡辺/GM:「え? そんなことがあったの? もっと聞かせて☆」

   水無月:「ある女性が車に乗っていたらどうもその幽霊に一時的に憑かれたらし
            いんです。 トランス状態になって、橋を渡らなくてはいけない、と
            かいうことを口走っていたんです。」

  渡辺/GM:「ちょっとこの絵、見てくれる?」
          ラフなスケッチを出してくる。 白っぽい古風な服を着た人達の絵。 
          <雑学>で難易度3で振ってみて。

   水無月:入りました。

       GM:大和時代の服装みたいだね。 鎧を着ているらしい人もいる。
          「これ、2週間ほど前に事故った人に聞いてうちの部員が描いたスケッ
            チなの。 こんな幽霊見たんですって。」

   水無月:「なるほど。 その女性も昔風の服を着た人を見た、と言ってますから
            同じ幽霊なんでしょうね。」

  渡辺/GM:「そうなの? どうもありがとう。 次の会報に載せさせてもらうわ。。」

   水無月:脚色されるんでしょうねぇ…。
          「その事故にあった人はどの辺りで見たんですか?」

       GM:地図を出してくる。
          「この辺りね。 この辺り一帯で出るみたい。 どうやら皆南へ向かって
            たんですって。」

   水無月:「幽霊が出る時間は分かります?」

  渡辺/GM:「夜9時頃から3時くらいね。」

   水無月:「なるほど…。 どうもありがとうございました。」

  渡辺/GM:「また何か分かったら教えてね。」

     柏木:過去の新聞見てここ1ヶ月で起った事件をチェックする。

       GM:全部で10件くらい。

     柏木:事件現場を地図に記入していく。

       GM:木津川に添って広い地域に分布している。

     柏木:「24号線は最近出来たのだからこれは川の方かな?」

   水無月:「昔も旧道があったかもしれませんよ? 調べてみます。」

     柏木:「調べるのなら考古学科だろう。 昔の地図があるかもしれん。 この大
            学に無ければ奈良大学に行けばいい。 あそこは考古学では有名な所
            だから。」

     神崎:「事故の時間が分かるのは長勢君、浜田さんの2人と昨日の肝試しです
            ね。 昨日は10時頃、浜田さんの事故はそれより南で12時頃、長勢君
            はさらに南で2時頃です。 くっくっ。」

     柏木:「時間で移動してるのか? 南に下ってるのか…。」

     神崎:「3件だけでは分かりませんがね。 くっくっ。」

     柏木:「他の事件は時間が分からんからな。 神崎、調べてくれないか?」

     神崎:「そうしてそんな面倒なことしなければならないのです? くっくっ。」

     柏木:<千里眼>で一発だろ、とツッコミたいがキャラクターは知らないんだ
          よな。 その3ヶ所間の距離は? 時速何kmくらいで移動したら2時間で動
          ける?

        GM:だいたい8,9kmくらい離れている。 だから時速4,5kmだね。

     柏木:普通に人が歩く速さか。

   水無月:さきほどオカルト研でもらったスケッチを桐生先輩に見せてみましょう。

  桐生/GM:「そう、それ! それは確か…あれ? 何処で見たんだったかしら?」

   水無月:「この人達について、何か覚えてません?」

  桐生/GM:「夢に出てきた、のよね…?」

   水無月:「覚えてませんか?」

     柏木:「おい神崎、動かないならアィデアくらい出せ。」

     神崎:「そんなに気になるんだったら夜走ってきたらいかがです? くっくっ。」

   水無月:「そうですね、今夜走ってみましょう。」

     神崎:「物好きですね。 くっくっ。」

     柏木:そうだな、俺は大和時代のその戦に関する建物とかが残ってないか調べ
          てみよう。

       GM:<雑学>で<難易度>4だな。

     柏木:成功した。

       GM:では午後いっぱい使って祝園(ほうその)神社というのを見つける。

     柏木:「うーん…。 よし、四条駅前に洋物CDを見に行こう。」
          いかん、現実逃避してどうする。

   水無月:考古学の研究室に行って昔の道について調べてみます。

       GM:行くと前の掲示板に考古学実習は当分休講と書かれている。 代りに自
          由研究でレポート提出すれば単位を認めるそうだ。

   水無月:これは関係あるのでしょうか? ともかく今は昔の道を調べてみます。

       GM:木津川添いに、現在よりももう少し山寄りのところを通っていた様だ。
          北へ行くと宇治へ抜ける。

   水無月:彼らはこの道を通ったのか…。

  教授/GM:「ずいぶん熱心に調べているね。 新入生かね?」

   水無月:「ええ、考古学実習の自由研究です。 この辺り興味がありまして。」

  教授/GM:「山城古道かね?」

   水無月:「ええ。 ずっと昔からあったんですか?」

  教授/GM:「大和時代にはもうあったらしい。 この道に添って木津川の東側から
            はその頃の遺跡が多く見つかっている。 だが最近になって、木津川
            西側、この辺りも昔から結構村があったことが分かってきたのだよ。
            考古学実習ではその発掘現場を見てもらおうと思っていたのだが…。」

   水無月:「どうして中止になったんですか?」

  教授/GM:「いや…それは…一部反対する先生方がいたんだよ。」

   水無月:「どうしてまた?」

  教授/GM:「郷土史学の先生だったんだが、その発掘中の遺跡はまだ一般の学生に
            見せるには早い、ということらしい。」

   水無月:「専門外の者が触るとまずい、ということですか?」

  教授/GM:「そうらしい。 まぁ、興味があるなら郷土史学の研究室を訊ねてみれ
            ば教えてもらえるだろう。」

   水無月:「そうですね、後で訊ねてみます。」

  一同は再び部室に戻って来て情報を交換します。

     柏木:「〜というわけで祝園神社というのがある。」

     神崎:「おや、まだそんなこと調べていたのですか? くっくっ。」

     柏木:「そういうお前は何してた?」

     神崎:「バーベキューセットを調達してきましたよ。 明日は肉を買いに行き
            ます。 くっくっ。」

  一同笑。

     柏木:「いや…君は正しい、正しいが…。」

     神崎:「何を言っているのです。 もう来週ですよ?」

     柏木:「だから…。」

     神崎:「ちゃんと安い肉もチェックしておきましたよ。 くっくっ。」

     柏木:「もういい。 俺は祝園神社に行ってくる。」

   水無月:「私はもう1度24号線付近を走ってみますよ。」

     神崎:「ではわたくしは占いの仕事に向かうとしましょう。 くっくっ。」

  柏木は祝園神社に行ってみます。

       GM:行く途中、道の曲がる所にテント張ってるのが見える。 発掘してる様だ。

     柏木:発掘現場か。 今はまず祝園神社に向かう。

       GM:では神社に来た。 朱塗りの鳥居を潜るとすぐに拝殿があってすぐに本
          殿、その先はもう敷地外。

     柏木:人はいるか?

