央華封紙リプレイ

見術源 其在遠方


  これより語られまするは央華の大道に導かれし若き仙人様の物語。 各々の師
匠の下で修行をしていた5人の仙人様が、助けを求める邑人の声に応えるため、
下界に降りてこられます。
  それではまずはその仙人様達を紹介申し上げましょう。

  朱悠羅(しゅ ゆうら) 外見85才
    この方は風水卜占の仙人様でございます。
    好好爺という感じの方でございます。

  杜天璋(と てんしょう) 外見21才
    こちらの方は五遁金行の仙人様でございます。
    中々逞しい武人でいらっしゃいます。

  氷凍冷(ひょう とうれい) 外見22才
    五遁水行の仙人様でございます。
    何と申しますか、飄々とされた方でいらっしゃいます。

  江仲(こうちゅう) 外見14才
    招鬼の仙人様でございます。
    御一行の中ではわりとまともな方…いえ、他の方がどうというわけではござ
いませぬが。

  麗珠(れいじゅ) 外見15才
    巫蠱の仙人様…いや、女仙様でございましょうか。


GM:ある日、天璋と凍冷は師匠である虔恭娘々に呼ばれます。 麗珠:体育館裏に? 天璋:やっぱりお師匠様の部屋の部屋でしょう。 GM:部屋に行くと、虔恭娘々は何か筒の様な物を覗いています。 麗珠:『あれ? この引金は何だろ? 引いてみよっと。』 一同笑。 虔恭娘々/GM:「お前達を呼んだのは他でもない、お前達もそろそろこの洞を出て 修行の旅に出る頃。 旅立つ準備をなさい。」 天璋:「そうおっしゃると思ってすでに準備しています。」 凍冷:「旅に出てよろしいんですか? 師匠、料理できませんよね?」 虔恭娘々/GM:「私は別に食べなくてもやっていける。」 それに虔恭娘々は土行を得意としていらっしゃるので食糧には困ら ないんです。 凍冷:「そうなんですか? では鰻焼いたんですけど、お召し上がりにな りませんか?」 虔恭娘々/GM:「いや、いだたごう。」 食べ終わったところで 「さて、修行の旅だが、お前達だけでは不安なので、知り合いに頼 んで適当なのを見繕ってもらった。」 悠羅:旅立つ時期というのは師匠連のうちの1人が 『そろそろじゃないか?』 と言えば、残りも 『ああ、そろそろだ。』 『そろそろよの。』 となるものじゃな。 GM:そうして、各々のお師匠様に連れられてみな集まってきます。 ま ず江仲のお師匠様、武順様は招鬼を極められた方です。 悠羅:ショウキを極めた? SANの残りはいくらかの? GM:そんなことを言うと悠羅の師匠である王羅様に 「よけいな口は禁じねばな。」 などと言われてしまいますよ。 王羅様に風水と禁呪を極めた方で す。 麗珠のお師匠様の申桂娘々は巫蠱を極めてらっしゃいます。 麗珠:お陰でうちの洞は動物王国なんだよ。 象だのサイだのが闊歩して るんだ。 GM:踏まれない様に気をつけてくださいいね。 悠羅:気がつけば象の足の裏に平らになって貼り付いていたりの。 GM:まぁ、たまにそういう事故も起ります。 「麗珠、お前もそろそろ修行の旅に出る頃よの。」 麗珠:「うん、きっと立派な料理人になってみせるよ、お師匠様。 この 包丁にかけて!」 申桂娘々/GM:「それは楽しみなことよの。」 そんな会話が交されて、皆さんは各々のお師匠様に連れられて虔恭 娘々の洞にやってきます。 麗珠:「こんちは。 あれ? この臭いは…鰻だね。 えぇっと、完壁山の 山頂より流れる大鳴川に棲むという銀鰻だね、これは。 タレは 隠し味に東の蓬莱島で採れるという龍玉豆を醸造させてほんの僅 か加えてあるね。」 