ガープスルナルリプレイ

妖女の誘い


キャラクター
  グルス
    ジェスタ信者のドワーフ。 ステンドグラス制作の名人。
    何かに気を取られると、ところかまわず放心する。
  バーン
    修行中の熱血ウィザード。 ジェスタ神殿でのトレーニングが日課。
    師匠をたぶらかした女を追ってターデンにやってくる。
    女に騙され身を滅ぼした師匠の二の舞にはなるまいと固く誓う。
  ジューン
    劇団で活躍するシャストア神官 
    いたずら好きで好奇心旺盛な15歳の少年(?)。
  ボルド
     ファウン入信者のドワーフの少年。
     医師見習いとしてサリカの施療院で働いている。


月が導く物語。 今宵の舞台はトリース森王国はターデンの街。 七色の光に照らされて浮かぶ物語。
前回のあらすじ◇ ガヤン神殿より、ゴブリンの盗賊団がアジトにしてると思われる砦の偵察を依 頼された一行は、街道で商人の馬車が襲われている現場に出くわします。 ゴブリン盗賊団は撃退したものの、助けた商人の中にはかなりの重症者もいる ため、一行は一旦ターデンの町に戻ることにします。 バーン:商人に襲われた状況についての話をもう少し聞いておく。 GM:ところが、一旦は意識が戻った商人だったが、再び意識を失ってし まう。 バーン:それはまずい。 早く町に戻るんだ! ジューン:じゃ、伝書鳩で状況をガヤン神殿に伝えてお医者さんを準備してお いてもらお。 ボルド:殺された人の遺体も馬車に積みます。 ターデンできちんと埋葬し ます。 GM:気絶する前に商人に聞いた所によれば、商人は水晶以外には武器を 運んでいたそうだ。 その武器だが、だいたい人間10人で運べるく らいの量が無くなっている。 バーン:「まずい、盗賊団に武器を持っていかれたか。 しかし、武器を手 に入れたいので輸送中の商人を襲う、というのはリスクが大きい ぞ。 護衛が強い場合もあるし、通りすがりの冒険者だのステン ドグラス職人だの劇団女優だの医者見習いだのに返り討ちにされ る可能性もあるからな。」 ボルド:「襲撃計画がばれるというのは予想外だったのかもしれません。 護衛には対処できるだけの戦力を用意していったんでしょうが。」
GM:ターデンに戻ってきた。 怪我人はサリカ神殿に収容された。 グルス:「商人の話によれば、ことの原因はゴーレムマスターの爺さんだっ たな。」 バーン:「老師をつるし上げに行くぞ。」 ジューン:「ボクはここにいるよ。 商人さん達が意識取り戻したら聞きたい こともあるし。」 シャール/GM:「必要なことであればガヤンに任せてくれれば、ちゃんと聞き出し てやるぞ。 こっちはプロだ。」 ジューン:「うん、シャールお兄さんってば、本当にそれでお給料貰ってるん だよねぇ。 世の中って不思議だねぇ。」 シャール/GM:「何が言いたい?」 ジューン:「皆まで言わないでも分かるよね? ボクとシャールお兄さんの仲 だもん。」
バーン:老師の所へ行く。 老人/GM:「おお、バーンか。」 バーン:「老師、いくつか商人に注文した品があるとおっしゃっていまし たね? 今までにそれが届いたことは?」 老人/GM:「そういえば大分遅れておるの。」 バーン:かくかくしかじか。 「というわけで老師の注文した品を運んでいた商人が襲われたんで す。 ひょっとして、注文を受けた商人が全部襲われてるんじゃ ないですか?」 今までに襲われた商人のリストを見せる。 老人/GM:「うん? おお、そういえばこことこことここはわしが頼んだな。」 バーン:「何を注文したんです? 今までに襲われた分はおそらく<悪魔> 教団の手に渡ってしまっているんです。」 