ハイパーT&Tリプレイ

モデルはつらいよ


キャラクター
  ヴォン
    将来の賢者を夢見る人間の4レヴェル魔術師。 20歳の青年。
    ケオヅを拾ってしまったのが彼の不幸。
  ケオヅ・ガクラール
    家を飛び出して来た人間の4レヴェル戦士。 18歳の青年。
    幸せな奴であったが“幸せのペンダント”を装備しますますしあわせ〜に。
  アクアリス・フォン・シュトックヘルド
    エルフの4レヴェル魔術師の娘。 けっこうきつい性格のお姉様。
    熊の毛皮を着込んでいる。
    ハイパーバーサーク能力を得、並外れた戦闘能力を持つ。
  ティアナ
    人間の3レヴェル女魔術師。 17歳。
    優れた頭脳を持つ長身の女性。

         GM:さて前回は、エリオット領で内乱が起こったわけだけど、その間、
            アクアとティアナは何してたのかな?

 アクアリス:エルフの聖地で聖酒飲んでたわ。

   ティアナ:私も。

         GM:エルフの聖酒は人間には少々合わないかもしれない。 そういうわ
            けでティアナ、<耐久度>でセーヴィングロール。

   ティアナ:0レヴェル成功。

         GM:ティアナはたしかにエルフの聖酒を飲んだはず。 が、どうも前後
            の記憶が無い。 気が付くとアクアに背負われて森を歩いている。

 アクアリス:「もう少し長くいる予定だったんだけど。」

  クリス/GM:「ティアナちゃんって、見かけによらないんだ。」

   ティアナ:「私、何したの? …それほど変なことはしてないでしょ?」

 アクアリス:「だってねぇ。」

  クリス/GM:「ねぇ。」

   ティアナ:「何したってのよ。」

 アクアリス:「アタシみたいにか弱い娘に負ぶって行かせるなんてね。」

   ティアナ:「か弱いですって? どの口がそんなこと言うのかしら?」

         GM:さて、君達は早々にエルフの森を出て、ローンカイラスの町にやっ
            てきた。 町ではエリオット領で内乱があったという噂が聞ける。
            そしてもう一つ、知った人物が指名手配されている。

 アクアリス:「あら? これは?」

  クリス/GM:「これって、アー君のことじゃない?」

 アクアリス:「下に書いてある“熊の毛皮を着たエルフ”ってアタシのことね。
              あら? クリス、あなたとフィルのことは消してあるわね。」

  クリス/GM:「まぁ、フィルのことだから、情報操作したんじゃない?」

 アクアリス:「アタシ達もエリオットに領に行きましょう。」

         GM:アクアは熊の毛皮だから相当目立つな。 <幸運度>で3レヴェルの
            セーヴィングロール。 失敗すると賞金稼ぎの冒険者がやってくる。

 アクアリス:そんなもの、自動失敗以外成功よ。

         GM:アクアに<幸運度>なんてさせるものじゃないな。

          GM:アクアとティアナはエリオット領にやってきた。 来てみると内乱
             は無事鎮圧されたらしい。

 アクアリス:ジョージの城に行ってみましょう。

          GM:クリスがいるのを目敏く見つけたフィルが
             「姉さんだ姉さんだ。」
             とクリスに抱きつく。 クリスは《瞬き移動》で逃げる。 で、2
             人は追い掛けっこしながら何処かへ走り去ってしまった。

 アクアリス:「仲がいいと言えば仲がいい姉弟ね。」

ジョージ/GM:「はっはっは。 我が城へようこそ! 私がジョージ・エリオットだ!」

 アクアリス:「大変だったみたいね。」

ジョージ/GM:「はっはっは。 あの程度の反乱など大したことは無い。 何といっ
              ても私はジョージ・エリオットなのだからな!」

   ティアナ:「自信のわりには根拠が無いわね。」

ジョージ/GM:「根拠? 私がジョージ・エリオットである、これ以上の根拠はあ
              るまい。」

 アクアリス:「ところで向こうから聞こえてくる笑い声は?」

         GM:何処からともなくエコーを伴ってアークの笑い声が聞こえてくる。
            「けっけっけ。」
            「けっけっけ。」
            「けっけっけ。」

     ヴォン:そりゃ、コピーアークが30人もいればな。

   ティアナ:「で、本物は?」

ジョージ/GM:「はっはっは。 分からん! ついうっかり混ぜてしまった。」

     ケオヅ:「本物、って書いてなかったのか?」

ジョージ/GM:「書く前に混ぜてしまったのだ。」

 アクアリス:「スパイクアーマーを着てるのが本物でしょ?」

ジョージ/GM:「はっはっは。 全員にスパイクアーマーを支給してある。 何と言
              っても、我が領地は裕福であるからな。」

     ヴォン:「はっはっは、じゃないだろうが。」

ジョージ/GM:「まぁ、彼らのことは執事に任せてある。 あれは有能な執事だか
              ら、何とかするだろう。」

     ヴォン:「しかしあれ、どうする気だ?」

ジョージ/GM:「実験の結果、彼らは優秀な軍になりそうだ。 あの笑い声を聞く
              と大抵の相手は逃げ腰になるのでな。 戦闘能力もリビングアー
              マーを遙かに上回るしな。」

