ハイパーT&Tリプレイ

聖地を目指して


キャラクター
  ルーン・ムー
    4レヴェル魔術師の少女。 本当の両親を探している。
  エィシンクロナス
     通称A。 人間の4レヴェル戦士。 刃物マニア。 ルーンとは幼馴染み。
  リュミエール
    4レベル僧侶のエルフ。 誰とでもお友達になれる。
  ゲンマリウス
    リュミに仕える3レベル聖闘士のドワーフ。 宝石細工を得意とする。
  フィリスターサス(2Pカラー)
    エルフの3レヴェル怪盗。 女と見紛うばかりの美少年。 リュミとは幼馴染み。
    姉のクリスターラから逃げている。
  シャラ
    エルフの女魔術師。
    故郷を飛び出したスカールを連れ戻そうと探している。
  メルクリウス=フォン=シュトックヘルド
    エルフの3レヴェル魔法戦士。 2mを越える大男。
    アクアリスという妹がいる。

         GM:さて前回、君達は食事をご馳走してくれて、その上泊めてくれた親
            切な男爵を惨殺して魔法の道具を奪ったわけだが…。

     リュミ:お友達を殺してしまったので落ち込んでますぅ。
            「ああ、お友達になった男爵様を殺してしまいましたぁ。」

     フィル:「あれをお友達と言うんですか? 男爵は破壊教の司祭と組んで娘
              8人を生け贄にしようとしてたんですよ?」

     リュミ:「一緒にお食事して語り合ったんですからお友達ですぅ。」

     フィル:「でも踊ってませんよ。」

  一同笑。

     リュミ:「ああ、歌くらい歌っておくんでしたぁ。」

     フィル:「はいはい、歌うのは安全な所まで逃げてからですよ。

     シャラ:「ほら、さっさと逃げるのよ。」

     リュミ:「ああ、わたし達は押し込み強盗になってしまったのですねぇ。
              アネルエ様、お許しください。」

         GM:大地教のマーテルとランドルフは先に娘達を連れて船で川を下って
            いった。

     フィル:「マーテルとランドルフは“龍の翼”ポストラキュームに来てくれ、
             と言っていましたね。」

     リュミ:「あの方達はルーンさんの秘密をご存知の様ですねぇ。」

     フィル:やっぱり女王候補でしょうか。

  一同笑。

     フィル:何と言っても、今まで登場した大地教の関係者の名前がゼファー,
            マーテル,ランドルフ。 そしてもう1つのキャンペーンの“東の果
            てへ”にはウパ,オシリス,オリバーが登場してますからね。

     リュミ:<鋼>のゼフェル君,<緑>のマルセル君,<風>のランドルフ君,
            <地>のルヴァ様,<炎>のオスカー様,<夢>のオリヴィエ様で
            すねぇ。

     フィル:<水>のリュミエールはここにいますね。

     リュミ:わたしのことですかぁ。 わたしはそんな大物じゃないですぅ。

         GM:その頃、ローンカイラスのイルダミアの町にいたメルクリウスは
            見知った顔が指名手配されてるのを見つけた。

     シャラ:もう手配されてるの? 情報が早過ぎるわ。

     フィル:はめられた様ですね。

     メルク:「おや、あの脳天気な坊主がこんなことをやらかすとは。」

     リュミ:脳天気な坊主? フェアリーの僧侶、プリケルマさんをそんな風に
            言ってはいけません。

  一同笑。

     メルク:私はプリケルマと会ったことは無いぞ。

     リュミ:「ポストラキュームに行くのなら川下りですねぇ。」

     シャラ:「筏組んで川下りすれば速いかもしれないけど危険よね。」

         A:「隠れて行くのなら山だな。」

     リュミ:「山を抜けた方がよさそうですねぇ。」

         GM:ゲンは川を南に渡って向こう側の山中にドワーフのテリトリーがあ
            るのを思い出した。

     リュミ:「ならドワーフさんに匿ってもらいますぅ?」

     フィル:「ドワーフが僕達を匿う理由は無いと思いますよ。」

     リュミ:「でもわたしとゲンさんは仲良しなんですぅ。」

     フィル:「そこに住んでるドワーフと仲良しでないと意味ありませんよ。」

     リュミ:「きっと仲良しになれますぅ。」

         GM:川を渡る? それじゃモンスターは…出なかった。

  一行はポストラキュームを目指して山の中を歩いていくことにします。 山の
中で僧侶のプリケルマ,聖闘士のニムゲとははぐれてしまいます。

         GM:この辺りの山は、高いのになると頂上が雲の上にある。

     リュミ:「高いですねぇ。」

         A:「登る必要は無いだろう。 麓沿いに行けばいい。」

  山の中でゲンマリウスはドワーフの集落を見つけました。 交渉の結果、今夜
の宿は提供してもらえることになります。

     フィル:ドワーフの集落ですか? 当然穴の中ですよね。

     リュミ:それでも匿っていただけるんですからぁ。

     フィル:僕は木の上で寝ます。 穴の中よりずっと寝易いですから。

     リュミ:わたしはゲンさんと一緒にドワーフさんの所に行きますぅ。 せっ
            かくですからドワーフの皆さんとお友達になるんですぅ。 

     シャラ:ルーンちゃんとAさんは当然2人部屋よね。

         A:どうしてそうなる?

     シャラ:だって、恋人同士でしょ?

     リュミ:いつかお2人の結婚式を挙げてさしあげるんですぅ。

     メルク:彼らの足取りを推理して追いかける。 殺人の嫌疑で手配されてる
            と知ったならポストラキュームに逃げると予想して深緑湖の南側か
            ら先回りする。

         GM:ではメルク、君がとあるドワーフの集落に差し掛かった所、木の上
            に何者かがいるのに気付いた。

     メルク:近付いて揺する。 落ちるまで。

  一同笑。

     フィル:落ちる前に自発的に飛び降りますよ。
            「おや、メルクさんじゃないですか。」

     メルク:「お前達、手配されてたが、何したんだ?」

     フィル:「もう手配されているんですか?」

     メルク:「昨日の朝にはイルダミアの町中に手配書が貼られていたぞ。」

     フィル:「朝に? それは妙ですね。」

     メルク:「まさかあの坊主がこんなことするわけないと思ったんだが。」

     フィル:「人は見かけによらないんですよ。」

  一同爆笑。

     リュミ:幼なじみですのにぃ。

     フィル:でも殺したのは事実ですから。
            「色々事情がありましてね。 とりあえず皆の所に行きましょう」
            まずリュミさんとゲンさんの所に向かいます。

     メルク:「久しぶりだな、玄米臼。」

       ゲン:「わしはゲンマリウスじゃ。」

  メルクと合流した一行は情報交換をし、これからの相談をします。

     リュミ:「これはメルクさん、お久しぶりですねぇ。 再会の記念に歌いま
             しょう。」

     シャラ:何故かリュミを見ていると、あたしが追ってる莫迦なエルフ、スカ
            ールと重なるわ。

     フィル:そうですか? 僕はクリスターラ姉さんとデジャビューを感じますが。

     シャラ:「男爵はメイドの女の子達を生け贄にしようとしたのよ。」

         A:「でも証拠が無いんだよな。」

     フィル:「証拠ならありましたよ。 男爵のノートに男爵が悪魔召還をしよ
              うとしてたことが書いてあったでしょ? でも相手は貴族ですか
              ら揉み消されるでしょうが。」

