ガープスルナルリプレイ

ガヤン神殿の攻防


キャラクター
  グルス
    ジェスタ信者のドワーフ。 ステンドグラス制作の名人。
    何かに気を取られると、ところかまわず放心する。
  バーン
    修行中の熱血ウィザード。 ジェスタ神殿でのトレーニングが日課。
    師匠をたぶらかした女を追ってターデンにやってくる。
    女に騙され身を滅ぼした師匠の二の舞にはなるまいと固く誓う。
  ジューン
    劇団で活躍するシャストア神官 
    いたずら好きで好奇心旺盛な15歳の少年(?)


月が導く物語。 今宵の舞台はトリース森王国はターデンの街。 七色の光に照らされて浮かぶ物語。
ジューン:「さ、今日も練習練習☆」 GM:ジューンがいつもの様に劇団で練習してると、シャストア劇団の 団長のエレナさんが、朝、怪しい人物に襲われて重傷だという話 が飛込んでくる。 ジューン:エレナお姉さんが? 大変! 急いでお姉さんの所へ行く。 怪我な らサリカかな? バーン:ま、サリカだろうな。 ペローマだと何されるか分らん。 ジューン:たったった、バタン。 「エレナお姉さん、大丈夫?」 GM:とりあえず意識は回復してる様だ。 治療の魔法もかけたが、まだ 完全には回復していない。 「あら、ジューン、来てくれたのね。」 ジューン:「いったい、何があったの?」 GM:エレナは君の手をぎゅっと握り締める。 ジューン:どきっ。 「エレナお姉さん?」 エレナ/GM:「劇団のこと、お願いね。」 と言って目をつぶる。 ジューン:「お姉さん? お姉さん、お姉さん!?」 GM:意識を失っている様に見える。 ジューン:<演技>で判定できる? -3成功。 GM:たぬき寝入りだ。 ジューン:やっぱりね。 「お姉さん、お姉さぁん。 …あれ? こんな所に化粧道具が。 う ん、これはきっと綺麗にしてくれというお姉さんのメッセージだ ね。」 GM:すると、いきなりエレナさんの手にハリセンが現れてひっぱたかれ る。 ジューン:じゃ、ハリセンくらったボクは飛ばされてお星様になるね。 《幻 影》☆ 一同笑。 バーン:こいつらシャストアだからなぁ。 ジューン:お星様になった一瞬後には何事も無かったかの様にその場に現れる ね。 「で、怪我の具合いは?」 エレナ/GM:「とりあえず、当分ここにいないといけないみたいだから、その間 劇団はお願いね。」 ジューン:「当分って、どれくらい?」 エレナ/GM:「1巡りくらいかしら。」 ジューン:「そんなにかかるの? サリカの魔法でも治らないんだ。」 トリスタンお兄さんの魔法なら治るかな? でもお兄さんは今森に 帰ってるし。 エレナ/GM:「その間劇団お願いね。」 ジューン:「うん、分った。 お姉さんは心配しないでね。 うーん、そうだね、 エレナお姉さんがいない間、お姉さんの《幻覚》出しておくって のはどう?」 エレナ/GM:「体力もつのかしら?」 ジューン:「大丈夫、この魔法なら疲れないから。 それとも、ボクがお姉さ んに変装するのがいいかな?」 エレナ/GM:「ばれずにできる?」 ジューン:「クスクス。 ガヤンにならばれないと思うけどね。 で、何があっ たの?」 エレナ/GM:「…。」 ジューン:「どうして、どうして何も言ってくれいないの? ボクとお姉様の 仲じゃない。」 と目をうるうる。 <演技>-4成功。 エレナ/GM:「あなただから言えないのよ。」 ジューン:「大丈夫。 ボク、口固いから。」 GM:そんなもん、判定しなくても嘘だと分るわい。 ジューン:「ボクを信じてくれないんだ。 お姉様なんて、お姉様なんで大嫌 い!」 ダーッっと病室から走り出ていくね。 バックには夕日背負おうか な。 「ま、お姉さんが言わないって言うんなら、聞かないことにするけ どさ。 ところで、劇団のみんなには何と言っておいたらいい? ダイイングメッセージは何にする?」 エレナ/GM:「ちゃんと練習してね。」 ジューン:「分った。 じゃ、みんなにはそれをちゃんと暗号化して伝えるね。 誰が最初に解けるかな? じゃ、また来るね。」 それじゃ、《作音》で“蛍の光”をBGMに病室を出ていくね。
バーン:わたしはジェスタ神殿で体力トレーニングだ! <体力>も<生命 力>も10しかない。 もっと上げなくては。 GM:そうするとタマットの傭兵、ジークが入ってくる。 バーン:「おう、ジーク、あんたもトレーニングか?」 ジーク/GM:「いや、これからちょっと仕事で町を離れるから、挨拶に来たんだ。」 バーン:「ひょっとして、あれか? スティニア?」 ジーク/GM:「ああ。 スティニアが戦線布告してきたから、あちこちで傭兵が募 されてる。」 バーン:この町出身の双子が絡んでるやつだな。 ジーク/GM:「それはともかく、裏タマットの方で妙な情報が流れてる。 どうも もお前の情報を探ってる者がいるらしい。」 バーン:「そうか、わたしを調べてるだと! わたしもいつの間にか偉くなっ ったものだ。」 ジーク/GM:「正確に言うと、俺達の情報を、だ。」 ジューン:ボクの情報も調べてるるんだ。 ボクのプロフィール集なら、ファン クラブの女の子達が作ってるよ。 バーン:「調べてるのは例の<悪魔>教団か? 結果論とはいえ、幹部を2人 片付けたからな。」 ジーク/GM:「おそらく。 もしかすと、お前が探していた例の女と関係あるかも な。」 バーン:ぴくっ。 オーラの色が変わる。 ジーク/GM:「お前さんが追い掛けている女魔術師というのは、結構な美人なん だろ?」 バーン:「そうだ! あの女はその外見で師匠をたぶらかしたんだ!」 ジーク/GM:「裏タマットにやってきたのはずごい美人らしい。 裏の連中が騒 いでいた。」 ジューン:ふぅん、美人なんだ。 でもきっとボクの方が美人だよ。 バーン:「しかし、わざとそう言わせている、という可能性もあるな。 こ ちらの耳に入る様にして、誘いだろうとしている。 えぇい、考 えても分らん。 まず行動だ!」 ジーク/GM:「何かするのか?」 バーン:「それはこれから考える。」 ジーク/GM:「とりあえず、お前にこれを渡しておこう。 他の連中にも渡して くれ。」 とジークの名前の刻まれたダガーを4本出す。 バーン:「そうか。 なら預かっておこう。」 ジーク/GM:「それじゃ、俺は行くから。」 バーン:「気をつけて帰ってこい。」 ジーク/GM:「ああ。」
