ハイパーT&Tリプレイ

奪われたハート


キャラクター
  アクアリス・フォン・シュトックヘルド
    エルフの4レヴェル魔術師の娘。 けっこうきつい性格のお姉様。
    熊の毛皮を着込んでいる。
    ハイパーバーサーク能力を得、並外れた戦闘能力を持つ。
  クリスターラ
    エルフの4レヴェル呪術師の少女。
    フィリスターサスという弟(妹?)がいる。
    賢者の杖, および愚者の杖に装備されている。
  セイグル・テグナス
    ドワーフの3レヴェル戦士。
    釣りの名人。
    魔斧“焔喰い”を振りかざし人間離れした攻撃力を持つ。
  ジョージ・エリオット
    人間の4レヴェル魔法戦士。
    NPCであったが今回はPC。
    ローンカイラスの貴族の二男坊であり、地図作成組合のメンバー。
    その高笑いが彼の存在意義。

  今回の舞台はローンカイラスの貴族、ジョージ・エリオットの屋敷からです。
 
  少し前にエリオット家とエトワール家の主催でトライアスロンが開かれました。
そして今晩は、優勝者アクアリスを称えるという名目で宴会です。…ま、毎晩何
らかの理由を作って宴会はしているのですが。

   ジョージ:「はっはっは、私がジョージ・エリオットだ! アクアリス殿、こ
              の度は御苦労であった。」

         GM:さて、前回エリオットの屋敷にいたアクアリスとジョージはいいと
            して、あとの2人はどうします?

     クリス:宴会? もちろん出る☆

         GM:前々回では、あなたは弟のフィルと仲良く追い掛けっこしてました。

     クリス:あたしは真剣に逃げてるんだけど…。

         GM:ではクリス、見事フィルを振り切れたか、<幸運度>で振ってみて
            ください。

     クリス:<幸運度>はレヴェルが上がったから上げたの。 (ころころ)6ゾロ!
            6レヴェル成功☆

  一同爆笑。

 アクアリス:よっぽど会いたくないのね。

         GM:それはすごい。 ではフィルの対抗ロールをしてみましょう。 (コロ
            コロ) おや、5ゾロ。

     クリス:げ★

         GM:フィルの方はよっぽど会いたかったようです。 (コロコロ) でも5
            レヴェル止まり。

     クリス:やったぁ☆

         GM:うーん、ハイパーポイント使うべきでした。

     クリス:そんなことに使ってどうするの。

         GM:そりゃ、フィルにとって姉さんの側にいる、というのは第一目的で
            すから。

     クリス:うーん…。 ま、いいや。宴会に出る☆。

   ジョージ:「はっはっは、どんどん飲んでくれたまえ。」

     クリス:「うん、飲む☆ かんぱ〜い☆ ね、あたし、エルフの里からワイン
              持ってきたよ。 みんなで飲も☆ ね、ジョージ、グラスちょうだ
              い。」

   ジョージ:「はっはっは。 おい、パーカー、グラスだ。」

執事のパーカー/GM:
            「畏まりました。」

   ジョージ:「はっはっは、これがエルフの酒か。 まったりとしていてコクが
              あり、それでいて少しもしつこくなく爽やかなのどごし…。」

     クリス:「いいでしょ? 幸せ幸せ☆」

賢者の杖/GM:「こりゃ、クリス、お主ばかり飲んでおらんと、わしにも飲ませて
              くれ。」

     クリス:「はいはい、爺様にもワイン塗ってあげる。」

愚者の杖/GM:「クリスよ、我にも飲ませてもらえぬか?」

     クリス:「ソウル=ラグ=カース、杖同士、爺様と仲良くしてよ。」

愚者の杖/GM:「ああ、よかろう。」

     クリス:「じゃ、ソウちゃんにも塗ってあげる。」
            ペタペタ。

         GM:2本の杖にワインを塗ると、ワインはあっという間に染み込んでい
            きます。

   セイグル:GM、わしも前回、トライアスロンに出場したことにしてはいかんか?

         GM:優勝者はアクアリス、というのは動かせませんが、出場はしたこと
            にしていいですよ。

   セイグル:よし、わしは一旦はトライアスロンに出場した。 したはいいが、
            海を見ると、ついふらふらと釣りをしたくなってしまった。

  一同笑。

   セイグル:で、棄権して1日中釣り糸垂らしておったわけだ。

         GM:それではその成果を<釣り>で振ってみてください。

   セイグル:5レヴェル成功だ。

         GM:では海釣りですから…イシダイが連れました。

     クリス:「わぁい、鯛のお刺身☆ ワインに合うのよ、これが。」

         GM:さて、ジョージ、宴会を終わって、あなたが部屋に戻ってくると、
            部屋の片隅で光ってるものがあります。

   ジョージ:「うん、何だ?」

         GM:光ってるのはルビーを填め込んだメダルです。 このメダルは、あ
            なたがこの領地を父親チャールズ候から与えられたときに父親から
            贈られたものです。 先祖代々伝わる由緒正しいものだと聞いてい
            ます。

   ジョージ:はっはっは、手に取ってみよう。

         GM:メダルは赤く光ってます。 確か、父親はこのメダルを渡すときに
            何か言ってたと思います。

   ジョージ:はっはっは。 さて、父上は何とおっしゃっていたのかな?

         GM:<知性度>で振ってみてください。 <記憶術>の技能があれば使え
            ます。

   ジョージ:はっはっは、自動失敗だ。 よし、執事を呼んで訊いてみよう。
            「はっはっは、はっはっは、はっはっは。」

パーカー/GM:「はい、ご用でしょうか。」

   ジョージ:「はっはっは、このメダルについて何か知っているか?」

パーカー/GM:「お父上、チャールズ候から贈られたメダルでございます。」

   ジョージ:「このメダルを渡すとき、父上は何かおっしゃっていなかったか?」

パーカー/GM:「そちらのメダルに関しては、エリオット家初代当主である、ジャ
              ック・エリオット様のお言葉が伝わっているそうでございます。

  『このメダルが光るとき、災厄が目覚める。
    我が子孫よ、我が墓に訪れよ。
    我が子孫よ、未知なる地の地図を描け。
    我が子孫よ、笑いを絶やすことなかれ。』

   ジョージ:「はっはっは、そうか、ご先祖の墓を訪れればいいのだな? よし、
              出発するぞ。パーカー、支度をしろ。」

パーカー/GM:「今からご出発されるのですか?」

    ジョージ:「そうだ、今すぐだ。」

パーカー/GM:「ですが、もう夜も遅うございますし、明日の朝になさってはいか
              がでしょう?」

   ジョージ:「はっはっは、それもそうだな。 よし、今日はもう寝よう。」

     クリス:今回は土地神様の祠探索かな?