       GM:人の気配はないね。 社務所みたいな所も雨戸が閉っている。

     柏木:何か目に付くものは?

       GM:神社の由来が書かれた立て札がある。 読むなら<難易度>3で<日本語>。

     柏木:入った。

       GM:ではこう書いてあるのが読み取れた。

  大和時代、第八代孝元天皇の子、武埴安彦(たけはにやすびこ)が反乱を起し、
この地で討ち取られました。 その後亡霊が現れては人々を苦しめたため、それを
押さえるために祝園神社が建てられました。

       GM:ちなみに祭神は春日大社と同じ。 健御雷命(たけみかづちのみこと)だ。

     柏木:本殿には入れるか?

       GM:閉ってるから入れない。 入ろうとするなら侵入することになる。

     柏木:うーん、入ってみるか。 俺忍者だし。

       GM:入る?

     柏木:あ、駄目だ。 入ってもその方面の知識が無い。

  柏木は発掘現場にやってきます。

       GM:テントの前では若い人がうろうろしてるね。

     柏木:「今日は。 何発掘してるんですか?」

発掘員/GM:「昔の合戦後らしいんですよ。 銅剣などが出てるんです。 考古学に興
            味、おありなんですか?」

     柏木:「ええ。 見せてもらえません?」

発掘員/GM:「うーん、責任者に聞かないと。」

     柏木:「そこを何とか。」
          <話術>は<強制力>3で成功。 よいではないかよいではないか。

       GM:ならテントの中に入れて貰える。 <観察>で<難易度>3で振って。

     柏木:お、入った。

       GM:泥の中にごつごつした感じの石みたいな物が横たわっている。 細長いね。

     柏木:「あれは何ですか?」

発掘員/GM:「剣らしいですね。 おそらく側に持ってた人間の死体もあったんでし
            ょうけど、もう完全に溶けてます。 この辺りはずっと河原でしたか
            ら。」

     柏木:「ここで発掘をはじめたのはいつですか?」

発掘員/GM:「1ヶ月くらい前ですね。」

     柏木:それは幽霊騒ぎと一致するな…。
          「そうですか、どうもありがとうございました。」

発掘員/GM:「そろそろ我々も帰ります。 夕方になったら帰れ、と責任者に言われ
            てますから。」

   水無月:夜何かしてるのでしょうか?

       GM:さて柏木君、<観察>で振って。 <難易度>3。

     柏木:入った。

       GM:ここから山の手の方に“ほうそのニュータウン”とひらがなとカタカナ
          で書かれた看板がある。

     柏木:なんだ?

発掘員/GM:「そういえばあの看板、今度ひらがなではなく漢字に替えるらしいです
            ね。」

     柏木:「漢字に?」

発掘員/GM:「わざわざ替えるなんで変な話ですけど。」

  昇は旧道をバイクで走ってみます。

       GM:1時間くらい走ったけど特に何もないね。

   水無月:こちらじゃないんでしょうか? 24号線の方に出てみましょう。

       GM:では24号線に向かおうと曲がったとき、ランドセルを背負った小学生
          の一団が田んぼの中を南に歩いているのと遭遇する。

   水無月:田んぼの中を小学生が? 今何時くらいです?

       GM:8時くらい。

     柏木:塾か?

     神崎:最近の小学生は塾ならもっと遅くなりますよ。 くっくっ。

   水無月:ちょっと声かけてみましょう。
          「今晩は。」

       GM:返事が無いね。

   水無月:知らない人に声掛けられても返事しちゃ駄目、とか?

     神崎:何を言ってるのです? あなたは桐生君のトランス状態を見たじゃない
          ですか。 くっくっ。

   水無月:子供達の様子は?

       GM:全然君は目に入ってないようだ。 そのまま南に向かっている。

     神崎:まずトランス状態でしょうね。 もっとも、怪しいお姉さんが声かけて
          きたので無視してる可能性は捨てられませんがね。 くっくっ。

   水無月:怪しいお姉さん、ですか。 ま、それはおいておいて<観察>してみま
          しょう。 <強制力>6で成功です。

       GM:5人ほどいるんだけど、皆目が虚ろだね。 ひたすら南に歩き続けている。

   水無月:では<霊視><強制力>3で成功です。

       GM:桐生ちゃんと同じ状態だ。

   水無月:このまま南に行ったら何があります?

       GM:まだまだ南に行ける。 かなり行くと木津川にぶつけるけど。

   水無月:起してみましょう。 小学生の前に回って<光使い>の閃光です。

     神崎:そういう超常能力をこんなところで使って誰かに見られたらどうするの
          です?

   水無月:カモフラージュにペンライトを持ってます。 <強制力>6で成功です。

       GM:ピクッっと一瞬跳び跳ねたと思ったら、5人のうち4人が正気に返る。
          「あれ?」
          1人は相変わらず南に歩いている。

   水無月:ならその子を掴んで揺さぶります。
          「しっかりして。」

       GM:揺さぶるとその子も正気に戻る。
          「え?」

   水無月:「君達、向こうの方からずっと歩いてたんだよ。 何処から来たの?」

       GM:一番しっかりした感じの女の子が
          「ここ、何処ですか?」

   水無月:ここの地名を言います。

  小学生達は昇が発見した地点から10kmほど離れた所を歩いていたそうです。

   水無月:なら小学生の足なら3時間以上は歩いてますね。
          「何があったか、覚えてない?」

小学生/GM:「塾の帰りに皆で歩いてたんですけど…。」

   水無月:近くに電話出来る所はあります?

       GM:コンビニがある。

   水無月:では、そこまで子供達をつれていって
          「おうちの人に電話して迎えにきてもらいなさい。」

       GM:小学生達は電話掛ける。 どうも怒られてるみたいだが、怒られてる方
          は全然訳が分からない状態。

       GM:柏木は発掘現場から帰ってきた。 これからどうする?