悠羅:「ふぅ、よっこらしょ。」 わしは<体格>12。 狭い洞はつらいわい。 凍冷:大丈夫です。 この洞は<体格>10が2人もいますから、それなりに 大きく作られています。 麗珠:ボクは<体格>2。 「わぁ、みんなおっきいね。 雲の上だぁ。」 GM:さて、全員集まったところで虔恭娘々が 「これからこの5人で、助け合いながら修行をするのだ。 凍冷、皆 に何か食事を作ってやるのだ。」 凍冷:「それでは万漢全席を作りましょう。」 麗珠:「ボク手伝うよ。」 凍冷:「宴会3日分くらいにしましょうか。」 天璋:「師兄、これから旅に出るのに3日も宴会ですか?」 悠羅:「ふぉっふぉっ。 たった3日じゃ。」 天璋:「毎回毎回こうやって出発が遅れていた様な気がするのだが。」 GM:こうしてる間にも民の被害は増えていくのでした。 凍冷:「まず前菜はピーマンと人参の炒め物です。」 悠羅:「ピーマン?」 麗珠:「お爺ちゃん、ピーマン食べられないの? じゃ、これ飲んだら食 べられる様になるよ。」 《勇気丹》あげるね。 天璋:「ところでお師匠様、修行の旅に出よ、とおっしゃったのは、何 か下界で起っているからではないでしょうか?」 虔恭娘々/GM:「その通りだ。 起っている。」 天璋:「ならばそれを解決するのが修行の第一歩ですね。」 虔恭娘々/GM:「そうだ。 まず奉邑へ行くがよい。」 天璋:「それでは参りましょう。 [大カブト虫]よ、来い。」 凍冷:「おや、もう出発するんですか? まだ前菜も終わってませんよ?」
それからしばらくして、仙人様達は奉邑へとやってこられます。 GM:この邑の周辺は非常に暑く感じます。 田は枯れ、ひび割れていま す。 悠羅:ここは水行か金行の出番ですかな? 天璋:いくらかであれば水を作ることができるが。 悠羅:[羅盤]を取り出してみますかな。 GM:ここら一帯から陰の気を感じます。 天璋:「とりあえず邑人達に話を聞くか。」 悠羅:「そうじゃのう。 それが一番いいかもしれんのう。」 麗珠:「お爺ちゃん、もう皆邑に入っちゃったよ。」 悠羅:「おや、いつの間に。」 麗珠:「《機敏丹》、飲む?」 GM:邑の入り口には大きく“歓迎”と書かれています。 通りには瓶を 頭に乗せた邑人が歩いています。 江仲:「今日は。」 邑人/GM:「おんや、旅の人だか。 いつもですたら歓迎でけるんだが…。」 江仲:「そういえば、どうしてあんな看板があるでしょうか?」 邑人/GM:「旅の方には、親切にすべ、というのがこの邑のしきたりですだ。 とりあえずどうぞ。 あまりおもてなすはできませぬだが。」 天璋:「どうやら干魃で困ってる様だな。」 凍冷:「お土産です。」 と壷いっぱいの水を差し上げましょう。 [奔走雲]で1日に1回作 れます。 邑人/GM:「これはありがとうごぜえますだ。 ですがこの通り手が塞がって おりますだで。」 天璋:「凍冷師兄、こんな往来で水瓶渡してもしかたないですぞ。」 凍冷:涼しいのがよろしければ[冷気刀]振りますが。 GM:それやったら邑人死にますよ。 さて、皆さんは邑長の家に案内さ れました。 天璋:「お尋ね申す。」 邑長/GM:「これはこれは。 この邑はですな、旅の方には親切にすべという しきたりがありますじゃで、出来る限りのおもてなしはしますじ ゃ。」 天璋:ところで、仙人であることは隠さねばいかんか? 悠羅:どうぞ好きになされ。 わしは<見せるべきでないものを知らせず、 迷えるものをひそやかに導くべし。>の戒律も<決してあからさま なることなかれ。