   ティアナ:「スパイクアーマーでリビングアーマーを作ったら?」

ジョージ/GM:「おお、良い考えだ。 早速研究させるとしよう。」

     ヴォン:そんな物が彷徨いていたら嫌だぞ。

   ティアナ:指揮官がアーク、部隊長がコピーアーク、その下にリビングスパイ
            クアーマー。

     ヴォン:い、嫌な軍だ。

ジョージ/GM:「さて、今回の事件は無事終わったわけだが、ここで君達に頼みた
              いことがあるのだ。 我が婚約者、ジェシカ・エトワール嬢に手
              紙を届けて欲しい。」

   ティアナ:「ラヴレターを私達に届けろって?」

ジョージ/GM:「今回の事件で、ジェシカ殿は気を揉んでおるだろう。 私の無事
              を知らせて欲しいのだ。 早く安心させてやらねばな。」

     ヴォン:心配してないと思うぞ。

 アクアリス:「分かったわ。 届けてあげる。」

ジョージ/GM:「よろしく言っておいてくれたまえ。」

     ケオヅ:「ジェシカって誰だ?」

 アクアリス:「ジョージの同類よ。」

     ケオヅ:「よし、では行こう。 で、どっちへ行くんだ?」

ジョージ/GM:「はっはっは。 私が地図を描いてやろう。 ここがこの城、そし
              て我が婚約者、ジェシカ殿の城はここだ。」

 アクアリス:「ちょっとこの地図、お借りするわ。 執事さん、執事さん。」

    執事/GM:「はい。」

 アクアリス:「この地図、間違いないかしら?」

    執事/GM:「拝見させていただきます。 おや、道が1本抜けてますな。 正し
              くはこうでございます。」

 アクアリス:これで安心ね。

     ヴォン:「ここからどれくらいかかる?」

    執事/GM:「歩いて3日ほどでございます。」

         GM:街道を進んでいくと、道ばたに人影が1人、蹲っているのが見える。

 アクアリス:行き倒れは拾うな。 それが教訓よ。

     ヴォン:行き倒れを拾うとろくな事が無い。

     ケオヅ:いや、オレはそれで助かったんだ。

   ティアナ:近付いてみるわ。

         GM:倒れてるのはベレー帽被ったお爺さん。 わりと上等そうな服だけ
            ど、今は少し汚れてる。 背中にずた袋を背負っている。

   ティアナ:「もしもし、どうしました?」

    老人/GM:「す、すまんが、水を貰えんか?」

 アクアリス:「はい、どうぞ。」

    老人/GM:「すまんのう。 いやぁ、助かった助かった。 ちょっと走ってしま
              ってのう。」

     ヴォン:「そんなに急いで何処へ行くんだ?」

    老人/GM:「急ぎたいわけじゃないんじゃが、ちょっと追われておってな。」

     ケオヅ:今追っ手は見えるのか?

         GM:いや、見える範囲に他に人影は無い。

 アクアリス:「ならお腹も空いてるんじゃない?」
            保存食を差し出すわ。

    老人/GM:「おお、ちょうど腹が減っておったところじゃ。 中々できた娘さ
              んじゃのう。 着てる物には今ひとつセンスを感じられんが。」

 アクアリス:「センスで戦うわけじゃないからいいの。」

       老人:「センスは大切じゃぞ。 伝説の英雄を描いた絵を見てみろ。 誰も
              熊の毛皮なんぞを着て戦っとりゃせんぞ。」

   ティアナ:「浮遊要塞の英雄なら今リオット城に30人ほどいるわよ。」

  一同笑。

    老人/GM:「浮遊要塞の英雄か? 1度会ってみたいものじゃ。 じゃが、今戻
              ると捕まるのでな。」
            さて、老人の顔を見たところで、全員、<知性度>で振って。

 アクアリス:4レヴェル成功よ。

         GM:この人の顔、何処かで見た様な気がする。 直接見たんじゃなくて、
            特徴を捉えた似顔絵を見た様に思う。 確かアークの顔の横に貼ら
            れていたんじゃなかったかな?

     ケオヅ:こいつも指名手配か?

   ティアナ:「あなたのお名前は?」

    老人/GM:「わしの名などどうでもいいじゃろ。」

     ケオヅ:怪しい。

   ティアナ:「何て呼べばいいの?」

    老人/GM:「“爺さん”でも何でも好きな様に呼んでくれ。」

 アクアリス:“爺さん”は賢者の杖がすでに登録してるから駄目よ。

  一同笑。

     ヴォン:「では“親父”、でどうだ?」

    老人/GM:「それでもいいぞ。」

 アクアリス:「では親父殿、これからどうするの?」

    老人/GM:「エトワールの町まで行きたいのじゃが…お前さん達、一緒に行っ
              てくれんかの? と言っても、お礼に渡せる物は何も無いのじゃ
              が…。」

     ケオヅ:「ならそのベレー帽をくれ。」

    老人/GM:「これは駄目じゃ。 これはわしのトレードマークじゃ。」

   ティアナ:お爺さんを観察してて何か気付くことは無い? <知性度>4レヴェ
            ル成功よ。

         GM:服や背負ってるずだ袋に何ヶ所か絵の具が付着してる。

 アクアリス:「親父殿は絵描きさん?」

    老人/GM:「そうじゃ。」

   ティアナ:「じゃ、似顔絵描いてよ。」

    老人/GM:「今は追っ手が来るかもしれんので勘弁してくれ。」

 アクアリス:「じゃ、とりあえず先に進みましょう。」

         GM:夕方には宿場町に着いた。

   ティアナ:ここの町にも張り紙は貼ってある?

