ハイパーT&Tリプレイ

2人の下級生


キャラクター
  ヴォン
    将来の賢者を夢見る人間の4レヴェル魔術師。 20歳の青年。
    何かと気苦労が絶えない。
  スカール
    エルフの3レヴェル魔導士。
    カタコトの共通語を操り、人間の世界を知るために放浪する。
    熊の毛皮を着込んでいる。
  セイグル・テグナス
    ドワーフの3レヴェル戦士。
    釣りの名人。
    魔斧“焔喰い”を振りかざし人間離れした攻撃力を持つ。
  チャダ
    フェアリーの僧侶。
    ローンカイラスの身分制度に立ち向かうために故郷に戻ってくる。
  ティク
    ホビットの盗賊。
    美味しい物を求めて各地をまわる。


(intermission1)
PCの1人、ヴォンが魔術師組合に顔を出していたある日のことです。 GM:4月になって、魔術師組合では、新人の魔術師見習いが何人か入っ てきます。 ヴォン:4月に入ってくるのか。 GM:ヴォンももう5レヴェルですので、教授から、後輩の面倒を見る様 に頼まれます。 ヴォン:「講師料は?」 教授/GM:「組合の方から多少出るが、あまり期待はせんでくれ。 元々後進 を育成するのは、組合員の義務じゃしな。」 ヴォン:「分かりました。」 教授/GM:「しかし、君も今では一流の魔術師か。 あの庭の木を君が《これ でもくらえ!》の暴発で焼いたのはもう遠い昔の話じゃな。」 ヴォン:「あれを焼いたのは同僚です。 俺じゃありませんよ。」
GM:ヴォンのところに、2人の魔術師見習いがやってきます。 「俺、レイドって言います。 ヴォン先輩、よろしくお願いします。」 「オレはゼロ。 よろしく頼むぜ。」 ヴォン:「魔術師は体力だ。 まず町の中を走ってこい。」 GM:見習いのうちの1人、レイド君は、 「分かりました。 走ってきます。」 と素直に走り出します。 が、ゼロ君の方は 「なんで魔術師がちんたら走らなきゃならねぇんだよ。」 とつっかかってきます。 ヴォン:「走れ。」 ゼロ/GM:「ケッ。 先輩風ふかせやがって。」 ヴォン:杖で尻叩いて走らせる。 「おらおら、走らんか。」 ゼロ/GM:「痛てて。 分かった分かった。 走りゃいいんだろ、走りゃ。」 ヴォン:「魔術師は体力だ。体力が無くては強力な魔法は使えんぞ。」 GM:では、<体力度>を振ってください。 ヴォン:1レヴェル成功だ。 GM:走っていると、見習い2人の方が、ヴォンより先にへばります。 「流石先輩、体力ありますね。 分かりました、体力って、大切な んですね。 俺、先輩に負けない様に頑張ります。」 ティク:ちょっと尊敬したかな? ゼロ/GM:「ケッ、体力莫迦が。」
ヴォン:「よし、次は早口言葉だ。 呪文を間違っては話にならんからな。」 レイド/GM:「俺、口下手なんで、早口言葉って苦手なんです。 でも、俺、頑 張ります。」
ヴォンが後輩の面倒を見始めてから数週間が過ぎます。 2人の魔術師見習いは、 それなりに腕を上げてきました。 そこで、魔術師組合では、2人の魔術師見習いに実践訓練を行うことにします。 教授/GM:「2人には、町の近郊の山の洞窟を調査してもらうつもりなのじゃが、 ヴォン君、その洞窟に、彼らが突破するべき障害を作ってくれん か?」 ヴォン:「障害なら、熊の毛皮を着たエルフに立ち塞がらせましょう。」 教授/GM:「おお、そういえば呪術学科にそんなエルフがおったのう。」 ヴォン:「他にも何人か心当たりがあります。」 教授/GM:「ではその人達に頼んでくれんか。 障害はできるだけ魔法を使っ て突破できる様にしてくれ。 魔法のアイテムが必要ならば、組 合から貸与するぞ。」 魔術師組合からはいくつかの魔法の品が貸与されます。 まず、魔 法の鍵。 これを使うと《閉じよ》が4レヴェルでかかります。 開 けるには、この鍵を使うか、高レヴェルで魔法をかけるかしなけれ ばなりません。 そして、怪物の着ぐるみです。 着ると怪物そのも のに見えますが、特に強くなるわけではありません。 スカール:私、着てるです、着ぐるみなら。
ヴォン:「〜というわけだ。 協力してくれ。」 ティク:「おいら、罠設置できるよ。」 チャダ:「ちゃだ、ぬのかぶってとぶ〜。 ゆうれいだよ〜。」 チャダ:てぃあなさんとかけおづさんとかやとうの。 ティク:アークもいるよね。 いっぱい。 一同笑。 GM:30人のアーク達なら、ジョージの館を警護しています。 チャダ:にげるとおもうの。 ジョージ/GM:「はっはっは、このジョージ・エリオットも協力してやろう。 障 害として立ち塞がればいいのだな?」 ティク:「駄目。 笑うと正体がばれるよ。」 チャダ:「どうしたらちゃだたちのかちになるの?」 ティク:「こっちが仕掛けた罠に引っ掛かったら勝ちなんじゃない?」 チャダ:「がんばってかつぞ。」 ヴォン:「死なない様な罠にしてくれよ。」 チャダ:「けがしたらちゃだが《てあて》してあげる。」 スカール:「何ですか、目的は?」 ヴォン:「実践経験を積ませることだ。」 スカール:「魔術師に、解除させるですか、罠を?」 ヴォン:「魔法で罠を突破させるんだ。」
GM:ここに魔術師系1レヴェルの魔法リストがあります。 それぞれの魔 法を、どうすれば使わせることができるか考えてください。 魔術師系1レヴェルには以下の9つの魔法があります。 《魔力感知》《閉じよ》《開け》《鬼火》《そこにあり》《これでもくらえ!》 《死の刃》《教え》《ごまかしの杖》 セイグル:これはプレイヤーの頭で考えていいのか? わしの<知性度>は6な のじゃが。 GM:アイデアを出すところまでは、プレイヤーの頭で考えて結構です。 考えた物を実行しようとするときには、キャラクターの能力の制限 を受けます。 セイグル:向うは、仕掛け人が魔術師組合の先生連中だということは知ってい るのか? GM:それは知らされません。 見習い達は、本物のミッションだと思っ てやってきます。 スカール:でも、バランス悪いです、魔術師2人だと。 セイグル:魔術師だけでダンジョンに突っ込むのは無謀だ。 