     柏木:そうだな…消防署に忍び込んで今までの事故の記録を調べてみる。

     神崎:暇な人ですね。 くっくっ。

       GM:夜とはいえ消防署は不夜城だ。 忍び込むのなら<難易度>7。

     柏木:(コロコロ) <体力>3使って成功。

       GM:なら無事忍び込めた。

     柏木:今までの事故の記録を調べる。 時間と場所。 最北端と最南端は?

       GM:最北端は9時頃、君達が肝試しで出会った事故現場から少し北、最南端
          は3時くらい。 木津川を渡る橋の手前。

     柏木:そうか、川は越えられないんだな。

   水無月:子供達の親が迎えに来るのを見届けてから子供達が行こうとした方向に
          ずっと行ってみましょう。

       GM:24号線添いに南下することになる。

   水無月:橋の手前まで行ってバイクを止めます。

       GM:では道端に止めた。

   水無月:橋のたもとで<霊視>してみましょう。 <強制力>3です。

       GM:今は特に何もない。 が、何かあるな、という気はする。

   水無月:今何時くらいです?

       GM:9時くらい。

   水無月:ならしばらく待ってみましょう。

       GM:何時間くらい?

   水無月:柏木先輩が調べた所では3時なんですけど、それは知りませんし…2時ま
          で待ちましょう。

       GM:近所にコンビニがあるから時間潰すのならどうぞ。

     柏木:俺も橋の所に行ってみよう。

       GM:では2時くらい昇君と出会う。

   水無月:「あ、先輩。」

     柏木:「よ。ちょうどよかった。 3時半まで付き合え。」

   水無月:「あと1時間半ですか? ま、この際だからいいですけど。」

     柏木:「幽霊、見られるかな? 女の幽霊はいないかな?」

   水無月:「いたらかってどうなるというんです?」

     柏木:「そりゃぁ、いろいろ。」

     神崎:大和時代の軍に女がいると思います? くっくっ。

     柏木:いたかもしれない。

   水無月:女性の敵の柏木先輩と2人きり。 よかった、男と思われていて。

       GM:では3時頃。 <霊視><霊感>で<難易度>3で振って。

     柏木:入った。

       GM:何か北の方から波の様に押し寄せる霊気がある。

     柏木:「水無月、俺、嫌な感じがするから帰る。」

   水無月:「帰ってどうするんですか。」

     柏木:「何かが北の方から近づいてきてる様だ。」

       GM:まだかなり北の様だ。

     柏木:ならここで来るのを待ってよう。

       GM:そうすると段々霊気が強くなってくる。 昇君にも感じられる様になる。
          <観察>と<霊視>の両方を<難易度>3で振って。

柏木&水無月:
          成功。

       GM:丑三つ時くらいに、辺りの家や塀などをお構い無しにすり抜けて白い人
          影が北から大量にやってくる。 というところで<自律>で振って。

   水無月:<強制力>6で成功です。

     柏木:(コロコロ)<集中力>4使って<強制力>2で成功。

       GM:2人とも一時的特徴に<平衡感覚を失う>1をつけておいて。

     柏木:それくらいならまだ平気だな。

       GM:やがて人影は堤防を、つまりは君達の足下を抜けて河原に出る。

  人影達は川の手前で足を止めます。 すると、川の南岸にも同じ様な白い影達が
立ちはだかる様に現れます。 やがてそれぞれ人影のの中から弓を持った武将らし
い人影は1人ずつ現れ、川を挟んで対峙します。

     柏木:南からも来てるとは予想外だったな。

   水無月:これが一騎打ちをした武将ですか。 割り込むべきなんでしょうか?

       GM:迷ってる間にそれぞれの武将が矢を放つ。

  両者が撃った2本の矢はスローモーションの様にゆっくりと飛んでいきました。
北の武将の撃った矢は目標を外れて砂に刺さります。 南の武将の矢は北の武将の
胸に刺さりました。

       GM:2人とも<難易度>6で<自律>を振って。

   水無月:成功です。

     柏木:駄目だ、失敗。

       GM:君達の頭の中に霊達のすさまじい悲鳴が響く。 霊達は恐慌状態になっ
          て北に逃走を始める。 いつの間にか南側の霊は消えている。

   水無月:うーん、割り込むべきだったんでしょうか?

       GM:さて先ほど<自律>に失敗した柏木君、君は…。

     柏木:一緒に走って行くんだな?

       GM:その通り。 彼らと行動を共にしてください。

     柏木:では走っていこう。 忍者走りだ!

   水無月:「先輩!」

       GM:昇君、君はそこで、橋の方からドーンという音を聞く。

   水無月:「しまった、事故?」

     柏木:一番見てはいけない所を見てしまったんだな。

   水無月:「先輩は…。」

       GM:<忍術>13だからあっという間に消えてしまう。

   水無月:それは追い付けませんよ。

       GM:さぁ、柏木君は2D6振って。

     柏木:6だ。

       GM:なら全力で6km走った所で目が覚める。

  一同笑。

     柏木:今来た道をまた走って戻らなくてはいけないんだな。

   水無月:先輩の方は多分大丈夫でしょうから、事故の方に行きます。

       GM:トラックが道の脇に突っ込んでいる。

   水無月:運転手は? 運転席に近づいてみます。

       GM:扉は歪んでて開きそうにないね。 辺りにはガソリンの匂いがする。
          「うう…。」

   水無月:それは危ない。 悠長に扉開けている暇はありませんね。 <光の剣>で
          扉を切ってしまいます。

     柏木:後で現場検証で怪しまれるぞ?