     メルク:「あれほど早く手配されたのは妙だな。」

     シャラ:「あたし達が男爵の屋敷に向かったことを知ってるのは…。」

     リュミ:「学院の鑑定士ですねぇ。」

         GM:指名手配の罪状は押し込み強盗と書かれてあった。

     リュミ:「押し込んだわけではないんですぅ。」

     メルク:「だろうな。 押し込む前に踊るだろうから発見されてるはずだ。」

     リュミ:「男爵様にお迎えいただいで晩餐もご馳走になったんですぅ。」

     メルク:「朝に張り紙が町中に貼られていたことを考えると、事件が起こる
              前に張り出し始められたはずだ。」

     シャラ:「先に貼ったのなら、あたし達が男爵に返り討ちにあってたらどう
              するつもりだったのかしら?」

     メルク:「どちらにせよ関係なってない様になっていたのではないか?」

     シャラ:「そうよね。 多分、何処かにあたし達が男爵を殺さずに出ていた
              ら、何者かが男爵を殺しにいってたはずよ。 そしてその罪をあ
              たし達になすり付けてたのよ。」

     ルーン:「学院に行ったのも罠だったの?」

     リュミ:「今思うとそうだったんでしょうねぇ。」

     フィル:「手配書には誰の名があったんです?」

         GM:男爵の館に招かれた8人全員の人相描きがあった。

     フィル:「学院に行ったのはAさんとルーンさん、リュミさんだけのはずで
              すから、他の人間まで手配されてるのは妙ですね。」

     メルク:「一緒にいる人間も調べたんだろうな。」

     フィル:「こうなるとプリケルマさん,ニムゲさんとはぐれたのは良かった
              かもしれませんね。 お互い別々の方が目立ちにくいですから。」

     メルク:「このパーティが目立たないと思うか?」

     フィル:「少々目立つ人はいますね。」

     リュミ:「わたしのことですかぁ。 これからは心を入れ替えて目立たない
              様にするんですぅ。」

     フィル:「最低限の変装していきましょうか。」

     リュミ:「女装するんですかぁ?」

     フィル:「それはばれたとき返って怪しまれますよ。 リュミさんなら女性
              の格好をして違和感無いかもしれませんが。」

     リュミ:「フィルさんだって女の方に見えますぅ。」

     フィル:「じゃ、いっそのこと男装します?」

  メルクと合流した一行は10日ほど山の中を歩き続け、ポストラキューム国内に
入ります。

     リュミ:ポストラキュームでも手配されてるんでしょうかぁ?

     フィル:それは嫌疑の大きさによりますね。

     リュミ:貴族殺害ですから相当大きな罪なんですぅ。

     フィル:その辺の電柱に指名手配の張り紙が貼ってあるとか。

     シャラ:賞金が掛かってるのなら賞金稼ぎが来るかもしれないわね。

         GM:かかっていた賞金はそれほど巨額ではありません。

     シャラ:なら国境越えてまで追ってはこないかしら。

         GM:さて前方にはローンカイラスとポストラキュームを結ぶ街道が見え
            てきた。もう少し行くと宿場町がある。 そこからさらに1日ほど進
            むとソランジュという大きな町に着く。

     リュミ:では街道沿いに行きますぅ。 フード被って悄々と行くんですぅ。

         GM:お昼過ぎに宿場町に着いた。

         A:「ようやくまともな物が食べられるな。」

     リュミ:「ああ、久しぶりに水浴びができますぅ。」

     メルク:「私は手配されてないから先に行って様子を見てこよう。」

         GM:宿の中には手配書とかは貼ってなかった。

     リュミ:では入っても大丈夫ですねぇ。

     フィル:念のために僕は少し遅れて他人のふりして入ります。

マスター/GM:「いらっしゃい。 こんな時間にお客さんとは珍しい。」

     シャラ:「ソランジェの町まで行く予定だったのだけど、途中でちょっとア
             クシデントに合ってしまったのよ。」

マスター/GM:「そうかい。 今からだと日暮れまでにソランジュに着くのは無理
              だよ。」

     リュミ:「では今夜は泊めてください。」

マスター/GM:「大部屋なら1人3金貨だよ。」

     シャラ:ならば夜まで町の周囲を歩きまわってモンスターを斃して経験値と
            ゴールドを稼ごう。

      リュミ:酒場に他の人はいませんかぁ?

         GM:今はいない。 夜になれば来るだろうけど。

     フィル:さて、1時間ほどしたら僕も酒場に入りましょう。 姉さんがいない
            のを確認してから。
           「すみません、個室はありますか。」

マスター/GM:「個室は3金貨だよ。」

     リュミ:一緒に大部屋にすればいいんですぅ。 誰も寝顔なんか見ませんか
            らぁ。

     フィル:他人のふりして入ってきたんですから徹底しないとね。

     リュミ:夜になったら噂話を聞いてみますぅ。

         GM:噂話を聞くのなら<幸運度>でセーヴィングロール。 3レヴェル
            いったのならこんなローンカイラス方面から来た商人風の小父さん
            がマスターとこんな話をしてるのが聞ける。
            「ローンカイラスで物騒な事件が起きたらしいんだよ。 なんでも
              貴族さんが押し込み強盗に会って殺されたそうだ。 幸い、犯人
              はすぐ捕まって縛り首になったそうだ。」

     リュミ:捕まった人がいたんですかぁ? ではどなたかが冤罪に?

         A:いや、情報操作されてると見るべきだろう。

         GM:では翌朝になった。

     リュミ:もう追われる心配無い様ですから、道々歌いながら行くんですぅ。

         A:わざわざ目立つことは無いだろうが。

     フィル:まぁ、まさかそんな目立つことしてるのが手配されてるのとは誰も
            思わないでしょう。

     リュミ:そうそう、裏をかくんですぅ。

  1日後、一行は無事ソランジュの町に到着します。

     ルーン:この町に魔女組合はある?

         A:それはウィッチクエストだぞ。

     ルーン:あ、違った。 魔術師組合だ。

     リュミ:イルダミアの魔術学院は怪しかったんですぅ。

     メルク:私が先に行って様子を見てこよう。

     リュミ:わたしはアネルエ様の神殿で男爵様のために祈ってますぅ。

     フィル:僕はシーフギルドで情報を集めてきましょう。

          GM:魔術師組合では特に変わった様子は無い。

      ルーン:なら魔法をいくつか教えてもらうわ。

     シャラ:あたしと《教え》会わない? 《姿隠し》と《魔剣》を交換してよ。
            形の上ではお金のやりとりをしてるから問題無いはずよ。

         GM:規則違反では無いが、あまり魔術師組合はいい顔しない。

     メルク:「何か仕事の口は無いかい?」

  組合員/GM:「特にありませんね。 首都の方では傭兵を大量に雇ってる様です
              が。」

     リュミ:戦争でもやるんでしょうかぁ。

      フィル:シーフギルドに行きます。
             「最近、何か面白いこと、起こってます?」
             と30ほど置きます。

ギルド員/GM:「もっぱらの噂なんだが、ポストラキュームはティプトラ侵攻を計
              画してるらしい。 どうも将軍が国王に侵攻を示唆したらしい。」

     フィル:「あんな魔境に侵攻? どうやって?」

     シャラ:ティプトラとポストラキュームは陸では接してないわよね。 混沌
            海を越える気かしら?