策を使い、直截に語らず、ひそかに行うべし。> の戒律も取っておりませぬ故。 天璋:ならば隠すことはないな。 「我々は旅の道士だ。 この邑はいったいどうなっておるのだ? ど うも五行の平衡が崩れている様だが?」 邑長/GM:「おお、仙人様ですじゃか。 これは失礼を。」 凍冷:「お困りのことがあるのならお手伝いいたしますが?」 邑長/GM:「ありがたいことですじゃ。 何せ、この干魃で。 元々はこの辺 りは穏やかな所なんですじゃ。 晴ればかり続くこともなければ、 雨ばかり続くことも無い。」 天璋:「何か雨伯を怒らせる様なことはしなかったか?」 邑長/GM:「特にそんな事は無かったと思いますじゃが。」 天璋:「いつから雨が降らんのだ?」 邑長/GM:「3月ほど前になりますかな。」 凍冷:「3月とは大変ですね。」 麗珠:3月前というと、ちょうどボク達が出発の宴会始めた頃だね。 一同笑。 邑長/GM:「最近は邑の北の川まで干上がって来ておるで、このままでは畑も わしらも干上がってしまいますじゃ。」 凍冷:「川の上流には何かありますか?」 邑長/GM:「さて。 わしは存じませぬじゃ。」 天璋:「何か3月前におかしな事は起らなかったか?」 邑長/GM:「特に心当たりは。 1月ほど前に1度雨が降りかけたことはあった ですじゃが、結局降らずに終わってしまいましたじゃ。」 悠羅:ふむ、長嘯がおれば雨と呼んでみることができるのじゃがの。 逆 にそれで呼べぬ様なら何らかの力が働いておる証拠になる。 凍冷:「邑長殿、この邑に昔のことを良く知っている方はおられませんか?」 邑長/GM:「祠の東に住む翁が一番古い事を知っておるといえば知っておるで すじゃ。」 江仲:「とりあえず土地神に話聞いてみましょうか。 皆に土地神の姿が 見える様にするには符を使わなくてはならないのですが。」 私は<仙術行使>が2しかありませんから。 一同笑。 悠羅:<知>の天稟に6回してるなら大抵<仙術行使>4は行くものなのじ ゃがの。 江仲:《祈願 明鬼》も《祈願 付霊鬼肉》も<仙術行使>が3必要なんで す。 天璋:「話ができれば問題無いだろう。」 江仲:「話はできますが、頼むことができません。」 天璋:「大丈夫だ。 土地神がなんとかできるくらいならこんなことには なってない。」 麗珠:「それじゃ、祠へ行こっか。」 悠羅:「やれやれ、暑いですな。」 麗珠:「暑いの? 青鳶([奇余])の蒼月ちゃんに頼んで扇いでもらお っか?」 一同笑。 悠羅:「転んでしまいますじゃ。」 凍冷:「では[冷気刀]で冷やしてさしあげましょうか?」 GM:などとやっていると祠に着きました。 江仲:《祈願 見鬼》。 GM:土地神の姿が見えます。 江仲:「私は江仲。 旅の道士です。」 土地神/GM:「わしを呼び出したということはお主は召鬼かの?」 麗珠:ネクロマンサーなんだよ。 一同笑。 江仲:「そうです。 この邑の様子を見たのですが、3月も雨が降らないと か。 お困りならお助けいたします。」 土地神/GM:「ありがたいことですじゃ。」 江仲:「雨が降らない原因は分かりますか?」 土地神/GM:「これは魃のせいなんじゃ。 3月ほど前から魃がこの辺りにやって きたんじゃ。 それからというもの、雨が1滴も降らん様になって しまった。」 凍冷:「分かりました。 必ず解決してみせましょう。 3年か5年以内には。」 土地神/GM:「3年も5年もかかっていては邑が滅んでおるわい!」 江仲:「どうして魃がこの邑にやってきたのですか?」 土地神/GM:「それは魃に聞いてくれ。」 