   水無月:そんなことより人命優先です。 <光の剣>で<強制力>5で成功です。

       GM:なら扉はばっさりと切れた。

   水無月:運転手を引き摺り出します。

       GM:なら運転手をトラックの外に連れ出せた。

   水無月:トラックが爆発するかもしれないので離れます。

       GM:するとトラックは…(コロコロ)10mくらい離れたところで爆発した。 下
          がっていたので怪我はしなかった。

   水無月:「ふぅ。」

       GM:運転手はあちこちから血を流してぐったりとしている。

   水無月:近くのコンビニに走って救急車を呼びます。

       GM:了解。

   水無月:その後救急車が来るまでに簡単に応急手当てをしておきます。
          <応急手当て><強制力>3で成功です。

       GM:では救急車が来た頃には運転手は意識を取り戻した。

   水無月:「何があったんです?」
          ま、聞くまでもないでしょうが。

     柏木:ひょっとしたらただの居眠り運転かも。

   水無月:そんなわけないでしょう。

運転手/GM:「頭が急に痛くなって…。」

   水無月:警察は居眠り運転と判断するのでしょうね。

     柏木:頭痛がして、だから、病院で検査されるが異常無し、となって精神的な
          ストレスが原因、とか判断される可能性もある。

   水無月:ま、どちらにせよそれで終わりでしょうね。

  救急車が来て運転手が運ばれていきます。

       GM:その頃柏木が帰ってくる。

   水無月:「お帰りなさい。」

     柏木:まさか6kmを往復したとは思うまい。

  一同笑。

     柏木:「何かあったのか?」

   水無月:「ええ、事故があったんです。」

     柏木:「そうか。 俺の方もあやうく車を轢く所だった。」

  一同笑。

       GM:警察の事情聴衆があるけど、何て言う?

   水無月:<光の剣>のことは誤魔化さないといけませんね。 ドアに亀裂が走っ
          ていて簡単に剥がせた、としておきましょう。 どうせ爆発してるんだ
          から分からないでしょう。

       GM:では2,3質問された後解放される。

   水無月:「ふぅ、結局徹夜ですか。」

     柏木:「帰って寝るか。」

     神崎:まったくお2人とも暇ですね。 くっくっ。

  そして翌日の朝。

     柏木:昼まで寝てる。

   水無月:同じく。 寝不足は美容に良くありませんし。

       GM:なら皆が集まるのは昼過ぎだな。

   水無月:昼休みに部室に顔を出します。

     神崎:「新歓合宿の仕事、少しはしてくださいね。 くっくっ。」

     柏木:「場所と日程は決めてやったろ? あとは頼む。」

     神崎:「それも決めたのはあなたでは無く桐生君ですよ。」

     柏木:「ちゃんと決めたぞ。 朝出発、着いたら昼食、自由時間、夕食、自由
            時間、眠くなった奴は勝手に寝る、朝食、自由時間、昼食、自由時間、
            で、帰ってくる。 完璧だろ?

   水無月:「自由時間って、何するんです?」

     柏木:「釣りをしたい奴は釣り竿持っていけばいいし、狩りをしたい奴は斧持
            っていけばいいし。」

   水無月:「で、幽霊の方はどうします?」

     神崎:「お暇ですねぇ。 くっくっ。」

     柏木:「そりゃな、なんとかせなあかん義務があるわけじゃないけどな。」

   水無月:「知った以上は放っておくわけにもいきませんし。」

     柏木:「そういえばあそこの発掘に反対してる人がいたよな。 怪しくないか?
            おい、神崎、調べてくれ。」

     神崎:「何故そんなことをしなくてはならないのです? くっくっ。」

     柏木:「友達だろ?」

     神崎:「それとこれとは別問題ですよ。 くっくっ。」

     柏木:「お前には頼まん。」

     神崎:「やれやれ、では今回は特別に協力してさしあげましょう。 くっくっ。」
          考古学の教授に電話します。
          「私です。」

     柏木:本当にお前、何者だ?

     神崎:「考古学実習が中止になった理由をお聞かせ願えませんか?」

  教授/GM:「ああ、あれね、 郷土史学の先生が反対されたんだよ。」

     神崎:「その先生の名は?」

  教授/GM:「田中教授の所の助教授の先生だったが…名前が出てこないな。」

     神崎:「〜というわけで水無月君、田中教授の研究室に行って話を聞いてくる
            といいですよ。 くっくっ。」

  昇は田中研の研究室に来ます。

       GM:部屋に入ると2人の研究生に指示を出してる女性が1人いる。

   水無月:何をしてるんでしょうか?

       GM:地図ひっくり返したしタウンページ探したりしている。
          「教育委員会から電話、来た?」
          「いえ、まだです。」

   水無月:教育委員会?
          「すみません、助教授の先生は?」

  女性/GM:「私が助教授の桂ですが、何か?」

   水無月:桂? 桂真言さんの関係者でしょうか?
          「考古学実習のことで少しお話を伺いたいんですが。」

    桂/GM:「ああ、あれね。 中止させちゃったんで後始末が大変なのよ。」

   水無月:「どうして中止になったんでしょうか?」

    桂/GM:「あまり見ても分からないだろうし、近づかない方が保存にもいいかな、
            と思ったのよ。 授業取ってる学生さん、結構な人数でしょ? だから
            研究する立場としては反対したのよ。」

     神崎:中止の理由についての質問はこれまでも多くされてるでしょうから予
          め回答を用意してあるのでしょう。

     柏木:思ったことを喋ってしまいたくなる薬を用意しようか。

   水無月:先輩?

     柏木:大丈夫、針は毎回替えてるから。

   水無月:そういう問題じゃないでしょう。

       GM:研究生の1人に
          「あ、この手紙、出してきてくれる?」
          「はい。」

     神崎:その手紙を<千里眼>しましょう。 くっくっ。

     柏木:その手紙は時間が経つと浮き出るインクで書かれていた。

       GM:<難易度>5で振って。

     神崎:成功です。 くっくっ。

       GM:宛先は教育委員会。 委員長を名指ししている。 事務的な文章ではなさ
          そう。

     神崎:ふむ…。 田中教授の部屋に行ってみましょうか。

   水無月:え? 神崎先輩が動くとは。

     柏木:それは珍しい。 ついて行こう。

  ようやく動き出した神崎と柏木は田中教授の部屋に向かいます。

     神崎:「私です。」

       GM:田中教授は50過ぎの男性だ。 授業に使うらしい様々な資料を準備して
          いる。
          「おや、何かね?」

     神崎:「考古学実習が中止になった理由をお伺いしたいんですが。」

       GM:それを聞くとあからさまに不機嫌になる。

     柏木:つまり田中教授はやりたかったのだが桂助教授が手を回したので出来な
          くなった、と。

  田中/GM:「いろいろ事情があっての。」

     神崎:「あの発掘現場からはいろいろ興味深い出土品が出たと伺います。 是
            非現場で見たかったのですが。」

  田中/GM:「そうじゃよ、そう思うじゃろ? しかしのう、あれを埋め戻そうとい
            う話まで出ておるのじゃ。」

     神崎:「ほう。」

  田中/GM:「彼女の意見には今回どうも納得出来んのじゃが…。」

     柏木:助教授が反対したからといって教授の意見を覆せるのか?