ギルド員/GM:「ウィルヘミナ島に人間を集めてるらしい。 どうやら浮遊要塞の
              復活を考えてる様だな。」

     フィル:「浮遊要塞の復活? またとんでもないこと考えてますね。」

     ルーン:「マーテル君はポストラキュームに来いって言ったのよね。 大地
              教の総本山は首都にあるってことかな?」

     シャラ:「手かがりはそこしかないんだから行ってみるしかないわ。」

     リュミ:「きっと向こうから連絡してきますぅ。」

     ルーン:宿の主人に聞いてみるわ。
            「首都には大地教の…。」

     シャラ:ルーンを引っ張り戻すわ。
            「しゃべっちゃ駄目! 大地教の存在は秘密なんだから。」

     リュミ:「今は首都に行ってみるしかないと思いますぅ。」

     フィル:「なら行くついでに護衛の仕事でもないか探しましょうか。」

         GM:仕事は無いかと酒場で噂話聞いてると、冒険者仲間から
            「俺達はウィルヘミナ島に探索に行こうとしたんだけど、軍に追い
              返されちまった。」
            と聞ける。

     フィル:「どうやら本気で浮遊要塞を飛ばす気の様ですね。」

     リュミ:夜まですることが無いので街角で説法してますぅ。 今日は歌も踊
            りも無しですぅ。

     フィル:じゃ、踊らずにいられるか意志判定ですね。

  一同笑。

     リュミ:今晩は泊まって明日出発しましょう。

         GM:ここの宿は1人5金貨。 シングルとツインがある。

     リュミ:「ゲンさんとツインですぅ。」

     ルーン:「あたしはシャラさんと一緒ね。」

     シャラ:「あら、Aさんと一緒でなくていいの?」

     ルーン:「いいの!」

     フィル:「僕は個室にします。」

     メルク:「フィルはいつも個室だな。」

     リュミ:「フィルさん、寝てる間に顔に落描きされたことがあるんですぅ。」

  一同笑。

     フィル:「油断すると姉さんに描かれるんですよ。 しかも油性で。」

     メルク:「それくらいならいいだろ? 起きたら化粧されてたり縦ロールに
              されてたりドレス着せられてたりしたわけじゃないし。」

     フィル:「それもありましたよ。 友達のお姉様方を引き連れてこられて押
              さえ込まれました。」

         GM:その晩、全員<知性度>で2レヴェルを振って。 成功した人は夜中
            に妙な振動を感じて目を覚ます。 外からなにやら重低音が聞こえ
            る。

     シャラ:窓を開けてみるわ。

         GM:遠くの方に、何か巨大な空飛ぶ物体が移動してるのが見える。

     リュミ:浮遊要塞ですかぁ?

         GM:要塞は西から東に飛んでいく。

     フィル:もう1つのキャンペーンの“東の果てへ”で賢者の杖が飛ばした太
            陽の戦場の浮遊要塞ですね。

     リュミ:「あれが浮遊要塞ですかぁ。 世の中騒がしいですねぇ。」
            ではもう1回寝るとしますぅ。

  一同笑。

     フィル:この状況でよく寝られますね。

     リュミ:「珍しい物を見られましたぁ。 すやすや。」

         GM:要塞はやがて東の空に消えていく。

     シャラ:消えたのなら寝るわ。

         GM:ルーンとシャラは<知性度>で振ってみて。

     ルーン:3レヴェル成功。

         GM:入り口のドアの下に手紙が滑り込ませてあるのに気付いた。

     リュミ:果たし状ですかぁ?

         A:大地教からの連絡だな。

         GM:手紙には『マウンテンロードに来られたし』と書いてある。

     ルーン:マウンテンロードって何処?

         GM:ルーンの知る限りではそんな地名は無い。

     ルーン:それじゃ行けないじゃん。

     シャラ:差出人の名は? 紋章でも描いてない?

         GM:紙事態に刻印が押されてる。 ルーンは見覚えがある。

     ルーン:「大地教の紋章だわ。」

     シャラ:ルーンの口を塞ぐわ!
            「だから無闇にその名前を言っちゃ駄目よ!」

     フィル:やっぱり《沈黙の場》の魔法は必要ですね。

  一同爆笑。

     リュミ:味方にかけるんですかぁ?

     シャラ:「とにかく、作戦練りましょ。 皆起こして。」

     メルク:では1室に集まって作戦会議だ。

         GM:廊下にでると、他にも起きた者がいるらしく、下の酒場に灯りが付
            いている。

     メルク:なら下に行ってみよう。

         GM:寝間着姿の宿の主人がいる。 泊まり客も何人か起き出して降りて
            きている。

     リュミ:あんなのが飛んでたら安心して寝ていられないんですぅ。

     フィル:あっさり寝た人もいましたが。

    主人/GM:「お客さん達もあれに気付いて起きたんですか。」

     フィル:「妙なのが飛んでましたね。」

    主人/GM:「もう向こうへ行ってしまった様ですから、どうぞお休みになって
              ください。」

     ルーン:「ところで、マウンテンロードって知ってますか?」

  一同笑。

         GM:こんな夜中にいきなり聞くのかい。
            「マウンテンロードといえば向こうの通りにあるスポーツ用品店だ。」

  一同笑。

         A:スポーツなんて概念がこの世界にあるのか。

     フィル:アイテム一覧に“プロスポーツ球団”なんてのがある世界ですから。

     ルーン:「来いって、今すぐなのかな?」

         A:「たまたま要塞が通ったから夜中に起きて気付いたんだから、差出
              人の意図としては朝起きたときに気付けばいい、というんじゃな
              いか?」

     リュミ:「こんな時間に行ったら迷惑なんですぅ。」

     シャラ:「今はタイミングが悪いわ。 皆起き出してるから、出歩いたら目
              撃されるわ。」

         A:「朝になったら一番に行こう。」

     リュミ:「きっと皆さん、明日は寝坊しますから朝早く行けば見られないと
              思いますぅ。」

     メルク:その予想とは裏腹に寝坊するのはリュミだけだったりするんだな。

  一同笑。

     フィル:リュミさんって血圧低そうですね。 姉さんも起こすのに七つ道具
            が必要なんですよ。

     リュミ:「ではお休みなさい。」

  翌朝。

     リュミ:まず調和教神殿に行って《沈黙の場》を教えていただきますぅ。

     メルク:ルーンが“だ”と言ったら即座に沈黙化するんだな。

     シャラ:それはまずいわ。 それだと“大好き”と言えなくなるわ。

  一同笑。

     リュミ:そうですねぇ、Aさんに告白なさるときに困りますねぇ。

         A:もしもし?

     シャラ:Aから告白すれば問題無いわね。

  ルーン&A:もしもし?

     リュミ:さて、魔法覚えたところでマウンテンロードに行きますぅ。

         GM:何時に行く?

