ガープスルナルリプレイ

美女で野獣


キャラクター
  ルディ・ラッシュ
    タマット入信者の戦士であるパーティのリーダー。
    父親の後を継いでトレジャーハンターとなる。
  アウド
    セルティック種のフェリア。
    破壊力と機動力を併せ持つ優れた戦士。
  ナーシュ・テレジア
    サリカ高司祭の女性。
    不幸なリーダーのサポートに追われるパーティの治療役。
  エイジ・タカナカ
    カルシファード出身のウィザード。
    得意技は《爆裂火球》。
  ヴァイス
    ドワーフのジェスタ入信者。
    <龍>の誓いで己を鍛える。
  ジューン
    シャストア神官の男装の少女。
    悪戯好きな幻覚使い。


月が導く物語。 今宵の舞台はオータネス湖王国はエグの都。 七色の光に照らされて浮かぶ物語。
(intermission)
温泉騒動から1巡りが過ぎ、紆余曲折あってオレ達は王都エグへやってきた。 ここならオレが探している武器が見つかるかもしれないな。 ルディ:「ルースというミュルーンを探そう。」 ナーシュ:「先に宿を決めません?」 GM:黒猫亭という宿があった。 エイジ:さっそく部屋に篭って青銅猫を磨きます。 ジューン:名前からして猫がいるのかな? 扉開けたら猫屋敷とか。 GM:ウェイターが猫耳猫尻尾付けている。 ジューン:え? ウェイターが付けてるの? アウド:人間の習慣は分からん。 ナーシュ:ここって風俗店ですか。 ルディ:宿の主人にルースのことを聞いてみる。 宿の主人/GM:「ルースさんの家ならA区画だ。 高級住宅街だよ。」 ルディ:「今何してるんだ?」 宿の主人/GM:「軍事顧問だ。」 ルディ:<槍の達人>とか? アウド:軍事顧問なら、どちらかと言えば頭だろう。 ルディ:とりあえずA区画に行ってみる。 ナーシュ:ルディさん1人では心配ですから、わたくしもついていきます。 エイジ:私は本屋に書物を漁りに行きます。 ヴァイス:ま、枕にいい本、探しにいく。 ルディ:なら最初から枕買えばいいじゃないか。
GM:A区画へやってきた。 ルディ:そこらの人に尋ねてルースの家を探す。 通行人/GM:「この先をこう曲がってこう行ってその先をこう曲がってこう曲が れば近道ですよ。」 ルディ:「もっと分かりやすい道は無いか?」 通行人/GM:「それならこう曲がってこう曲がってずうと行ってこう曲がってこ う曲がるのがいいですね。」 ナーシュ:「ありがとうございます。」 ルディ:「えぇっと、まっすぐ行って左だったか?」 ナーシュ:「右ですよ。」 GM:ルースの家にやってきた。 結構大きな屋敷だ。 ルディ:「こんにちは、ルースさんいますか?」 GM:女の子が出てくる。 「ルースお爺ちゃんなら今出かけてるよ。」 ナーシュ:「どちらにおいでですか?」 GM:奥から男性が出てくる。 「ルース殿に御用とのことですが、どちら様でしょうか?」 ルディ:「俺はエリオン・ラッシュの息子ルディ・ラッシュだ。」 男性/GM:「ああ、あなたがエリオンさんの息子さんですか。 ただ今ルースは 出かけております。 出かけたのが半年前ですからいつもの周期か らすれば、そろそろ戻ってくるはずです。」 ジューン:半年周期で戻ってくるって、渡り鳥? ルディ:待つにしてもどれだけ待てばいいか分からないな。 宿の名前を言っ て帰ってこよう。 男性/GM:「ルースさんはああいう方ですから。」
GM:エイジ、君が本屋に行くと、『物の磨き方』という本が目に止まる。 エイジ:人を嘗めたタイトルですね。 もちろん、買いますよ。 ルディ:買うのか。 それにしても磨き方だけで本1冊になるって、どんな内 容なんだ? ナーシュ:各民族における磨き方が書いてあるんですね。 ヴァイス:き、きっと、せ、青銅猫の磨き方、書いてある。 GM:今後は磨く際の目標値が9に上がる。