  田中/GM:「どうしても、と押されてわしも従わざるを得無かったのじゃがな。」

     神崎:「もしよろしければどういった物が出土したか教えて貰えませんか?」

  田中/GM:「銅剣が何十本と出てきたのじゃ。 しかも実際の戦いに使われたらい
            いということまで分かってるのじゃ。 じゃが助教授の桂君が祟りが
            ある、などと言い出しての…。」

     柏木:確かに祟りまくってる。
          「しかし研究者が祟り、などと言うんですか?」

  田中/GM:「うむ…彼女は信じてるようじゃな。 実際に桂君は埋め戻すために動
            いておる様じゃな。」

     神崎:「では早々に埋め戻されるんですか?」

  田中/GM:「教育委員会がOKすればの。」

   水無月:幽霊の原因がその遺跡だとしたら埋め戻すのが一番かもしれませんね。

     柏木:そうだな。

     神崎:ひらがなの看板を漢字に替える、という話もありましたね。 あれもこ
          この助教授が絡んでるのでしょうかね?

     柏木:“祝園”という字に何か意味があるのかもな。

       GM:君達が部室に帰ってくると山下部長が待っている。
          「桐生ちゃん今日は来てないんだな。」

     柏木:「おや、来てないのか。」

  山下/GM:「新歓の準備かな?」

     柏木:「副部長のすることは終わったはずだ。」

   水無月:「今日は休みかもしれませんね。 桐生先輩の家に電話して聞いてみま
            しょう。」

     柏木:「見舞いと称して副部長の家に押し掛けて隙があり次第…。」

   水無月:「先輩…。」

     柏木:「しかし副部長は自宅通いだからそのまま襲うわけにもいかないな。」

   水無月:「あのですね…。」

     柏木:「流石に親がいるところで襲うのは難しいからな。」

   水無月:「考えるだけならいいですけど、絶対に実行に移さないでくださいね。」

  山下/GM:「水無月、ちょっと桐生ちゃんに電話してきてくれ。」

   水無月:「はい。」
          では近くの電話まで走ります。

  母親/GM:「はい、桐生です。」

   水無月:「同志館大学コンピュータ研の水無月と申しますが…。」
          桐生先輩の名前は何でしょう?

       GM:素子だ。

   水無月:「素子さんいらっしゃいますか?」

  母親/GM:「それが…そちらにもお邪魔してないんですか…。」

   水無月:「どうかされたんですか?」

  母親/GM:「実は…昨日の晩から帰ってきてないんです。」

   水無月:「いつからいないんですか?」

  母親/GM:「夜ちゃんと部屋で寝た、と思うんですけど、いつの間にか…。」

   水無月:「そうですか。 ではこちらも探してみます。」

   水無月:「〜ということらしいんです。 これはまた取り憑かれたのでしょうか?」

     柏木:「夜抜け出して夜遊び。 よくある話だ。」

   水無月:「それは違うと思いますよ。」

     柏木:「そうだな。 」

   水無月:「ちょっと先輩探してきます。」

       GM:何処に行く?

   水無月:そうですね、先輩が以前トランス状態になった地点に行きます。

       GM:<千里眼>には依頼しないんだね?

   水無月:だって知りませんもの。

     柏木:お互い教えてないからな。
          「俺は副部長の家に行こう。 そして家族にも顔を売っておく、と。」

   水無月:「先輩、そんなこと行ってる場合じゃないでしょう。」

     柏木:「そうだな、家に行っても肝心の副部長がいないんじゃ隙を見て押し倒
            すことも出来んな。 まず副部長を探そう。」

   水無月:「そんな動機で探さないでください。」

     柏木:まず副部長の家の前に行って、車止めてそこから歩いて24号線に向かう。

   水無月:では私は桐生先輩がトランス状態になった地点から南に走ってみます。

       GM:昇君、君は南に走っていく。 <探索>で<難易度>3で振って。

   水無月:視力が関係するのなら<鋭敏視覚>の修正が入りますね? (コロコロ)
          成功です。

       GM:では一度行き過ぎかけて、橋の下に人影が倒れてるのに気付いた。

   水無月:近づいてみます。 桐生先輩ですか?

       GM:そうです。 寝巻きのまま眠ってます。 裸足で歩いてたらしく足は血だ
          らけです。

   水無月:「桐生先輩! しっかりしてください!」
          揺すってみます。

  桐生/GM:「あれ? 水無月君?」

   水無月:「大丈夫ですか?」

  桐生/GM:「え? きゃあ、あたし、どうしてこんな格好してるの?」

   水無月:桐生先輩に上着を掛けます。
          「先輩、落ち着いてください。」

  桐生/GM:「ちょっと待って、状況が分からないの。」

   水無月:「全然何も覚えてないんですか?」

  桐生/GM:「ええ。」

   水無月:「とにかく一旦帰りましょう。 タクシー呼びますから。」

       GM:では家に電話して、タクシーを呼んだ。

   水無月:タクシーの後をバイクで追い掛けていきましょう。

       GM:柏木君、君はタクシーとその後ろのバイクとすれ違う。

     柏木:「今のは水無月か? ということは副部長見つけたということか。」
          なら歩いて戻ろうか。 多分本気で走ったら追い付く様な気もするが。
          でもばれたら恥ずかしいし。

   水無月:恥ずかしいんですか?

     柏木:現代で忍者なんてしてるってばれたら恥ずかしいぞ。

  昇は家に戻って着替えた桐生先輩から事情を聞いてみますが、全然覚えてないと
いう答えが返ってくるだけでした。

   水無月:ここから発見場所まで歩いたらどのくらいの時間がかかります?

       GM:2時間くらいかな。

     柏木:何故そこで寝てるんだ?