     リュミ:朝9時くらいに行きますぅ。

         GM:9時に行くとまだ『準備中』の札が掛かってる。

     リュミ:コンコン。
            「お早うございますぅ。」

      声/GM:「はい、どちら様でしょう?」

     ルーン:「ルーンと申します。」

         GM:すると扉が開けられる。
            「どうぞ中にお入りください。」

     リュミ:「お邪魔しますぅ。」

         GM:地下室に案内される。
            「非常に狭苦しい所で申し訳ありませんが。」

     メルク:エルフには狭いな。 私は204cmある。

         GM:スポーツ屋の主人も身長190cmくらいある。

     リュミ:みんなで小さくなってお話するんですぅ。

    主人/GM:「お察しの通り、私は大地教のエージェントです。」

     リュミ:「僧侶じゃなくてエージェントなんですかぁ?」

    主人/GM:「私はこうして一般市民を装って情報収集を担当しています。」

     メルク:“草”だな。

    主人/GM:「皆様にはこれから山に登っていただきたい。」

     フィル:「どちらの山に?」

    主人/GM:「龍の背骨山脈です。」

     ルーン:「そこに大地教の総本山があるの?」

    主人/GM:「はい。 中腹辺りまで登っていただければ使いの者が連絡してき
              ます。」

     リュミ:「山登りですかぁ。 幸いここはスポーツ用品店。 必要な品は揃
              いますねぇ。」

         GM:もちろん装備一式は用意してもらえる。

     ルーン:「女の子の足でそこまで、どれくらいかかるの?」

    主人/GM:「そうですね、私なら1日で行けますが、普通の人だと4,5日という
              ところでしょうか。」

     リュミ:「普通の人が4,5日かかるのを1日で行けるんですかぁ?」

    主人/GM:「鍛え方が違いますから。」

     シャラ:「要所要所で飛べばかなり早くなるわよね。」

    主人/GM:「《翼》の魔法を使われるのであれば1日半もあれば行けるでしょ
              う。」

     メルク:「ルーンが私とシャラに《翼》を教えてくれれば分担してかけられ
              るぞ。」

     リュミ:「それではそうして行きましょう。 ああ、大地教の皆さんともお
              友達になるんですぅ。」

     メルク:ついでに調和教に改宗させる。

     シャラ:「1つ伺いたいんだけど、男爵の館の件はご存じよね? やけに手配
              されるのが早かったんだけど、何かご存じ?」

    主人/GM:「あれは破壊教信者が手を回した様です。 翌日には私達がそれを
              打ち消す噂を流しておきましたが。」

     リュミ:「助けてくださったんですねぇ。 ありがとうございますぅ。 やっ
              ぱりあなたはお友達ですぅ。」

     フィル:「リュミさん、お友達はいいですから、その度に抱き付くのは止め
              ましょう。」

  一同笑。

  一行は必要な装備を整え、龍の背骨山脈に登っていきます。 要所で《翼》な
りを使いながら行くことでかなり速いペースで登っていくことができました。

         GM:ラッキーなことにモンスターは出なかった。

     リュミ:大地教の聖地なんですからきっとモンスターは出ないんですぅ。

     フィル:逆にドラゴンがわらわらと出てくるかもしれませんよ。

         GM:そろそろ中腹に差し掛かろうとしたときに、何か上空に飛んでる物
            があるのに気付く。

     リュミ:バッサバッサ。

         GM:ドラゴンです。

     リュミ:「やっほー☆」
            手を振ってますぅ。

     フィル:ドラゴンと大地教の関係は知ってます?

         GM:まだ聞いてないはずだよ。

     フィル:では襲ってくると感じますね。 何処か隠れる場所はあります?

         GM:近くには無さそう。

     フィル:「ルーンさん、《姿隠し》です。」

     ルーン:かけます。 全員消えたわ。

     リュミ:それでも手を振ってますぅ。

         GM:ドラゴンはすぐ近くに着地する。

         A:息を殺して様子を見ている。

     リュミ:はぁ、大きいですねぇ。

         GM:ドラゴンは君達の方を向いて共通語で話しかけてくる。

         A:姿を隠したのを見ていたんだろうな。

ドラゴン/GM:「ワンダリングドラグーン達よ、その名を名乗るがよい。」

     ルーン:「ルーンです。」

         GM:するとドラゴンは少し目を細めて笑った様に見える。

     リュミ:ドラゴンさんが笑ったんですかぁ。 珍しい物を見ましたぁ。 これ
            は心に刻み付けておきますぅ。

ドラゴン/GM:「進むがよい。 お前達の目指す物はこの先にある。」
            そう言うとドラゴンは飛んでいく。

     リュミ:「ああ、ドラゴンさんに触っておきたかったですぅ。」

  一同笑。

     フィル:「それにしても、何故こんな所にドラゴンがいるんでしょう?」

     リュミ:「ドラゴン大陸だからじゃないですかぁ?」

  一同笑。

         GM:夕暮れに差し掛かった所で、洞穴を見つけた。

     ルーン:「ここが目的地なのかな?」

     リュミ:「入ってみましょう。」

         GM:ルーン、ムーンストーンのペンダントはどうしてる?

     ルーン:服の中に隠してます。

         GM:洞窟に入ると、ペンダントが輝きだす。 それに反応して、洞窟の
            天井に灯りがつく。

     リュミ:リモコンみたいですねぇ。

     ルーン:ペンダント、出した方がいいのかな?

     フィル:ここまで来たら隠す必要は無いでしょうね。

         GM:洞窟の中を歩いていくと、見覚えのある3人がいる。 マーテル,
            ランドルフ,ゼファーだ。

     リュミ:「今日は。」

     ルーン:「お久しぶり。」

マーテル/GM:「やぁ、よく来たね。」

     リュミ:「その節は色々とお世話になりましたぁ。」

ゼファー/GM:「ま、詳しい話は奥でしようや。」

         GM:洞窟の先はホールの様になっている。 そこに金髪の男が1人いる。

     リュミ:威張りんぼな方ですかぁ?

ランドルフ/GM:
            「ユリウス様、話していた方達をお連れしました。」

     リュミ:やっぱり、<光>のジュリアス様なんですねぇ。

ユリウス/GM:「そうか、ご苦労だったな。」
            そして君達に向き直る。
            「大地教の聖地にようこそ。 私がここの最高責任者のユリウスだ。」

     ルーン:「ここが総本山なんですか?」

ユリウス/GM:「そうだ。」

     ルーン:「すみません、なんか皆がわたしは大地教の子だと言うんですけど。」

         A:いきなりだな。

ユリウス/GM:「まずその大地教の紋章とやらを見せていただこうか。」

     ルーン:「これです。」

ユリウス/GM:「どうやらこれは確かに大地教の紋章のようだな。」

     ルーン:「わたしのお父さんとお母さんに会えるんですか?」

ユリウス/GM:「そなたは何処で生まれ育ったのだ?」

     ルーン:「何処で生まれたかは分らないんです。 物心つく前に育ての両親
              に預けられたんです。」

     リュミ:「ルーンさんはタルカスの農村でこちらのAさんと一緒に育ったん
              ですぅ。Aさんとは筒井筒の仲で、大きくなったら結婚しましょ
              うと約束してるんですぅ。」

         A:「勝手に話を創らないでくれ。」

ユリウス/GM:「預けられたのは何年前だ?」

     ルーン:「16年前です。」

ユリウス/GM:「16年前では私には分らないな。」

     リュミ:「もっとお年をめした方はいらっしゃらないんですかぁ?」

ユリウス/GM:「そういうことが分りそうなのが1人、いるのだが、その者をここ
              に連れてくるのは中々骨でな。」

     リュミ:「お年寄りの方なんですかぁ?」

     フィル:きっと光る人が嫌ってる黒い人なんでしょうね。

         A:「ならこちらから会いに行けばいいのか?」

         GM:「そうしていただけるとありがたい。 あの者と私は絶望的に相性が
              悪いのだ。 …にも関わらず、共にいなければならない状況がどれ
              だけ続いているのか…。 私の忠告を全く聞き入れようとしない。
              まぁ、それは今言ってもしかたあるまい。 ランドルフ、この方
              達を案内してさしあげろ。」
            「えぇっ、俺が案内するんですか?」

     リュミ:「よろしくお願いします、ランドルフさん。」

         A:「どんな人なんだ?」

ランドルフ/GM:
            「会えば分るよ。 …俺、あの方はちょっと苦手なんだ。なんてい
              うか、あの方の周りにはいつも闇がたちこめてるみたいで…。
              ずっとそばにいると、なんか飲み込まれてしまいそうでさ…。
              あっ、…失礼だったかな。」