天璋:「やはり裏に邪仙が絡んでいるのではないか? 豊かな邑だったそ うだから、邪仙に狙われることは充分にあり得る。」 江仲:「で、魃は何処に?」 土地神/GM:「あそこじゃ。」 土地神が指差す先では何か光るものが歩き回っています。 悠羅:踊りながら? GM:単に歩き回ってるだけです。 凍冷:バンド組んで演奏すれば踊りながら去っていくかもしれません。 天璋:長嘯もいないのにバンドを組んでどうする。 GM:魃は何か光輝く物を持っています。 麗珠:「あんなに目立つのに、どうして今まで気付かなかったんだろう?」 江仲:「あれは?」 土地神/GM:「あれは[燃照錘]とかいう物じゃ。あれは眩しくて熱くて、かな り強い武器らしい。」 天璋:「熱か。 それは凍冷師兄の出番だな。」 凍冷:「私は[水衣]着てますから熱は平気ですけどね。 皆さんはどう するんです?」 麗珠:「1人で突っ込んで。」 凍冷:「それは無茶です。」 土地神/GM:「うーん、わしが見るにお主達では束になってかかっても勝てるか どうが分からんのう。」 天璋:「では土地神様が束になってかかったらどうです?」 土地神/GM:「わしら土地神では大束になってかかったところで確実に勝てん。」 天璋:「魃が来た理由については何か心当たりは無いか?」 土地神/GM:「北の川の辺に、爪鳥夫、という仙人が住んでいたはずじゃ。 こ こしばらく見ておらんのじゃが、あの仙人なら何か知っておるか もしれん。」 悠羅:「ここしばらく、とは?」 土地神/GM:「半年くらいかのう。」 江仲:「ではそちらの方へ行ってみましょう。」 麗珠:仙人が半年見かけない? それって単に寝てるだけじゃないかな?
GM:北の川はちょろちょろ、という程度の水しか流れていません。 麗珠:この辺に住んでるって仙人は? GM:探してみると、木のうろから細い足が出ているのか見える。 天璋:足? 行ってみる。 鳥夫/GM:「なんじゃ?」 江仲:「我々は修行の旅に出ている道士です。」 天璋:「何やらこの辺り、水が不足して困っておる様子。 何かお心当た りはありませんか?」 鳥夫/GM:「我が輩は今ちょっと動けんのでな。」 麗珠:「どうして?」 鳥夫/GM:「我が輩は今<仙骨>が無いのだ。」 悠羅:裏成功し過ぎたんですな。 一同爆笑。 鳥夫/GM:「我が輩は鶏から昇仙したのだが…。」 麗珠:「あれ? 懐に本が入ってた。 『特選鳥料理100種』だって。」 一同笑。 鳥夫/GM:「鶏から変化した場合、<仙骨>が角となって現れるのだ。 その 角を、 半年前、立という龍に貸してしまったのだ。」 麗珠:「なんで貸したの?」 鳥夫/GM:「半年前、うっかり角を落としてしまったのだ。 それを拾ってく れたのが立なのだが、その立が宴会のために付けたいから貸して くれ、と頼まれたのだ。」 麗珠:「角生やして宴会芸するのかな?」 鳥夫/GM:「立は角を持たない龍だったから、角が欲しかったんだろう。」 天璋:「それは本当に龍か? 蛇の変化じゃないのか?」 鳥夫/GM:「いや、角が無いだけでちゃんと龍だったぞ。 昔折れたそうだ。」 天璋:「その立とかいう龍は何処に?」 鳥夫/GM:「この川上だ。」 天璋:「宴会の間だけ貸したんだな? では半年間、ずっと宴会だったの か?」 鳥夫/GM:「そろそろ返してくれる頃のはずなのだが。」 天璋:「龍が住むはずの川がこの様な状態になっている、というは上流に 何か起こったのではないか?」 悠羅:「それでは行ってみますかな。」 麗珠:でもなんか、たらい回しされてる様な気がするね。 悠羅:ありがりですな。 麗珠:で、散々色々な所回ったあげく、目的の物は出発点にあったりする んだよね。