   水無月:そこで取り憑いていた幽霊が消えたんでしょうね。
          「昨晩は何時に寝たんですか?」

  桐生/GM:「夜1時くらいだったかしら…。」

     柏木:それはちょうどぴったりだな。 橋のたもとで大将が一騎打ちしたとき
          になる。

  桐生/GM:「あたし、いったいどうなっちゃたの?」

   水無月:「大丈夫、きっと全て解決してみせますよ。」

  桐生/GM:「水無月君…。」

     柏木:あ、ひょっとして俺もやばいかも。 昨晩俺も<自律>失敗してる。

   水無月:今晩は柏木先輩も桐生先輩と同じことになるかもしれませんね。

     神崎:くっくっ。 副部長は見つかった様ですね。 では…そうですね、祝園神
          社に行って近所の人に祝園神社のことを訊ねてみましょう。

       GM:神社のすぐ前で掃除してる女性がいる。

     神崎:「すみません。」

  女性/GM:「はい、何でしょう?」

     神崎:「同志館大学の学生なんですけど、こちらの祝園神社について何かご存
            じのことがあったら教えていただけませんか?」

       GM:「ああ、ちょっと待ってくださいね。」
          女性が家に引っ込むとしばらくして老人が出てくる。
          「神社のことかの?」

     神崎:「ええ、この先に出た出土品とこちらの神社が関係あるそうなんですが。」

  老人/GM:「この神社はね、昔朝廷に反逆した豪族が退治されてね、その後悪霊が
            出てね、それを押さえるために建てられたんじゃ。」

     神崎:「祝園、という名は何か由来まあるのですか?」

  老人/GM:「ああ、スルメのことを、縁起担いでアタリメと言うことがあるじゃろ?
            それと同じで昔は別の字を当ていたのじゃ。」

     神崎:「ほう、どんな字ですか?」

  老人/GM:「葬る、という字だったのじゃ。」

     柏木:葬園神社か。 そうか、ひらがなにしてしまうと区別出来ないんだな。

   水無月:葬るを祝う、ですか。

     柏木:言霊というやつか? ということはあの看板を書き換えれば収まるのか?

  老人/GM:「もともとはここで大勢の人が葬られた場所だったのじゃ。」

     神崎:「なるほど。 どうも参考になりました。」
          さて、発掘現場で夜まで待ってみましょうか。

   水無月:夜になったら発掘現場に向かいます。

       GM:では7時頃、神崎は昇君と出会う。

   水無月:「おや、神崎先輩、どうしたんです? 先輩が動くなんて?」

     神崎:「くっくっ。」

   水無月:「何か分かりました?」

     神崎:「ここには出土品がありますね。 くっくっ。」

   水無月:「やっぱり出土しちゃったのが原因でしょうか?」

     神崎:「どうでしょうね、くっくっ。」

       GM:そうして話してると8時くらいに車が1台近づいてくる。

     神崎:それは隠れるとしましょう。 くっくっ。

   水無月:隠れて様子を伺います。

       GM:車が止って降りてきたのは桂助教授だ。

   水無月:でしょうね。 で、何をしてます?

       GM:テントを覗き込んで回っている。

     神崎:くっくっ。 <千里眼>です。

       GM:テント中には長方形の模様の描いた紙が張ってある。 それをチェック
          して回ってる様だ。

   水無月:「ここからじゃ見えませんね。 何してるんでしょう?」

     神崎:「分かりませんか? くっくっ。」

   水無月:「ここからではね。」

       GM:一通りテントを回ると腕を組んで考え込んでる様だ。

   水無月:聞いてみましょうか。 姿を現して桂先生の前に出ます。

       GM:ではそこで<霊視>を振って。

   水無月:<集中力>1消費して<強制力>3で成功です。

       GM:先ほど桂助教授が覗いてたテントから何か感じる。 次第に霊気が強ま
          ってくる。

   水無月:どんな霊気です? 善悪は?

       GM:透明な霊気、という気がする。 それが何かとぶつかって火花散らして
          る様だ。

   水無月:桂先生の様子は?

       GM:険しい表情をしている。

   水無月:では桂先生の前に行って訊ねます。
          「桂先生、これはいったい何が起ってるんですか?」

    桂/GM:「え? 何かって?」

   水無月:「ここのテントから出てこようと火花散らしてるものが何か、ご存じで
            すよね?」

    桂/GM:「あなた、見えるのね。」

   水無月:「ええ。 何者です?」

    桂/GM:「過去の亡霊が起きちゃったのよ。 テントの結界でもう少しもつかと
            思ったんだけど、ちょっと駄目みたいね。」

   水無月:「向こうの道路に現れる幽霊はここから出てきたんですか?」

    桂/GM:「直接はこの辺りの一帯に溜ってたんだけど、それが形を持ったのはこ
            このせいね。」

   水無月:「どうすれば押さえ込めるんです?」

    桂/GM:「さぁ?」

   水無月:「分からないんですか?」

    桂/GM:「ええ、どういう目的で出てきたのかわたしにも分からないわ。」

     柏木:うーん、クライマクッスなのにその場にいないのはな。 ここで何とな
          くそこに行かなくては、と感じることは出来ないか?

       GM:<霊感>で<難易度>7。

     柏木:それは厳しいな。 (コロコロ) <集中力>2消費して成功。

     神崎:別に無理して成功させなくてもあなたは<自律>に失敗してるじゃない
          ですか。 そのうち現場に誘導されますよ。 くっくっ。

     柏木:操られる前に自分から動いた方がいい。 アルトに乗って現場に行く。

   水無月:霊気はどうなってます?

       GM:次第に強くなっていくね。

   水無月:「何か封印するため道具とかは無いんですか?」

    桂/GM:「今日破れるとは思ってなかったから持ってきてないのよ。」

   水無月:「まずいですね。」

    桂/GM:「霊の目的が分かればいいんだけど。」

   水無月:「多分木津川を渡りたいんでしょう。」

    桂/GM:「何か知ってるの?」

   水無月:昨晩のことを手短かに話しましょう。

    桂/GM:「なんとか渡してやる方法があればいいかもしれないわ。」

   水無月:「北側に加勢して南側を撃退すれば渡れるかもしれませんね。」

     柏木:しかし北側が正しいかは分からんな。 そでれひょっとして今度は南側
          が同じ様なことになるかも。

       GM:そうして悩んでるうちに札が1枚弾け飛ぶ。

   水無月:う、まずい。

       GM:残りの札も次々に弾け飛んで行く。

   水無月:何が出てくる? 桂先生を庇う位置に立ちます。

       GM:さて現場に向かう途中の柏木君、<自律>で振って。<難易度>6。

     柏木:3以下か。 (コロコロ)失敗。

     神崎:3以下じゃまず出ませんね。 くっくっ。

     柏木:<集中力>注ぎ込む。 (コロコロ、コロコロ、コロコロ) 駄目だ。 <
          集中力>使い果たした。

       GM:ではアルトは暴走して道端に突っ込んで止る。 君は何故か南に走って
          いかなくては、という気がする。

     柏木:おお、待っていろよ、センニュンティウス!