そう判断して、 戦士とか盗賊だとかを雇うという判断ができるか、のテストは? GM:いえ、教授からは、魔術師2人で行く様に命じられます。 スカール:こういう試験、やってるですか、しょっちゅう? GM:毎年、この時期にはされています。 場所とか、細かい内容とかは 毎年違いますが。 ヴォンも見習い時代、同じような試験を受けま した。 セイグル:結局のところ、わしらはマスターになったつもりで洞窟探検のシナ リオを作ればいいわけだな? GM:ありていに言えばそうです。 セイグル:「洞窟の一番奥に、ジェシカの絵を置いておくのはどうだ?」 一同爆笑。 セイグル:「領主が、その婚約者から絵を贈られた。 だが、その絵を怪しげ な怪盗が盗んで、洞窟の奥に隠してしまった。 その絵を取り返 させる。」 ティク:「一番奥で、ボスが絵を見て悦に浸ってるんだね。」 一同笑。 ジョージ/GM:「はっはっは、ジェシカ殿の絵を飾るのかね?」 ティク:「みんなで描くんだよ。」 ジョージ/GM:「はっはっは、ジェシカ殿の絵を描くのだな。 よし、ならば《蜃 気楼》でジェシカ殿の姿を出してやろう。 さぁ、存分に描くが いい。」 《蜃気楼》の魔法で出てくる幻は、音は発しないはずなのですが、 何故か笑い声が聞こえてくる様な気がします。 セイグル:今回はハイパーポイント余りそうだから、注ぎ込んでやろう。 4レ ヴェルの絵が描けた。
試験会場の洞窟       ■■■■■■■■■■■■■■■  ■〜〜■     ■■■             ■■■■〜〜■■■■■    ■■                   〜〜    ■■   ■■    ■■■■■■  ■■■     〜〜     ■  ■■   ■■■    ■  ■ ■■■■■■〜〜■■■  ■ ■■   ■■      ■  ■■     ■〜〜■ ■  ■■ ■     ■■     ■   ■■■■■      ■   ■■ ■###   ■     ■       ■■■■   ■■   ■ ■   ###■     ■■         ■    ■■  ■ ■■     ■      ■  ■■■    ■     ■ ■■  ■■   ■■      ■  ■ ■■■■■■     ■ ■   ■■  ■      ■■  ■■           ■ ■    ■  ■■■    ………………          ■■ ■■    ■    ■    ………………        ■■■   ■■■    ■■   ■    ■■  ■■       ■■       ■■     ■■  ■■    ■  ■       ■■    ■    ■      ■   ■■   ■  ■       ■   ■■■■■  ■       ■■   ■■■■■  ■■     ■■  ■■  ■■  ■       ■■          ■    ■■   ■  ■■   ■        ■■         ■    ■    ■  ■    ■         ■■■■■■■■  ■    ■■   ■  ■   ■■                ■  ■     ■■ ■■  ■■  ■                ■  ■      ■■■    ■■■■              ■■■  ■■■ 〜:川 #:急な坂 …:裂目
一行は、試験会場となる洞窟へとやってきました。 山の中腹にある天然の洞 窟です。 セイグル:「たしかアークが《泥だ沼だ》のかかったつるはしを持っていたな。」 アーク/GM:「何や? わたしを呼んだ?」 セイグル:「洞窟を改造するんだ。」 アーク/GM:「掘ったらええんか? ほな行くで。 お母ちゃのためならえんやこ ら。 お父ちゃんのためならえんやこら。」 一行は、見習い達に、魔術師系1レヴェルの魔法を使わせるための仕掛けを作 ることにします。 《鬼火》《ごまかしの杖》 GM:《鬼火》は洞窟に入るならば使うでしょうし、《ごまかしの杖》 も魔法を使うのであれば使うことになるでしょう。 《魔力感知》 ヴォン:「《蜃気楼》で魔物の幻を作るか。」 ティク:「幻の壁作るのも面白そう。」 ヴォン:「裂目に橋をかけて、《姿隠し》で消しておくという手もあるな。」 セイグル:「橋をかけておくのはいい手だ。 ループのある洞窟の方が、相手 の動きに対応しやすい。」 《これでもくらえ!》《死の刃》 セイグル:「敵を2つ用意しよう。 1つは《これでもくらえ!》が効く。 もう 1つは、《死の刃》を使えば勝てる。」 ヴォン:「ゴーレムでも持ってくるか。」 GM:ゴーレムは、動き出すまでは《これでもくらえ!》は無効です。 動き出す条件を調整すれば、ある程度融通は効きますが。 ティク:「近づくと、 『あんぎゃー』 って叫ぶの。」 セイグル:「わしの斧を何処かに隠しておく。 戦いになったときに、その斧 に《死の刃》をかければ勝てる、というのはどうだ?」 ヴォン:「《死の刃》は剣か短剣のみだ。」 ティク:「じゃ、刺身包丁隠す。」 《開け》 ティク:「何処かに扉作らなきゃなんないね。」 《そこにあり》 スカール:「掘るです、落とし穴。 隠すです、鍵を、中に、落とし穴の。 発 見させるです、《そこにあり》で。」 GM:《そこにあり》を対象を指定せずにかけると、隠されている物全て が反応します。 落とし穴に鍵を隠すと、落とし穴自体も反応する ので分からなくなります。 鍵と指定して《そこにあり》をかけれ ば鍵だけを見つけることができますが。」 スカール:「2段攻撃です。 《そこにあり》で落とし穴と鍵と、それぞれ指定 させるです。」 セイグル:「包丁を発見させるのにも使えるな。」 《閉じよ》 セイグル:「川の上流に水門を作る。 《閉じよ》で閉じれば、水が塞き止め られて通れる様になる。」 《教え》 セイグル:「見習い達からは届かない所に扉がある部屋があって、そこに盗賊 が捕まっている。 見習い達と盗賊の間には鉄格子があって、通 れないがお互い触れることはできる。 《教え》で《開け》を教 えてやれば、盗賊は逃げることができる。」