仙人様達は川上に向かいます。 途中に別の邑がございました。 悠羅:ひょっとして、この邑で川を堰き止めているのではないですかな? 麗珠:ビーバーがいるの? GM:そんな様子はありません。 やはり川はちょろちょろとしか流れて いません。 さて、皆さん邑に着いたのと同じ頃に、上流の方から、 旅人らしい格好をした男がやってきます。 その男が話しかけてき ます。 「私、雨云と申します。 すみませんが、金艮娘々という女性を知 りませんか?」 天璋:「いや、知らないな。」 江仲:「どんな人です?」 雨云/GM:「金の髪の素敵な女性です。」 ポッ。 「追い掛けなければいけないんですが、何処にいるか分からなくな ってしまって。」 麗珠:「あ、逃げられた恋人探してるんだ。」 雨云/GM:「うっ。」 麗珠:「そっかぁ、フラれたんだ。」 江仲:「我々はその女性に会ったことはありませんが、もし会えばあなた が探していることを伝えておきましょう。」 麗珠:「何でフッたの?って訊いてあげるね。」 一同笑。 江仲:「ところで、上流の方の様子はどうでしたか?」 雨云/GM:「上流では、化け物に襲われたとか、神隠しに会ったとかいう話を聞 きます。 気を付けてください。」 麗珠:「化け物? じゃ、お兄さんはその化け物放ったままきたんだ。」 悠羅:「恋の方が大切なんでしょう。」 麗珠:「そっか。 それもそうだよね。」 GM:雨云は座り込んで頭抱えてしまいます。 江仲:邑人にこの辺りの様子を聞いてみます。 邑人:「4月ほど雨が降らなかったんだが、最近は降る様になってくれた だ。 ありがたいことだ。 だども、1月程前から川が枯れてきた だ。」 麗珠:「そう。 どうもありがと。」 さらに上流に行こっか。
仙人様達はさらに上流に向かいなさります。そこで仙人様達は奇妙な光景に出 会いなさります。 GM:この辺りは森になっているのですが、ある地点で、木が幅丈に渡 って、1方向に倒れてます。 麗珠:調べてみよっか。 黒猫([讙])の翠花ちゃんに陰気感じないか 聞いてみるね。 GM:調べてみると、大きな鱗が落ちてます。 悠羅:もしや、逆鱗ではありませんかな? GM:逆鱗ならこの辺り廃墟になってると思いますよ。 江仲:[耳鬼]を前方に送り込んでみます。《祈願 使鬼聴音》。 GM:何やら物音がします。 江仲:ではその地点に[眼鬼]を送り込みます。《祈願 使鬼見物》。 GM:洞窟があって、何か大きな生き物がいます。それでは恐怖判定して ください。 目標値は18。 凍冷:ここで失敗すると、突然ばったり倒れて事切れるんですんね。 江仲:-3失敗。 直後の行動自動失敗。 GM:落ち着いて見ると、洞窟の中にいるのは龍ですが、あまり動きはあ りません。 天璋:見に行った方がいいんじゃないか? 行ったら我々も恐怖判定だが。 麗珠:1日待ってくれたら《勇気丹》作るけど? GM:話聞いてそれなりに予想していくなら+4の修正がつきます。 悠羅:それなら楽勝ですな。 GM:では龍の前にやってきまいた。 何だか、ぐったりしています。 江仲:『僕はどうせ要らない龍なんだ。』 一同笑。 天璋:「立という龍はお前か?」 立/GM:「…そうだが?」 天璋:「爪鳥夫、という仙人殿から角を借りたそうだな。」 立/GM:「ああ。 確かにこの角は爪殿に借りたものだ。」 天璋:「その爪殿がそろそろ角を返して欲しい、と言われている。」 立/GM:「それが、外せないのだ。」 