  翌朝。

   ジョージ:「はっはっは、早起きは3銅貨の得!」
            というわけで日の出とともに起きる。 そして客間の扉をバタン。
            「はっはっは、起きるのだ。」

   セイグル:わしは朝から堀で釣りしてる。

 アクアリス:アタシは厨房でパン焼いてるわ。

   ジョージ:「うん? いないのか? はっはっは、皆早起きだな。」

     クリス:あたしは低血圧なの。
            「すー。」

   ジョージ:バタン。
            「はっはっは、クリス殿、起きるのだ。」

     クリス:「んー、あと5分。」

         GM:ジョージは女性の寝室に入っていったの?

   ジョージ:はっはっは、そんなこと、まったく考えてもいない。
            「さぁ、出かけるぞ。」

     クリス:布団被る。

         GM:そう簡単には起きないでしょうねぇ。フィルも毎朝苦労してました。

   ジョージ:「はっはっは、起きるのだ。」

 アクアリス:「そんなんじゃ起きないわよ。」
            クリスの鼻先に酒蒸しパンをプラプラ。

     クリス:「くんくん。」

         GM:じゃ、クリス、酒の匂いで起きるか、クリススペシャル技能の<酒
            感知>で振ってみて。

     クリス:3レヴェル成功。
            「くんくん、ああ、いい匂い。」
            寝ぼけながら酒蒸しパンの方へ手を延ばす。

   ジョージ:はっはっは、そのまま酒蒸しパンを持ったまま出ていこう。

     クリス:ふらふらと酒蒸しパンを追い掛けていく。

         GM:寝間着のままなんですけど?

     クリス:そんなことまで頭回ってないよ。

   ジョージ:「はっはっは、早く着替えるのだ。」

     クリス:「着替えたらそれ、食べさせてくれる?」

   ジョージ:「はっはっは、好きなだけ食べるといいぞ。」

     クリス:「じゃ、着替えるから出ていって。」

   ジョージ:では次はドワーフの居場所を探すとしよう。

 アクアリス:「セイグルなら屋敷の堀に釣りにいったわよ。」

   ジョージ:「はっはっは、堀だな?」
            窓から顔出して
            「おぉい、セイグル殿〜!」

   セイグル:怒鳴り返す。
            「うるさい〜! そんなでかい声出したら魚が逃げるだろうが〜!」

  一同爆笑。

   ジョージ:「わかった〜! 私が悪かった〜!」

   セイグル:「分かればいいのだ〜!」

   ジョージ:「はっはっは、セイグル殿には後で話を通すとしよう。 よし、セ
              イグル殿の釣りが終わり次第出発するぞ。」

 アクアリス:「何処へ?」

   ジョージ:「はっはっは、墓参りだ。」

     クリス:「誰の?」

   ジョージ:「私の先祖だ。」

     クリス:「行ってらっしゃい。」 

   ジョージ:「はっはっは、お前達も来るのだ。」

     クリス:「どうして?」

   ジョージ:「はっはっは。 …そういえば理由が無いな。」

パーカー/GM:「お坊っちゃま、ジャック様の御陵墓の内部は迷宮となっているそ
              うでございます。 優れた冒険者の方にご同行していただいた方
              がよろしいかと。」

   ジョージ:「はっはっは、そういうわけだ。 皆も来るのだ。」

     クリス:「じゃ、行こっか。 ちゃんとお供え持っていくんだよ。」

   ジョージ:「はっはっは。 そうだな、我が先祖はおそらく賑やかなことが好
              きなはずだ。 よし、ここは秘蔵の酒を持っていこう。」

     クリス:「お酒お酒☆ で、そのお墓ってのは何処にあるの?」

         GM:エリオット家初代当主、ジャック・エリオットの墓は、ここから1
            日歩いた丘陵地にあるトゥーンという村にあります。

   ジョージ:「はっはっは、パーカー、トゥーンの村までの地図はあるか?」

パーカー/GM:「こちらにございます。」

     クリス:「お弁当が要るね。」

 アクアリス:「厨房借りるわよ。」
            手際よくお弁当作って、ジョージに
            「はい、これ持ってね。」

   ジョージ:「何? 私が持つのか?」

 アクアリス:「か弱い女性に持たせる、なんて言わないわよね?」

   ジョージ:「はっはっは、そうだな、女性に重い荷物を持たせるわけにはいく
              まい。 よし、このジョージ・エリオットが持つとしよう。」

パーカー/GM:「お坊っちゃま、馬車に積んでいかれたらよろしいのでは?」

     クリス:「馬車があるの?」

パーカー/GM:「もちろんございます。」

   ジョージ:「はっはっは。 そうだ、馬車ならあるぞ。 何故なら、私はジョー
              ジ・エリオットなのだからな。」

     クリス:「じゃ、誰か馬車操縦できる人、いる?」

 アクアリス:「アタシはあまり器用じゃないから…。」

     クリス:「こんなとき、フィルがいたらやってくれるのに。」

 アクアリス:「フィルだったら、あなたに呼ばれたら現れるかもよ?」

     クリス:「だけど美人のあの子がいると、あたし引き立て役になっちゃうか
              ら。」

 アクアリス:「じゃ、馬車はどうする?」

     クリス:「うーん…。」

パーカー/GM:「僭越ながら申しますが、ジョージ様お抱えの御者をつれていかれ
              たらよろしいのではないでしょうか?」

     クリス:「専属の御者がいるの? お金持ちね。」

   ジョージ:「はっはっは、そうだ、もちろん私には御者がついているぞ。 何
              と言っても、私はジョージ・エリオットなのだからな。」

   ジョージ:「はっはっは、では出発するぞ。」

      クリス:ワインちょろまかして積んでいくね。

         GM:どれくらい? 小さい樽? 大きい樽?