         GM:ここには無い様だ。

 アクアリス:フィルがいればシーフギルドに問い合わせて貰えるんだけど。

   ティアナ:宿に着いたところで絵を描いてもらうわ。
            「綺麗に描いてね。 あ、待って、お爺さんはどんな絵、描くの?」

     ヴォン:裸体画専門とか。

    老人/GM:「わしは心で見た物をそのまま絵にするのじゃ。」

   ティアナ:とりあえず描いてもらうわ。

         GM:では<魅力度>で振って。

   ティアナ:自動失敗。

    老人/GM:「どうも筆がのらんのう…。」
            描くんだけど、落描きみたいな絵になる。

 アクアリス:サインは?

         GM:サインは“パブロ”と読める。

   ティアナ:プレイヤーはパブロといえば名前の長い画家を思い出したわ。 キ
            ャラクターの方は名前を聞いて何か思い当たることはない?

         GM:<知性度>で振って。

     ケオヅ:自動失敗だ。

         GM:すると何故か“犬”という単語が浮かんでくる。

  一同笑。

     ケオヅ:パブロ…の犬?

   ティアナ:私は4レヴェル成功。

         GM:エトワール領にパブロという有名な画家がいたのを思い出す。

     ヴォン:それが何故手配されてるんだ?

   ティアナ:多分、何処かの金持ちのお嬢さんが絵を描かせたんだけど、そのと
            き自動失敗振ったのよ。

  一同笑。

 アクアリス:有名な画家なのね。 アタシも描いてもらいたいわ。

  パブロ/GM:「お前さんを描くのか? しかしその熊の毛皮はのう…。」

 アクアリス:毛皮は脱ぐわ。

         GM:じゃ、<魅力度>でセーヴィングロール。

 アクアリス:ハイパーポイント使って3レヴェル成功。

         GM:ここでハイパーポイント使うか。
            「おお、これは描きがいがあるのう。」
            と非常に綺麗な絵ができあがる。

 アクアリス:これは後で値がつくかもしれないわ。

  一同笑。

  パブロ/GM:「しかしお前さん、熊の着ぐるみはもったいないぞ。 せっかくの
              美がそれでは隠れてしまう。」

 アクアリス:「これは機能美よ。」

  パブロ/GM:「機能美なら機能美で、例えばこちらのお嬢さんみたいにレザーで
              無駄無くまとめるとかあるじゃろうが。」

 アクアリス:アタシのもレザーなんだけど。

     ヴォン:爺さん誘って酒場で飲もう。
            「爺さん、今夜は俺のおごりだ。」

  パブロ/GM:「おお、すまんの。」

   ティアナ:「おごってくれるのね。 ありがと。」

     ヴォン:「うん?」

   ティアナ:「おごってくれるんでしょ?」

     ヴォン:「分かった分かった。」

 アクアリス:酒場のマスターに頼んで服を貸して貰って、ウェイトレスのふりし
            て見張ってるわ。

    ヴォン:「爺さん、爺さんが今まで描いた中で一番印象に残ってるのはどん
             な絵が?」

  パブロ/GM:「そうじゃな、ある人物の絵じゃな。」

     ヴォン:「どんな人物を描いたんだ?」

  パブロ/GM:「ある冒険者に一緒についていって絵を描かせてもらったのじゃが、
              あれは素晴らしい若者じゃった。 勇者と呼ぶに相応しい者達じ
              ゃったな。 わしもいい絵を描かせてもらった。 またあの者達の
              絵を描きたいのう。」

     ケオヅ:「爺さんも冒険に行ったのか?」

  パブロ/GM:「わしはただついていっただけじゃ。」

   ティアナ:「どう人達だったの?」

  パブロ/GM:「何と言ったかのう…おお、そうじゃ。 1人はユリウスという名の
              若者じゃ。 もう1人はたしか…オシ…オシリス、じゃったかのう。」

 アクアリス:ユリウスとオシリスならこの間兄のメルクが一緒に戦ったそうよ。

   ティアナ:私達もオシリスなら以前会ったことあるわね。

         GM:そうして飲んでいると、酒場の入り口からちょっとガラの悪そうな
            男が5人ほど入ってくる。 で、きょろきょろと酒場の中を見回すと、
            パブロに目を止める。
            「やっと見つけたぜ、この野郎。 さ、一緒に来てもらおうか。」
            とどかどかとパブロに近寄ってきて掴みかかる。

   ティアナ:掴んだ手をスプーンでペシッと叩く。

  追っ手/GM:「何するんだ、このあまぁ!」

 アクアリス:「すみません、店の中でもめ事は遠慮してください。」

  追っ手/GM:「こいつが大人しくついてきてくれればそれですむ。 まったく、
              こんな所まで来やがって。」

   ティアナ:「何のために連れていくの?」

  追っ手/GM:「オレ達のご主人がこいつを連れてこいとおっしゃってるんだ。」

   ティアナ:「お爺さんは嫌がってるわ。」

  追っ手/GM:「嫌がってようが何だろうが、オレ達はそう命令されてるんだ。」

     ジーク:「お前達の主人はとうして爺さんを連れ戻したいんだ?」

  追っ手/GM:「こいつはな、詐欺師なんだよ。」

  ティアナ:「どんな詐欺をしたの?」

 追っ手/GM:「高名な画家だというので招いてみれば、落描きみたいな絵を描き
             やがったんだ。」

  一同笑。

 アクアリス:「この人はムラがあるだけよ。」
            アタシとティアナの絵を見せて
            「ほら、どちらもこの人が描いた絵だけど、全然違うでしょ? こ
              ちらみたいに綺麗な絵を描くこともあれば、こちらみたいな絵も
              描くのよ。」