ジューン:シャストア神殿に挨拶に行くよ。 今までの書き溜めた原稿渡して、 代わりに新しい物語仕入れるね。 ナーシュ:「ジューンちゃん、その原稿見せてください。 フォルトナに関する 部分を削除します。」 ジューン:「ちゃんとアレンジしてあるよ。」 ナーシュ:「いいから見せてください。」 まずいところに線引いていきます。 ジューン:「あれ? このルディお兄さん総(受)ってところはいいの?」 ナーシュ:「それはわたくしとは関係ありませんから。」
ルディ:ルースが帰ってくるまで、滞在してる間の仕事を探すか。 GM:仕事になりそうな技能持ってる? 持っている人は判定して。 ジューン:<吟遊詩人><演技>ならあるよ。 (コロコロ) -5成功。 GM:2巡りの間に生活費を差し引いて30ムーナほど稼いだ。 ヴァイス:も、<木工>がある。 (コロコロ) ク、クリティカルだ。 GM:500ムーナ儲けた。 エイジ:私は<掏り>を持っています。 一同笑。 エイジ、お前それはまずいだろうが。 エイジ:では<賭博>。 それもまずいだろうが。 GM:賭博するのはいいけど、ある程度以上の成功度を出さないと収支マ イナスになるぞ。 <賭博>-5で判定だ。 エイジ:成功です。 そこそこ儲けました。 ジューン:魔術師なら、仕事の口は色々あるんじゃないの? 《魔化》とか。 エイジ:そんな仕事をしていては、猫を磨く時間が無くなります。 お前の時間って、完全に猫中心に回ってるんだな。 GM:4巡り以上磨き続けていたので、磨き方が上達した。 今後は判定の 目標値が10になる。 では2巡り分の判定をどうぞ。 エイジ:(コロコロ) 失敗。 全然懐いてくれませんね。 ヴァイス:こ、今度、み、磨く道具、揃える。
GM:エグにやってきてから2巡り後、ルース家の使いだという者達が3人 ほど宿にやってくる。 ルディ:「ようやくルースさんが帰ってきたのか。」 GM:エイジは<第六感>に、何となく嫌な感じを受ける。 エイジ:卵の匂いがします。 アウド:嫌な予感というのは卵の匂いがするのか。
オレ達は、3人の案内人につれられてルースの家に向かった。 だがどうも様子 がおかしい。 さっきから、段々人通りの無い方へ向かっているようだ。 ルディ:いつでも剣を抜けるようにしておく。 ナーシュ:「道が違うんじゃありません?」 案内人/GM:「こっちの方が近道なんですよ。」 エイジ:《敵感知》です。 GM:バリバリに敵意を感じる。 エイジ:ヴァイス君に耳打ち。 「捕まえてください。」 ヴァイス:う、腕関節を取る。 アウド:後の2人を牽制しておこう。 案内人/GM:「な、何するんですか。」 ヴァイス:「お、お前、怪しい。 だ、誰に頼まれた?」 案内人/GM:「ルースさんだよ。」 エイジ:「ヴァイス君、もう少し絞めてください。」 ヴァイス:「だ、誰に頼まれた? う、嘘ついたら針千本だ。」 案内人/GM:「だからルースさんだって。 そこの細い道がルースさんの家への近 道なんだよ。」 アウド:待ち伏せでもされてるんじゃないか? GM:聴覚判定をしてみて。 アウド:-2成功。 GM:道の先に何人か潜んでいる。 ヴァイス:「て、敵なら斃す。」 ルディ:「わざわざ罠にかかる必要は無いだろう。」 ジューン:《幻覚》でルディお兄さん作って、先に歩かせるよ。 GM:(コロコロ) おや、クリティカル。 《幻覚》のルディの上から、ク リティカルで網が降ってくる。 「莫迦め、かかったな。 …おや?」 ルディ:あっさり捕まるとは、《幻覚》ながら情けないぞ、俺。