グルス:わしは工房でステンドグラス製作。 (コロコロ) おや、クリティカ ルだ。 GM:そうして作ってると、ポンと肩を叩く者がいる。 シャール君だ。 グルス:「おお、サルか。 どうだ、このステンドグラスは?」 シャール/GM:「シャール、だ。 たしかになかなかの出来だな。」 グルス:「で、こんな所に何の用だ?」 シャール/GM:「少し頼みたい仕事があるんだが。」 グルス:「神殿のステンドグラス製作か? それとも修理か?」 シャール/GM:「いや、違う。」 グルス:「わしには他にできることは無いぞ。」 シャール/GM:「ある人の護衛をしてもらいたい。」 グルス:「護衛をしろ、と言われてもな。 とりあえず話を聞こうか。」 シャール/GM:「それは後で話す。 夕方にガヤン神殿に来てくれ。」 グルス:「もう少し具体的に説明して貰わんと、そんな仕事は受けられない ぞ。 ステンドグラスを作るしか能が無いわしに何故護衛を頼む?」 シャール/GM:「平たく言ってしまうと、護衛の対象の命を狙ってるのが例の<悪 魔>教団なのだ。 最悪、お前も狙われている。」 グルス:「それではますます受けられんぞ。 自分の命だけなら守れても、 その上さらに他人の命まで、となるとな。」 シャール/GM:「お前にとって、メリットになるかどうかは分らんが、護衛の対象 はかつては金持ちだったから、屋敷にはそれなりのステンドグラ スがあるぞ。」 グルス:「ほう。 それは見せてもらえるのか?」 シャール/GM:「護衛の任務が終わった後なら大丈夫だろう。」 グルス:「それなら仕方がない、ステンドグラスを見せてもらうついでに護 衛するとしよう。 もしそれが嘘だったら、お前を吊し上げるか らな。」
ジューン:ボクはサリカの施療院出て、ガヤン神殿に行くね。 「ね、昨夜シャストア高司祭のエレナお姉さんが襲われた辺りを警 備してた人は誰? 話聞きたいんだけど。」 ガヤン信者/GM: 「ああ、あの事件ね。 今の時点では話せることは無いな。」 ジューン:「まだ何も分らないの? なぁんだ、やっぱりガヤンって頼りにな らないんだ。」 ガヤン信者/GM: 「そんなことは無い。 聞きたければ、担当者に聞いてくれ。」 ジューン:「担当者って?」 ガヤン信者/GM: 「シャール神官だ。」 ジューン:「えぇっ。 それじゃ、この事件は迷宮入りかぁ。」 一同笑。 シャール/GM:「何が迷宮入りだって?」 ジューン:「じゃ、何か分ったの?」 シャール/GM:「ノーコメントだ。」 ジューン:「そんなこと言って、実はまだ全然分ってないんでしょ?」 シャール/GM:「そんなことは無い。」 ジューン:「ほんと? シャールお兄さんって、嘘つくとき、眉毛がぴくっと 動くんだよね。 どうせまたいつもの通り迷宮入りなんでしょ?」 シャール/GM:「何を言ってる、俺が捜査した事件で迷宮入りなんて一つもないぞ。」 ジューン:「えぇっ、シャールお兄さんって、物覚えまで悪いの?」 シャール/GM:「そんなことは無い、と言ってるだろ。」 ジューン:「じゃ、教えてよ。」 シャール/GM:「今は駄目だ。 そんなことより、お前に頼みたいことがある。」 ジューン:「えぇっ、こんなときにデートの申し込み?」 シャール/GM:「違うわい! お前に、ある人の護衛をしてもらいたい。」 ジューン:「ある人って?」 シャール/GM:「それは今は言えない。」 ジューン:「じゃ、受けない。 そんなことより、エレナお姉さんのこと教え てよ。」 シャール/GM:「今回の護衛の依頼はエレナ高司祭の事件とに関係あるんだ。 夕 方また来てくれ。 そのとき話す。」 ジューン:「そんなこと言って、実はまだ何も分ってないんでしょ? で、今 から夕方まで、必死に捜査するんだ。」 一同笑。 シャール/GM:「えぇい、誰でもいい、こいつを追っ払え。 塩持って来い、塩。」 ジューン:「あぁん、シャールお兄さんの莫迦。」 GM:《足もつれ》で転ばされる。 ジューン:「酷〜い。 善良な一般市民に魔法かけるなんて。 顔に傷ついたら どうしてくれるのさ。」 一同笑。 シャール/GM:「誰が善良だって?」 ジューン:「もういいもん。 ガヤン神殿なんか、信用しないもん。」
バーン:ゴーレム使いの老師の所へ行く。 老師の所へ行けばきっと何かが 起るに違いない。 あの女はきっと老師を狙ってるのだ! うちの師 匠ですら騙くらかした女だ、老師が騙されてもおかしくない! 「老師、無事ですか?」 老人/GM:「どうした? そんなに慌てて。」 バーン:「例の<悪魔>教団がどうも老師のことを調べているらしいのです!」 老人/GM:「ああ、そういえばそんな<悪魔>教団とかいうのがあったの。 で、その教団がどうした?」 バーン:「裏タマットを使って老師のことを調べているのです!」 老人/GM:「わしを調べてどうしようというのじゃ?」 バーン:「老師、あなたは自分のことを分ってないのですか?」 きっと<悪魔>教団は老師の力を利用しようとしてるに違いない! 実際、1度使ったし。 「変な女が訊ねて来たりしませんでしたか?」 老人/GM:「いくつくらいの女だ?」 バーン:「ウィザードだから、年齢は分らない。」 