  パブロ/GM:「あそこの主人では全く描く気が起こらんのじゃ。 いやぁ、すま
              んの。」

 アクアリス:「ね、この人は気分によって描く絵が全然違うのよ。」

  追っ手/GM:「てめぇの気分が良かろうが悪かろうが、あんな落描き描きやがっ
              て。 お陰でご主人様はえらくお怒りだ。 さぁ、戻ってまともな
              のを描くんだ。 さもなきゃ金を返せ。 慰謝料上乗せしてな。」

 アクアリス:「お爺さん、いくら貰ったの?」

  パブロ/GM:「足代だ、というので300金貨渡された。」

     ケオヅ:「でもそれは足代なんだな。」

  パブロ/GM:「そうじゃ。 絵の代金は貰ってはおらん。」

     ヴォン:「一応描いたんじゃないのか?」

  パブロ/GM:「途中で止めた。 あれは絵とは言わん。」

 アクアリス:「お爺さん、すこし間をおいたら描く気、ある?」

  パブロ/GM:「いや、あの男はいかん。 センスの欠片も感じさせん男じゃった。
              高い服を着ればいいというもんじゃない。 指輪だのブレスレッ
              トだの、やたら金ぴかのをごてごてと付けおって。」

    ティアナ:アークも絵、得意だったわね。 アークに描かせてサインを偽装さ
             せる。 どうせ成金だから気付かないわ。

 アクアリス:それは駄目よ。 成金ならきっと他の人に見せびらかすわ。

     ケオヅ:『これはパブロのサインではございませんな。』とか言われるんだ
            な。

         GM:それも皆の前で。

   ティアナ:やっぱり周りにはそういう嫌味な人がいるのね。
            「この人が描く気になるまで待ってもらえない?」

  追っ手/GM:「そうはいかん。 見つけ次第引っ張ってくる様にとの仰せだ。」

 アクアリス:「でも芸術家に無理強いさせてもいい作品は描けないわよ。」

  追っ手/GM:「それはそうかもしれんが、こいつを連れていかんとオレ達が怒ら
              れる。」

      ケオヅ:段々弱気になってきたな。

 アクアリス:「ご主人って、どんな人なの?」

  追っ手/GM:「エリオットの町の商人のエストン様だ。 最近、ご主人は大儲け
              してな、これで上流社会の仲間入りだ、と意気込んでおられたの
              だ。 で、上流社会の人間なら肖像画くらいは必要だろう、とこ
              いつを招かれたのだ。」

   ティアナ:どちらを説得するべきかしら? お金になりそうなのはパブロさん
            を説得する方ね。

 アクアリス:「お爺さん、描きにくい物でも描ける様になれば、新しい道が開け
              るんじゃないかしら?」

  パブロ/GM:「描けんものは描けんのじゃ。 あの男のあのセンスの欠片もない
              服装を絵にするなど芸術への冒涜じゃ。」

     ヴォン:「相手に、服装その他一切を指定することを了承して貰えばどうだ?」

   パブロ/GM:「うむ、そうじゃな。 あの男でも、ちゃんとしたのを着れば多少
             は見られるかもしれんな。」

 アクアリス:追っ手達に
            「ね、聞いたでしょ? このお爺さんの要求通りにしてあげれば描
              いてくれるって。」

  追っ手/GM:「うーん、それでご主人様が納得してくれるかな? 金貨3000枚も
              したブランド品だと自慢気にしてた服だったからな。 あの人の
              ことだから、高い服を着てる姿を描いて欲しいだろう。」

 アクアリス:「でも絵を描いて欲しいんでしょ? こういう気難しいお爺さんに
              描いて貰うには、ある程度譲歩しないと駄目なんじゃないかしら?」

  追っ手/GM:「それはオレ達では判断しかねる。」

 アクアリス:「なら一旦戻ってご主人に伺ってみてはいかが?」

  追っ手/GM:「それじゃガキの使いじゃないか。 戻ってる間に逃げられたら困
              る。」

 アクアリス:「このお爺さんはそんな人じゃないわ。 浮遊要塞の英雄として保
              証してあげる。」

  追っ手/GM:「あーん、浮遊要塞の英雄? 姉ちゃん、吹かしてんじゃねぇよ。
              浮遊要塞の英雄が、こんな熊の毛皮着てるわけねぇだろ。 絶世
              の美女がいたって話は聞くけどな。」

   ティアナ:絶世の美女。 誰のことかしら?

 アクアリス:フィルじゃない?

   ティアナ:噂が妙な方に歪んで、ワーベアの戦士がいた、となってるとか。

     ケオヅ:実は浮遊要塞の英雄はモンスター軍団だった、とか。

 アクアリス:「英雄だってことを証明すればいいのね。」
            その辺の板切れ取って素手でバリッ。 個人修正が+33あるから素手
            で割れるのよ。

  追っ手/GM:「ね、姉ちゃん、とんでもないな。 これなら浮遊要塞の英雄にも
              勝てるかもしれないぜ。」

 アクアリス:「だからその英雄だって。」

   パブロGM:「ほう、中々見事な正拳突きじゃったのう。」

 アクアリス:「誰か1人ここに残って、お爺さんについていったら?」

         GM:<魅力度>で<説得>を振って。

 アクアリス:<説得>ならスキルも持ってるわ。 5レヴェル成功よ。

         GM:それは説得された。
           「そうだな、そうするか。」
           いや、まてよ、<魅力度>で5レヴェルも出したんだから、別の方向
           に流れるな。
           「それはそうと、姉ちゃん、一緒に飲まねぇか? 姉ちゃんほど綺麗
             な女は初めてだせ。」

 アクアリス:適当に受け流しておくわ。

  追っ手/GM:「お酌してくれよ。」

 アクアリス:はいはい、してあげるわ。

         GM:追っ手達は上機嫌になってる。

     ケオヅ:最初のガラの悪さは何処へ行ったんだろう?