老人/GM:「パワーストーンが3つじゃ。 それぞれ、“赤い瞳”“青い瞳” “水晶の瞳”と呼ばれておる。 材質はルビー,サファイア,水 晶じゃ。」 バーン:「<龍>ではない? それには何か特別な力が?」 老人/GM:「出力の問題じゃな。 普通に手に入るパワーストーンでは足りん のじゃ。」 バーン:「それ以外に、ここのリストの商人に何か注文は?」 老人/GM:「わしが注文したのはそれだけじゃ。」 バーン:「この、次回襲撃が予定されている商人には何を頼みました?」 老人/GM:「“赤い瞳”じゃな。」 バーン:しかし、何故そうも簡単に商人の予定が向うに分かったんだ? 偶 然、ということは考えられん! グルス:爺さんが注文した商人以外も襲われたということは、爺さんが注文 した商人が特定できなかったから、手当たり次第襲ったということ も考えられる。 もう1つは、爺さんのが目的ではなくて、裕福そう な商人を襲って、単についでに奪っていった。 バーン:その可能性は低いだろう。 老師の注文した商人が全て襲われてい る、というのが偶然とは考えにくい 「老師が品を注文したということは何処まで公になっています?」 老人/GM:「わしは商人に欲しい品を探してきてくれと頼んだだけじゃ。」 バーン:「頼んだ商人以外のリストにある商人について、何はご存じあり ませんか?」 老人/GM:「知らん。」 バーン:ならガヤンに聞くか。 ガヤンで駄目ならタマットだ。 老人/GM:「そうそう、お前宛てに手紙が来ておるぞ。」 バーン:それはひょっとして名前を見たら血管が10本くらい切れる奴が差出 人じゃないか? GM:差出人の名前は書いてない。 バーン:見覚えのある字だろ? GM:何となくある。 バーン:何となく、じゃない。 確実にあるはずだ! 今までずっと追ってき たんだからな! GM:文面は、 『今夜、アルリアナの刻にミシュランのお店でお待ちしていますわ。 (はぁとまぁく)』 バーン:「おのれ、あの女、ふざけおって!」 (コロコロ) 血管7本ほど切れた。 ジューン:じゃ、7点のダメージだね。
GM:サリカ神殿では、気を失っている商人達からガヤン神殿が情報を 引き出している。 ジューン:あ、商人さん達、気が付いたんだ。 GM:いや。 直接頭の中を覗いてる。 ジューン:えぇっ、それって邪悪。 バーン:だからガヤンは嫌われるんだ。 ジューン:で、何が分かったのさ。 そこまでするんだから、さぞかし重要な ことを聞き出せたんだよね。 GM:まず、襲われる前の商人と護衛の人数と、襲われた後の生存者と 死体の数を比べると、10人ばかりいなくなっている。 ジューン:人質に連れていったってこと? 大変じゃない。 なら早く助けに 行かなきゃ。 GM:それから、同行者が1人いたんだが、その人も行方不明。 20才く らいの女性。 その女性は、「ターデンに恋人の遺品を取りに行く。」と言っていたそうです。 ジューン:どんな人? GM:ちょっと魅力的な顔立ちしていた他は取り立て特徴は無かったそ うだ。 ジューン:<容姿>に5CPかぁ。 25CPの一般人ならそんなもんかな? 恋人が 死んで、さらに盗賊に襲われたってことはきっと<不幸>が付い てるよ。 グルス:巫蠱が憑いてたりしてな。 一同笑。 ジューン:それならきっと恋人は立派な使役獣として復活させてもらえるよ。 GM:使役獣? 嫌だな。 グルス:召鬼が憑いていて使鬼として復活するのとどっちがいい? 一同笑。 シャール/GM:「恋人の遺品、か。」 ジューン:「シャールお兄さん、何か知ってるの?」 シャール/GM:「いや、こことは全然関係無い話だ。 