GM:敵は前方に3人、後方に2人、ヴァイスに捕まっているのが1人だ。 まずいな、囲まれたか。 ヴァイス:じゃ、邪魔だから、ほ、捕虜の腕折る。 GM:気絶した。 残りの2人は、その辺りに隠してあった武器を拾う。 「自分の実力も分からない糞餓鬼にはお仕置きしてやらんとな。」 ナーシュ:<かんしゃく>が発動しました。 「ヴァイス、アウド、やっておしまい。」 よし、ここは新開発したヴァイスとのコンビネーションをみせてやるか。 上下 に並んで、ヴァイスが下段、オレが上段を同時攻撃だ。 GM:上段は防いだが下段はくらった。 ヴァイス:な、なら足に6点の切りだ。 GM:足が使えなくなって転倒だ。 ルディ:俺もいいところ見せないとな。 (コロコロ) 普通に当たった。 GM:クリティカルで受けた。 バランスを崩してくれ。 ルディ:またかい。 ヴァイス:あ、相変わらずだな。 GM:どうもルディ君相手だとダイス目が良くなるな。 ルディ:これも<不幸>のせいか。 GM:ではその<不幸>なルディ君に攻撃だ。 (コロコロ) おや? ファン ブル、武器が壊れた。 一瞬冷やっとしたが、ルディも大丈夫そうだな。 さっさと前の敵を片付けて、 後ろの敵に向かうか。 GM:ジューンに攻撃だ。 ジューン:クリティカルで受けたよ。 武器壊しておいてね。 反撃は5点の刺し だよ。 ナーシュ:そこにさらにバトルファンで4点の切りですわ。 これは後ろも大丈夫そうかな? エイジ:大丈夫そうですから、私はお茶でも飲んでるとしましょう。 おい、戦闘中に寛ぐなよ。 ま、確かにすでに楽勝モードだが。 そろそろ降伏 勧告でもするか。 GM:敵は逃亡を図る。 アウド:追いかける。 背中から飛び蹴りだ。 GM:くらって気絶した。
ルディ:「改めて訊く、だ、誰に頼まれた?」 案内人/GM:「言わん。 ここで喋ったらあの方に何されるか。 それくらいなら 死んだ方がましだ。」 エイジ:《作音》で黒板を爪で引っ掻く音を出します。 一同笑。 なんて音を出すんだ。 ルディ:「あの方とは?」 GM:「そ、それは…。」 そのとき、頭上からナイフがバラバラ降ってくる。 ルディ:避ける。 GM:誰も捕虜を庇う奴はいないな? なら捕虜は死んだ。 ジューン:口封じのために味方殺す敵って多いね。 同一組織なのかな? GM:建物の上に女が1人現れる。 「あんた達、そんな雑魚にかまってる暇があると思ってるのかい? さっさとルースの家に行くことだね。」 女はそう言い残すと建物の中に入っていく。 アウド:追いかける。 GM:もう女の姿は無い。
オレ達は一旦ガヤン神殿で襲撃のことを報告した後、急いでルースの家にやっ てきた。 GM:入り口の扉が開いている。 ルディ:中に入ってみよう。 GM:奥にはミュルーンがいる。 「それ以上近寄るな。」 ルディ:「ルースさんか?」 ルース/GM:「お前こそ名を名乗れ。」 ルディ:「俺はルディ・ラッシュ。 エリオン・ラッシュの息子だ。」 ルース/GM:「エリオンの息子やと?」 ルディ:「このチェーンメイルを見ればわかるだろう?」 ルース/GM:「それはわいが見つけた鎧や。 盗んだんか?」 ルディ:「親父に譲られたんだ。」 ルース/GM:「面影が似てなくも無いな。 そうか、お前があいつの息子か。」 ジューン:「何があったの?」 ルース/GM:「友人の親子が捕まった。」 ジューン:また誘拐? 1話目でルディお兄さんを誘拐されたし。 ルース/GM:「呼び出しの手紙があった。 今から行ってくる。」 ルディ:「俺達も手伝う。」 ルース/GM:「貧相な体付きやな。 足手まといにならんのならついてこい。」 ジューン:「ガヤン神殿には知らせなくていいいの?」 ルース/GM:「そんなもん、わい1人で充分や。」