         GM:ちょっと奥まった所にある部屋に案内される。
            「クラウディウス様、クラウディウス様、お客様をお連れしました。」

     リュミ:やはり<闇>のクラヴィス様なんですねぇ。

ランドルフ/GM:
            「クラウディウス様?」

     フィル:寝てるんじゃないですか? 暗くて寝易そうな部屋でしょうし。

         GM:「クラウディウス様? 入りますよ? いいですね?」
            扉を開けると中は薄暗い部屋。 中央の机には黒髪のエルフがいる。
            「フッ。 …騒がしいな。」
            「あの、お客様をお連れしたんですけど。

     ルーン:「今日は。」

         GM:「…それで私にどうしろというのだ?」
            「クラウディウス様は昔のことにお詳しいので、昔の話を聞かせて
             いただけるとありがたいんですけど。」
            「フッ。 …年寄りの昔話は長いぞ。」

  一同笑。

     ルーン:「ずっと付き合います。」

     リュミ:「そのために遠い所から旅してきたんですぅ。 15年前、タルカス
              で行方不明になった大地教の娘はいませんか?」

     ルーン:「わたしはお父さんとお母さんを探しているんです。」

クラウディウス/GM:
            「…そなたの名は?」

     ルーン:「ルーン・ムーです。」

クラウディウス/GM:
            「…。」

     メルク:「ムーンストーンを見せたらどうだ?」

     ルーン:「これが預けられたときに一緒に持っていたムーンストーンのペン
              ダントです。」

クラウディウス/GM:
            「…そうか。 …ルーンよ、そなたの父と母はすでにこの世の者で
              はない。」

     ルーン:「どうして死んだと分るんですか?」

     リュミ:「ルーンさんのご両親をご存じなんですか?」

クラウディウス/GM:
            「…。」

     リュミ:「教えてあげてください、本当のことを。」

クラウディウス/GM:
            「…私が今話せるのはそれだけだ。」

     ルーン:「何か知ってるのなら教えてください。」

クラウディウス/GM:
            「…私は疲れた。」
            クラウディウスは席を立つと奥の方へ行ってしまう。

     ルーン:「どうして教えてくれなかったのかな?」

ランドルフ/GM:
            「クラウディウス様のことだから、きっと何か深いお考えがあるん
              だよ。」

     リュミ:「毎日通えばきっと心を開いて教えてくださいますぅ。」
            1日1回挨拶すれば親密度が上がるんですぅ。

  一同笑。

         A:「あせることはないよな。」

     リュミ:「今は話せないってことは、きっとそのうち教えてくださいます
              ぅ。」

     フィル:フラグが立たないと駄目なんですね。

  一同爆笑。

     ルーン:「…。」

     リュミ:「泣かないでください、ルーンさん。」

     フィル:ルーンさんを慰めるのはAさんの役割では?

         A:そんなことはないんだが。

ランドルフ/GM:
            「元気出しなよ、な?」

     フィル:ほらほら、ここでAさんが頑張らないと、ランドルフ君に盗られま
            すよ。

     シャラ:でも三角関係も楽しそうね。            

         A:面白がってないか?

     ルーン:「大地教の人のお墓はあるんですか?」

ランドルフ/GM:
            「あるけど、君のご両親のお墓があるかは分らないよ。」

     シャラ:まず名前が分らないわよね。

     ルーン:ムーって名字で調べたら?

     リュミ:ムーがご両親だけどは限りません。 一族全員ムーかもしれません。

     フィル:ムー一族ですね。

ランドルフ/GM:
            「とりあえずマーテルと一緒に調べてみるよ。」

         GM:「ランドルフ、どうであった?」
            「いつもの様にクラウディウス様はあまり答えてはくださいません
              でした。」
            「そうか。 ルーンよ、そなたも真相が知りたかろう。 良かったら、
              ここに滞在して、あの者が口を開くまで待ってくれるか。」

     ルーン:「そうさせてもらいます。」

     リュミ:「ウォーコース様の神殿にお参りさせていただきたいです。」

ランドルフ/GM:
            「では案内しましょう。」
            大地教の神殿にはドラゴンの像が祀られてる。

マーテル/GM:「あなた達は、ウォーコース様のことはどのくらい知ってるの?」

     リュミ:「ほとんど名前だけですぅ。」

ランドルフ/GM:
            「さて、何処まで話していいものかな?」

     リュミ:「色々学びたいと思いますので教えてください。 アネルエ様もき
              っとウォーコース様とお友達になりたいと思ってらっしゃいます
              ぅ。」

  一同笑。

ランドルフ/GM:
            「君達が信者になる、というのなら教えてもいいんだけどね。」

     リュミ:「お友達じゃないですか。」

マーテル/GM:「ごめんね、教えるわけにはいかないんだ。」

     フィル:話してまずいことなら僕は席をはずしますよ。

     メルク:私も外で剣の練習でもしていよう。

  ルーン1人になら、とマーテルは大地教について話始めます。

  現在の大陸、ドラゴン大陸は最初の大陸から数えて8番目の大陸です。 大陸は
その寿命を終えると、天に上って神となるのです。 そして、やがて神となるド
ラゴン大陸が天に上る手助けをしよう、というのが大地教です。

     シャラ:弥勒菩薩信仰みたいなものね。

マーテル/GM:「男爵の館でも言ったけど、この大陸の寿命はまだ1000年はあるか
              ら、大地教の信者達は自分達の目で神の覚醒を見ることは出来な
              いんだ。 だから、親の気持として、そんな大地教の世界に自分
              の子供を置きたくない、と考える人もいるらしいんだ。 そして
              人里に捨て子の様な形で子供を置いていく人もいるらしいんだよ。」

     ルーン:「わたし、やっぱり捨られたのかな…。」

マーテル/GM:「そんなことないよ。 ご両親はきっとあなたのことを考えて信頼
              できる人に預けられていったんだよ。 だからね、泣かないで。」

     ルーン:「マーテルさん…。」

     フィル:ほら、Aさん、なんとかしないとマーテル君とも親密度が上がって
            しまいますよ。

         A:いや、別に構わないが…。

ゼファー/GM:「めそめそしてんじゃねぇよ。 俺達が力になってやるから。 な?」

     フィル:ゼファー君とも危ない様ですねぇ。

         GM:そうやって話してると。ランドルフが呼びにくる。
            「マーテル、ゼファー、ユリウス様が呼んでるぜ。」
            「ユリウス様が? うん、すぐに行くから。」
            「ユリウスの呼び出し? 俺は何もやってないぜ。」
            「ゼファー! ユリウス様を呼び捨てにするなよ!」
            「けっ、あんな奴に様付けなんて必要ないぜ。」
            とランドルフとゼファーがほとんど喧嘩しながらユリウスのいるホ
            ールに向かっていく。 その後をマーテルが
            「ランドルフ、ゼファー、喧嘩は止めてよ。」
            と走っていく。

     ルーン:ついていきます。

ユリウス/GM:「先ほど密偵より報告があったのだが…。」
            ここでルーンに気付いてちょっと困った顔をする。
            「すまないが、席を外してもらえないか?」