悠羅:手が届かないのですかな? 一同笑。 麗珠:外し方があるんだよ。 右に3回回して、左に4回回して…。 立/GM:「実は、1月ほど前、不意打ちを食らって力が出ん様になってしま ったのだ。」 麗珠:「怪我したの? じゃ、《金丹》あげる。」 立/GM:「怪我もあるが、それは本質的な問題ではない。 ちょっと落し物 をしてしまったのだ。」 天璋:「落し物とは?」 立/GM:「1月ほどまえ、雨を降らそうと飛んでいたときだ。 魃がいたのだ。」 天璋:「その魃のせいで川下の村では雨が降らないで困っているのだ。」 悠羅:「ひょっとして魃と戦って負けたのですかな?」 立/GM:「魃は雨の中では力を出せない。 そしてわしは雨を降らせられる。 雨を降らせると、魃は案の定、逃げ出した。 そこで追っていっ たところ、不意打ちをくらってしまったのだ。」 天璋:「魃以外に伏兵がいたのか?」 立/GM:「いや、見失った所を死角から狙われたのだ。 そのとき、龍玉を 落してしまったのだ。」 天璋:「ば、莫迦者。 龍玉とは龍であることの証明ではないか。」 立/GM:「だから今は飛べないし雨を降らせることもできん。」 悠羅:詩でも書きますかな。 『それでも頑張って生きています。』 江仲:「龍玉はともかく、爪殿の角は返していただけませんか?」 立/GM:「龍玉の力でくっつけたので外せないのだ。」 一同笑。 天璋:「分った。 まず我々で龍玉を探そう。 そして立殿に雨を降らし てもらって魃を退治しよう。」 悠羅:[羅盤]で探知してみましょう。 龍玉なら強い気を発しておるは ずですからな。 GM:では大体の距離と方角が分ります。 悠羅:移動していたりはしませぬかな? 誰かが飲み込んでしまっておる とか。 天璋:魃が飲み込んでたりすれば最悪だ。 GM:動いてはいない様です。
GM:[羅盤]を見ながら龍玉がある方に近付いていくと、ザーザー水の 流れる音がします。 行ってみると滝があります。 ところが、滝か ら流れ出る川にはほどんと水が流れていません。 水面には直径6寸 くらいの玉が浮かんでいます。 悠羅:なるほど、龍玉が水を吸い込んでいるんですな。 川が枯れた原因 はそれですな。 天璋:「悠羅殿、お主の鰻([仙魚])の出番だ。」 悠羅:おお、鰻が活躍できますな。 麗珠:で、龍玉に触った鰻はパワーアップするんだよ。 GM:滝壺の中には何やら祭壇らしき物が見えます。 悠羅:祭壇ですと? [七星剣]を抜いてみますかの。 GM:曇っています。 悠羅:普段の爺さんモードから武人モードになります。 麗珠:陰気を感じると急にシャキっとするんだ。 GM:水の中には獅子に似た巨大な頭が5体ほど動いています。 天璋:胴体が無くて足だけ1本生えてるやつだな。 GM:こいつは呑口という怪物です。 凍冷:とりあえず全員に《命水行為呼吸 息》をかけておきます。
仙人様達は呑口を退治なさることにします。 悠羅:《我知時法制機先》で先手を取りましょう。 麗珠:じゃ、ここは[蜈蜂袋]かな? 天璋:水の中にいる奴に蜂が刺せるのか? 麗珠:そっか、無理っぽいね。 天璋:だがこれなら水中でも関係無い。 《以金行為針雨 降》の符だ。 天璋様の仙術により、呑口達は1発で斃されます。 流石は修行を積まれた仙人 様でございますな。 GM:う、呑口ってこんなに弱かったんですね。 悲しい。 天璋:まだ魃がいるじゃないか。 GM:魃は雨の中なら雑魚なんですけど…。