オレ達は、ルースについて町外れにやってきた。 GM:ルースはかなり早いペースで走ってくる。 移動力5以上あればつい てこれる。 エイジ:《飛行》で追いかけていきます。 GM:町外れには、空中に浮かんでいるさっきの女と、革のボンデージを 着た女達が8人ほど現れる。 ナーシュ:「はしたない格好ですわね。」 ちょっと眉をしかめます。 ジューン:「そうそう。 ちょっとばかり身体に凹凸があるからって、そんな格 好しちゃって。」 一同笑。 ジューン、お前そんなこと気にしてたんだな。 ナーシュ:「ジューンちゃん、落ち着いて。」 ヴァイス:「ブ、ブス、デ、デブ。」 GM:3人ほど顔を引きつらせている。 「言われたとおり来たで。 わいに何の用や?」 「例の鍵を渡してもらおう。」 「人質は何処や?」 「その小屋の中だ。 鍵を渡したら入れてやろう。」 ナーシュ:まず人質の安全が優先ですわね。 GM:ルースは女に鍵を渡すと、小屋の中に入っていく。 中には女の子と 母親、片腕を切り取られた父親がおる。 ナーシュ:《大治癒》をかけますわ。 ボンデージ/GM: 「ダンジョンの鍵はいただいた。 エリオンはあそこに例の物を隠し ているはず。」 アウド:そう言っている女に近付いてパンチだ。 ジューン:じゃ、《透明》かけてあげる。 GM:姿が見えないにも関わらず女はアウドの攻撃を避けた。 ルディ:俺もその女に近付こう。 GM:空中にいるぞ。 ルディ:とりあえず真下まで行く。 ボンデージ/GM: 「いやらしい、下から覗く気だね?」 ルディ:「なら飛ぶな。」 ボンデージ/GM: 「エリオンの息子なんかと遊んでいる暇は無いんだよ。」 女は《高速飛行》で飛んでいく。 ジューン:どうしていつもボスって逃げるのかな。 毎回そうだよね。
ボスが逃げた後は、ボンデージ女達との戦闘になった。 8人もいるとは少々やっ かいか。 GM:ルースは槍の一撃で1人を斃している。 ヴァイス:「デ、デブ、ブス。」 GM:ボンデージ女はシールドバトンで殴ってくる。 「この技をお食らい。」 ダメージは5点だ。 ヴァイス:ぼ、防御点で止めた。 GM:固いな。 ヴァイス:き、効かないなら、つ、次から全力攻撃だ。 アウド:オレも《透明》かかってるし、全力でいくぞ。 GM:ルディには3人が向かってくる。 ルディ:止めて受けて避けた。 この戦いも楽勝ぽいな。 さっさと片付けてボスを追うか。 GM:敵わないと見たボンデージ達は、ジャンプして逃げていく。 ヴァイス:か、影タマット?
ルディ:「後を追いかけるぞ。」 ルース/GM:「奴らの行き先なら分かってる。 エリオンのダンジョンだ。」 ジューン:「まずは怪我人を安全なところに連れて行くのが優先だよ。」 ルディ:「そうだな。 それから、ガヤン神殿に報告して、誘拐犯として手配 してもらおう。」 エイジ:「建物壊してますから、建造物破壊罪もですね。」 ジューン:「猥褻物陳列罪も付けようよ。 ちょっとスタイルがいいからって、 これ見よがしにボンデージなんか着ちゃって。」 ナーシュ:「ジューンちゃん、論点が違うでしょ。」
GM:ルースの館に戻ってくると、門の前に小さな人影がへたり込んでい る。 ヴァイス:ぼ、僕と同じくらい? GM:もっと小さい。 アウド並だ。 ナーシュ:フェリアですか? GM:アウド、-6のペナルティとして知力判定をして。 アウド:おや? 知り合いか? ジューン:予想としてはアウドお兄さんの婚約者かな。 それじゃ、アウドお兄 さんを格好良くメイクアップしよっか。 エイジ:角にワックスでも塗りますか。 ルディ:恋敵かもしれないぞ。 ナーシュ:カブトムシのライバルといえば、やっぱりクワガタかしら。 GM:そこにいたのは、クトゥルティ種のフェリアだ。 ジューン:クトゥルティ種って、見たらSANチェックが必要とか? GM:間違い、クティクティ種だ。 彼女はアゲハチョウの羽根を持ってい る。 アウド:知力判定は失敗している。 知り合いかどうかはともかく、倒れてる ならとりあえずつかんでぶら下げよう。 GM:そういうことをすると蹴飛ばされる。 「レディに何するのよ。」 ジューン:「知り合いなの?」 アウド:「いや、初めて見る顔だ。 …多分。」 フェリア/GM:「あたしはルースさんを訪ねてきたの。」 ジューン:「じゃ、立ち話も何だし、中に入ってよ。」 