     ルーン:「わたし達でお役に立てることがあるのならお手伝いしたいのです
              が。」

ユリウス/GM:「そうか。 ならば協力を頼もう。 ランドルフ、かの冒険者達を呼
              んできてくれ。」

     リュミ:「お呼びですぅ?」

ユリウス/GM:「ここより南にあるあやかしの森の中に破壊教信者の根城が見つか
              ったのだ。 これから我々はそこを襲撃する。」

     リュミ:「破壊教の皆さんとお友達になるんですね?」

ユリウス/GM:「リュミエールと言ったな? あなたにはここに残ってもらえるか
              な?」

     リュミ:「連れていっていただけないんですかぁ? ではしかたありません、
              ここで皆さんのご無事をお祈りしていますぅ。」

ゼファー/GM:「よぉよぉ、ユリウスよぉ、固ぇこと言わずに連れていってやれ
              よ。」

     フィル:「以前と口調が全然違いますね。」

     リュミ:「ゼファーさん、化けの皮が剥がれましたねぇ?」

ゼファー/GM:「あのときのあれか? あれはな、ユリウスの野郎のマネしてたん
              だ。」

  一同笑。

     フィル:「協力するのは構いませんが、それなりの物はいただきますよ。」

ゼファー/GM:「なんだよ、おめぇ。 おめぇのこと、ちょっといい奴だと思って
              たのによ。」

     フィル:「自分の腕を安売りはしない主義なんです。」

ゼファー/GM:「そう言うからにはそれなりの腕なんだろうな?」

     フィル:「それはこれからの行動で示しますよ。」

ゼファー/GM:「よし、なら働きに応じて払ってやるぜ。」

  戦支度を始めるユリウス達。 ルーン達もそれに協力するため準備します。

         GM:ユリウスはずかずかとクラウディウスの部屋に歩いていく。
            「クラウディウス、入るぞ。」

     リュミ:ついて行きますぅ。

     ルーン:わたしも。

         GM:「これから破壊教信者を襲撃に行く。 お前も来るのだ。」
            「フッ。 …面倒だな。」

     リュミ:「クラウディウス様、どうかお力をお貸しください。」

         GM:クラウディウスはリュミの言葉には反応せず水晶球を覗き込む。
            「…ユリウス、今から出るのか?」
            「そうだ。」
            「…後10分待て。」
            「待てぬ!」

         A:短気だな。

     リュミ:「ユリウス様、10分待てば一緒に行ってくださるんですから、ほん
              の少し待った方がいいんですぅ。」

         GM:クラウディウスは行くとは言ってないよ。
            「フッ。 …私は行かぬ。」
            「分かった。 やる気の無い者には頼まん!」
            ユリウスは怒って出ていってしまう。

     リュミ:クラウディウス様の部屋に残ってますぅ。 何かこの方、放ってお
            けないんですぅ。

         GM:広間にユリウスは戻ってくる。
            「では行くぞ。」

     シャラ:「ルーン達は?」

ユリウス/GM:「知らん!」

     フィル:では行きましょう。

     リュミ:わたしはクラウディウス様のお部屋で待ってますぅ。

     ルーン:わたしも。

         GM:では行くのはA,シャラ,メルク,フィルの4人だね。

         GM:ユリウス達は神殿の中庭に出る。 そこにはドラゴンが4頭いる。

     リュミ:ああ、いいんですぅ。

         GM:ユリウス達は1人ずつドラゴンに乗り込む。
            「我々の後ろに乗ってくれ。」

     フィル:ではゼファー君の後ろに乗せてもらいましょう。 多分彼は操縦は
            うまいでしょう。

  一行を乗せてユリウスの金龍,マーテルの緑龍,ランドルフの白龍,そして
ゼファーの銀龍が飛び立っていきます。

     シャラ:龍に乗れるなんて、村を出たかいがあるわね。

         GM:一方、クラウディウスは黙ったまま水晶球を見つめている。

     リュミ:クラウディウス様が話始めるまでニコニコ微笑んでますぅ。

クラウディウス/GM:
            「…リュミエールと言ったな? …お前の旅の目的は?」

     リュミ:「わたしの目的は、わたしの神であるアネルエ様の教えを皆さん
              に分っていただいて、皆さんとお友達になることですぅ。 アネ
              ルエ様は皆で仲よくしましょう、とおっしゃっているのですぅ。」

クラウディウス/GM:
            「フッ。 …分っていないのは誰かな?」

  一同爆笑。

     リュミ:「は?」

     シャラ:リュミの信仰って、何処かずれてるのよね。

クラウディウス/GM:
            「フッ。 …まぁ良い。 お前がその様に思うのであれば、あるいは
              “彼”の思うところに一番近いのかもしれん。」

     リュミ:「“彼”?」

クラウディウス/GM:
            「…神龍ラルフだ。」

     リュミ:「ラルフ様ですかぁ? でも、大地教の神様はウォーコース様です
              ねぇ? ウォーコース様の他にラルフ様とおっしゃる神様がいら
              っしゃるんですかぁ?」

クラディウス/GM:
            「フッ。 …“彼”は今はラルフと呼ばれている。 それが神となっ
              たときの名がウォーコースだ。」

     フィル:つまり出世魚みたいなものですね。

  一同爆笑。

     リュミ:「では今はラルフ様とお呼びしなければならないんですねぇ。」

         GM:そうやって話してると、水晶球の中にぼぅっと龍の姿が浮かび上が
            る。

     リュミ:「お美しいですぅ。 これが神龍様なんですねぇ?」

  ラルフ/GM:「様、などは付けなくてもかまわぬ。」
            と龍が話しかけてくる。

     リュミ:「そうですかぁ。 今日は、ラルフ様。 お友達になりましょう。」

  一同爆笑。

     ルーン:あっけにとられてるわ。

         GM:ラルフは笑った様だ。
            「この私に対してその様な口の聞き方をしたのはそなたが初めてだ。」

     リュミ:後でユリウス様に怒られそうですぅ。

  ラルフ/GM:「ユリウスでさえ私に会うときは緊張しおるでの。」

     リュミ:「すみません、緊張感の無いエルフでぇ。 で、お友達になってく
              ださいますぅ?」

     シャラ:リュミって大物ね。

  ラルフ/GM:「そなたが私を友達と認めるのなら、私もそなたを友と呼ぼう。」

     リュミ:「もちろんですぅ。」

  ラルフ/GM:「どうだ、クラウディウスよ、お主の見初めた巫女はまた楽しい友
              を連れてきてくれたようだな。」
            クラウディウスは、はっとした目でラルフを見る。

     ルーン:「巫女?」

         GM:「そうかそうか。 まだ言っておらなんだか。 お主らしいの。」
            「…。」

     リュミ:「クラウディウス様?」

         GM:そうしてると、廊下をバタバタと走ってくる音がする。 バタバタ
            バタバタ、ドタッ。 どうも転んだ様だ。

  一同笑。

         GM:そしてまたバタバタバタバタと走ってきて、バタン、と扉を開ける。
            現れたのはもう一つのキャンペーンの“東の果てへ”で登場したウ
            パ,オシリス,オリバーだ。
            「あー、お待たせしましたぁ。 やっとあっちの方が片付いたんで
              すぅ。 えー、ユリウスは何処でしょう?」

     リュミ:「ユリウス様は怒って先に行ってしまわれましたぁ。」

    ウパ/GM:「あー、先に行ってしまったんですかぁ。 しょうがないですねぇ。
              追い掛けるとしましょう。 あー、あなた達も一緒に行かれます
              かぁ?」

     リュミ:「その前にクラウディウス様にお伺いしたいことがあるんですぅ。」

クラウディウス/GM:
            「…何だ?」

     リュミ:「あなたのお選びになった巫女というのはルーンさんのことですね
              ぇ?」

クラウディウス/GM:
            「…。」

     ルーン:「わたしは巫女なんですか?」

    ウパ/GM:「まぁまぁ、あなたも一緒に行きましょう。」

         GM:中庭には龍を前にオシリス,オリバーが待機してる。
            「あー、後ろに乗ってください。」
           とルーンはウパの茶龍に乗せられる。