仙人様達は無事龍玉を取り返し、龍の立は力を取り戻しました。 立/GM:「おお、何処にあったのだ?」 天璋:「滝壺だ。 呑口が巣食ってましたのでついでに退治してきた。」 立/GM:「よし、これで魃を退治に行ける。」 江仲:「その前に爪殿に角を返してください。」 立/GM:「そうだな。 返すとしよう。」
そして仙人様は、龍の立と共に魃退治に向かわれます。 GM:立が雨を降らせようとします。 立の<仙術行使>と魃の<仙術抵 抗>との勝負です。 …雨が降りだしました。 天璋:よし、攻撃だ。 <怒りを以て悪を討つことをためらうことなかれ。> 悠羅:さて、イニシアチブ勝負ですな。 4。 これは負けましたな。 GM:魃のイニシアチブは…1ゾロです。 一同笑。 悠羅:では魃に《我知空理崩守》ですな。 GM:抵抗失敗、魃の守りが-2されます。 凍冷:ではまず私から攻撃しましょう。 13です。 GM:それは<回避>します。 …失敗です。 凍冷様は次々と連続攻撃を決められ、魃に深手を追わせます。 まったく、修 行を積まれた仙人様には驚嘆するしかございません。 凍冷:私、単に露払いのつもりで攻撃したんですが。 GM:うーん、やっぱり、割り込んで代わりに攻撃を受けてくれる部下は 必要ですね。 麗珠:じゃ、天璋お兄さんに《怪力丹》ね。 膏薬にしてあるから塗って あげる。 ペタペタ。 天璋:[斬岩剣]で切る。 14です。 GM:それは<受け>ます。 <受け>ました。 江仲:[護法一撃符]です。 15で攻撃。 GM:<回避>できません。 江仲:ダメージは15点。 GM:まだ耐えています。 悠羅:それではそちらの番ですかな。 GM:いや、まだ立がいます。 仙人様達の攻撃により、ほとんど半死半生となった魃は、怒りに燃える龍の立 の爪により、切り裂かれます。 麗珠:これが最後の魃とは限らない、きっと第2第3の魃が。 天璋:でも最後っぽいぞ。 GM:はい、最後です。 うーん、呑口も魃も、1度の攻撃できずに終わっ てしまいましたか。
かくして、仙人様達の活躍により、邑には再び雨が戻ってきたのでした。 GM:ところで、魃が持っていた[燃照錘]はどうします? 悠羅:邪仙宝ですな。 天璋:師匠に渡して封印してもらうか。 師匠の洞に帰る。 虔恭娘々/GM:「これは[燃照錘]ではないか。」 天璋:「魃が持っておりました。」 虔恭娘々/GM:「お前達が魃を斃したのか?」 天璋:「龍が手助けしてくれましたので。」 虔恭娘々/GM:「そうか。 お前達、中々よくやったぞ。 この[燃照錘]は炉にく べてしまうとしよう。」 江仲:「炉にくべるだけで邪仙宝がなんとかなるのですか?」 天璋:「師匠の炉だからな。」 凍冷:「これで一層火力が上がりますね。」 麗珠:「じゃ、無事魃も退治したことだし、宴会だね。」 GM:宴会をしていると、悠羅のお師匠様、王羅様がやってこられます。 「うまくやったらしいの。 ごくろうであった。」 悠羅:「お気遣い、ありがとうございます。」 王羅/GM:「さて、すまんが、もう1回下界に降りてくれ。」 悠羅:「下界に何か?」 王羅/GM:「[落宝金貝]を落してしまった。 探してきてくれ。」 そして仙人様達は再び落し物を探すことになったのでした。 2度あることは 3度ある、という教訓でございましょうか。 それではこれから先を語るのは次の機会に譲ることにいたしましょう。
見術源 其在遠方 (術にて源を見に 其遠方に在り) 1998/7/11 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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