お前達、この間8巡りほど突 然姿消したろ? だもんで、てっきり死んだと思ってな。 グルス の故郷に、遺品を取りに来てくれと手紙出したんだ。」 ジューン:「何、それ。 勝手に殺さないでよ。」 シャール/GM:「しょっちゅうあちこち危険な所に首出してる様だからな。 その 可能性は充分考えられる。」 ジューン:「そうなる原因の半分以上は、シャールお兄さんが持ってきてるん じゃない。」 シャール/GM:「ま、そういうこともあったな。」 ジューン:「でもそれって、今回の事件とは無関係だよね。」 シャール/GM:「ああ。 一緒に乗っていた女性は人間らしいから、グルスとは関 係あるまい。」 ジューン:「関係無くても人質に捕まってる人がいるのなら助けに行かなきゃ ね。」 バーン:そう来たか。 これは絶対に助けにいかなくては。 ジューン:え? 人間なんでしょ? バーン:グルスの恋人は人間だ。 シャール/GM:「よし、例の砦についてペローマの図書館で調べるぞ。 ジューン、 お前も来い。」 ジューン:「ペローマかぁ。」 バーン:「おい、サル。」 シャール/GM:「いい所に来てくれた。 君も手伝ってくれ。」 バーン:「で、何処まで分かった?」 ジューン:「あの盗賊団、女の人が人質に取られちゃったみたい。」 バーン:「人質?」 ジューン:かくかくしかじか。 「〜って人。 恋人の遺品を取りに来たんだって。」 グルス:ぴくり。 バーン:「ならば今まで襲われた商人達の中にも、連れて行かれた者がいる はずだ!」 ジューン:「連れていってどうするんだろ? 今まで身代金要求とかは来てな いんでしょ?」 バーン:「あまり言いたく無いが、邪術師なら、人間の身体の使い道がいろ いろあるのだ。 今日連れて行かれた者なら今から追い掛ければ 間に合うかもしれんが、以前襲われた者達はこれだけ時間が経っ ていれば、おそらくもう絶望的だ。」 グルス:「喋ってる暇があったら、さっさと調べろ。」 GM:<歴史>で振って。 バーン:そんなもの無い! ジューン:歴史上の出来事なら<吟遊詩人>じゃ駄目? グルス:戦争に使われた砦なら、<戦術>ではどうだ? GM:<吟遊詩人>はちょっと違う。 <戦術>なら-3。 バーン:技能無し値で振る。 (コロコロ) よし、クリティカルだ! GM:うっ、クリティカルかね。 砦の地図が見つかったよ。 抜け道も載 っている。 一同笑。 ジューン:「シャールお兄さん、一体何を調べてたのさ。 ここ調べてたらちゃ んと載ってるじゃない。」 シャール/GM:「おお、よくこんなの見つけたな。」 バーン:シャールはきっと別の本棚を調べてたに違いない! ジューン:アダルトコーナーとか?
GM:時間はもう夕方。 ジューン:人質いるんだから、今から馬車飛ばすべきかな? グルス:ゴーレムマスターの爺さんの所へ行く。 「爺さん、この砦までわしらを跳ばせるか?」 老人/GM:「それは無理じゃ。」 ジューン:「じゃ、ここまで早く行ける方法って、無い? 早くしないと人質 が危ないんだ。」 老人/GM:「行った事が無い場所じゃからな。」 グルス:「ならわしらが行った地点までなら?」 バーン:「そこなら魔神機の力を借りればわたしが跳ばせる。 だが、そこ から砦まではまだかなり距離がある。」 老人/GM:「魔法ではどうしようも無いな。」 グルス:「爺さん、爺さんの魔法はそんなに使えないものなのか?」 老人/GM:「何事にも限界はある。」 グルス:「こんなときに限界を持ち出されても困る。 分を弁えるなら普段 から弁えてくれ。」