試験会場の洞窟:改造後         ■■□■■         ■   ■         ■ テ ■         ■   ■       ■■■+++■■■■■■■■■  ■〜〜■     ■■■  D   E      ■■■■==■■■■■    ■■        幻 F       H〜〜    ■■   ■■    ■■■■■■■□■■■     〜〜     ■  ■■   ■■■    ■  ■ ■■■■■■〜〜■■■  ■ ■■   ■■      ■  ■■     ■〜〜■ ■  ■■ ■C    ■■     ■   ■■■■■      ■   ■■ ■###ゴ  ■     ■       ■■■■   ■■   ■ ■   ###■     ■■        G■    ■■I ■ ■■     ■      ■  ■■■    ■     ■※■■  ■■   ■■      ■  ■ ■■■■■■     ■ ■   ■■  ■      ■■ヴ ■■           ■ ■    ■  ■■■    ………‖……          ■■ ■■    ■    ■    ………‖……        ■■■   ■■■    ■■   ■    ■■B ■■       ■■    J□ ■■     ■■  ■■    ■  ■       ■■    ■ ■  ■      ■   ■■   ■  ■       ■   ■■■■■  ■       ■■   ■■■■■  ■■     ■■K ■■  ■■L ■       ■■          ■    ■■○ ○■  ■■   ■        ■■         ■    ■  ○ ■  ■ ス  ■         ■■■■■■■■  ■    ■■○ ○■  ■   ■■                ■  ■     ■■○■■  ■■絵 ■                ■ チ■      ■■■    ■■■■              ■■■  ■■■                セA 〜:川   □:扉   ‖:見えない橋 ゴ:ゴーレム #:急な坂 +:鉄格子 ※:幻の壁   ○:落とし穴 …:裂目  =:水門  幻:幻の怪物  絵:肖像画  テ:ティク ヴ:ヴォン ス:スカール  チ:チャダ  セ:セイグル
一行は、相談の結果、次の様な仕掛けを施しました。 ☆潜入の目的☆ 怪盗に隠された絵を探し出すことです。 ◇A地点◇ 洞窟の入り口です。 ここにはセイグルがいます。 セイグルは、 「悪戯者の妖精に、包丁を盗られて困ってる。取り返しに行くのを手伝って欲 しい。」 と見習い達に頼みます。 見習い達が了承するのならば、セイグルは一緒に洞窟 に入ります。 また、天井付近には、チャダが隠れています。 チャダは、見習いの後をこっ そりつけていき、必要ならば彼らの動きを、他の者達に伝えます。 チャダ:「ちゃだはおたすけふぇありーだよ〜。 こまってたらひんとあげ るの〜。」 一同笑。 チャダ:「せりふまちがえないようにかいておくの〜。」 ◇B地点◇ 深い裂目が道を遮っています。 ここに一行は橋を架け、さらに《姿隠し》で 見えない様にしました。 《魔力感知》を使えば、見えない橋が浮かび上がりま す。 見習い達が落ちたときに備えて、裂目の下の方にネットが張ってあります。 ヴォンはここに隠れています。 ◇C地点◇ 坂の上でゴーレムが待ち構えています。 ゴーレムは、誰かが近づくと吠える 様に命令されています。 このゴーレムは、動き出した後ならば《これでもくら え!》1発で破壊されます。 ラモン/GM:「よし、《これでもくらえ!》に反応して派手に爆発するゴーレム を作ってやろう。」 ティク:「爆発はしなくていいよ。」 ラモン/GM:「それはつまらんのう。」 ◇D地点◇ 鉄格子の向こうに、ティクがいます。 ティクは、 「絵を探しに来たら、捕まっちゃった。 奥の扉が開けば逃げられるんだけど、 開かない。」 と言います。 ここで、見習い達が、ティクに《教え》を使って《開け》を教えれば、ティク は奥の扉から逃げることができます。 ◇E地点◇ 《蜃気楼》で作られた幻の怪物がいます。 ◇F地点◇ 扉があります。 《開け》を使えば開けることができます。 ◇G地点◇ ここの壁の中に、包丁が隠されています。 《そこにあり》を使えば、隠され た包丁を見つけることができます。 ◇H地点◇ 川が横切っています。 上流にある水門を《閉じよ》で閉じれば通ることがで きます。 GM:水門を作るのなら、まず、川に流されないで作業できるか、<体力 度>を振ってください。 スカール:熊の毛皮着て作業するです。 セイグル:作業中はわしが後ろから支えてやろう。 チャダ:どうしてこんなところにすいもんがあるのかな? ◇I地点◇ 《蜃気楼》で作られた幻の壁が通路を遮り、行き止まりの様に見えます。 ◇J地点◇ 扉があります。 この扉は、《開け》を5レヴェル以上でかけるか、K地点にあ る鍵を使えば開けることができます。 ◇K地点◇ 無数の浅い落とし穴があります。 その中に鍵が隠されています。 ◇L地点◇ 熊の毛皮を着たスカールがいます。 包丁を見つけていれば、セイグルが戦いを挑みます。 この戦いは、互角の戦 いとなり、見習い達が手を出すまで永久に決着はつきません。 《死の刃》を包丁にかければ、スカールはやられたふりをします。 包丁を見つけていない場合、セイグルは逃げ出します。 また、スカールも見 習い達を追い返す様にします。 ジェシカの肖像画はここにあります。
セイグル:マスター、このダンジョン、他で使おうとか考えてないだろうな? ティク:5人のマスターが作ったみたいなもんだよね。 GM:魔術師のソロアドベンチャーシナリオなら使えそうですね。