老人/GM:「子供ではないのだな? なら怪しい女は来ていない。」 バーン:「いや、子供でも女は信用できん! 女というものは、男を騙すた めに存在してるのだ!」 ジューン:ふぅん、信用してくれないんだ。 老人/GM:「そうか。 気をつけておこう。」 バーン:「ところで、老師は今何をしてるんです?」 老人/GM:「見ての通り、ゴーレムの腕を作ってる。」 老人は人間サイズの木の腕を作ってる。 バーン:「手だけでどうするのですか?」 老人/GM:「人に付ける。」 バーン:「なんと、義手型のゴーレムですか! 流石はゴーレムマスターの 老師。 わたしはあなたを尊敬します。」 老人/GM:「散歩してたら、妙な化け物に襲われていた娘がおってな、助けた のじゃが、娘は腕を失ってしまったのじゃ。」 バーン:「化け物、とは?」 GM:話を聞くと明らかに<悪魔>。 バーン:「町の傍で<悪魔>がいたのですか!?」 老人/GM:「傍では無い。 かなり飛んでいったからの。 スティニアとかいう 国との国境辺りじゃ。」 バーン:「その<悪魔>は?」 老人/GM:「原子分解した。」 バーン:「おお、流石は老師。」 しかし、この老師が悪い女に誑かされたとき、はたしてわたしに老 師を止められるのか? 師匠を止められなかったこのわたしに! い や、止めねばならん! この命に代えても! 老人/GM:「ところで、シャールがお主のことを探しておったぞ。」 バーン:「シャールが? どうせろくなことではあるまい。 分りました、後 で訊ねます。 それでは老師、くれぐれも悪い女には注意してく ださい!」 老人/GM:「そうそう、また異世界からこんな品が降ってきたのじゃが。」 とレイピアを取り出す。 バーン:「これは?」 老人/GM:「魔法はかかってる様なのじゃが、何の効果も現れていない。 発 動するには何か条件があるのじゃろう。」 バーン:「老師はこれを使うのですか?」 老人/GM:「いや、わしはそんな物は使わん。」 バーン:「ならジューンに渡してもいいですか?」 老人/GM:「ああ、かまわんよ。 使える者が持った方がいいじゃろ。」 バーン:ところで、レイピアの重量は? ジューン:0.8kgだよ。 バーン:おお、それなら<軽荷>でぴったり持てる。 それをちょっとでも 上回ると、移動力が落ちてしまう。
ジューン:ガヤン神殿を出たら、次は花屋に行くよ。 おっきなバラの花束買 って、お見舞いに持っていくね。 そうだ、メッセージカードも添 えて。 『エレナお姉さん、早く良くなってください。 お姉さんがいないと、僕、僕…。』 で、涙滲ませておこっと。 一同笑。 GM:それでは<偽造>で判定したまえ。 ジューン:あ、シャストアのボーナス技能なのに<偽造>持ってないや。 今 度取ろっと。 技能無し値で振るね。 …失敗。 GM:涙の跡というか、単に濡らしただけに見える。 ジューン:じゃ、神殿の部屋でいいのができるまで書き直す。 バーン:そこに訊ねていく。 「ジューン、いるか?」 ジューン:今カード書きに熱中してるとこ。 「うーん、駄目、ボツ。」 横にはボツになったカードの山がどさり。 さらに涙の演出に使っ た目薬の瓶がどさり。 バーン:「何だ、ラヴレターか? 女は気をつけた方がいいぞ。」 ジューン:「ラヴレター? クスクス、それも面白そうだね。 じゃ、文面は 『お姉様へ、愛を込めて(はぁと)』 っと☆」 文字は可愛い丸文字で書くね☆ バーン:「分らん。 シャストアは分らん。」 ジューン:「ところで、バーンお兄さん、今日はどうしたの?」 バーン:「老師からこんな物を貰ったんでな。 お前なら使えるだろ?」 ジューン:「レイピア?」 バーン:「老師の所の、例の穴から出てきたそうだ。 魔法がかかってるら しいのだが、どんな魔法かは分らん。」 ジューン:「ふぅん。 どんな魔法なのかな?」 ドクロマークのボタンとか、付いてないよね? GM:付いて無い付いて無い。 ジューン:抜いて素振りしてみる。 <フェンシング>-4成功ね。 GM:何も起きない。 バーン:「ジューン、お前腕上げたな。」 ジューン:「うん、やっぱり必要みたいだし。」 バーン:「最近、物騒だからな。」 ジューン:「そういえば、シャールお兄さんがボクに誰か護衛して欲しいって 言ってたよ。 ガヤン神殿の人、足りないのかな?」 バーン:「ああ、お前もシャールに呼ばれてるのか。」 ジューン:「でもボク、護衛なんてやってる暇無いんだけどな。 エレナお姉 さんの事件も何とかしなきゃいけないし。」 バーン:「事件?」 ジューン:「うん、シャストアの高司祭のお姉さんが襲われたの。 でも、そ の事件の捜査してるのがシャールお兄さんだから、放っておい たら迷宮入りになっちゃうかもしれないでしょ? だからボク捜 査しようかと思うんだ。」
GM:では夕方。 皆ガヤン神殿にやってきた。 グルス:神殿のステンドグラスを見てぼーっとしてる。 ジューン:「シャールお兄さん、エレナお姉さんの事件は何か分った? いく らシャールお兄さんでも、全然分らなかったってことはないよね?」 シャール/GM:「その前にまずは護衛してもらう人物を紹介しよう。」 シャールは地下に降りていく。 ジューン:歩きながらずーっとシャールお兄さんに話しかけるね。 「早く教えてよ。 お姉さんの事件、意地悪しないで教えてよ。」 GM:シャールはジューンには返事せずに歩いていく。 その先は牢屋だ。 ジューン:「護衛する人って、捕まってるの? どんな人?」 バーン:片腕しか無い女の子とか。 ジューン:「どの人? どこにいるの?」 牢屋の中をだーっと走っていくね。 GM:シャールは牢屋の一番奥まで行くと灯りを付ける。 ジューン:《闇》。 一同笑。 GM:かけるのかね? ジューン:かけてもいいけど、とりあえずどんな人か見たいから後にする。 