 アクアリス:誰だって話し合えば分かってくれるのよ。 まぁ、分かってくれな
            い様ならケオヅをけしかけるだけのことだけど。

  2日後、一行はエトワールの町に到着します。

ジェシカ/GM:「ほっほっほ。 あたしがジェシカ・エトワールよ!」

 アクアリス:「こちらがジョージからの手紙よ。」

ジェシカ/GM:「ほっほっほ。 どうせあの人のことだから、このあたしが気を揉
              んでるんじゃないかと心配になったのね。 あたしが今回の顛末
              を知らないとでも思ってるのかいら?」

 アクアリス:「こういうのは知らないふりして受け取ってあげるものよ。」

         GM:「ほっほっほ。 あの人のことだから、きっと楽しいこと書いてる
              わよ。」
            手紙を執事に渡す。
            「セバスティアン、読み上げなさい。」
            「はっ。」

  『  はっはっは。 私はジョージ・エリオットだ!
      我が婚約者、ジェシカ殿、おそらくジェシカ殿は私の身を案じて眠れぬ日
    々を過ごしておられたことであろう。 しかし、何も心配することはない。
    私は無事なので、是非とも安心して欲しい。 何といっても私はジョージ・
    エリオット、何も恐れることは無いのだよ。 はっはっは。
      それでは我が婚約者殿に笑いのあらんことを。
                                            ジョージ・エリオット』

    執事/GM:「以上でございます。」

     ケオヅ:内乱の話が全然出てこなかったな。

     ヴォン:ジョージはあの程度の内乱など何とも思ってないのだろう。

   ティアナ:「わたしはてっきり、あなた宛てのラヴレターだと思ってたんだけ
              ど。」

ジェシカ/GM:「あの人が書いてくるのはたいていこんな物よ。」

 アクアリス:「でもジェシカさん、楽しそうね。」

ジェシカ/GM:「あの人といると退屈ということが無いのよ。 ほっほっほ、それ
              ではお返事を書いてさしあげてよ。 あなた達、届けてくださる
              わね?」

 アクアリス:「分かったわ。」

     ケオヅ:ジェシカの返事って、どんなんだろう?

 アクアリス:きっとジョージが大声で読み上げるわ。

ジェシカ/GM:「今日はうちの館に泊まっていくとよろしくてよ。 あら? そちら
              の方、どこかで見かけたわね。」

 アクアリス:「画家のパブロさんよ。」

ジェシカ/GM:「ああ、パブロね。」

 ティアナ:「ジェシカさんも描いて貰ったらどう?」

ジェシカ/GM:「ほっほっほ、以前描いていただいたわ。 だけど満足のいくもの
              ではありませんでしたわ。 でもそれはしかたのないこと。 パブ
              ロも所詮は人の子、このあたしの美しさを描くことができる者な
              ど神以外あり得ないのよ。 何故ならあたしはジェシカ・エトワ
              ールなのですから。 ほっほっほ。」

   ティアナ:絵にも描けない美しさ、ね。

  パブロは一緒についてきた追っ手の男2人とともに屋敷に帰ります。

 アクアリス:アタシもパブロのところに行くわ。

         GM:わりと立派な屋敷です。

 アクアリス:「けっこう立派な屋敷ね。」

  パブロ/GM:「気前よく払ってくれるのがいるのでな。 金のことはあまりよく
              分らんが。」

 アクアリス:価値が分らないからさりげなく値打ち物が置いてあったりするのね。

         GM:屋敷に帰ると、召使らしい男が出迎える。
            「お帰りなさいませ。 おや、お客様ですか。」
            「ちょっと一緒になっての。 部屋の用意をしてやてくれ。」

 アクアリス:「お世話になります。」

         GM:「部屋でございますか。 女性がお1人に男性がお2人となりますと、
              同室というわけにはいきませぬな。」
            「わしの部屋を使ってもらってくれ。 わしは今夜はアトリエで寝
              る。」

 アクアリス:警戒しながら寝るわ。

         GM:では何事も無く朝になった。

 アクアリス:あら、予想が外れたわね。

  一方、ジェシカの屋敷では…。

   ティアナ:今夜は立派なベッドで寝られるわね。

         GM:しかしこの屋敷で寝ると、奥の部屋から引っ切り無しに高笑いが聞
            こえてくる。 というわけで寝られるかどうか<幸運度>でセーヴ
            ィングロール。

  一同笑。

     ケオヅ:寝るのに判定が要るのか。

     ジーク:2レヴェル成功だ。

         GM:2レヴェル程度では声が響いてくる。 それでも寝られるかどうか
            <耐久度>で2レヴェルのセーヴィングロール。

     ジーク:そんなもの無理だ。

         GM:では今日1日は<体力度>を2点減らしておいて。

     ヴォン:「眠い…。」

ジェシカ/GM:「ほっほっほ。 昨日はよく眠れて?」

     ケオヅ:「ああ、良く寝た。」

ジェシカ/GM:「朝食を食べておいきなさい。ほっほっほ。」

 アクアリス:その笑い声を聞きながら食べると全然美味しくなさそう。

     ヴォン:「その笑いはなんとかならんのか?」

ジェシカ/GM:「ほっほっほ。 食卓に笑いは欠かせないものよ。」

  一同笑。

     ヴォン:「う、頭に響く…。」

 アクアリス:「お早うございます。」

  パブロ/GM:「ああ。 さて、あの商人のことじゃが、ちゃんとした服を着せれ
              ばましになるかもしれん。」

 アクアリス:「そうそう、飾り付けすればいいのよ。」

  パブロ/GM:「そういうことなら服を持っていこう。 おい、ドラッケン、お前
              も一緒に来い。 例のポケットに適当に服を詰め込んで来るのじ
              ゃ。」
            と召使も同行させる。