さて、試験の日にがやってきました。 2人の見習いは、朝のランニングが終わった後、試験に臨みます。 GM:ランニングに出ていたレイド君が戻ってきます。 ヴォン:「ゼロはどうした?」 レイド/GM:「あれ? 途中まで一緒に走ってたんですけど。 途中でへばってる のかもしれません。 ちょっと見てきます。」 ティク:ゼロ君の方はひ弱なんだ。 大丈夫かな? GM:しばらくしてゼロも戻ってきます。 ヴォンは<知性度>を振って みてください。 ヴォン:自動失敗だ。 GM:ゼロはまじめにちゃんと走った、と思います。 ティク:あ、サボってたな。 ヴォン:「今日は、お前達の訓練の成果を見せて貰う。」 かくかくしかじか。 「というわけで、怪盗に奪われた絵を取り戻して欲しい。 本来な ら、お前達見習いだけで行かせるべきではないのだが、今人手が どうしても足りんのだ。」 GM:「分かりました。 俺、ヴォン先輩の期待に応える様に頑張ります。」 「ケッ、かったりーな。 ところで、他には誰が行くんだ?」 ヴォン:「今回は、お前達2人のチームワークも期待する。他人の手に頼ら ず、お前達2人だけで行くのだ。」 GM:「えぇっ、この体力莫迦と2人だけで行くのかよ。」 「ゼロ、一緒に魔法を学んだ仲間同志、こんなときこそ、協力しあ うんだ。」 「ケッ、年上面すんなよ。」 ヴォン:「こら、喧嘩をするな。」 GM:「それにしても、領主様の絵を盗むなんて、許せないな。」 「盗まれる方が間抜けなんだよ。」 「ゼロ、お前、領主様に何てこと言うんだ。」 ヴォン:「こら、止めろ。 とにかく、頼んだぞ。」
ヴォン:《翼》で見習い達を先回りして洞窟へやってくる。 セイグル:ところで、わしの格好はこれでいいのか? 洞窟と聞いたので、プ レート着て焔喰いの魔斧を持っている。 「あれ? 誰が来ると言ってたかな?」 ヴォン:「おい、その格好はまずいぞ。」 セイグル:「そうなのか?」 ヴォン:「すぐに軽装に着替えるんだ。」 セイグル:「着替えなど持ってないぞ。」 ヴォン:「しかなたい、買ってきてやる。」 GM:見習い達は、もうこちらに向かってますよ。 ヴォン:自分に《韋駄天》《翼》をかけて飛んでいく。 GM:それでも時間はぎりぎりになります。 <幸運度>を振ってみてく ださい。 ヴォン:5レヴェル成功だ。 GM:わりと余裕を持って買ってくることができました。 セイグル:「ところで、わしは何と言えばいいのだ?」 ヴォン:「カンニングペーパーを書いてやったろうが。」 セイグル:「この通りに言えばいいのだな?」 ヴォン:「そうだ。 頼むぞ。」
GM:しばらくすると、見習い達がやってきます。 「おい、ゼロ、大丈夫か? 息が切れてるぞ。」 「う、うるせぇ。 魔術師は、頭で、勝負すりゃ、いいんだよ。」 ティク:もう息切れてるんだ。 ゼロ/GM:「レイド、だいたいおめぇ、ちゃんと準備してねぇじゃねぇか。 オレはちゃんと一通り持ってきたぞ。 この3mの棒とかな。」 一同笑。 チャダ:そのぼうがまほうのつえ? GM:1レヴェルですので、持ってるのは《ごまかしの杖》をかけた棒切 れです。 セイグル:爆発せんだろうな。 GM:ゼロ君の方には鎧に焦げ跡があります。 一同笑。 GM:「おめぇ、《ごまかしの杖》のチェックだってしてないだろ? 冒 険の前に、予めチェックしとかねぇと、いざというときやべぇぞ。」 「ははっ。 心配ないさ。 当って砕けろ、さ。」 スカール:心配です、レイド君の方。 GM:見習い達は、セイグルに気付きます。 「今日は。」 セイグル:「わしはこの近くに住む魚料理の好きなドワーフだ。 釣った魚を 料理して食べようとしたら、悪戯妖精に魚を捌く包丁を盗られて しまった。 ああ、困った困った。」 一同爆笑。 セイグルの台詞は見事に棒読みでした。 レイド/GM:「それはお困りでしょう。 分かりました、俺達が取り返してきま す。」 セイグル:「悪戯妖精は、この洞窟の中に逃げていったのだ。」 GM:「分かりました、 あなたはここで待っていてください。」 「おい、レイド、こいつの言葉、信用するのか?」 「ゼロ、人を疑うのはよくないぞ。」 「あのな、疑うとか疑わないとか言う次元じゃなくてな…。」 「ははっ。 そんなこと考えるより、まず動いてみるものさ。」 「お、おい、ちょっと待てよ。」 見習い2人は洞窟の中に入っていきました。 セイグル:うん? わしは一緒に入っていくんじゃなかったかな? しかし待っ ててくれと言われたからな。 ティク:いきなりシナリオと変ってきちゃった。 レイド:「あれ? 暗いな。 よし、《鬼火》だ。」 さて、誰かレイド君の代わりに<幸運度>1レヴェルを振ってくだ さい。 彼の<幸運度>は12です。 ヴォン:振ってやろう。 …失敗だ。 5点のダメージ。 ティク:わぁ、鬼先輩。 GM:「だから、ちゃと調べとけって。」 「ははっ。 こんなこともあるさ。 よし、もう1回挑戦だ。」
GM:「おや? 道が分れてるな。 よし、迷っていてもしかたない。 ま っすぐ行くぞ。」 「おい、こういうときはな、まず両方の物音を聞くとかするんだよ。」 「ははっ、行ってみれば何とかなるものさ。」 チャダ:びこうしていくの。
見習い達は、見えない橋のかかったB地点にやってきます。 スカール:裂目、跳んだりしないですか、レイド君の方。 GM:「レイド、この裂目、跳び越せるかな?」 「んなわけねぇだろ。」 さて、ここで《魔力感知》なりを使うか、ですが…何もヒントはあ りませんよね? 空中に石が浮いてるとか。 チャダ:「ひんとほしいのかな?」 ゼロ/GM:「おい、レイド、おめぇ、何か言ったか?」 チャダ:どうするかそうだんしにてぃくちゃんのところへいく。 ティク:「どうしたの?」 チャダ:「はしのところでなやんでる。」 ティク:「悩ませとけばいいんじゃない?」 チャダ:じゃ、みならいさんたちのところへ戻ってくる。 GM:見習い達は、裂目を越えるのをあきらめてもう一方を行くことにし たようです。 チャダ:みつからないようににげるの。 GM:では<潜伏>を振ってください。 チャダ:じどうしっぱい。 レイド/GM:「あ、君が悪戯妖精だね?」 チャダ:にげるの。 「ここまでおいで。」 GM:レイド君は走って追い掛けてきます。 「おい、レイド、洞窟の中を走ったら危ねぇぞ。」