    フィル:オシリスさんはリュミさんに声かけてくるんでしょうね。 女性と間
           違えて。

オシリス/GM:「そちらのお嬢ちゃん、俺の後ろに乗らないか? もっともお嬢ち
              ゃんと一緒に飛んだらその甘い瞳に惑わされて、空で2人迷子に
              なるかもしれないが。」

  一同笑。

     リュミ:「はい、ご一緒に乗りましょう。 でもわたしは男ですぅ。」

オシリス/GM:「こ、この俺としたことが…。」

     リュミ:「これも何かのご縁ですぅ。 よろしくお願いしますねぇ。」

       ウパ:「あー、飛ばしますから、しっかり捕まっていてくださいねぇ。」

  ルーン達はウパの茶龍,オシリスの赤龍,オリバーの桃龍に乗って先に行っ
たユリウスの後を追って飛び立ったのでした。

     リュミ:オシリス様にしがみついてますぅ。

         GM:オシリスはちょっと眉毛ピクピクしてる。

     リュミ:ああ、女だと言っていればよかったかもしれません。

     フィル:それはすぐに気付かれますよ。 彼はプロですから。

  一同笑。

  ユリウス達は破壊教信者のアジトに侵入します。 アジトはほとんどの部屋は
もぬけの空でした。

         GM:どうやら信者達は一番奥の部屋に終結しているしい。 奥の部屋は
            四方から通路が延ている。
            「これは四方から時間を合わせて同時に雪崩込むべきだな。」

     シャラ:「そのためには最低戦士が4人いるわ。」

         GM:ユリウスとマーテルが僧侶、ランドルフが聖闘士、ゼファーが盗賊。

     メルク:僧侶は壁になれるな。

     シャラ:相手の推定戦力は?

         GM:30人程度と思われる。

  相談の上、Aとシャラ、メルクとフィル、ユリウスとゼファー、マーテルとラ
ンドルフに分れて四方から攻め込むことにします。

         GM:ユリウスとゼファーが組むのか。 この2人、あまり仲は良くなさそ
            う。

     リュミ:ユリウス様と仲のいいオシリス様はまだ来てませんねぇ。

破壊教信者のアジト
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■                       ■
■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■    ■■■■■□■■■■■    ■ ■
■ ■    ■         ■    ■ ■
■ ■    ■         ■    ■ ■
■ ■    ■         ■    ■ ■
■ ■■■■■■         ■■■■■■ ■
■      □         □      ■
■ ■■■■■■         ■■■■■■ ■
■ ■    ■         ■    ■ ■
■ ■    ■         ■    ■ ■
■ ■    ■         ■    ■ ■
■ ■    ■■■■■□■■■■■    ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■        ■ ■        ■ ■
■ ■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■ ■
■                       ■
■■■■■■■■■■■■ ■■■■■■■■■■■■
           ■ ■
           ■ ■

         GM:時間を合わせて一斉に部屋に飛び込んだ。 が、部屋の中には誰も
            いない。
            「こ、これはどうしたことだ!?」

     シャラ:中で《姿隠し》してるのかもしれないわ。

     メルク:石を中央に蹴り込んでみる。

         GM:そうしてると四方の壁が崩れる。 壁の向こうには武装した破壊教
            信者が30人ほど。

     リュミ:囲まれましたねぇ。

破壊教徒/GM:「ふっふっふ。 まんまと罠にはまったな。 本部との連絡を断たれ
              た今、我らに出きるのは1人でも多くの道連れを作ることのみ。
              カザン帝国にその人ありと言われた魔道将軍キーラ・カーン、こ
              こで華々しく散ってみせるわ!」

     シャラ:どこかで聞いた名前ね。

     フィル:カザン帝国No.2のカーラ・カーンのパッチモンじゃないですか?

         GM:破壊教信者の戦力は僧侶4人,聖闘士4人,あとはオークが20匹。

  第1ターン。

         GM:敵方はオークは通常攻撃、と聖闘士は聖戦士宣言、僧侶Aはユリウ
            スに《眠り》。

     リュミ:それはユリウス様を怒らせるだけですねぇ。

         GM:ユリウスは当然成功した。
            「おのれ、このユリウスに魔法をかけるとは!」

     フィル:これは“怒りのサクリア:たくさん”を送られそうですね。

         GM:僧侶Bはシャラ、Cはメルク、Dはマーテルに《眠り》。

     メルク:ハイパーポイント2点使って抵抗成功。

     シャラ:抵抗失敗、眠らされたわ。 でもその前にAに《韋駄天》よ。 どう
            せ《韋駄天》打てばわたしの仕事は終わりだし。

         GM:キーラ・カーンはマーテルに《夢紡ぎ》。 それでマーテルは寝て
            しまった。

     フィル:眠りの魔法ばっかりですね。 破壊教にしては大人しい。

         GM:マーテルが眠らされたのでランドルフは聖戦士バーサークする。

         A:ハイパーバーサークだ。 181点。

     メルク:51点。

         GM:ユリウスが134点、ランドルフが246点、ゼファーが54点。 合計で
            667点か。 ほんのちょっとそっちに行っている。

     フィル:では<攻撃回避>して…すみません、自動失敗です。

ゼファー/GM:「おいおい、何やってんだ。」

  第2ターン。

         GM:(コロコロ) おや、もう救援が来た。

     リュミ:これもアネルエ様のお導きですぅ。 ラルフ様かもしれませんがぁ。

         GM:「あー、ユリウス、何やってるんですかぁ。」
            「ユリウス様、お待たせしました。 このオシリスが来たからには、
              ユリウス様に指一本傷付けさせません。」
            「ふふっ。」

     リュミ:わたしが来たからには皆さんバーサークし放題ですぅ。

  一同笑。

         GM:敵方の僧侶はオシリス,オリバー,A,ウパに《眠り》。 オシリ
            ス,オリバー,ウパは抵抗成功した。

         A:眠らされるかもしれないな。

     リュミ:それは《魔法破り》ですぅ。

     ルーン:Aに《魔剣》。

         GM:キーラ・カーンはAに《折れた魔剣》。 それに対してウパが《魔
            法破り》。

  一同笑。

     シャラ:Aに魔法が集中してるわね。

         A:498点

       ゲン:Aの後では恥ずかしい。 18点。

         GM:ランドルフは381。 オシリスも聖戦士バーサークで462点。 ユリウ
            スは141点。

     リュミ:合計1500ジャストですぅ。 きりがいいんですぅ。

         GM:それでオークと僧侶が飛んだ。 残るは聖戦士4体とキーラ・カーン。

     メルク:僧侶はいなくなったか。 僧侶狙いの宣言は無駄にったな。

         GM:ゼファーとオリバーも僧侶狙いだったので無駄に終わった。

     フィル:ではボスを狙っていきます。 まず<攻撃回避>は成功、ハイパー
            ポイント使って5レヴェルで攻撃です。

         GM:ではボスは6レヴェルで回避。 (コロコロ) 成功。

     フィル:「避けた!?」

ゼファー/GM:「おめぇのあれを避けるたぁただ者じゃねぇな。」

  第3ターン。

         GM:これはもうキーラ・カーンに後は無いな。 では1人でも道連れにし
            よう。 Aに《死の9番》だ。

     リュミ:きっとウパ様がキャンセルしてくれますぅ。

         GM:《死の9番》を破るには《魔法破り》を9レヴェルでかけないとい
            けない。ウパの体力だと…かけられる。

  一同歓声。

         GM:ではもう振らなくていい。 そちらの勝ちだ。

         GM:さてまずバーサーカーを<慰撫>してください。

         A:俺は体力無くなって自動的に沈静化してる。

     リュミ:「ゲンさん、静まるんですぅ。」

       ゲン:「はっ。」

         GM:ランドルフを誰が<慰撫>する?