     クリス:積めるだけ。

         GM:馬車ならいくらでも積めます。 大きい樽なら120l入り。

     クリス:それだけあったら、充分もつね。

パーカー/GM:「お気をつけください。」

   セイグル:「たかが墓参りに気をつけなければならんのか?」

パーカー/GM:「ジャック様の御陵墓は地下迷宮となっているそうでございますか
              ら。 お坊っちゃま、ジャック様が遺されたお言葉をご存知でし
              ょうか?」

   ジョージ:「はっはっは、もちろん覚えているぞ。エリオット家を継ぐ者は、
              先祖の墓の地図を描かねば跡継ぎとは認められんのだ。」

     クリス:「じゃ、ジョージも地図描いたの?」

   ジョージ:「はっはっは、だからこれから描きに行くのではないか。」

     クリス:「代々地図描いてたなら、お父さんかお爺さんが描いた地図がある
              んじゃないの?」

   ジョージ:「描いた地図は後継者には見せないことになっているのだ。」

 アクアリス:「5階も6階もある様な深い迷宮じゃないわよね。」

   ジョージ:「はっはっは、分からん。」

     クリス:「ま、何とかなるわよ。 ね、ジョージ、じぃぴぃえすは?」

   ジョージ:「あれは地図作製組合に返してしまった。」

 アクアリス:「変な仕掛けとかないといいけど。」

   ジョージ:「はっはっは。 パーカー、迷宮の中の脅威については、何か伝承
              は遺されてはいないか?」

パーカー/GM:「ジャック様は優れた魔道士であったそうでございます。 ですの
              で、ゴーレムやアンデッドといった、呪術を用いた魔物を配置し
              ておられるのではないかと。」

   セイグル:「地図を描け、という先祖の遺言なら、子孫を殺す様な仕掛けはな
              いだろう。」

 アクアリス:「でもジョージの先祖だし。」

   ジョージ:「はっはっは、心配無い。 何故なら、私はジョージ・エリオット
              なのだからな。」

   ジョージ:「よし、馬車を出せ。」

         GM:ジョージの愛車、真っ赤な馬車が用意されます。

   ジョージ:はっはっは、その上、堂々たる文字で、“丈治襟夫見参!”と書い
            てあるのだ。

         GM:馬にも派手な飾りが付けられてます。

     クリス:馬が可哀そう。

   セイグル:ならついでに今朝捕ったクロダイの魚拓を張り付けてやろう。大漁
            旗も欲しいところだ。

     クリス:それじゃ、馬車に乗り込んで爺様とソウル=ラグ=カースとで宴会
            モード。
            「さ、みんな、飲も☆」

賢者の杖/GM:「おお、いい酒じゃのう。」

  ジョージの真っ赤な馬車が走っていくと、領民達はさっと道を開けます。

 アクアリス:一応領主様だしね。

     クリス:手を振ろ。
            「やっほー☆」

         GM:子供達は
            「お祭りだお祭りだ。」
            と喜んで馬車に近付こうとします。すると親達が
            「見るんじゃありません。」
            と子供を押しとどめます。

     クリス:そんなこと気にせず馬車の中では宴会☆
 
  一行はそうやってどんちゃん騒ぎしながら街道を走っていくのでした。やがて
ジャックの墓があるトゥーンの村に着きます。

  トゥーンの村の北の端は小高い丘陵地があり、その周辺は墓地になっています。

     クリス:その丘陵地の地下が迷宮なのかな?

   ジョージ:はっはっは、まず宿に向かおう。馬車を横付けして
            「はっはっは、頼もう。」

         GM:一応、エリオット家の別荘もありますが。

   ジョージ:いや、こういうときはまずは一介の冒険者を装うのだ。

 アクアリス:こんな派手な馬車で乗り付けたら誰だって領主だって気付くと思う
            わ。

   セイグル:少なくとも、こんな派手な飾りを付けて、ジョージの名を騙ろうと
            する莫迦はおるまい。

         GM:もちろん、宿屋の主人も気付きます。
            「これはこれは、領主様。」

   ジョージ:「はっはっは、私がジョージ・エリオットだ! 先祖の墓参りに来
              たぞ! 主人、一番いい部屋を用意するのだ。」

宿の主人/GM:「はい、ただいま。」

   ジョージ:「はっはっは。 主人、以前私の兄がここに来なかったかね?」

宿の主人/GM:「ウェールズ郷でしたら、2年ほど前にいらっしゃいました。 ウェ
              ールズ郷は御陵墓に向かわれましたが、すぐに帰ってこられまし
              た。」

     クリス:「すぐに諦めて出てきちゃったのかな? それとも、あっという間
              に全部回っちゃったのかな?」

   ジョージ:「はっはっは、兄は私に負けず劣らす優秀な人材だからな。だが、
              兄がすぐに出てこれたのなら、私も同様にすぐに出てこれるはず
              だ。」