見習い達は、ゴーレムの待ち受けるC地点までやってきます。 チャダ:ごーれむのうしろにかくれるの。 GM:このゴーレムは、近付くと吠えるんでしたね? チャダに反応して、 吠えます。 「何だ、今の吠え声は?」 見習い達は、《鬼火》をゴーレムの方へ飛ばしてきます。 「何だ、あの石像は?」 チャダ:もういっかいごーれむにちかづくの。 ゴーレム/GM:「あんぎゃあ。」 チャダ:「きゃぁ、こわい。 たすけて〜。」 GM:<言いくるめ>を振ってみてください。 チャダ:3レヴェル成功。 レイド/GM:「大丈夫、俺達が守ってやるよ。 女の子を脅かす悪い奴には《こ れでもくらえ!》だ。」 誰か、代表で<幸運度>を振ってみてください。 ヴォン:4レヴェル成功だ。 GM:ゴーレムは綺麗に爆発しました。 「こ、これが魔法の威力か。」 チャダ:「おにいちゃんたち、ずごい。」 GM:「ははっ。 それほどでもないさ。」 「ちょっと待てよ。 レイド、おめぇ、何か妙だと思わねぇか?」 「きっと急所に当ったんのさ。」 「なんだよ、その急所ってのは。」 チャダ:「げきりんってのがあるんだって。」 ゼロ/GM:「そりゃ、ドラゴンだろうが。 そうだな、とりあえず念のため…。」 ゼロは、ゴーレムの破片を一つ持っていきます。
見習い達は、ティクのいるD地点に来ます。 ティク:「助けて〜。」 レイド/GM:「君、どうしたんだい?」 ティク:「絵を盗んだ泥棒を追い掛けてここまで来たんだけどさ。罠に落ち てここに閉じ込められたの。 後ろに扉があるんだけど、開かな いんだ。 助けて〜。」 レイド/GM:「扉なら心配ないよ。 《開け》。 …あれ?」 ティク:「お兄ちゃん、何やってんの?」 GM:「おかしいな、これで開くはずなんだけど。」 「レイド、おめぇ、講義ちゃんと聞いてなかっただろ。 《開け》 ってのはな、触らないと効かないんだよ。」 「よし、触ればいいんだな? …うーん、届かないな。」 ティク:「開かないよ〜。 助けて〜。」 GM:「よし、なれこれでどうだ?」 レイド君は、鉄格子に《これでもくらえ!》を撃ちますが、当然効 果はありません。 「何故だ? ゴーレムすら一撃だったのに。」 「講義聞いてねぇだろ。 《これでもくらえ!》は、命を持ってね ぇものには効かねぇんだよ。」 ティク:「助けて〜。 おいら、お腹空いたよ〜。」 レイド/GM:「泣いちゃ駄目だ。 大丈夫、かならず助けるから。」 ティク:「お腹空いたよ〜。」 GM:「ゼロ、お前、何か食べる物持ってないか?」 「ほらよ。 レイド、おめぇ、持ってねぇのかよ。保存食持ってく んのは冒険の常識だぜ。」 ティク:「このままじゃ、おいら、飢え死にしちゃうよ〜。ホビットは、1 日に自分の体重と同じだけ食べないと死んじゃうんだ〜。」 レイド/GM:「それは大変だ。 君の体重は?」」 ティク:「30kg。」 GM:「分った、すぐに30kg分の食糧を持ってくるから。」 レイド君は走っていってしまいました。 「あ、行っちまいやがった。」 ティク:あ、ど、どうしよう。 おいら、間違ったこと言ちゃったかな? GM:レイドは洞窟から駆け出てきます。 セイグル:「どうした?」 レイド/GM:「緊急事態なんです。 今すぐ食糧を持ってこないと、命に関わる んです。 すみませんが、包丁探しはちょっと待っててください。 じゃっ。」 レイドは、町の方へ向かって走っていきます。
ゼロ/GM:「で、おめぇ、どうやってここに入れられたんだ?」 ティク:天井指して 「上から落されたの。」 ゼロ/GM:「そうか、なら上に登れれば逃げられるんだな。」 ティク:「登れないよ。」 ゼロ/GM:「地面に、この棒立てれば登っていけるよな?」 ティク:「どうやって立てるの?」 ゼロ/GM:「そりゃ、地面に穴掘って…駄目か、床は岩盤か。 それにしても おめぇ、どうして捕まったんだ?」 ティク:「怪盗P.ってのに捕まったの。」 ゼロ/GM:「怪盗P.? なんだそりゃ。 恥ずかしい名前だな。」 ティク:「そう、仮面つけたキザなエルフ。 そいつが、領主様の婚約者の 肖像画を盗っていったの。」 ゼロ/GM:「領主って、あのジョージ・エリオットだよな。 あいつの婚約者 って、どんな女だ? あんなのと婚約する物好きいるのか?」 ティク:「結構美人のお姉ちゃんだよ。 笑い声が恐いけど。」 ゼロ/GM:「ま、女なんてうるせぇだけだな。」 ティク:「本当は好きなんでしょ?」 ゼロ/GM:「な、何言ってんだ。 そんなわけねぇだろ。 ところで、その扉の 向こうには何があるかは分らねぇんだよな?」 ティク:「多分、何処か出口につながってると思うけど。」 ゼロ/GM:「下手に開けたら、向こうに魔物がいるかもしれねぇな。」 ティク:「そのときは、《これでもくらえ!》かけてよ。」 ゼロ/GM:「オレ、あまり《これでもくらえ!》は好きじゃねぇんだよ。」 ティク:「魔術師が《これでもくらえ!》使わなくて何使うの?」 ゼロ/GM:「《これでもくらえ!》だけが魔法じゃねぇぜ。 いいか、魔法っ てのは、頭の使い方次第で、様々な応用が効くんだ。 例えば、 《鬼火》は単に灯りってだけじゃなくて、囮に使うとかできる。 《閉じよ》を敵の集団の通過中にかければ、敵の集団を分断でき る。 《教え》でパーティの盗賊に魔法を教えておけば、2手に分 れて行動できる。 …おい、おめぇ、ひょっとして盗賊か?」 ティク:「おいら、盗賊だよ。」 ゼロ/GM:「おめぇ、手を出せ。 《開け》の魔法教えてやる。 本当は、只で 教えちゃいけねぇんだが、ま、固いことは言いっこ無しだ。」 ティク:「ありがと。」 ゼロ/GM:「ほら、魔法かけてみな。 何が出てくるか分らねぇから、注意し てかけるんだぞ。」 ティク:「《開け》。 あ、開いたよ。」 ゼロ/GM:「向こうには何かいねぇか?」 《鬼火》を扉の先に飛ばしてきます。 ティク:「何もいないみたい。 うん、おいら盗賊だし、後は1人で何とかな るよ。」 ゼロ/GM:「そうか。 頑張れよ。」 