GM:外見は30前の男。 結構身なりは良さそう。 ぱっと見ると優男風だ が、目に宿る光は鋭い。 「この男は元騎士団の部団長、ムーザだ。」 バーン:「我々がティートを助けた例の事件のせいで放り込まれた奴だな!」 ジューン:「ああ、お茶会開いていた人。」 バーン:「口封じに命を狙われてるんだな?」 シャール/GM:「平たく言えばその通りだ。」 バーン:「それにしても、どうして一介の魔術師に過ぎないわたしに護衛を 頼むんだ? ひょっとして、殺させたいからじゃないのか?」 シャール/GM:「そんなことはない。」 バーン:「ならもっと人を選ぶものだ。 どうしてガヤン信者でなく、我々 なんだ? 普通は信頼できる人間に頼むものだろ?」 シャール/GM:「私としては、君達も安全な環境においておきたい。」 バーン:「つまり、例の教団が我々を狙ってる、と言いたいのか?」 シャール/GM:「有り体に言えばそういうことだ。」 ジューン:「でもそれって変じゃない? 自分の身も危ないってのなら、なお さら護衛なんてできないよ。」 シャール/GM:「言い方を変えよう。 護衛という名目があれば、ガヤン神殿の中 にいられる。」 バーン:「そういうことか。 なら理解できる。」 ジューン:「でもボク護衛受ける気ないもん。 これからボクお姉さんの事件 のこと調べなきゃならないんだから。」 シャール/GM:「エレナ高司祭の事件か。」 ジューン:「そう。 シャールお兄さん、全然教えてくれないんだもん。」 シャール/GM:「彼女が刺されたのは、実はここだ。」 ジューン:「ちょ、ちょっと! それってどういうこと? ここって何さ、ここ って!」 シャール/GM:「エレナ高司祭は所用でここに来ていたのだ。」 ジューン:「こんな地下牢の一番奥に? 何の用で?」 シャール/GM:「人のプライバシーは話せないな。」 ジューン:「普段は人のプライバシー暴いて回ってるくせに。 やっぱりエレ ナお姉さん、飲んで暴れたのかな? で、ここに放り込まれた。 で、誰が刺したのさ?」 シャール/GM:「暗殺者だ。」 ジューン:「どうしてガヤン神殿の中に暗殺者がいるのさ?」 シャール/GM:「潜入されたんだよ。」 ジューン:「ガヤン神殿に潜入されたの? それって、ここ全然安全じゃない じゃない。 もっと安全な部屋はないの?」 シャール/GM:「そんな物があったら、とっくに移してる。」 ジューン:「だったら、シャストア神殿の迷宮の中の方がまだ安心だよ。」 バーン:「ここに魔法の結界はあるのか? ある程度の魔術の心得があれば、 結界の無い所に潜入するのはそれほど難しくない。 《透明》と か《他者転移》とか使えばな。」 シャール/GM:「結界なんて物があるのは王城くらいだ。」 ジューン:「で、その暗殺者は? もちろん、捕まえたよね?」 シャール/GM:「逃がしはしなかったのだが、殺してしまった。 すると、死体は 溶けてグジュグジュになってしまった。」 ジューン:「えぇっっ、溶ける様な奴が暗殺者なの? やだな。」 シャール/GM:「お陰で何も情報が得られなかった。」 ジューン:「じゃ、手がかり無し? やっぱりガヤンって頼りにならないんだ ぁ。 いつも威張ってるのに、肝心なときに。」 シャール/GM:「死体でも残っていればまだ何とかなるんだ。 あのドロドロから どうやって手がかりを得ろと言うんだ。」 ジューン:「エレナお姉さんが刺されたんだよね。 だったら、お姉さんも狙 われてるってことじゃないの?」 シャール/GM:「彼女は巻き込まれただけだ。」 ジューン:「じゃ、また襲われる心配は無いのかな? でも、目撃してるんで しょ?」 バーン:「目撃者なら、ガヤン信者もいる。 目撃者を消すつもりなら、ガ ヤン信者全員を消さなくては意味が無い。」 ジューン:「でもガヤン信者じゃ、見てても節穴かもしれないもん。」 シャール/GM:「誰が毎日の平和を守ってると思ってるんだ?」 ジューン:「そっか、ガヤンでも下っ端の人って、わりとしっかりしてるもん ね。 ま、そういうことならとりあえずエレナお姉さんが狙われ ることはないのかな?」 シャール/GM:「だから、ここにいてくれ。」 ジューン:「こんな暗くてじめじめしてる地下牢で護衛? なんかやだな。」 バーン:「じゃ、暗くてじめじめじゃなくせばどうだ?」 ジューン:「それもそうだね。 じゃ、まず暗いのは《持続光》で明るくする、 と。 それから、お掃除すればちょっとはましだよね。 じゃ、み んなで奇麗にお掃除しよっか。」 GM:誰に言ってるのかね? ジューン:ガヤン信者の皆さん。 ガヤン信者達/GM: 「あ、見回りに行かないと。」 「そういえば書類があったんだった。」 「高司祭さまに報告しないと。」 ジューン:「手伝ってくれないの? じゃ、いいよ。 ボク1人でもするから。 あとは殺風景さも何にとかしなきゃ。 派手な横断幕でも広げれ ばいい感じだよね。」 バーン:「ところで、暗殺者の侵入経路は?」 シャール/GM:「変装して侵入してきた。」 バーン:「そんな簡単な方法で侵入されたのか?」 ジューン:「変装が見破れなかったの? やっぱり節穴だよ。」 シャール/GM:「変装といっても、魔法に依るものだ。」 ジューン:「《幻覚変身》? なら大丈夫だよ。 幻覚だったらボク見破れるよ。 ガヤンの人には無理かも知れないけど。」 シャール/GM:「お前はガヤンに何か恨みでもあるのか?」 ジューン:「ガヤン信者って、ちょっと悪戯しただけで酷く怒るんだもん。 で、誰に変装したの?」 シャール/GM:「こともあろうに、この私のふりをして入ってきたのだ。」 ジューン:「そっかぁ、シャールお兄さんなら単純だから、真似しやすいんだ ね。」 バーン:「で、あんたは本物なんだな?」 ジューン:間違わない様に、“本物”って書いておくね。 シャール/GM:「止めんか。」 ジューン:「じゃ、ここに染め粉あるけど、目印代わりにこれで髪染める気は ない?」 シャール/GM:「無いわい!」