     クリス:「じゃ、今回の仕事は簡単だね。」

   ジョージ:「出てきたときの兄の様子はどうであった?」

宿の主人/GM:「変わらず笑っておられました。」

   ジョージ:「どういう笑いであった?」

   セイグル:「自信満々でやったぞ、という感じの笑いか、それとも引きつった
              様な感じの笑いか。」

宿の主人/GM:「あの方は最初から最後までずっと笑っていらっしゃいましたが、
              どの様な笑いか、までは…。」

   ジョージ:「はっはっは、我がエリオット家では常に一定のトーンで笑う様に
              訓練しているのだ。」

     クリス:「何のために?」

   ジョージ:「我が家のゴーレムは笑い声で操るからな。一定の周波数でないと
              いかんのだ。」

     クリス:「じゃ、訓練のときはみんなで並んでわっはっは?」

   ジョージ:「はっはっは、そうだ。よし、では明日の朝墓に向かうぞ。」

     クリス:「じゃ、今夜は宴会だね。」

   ジョージ:「何を言っている、明日は早いのだぞ。」

     クリス:「大丈夫大丈夫☆」

   ジョージ:「はっはっは、そうだな、あまり遅くならなければかまわんな。」

     クリス:「ね、このあたりの地酒ってなぁに?」

宿の主人/GM:「地酒? すまんが、ここには町よりいい酒は無いよ。」

     クリス:「ガーン。 ま、いいや。いっぱい持ってきたから。」

   セイグル:「ご主人、この辺りに釣りができるところは無いか?」

宿の主人/GM:「村の近くに、裏の山から流れる小川があるが。 だが、その小川は
              最近濁ってるのであまり釣れないと思うよ。」

     クリス:「何が釣れるの? 鰻食べたいな。」

宿の主人/GM:「鰻? 釣れるよ。」

   セイグル:「よし、では今晩は夜釣りだ。」
            <釣り>5レヴェル成功だ。

  翌朝。

   ジョージ:「はっはっは、早起きは3銅貨の得! さぁ、起きるのだ。」

     クリス:「んー、後5分。」

   ジョージ:「はっはっは、起きるのだ。」

   セイグル:「わしに任せろ。 おぉい、馬車に積んでいた酒が無くなっている
              ぞ〜。」

     クリス:ガバッ。
            「えぇっ、お酒が!?」

   セイグル:「気のせいだった。」

     クリス:「えぇん、セイグルさんに騙された〜。でもお酒無くなってないん
              だからいいか。」

   セイグル:鰻を焼く。バタバタ。

     クリス:「わぁい、蒲焼き。お弁当にして持っていこ☆ ワインも瓶に詰め
              て☆」

   ジョージ:「はっはっは、それでは出発するぞ。」

  トゥーンの村の墓地は塀で囲われています。その中心にある丘が、ジャック・
エリオットの墓です。

         GM:墓地の門を入ってすぐの所に小屋があります。

     クリス:「墓守の小屋かな?」

   ジョージ:「はっはっは。誰かいるか?」

         GM:すると小屋から小男が出てくる。
            「はい…。どなたか亡くなられただか?」

   ジョージ:「はっはっは、私がジョージ・エリオットだ!」

    墓守/GM:「はぁ、亡くなられたのはジョージ・エリオット様だか。」

   ジョージ:「違う。私がジョージ・エリオットだ!」

    墓守/GM:「はぁ、亡くなられたのに動いてるだか? それはいけねぇだ。 早
              く土の中さ入るだ。」

   ジョージ:「だから、墓参りに来たのだ。」

    墓守/GM:「墓参りだか。 それはいい心がけですだで。」

   ジョージ:「はっはっは。 通るぞ。」

    墓守/GM:「案内しますだ。」

   ジョージ:「はっはっは、ではジャック・エリオットの墓に案内するのだ。
              入り口は何処だ?」

    墓守/GM:「ジャック・エリオット様の墓だか? それはなんねぇだ。あそこ
              には近付いちゃなんねぇだ。」

   ジョージ:「入れてもらわねば困るのだ。」

    墓守/GM:「あの墓には誰もいれちゃなんね、という親父の遺言だで。」

   セイグル:「こちらは親父の親父の親父のそのまた親父の…とにかくご先祖の
              遺言を実行しに来たんだ。」

   ジョージ:「はっはっは、このメダルを見ろ!」

    墓守/GM:「はぁ、光ってるだな。」

   ジョージ:「これがその遺言の証だ!」

    墓守/GM:「でも親父に誰も入れちゃなんね、と言われてるだ。」

     クリス:「どうして入っちゃ駄目なの?」

    墓守/GM:「この墓には偉大な方が眠ってるから、それを邪魔しちゃいかんと
              言われてるだ。」

   ジョージ:「私はその子孫だ。 先祖の墓参りに来たのだ。」

    墓守/GM:「墓参りなら外からでもできるだ。」

   ジョージ:「中に入らねばならんのだ。」

    墓守/GM:「誰も入れるなと言われてるだ。」

     クリス:「でのジョージのお兄さんは入ったんだよね?」

   ジョージ:「何年か前にも入った者がいたはずだが? 私の様によく笑う者だ。」

    墓守/GM:「ああ、たしか2年ほど前のことだ。」

   ジョージ:「そのときは入ったのだな?」

    墓守/GM:「おら、駄目だと言っただが、どうしても、と言われたので、入れ
              てしまっただ。 そしたら、墓の中からおっそろしい笑い声が響
              いてきただ。」

  一同笑。

    墓守/GM:「それ以来、何があっても絶対に誰も入れね、とおら誓っただ。」

   ジョージ:同じことをしに来た、と言ってら通してくれんだろうな。

   セイグル:「お前の絶対、というのはどのくらい絶対だ?」

    墓守/GM:「とにかく絶対だ。」

   セイグル:「お前の命よりもか?」

    墓守/GM:「親父の遺言だで。」

   セイグル:「それでは親父の言いつけに従って死んでもいいのか?」

    墓守/GM:「親父は偉大な墓守だで。 ここを守れと言われただ。」

 アクアリス:「ところで、ジャック・エリオットの墓の入り口は何処にあるの?」

    墓守/GM:「ここをまっすぐ行った所だ。だども、鍵が掛かってるだで、誰も
              入れねぇだ。」

 アクアリス:「そこの鍵はあなたが持ってるの?」

    墓守/GM:「持ってねぇだ。」

     クリス:「じゃ、とりあえずそこまで行こっか。」

    墓守/GM:「はぁ、ご案内しますだ。」

         GM:墓守に案内されてジャックの墓の前に来ました。墓の正面には、石
            造りの扉があります。

 アクアリス:ジョージのメダルが入りそうな窪みとかは無い?

         GM:あります。

 アクアリス:今は黙ってるわ。

   ジョージ:「はっはっは、これが先祖の墓か。」
            パンパン。

     クリス:「柏手打ってどうするの。」

   ジョージ:「はっはっは、ちょっとした勘違いだ。」

 アクアリス:「ここはいったん帰りましょう。」

   ジョージ:「はっはっは、そうだな、帰るか。」

  一行はいったん宿に戻ってきます。

 アクアリス:「夜にこっそり入りましょう。」

     クリス:「夜にこっそり入るのはあたし達得意だもんね。」

   セイグル:「『はっはっは』がいるから、こっそりは難しいと思うぞ。」

   ジョージ:「はっはっは、私がジョージ・エリオットだ! はっはっは。」

     クリス:「『はっはっは』に猿轡するとか。」

   セイグル:「いかに『はっはっは』とはいっても、流石に食べてる間は笑えん
              だろう。 常に口に食べ物を入れ続けるのはどうだ?」

 アクアリス:「《翼》で笑い声が聞こえないくらいの上空から侵入するのは?」

   セイグル:「いっそのこと殴って気絶させていくか。」

     クリス:「そうだね、怪我してもあたしが《回復》かけてあげられるし。」

   セイグル:「そういうわけだ、気絶してくれ。」

   ジョージ:「はっはっは、何を言っているのだ。」

   セイグル:「では逆に、笑いながら近付くのはどうだ? 墓守の小屋の屋根に
              取り憑いて笑う。 これで大抵の奴は逃げ出すはずだ。」

  一同笑。

         GM:さて、皆さんが宿で夜になるのを待っていると…突然、地面が揺れ
            出します。

     クリス:「地震?」

   ジョージ:「はっはっは、これは地震だ!」

     クリス:「ジョージ、地震のときは騒いちゃ駄目なの。」

 アクアリス:机の下に潜ってるわ。

         GM:震度3か4くらいです。 すぐに揺れは収まります。

     クリス:怪我した人とかはいない?