ティク:「あ、でも、あのお兄ちゃんが食べ物持ってくるまて待ってる。 それにしても、あのお兄ちゃんには悪いことしちゃったね。」 ゼロ/GM:「あいつは体力莫迦だから、気にしなくていいぜ。 ヴォンってい う先輩のおっさんに言われたときも、わざわざ体力使って走るん だからな。 オレみたいに、魔術師は頭使うもんだぜ。 こういう のを作ったりとかな。」 と出してきたのは、底に車輪の付いた靴。 つまりローラースケー トです。 ティク:「あ、格好いい。」 ゼロ/GM:「いいだろ? 結構スピード出せるんだぜ。」 ティク:「おいらにも作って。」 ゼロ/GM:「おう、今度作ってやるぜ。 ヴォンって奴がうるさくてよ、やた ら走れ走れ言うんだぜ。 そのおっさん、オレがこいつ使ってる ことには全然気付かねぇんだぜ。 あれじゃ駄目だな。 やっぱり、 魔術師は頭で勝負するもんだぜ。」 ヴォン:全部聞こえてるぞ。 ゼロ/GM:「ま、あの体力莫迦が戻ってくるまで待つか。」 チャダ:「うん、まつの。」 ゼロ/GM:「ああ、そういえばおめぇ、いたんだったな。 ところで、おめぇ、 ドワーフのおっさんから包丁盗ったんだって?」 チャダ:「ちゃだ、とったよ。」 ゼロ/GM:「で、何処に隠したんだ?」 チャダ:「ひみつ。」 ゼロ/GM:「しょうがねぇなぁ。 何でそんなことしたんだ?」 チャダ:「ちゃだ、いたずらずき。 そういうことになってるの。」 ゼロ/GM:「なってる?」 ティク:「駄目じゃないか、チャダ、悪戯しちゃ。」 ゼロ/GM:「あれ? おめぇら、知り合いか」 ティク:「今知り合ったんだよ。」 ゼロ/GM:「ふぅん、そっか。」
GM:しばらくすると、リュックを背負ったレイド君が戻ってきます。 セイグル:暇なので、バックパックから干し魚出して食ってる。 レイド/GM:「ただいま。 すぐに包丁探しにとりかかりますから、待っててく ださい。」 セイグル:「重そうだな。」 レイド/GM:「命がかかってるんです。 重いなんて言ってられません。」 セイグル:「すぐに食える物を買ってきたか? 生の米とか、生の芋とかじゃ ないな?」 GM:レイドはもう洞窟に駆け込んでいます。
レイド/GM:「ただいま。 食糧買ってきたよ。」 ティク:「お帰り。 扉開いたよ。 こっちのお兄ちゃんが魔法教えてくれた んだ。」 レイド/GM:「そうか。 ならこの食べ物はどうしよう。」 ティク:「おいら、これから扉の向こうのダンジョンを1人で探索するから、 腹拵したい。」 レイド/GM:「そうか、じゃ食べてくれよ。」 とリュックを開けると、キャベツがどさどさ、薩摩芋がどさどさ、 人参がどさどさ。 ティク:「こ、このまま食べるの?」 レイド/GM:「あ、そうか。 調理器具がいるね。 待ってて、今持ってくるから。」 ティク:「こ、このままでいいよ。 おいら、生のキャベツ好きなんだ。」 レイド/GM:「ははっ、それは良かった。 じゃ、勇気を持って頑張るんだぞ。」 ティク:キャベツをはむはむ。 ウサギさんになった気分。 GM:ホビットがラビットに。
見習い達は、チャダと共に幻の怪物のいるE地点にやってきます。 GM:どんな怪物がいるんでしょう? ヴォン:バルログだ。 レイド/GM:「あ、あれは何だ?」 チャダ:「なにかな?」 レイド/GM:「君、怖くないの?」 チャダ:「きゃぁ、こわい。」 レイド/GM:「大丈夫、怪物なんて俺がやっつけてやるよ。 よし、《これでも くらえ!》だ。」 魔法をかけますが、当然素通りします。 「えぇい、負けるもんか。」 レイドは、短剣を抜いて斬り掛かっていきます。 幻の怪物は、触 ると消えていきます。 チャダ:「きえちゃったね。」 GM:「あれ? ははっ、やっぱり幻だったんだな。」 「レイド、おめぇ、本当に気付いていたのか?」 一同笑。 ゼロ/GM:「ところで、おめぇよ、包丁隠しにいったとき、あの幻覚の怪物は いなかったのか?」 チャダ:「あれのうえとんでったの。」 レイド/GM:「怪物の上を飛ぶなんて、君、勇気あるんだ。」 チャダ:「ちゃだ、ゆうきあるの。」 GM:「しっかし、なんでここに幻の怪物がいるんだ? 幻覚があったっ てことは、魔術師がいるってことか。 うん? 魔術師?」 「ははっ、悩んでも仕方ないさ。 さ、行こう。」
見習い達は、扉の前にやってきます。(F地点) GM:「扉なら《開け》だよな。」 「待てよ。 こういうときはな、まず聞き耳するもんだぜ。 …うん、 物音はしねぇな。」 チャダ:とうぞくみたいなの。 ティク:ゼロ君、職業間違えたみたい。 ゼロ/GM:「おい、おめぇ、包丁隠しにいったとき、この扉開けたか?」 チャダ:「あけたかな? あけてないかな?」 ゼロ/GM:「ま、フェアリーにゃ、開けられねぇよな。 レイド、先へ行くぜ。」 チャダ:「あ、ちょっとまって。」 レイド/GM:「何だい?」 チャダ:「あのね、あけてほしいの。」 ゼロ/GM:「余計な扉は開けねぇ方がいいぜ。」 チャダ:「そういえば、どわーふさんきてないね。 じゃ、あとまわしでい いの。」 ゼロ/GM:「…おめぇ、何か隠してねぇか?」 チャダ:「ううん。」 レイド/GM:「ははっ。 無暗に人を疑うのは良くないぞ。」
見習い達は、川の流れるH地点に来ます。 レイド/GM:「跳び越すのはちょっと無理かな?」 チャダ:「ちゃだ、とべるよ。」 ゼロ/GM:「おい、おめぇよ、このロープ、向こう岸の岩に結んできてくれ ねぇか?」 チャダ:「それはだめなの。」 一同笑。 ゼロ/GM:「なんで駄目なんだ?」 チャダ:「ちゃだ、はしよりおもいものはもったことないの。」 一同爆笑。 ゼロ/GM:「ったく、これだから女ってのは。」 チャダ:「それはさべつはつげんなの。」 GM:しばらくすると、2人は水門に気付きます。 「ははっ、この水門を閉じれば通れるぞ。」 「…なんでこんな所に水門があるんだ?」 「ははっ、悩んだってしかたないさ。 よし、《閉じよ》だ。」 《閉じよ》をかけると、水が止まって通れる様になります。 「よし、行くぞ。」 「ちょっと待てよ。 レイド、おめぇ、こんな所に水門があること を疑問に思えよ。」 「ははっ、進んでみれば分るさ。」 「ったく、おめぇは気楽だな。 魔術師なら、もっと頭使えよ。」