ナーシュ:「お茶を入れますわ。」 ルース/GM:「こら、ここはわいの家やで。」 ジューン:「なら遠慮せずに入ってくれてもいいよ。」 ルース/GM:「誰が自分の家入るのに遠慮するかい。」 ナーシュ:「どうぞお座りになってください。 今お茶菓子を用意しますわ。 台所は何処かしら?」 ルース/GM:「こら、勝手に人の家を漁るな。」 ナーシュ:「お砂糖はいくつですか?」 ルース/GM:「ほな、2つ…って、ちゃうやろが。」 ジューン:「ところで、妖精さんのお名前は?」 フェリア/GM:「ライム。」 ナーシュ:今更ですが自己紹介しておきます。 ジューン:「で、ライムちゃんの用事って何なの?」 GM:ライムはルースに手紙を渡す。 ルディ:『この手紙をソイル選王国まで。』 GM:受け取った手紙を読んだルースは顔色が変わる…って、異種族の顔 色なんて分からないな。 アウド:相場でも下がったか? ルディ:できれば声出して欲しい。 ジューン:音読してくれたらベストなんだけど。 GM:ルースはルディに手紙を渡す。 +6修正で知力判定して。 ルディ:クリティカル成功だ。 GM:手紙の筆跡はエリオン・ラッシュのものだ。 ルディ:「これは親父の?」 ルース/GM:「お前の親父は、相変わらずお節介しとるようなや。」 『あの<悪魔>が再び目覚めて危機が訪れたときは、理力の剣を使え。 その剣は 王都エグにいるルースというミュルーンが持っている。 ルース、彼らがこの手紙を持って訪ねてきたら協力してやってくれ。』 ルディ:親父はフェリアの村にいるんだな。 GM:手紙の日付は3年前になっている。 ルディ:ということは、そのフェリアの村まで3年かかるのか? GM:3年前、村に正体不明の魔物が現れた。 そこをちょうど通りかかっ エリオンを初め3人が、その魔物を撃退した。 撃退とは言っても、 完全に滅ぼすことはできず無力化させただけだが。 そして3年後、 魔物が再び活動を始めた。 そうか。 それはオレの村と同じようなケースだな。 オレの村も、3年前に赤い<悪魔>に襲われたんだ。 一旦は撃退したものの、 完全には退治できなかったんで、オレはその<悪魔>を斃せる伝説の武器を求め て旅に出たんだ。 アウド:オレがルディの側にいるのも、トレジャーハンターなら伝説の剣に 巡り合う可能性が高いと思ったからだ。 ルディ:手紙に書いてある理力の剣、というのがその武器なのか? アウド:分からんから、とりあえず手当たり次第武器を手に入れるつもりだ。 エイジ:それはまたずいぶんアバウトですね。 ルディ:「ルースさん、この理力の剣ってのは何処にあるんだ?」 ルース/GM:「例のダンジョンや。 あそこは武器庫やからな。」 ジューン:「じゃ、火を付けたらドカン?」 エイジ:「それは火薬庫ですよ。 では当初の予定通りそのダンジョンに行き ましょうか。」 ルディ:「何処にあるんだ?」 ルース/GM:「ここから2日くらいの距離や。」 エイジ:「そこに潜って目的の剣を探せばいいんですね。」 アウド:「他にもいい武器ありそうだな。 大八車持っていくか。」 ルース/GM:「漁るんやない。 わいが買うたダンジョンや。 中身は全てわいの 物や。」 ルディ:「ダンジョンに必要な物があったら貸してくれないか?」 ルース/GM:「貸すだけやで。」 ジューン:「じゃ、出発だね。」 ルース/GM:「ちょい待ち。 行くのはダンジョンの地図探してからや。」 ジューン:ダンジョンって、入る度に形変わるんじゃないの? ルディ:地図自体がトラップかもしれないぞ。 GM:ルースは部屋をごそごそする。 「分からん。 何処置いたんやろ?」 エイジ:「探し物なら私達はプロですよ。」 ルース/GM:「人の部屋を漁るんやない。」 ルディ:「でも地図は必要だぞ。」 エイジ:「ところで、村に来たトレジャーハンターは女の人をいっぱいつれて いませんでした?」 ライム/GM:「いえ女性は1人でした。」 エイジ:ならルディ君のお父さんとは違うのでは? ジューン:1つの町に女の人が1人ずつ待ってるんじゃない? ルディ:お前達、人の親父を何だと。