ジェシカ/GM:「ほっほっほ。 これがジョージへのお返事よ。 よろしく頼むわ。」

 アクアリス:「分かったわ。 では出発しましょう。」

     ヴォン:笑い声が頭に響く…。やっとこの笑い声から解放される。

 アクアリス:「あら、ヴォン、気分が悪そうね。」

ジェシカ/GM:「ほっほっほ。 もう1晩泊っていかれてもよろしくてよ。」

     ヴォン:「い、いや、いい。 すぐに治る。」

  一行はジョージの城に帰ってきます。

         GM:パブロは途中で別れて商人の所に行った様だ。

   ティアナ:「ジェシカさんからお返事をもらってきたわ。」

ジョージ/GM:「おお、ジェシカ殿の返事か。」
            ジョージは手紙を開いて読み始める。
            「うん? これは何という字だ?」

  一同笑。

     ケオヅ:そうか、読めないのか。

   ティアナ:《翼》が使えるんだから、最低<知力>14はあるはずなのに。

ジョージ/GM:「はっはっは。 ジェシカ殿は達筆だな。」

  『  ほっほっほ。 あたしがジェシカ・エトワールよ!
      甘いわね、ジョージ・エリオット! あなたが書いた程度のこと、このあ
    たしが知らないと思って? あたしを誰だと思ってらっしゃるのかしら?
      あたしが心配してるか心配なら、そんな心配は無用ですわよ。 何故なら、
    あたしはジェシカ・エトワールなのですから。
    P.S.あなたの手紙、誤字脱字が5ヶ所もありましてよ。
                                            ジェシカ・エトワール』

   ティアナ:似た者夫婦ね。

ジョージ/GM:「はっはっは。 私を心配させまいと、強がってみせているのだな。」

     ヴォン:処置無しだな。

         GM:翌日、パブロが召使のドラッケンと共に訊ねてくる。

 アクアリス:「絵は描けたの?」

  パブロ/GM:「それなりの物はな。 あの男もちゃんとした格好をすればそれな
              りに見えるものを。」

 アクアリス:「それは良かったわね。」

  パブロ/GM:「さて、今日はお前さん達に頼みたいことがあるんじゃ。 お前さ
              ん達の冒険に、一緒についていかせて貰えんか?」

 アクアリス:「それは構わないけど。」

  パブロ/GM:「おお、そうか。 それはありがたい。 お前さん達と一緒にいれば
              浮遊要塞の英雄に勝るとも劣らん冒険の絵が描けそうじゃ。」

 アクアリス:アーク呼んでくるわ。
            「アーク、浮遊要塞の絵を描いてあげて。」

  アーク/GM:「けっけっけ。 描くんか?」
            30人がずらりと並んで描き始める。

 アクアリス:30人もいれば誰かがクリティカルするわね。 一番いい絵をパブロ
            に見せるわ。

  パブロ/GM:「お、おお。 これは素晴らしい。 こんなところにこんな素晴らし
              い人材がいたとは。」

 アクアリス:「ね、真に迫った絵でしょ? 実際浮遊要塞に乗ったからこそ描け
              るのよ。」

  パブロ/GM:「それもそうじゃな。 そういえばお前さんのあの正拳突きのこと
              もあるし、どうやら浮遊要塞の英雄というのは本当の様じゃな。」

 アクアリス:「そうそう。」

  パブロ/GM:「しかしじゃな、これとこれ、もう少し格好を考えるべきじゃと思
              うぞ。 せっかくの絵がこれでは台無しじゃ。」

   ティアナ:このときアークはピキニパンツに10フィートの棒だったのよね。

  パブロ/GM:「よし、ではわしが完璧な絵を描いてやろう。 じゃがその服は換
              えさせてもらうぞ。 そうじゃな、魔法使いならやはり…おい、
              ドラッケン。」
            と召使のドラッケンに合図する。 ドラッケンはポケットをごぞご
            ぞすると、ローブを取り出してくる。

     ケオヅ:4次元ポケットか。

         GM:パブロはケオヅを見て
            「やはり戦士はプレートメールじゃな。」
            「プレートメールでございますね? はい、プレートメールー♪」

  一同笑。

     ケオヅ:やはり4次元ポケットだ。

  パブロは次々と服を出しては一行に着替えさせます。

         GM:ヴォンに向かって
            「む、魔術師がプレートか。」

     ヴォン:「腰に剣を下げれば魔法戦士に見える。 それならいいだろ?」

  パブロ/GM:「魔法戦士らしい動きができるのか?」

     ヴォン:「後ろで魔法かけるのだって魔法戦士らしいぞ。」

   ティアナ:「私はこのままでいいわよね。」

  パブロ/GM:「最近の流行りは肌も露なビキニ型のローブなんじゃが。」

   ティアナ:「誰よ、そんなのが流行ってるって言ったの。」

  一行はその後も様々な服を着せられ、ポーズを取らされます。

  パブロ/GM:「ふむ、こんなところじゃな。」

 アクアリス:「アタシ達、ここに何しに来たのかしら?」

     ケオヅ:「モデルになりに来たんだ。」

  パブロ/GM:「うーむ、やはり実戦してるところを描きたいのう。 この辺りに
              モンスターが出るところは無いかのう?」

     ケオヅ:やっぱりそう来たか。

ジョージ/GM:「はっはっは。 モンスターか? モンスターなら、最近、我が領土
              の海辺の洞窟に巨大な蛇が出るらしいのだ。 退治に行く予定だ
              ったのだが、内乱で延びていたのだよ。」

  一行はパブロと共に、海辺の洞窟に蛇退治に向かいます。

         GM:高笑いをあげつつジョージが突き進んで行く。 すると笑い声に引
            き付けられたのか、ゴブリンが10匹ほど現れる。

 アクアリス:戦いになるのかしら?