バーンとジューンはガヤン神殿の地下牢に泊まり込んで見張りをします。 ジューン:「ちゃんと毛布とかは奇麗なのを用意してよ。 汚いなぁ、このシ ーツ。 いつから換えてないのさ。」 バーン:わざと汚くしてる分もあるからな。 GM:さて、誰か3D振りたまえ。 ジューン:8だよ。 GM:何も起らず朝になった。 ジューン:「ね、ずっとここにいなくちゃ駄目?」 シャール/GM:「誰か2人はここにいてくれ。」 グルス:しかしここにはもともと2人しかいない。 わしはずっとステンドグ ラスの前にいるぞ。 一同笑。 ジューン:そっか、さっきからずっと喋ってなかったのはロールプレイだった んだね。 バーン:何か企んでるな、とは思っていたが、そういうことか。 ジューン:「2人って? ここには2人しかいないよ?」 シャール/GM:「おや? そういえばグルスがいないな。」 バーン:「グルスなら昨夜は神殿の入り口でステンドグラス見ていたぞ。」 シャール/GM:「しまった、呼ぶのを忘れていた。」 グルス:ステンドグラスを見てぼーっ。 GM:グルス、ステンドグラス越しの朝日が眩しい。 グルス:ぼーっ。 バーン:「おい、グルス。」 グルス:「うん? 何だ?」 バーン:「シャールが用事だそうだ。」 グルス:「護衛がどうのというやつか?」 バーン:「そうだ。」 GM:ではかくかくしかじかとグルスに事情を説明した。 グルス:「ところで、どうしてシャストアの高司祭がこんな所にいたんだ?」 ジューン:「飲んで暴れたから、牢に放り込まれたんじゃないの?」 グルス:「そんなつまらんことで、こんな一番奥に入れられるわけないだろ。」 ジューン:「仮にも高司祭なんだから、やっぱり飲んで暴れたなんてのが噂に なったらまずいでしょ? だから一番人目につかない奥の牢に入 れるの。」 グルス:「それでは誰でも一番奥まで入り放題になってしまう。 警備上の 問題で、そんなことはないはずだ。」 ジューン:「うーん、それもそうかな? うん、今更エレナお姉さんがお酒飲 んで暴れること、隠してもしょうがないもんね。 じゃ、どうし て?」 シャール/GM:「シャストア信者は何処にでも入ってくる。」 ジューン:「うん、そりゃそうだよ。 物語になりそうなことがあれば、何処 だって行くよ。 じゃ、エレナお姉さん、何か物語、作れたのか な? 聞きにいってみよっと。」 グルス:ジューンが行った後で訊いてみよう。 「おい、サル、劇団の高司祭と、ムーザとの間に何か噂はなかった か? こんな牢の奥まで来るからには、何か関係があるんだろ?」 ジューン:そういうことがあれば、シャストア神殿で噂になってるよ。 GM:ジューンはいつから劇団にいる? ジューン:劇団に入ったのは3年ほど前。 GM:それだと何も聞いたことはない。 グルス:「サル、そもそもシャストアの高司祭をつれてきたのはお前じゃな いのか?」 シャール/GM:「その件に関しては箝口令が敷かれている。 そもそも、このムー ザは、ターデン出身の下級騎士だったのが、いろいろやって出世 したのだ。 相手に相応しい男になろうとしていたのかもな。」 バーン:「そのはずがいつの間にか悪に手を染めて<悪魔>教団に利用され たというわけだな! やはり女は魔物だ!」 ムーザ/GM:「私は奴等に利用されたのではない。 こちらが利用したのだ。」 バーン:「利用した、と思っていたのに利用されていたんだろ? だからこ そ失脚してここにいる。」 ムーザ/GM:「この国で出世するためにはいろいろ必要なのさ。」 グルス:「なるほどな。 そういう生き方もあるか。」
ジューン:エレナお姉さんのところにお見舞いに行くよ。 もちろん、花束と メッセージカード持ってね。 GM:ジューンがいない間は特に何も起きない。 そしてジューンが帰っ てくる。 ジューン:「たっだいま。」 グルス:「頼んでたワインはあったか?」 ジューン:「ワイン売り切れてたみたい。 代わりにビール買ってきたよ。」 と直径3メルーくらいの樽をポケットから取り出してごろごろと転 がしていくね。 一同笑。 グルス:それに対してわしらは<不信>せんといかんのかね? GM:そんなもん、明らかに《幻覚》だわい。 バーン:「どうやらお前は本物のジューンだな。」 ジューン:「こぉんな美人が、他にいるわけないじゃない。」
GM:誰か3Dを振って。 ジューン:10だよ。 GM:それでは全員<知覚>判定。 バーン:-8成功。 GM:ムーザが捕らえられている牢屋の奥の壁から、手が出てくる。 グルス:その手は囮ではないかと思うので<戦術>で判定させてもらうぞ。 GM:これが囮というのは充分有り得る。 グルス:そうだろう。 1度1人で入ってやられたのに、もう1度1人で来るは ずあるまい。 なら階段の方に注意していよう。 ジューン:《完全幻覚》に集中。 バーン:《飛ぶ矢》だ! 「そこだ!」 GM:小さい目標なので大きさから-4の修正が入る。 バーン:それは目標値が抜き打ち値以下になってしまう。 このターンは狙い をつける。