見習達は、I地点に来ます。 レイド/GM:「あれ? 行き止まりみたいだ。」 チャダ:「もどってとびらあけたらいいの。」 ゼロ/GM:「いや、あそこに水門があったってことは、何かあるはずなんだ。 何もねぇのに、水門なんて作るはずねぇからな。」 チャダ:「とりあえずもどったらいいの。」 ゼロ/GM:「ま、扉の向こうへ行けば何かあるかもしれねぇな。」
見習達は、F地点の扉を開けG地点にやってきます。 レイド/GM:「あれ? ここも行き止まりみたいだ。」 チャダ:「ちゃだ、ここみおぼえある。」 レイド/GM:「来たことあるのかい?」 チャダ:「ここでちゃだのにもつ、かるくなったようなきがするの。」 一同笑。 レイド/GM:「荷物って何持ってたんだい?」 チャダ:「ひみつなの。 あててみて」 レイド/GM:「ははっ、分ったぞ。 ドワーフさんの包丁だろ?」 チャダ:「ぴんぽんぴんぽん。」 レイド/GM:「そうか、ここで落し物したんだ。」 チャダ:「さがして。」 GM:「分った。 《そこにあり》。 ああ、こんな壁の中にあったんだ。 ははっ、これは見つからないはずだ。」 「…どうして落した物が、壁の中にあるんだ?」 チャダ:たらっ〜。 「みつかってよかったね。」 レイド/GM:「ははっ、そうだね。 じゃ、この包丁、ドワーフさんに返してく るよ。」
見習い達は、包丁を持って洞窟から出てきます。 レイド/GM:「ドワーフさん、包丁見つかりましたよ。」 セイグル:「おお、これは悪戯妖精に盗まれた包丁だ。 見つけてくれてどう もありがとう。かっこわらい。」 ゼロ/GM:「何だ、そのかっこわらいってのは。」 セイグル:「ちょっと待て。 …書いてないことを聞くんじゃない。」 一同爆笑。 ゼロ/GM:「書いてある? …おめぇ達、何隠してるんだ?」 チャダ:「かくしてないの。」 ゼロ/GM:「おい、ドワーフのおっさん、いつ包丁盗られたんだ?」 セイグル:「さっき。」 ゼロ/GM:「で、おめぇはその包丁をあそこに隠したわけだ。」 チャダ:「うん。」 ゼロ/GM:「落したんじゃなくて、隠したんだな。」 チャダ:「うん。 そういうことにしておく。」 ゼロ/GM:「しておく、か。」 セイグル:「うん? ついていけ、と書いてあるな。 包丁を取り返してくれて ありがとう。 これを装備すればわしも戦えるからついていって あげよう。」 レイド/GM:「ははっ、大丈夫、俺達だけでちゃんと探し出しますよ。」 セイグル:「おい、チャダ、断られたときはどうすればいい?」 チャダ:「ちゃだがいいくるめるからだいじょうぶ。」 一同爆笑。 ゼロ/GM:「おめぇら、知り合いか?」 セイグル:「包丁盗られたのがきっかけで知り合ったのだ。」 ゼロ/GM:「ほう。 ところで、おめぇら、ホビットが知り合いにいねぇか?」 チャダ:「さっきしりあったの。」 ゼロ/GM:「本当にさっきか?」 チャダ:「さっき。」 レイド/GM:「ははっ、ゼロ、こんな所で悩んでいてもしかたないぞ。 さ、行 こう。」 チャダ:「えはどこにあるのかな?」 ゼロ/GM:「なんでおめぇ、オレ達が絵探してるって知ってんだ?」 チャダ:「てぃくちゃんからきいたの。」 GM:「いつ聞いたんだよ、いつ。」 「ははっ、ゼロ、無暗に人を疑うのは良くないぞ。」 「はぁ、いいよな、おめぇは気楽で。」 チャダ:「奥行くの?」 ゼロ/GM:「行ってやるよ。 …だいたい読めてきたけどな。」
ティク:キャベツはむはむ。 レイド/GM:「あれ? 君まだここにいたのかい? ティク:「全部食ったら行くよ。 でもどうせなら、焼いた方がよかった。」 レイド/GM:「ははっ、ごめん、俺、まだ《炎の嵐》使えないんだ。」 一同笑。 ティク:「ドワーフさんもキャベツ食べる?」 セイグル:「わしは干し魚があるからいい。」 ティク:「おいらもそっちの方がいいな。 そろそろキャベツには飽きちゃた。 もうキャベツ10個めだし。」 セイグル:「なら分てやろう。 この間の花見のときほど大きくはないがな。」 ティク:「ドワーフさん、それ、別のホビットだよ。 じゃ、おいら、もう 行くから、お兄ちゃん達も頑張ってね。」 ゼロ/GM:「ああ。 おめぇもさっさと出ろよ。 どうせすぐに出られんだろ?」
見習い達は、再び川の流れるH地点に来ます。 ゼロ/GM:「ここで水門閉じるだろ、そしたら、ほら、下流の方へ行けるよな?」 チャダ:「そっちはいっちゃだめなの。」 ゼロ/GM:「そうか、駄目なんだな? おめぇがそう言うんならそうなんだろ うよ。」
再びI地点にやってきました。 GM:「行き止まりだよな。 待てよ、仕掛人がヴォンのおっさんだとす ると…。」 「ゼロ、ヴォン先輩がどうかしたのか? 先輩をおっさんなんて言 ったらいけないぞ。」 「おめぇ、いい加減に気付けよ。」 「何に気付けって?」 「《魔力感知》を使ってみな。」 「おや? あんな所が光ってるぞ。 そうか、幻覚の壁なんだな。」 「で、なんでここに幻覚の壁があると思う?」 「ははっ、行ってみれば分るさ。」 「…分らねぇと思うぜ、おめぇにはよ。」
見習達は、J地点の扉の前にやってきます。 GM:「よし、《開け》だ。 …あれ、開かない。 呪文間違えたかな?」 「どうやら魔法で閉じてあるみてぇだな。 するとオレ達の魔力で は開かねぇか。」 「そんなこと、やってみなけりゃ分らない。 何事も、勇気を持っ て挑戦してみるんだ。 そうだ、こんなときこそ、協力して魔法 をかけるんだ。」 「ケッ、おめぇと協力なんざ、ごめんだね。」 「何を言ってるんだ、友達じゃないか。」 「オレとおめぇがいつ友達になったってんだ?」 「ゼロ、今は意地を張ってる場合じゃないだろ。」 「ったく、しょうがねぇな。」 2人は、協力して4レヴェルで《開け》をかけますが、残念ながらこの扉は5レ ヴェル以上でかけなければ開きません。 チャダ:「もういっぽうのみちをいったらいいの。」 ゼロ/GM:「そうか、そっちに行くのが正解ってわけか。」 チャダ:「かならずしもそうじゃないの。 ちゃだはいらずらずきのふぇあ りーなの。」 ゼロ/GM:「どんな悪戯してきたんだ?」 チャダ:「えぇっと、いろいろ。」 ゼロ/GM:「ふぅん、流石に過去の悪戯の内容までは設定されてねぇか。」 一同笑。