         GM:ゴブリンは突進してくる。

 アクアリス:しかたないわね、まずチャクラムを投げるわ。

         GM:パブロはスケッチブックを取り出してデッサンを始める。
            「うむ、リュックを背負ったまま戦うのは今一つ絵にならんのう。
              戦闘のときは外して貰えるか?」

 アクアリス:はいはい。

         GM:戦うときはどの様に戦うか宣言して。 例えば、“剣を上段に構え
            ると先頭のゴブリンの頭目掛けて風を切りつつ振り下ろす。”とか。

  一同笑。

   ティアナ:《これでもくらえ!》 よ。 いつもより芝居がかった動作で魔法を
            かけるわ。

  ゴブリン10匹は一行の敵ではありませんでした。 ケオヅのバーサークにより、
あっと言う間に叩き伏せられます。

         GM:さて瞬く間にゴブリン10を屠ったケオヅ君、<魅力度>で振って。

     ケオヅ:ハイパーポイントだ! うっ、0レヴェル成功しかできなかった。

  パブロ/GM:「どうも速過ぎてうまく描けなんだ。 もう1度戦ってくれんかのう?」

     ヴォン:「そうはいってももうゴブリンはいないぞ。」

  パブロ/GM:「いかんの、ちゃんと描けるまで戦ってくれなくては。」

   ティアナ:まるで It came from late late late show ね。

     ヴォン:パブロが『カット』と言うと敵味方とも止るんだな。

         GM:ゴブリンと戦ってから、1時間ほど進むと綺麗な花の生えた広場に
            出てきた。
            「ふむ…厳しい冒険の最中に、ふと花を愛でる娘。 絵になりそう
              じゃな。 お前さん、そこで花の首飾りでも作ってくれんか?」