ガヤン神殿地下牢最深部          ■■■■■■■■■■■■■          ■     ■     ■          ■     ■     ■          ■     ■     ■          ■     ■     ■          ■     ■     ■■■■■■■  ■■■■■■■■■+++□+■+++□+■     ■  ‖‖‖               シ + B   手  ‖‖‖             G       ム ■  ‖‖‖               J +     ■  ■■■■■■■■■+++□+■+++□+■     ■          ■     ■     ■■■■■■■          ■     ■     ■          ■     ■     ■ G:グルス          ■     ■     ■ B:バーン          ■     ■     ■ J:ジューン          ■■■■■■■■■■■■■ シ:シャール                        ム:ムーザ                        手:手
GM:手は一歩進むと全身を出す。 出てきたのは人間の男。 レザーア ーマーで武器は持ってない。 そして手刀でバーンを突いてくる。 バーン:盾で<止め>た。 GM:素手にも関わらず、盾には刃物で切った様な跡が刻まれる。 バーン:だがまだ人間の姿をしてるんだな? <悪魔>ならともかく、人間に 負ける様な柔な作りではないのだ! グルス:ならそいつはバーンに任せよう。 わしは階段を警戒。 バーン:《飛ぶ矢》だ! この距離なら外すことはないぞ。 GM:だが、矢は在らぬ方向に飛んでいく。 バーン:ちっ、《矢避け》か。 ジューン:《完璧幻覚》でムーザをもう1人出すよ。 今出てる敵には意味ない けど。 GM:シャールは《足もつれ》を唱えるが、失敗。 バーン:所詮はシャールか。 GM:ムーザは後ろに下がる。 壁抜けしてきた奴はバーンに攻撃、命中。 バーン:<止め>た。 GM:そこに、カニの様な姿をした<獣の悪魔>が1体、テレポートで現 れる。 バーン:《他者転移》で跳んできたのなら身体感覚の判定に成功しないと方 向感覚を失うぞ。 GM:ファンブルして、朦朧としてしまった。 一同笑。 グルス:そいつを攻撃だ。命中して8点のダメージ。 バーン:壁抜け野郎を槍で突く。 (コロコロ) クリティカルだ! GM:ダメージを受けた壁抜けしてきた奴は、再び壁の中に潜る。 バーン:まだ《地中歩行》が持続してたのか! しかし《地中歩行》は持続 時間1秒だぞ! ジューン:1秒じゃ、ここまで潜って来ることもできないよね。 グルス:少なくとも、ガヤン神殿の敷地内で呪文唱える様な莫迦なことはし ないはずだから、かなり遠くから潜ってきたはずだ。 バーン:《空中歩行》や《水上歩行》は持続時間1分あるんだが、《地中歩 行》は短いんだ! こんな魔法持続してたらあっという間に<体力> 無くなるはずだぞ! ジューン:《地中歩行》の魔法のかかったアイテムでも持ってたのかな? GM:アイテムだと思われる。 グルス:アイテムなら、斃せば入手できるな。 ジューン:それはどうかな? このマスターなら、“戦ってる間に壊れちゃっ たよ”って言うかも。 バーン:どちらにせよ、壁の中では手を出しようがないな。 ジューン:壁の中にいるときに効果切れたら面白いんだけど。 バーン:そうしたらロストだな。 GM:さて、戦闘に移ろうか。 壁に入っていった暗殺者は出てくる様子はありません。 一行は壁を気にしな がらも、<獣の悪魔>を斃したのでした。
ジューン:「<悪魔>は斃したけど、モグラさんが壁から出てくるとなると、 気が抜けないよね。」 バーン:「こうなると地下の方が危ないな。」 ジューン:「上の方が安全かな?」 バーン:「上なら、空を飛ぶか、《他者転移》で跳ぶしかないからな。 飛 んでくるのなら迎撃できるし、《他者転移》なら何処だって同 じだ!」 グルス:絶対、安全な所ならあるぞ。 魔神機発動させて穴の中に放り込む。 帰ってこれんが。 ジューン:「シャールお兄さん、何処か安全な所は無いの?」 シャール/GM:「うーん、壁から充分離れられるくら広い所か。 ガヤン神殿は狭 いからな。」 ジューン:「地面に触れているのも危ないよ。 足下から出てくるかも。」 バーン:「ここでは守れん! 《他者転移》は混乱する危険もあるし、完全 な片道切符だから、おいそれとは使えない。 が、《地中歩行》 ならそんなデメリットは無いからな。」 グルス:「《他者転移》の精度は?」 バーン:「精度は充分あるが、消費が半端じゃない! 相当近くからでない と跳ぶのは無理だ!」 グルス:「知らない場所に送り込むことはできるのか?」 バーン:「予め《魔法の目》でも送り込んでおけば可能だろう。」 グルス:「まず、根本的な問題なのがだ、何故こいつを守らねばならんのだ?」 ムーザ/GM:「口封じだろう。 私が<悪魔>教団について知ってるからだ。」 グルス:「ならそれを聞き出してしまえばこいつが襲われる心配は無くなる。」 バーン:「ガヤンなら、とっくに聞き出しているはずじゃないのか? 何故 まだ聞き出してない?」 シャール/GM:「魔法に抵抗された。」 ジューン:「じゃ、かかるまでかけたら?」 シャール/GM:「捕まえてから、まだそれほど経ってないんだ。 本格的な取り調 べはこれからだ。」 ジューン:「ならさっさとやっちゃえば?」 グルス:「サル、また何か隠し事してるだろ?」 シャール/GM:「何も隠してないぞ。」 グルス:「素直に話した方がいいぞ。 さもないと、ガヤン神殿のステンド グラスを、お前が任務に失敗してガヤン様にお仕置きされてる姿 を描いたのに替えてやるぞ。」 ジューン:「あ、それ楽しそう☆」 シャール/GM:「知らないものは知らないんだ。」 ジューン:「シャールお兄さん、下っ端だから教えられてないんだ。 」 シャール/GM:「私は下っ端ではないぞ。 こいつは情報を取引の材料にしたいら しい。 情報提供する代わりに罪を減じて欲しいとのことだ。」 グルス:「罪を減じられることが決まったのならさっさと話せばいいだろう。」 シャール/GM:「まだ決まっていない。 今上の方に書類が回ってる。 