         GM:地震の直後でざわざわしていますが、特に怪我をした人はいない様
            です。

   ジョージ:「はっはっは、よし、今のうちに墓に行くぞ。」

         GM:墓の入り口では墓守が頭に鍋被って
            「何だ、何だ?」
            と言ってます。

   ジョージ:「はっはっは、これはジャック・エリオットの祟りだ。」

    墓守/GM:「祟りだな? やっぱり誰も入れちゃなんねだな?」

   ジョージ:「はっはっは、我々はその祟りを起すジャック・エリオットを退治
              に来たのだ。」

    墓守/GM:「ジャック・エリオット様は偉大な方だと聞いてるだ。 それを退
              治するなんてとんでもねぇだ。」

   セイグル:「退治しに来たのでは無く、怒りを沈めに来たのだ。」

   ジョージ:「はっはっは、そういうわけだから通すのだ。」

    墓守/GM:「駄目だ。 親父の言いつけだで。」

     クリス:「この人はジャック・エリオットの子孫だから、きっと祟りを鎮め
              られるよ。」

    墓守/GM:「でも笑う奴、この間入れたけど、大変だっただ。」

     クリス:「どうなったの?」

    墓守/GM:「おっそろしい笑いが聞こえてきただ。」

     クリス:「笑うだけなら、地震より怖くない。」

    墓守/GM:「あんた、あの笑いを聞いてねぇからそっただこと言えるだ。」

     クリス:「聞いてる聞いてる。 毎日聞いてる。」

   セイグル:「ここは早くこいつを通した方がいいぞ。 さもないと、こいつは夜
              中に小屋の屋根に取り憑いて笑い出すぞ。」

    墓守/GM:「そ、それはとんでもねぇだ。」

 アクアリス:「今はこの人、1人だけど、下手すると似たようなのが3人ほど現れ
              るわよ。」

     クリス:「『はっはっは』と『ほっほっほ』と『けっけっけ』。」

   ジョージ:「はっはっは、早く通すのだ。」

    墓守/GM:「親父の言いつけは絶対だ。」

     クリス:うーん、やっかいな奴。

 アクアリス:もう気絶させちゃう?

     クリス:でもフィルいないから誰も<特殊攻撃>はできないよ。

 アクアリス:じゃ、フィル呼んでみる?

     クリス:呼ばない。 じゃ、しょうがないから、墓守さんを後ろから殴る。
            ソウちゃんの杖で殴るね。

愚者の杖/GM:「友よ、我で殴るのか?」

     クリス:<特殊攻撃>2レヴェル成功。

         GM:残念、頭狙いなら3レヴェル成功が必要です。
            「な、何するだ。」

     クリス:「ごめん、悪気は無いの。」

    墓守/GM:「やっぱりお前ら、墓を荒しに来ただな?」

     クリス:しょうがないから《パニック》。

         GM:墓守はだぁっと逃げていきます。

     クリス:「ごめんね、明日には解けるからね。」

   ジョージ:「はっはっは、よし、では入るぞ。」
            メダルを窪みに填め込む。

         GM:填め込むと、石の扉が開いていきます。

  一行はジャック・エリオットの墓の内部に入っていきました。

         GM:扉の先には、通路が奥に続いています。

 アクアリス:「灯りが要るわね。」

   ジョージ:「はっはっは、油要らずのランタンがあるぞ。 では進むぞ。」

         GM:進んでいくと、T字路に突き当たります。 正面の壁には、剣を持
            って高笑いしてる若い男の絵がかかっています。(T字路H)

     クリス:「これがご先祖様なんだ。」

   ジョージ:「はっはっは、こういうときは、指を舐めて風が吹いてくる方向を
              調べるのだ!」

 アクアリス:「入り口でそんなことしても無駄だと思うわ。」

   ジョージ:「はっはっは、風は後ろから吹いてきてる。 よし、後ろに行くぞ。」

     クリス:「戻ってもしょうがないよ。」
            左右の通路に何か見えない?

         GM:ランタンで見える範囲ではずっと通路が続いています。

     クリス:じゃ、《鬼火》投げる。

         GM:左右の通路は両方とも、20mくらい先で北に折れてます。

 アクアリス:「ジョージはどっちだと思う?」

   ジョージ:「はっはっは、右だ、右へ行くのだ。」

         GM:曲がり角にはさきほどの男が笑いながら素手でトロールを殴って
            いる姿が描かれた絵がかかっています。

     クリス:「素手でトロール殴る魔道士?」

   ジョージ:「はっはっは、流石は我が先祖だ。」

 アクアリス:物音はしない? <聞き耳>4レヴェル成功。

         GM:特に音はしません。

   ジョージ:では先へ進んで扉を開けよう。

         GM:その扉に取手がありません。

   ジョージ:「はっはっは。」

         GM:ジョージが扉の前で笑うと、通路に笑い声が響きます。 すると、
            扉が開いていきます。

     クリス:「墓守さんが言ってた怖い笑いってこれかな?」

   ジョージ:「はっはっは、入るぞ、皆のもの。」

  一行が入ってきたのは、応接間らしき部屋でした。真ん中にテーブルがあり、
それなりに豪華な調度類がありました。(部屋E)

   ジョージ:部屋を調べよう。 3レヴェル成功だ。

         GM:カードが1枚落ちてました。

  『我ここに到達せり。 ウェールズ・エリオット』

   ジョージ:「はっはっは、どうやら兄はここまで来たようだな。 よし、私も
              書いておこう。」

  『我もここに到達せり。 ジョージ・エリオット』

  応接間の隣は寝室でした。 古いベッドとタンスが置いてあります。 壁にはジ
ャックエリオットの肖像画が賭けられています。 (部屋F)

   ジョージ:はっはっは、ではベッドの下に書き置きを残しておこう。

         GM:ベッドの下には、ウェールズのカードが置かれています。

   ジョージ:「うっ。」

     クリス:「兄弟で同じことしてる☆」
            タンスを調べてみる。

         GM:ボロボロになった服があります。

     クリス:男物?

         GM:全部男物の様です。 元はいい服だったと思われます。

   ジョージ:はっはっは、<捜索>するぞ。 5レヴェル成功だ。

         GM:蛇が絡まった様なデザインの指輪が1個見つかりました。

     クリス:喋り出したりしたら怖いから触らない。

   ジョージ:ならば《鑑識眼》だ。

         GM:これには《蛇作り》の魔法がかかっています。 これを填めていれ
            ば、誰でも《蛇作り》が使えます。

     クリス:絵の裏調べる。

         GM:絵を外すと、壁に文字が刻まれています。

  『我が子孫よ、こんな安易な所を探す様では、まだまだ修行が足りん。
    もっと各地を歩き、地図を描くのだ。』

  一同笑。

     クリス:あたし子孫じゃないもん。

   ジョージ:他に何か無いか? タンスの中の壁を調べる。

         GM:よく見ると、タンスの壁には薄く隙間があります。

   ジョージ:「はっはっは。」

         GM:すると隠し扉が開きました。 隠し扉の向こうには小さい部屋があ
            り、正面の壁には文字が刻まれてあります。(部屋G)

  『我が子孫よ、よくぞこの部屋を見つけた。
    さらなる探索を行い、未知なる地の地図を描け。』

  セイグル:この部屋に誰か入ってきた足跡はあるか?