ジューン:「これからボク達、ここに行くけど、当然、ガヤン神殿の人も来る よね?」 シャール/GM:「今すぐは無理だ。 結構大規模な編成になるからな。」 ジューン:「でも昨日ボク達を偵察に出した段階で、すでに討伐隊出すことは 決まってたんでしょ?」 シャール/GM:「明日の朝一では出発できる。」 グルス:「朝ゼロくらいにしておけ。」 ジューン:「どうせいろいろ書類が要るんでしょ。 早く片づけちゃってね。」 グルス:「ここまで移動するのに最短の手段は無いか?」 シャール:「馬車しか無いな。」 グルス:「ならなるべく足の速い馬車を用意してくれ。 今回のミスはお前 の所にある様だからな。 万一の事があった場合、わしのメイス が振り下ろされるのがゴブリンの頭だけとは思うなよ。 もし万 一のことがあったなら、わしにも万一の事が起こることを祈って おけ。」
バーン:「悪い、ちょっと野暮様がある。 準備を進めておいてくれ。」 完全武装して、パワーストーン握りしめて呼び出しの現場に向かう。 グルス:様子がおかしかったので、バーンを尾行する。 バーン:そんなことは全然頭に無い。 ひたすら前だけを見て店に向かう。 GM:呼び出された店は結構品のいいレストラン。 ジューン:ネクタイ締めないと入れない様な所? GM:そう。 「お客様、武器は預からせていただきます。」 バーン:しまった、<格闘>を取ってない。 それでは手足がもがれたも同 然だ。 《怪力》かけて槍を使うつもりだったんだが。 向こうは 《矢返し》はかけておくはずだから、《飛ぶ矢》は無力だ。 あと 使える魔法といえば《怪力》くらいしか無いのだ。 GM:やっかいな魔術師だ。 バーン:…まったく、誰だ、こんな魔術師作ったのは。 槍を手放しても魔 法武器はもう1つあるから、魔法は使えるが。 GM:武器を何か隠し持つ? ジューン:槍。 一同笑。 GM:そんな物、隠せるものなら隠してみろ。そういえば服装もひっかか るな。 「お客様、申し訳ありませんが、それなりの服装をしていただかな いと。」 バーン:ヘビーレザーの上にマントだが、それでも引っかかるか。 だがわた しは<直情>だ。 「ここの客に呼ばれたんだ。 通して貰うぞ。」 従業員/GM:「お客様、困ります。」 グルス:仕方ない、バーンに声をかけよう。 「こんな所で何をしてる?」 バーン:「いい所に来てくれた。 後を頼む。」 と強引に中に入る。 グルス:従業員に向かってメイスを構える。 「お前、命惜しいだろ?」 バーン:こっちも暴走してるな。 グルス:「普段ならこんなことはせんのだが、ちょっとばかし差し迫った用 事が2つばかりあってな。 このまま見なかったことにして引き下 がることを勧めるぞ。」 と目が血走った身長2mほどのドワーフが言う。 従業員/GM:「うわぁ。」 従業員は奥の方に逃げていった。 グルス:「すまん。 極力店は壊さん様にするからな。」
GM:店中には、ワインの瓶、グラスが2つ、… ジューン:死体が1つ。 一同笑。 GM:ちゃんと生きている。 バーン:今の所はな。 GM:中にはドレスを着た女性。 バーン:ギロリ。 まず《怪力》だ。 GM:呪文を唱えようとすると、その女性−バイゼアは、椅子から立ち上 がって君の方に近付き、手を腰に回して、呪文を唱えてる口を塞ご うとする。もちろん口で。 バーン:それは<避け>る。 (コロコロ) 後退して<避け>た。 集中も乱 れていない。 ではパワーストーンを使って《怪力》だ! (コロコ ロ) ファンブル! 一同爆笑。 バーン:こ、ここで出るか。 魔法失敗、1点のダメージだ。 多分、血管が 切れたな。 GM:では彼女はそこを優しくさすってあげよう。 「突然そんな魔法を使うなんて、つれない人ね。」 バーン:まだ槍がある。 GM:間合いはすでに近接だ。 バーン:しまった、やはり<格闘>は取っておくべきだった。 