書類が通る まで時間がかかるのだよ。」 グルス:「するとわしらは減刑が決まってこいつが情報を話すまで守ればい いのか?」 シャール/GM:「そうだ。」 バーン:「失脚したとはいえ、騎士団副団長ともなれば、牢を出たければ出 られるはずだ! 出ないのはここにいれば守ってもらえるからだ。」 グルス:「こいつにとってみれば、情報を話さない限り、ガヤン神殿に守っ てもらえるわけだ。 もっとも、話してしまえば狙われる危険は 減るが。」 バーン:「ガヤン神殿の上の方にしたところで、どうせこいつが口を開いた ら困る奴がいるはずだ!」 ムーザ/GM:「ガヤン神殿には私の他にもいろいろしている者がいる。 私が持 つ情報にはそういうものも含まれている。」 バーン:「ならば書類が通るまでは相当時間がかかるな。 話されたら困る 奴が色々難癖つけてくるはずだ!」 シャール/GM:「だから王都からここまで連れてきたんだ。 ターデンのガヤン神 殿の責任者のドミトール高司祭は信用できる方だからな。」 バーン:「しかし、そうなると暗殺者は教団とは限らないわけだ。 ガヤン の関係者ということも充分考えられる。」 ムーザ/GM:「下級騎士から騎士団副団長にまでなるには、ときには人に言えな いことも必要なのだよ。」 バーン:「我々はこんな奴を守らねばならんのか?」 シャール/GM:「守らんといかんのだよ。 それがガヤンの定める法だ。」 ジューン:「ガヤンも大変なんだねぇ。」 グルス:「おい、シャール。 ガヤン神殿に、これだけポコポコ侵入者があ るのに、何も対策は考えてないのか?」 シャール/GM:「警備は強化してる。」 グルス:「しかし、このままではガヤン神殿の信用が無くなるぞ。 警備が 厳重なはずの神殿に、次々と侵入を許してる。 噂というのは広 まるものだ。 早くしないとまずい。 そう言ってもっと上を押 せ。」 シャール/GM:「うーん…。」 グルス:「とにかく、早く書類が通る様に掛け合ってくれ。」 シャール/GM:「できるだけのことはする。」 バーン:「しかし、どうする? 《他者転移》に関しては、ガヤン神殿の近 くを警戒しておけば大丈夫だ。 あれはそれほど遠くからは跳べ ないはず。」 さっきの<獣の悪魔>は少なくとも100kg以上はあった。 それを 100m以上跳ばすには24点も消費する。 さらに距離によって技能修 正も入るから、相当近くからでないと使い物にならない。 「問題は《地中歩行》だ!」 グルス:「打つ手は無いのか? 例えば、壁に罠を仕掛けておくとか。」 ジューン:「壁に鉄板張り付けるとかは?」 バーン:「《地中歩行》は鉄でも通り抜けられる。」 だが金属を通り抜けようとすると1秒につき3点も消費するがな。 ジューン:「じゃ、木を張り付けたら? すぐに破られちゃうかもしれないけ ど。」 グルス:「地底の中の方向感覚はどうなる? この場合は高さまで移動しな ければならないんだぞ。 それでここに出てくるのは相当難しい はずだ。」 バーン:「魔法を使えば可能だ。」 ジューン:「でもそれじゃ、体力いくらあっても足りないよ。 向こうにも魔 神機みたいなのがあれば別だけど。」 グルス:「とりあえず、一晩ごとに場所を変えよう。 こちらが何処にいる か分りにくくすれば、多少は時間を稼げるだろう。」
グルス:今日はわしが抜ける番だな。 シャストア高司祭の所へ行く。 エレナ/GM:「あら、ジューンの友達ね。」 グルス:「今回は大変だったな。 で、怪我の方はどうだ?」 エレナ/GM:「もう少しかかりそう。 どうも毒が塗られてたみたいね。」 グルス:「あんたに舞台のことを任されてる女優だか、男優だか知らんが、 あいつは劇団放り出したままガヤン神殿の地下にいるぞ。」 ジューン:劇団なら、きっとみんなで適当にしてるよ。 エレナ/GM:「どうしてジューンがガヤン神殿に? あの娘、また飲んで暴れた の?」 グルス:辺りに人影は無いな? 「わしらは、某ガヤン神官に雇われて、とある人物の警護をしてい る。 が、ステンドグラスを作る貴重な時間を割いて、どうして こいつを守らねばならんのか、今一つはっきりせん。 ガヤン神 官は中々口が固くてな。 だが、ガヤン神官がボソッと漏した話 によれば、どうやらあの話は本当らしいな。」 エレナ/GM:「あの話って?」 グルス:「シャストア高司祭相手には物足りんかもしれんが、わしも一つ物 語をさせてもらおう。 とある下級騎士がいた。 その男は、劇団 の花形女優に惚れた。 一方は騎士とはいえ、駆け出しの下級騎 士。 一方は平民とはいえ、美しき大女優。 騎士は、その女性に 相応しい地位を得るため、懸命に働いた。 だが、少々道を外し たことも、またしてしまった。 その結果、一旦は騎士団副団長 まで昇りつめたものの、失脚し、命を狙われる様になった。」 エレナ/GM:「何処にでもありそうな話ね。」 グルス:「わしは語り部ではないからな。 ありきたりな物語しか作れん。 さて、それを聞いた劇団女優は、どう思うものだろうか? わし は口は固い方でな。 ま、わしの友人に比べれば、ということだ が。」 エレナ/GM:「もし、その劇団女優が、騎士のことを愛してたのなら、その騎士 が命を狙われたとなると居ても立ってもいられないわね。」 グルス:「で、そうなのか?」 エレナ/GM:「物語に依るわね。」 グルス:「ところであんたが巻き込まれた事件だが、どうも敵方は土の中を 自由に移動できるらしい。 つまり、地下にいたところで、安全 とは言えんわけだ。 幸い、警戒はしてたおかげで、一度は撃退 できたが、いつまで守りきれるか分らん。」 エレナ/GM:「…。」 グルス:「心配か?」 エレナ/GM:「わたしから何を聞きたいのかしら?」 グルス:「いや、それだけ聞けたら満足だよ。 わしはあんたの舞台のファ ンでな。 そのあんたが、他を気にせず舞台に集中できる様にな るためであれば、護衛をするには充分な理由だな。」 エレナ/GM:「ありがとう。」 グルス:「駆け出しの若い者が舞台の中央で頑張るのもいいが、やはり、脇 を締めるのはあんたでないとな。」