        GM:床には埃が積もっています。 かなり長い間誰も入っていないと思わ
           れます。

    クリス:お兄さんのカードは?

        GM:無い様です。

  ジョージ:「はっはっは、兄はここまで来ていないのだな。 よし、カードを残
             していこう。」

  一行は通路を戻り、T字路を反対側に向かって部屋Dにやってきます。 ここは
書斎らしく、北東西の三方に本棚が並んでいます。 南側の壁には、ジャック・
エリオットが巨大な鉄の像を従えて高笑いしてる姿が描かれています。

         GM:やはりここにもウェールズ・エリオットのカードがあります。

     クリス:面白そうな本はある? 背表紙をざっと見てみる。

         GM:<探索>で振ってみてください。

     クリス:2レヴェル成功。

         GM:興味を惹かれる本としては、東側の本棚には、魔法に関する本と、
            魔物に関する本があります。 北側には、ジャック・エリオットの
            自伝があります。 西側の本棚には特に面白そうな本は無いようです。

     クリス:魔法についての本? 何か呪文載ってるかな?

   ジョージ:自伝を読むぞ。

         GM:自伝の第1ページは次の様な出だしで始まります。

  『はっはっは、我が輩は偉大なる魔道士、ジャック・エリオットだ!』

   ジョージ:「全部読んでる時間は無いな。」

 アクアリス:「大丈夫、『はっはっは』を全部飛ばせば読むのは半分くらいです
              むわ。」

         GM:自伝にはジャック・エリオットの活躍が延々と描かれています。例
            えば、《能力値泥棒》でトロールの<体力度>を奪っておいてから
            殴り倒したとか。

     クリス:「ああ、あの絵はこのときの絵だったのね。」
            どうせ書いてあるんだろうけど、絵の裏側を見てみる。

         GM:やはり文字が書いてあります。

  『我が子孫よ、こんな安易な所を探す様では、まだまだ修行が足りん。
    もっと各地を歩き、地図を描くのだ。』

   セイグル:本の並び方を見て、何か気付くことはないか? 例えば、順番に並
            んでるのが何処か一カ所だけ崩れてるとか。

         GM:北側の本棚には自伝がずっと順番に並んでいるんですが、1冊分、
            抜けてる所があります。

   セイグル:そこに当たる自伝は何処かにあるか?

         GM:西側の本棚に紛れ込んでいました。

     クリス:その本を填めてみる。

         GM:すると北の本棚がずれて、隠し通路が現れます。

   ジョージ:「はっはっは。 行くぞ。」

地下1階マップ
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■A † │■
■│   │■
■└───┘■
■     ■
■     ■
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■B    ■
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■     ■   │││││
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  ■ ■
  ■ ■
  ■ ■
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■C    ■
■ ○ ○ ■ 
■     ■
■ ○ ○ ■                   ■■■■■
■     ■                   ■G  ■
■■■□■■■                   ■   ■ 
  ■ ■                     ■   ■ 
  ■ ■          ■■■■■■■■■■■■■$■■
  ■ ■          ■E      ■F─┘└─┘■
■■■$■■■        ■   □   ■      ■
■D└─┘ ■        ■ ┌───┐ □ ┌───┐■
■┐ □ ┌■        ■ └───┘ ■ │  □│■
■│┌─┐│■        ■  □□□  ■ └───┘■
■┘└─┘└■■■      ■       ■■■■■■■■
■     □ ■      ■■■■□■■■■
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      ■ ■         ■ ■
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      ■      H      ■
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            ■ ■
            ■ ■

  隠し通路を抜けて一行がやってきたのは部屋C。 ここには、天井を支える様
な姿勢の鉄の像が4体、入り口の方を向いて立っています。

     クリス:「天井を支えてるのかな?」

   ジョージ:「はっはっは、その様だな。」

     クリス:「入ったとたん、動き出して天井崩れてきたら怖いな。」
            動き出すと嫌だから、《蛇作り》で一番近い像に蛇送り込んで像に
            昇らせる。

         GM:像に反応はありません。

   ジョージ:「はっはっは、奥に行くぞ。」

         GM:部屋の何処を通ります?

   ジョージ:真ん中だ!

         GM:すると、4つの像のうち、奥の2体の首が動いて、ギロッとあなたの
            方を見ます。

     クリス:「やっほう。」

   ジョージ:「はっはっは。」

         GM:特に反応はありません。

   セイグル:反対側の扉の取手を握る。

         GM:すると、像2体が天井を支える様なポーズを取ったまま近寄ってき
            ます。

  一同笑。

     クリス:天井支えたまま? 仕事熱心だね。

   セイグル:取手から手を離すと?

         GM:像は元の位置に戻っていきます。

 アクアリス:でも、近付いてきてどうするつもりかしら? 両手は天井支えてる
            んでしょう?

   セイグル:取りあえず、片方の像を押さえてみよう。 <瞬間強力>3レヴェル
            成功だ。

         GM:片方の像を押し止められました。

   ジョージ:像の動く早さは早いのか?

         GM:それほど早くはありません。

     クリス:「扉開けて、みんなでせぇのって走り込む。」

   ジョージ:「はっはっは、それで行こう。」

   セイグル:「頑丈な奴が最後に入ればいいだろう。」

         GM:では扉を開けたところで、鉄の像が2体、歩み寄ってきて、片手で
            殴ってきます。 一番後ろにいた2人は<攻撃回避>2レヴェルを振
            ってください。

ジョージ&セイグル:
            成功。

         GM:ではパンチを躱して通路に入れました。 全員が通路に入ると、鉄
            の像は元の位置に戻っていきます。

     クリス:戻るときも天井支えたままなんだよね。 可愛いかも。

         GM:通路を先に進むと部屋があります。 この部屋には北側に扉、そし
            て東の壁にひび割れができてます。 (部屋B)

 アクアリス:ひび割れ? 地震のせいかしら? ひび割れの辺りを調べてみるわ。

         GM:どうやらひび割れの向こうには空間がある様です。

     クリス:《魔力感知》☆

         GM:ひび割れの向こうに、非常に強力な魔力を感じます。 《魔力感知》
            は本来なら9mしか届かないはずなんですが、範囲外であるにも関
            わらず感知できるほど強力な魔力です。

   ジョージ:「はっはっは、地図を描くのは我々の使命だ! 壁の向こうを調べ
              るぞ。」
            ひび割れを愛用の片手半ブロードソード+1Dで殴る。