今度取って おこう。 ジューン:魔術師が殴り合うの? ボルド:<魔術師の名誉>を取ってなければいいんです。 グルス:いっそのこと、<格闘家の名誉>を取ったらどうだ? 一同爆笑。 GM:さて、彼女は君に熱い口づけをしようとする。 バーン:<避け>る! GM:壁を背にしてしまったので、後退はできない。 バーン:なら盾で<止め>る! (コロコロ) 失敗。 GM:では口づけを受けたまえ。 ジューン:じゃ、<知力>に精神ダメージだね。 バーン:あ、《瞬間回避》を忘れていた。 しかしこれでまたファンブルし たら笑うしか無いな。 GM:そうしたらベッドの上に転移だ。 バーン:振りほどく。 「まさか、わたしの前に現れるほど度胸があったとはな。」 バイゼア/GM:「いい話があるんだけど、聞きたく無い?」 バーン:ギロリ。 バイゼア/GM:「今夜一晩、つき合ってくれたら、教えてあげてもいいかな、って 思ってるんだけど。」 バーン:「1秒あれば充分だ。」 バイゼア/GM:「で、応えは? Yes? No?」 バーン:「それよりも、わたしの前に現れた以上覚悟はできてるんだろうな?」 グルス:入っていく。 「取り込み中悪いが、話をさせてくれ。」 バイゼア/GM:「どんな話かしら?」 バーン:「こんな奴と話す必要は無い! 口が腐る!」 グルス:「今あんたがベッドプレイに及んでるそいつのことと、あんたが所 属している<悪魔>教団とのことだ。」 バイゼア/GM:「ところで、あなたの名前は?」 グルス:「そいつと一緒に行動していて、ステンドグラスを作っては喜んで いるドワーフといえば、知ってるだろう?」 バイゼア/GM:「盗賊まがいのことをしていい気になってる莫迦がいるんだけど、 そいつが生け贄用にってある所に連れてきた女の子がいるの。 その娘があなたの名前を呼んでいたわ。 あの手の儀式って、結 構悪趣味なのよ。」 グルス:「その場所は?」 バイゼア/GM:「もう知ってるはずよ?」 グルス:「そこへ行く方法はあるか? 拐われたのは今朝の早朝。 あんたが ここにいるのが今。 何処に捕まって、どれだけ話す時間があった のかは分からんが、かなり移動時間を短縮する方法が無いとここ にはいられん。」 バイゼア/GM:「私1人なら簡単よ。」 グルス:「それに便乗するわけにはいかんか?」 バイゼア/GM:「それはちょっと無理ね。」 グルス:「こちらから交換条件として出せるものは何もない。 せいぜい、 あんたと戦うことになったとき、顔狙わん様にしてやるくらいだ。」 バイゼア/GM:「じゃ、この子1晩でどう?」 一同笑。 バーン:「何を言ってる!」 GM:君はバイゼアに押さえられる。 グルス:「ところで、あんたがこいつの師匠と関係あったというのは本当か?」 バイゼア/GM:「本当よ。」 グルス:「で、こいつをどうする? 同じ目に合わせるのか?」 バイゼア/GM:「ちょっと迷ってるのよね。」 グルス:「明日の朝にはそいつを連れて砦に出発する。 それまでに返して くれ。 時間に間に合うのであれば、多少消耗しててもかまわん。」 バイゼア/GM:「それで、私としては何処まで手を貸せばいいのかしら?」 グルス:「人質を無事に奪還できることが最低条件だ。 それ以外のことに ついては気を使う必要は無い。 たとえば、ガヤン信者が大挙し て砦に乗り込んだとして、彼らのことについてはわしとしては関 知しない。」 バイゼア/GM:「そういえばあなたのお友達に幻術を使う子がいたわね。 その子 がうまく立ち回れば、戦いは避けられるわ。 その為の情報につ いては、今晩この子の頭の中に入れてあげるわ。」 グルス:「こいつは重要な戦力だ。 