ジューン:「お帰りなさい。 エレナお姉さんは元気にしてた?」 グルス:「もうカンカンだったぞ。」 ジューン:「えぇっっ、お姉さん怒ってたの? まだあれはばれてないはずだ し、あれはそんなに怒る様なことじゃないはずだし…。」 グルス:「お前、劇団放りっぱなしだろうが。」 ジューン:「劇団は大丈夫、だと思うんだけど。」 その日は、何事も起らず過ぎていきます。 グルス:「おい、サル。 まだ書類は通らんのか?」 シャール/GM:「多少は早くなりそうだが、まだだ。」
翌日。 バーン:今日は私の番だな。 老師の所へ行くぞ! GM:老人の所は相変わらずガラクタの山。 その山に混じって、結構な 金額の貨幣が積まれている。 バーン:「老師、この金は?」 老人/GM:「ちょっと魔法かけてくれと頼まれての。」 バーン:「ちょっと待て! それってひょっとして《地中歩行》では?」 老人/GM:「そうじゃ。 それから、《他者転移》でカニの様な奴を送ったぞ。」 バーン:「あぁぁーっ! ろ、老師、それは<悪魔>教団の一員です!」 そ、そうだよな。 老師ならあれくらいはできるよな。。 老人/GM:「おや、そうじゃったのか?」 バーン:「そうなんです!」 ジューン:あんなの、一目で<悪魔>と分るのに。 GM:この老人はルナル世界の人じゃないから分らなかった。 ジューン:学習能力はないの、学習能力は。 グルス:『そうか、あれが<悪魔>か。 なら先ほど送ったタコみたいな奴 は違うのじゃな。』 一同笑。 バーン:「と、とにかく、そういうことを頼むのはろくな奴じゃないんです。 この世界では、ガヤン神殿は治安を守っています。 そこの《他 者転移》などで送り込もうというのは悪人です!」 老人/GM:「ああ、そうじゃったのか。 とりあえず頼まれたから送ったのじ ゃが。」 バーン:いかん、早く老師には元の世界に帰ってもらわなくては。 老人/GM:「しかし、それは悪いことしたの。」 バーン:「老師は悪くありません。 悪いのは老師を騙した奴です!」 老人/GM:「何かわしにできることはあるかの?」 バーン:「また頼まれても、受けないでください。」 グルス:今度来たら、土の中にでも転送してもらえば、それで終わりだ。 バーン:だが、あまり老師を巻き込みたくない。
翌日。 ジューン:またお花買って、エレナお姉さんとこお見舞いに行くね。 GM:行ってみると、病室には誰もいない。 バーン:しまった、その手があったか。 ジューン:「あれ? ね、この病室の人は?」 サリカ信者/GM: 「あれ? いないわね。」 ジューン:ベッドの上触ってみるけど、《透明》で姿消してるとかしてないよね。 GM:ベッドの上にはいな様だ。 ベッドはまだ暖かい。 ジューン:うーん、お姉さんの悪戯だったらいいんだけど。 「エレナお姉さん?」
ジューン:「変なんだ。 エレナお姉さん、サリカの施療院からいなくなっちゃ ったんだ。」 GM:そこにシャールがやってくる。 バーン:「手続きの方はどうだ?」 シャール/GM:「そちらはもうすぐ終わりそうなんだが…。」 バーン:「が?」 シャール/GM:「こんな手紙が投げ込まれた。」 グルス:「『貴様の女を預かった』?」 シャール/GM:「その通りだ。 返して欲しければ、スラムの空家に来い、とのこ とだ。」 ジューン:「早く助けに行こ。」 GM:地図を見ると、ゴーレムマスターの老人の隠れ家の真上だ。 バーン:「こうなったら、老師の力を借りるぞ! もはや手段を選んではお れん!」 《他者転移》で跳ばしてもらおう。 朦朧する危険もあるが。 ジューン:跳ぶ前に予め魔法で増強しておけばいいね。 バーン:少々卑怯な手だが、向こうも使ってきた手だ。 グルス:「何、エレナさんが拐われただと?」 とムーザに聞こえる様に言おう。 ムーザ/GM:「何だと? 頼む、私も連れて行ってくれ。」
一行は、エレナを救うため、シャールと、ムーザを連れ、ゴーレムマスターの 老人の隠れ家にやってきます。 老人/GM:「では全員一気に《他者転移》で跳ばしてやろう。」 バーン:「その前にまず魔法で強化を。」 一行は、《ぼやけ》《韋駄天》等、目一杯強化の魔法をかけることにします。 ここには無限の魔力を引き出せる魔神機があるので、魔法はいくらでも使えます。 マナが濃密な魔神機の回りで魔法をかけるのに失敗すると即ファンブルになるの ですが、幸い、失敗は起りませんでした。 老人/GM:「それでは行くぞ。」 グルス:ここでファンブったら終わりだな。 老人/GM:「ここの真上にいる様じゃな。」 ジューン:「早く行こ。 エレナお姉さん早く助けなきゃ。」 GM:そこでふと気付くと。シャールがいない。 バーン:逃げた? これはシャールの信頼は完全に無くなったな。 ジューン:また逃げたの? もう<義務感/友人>の範囲からお兄さん外しち ゃうよ。 GM:そこまで言うかね。 バーン:友人になるにはそれだけの信頼を得る行動が必要なのだ! ジューン:やっぱり、肝心なときにいないってのはポイント低いよ。 ゴーレムマスターの老人の魔法により、一行はテレポートします。 エレナが捕らえられた地点にテレポートした一行を待っていたのは…。 続く
ガヤン神殿の攻防 1998/10/31 羊邸にて収録


Return to ...
RPGについてあれこれ
Magician's Room Top Page

このページのご意見,ご感想はこちらにどうぞ。
takasi-i@ex.ee.kindai.ac.jp