         GM:何度か殴っていると、穴が開いて通れる様になります。 そこには
            下に向かう階段があります。

 アクアリス:「下りの階段には嫌な思い出があるわね。」

     クリス:「あたしも降りるのはやだな。」

   ジョージ:「はっはっは、では奥の扉へ行こう。

  奥の部屋には、高笑いするジャック・エリオットの肖像画がいくつも飾られ、
そして正面には祭壇の様な物が置かれてありました。(部屋A)

         GM:祭壇には『我が子孫よ、跪いて祈れ』と書いてあります。

   ジョージ:祈るとしよう。
            「はっはっは。」

 アクアリス:ジョージの頭押さえて
            「祈るときに反り返っちゃ駄目よ。」

         GM:祈ると、祭壇が光り始めます。

  祭壇の光は次第に強くなり、正視できないほどになります。 そしてその光は、
跪くジョージに向かって飛んでくると、消えていきました。

         GM:光を受けたジョージですが、特に何も感じません。

     クリス:「大丈夫?」

   ジョージ:「はっはっは、大丈夫だ。 何故なら、私はジョージ・エリオット
              なのだからな。」

         GM:すると突然、ジョージの頭の中に声が聞こえてきます。
            「はっはっは、我が輩はジャック・エリオットだ!」

   ジョージ:「はっはっは、私はジョージ・エリオットだ!」

      声/GM:「はっはっは、我が輩はジャック・エリオットだ!」

   ジョージ:「はっはっは、私はジョージ・エリオットだ!」

      声/GM:「はっはっは。」

   ジョージ:「はっはっは。」

     クリス:その声はあたし達には聞こえないのよね。
            「ジョージ、1人で笑い出した。」

 アクアイス:「いつものことよ。」

   セイグル:笑い声がジョージにしか聞こえないのは全く幸いだ。 あんなもの
            がステレオで響いていたらたまらん。

      声/GM:「はっはっは。 うん? ここは何処だ?」

   ジョージ:「はっはっは、ここはジャック・エリオットの墓だ!」

      声/GM:「それは分っている。 妙だな、子孫の身体の中に入っているはず
              なのだが…。」
            どうもその声は、ジョージの腰の剣から聞こえてくる様です。

   ジョージ:剣? 抜いてみる。

         GM:刀身が光っています。

     クリス:あ〜あ、これでジョージも剣の装備品ね。

王者の剣/GM:「な、何故我が輩は剣の中にいるのだ。 おかしい、予定では子孫
              の身体の中に入るはずだったのに。 …いかん、間違えた。」

  一同笑。

   ジョージ:「はっはっは、御先祖、そそっかしいな。」

王者の剣/GM:「はっはっは。 いかにジャック・エリオットとて、たまには間違
              いもある。」

   ジョージ:「はっはっは、クリス殿、どうやら同じ様だな。」

     クリス:「おんなじ、おんなじ。」

 アクアリス:「剣を折ったら解放されるの?」

王者の剣/GM:「分らん! 剣に入ったのは初めてだからな。 はっはっは。」

   セイグル:「なら人には取り憑いたことはあるのか?」

王者の剣/GM:「無い! はっはっは、何事にも初めてはあるのだよ。 うまく行
              くかと思ったが、ま、結果はこんなものだ。 はっはっは。」

   ジョージ:「はっはっは。 で、御先祖、私にどうして欲しい?」

王者の剣/GM:「はっはっは、そうだ、大切なことを忘れていた。 我が輩の墓に
              は、ある魔物が封印されている。 その様子を確認せねば。」

     クリス:「魔物って?」

王者の剣/GM:「はっはっは、隣の部屋に行ってくれ。」

         GM:隣の部屋に戻ると、破れた壁を見て
            「おお、何ということだ、封印の壁が崩れてるではないか。」

   ジョージ:「はっはっは、穴を開けてしまった。」

王者の剣/GM:「この壁を崩してはいかんんと警告するつもりだったのだが。」

  一同笑。

 アクアリス:「崩れて困るなら、頑丈に造らないと駄目よ。」

王者の剣/GM:「それなりに頑丈には造ったぞ。」

 アクアリス:「でも地震でひびが入ってたわ。」

王者の剣/GM:「地震? はっはっは、地震のことは考えてなかった。」

   ジョージ:はっはっは、阪神淡路大震災の教訓が活かされていないな。

     クリス:「ま、開けちゃったものはしょうがないね。」

王者の剣/GM:「はっはっは、それもそうだな。 だが、中の様子を確認せねばな
              るまい。」

   セイグル:「封印されているのはどんな魔物だ?」

王者の剣/GM:「破壊教の大使徒だ。」

   セイグル:「その魔物が復活していたとして、わしらで太刀打ちできるのか?」

 アクアリス:「魔杖が2本あるから大丈夫よ。」

王者の剣/GM:「はっはっは、心配無い。 このジャック・エリオットがいるのだ
              からな。」

 アクアリス:「あなたは何ができるの?」

王者の剣/GM:「そうだな、魔法…は剣の中ではあまり使えんな。 はっはっは、
              これは弱った。」

 アクアリス:「要は何もできないのね。

王者の剣/GM:「はっはっは、ま、なんとかなるだろ。」

     クリス:「封印解けたばっかりならまだ寝惚けてるかもしれないし。」

   セイグル:「前はどうやって封印した?」

王者の剣/GM:「あちこちの退魔の陣を描いてだな、弱らせたところを封印したの
              だ。」

  一行は階段を降り、地下2階へやってきます。 地下2階は、円形の部屋が5つ、
五角形を描く様に配置されていました。 そして、各部屋には、水晶玉が台座に
置かれていました。 (地下2階マップ)

王者の剣/GM:「はっはっは、どうやらまだ封印の水晶は無事の様だな。」

   ジョージ:「はっはっは、これを壊せばいいのか?」

王者の剣/GM:「壊したら完全に復活してしまう。 この水晶が封印の要なのだ。
              これがあれば復活は出来ないはずだ。」

     クリス:「じゃ、壊れた壁さえ直せばいいの?」

王者の剣/GM:「はっはっは、そうだ。 ま、念のため、中心にいる奴を確認して
              おくか。」

地下2階マップ

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              ■■   ■■
               ■■■■■

  5つの部屋の中心には、遥か下に続く空洞がありました。 その下の方には、真
っ赤な炎が燃えています。(地下2階マップ)

王者の剣/GM:「あの巨大な炎の固まりが破壊教の大使徒−バルログロードだ。」

   セイグル:大きさは?