堕落させようが、慰みものにしようが、 それはあんだとこいつの問題だが、できれば今回の件が片づくま では待ってくれ。 その後の勝負についてはわしは関知せん。 勝 負の場所が、決戦場になるか、ベッドの上になるか、わしの知っ たことじゃない。 その場合は、わしは極力邪魔をせんことを約 束しよう。」 バイゼア/GM:「なら契約成立ね。この子は借りていくわ。 大丈夫、今夜はそれ ほど激しくはしないから。 バーン:「ちょ、ちょっと待て。」 グルス:「健闘を祈る。」 ではわしは出ていく。 出がけに店の者に 「迷惑かけてすまなかった。」 と100ムーナほど渡していく。 バイゼア/GM:「これで落ち着いてディナーをいただけるわね。」 バーン:席には黙って座る。 グルス:大丈夫だ、食事に毒は入ってないはずだ。 媚薬なら入ってるかも しれんが。 一同笑。 GM:バイゼアは楽しげに食事をし、談笑する。 バーン:わたしは全然楽しくない! GM:食事が終わると、別れ際にキス。 バーン:手で<受け>る。 「わたしは師匠とは違う。 それは覚えておけ。」 バイゼア/GM:「それはどうかしら? 楽しみね。」 と言い残して《瞬間移動》。 グルス:そして後には伝票が。 一同笑。 バーン:ならわたしも《瞬間移動》だ。 自分が食べた分だけの金額を置い ておく。 GM:なら100ムーナ。 バーン:そんなに取るのか。 タマットの情報量並だぞ!
GM:夜中遅く、準備が整った。 ジューン:ガヤン神殿の方の準備も終わったの? GM:それはまだ。 バーン:準備できたのなら我々だけでも出発だ。 GM:砦まで歩いて2日の距離。 馬車なので、日付が変わって夜の7時く らいに着く。 グルス:移動中に、ジューンにはバイゼアの動きの練習をしておいてもらい たい。 GM:バイゼアは、普段自分が手下に会ったときどういう対応をするか、 とか、砦内部の部屋の位置とかを教えている。 ジューン:ボクが《幻覚変身》するの? でもボクその人見てないよ。 GM:似顔絵でも描きたまえ。 バーン:そんな技能は無い! グルス:ステンドグラス職人なら、それなりの表現力があるはずだな? GM:なら<ステンドグラス>を振って。 ジューンは<演技>。 時間が あるので2回まで振っていい。 ジューン:(コロコロ) あ、失敗。 2回目は-3成功。 GM:ではだいたいマスターできた。
GM:抜け道がある地点まで来た。 抜け道は、重い岩で塞がれている。 グルス:「全員でなら動かせそうだな。」 ジューン:「ボクもするの? やだよ。 こんな泥だらけの岩、触りたくないよ。」 グルス:「すまん。 手を貸してくれ。 今は少しでも時間が惜しいのだ。」 ジューン:「分かった。」 GM:全員で力を合わせると岩を動かせた。
ジューン:じゃ、レイピアの先に《持続光》灯すね。 グルス:<暗視> があるので先頭を歩いていく。 GM:地下道を進んでいくと、前方から何かがやってくる。 ジューン:ってことは、盗賊団にもこの通路、知られてたってことかな? GM:グルスとボルドには、やってくるのが何か分かる。 骸骨が1体、黄 色い光を放つ死体が2体。 バーン:骸骨はどんな骸骨だ? GM:アンデッド専門家のボルドには分かる。 スケルトンチャンピオンだ。 ジューン:アンデッドも得意なお医者さん? グルス:アンデッドオタクか。 GM:嫌なオタクだ。 ボルド:僕はただの医者見習いです。 グルス:バイゼアからは、アンデッドも彼女の変身してれば通れる、と聞い ているか? GM:聞いてない。 バイゼアから聞いたのは、ゴブリン,ホブゴブリン, その他黒の月の種族。 ジューン:じゃ、変身しても無駄かな? グルス:盗賊団とは無関係という可能性もある。 