ようやくオレ達が地図を見つけた頃には夜になっていた。 無駄な1日を過ごし てしまったな。 ジューン:「ちゃんと部屋の整理はしないと駄目だよ。 それじゃ、余分な物は 捨ててあげるね。」 ルース/GM:「こら、それは全部貴重品や。」 ルディ:「で、どうする? 今すぐ出発するか、英気を養うために休むか。」 ルース/GM:「それは任せる。 わいはいつでもOKやで。」 ジューン:「どうせ2日かかるんだから、今から急いでも仕方ないんじゃない?」
翌朝。 オレ達はルースのダンジョンに向けて出発した。 ルース/GM:「馬は乗れるか? 乗れるんやったら軍馬貸すで。」 ナーシュ:「わたくし、乗れますわ。」 エイジ:「ナーシュさんとルディ君、それから私が乗馬できますから、馬3頭 にタンデムしていけばいいんです。」 ジューン:「じゃ、ボクはナーシュお姉さんの後ろね。」 ナーシュ:「後ろで騒がないでくださいね、ジューンちゃん。」 ルディ:「俺の後ろには誰が乗る?」 アウド:「オレが乗ろう。 オレならいざというときは飛んで離脱できる。」 ルディ:「何だ、そのいざというときってのは?」 アウド:「だからいざというときだ。」 GM:では判定を。 ルディ:(コロコロ) 目標値13で出目が13だ。 エイジ:それは乗り心地悪そうですね。 アウド:ちょっと身体浮かしながら乗っていよう。
そして2日後、オレ達はルースのダンジョンへとやってきた。 ジューン:ダンジョンの外見は? 遺跡? 洞窟? GM:何がいい? 洞窟か、神殿か、それともピラミッドか? エイジ:何故ドラゴンクエスト3の攻略本を持ってるのですか? GM:ダンジョン作るの面倒だから、適当な所から流用しようかと。 なら ジパングの洞窟にしようか。 ルディ:メタルスライムがよく出るダンジョンだな。 アウド:まずは般若の面を取りに行くか。 ジューン:中は溶岩流れてるの? GM:いや、岩をくり貫いて作ったダンジョンだ。 アウド:ダンジョンに人が入った形跡は? GM:入り口の扉は開いてるし、かなりの人数が入っていった足跡がある。 ナーシュ:「ルースさん、地図を見せてください。」 <記憶術>で地図を覚えておきます。 ここ以外に出口はありますか? GM:無い。 ナーシュ:「エイジさん、《芳香》で匂い流してみません?」 エイジ:「ダンジョンいっぱいに匂い流すには体力が足りませんよ。」 ジューン:「じゃ、薪積んで燻し出す?」 ヴァイス:「け、煙、う、上に上がる。 ダ、ダンジョンには入らない。」 アウド:「天岩戸作戦はどうだ?」 ジューン:「裸になって踊るの?」 ナーシュ:「ジューンちゃん、やります?」 ジューン:「やだよ。」 ルディ:「虎穴に入らずんば孤児を得ずだ。 行こうぜ。」
GM:先頭にいるのは? ヴァイス:た、多分アウドと僕だ。 GM:矢が飛んでくる。 避けてくれ。 アウド&ヴァイス: 避けた。 ルディ:「待ち受けられていたか。」 入り口の影に隠れる。 ジューン:「外から中は見えないけど、中から外なら明るいから狙い撃ちできるよ よね。」 エイジ:「《爆裂火球》なら狙う必要はありませんよ。」 ルース/GM:「そんなんしたらダンジョン崩れるやろが。」 ジューン:「駄目だよ、やっぱりダンジョンはティルトウェイトに耐えられるく らいの強度にしないと。」 ルース/GM:「そんなことに注ぎ込む銭があるなら違うことに使うわい。」