         GM:相当下の方であるにも関わらず、かなり大きく見えます。

     クリス:「寝てるのかな?」

王者の剣/GM:「はっはっは。 そうだな、壁の封印が崩れてからまだそれほど時
              間も経っていない様だし、まだ当分は復活せんだろう。 …うん?
              何か変だな。」
            全員、<知性度>で振ってみてください。

 アクアリス:3レヴェル成功。

   セイグル:わしは5レヴェル成功だ。

 アクアリス:5レヴェル? 確かセイグルって、<知性度>6だったわよね。

     クリス:バルログに魅入られたのかも。

         GM:バルログロードは人型をしているのですが、その胸の辺りがぽっか
            りと空いてる様に見えます。 そして、空洞の下の方、バルログロー
            ドがいる辺りの北の壁に人が通れるくらいの穴が開いているのが見
            えます。

     クリス:「心臓が無いのかな?」

   ジョージ:「はっはっは、御先祖、どういうことか説明してくれ。」

王者の剣/GM:「はっはっは、分らん! 封印したときは奴の胸に穴など無かった
              し、壁にも穴は無かったはずだ。」

     クリス:「誰かが心臓持っていっちゃったのかな?」

 アクアリス:「心臓だけで逃げたのかもしれないわ。 大使徒ならそれくらいで
              きると思うわ。」

     クリス:「爺様、何かわからない?」

賢者の杖/GM:「そうじゃのう、バルログといえばこの世界で誕生した悪魔じゃ。
              その心臓が手に入れば、いろいろ魔法を使えるじゃろう。 むろ
              ん、邪悪な魔法だろうがな。」

     クリス:「自分で自分の心臓引っこ抜いたってことは?」

賢者の杖/GM:「いかにバルログでも、そんな無茶はせんと思うが。」

   ジョージ:「はっはっは、とにかく、追うのだ!」

   セイグル:「飛び降りる気か?」

     クリス:「それに下ではバルちゃんがぼうぼう燃えてるよ。」

王者の剣/GM:「はっはっは。 あのバルログには下手に近付かん方がいいぞ。
              強力な魔法の護りでも無い限り、近付いただけで燃やされてしま
              う。 だが、あの穴は塞かんとまずいな。 あのままでは封印が解
              けてしまう。

     クリス:「あの反対側探してみる? 反対側から塞ぐの。」

   セイグル:「あの穴は何処へ続いてるんだ? 穴を掘れば大量の土が出るはず
              だ。 ならば何処かに土が積み上げられてるはずだ。 あるいは川
              に流してしまうか。」

  一行は、村に戻って、穴に関する情報を集めることにします。 その結果、し
ばらく前に、1月ほど破壊教と思われる一団が村に滞在していたことが分ります。
その一団は、毎日村の裏山に出かけていったそうです。 また、ちょうどその頃
から裏山から流れる川が濁ってきたそうです。

    ジョージ:「はっはっは、破壊教か。 よし、追うぞ。」

      クリス:「それより先に、穴塞ぐの。」

    ジョージ:「はっはっは、それもそうだな。」

  川沿いに裏山に登ってきた一行は、破壊教の一団が掘ったと思われる穴を発見
します。

          GM:穴の内壁には煤がついています。 また、周囲の木には焼けた跡が
             あります。

      クリス:じゃ、爺様に《泥だ沼だ》かけてもらって穴塞いじゃお。

          GM:それでは穴は塞げました。
             「はっはっは、よし、これでここはいいだろう。 後は墓の中の封
               印の壁を修理すれば完璧だ。」

  アクアリス:「破壊教が何処へバルログの心臓持っていったかも確認しないと。」

          GM:焼けた木の跡を追っていくと、川に出ます。 焼け跡はそこで途切
             れてます。

    セイグル:この川の上流には何がある?

          GM:村人から聞いた限りでは、特に何も無いそうです。

      クリス:じゃ、下流に運んだのかな?

  一行は、破壊教の一団を追うのは後回しにして、先ずは再び墓に潜り、封印の
壁を修理することにします。

         GM:封印の壁の前(部屋B)までやってきた所、水晶のある部屋(部屋
            I)の方で何か赤い光りが揺れているのが見えます。

     クリス:「バルちゃん、復活しちゃった?」

王者の剣/GM:「はっはっは、封印の壁が崩れたままだからな。 一部復活したの
              かもしれん。」

   ジョージ:「はっはっは、よし、突っ込むぞ。」

         GM:水晶の部屋に行ってみると、人間くらいの大きさの炎の固まりが−
            バルログロードの髪の毛−1体、封印水晶玉を炙っています。

   セイグル:殴る。

 アクアリス:セイグルに《韋駄天》。

   ジョージ:はっはっは、セイグル殿に《魔剣》だ。

         GM:バーサークはします?

   セイグル:いや、せん。

         GM:なら勢い余って水晶玉を壊すことはありませんね。 ヒット振って
            みてください。

   セイグル:170点だ。

         GM:それで1体潰れました。 次のラウンド、奥の方からさらに4体のミ
            ニバルログがやってきます。

   セイグル:そいつらは水晶玉からは離れているのか?

         GM:離れてます。

   セイグル:なら遠慮はせん。 ハイパーバーサークだ。

   ジョージ:はっはっは、再び《魔剣》だ。

   セイグル:まず1回目のヒットが840点。

         GM:もういいです。 ミニバルログ4体は消し飛びました。

   ジョージ:「はっはっは、我々の手にかかればバルログなどこんなものだ!」

王者の剣/GM:「はっはっは、その通りだ。 我々の前に敵は無い!」

     クリス:「戦ったのはセイグルじゃない。」

   ジョージ:「い、いや、サポートも重要だぞ。」

王者の剣/GM:「はっはっは、さぁ、封印の壁を直すのだ!」

   セイグル:「本体をなんとかしない限り、またミニバルログが出るのではない
              か?」

王者の剣/GM:「はっはっは、心配無い。 この壁さえ直してしまえば、ミニバル
              ログを作り出すこともできなくなるはずだ。 ここ数百年、バル
              ログロードは何もできなかったのだからな。」

   ジョージ:「はっはっは、それもそうだな。 よし、直すぞ。」

     クリス:「壁塗り壁塗り☆」

  無事バルログロードを封印した一行は、心臓を持っていったと思われる破壊教
の一団を追うことにします。 とはいえ、今のところまだ情報が足りません。

   ジョージ:「はっはっは、いったん城に戻るか。」

     クリス:「戻ったら宴会だね。」

王者の剣/GM:「はっはっは、よし、我が輩の復活を祝って宴会だ。」

   ジョージ:「はっはっは、よし、御先祖、おおいに飲もうではないか。」

王者の剣/GM:「はっはっは。」

   ジョージ:「はっはっは。」

  というわけでジョージの城では、いつものごとく宴会が催されるのでした。

  奪われたハート
                       1998/9/12 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録

Rerurn to ...
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