見習達は、K地点にやってきます。 レイド/GM:「あれ、また行き止まりか。 よし、こういうときは《魔力感知》だ。 おや、あそこに何かあるぞ。」 レイド君は、鍵の方で走っていきます。 で、落とし穴にズボッ。 ティク:あ、引っ掛かった引っ掛かった。 レイド/GM:「ははっ、こんな所に落とし穴があるなんて、ダンジョンって危険 なんだな。」 チャダ:「れいどさん、ふよういなの。」 レイド/GM:「ははっ。 今度から気をつけるよ。」 チャダ:「これもいいがくしゅうなの。」 ゼロ/GM:「それにしても、この分だと、落とし穴は1つとは限らねぇな。」 ゼロは地面をぺたぺた触って調べてます。 ティク:この落とし穴は3レヴェルで<罠設置>したよ。 ゼロ/GM:「よし、《そこにあり》だ。 …なんだこりゃ、至る所落とし穴だ らけじゃねぇか。 ったく、誰だ、こんなに仕掛けたの。 性格悪 いぜ。」
GM:「よし、この鍵で扉を開ければいいんだな。」 「これ、開けたらヴォンのおっさんが待ってる様な気がするんだけ どな。」 一同笑。 レイド/GM:「ヴォン先輩がこんな所にいるはずないじゃないか。 先輩、忙し いって言ってたろ?」 と言いながら扉を開けます。 スカール:やっと出番です。 「グァー。」 レイド/GM:「怪物か?」 レイド君から《これでもくらえ!》が飛んできます。 スカール:ハイパーポイント使って耐えたです。 チャダ:「きゃあ、こわい。 くまがでたの。」 ゼロ/GM:「おい、あれ、熊に見えるか? ヴォンのおっさんじゃねぇみてぇ だが…。 おい、おめぇ、ここはどうするのが正解なんだ?」 チャダ:「それはじぶんでかんがえるの。」 レイド/GM:「そうだぞ、人に頼るのはよくないぞ、ゼロ。」 チャダ:「どわーふさん、はい、だいほん。」 セイグル:「熊なんぞ、わしの包丁の錆びにしてくれるわ。」 スカール:「ガォー。」 チャダ:「どわーふさん、いいしょぶしてるの。」 ゼロ/GM:「ああ、殺陣ってやつか、これ。 紙見ながら戦うなんて、結構器 用だな。」 セイグル:「包丁の、刃では、うん? これ、何で字だ? 字が下手で読めん。」 一同爆笑。 ゼロ/GM:「おい、そのカンニングペーパーよこせ。 オレが読んでやる。」 チャダ:「それはだめなの。」 セイグル:「包丁の刃では、刃が、立たない、だな。」 チャダ:「まだつかってないまほうがあるの。」 一同笑。 ティク:ああ、もうシナリオぼろぼろ。 チャダ:「ああ、分った分った。 それで包丁ってわけか。 ほらよ、《死の 刃》。」 スカール:「やられたです。」 バタッ。 レイド/GM:「すごいですね、ドワーフさん。 そうか、魔術師には、前で戦っ てくれる戦士が必要なんだ。」 チャダ:「がくしゅうしたの。」 GM:ゼロ君は、倒れてるスカールの方へやってきます。 「おめぇ、大丈夫か?」 スカール:「熊、死んでるです。」 ゼロ/GM:「ああ、死んでるんだよな。」
GM:さて、2人はジェシカの絵を手にいれました。 2人がジェシカの絵 を見たのはこれが初めてです。 というわけで、2人は<耐久度>で セーヴィングロールが必要です。 一同笑。 GM:レイド君は成功、ゼロ君は…失敗です。 ゼロは、ジェシカの絵の 前で、頭抱えてうずくまります。 「な、なんだこの頭の中に響く笑い声は。 しまった、こんな所に 罠があったのか。」 ティク:罠のつもりじゃなかったんだけど。 チャダ:「さいごのわなにかかってはてるなんてなさけないの。」 ゼロ/GM:「た、たしかに情けねぇぜ。 くそ、油断した。」 チャダ:「こんかいはちゃだのかち〜。」 レイド/GM:「え? 君が罠を仕掛けたのかい?」 チャダ:「ひみつ。 さ、えをもってかえるの。」 レイド/GM:「よし、じゃ、帰ろうか。」 チャダ:「いたずらずきのふぇありーはここでわかれるの。」 レイド/GM:「ははっ、そうか。 じゃ、またね。」
見習い達は、洞窟から出てきます。 レイド/GM:「ドワーフさん、ありがとうございました。 あなたのお陰で、絵 を取り戻すことができました。」 セイグル:「いやいや、これも君達のま、ま…魔法の力だ。 これからも修行 して立派な魔法使いになるんだよ、と言って去っていく。」 一同笑。 ティク:洞窟の出口で芋焼いてるぞ。 レイド/GM:「君も無事出られたんだね。」 ティク:「うん。 お兄ちゃん達、芋食わない?」 ゼロ/GM:「芋ね。 《魔力感知》。 …もう罠はねぇみたいだな。」 ティク:「おいら、ここで芋焼いてただけだぜ。」 ゼロ/GM:「ふぅん、そっか。 ところで、ヴォンのおっさんはどうしてる?」 ティク:「ヴォンって誰?」 GM:「ま、いっけどよ。」 「ははっ、じゃ、帰るぞ。」 ティク:焼いた芋棒に刺して持ってく。 GM:帰り道、ゼロ君はローラースケートで山道を猛スピードで下り降り ていきます。 ティク:「山道はやめといた方がいいよ。」 ゼロ/GM:「多少危ないくらいの方が面白ぇんだよ。」 ヴォン:《韋駄天》で先回り、途中の道に《泥だ沼だ》。 一同爆笑。 スピードを出していたゼロは、避けきれずに泥沼の中に突っ込んでしまいます。 ゼロ/GM:「な、なんだ、こりゃ。」 ヴォン:「いい格好だな。」 ゼロ/GM:「くそ、やりやがったな。 えぇい、今に見てろよ。」 ヴォン:「それは楽しみだ。 見させてもらうとしよう。」 ゼロ/GM:「ちきしょー。」 ゼロの叫び声は、いつまでも響き続けたのでした。
(intermission2に続く)
2人の下級生 1999/4/3 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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