いつまでも議論していても無意味だ。 オレ達は武器を抜いてダンジョンに飛び 込んでいった。 ジューン:いつもの通り《持続光》でルディお兄さんの剣をシャイニングソード にするよ。 エイジ:ヴァイス君の斧に《火炎武器》です。 GM:ダンジョンの中には、仮面を被ったボンデージ姉ちゃんの集団がいる。 ジューン:顔は隠してるのに身体は隠さないの? エイジ:趣味は人それぞれです。 GM:飛び込んでいくと、エイジに《爆裂火球》が飛んでくる。 エイジ:《瞬間回避》しました。 ではお返しにこちらも《爆裂火球》を。 ルース/GM:「撃ったら崩れる言うとるやろが。」 よし、ではここはヴァイスとのコンビネーションで行くぞ。 ヴァイス:ぜ、全力ダメージ+2だ。 9点に《火炎武器》の2点。 GM:いきなり1人倒れたよ。 ジューン:だからちゃんと鎧は着ないと。 鎧の前に服着るべきだけど。 GM:アウドにアッパーカットで反撃だ。 クリティカルしてダメージ2倍 で8点。 ルディ:飛んでる相手にパンチ打ったら確かにアッパーになるな。 アウド:(コロコロ) ダメージ受けたのでバーサークした。 ジューン:それってまずいんじゃない? アウド:大丈夫だ。 目の前の敵を斃せば判定できる。 全力2回攻撃だ。 8点 と7点。 GM:それは死んだよ。 アウド:なら意思判定。 (コロコロ) バーサークから醒めたぞ。 ルディ:ダメージ受けると発動する超必殺技みたいだな。 ヴァイス:ゲ、ゲージ無くなったら発動止まる。 ちょっと頭に血が上ったが、冷静になればこいつらはそれほど恐るべき敵じゃ ない。 ヴァイスとオレの2人がいれば、ものの10秒とかからないだろう。 ルディ:よし、俺も負けてられないぞ。 まずはフェイントだ。 (コロコロ) 6ゾロ。 GM:こっちも6ゾロだ。 一同笑。 ルディ、お前何遊んでるんだ? ルディ:うーん、遊んでるわけじゃないんだが。 なら次は全力でフェイント 即攻撃だ。 (コロコロ) また6ゾロ。 どう見ても遊んでるように見えるのは気のせいか? ルディ:フェイントが効いてなくても命中したぞ。 ダメージは切りの8点。 GM:(コロコロ) 転倒していない。 (コロコロ) が、死んだ。 ヴァイス:べ、弁慶? そんなこともあったが、10秒後には敵は全滅した。 おっと、9秒の時点で魔術 師が1人奥へ逃げたんだった。 GM:逃げた相手はもう見えていない。 ジューン:ずいぶん速いね。 逃げたのって1秒前だよ。 10mと離れていないはず なんだけど。 ナーシュ:「どうします? このまま追撃戦をするか、一旦回復するか。」 ジューン:「追った方がいいんじゃない? 向こうも体力消耗してるだろうし。」 ルディ:「待ち伏せされてたらまずいぞ。」 ジューン:「今しがた逃げたばっかりだもん。 罠張る余裕は無いよ。」 GM:洞窟は少し先で二股に分かれている。 ルースは地図を取り出して 「あいつの逃げた方って行き止まりのはずやで。」 ルディ:「新たにダンジョンを掘ったのか?」 ジューン:「やっぱり、入る度に形変わるんじゃない?」 ヴァイス:「そ、その地図、3年前の地図。」 ルース/GM:「7年前や。」 ヴァイス:「な、7年あれば変えられる。」 ナーシュ:「でも入り口の鍵を奪われたたのはつい数日前ですわよ?」 アウド:「行き止まりなら追い詰めるか。」 ルース/GM:「無視して進んだ方が早いと思うで。」 エイジ:「先に進んで挟み撃ちにされるのは危険ですよ。」 アウド:「逃げた方を《爆裂火球》で塞ぐのはどうだ?」 ルース/GM:「崩すんやない。」 ルディ:「半分は入り口で待機しておいて、元気な人間が追いかけたらいい。」 行き止まりの方に全員行ったら、すれ違いでもう一方から剣持った 奴に出て行かれる可能性もあるしな。」