 アクアリス:「はいはい。」
            (コロコロ) あら、ファンブル。

  パブロ/GM:「駄目ではないか。 それでは絵にならん。 そちらのお前さん、頼
              む。」

   ティアナ:「しかたないわね。」

  パブロ/GM:「待てよ、花と戯れるのならドレスの方がいいな。 このドレスを
              着てくれ。」

   ティアナ:それはこのままの服でいきましょう、と<説得>するわ。 0レヴェ
            ル成功。

         GM:パブロは1レヴェル成功したから逆に<説得>されてしまった。

   ティアナ:「何処で着替えろってのよ。」

  パブロ/GM:「それはなんとか場所見つけて着替えてくれ。」

 アクアリス:4次元ポケットの中。

ジョージ/GM:「はっはっは。 《姿隠し》を使えばいいではないか!」

   ティアナ:「でも私さっきの戦闘で消耗してるから。 ヴォン、かけてくれる?」

     ヴォン:「分った。」

         GM:ヴォンがかけるの? 《姿隠し》はかけた本人には見えるよ。

  一同笑。

   ティアナ:「あっち向いててよ。」
            着替えたところで<魅力度>で振るわよ? (コロコロ) 3レヴェル
            成功。

  パブロ/GM:「おお、これじゃこれじゃ、わしが描きたかったのは。」

 アクアリス:「ティアナ、しばらくその格好していたら?」

         GM:やがて洞窟が口を開けている。
            「はっはっは。 あの洞窟の中に蛇の化け物がいるらしい。」

 アクアリス:「灯りはある?」

ジョージ/GM:「はっはっは。 ちゃんと油要らずのランタンを持ってるぞ。」

   ティアナ:「コインが無い、なんてことはないわよね?」

ジョージ/GM:「はっはっは。 このランタンは特注品でな、宝石を入れても付く
              のだよ。」

  一行は蛇を探して洞窟の中を進んでいきます。

         GM:進むと、下に向かって急な崖になっている。 端の方は緩やかなっ
            ているので、端沿いなら普通に降りられそう。

 アクアリス:なら素直に端沿いに降りるわ。

         GM:降りきったところでパブロが
            「崖を登るシーンも冒険譚に欠かせんと思わんか?」

     ヴォン:「こ、こら、ちょっと待て。」

   ティアナ:「ドレスで登れなんて無茶言わないわよね?」

  パブロ/GM:「そうじゃな、そちらの2人、登ってくれ。」

     ヴォン:「登ればいいんだろ、登れば。」

         GM:登るなら<器用度>で1レヴェルのセーヴィングロール。

     ヴォン:ハイパーポイント使って成功だ。

     ケオヅ:オレも成功。

         GM:では今度は<魅力度>でどうぞ。

     ヴォン:0レヴェル成功だ。

     ケオヅ:同じく。

  パブロ/GM:「うーん、今ひとつじゃのう。 もう1回登ってくれんか?」

     ヴォン:「冗談じゃないぞ。」

 アクアリス:「アタシが登るわ。」
            登るのは成功、<魅力度>は5レヴェル成功。

  パブロ/GM:「おお、素晴らしい。 これは描きがいがある。 いやぁ、お前さん
              達と一緒に来て良かった。」

         GM:先に進につれ次第に下っている。 やがて、半分くらい水没した部
            屋に出る。

     ケオヅ:「爺さん、先に言っておくが、泳げとかいうなよ。」

  パブロ/GM:「プレートを着て泳げなどと無茶は言わん。」

   ティアナ:「ドレスでも泳がないわよ。」

         GM:さて全員、<知性度>で振って。

   ティアナ:4レヴェル成功よ。

         GM:ティアナは水面から、蛇の頭がニョッと出たのに気付いた。

   ティアナ:「ジョージさん、蛇ってあれ?」

ジョージ/GM:「おお、多分あれだな。 では退治するぞ! はっはっは、パブロよ、
              このジョージ・エリオットの活躍を絵にするがいい!」
            と水の中に突っ込んでいく。 すると、先ほどの蛇の頭の隣に、も
            う一つ頭が出てきた。 その後ろにさらにもう一つ。

  一同笑。

     ケオヅ:3体いるのか? それとも3つ首か?

         GM:首はどんどん出てくる。 全部で7つ出てきた。 でも胴体は一つだけ。

   ティアナ:大きさは?

         GM:全長4mくらい。 2mくらいの頭が7つある。
            「おお、これはヒドラではないか! はっはっは、このジョージ・
              エリオットが見事退治してやろう。」

 アクアリス:ならジョージに《韋駄天》。

   ティアナ:ジョージに《魔剣》よ。

     ヴォン:肉体労働者よ、《魔剣》をかけてやる。

     ケオヅ:ハイパーバーサークだ! ヒットは149点。

         GM:それにジョージのヒットを加えると…ヒドラの首のうち、4本が飛
            んだ。

 アクアリス:結構脆いわね。

         GM:ヒドラの首が飛んだ。 しかし、その傷口から、新しい頭が生えて
            きてる様だ。

 アクアリス:<知性度>で4レヴェル成功よ。 ヒドラの首のこと、知ってていい
            でしょ?

         GM:いいよ。 ヒドラは首を切り落としても、傷口を焼かない限り生え
            てくる。 《炎の嵐》を使えばレヴェル分の傷口を同時に焼ける。

   ティアナ:私だと3ヶ所しか焼けないわ。

         GM:ジョージなら4ヶ所焼くことができる。 だたし、焼く場合は《炎の
            嵐》のヒットを加えることができない。

   ティアナ:ジョージは《韋駄天》かかってるから焼いてから殴ることもできる
            わよね。 ジョージに焼いてもらうわ。

  第2ターン、《炎の嵐》により4つの首を焼き、さらに残り3本の首も切り落と
すことができました。

         GM:まだ胴体が残ってるけど、攻撃力は無いね。

   ティアナ:ならあと3本焼いておくわ。

         GM:ではヒドラは無事退治された。 さて、終わったところで全員<魅
            力度>で振って。

     ケオヅ:0レヴェルだ。

   ティアナ:私は1レヴェル。

     ヴォン:オレは6レヴェル成功したぞ。

 アクアリス:6レヴェル成功よ。

  パブロ/GM:「おお、素晴らしい。 水の中で戦う勇者か。 うむ、いいのう。」
            パブロは上機嫌で描いてる。

 アクアリス:「ジョージさん、これの何処が蛇なの?」

ジョージ/GM:「はっはっは。 ヒドラは蛇じゃないか。」

 アクアリス:「じゃ、今回の報酬は7倍ね。」

ジョージ/GM:「うん、7倍?」

     ヴォン:「復活するんだからさらに倍だな。」

ジョージ/GM:「む、14倍か? いや待て、それは何か違うぞ。」

 アクアリス:そうそう、ヒドラの尻尾を切ってみるわ。

         GM:何をしたいの?

 アクアリス:剣が出てこないかなって。

  一同笑。

         GM:数日後、パブロが4枚の絵を持ってくる。
            「いい絵を描かせて貰ったお礼じゃ。 受け取ってくれ。」

     ケオヅ:<魅力度>成功してないからろくな絵じゃなさそうだな。

         GM:ケオヅは最高0レヴェルだったので残念ながら0レヴェルの絵だ。
            ティアナが3レヴェル、ヴォンとアクアが6レヴェルの絵を貰える。

 アクアリス:最初の肖像画は?

         GM:それもあったね。 じゃ、アクアは6レヴェルと3レヴェルの絵を貰
            った。

   ティアナ:さっさとお金に代えるわ。

     ヴォン:しかし、こんな絵、売れるのか?

         GM:パブロのサインが入っていれば画商がそこそこの値段で買い取って
            くれる。 流石に0レヴェルの絵はたいした値段にならないけど。

     ケオヅ:オレだけ0レヴェルか。

  パブロ/GM:「お前さんはどうも描きにくくてのう。 少々動きが速過ぎるのじ
              ゃ。 今度はもう少しゆっくり動いてくれ。」

 アクアリス:《韋駄天》をかけたのは失敗だったかもしれないわね。

         GM:パブロに《韋駄天》をかけておけば描けたかもね。
            「お前さん達は中々いい素材じゃ。 機会があればまた是非一緒に
              行きたいのじゃが、どうじゃ?」

     ヴォン:「爺さんとつきあってたら身体がいくつ在っても足りんわい!」

  モデルはつらいよ
                       1998/5/9 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録

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