少なくとも、バイゼアは バーンが無事に帰ってくることを前提にして取引したのだから、危 険を知っていれば警告してるはずだ。 とはいえ、幻覚が効くこと に賭けてみるのはそう悪い賭けでは無い。 失うのは幻覚1回分の体 力だけだ。 ジューン:じゃ、一応、効くかどうか確かめておくね。 《完璧幻覚》+《幻覚 変身》。 「そこを通しなさい。」 GM:反応は無い。 バーン:なら戦うしか無いのか。 スケルトンチャンピオンなど相手したく ないぞ。 元戦士だけあって、戦いの技能も高い上、戦い方も的確 だ。 グルス:突破するしか無いのではするしかあるまい。
バーン:《怪力》だ! グルスの<体力>を4点上がる。 グルス:これ攻撃しても準備が要らなくなった。 一気にかたをつけるぞ。 ボルド:アンデッドなら、僕のイヴニングスターも有効です。 ジューン:じゃ、ボクはいつもの通り《ぼやけ》ね。 4点をバーンお兄さんに。 (コロコロ) あれ? 17って、ファンブル? バーン:ファンブルだ。 今日は魔法ファンブルばっかりだな。 ジューン:ファンブルの効果は、“正反対の効果が出る”なんだけど…。 GM:なら敵にかかってしまった。 3匹のうちどれにかかるか…おお、ス ケルトンチャンピオンだ。 バーン:何!? それはまずい! よりによってスケルトンチャンピオンとは。 ただでさえ盾で防御しまくるのに。 《怪力》のかかったグルス、イヴニングスターを持つボルドの攻撃により、2 体のワイトは瞬く間に破壊されます。 しかし、バーンの言葉通り、スケルトン チャンピオンは強敵でした。 -4のペナルティにより、結構攻撃が外れる上、た とえ当たってもスケルトンチャンピオンは盾で<止め>てくるのです。 バーン:《ぼやけ》4点がこんなに辛いとは。 ジューン:あぁん、ごめんなさい。 バーン:相手が盾を持っている以上、クリティカルを期待するしか無いん だが、攻撃の目標値が下がると、クリティカル率も下がるからな。 グルス:「えぇい、ここを通してくれ。」 骸骨戦士/GM:「我、古ノ契約ニ依リコノ通路ヲ守ル者。 我在ル限リ何人モココ ヲ通ルコト能ワズ。」 グルス:「古の契約というのがいつの物なのかは知らんが、おそらくもう時 効だぞ。」 一同笑。 骸骨戦士/GM:「契約ハ守ル。 其ハ武人ノ誇リナリ。」 グルス:「わしの恋人がこの先に捕まっている。 お前も、かつては愛した 女がいただろう? 頼む、通してくれ。」 GM:スケルトンチャンピオンはがくっと片膝をつく 「ソウカ。 ナラバ通ルガ良イ。」 グルス:「ありがとう。 あんたの名前を教えてくれるか?」 骸骨戦士/GM:「我ガ名ハ時ノ流レニ埋モレタ。」 ジューン:「お兄さんのこと、物語にしてみんなに広めるね。 今度、お兄さ んの武勲について聞かせてよ。」 ボルド:「成仏したくなったら、いつでも呼んでください。」 骸骨戦士/GM:「我、マダ成仏ハ出来ヌ。 スマヌガ、我ヲ治シテ貰エヌカ?」 ボルド:《小治癒》です。 バーン:「スケルトンにも漢(男)がいたか。 お前は間違い無く真の男だ!」 骸骨戦士/GM:「武人ノ誇リヲ知ル者ヨ、名ヲ教エテクレヌカ?」 バーン:「わたしの名はバーン。 お前とはまた語り合いたいものだ。」
こうして、一行は地下道より城に乗り込みました。 はたして、城で一行を待つのは何でしょうか? はたして、グルスの恋人は無事助けられるのでしょうか? はたして、月は何処に導くのでしょうか? 続く
妖女の誘い 1998/12/23 羊邸にて収録


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