     リュミ:《神の慰撫》ですぅ。

     フィル:聖戦士に魔法は効きませんよ。

         GM:ならやっぱりユリウスだな。
            「静まるのだ!」

     フィル:それは<恫喝>じゃないですか?

  一同笑い。

     リュミ:ユリウス様に怒られたら恐いんですぅ。

         GM:これがユリウスの<慰撫>なんだ。 さて聖戦士の生死判定。 3タ
            ーン聖戦士化してたランドルフが問題だな。

     リュミ:失敗したら《調和復活》してさしあげますぅ。

         GM:それは嫌なのでハイパーポイントを注ぎ込む。 (コロコロ) 成功だ。

         GM:「皆の者、ご苦労であった。 冒険者の方々もご協力に感謝する。」
            「お嬢ちゃん、その瞳で俺の活躍を見てくれたかい?」
            「中々やるじゃねぇか、おめぇら。」
            「強いんだね、君達。」
            「ぼく、寝ちゃっててごめんね。」
            「はー、これだけ体力使ったのは久しぶりですねぇ。」
            「ふふっ。」

     リュミ:「あの、サインください。」

  一同爆笑。

     リュミ:「お友達のリュミさんへ、と書いてください。」

    ウパ/GM:「あー、それでは皆さん、龍の背中に乗ってください。」

     リュミ:「オシリスさん、よろしくお願いしますねぇ。」

オシリス/GM:「あ、ああ。」

  一行は龍の背に乗り、飛び立ちます。

    ウパ/GM:「あー、どこまでお送りすればいいんでしょうねぇ。」

     ルーン:「その前に教えてください。 わたしは大地教の巫女なんですか?」

    ウパ/GM:「はー、聞いちゃいましたかぁ。」

     ルーン:「聞いちゃいました。」

    ウパ/GM:「しょうがないですねぇ。 ラルフの口の軽いのにも困ったもので
              すぅ。」

     ルーン:「呼び捨てでいいんですか?」

    ウパ/GM:「本人がそれでいいと言ってますからねぇ。 あー、実はですね、
              大地教の神殿にはこんな記録が残ってるんですよ。」

  20ほど前、大地教の聖地から、魔域に調査隊が派遣されました。
  魔域の周辺はいつも暴風雨が荒れ狂い、辿り着くのは至難の技です。 しかし、
その調査隊の隊長は、当時最も有能な大地教信者であり、無事魔域に辿り着くこ
とができました。
  魔域には、ドラゴンズヘブンと呼ばれる群島地帯があり、人も住んでいました。
  そしてその帰り道、暴風地帯を越えるときに、調査隊は、やはり魔域に調査に
来ていた破壊教信者達と遭遇しました。 そして調査隊の隊長は大怪我を負って
しまったのです。
  そのときに、彼の命を救ったのがとある巫女でした。 彼女は、ドラゴンズヘ
ブンから調査隊についてきていた女性で、不思議な力を持った石を携えていまし
た。
  石の効力により、隊長は一命を取り留めました。 しかし、その副作用で、巫
女は赤ん坊になってしまったのです。
  調査隊の隊長は、赤ん坊となった巫女を知り合いの魔法使いに預け、大地教の
聖地に戻ってきたのです。

     ルーン:「その赤ん坊がわたしなんですか? わたしはドラゴンズヘブンで
              生まれたの?」

    ウパ/GM:「かもしれませんねぇ。 それ以上は当事者に聞かなければ分りま
              せんが、あの人は口を閉ざしてますからねぇ。」

     ルーン:「わたしがクラウディウス様を助けたの? ならわたしは命の恩人
              なんだ。」

  一同笑。

          GM:恩に着せて聞き出す?
             「命の恩人? そうですねぇ。 あなたなら、あるいはクラウディ
               ウスの心を開けるかもしれませんねぇ。 あー、あの人は心のや
               り場を知らないと言うか…不器用な人ですよね。 表情に出ない
               ので、誤解されてますけど…もう長い付き合いになるので、私
               には何となく分かるんですよ、クラウディウスの心情が。 自分
               の生さえいつ放り出してしまうかわからない危うさが、冷静さ
               に隠されているんです。 放っておけませんよねぇ。」 

  一行を乗せた龍達はあやかしの森の南方の平原に着地しました。

    ウパ/GM:「あー、それではここでお別れですねぇ。」

     ルーン:「わたし、大地教に入ります。 聖地でクラウディウス様が口を開
              かれるまで待ちます。」

     シャラ:ほら、A、引き留めないと。

     ルーン:「A、今まで色々ありがとう。 元気でね。」

     フィル:引き留めるなら今しかありませんよ。

         A:引き留めない。 どうぞ行ってくれ。

     フィル:…と、強がるAであった。

  一同笑。

     リュミ:ああ、ここで大切な者を失うことになるのかもしれない。 Aさん
            の心に風が吹き荒れるのでした。

         A:好きなこと言ってるな。

    ウパ/GM:「あー、そう言うとは思ったんです。 でもね、あなたはラルフと
              会ったでしょう? あなたはすでに私達の仲間なんですよ。 大地
              教の信者としてではなく、仲間として、あなたはラルフに認めら
              れたということなんです。 分りますか?」

     ルーン:「なんとなく。」

    ウパ/GM:「ですから、あなたが大地を愛し続けていれば、またいつか私達を
              会うことになるでしょう。 そのときには、ひょっとしたらクラ
              ウディウスも話す気になるかもしれません。」

     ルーン:「それじゃ、わたし、旅を続けます。」

    ウパ/GM:「ええ、それがいいですよ。」

     ルーン:「じゃ、ドラゴンズヘブンに行きます。」

  一同笑。

     リュミ:「ドラゴンズヘブンに行けば新しいお友達ができますぅ。」

    ウパ/GM:「あー、それはいい考えですねぇ。」

     リュミ:「リュミさんとAさんの結婚式を挙げてさしあげるためにもわたし
              もついていきますぅ。」

     ルーン:ドラゴンズヘブンに許嫁がいたりしないかな?

     シャラ:そのときは頑張るのよ、A。

         A:なんでそうなる。

         GM:「あー、冒険者の皆さんは自由でいいですねぇ。」
            「それでは我々はこれで去らせていただこう。 皆の者、行くぞ。」
            「お嬢ちゃん、今度会うときはお嬢ちゃんのハートはいただくぜ。」
            「おめぇら、けっこう気にいったぜ。」
            「じゃ、また今度ね。」
            「いつでもおいで。 歓迎するよ。」
            「ふふ。 バイバーイ。」

  7匹のドラゴンは飛び立っていきました。 見送る一行の上に、鱗が7枚、ひら
ひらと舞い降りてきました。

         GM:この鱗を持って念じると、一瞬のうちにスケールメールアーマーに
            になる。

     メルク:金鱗の鎧か。 中々見栄えがいいな。

     フィル:僕は銀鱗の鎧。 少々目立ちますが、ま、戦闘中のみ装備すればい
            いでしょう。

       ゲン:ちょっとまて、わしはどうなる?

         GM:オリバーの龍に乗っていたゲンのところにはピンクの鱗が落ちてき
            た。 当然ピンクの鎧になる。

  一同爆笑。

     リュミ:ゲンさん、きっと似合いますよぉ。

  聖地を目指して
                            1998/5/3 狸御殿HTTセッションにて収録

Rerurn to ...
RPGについてあれこれ
Magician's Room Top Page

このページの御意見,御感想はこちらにどうぞ。
takasi-i@ex.ee.kindai.ac.jp