       GM:走れメロスか。

    桂/GM:「わたしはちょっと符を作ってくる。 霊に当られない様に気をつけて
            ね。 当られたら吸い込まれて一緒につれて行かれるから。」

   水無月:「わかりました。」
          
       GM:桂助教授は車で走り去っていった。

   水無月:<光の剣>構えて様子見てます。

       GM:すつろテントの方がぼんやりと光ったかと思うと、腐り掛けの銅剣を持
          ったスケッチで見た様な服装の霊が多数現れて南東の方に進み出す。

   水無月:それは力付くでも止めるべきか…。

     神崎:霊の中に大将はいます?

       GM:ここにいるのは雑兵の様だ。 兵達は南東へ、家などもすべて無視して
          通り抜けて行く。

   水無月:それはパニックになりますね。 追い掛けて行きます。

       GM:近所の家の人達が騒いでいる。

   水無月:でしょうね。

     神崎:私はここで待機していましょう。 くっくっ。

       GM:では木津川の西の岸に行き当たる。 霊達は岸で右往左往している。

   水無月:向こうへ渡りたいんですね。

     柏木:誰か橋作れないか。

   水無月:光の橋を作って…。

     柏木:落ちるだけだぞ。

       GM:霊達はどうしたらいいか分からなくなってる様だ。 で、昇君、とりあ
          えず近くにいた君に攻撃してくる。

   水無月:何故攻撃? <格闘>で避けましょう。 戦いたくはありませんから避け
          た後は後ろに下がります。

       GM:では少し離れて見ててください。 そうして見ていると北の方から異常
          なスピードで近付いてくる人影がある。

     柏木:<忍術>13で走ってる。
          「ほっほっ。」

   水無月:「あ、柏木先輩。 あのスピードはいったい?」

       GM:柏木君は何となく自分を把握してる様な気はするのだが良く分からない。

     柏木:俺は錯乱してない。 錯乱してる、寄りだ。

       GM:それは錯乱してるぞ。

     柏木:南に行きたい。 行かないでおこうと思うのだか行かないと気持悪い。

   水無月:「先輩!」

       GM:呼ばれると少し正気に戻る。 でもやっぱり南に行きたい。

     柏木:「よ。 これから南に行かなくてはならないんだ。 じゃ。」

   水無月:「先輩、しっかりしてください。」

     神崎:くっくっ。 お似合いですよ、柏木君。

     柏木:「俺はしっかりしてるぞ。」
          酔っぱらいの“しっかりしてる”と同じだな。

       GM:君はもう少し東に仲間が集まってる様な気がする。 合流しなくては、
          という気がする。

     柏木:「じゃ、待ち合わせがあるんで。」

   水無月:「待ってくださいよ、先輩!」

     柏木:「ほっほっほっほ。」

   水無月:「先輩! なんて速い。 操られてるせいでしょうか?」
          バイクで追い掛けます。

     柏木:「ほっほっ。 水無月、ノーヘルは危ないぞ。」

   水無月:「先輩、今時速40kmですよ?」

     柏木:「人間それくらい出る。」

     神崎:くっくっ。

       GM:発掘現場に桂助教授が帰ってくる。
          「どうなった?」

     神崎:「作業があるのならどうぞ。 私のことは気になさらずに。 くっくっ。」

   水無月:全部見てたんですから何があったか言えばいいでしょうが。

    桂/GM:「あなたは?」

     神崎:「私のことなど気にしてる場合ではないのでしょう? くっくっ。」

   水無月:説明すればいいでしょう?

       GM:桂助教授はテントに札張って回っている。

   水無月:今更貼ってもしかたないんですよ。 だから、神崎先輩、説明してくだ
          さいよ。

     神崎:まず見ていましょう。 くっくっ。

       GM:札を貼って念を込めるとテントがシャキンとなる。
          「ところであなた、いつからいたの?」

     神崎:「先ほど来たばかりですよ。 くっくっ。」

     柏木:嘘つき。

   水無月:傍観者に徹する気ですね。

    桂/GM:「じゃあ、さっきここにいた大学生の女の子、知ってる?」

     神崎:「そんなことより、川の方がいま大騒ぎですよ。 くっくっ。」

    桂/GM:「あちゃあ、出ちゃったの? 一度出ちゃったら札じゃ押さえられない
            のよ。」

     神崎:出土品指して
          「あそこにあった銅剣を持っていきましたしね。 くっくっ。」

    桂/GM:「何とか成仏させられればいいんだけど…。」

  昇と柏木が木津川に添って南下していくと、いつの間にか周りには見渡す限りの
白い影がいて、一緒に南に向かっています。 さらに霊に操られてるらしい虚ろな
目をした人も何人か歩いています。

       GM:桐生さんの姿も見える。

   水無月:「桐生先輩!」
          桐生先輩を捕まえます。

       GM:柏木君は皆と合流出来たし、もう走らなくてもいいだろう、という気に
          なる。 他の白い影もゆっくり歩いている。

   水無月:では桐生先輩を抱いて追い掛けていきましょう。

       GM:南に行くに従って操られた人の数が増えていく。 あの小学生達もいるね。

       GM:パニックを巻き起こしつつ、君達は南へと向かって行く。 霊達は障害
          物などお構い無しだか、操られてる人間達はもちろん通り抜けられない
          からあちこちにぶつかっている。

   水無月:それはどうしようもありませんね。 桐生先輩だけは守っています。

       GM:そしていよいよ例の河原にやってきた。

     神崎:では柏木君を<千里眼>で起してさしあげましょう。 眼光です。

     柏木:地球人じゃないぞ、お前。

   水無月:自分は動かずに安全な所から攻撃出来る。 最強ですね。

     神崎:<強制力>7で成功です。 くっくっ。 さぁ、起きなさい。

       GM:では柏木君ははっと気付く。

     柏木:「う、なんだ?」

   水無月:「柏木先輩、気付きました?」

     柏木:「おう、もう大丈夫だ。 しかし、水無月、こんな公衆の面前で堂々と
            副部長を抱いてるとはお前も中々やるな。」

   水無月:「そんなこと言ってる場合じゃないでしょう?」

     柏木:「さて、ここは風上にいって眠り薬でも流すか。」

   水無月:「霊に眠り薬は効かないと思いますよ?」

     柏木:「人間の方だ。 これから例の一騎打ちが始まったときに動かれるとや
            っかいだ。」

   水無月:「その前にまず正気に戻せる人は戻して帰ってもらいましょう。」
          皆の前に出て<光使い>閃光です。 <強制力>7です。

       GM:では何人か正気に戻った様だ。 桐生さんも戻った。

   水無月:「桐生先輩、気付きました?」

  桐生/GM:「あ、水無月君。」

   水無月:「ごめんなさい、先輩をまた巻き込んでしまって。」

       GM:正気に戻った人達は白い影を見て悲鳴をあげて逃げ出す。

   水無月:逃げるのなら逃げてください。 その方が安全です。

       GM:桐生さんも周り見て悲鳴をあげる。

   水無月:「大丈夫、先輩はきっと守りますから。」

  桐生/GM:「水無月君…。」

   水無月:「約束しますよ。 素子先輩。」

       GM:やがて橋のたもとに着く。 桂助教授は車で先に来て待っている。

     神崎:私も一緒にいますよ。 くっくっ。

    桂/GM:「あちゃぁ、とんでもないことになってるわね。」

     神崎:「武埴安彦と戦った南の大将の名は分かります?」

    桂/GM:「彦国葺(ひこくにぶく)という人よ。 当時の大和王権から来た軍の副
            司令官だったのよ。」

   水無月:「桂先生、どうしましょう? おや? 神崎先輩も来たんですか。」

     神崎:「柏木君。君は今夜は武埴安彦になるのです。 そして彦国葺と戦うの
            です。 くっくっ。」

     柏木:「は? なんだそりゃ?」

     神崎:「ここで武埴安彦が討たれなければいいのです。 くっくっ。」

     柏木:「しかしだな…。」

     神崎:「君がやらないのなら水無月君に要請するとしましょう。 そうすれば
            君は今回、まったくいいところ無しになりますね。 くっくっ。」

     柏木:「で、何をすればいい?」

    桂/GM:「2人が一騎打ちするでしょ? それが終わったときに武埴安彦が死んで
            なければいいのよ。」

   水無月:「なら矢を叩き落してしまいましょうか。」

    桂/GM:「それでもいいわね。」

     柏木:「俺が武埴安彦をするのなら矢には当たらないぞ。」
          当たったら空蝉(うつせみ)だ。 その場には丸太が転がっている。

       GM:皆の位置は?

     柏木:正面に立つ。

   水無月:少し横でいつでも飛び出せる様に待機します。 素子先輩は桂先生の側
          にいてもらいましょう。

     神崎:後ろから見ててあげましょう。 くっくっ。

       GM:ではやがて川の南に白い影達が現れる。 そしてその中から大将の彦国
          葺らしい影が弓を構えて進み出る。

     柏木:こちらも前に進み出る。

       GM:柏木君、君はいつの間にか武埴安彦になっている。 抵抗するのなら<
          自律>で振って。

     柏木:いや、このままいこう。

       GM:そうするとこの前と同じ様に、南側の彦国葺が弓に矢をつがえる。 武
          埴安彦となった柏木君の手にもいつの間にか弓と矢が握られている。

     柏木:弓か。 技能は何を使えばいい? <忍術>で使える?

       GM:使えてもいいでしょう。

     柏木:では当てにいこう。

       GM:では川を挟んで2本の矢が放たれる。

   水無月:そこに飛び出して彦国葺の矢を<光の剣>で叩き落します。 <強制力
          >8です。 (コロコロ) <体力>1消費して成功です。

     柏木:一騎打ちに横から手を出すか? ま、いいか。 こちらは<忍術>で<強
          制力>5で成功。

  彦国葺が放った矢は<光の剣>により叩き落されました。 一方、武埴安彦こと柏
木が放った矢は彦国葺の胸に突き刺さります。 その瞬間、南岸の軍勢がすっと消
え去りました。 北の軍勢からは歓喜の声が沸き上がります。 そして白い影達は川
を渡っていきます。 渡り終えると影達は静かに消え去っていきました。

     柏木:よし正体は隠し通した。 忍者だなんてばれたら恥ずかしい。

   水無月:でも時速40kmで走ってましたけど?

     柏木:それは幽霊に取り憑かれていたからだ。

   水無月:私は<光の剣>見せちゃいましたけど今更隠してもしかたありませんね。

    桂/GM:「終わったわね。 ご苦労様。」

     神崎:「向こう岸はどうなります?」

    桂/GM:「あれは北側の霊達が自分達の敵として作り出した者達よ。」

   水無月:「素子先輩、終わりましたよ。」

  桐生/GM:「何だったの?」

   水無月:「後でゆっくり話しますよ。」

       GM:取り憑かれていた人達はしばらく騒いでるけどやがて帰り出す。

     柏木:「明日の新聞に何と書かれるかな?」

     神崎:「原因不明の集団ヒステリーというところでしょうね。 くっくっ。」

     柏木:「そうだ、アルトを探さなくては。」

     神崎:「ではしっかり走って探すのですね。 くっくっ。」

   水無月:「僕達も帰りましょう。 送っていきますよ、素子先輩。」

  2,3日後、考古学実習が再開されました。 田中教授は学生達の前で嬉々として遺
跡の説明をしています。 そこから見える祝園ニュータウンの看板はいつの間にか
漢字に直されていました。

   水無月:どうやって手を回したんでしょうね?

     柏木:うーん、それにしても副部長落せんかったな。

       GM:今回一番桐生さんの側にいたのは昇君だったしな。 いつの間にか名前
          で呼んでるし。

     柏木:まだまだ。 隙を見つけしだい車に連れ込んでやろう。

   水無月:そのときは容赦なく叩き切りますよ。 まずはズボンのベルトを狙って
          あげましょう。

     神崎:くっくっ。

  
                              1997/5/18 冒険帝国公開セッションにて収録


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