ヴァイスとオレは逃げた奴を追っていった。 GM:感覚判定をして。 アウド&ヴァイス: 失敗。 GM:頭上から網が降ってくる。 避けに失敗すると絡め取られる。 アウド:絡まった。 ヴァイス:む、虫取り網? あ、網を取り除ける。 アウド:「ふう、助かった。」 周囲に誰かいるか? <探索>成功だ。 GM:洞窟は行き止まりで人の姿は無い。 が、壁に一箇所不自然な所があ る。 壁の一部が人間くらいの大きさに膨らんでいる。 一同笑。 ヴァイス:か、壁蹴飛ばす。 GM:(コロコロ) 避けた。 エイジ:その状況で避けるとは中々やりますね。 布で隠れてるんですから、 見えてないはずですよね。 GM:布じゃない、《幻覚》だ。 エイジ:おや、てっきり壁と同じ図柄の布を被ってたのかと。 ヴァイス:か、壁を触る GM:柔らかい物を掴んだ。 悲鳴が上がって平手打ちが飛んでくる。 ヴァイス:そ、そのまま握りつぶす。 GM:気絶したようだ。 ジューン:胸を力いっぱい握られたの? 痛そう。 エイジ:その様子を傍から見ると、人間の女性が人間外2人に襲われているわ けですね。 アウド:途中にあった網を被せて引っ張り出そう。
GM:捕まえれたのは仮面を付けたボンデージのお姉さんだ。 胸にはヴァ イスが付けた手の跡が痛々しい。 ジューン:「お姉さん可愛そう。」 GM:彼女はどうもソーサラーっぽい。 ジューン:ウィザードじゃなくてソーサラーだって分かるの? GM:エイジなら分かる。 アウド:「なら殺すか。」 ルディ:「できれば情報を聞き出したいが、うかつに起こすとやばいな。」 エイジ:「とりあえずは猿轡して呪文を唱えられないようにしておきましょ う。」 GM:猿轡するなら、仮面を外さないといけないぞ。 ルディ:よし、素顔を見てやろう。 ジューン:ひょっとして、恐怖判定が要る顔だったりしない? GM:仮面を外すと、女はみるみるミイラ化していく。 ルディ:取ったらいけなかったのか? ジューン:仮面に何かあるの? ナーシュ:契約の仮面ですか? GM:仮面自体には取り立て変わったことは無い。 ナーシュ:一応簡単な葬礼をしておきます。 ルディ:「尋問もできなくなったし、先に進むしか無いな。」 ヴァイス:「こ、こっち、行き止まりだった。」 ルース/GM:「そやから、行き止まりや言うてるやろ?」
オレ達は、地図を見ながらダンジョンを進んでいった。 ルース/GM:「ここをまっすぐ行って、その先を右に曲がった所に階段がある。 それから、ここに滑り台があるんや。 どっちにする? 滑り台は 武器庫への最短ルートや。」 ヴァイス:「す、滑り台には嫌な記憶がある。」 ルディ:「そうだな、階段で行こう。」 ジューン:「えぇーっ、最短ルートで行こうよ。」 ルース/GM:「わいはどっちでもええで。 滑り台やったら一気に3階下や。 階段 は結構大回りやな。」 ルディ:「滑り台だと、最初に降りた奴が危険だぞ。」 エイジ:「滑り台なら奇襲できるのではありませんか?」 ジューン:「そうそう、絶対滑り台の方がいいよ。 これって好奇心で言ってる んじゃないからね。」 ルディ:「降りたら止まれるのか?」 ルース/GM:「わいは飛べるから関係無いで。」 エイジ:「私も《浮遊》で降りますから問題ありません。」 ジューン:「気をつけて降りれば大丈夫だよ。」 ルディ:うーん、あまり反対してると、突き落とされそうだな。 「降りるのはいいとして、誰から降りる?」 ヴァイス:「な、なら僕が降りる。」 GM:滑り台は螺旋状になっている。 生命力判定に失敗したら目が回って、 軽業判定に失敗したら着地で転ける。 ヴァイス:ちゃ、着地に失敗した。 ル、ルディの気持ちがわかった。 ルディ:あのときは下にいた人間がクッションになってくれたからな。 その まま降りるのは危険そうだから、ロープ垂らして降りるとしようか。
GM:滑り台を降りてくると、正面と左右に扉、後ろに昇りの階段がある。 正面の扉は開いている。 「正面が宝物個で、左右が武器庫や。」 ヴァイス:「ぶ、武器庫で武器探す。」 ルディ:「武器庫調べるのは敵を斃してからでいいだろう。」 エイジ:「宝物庫の扉を閉めて《魔法の鍵》をかければ、その間にゆっくり 武器庫を調べられますよ。」 ルース/GM:「ここにあるのはわいの物や言うとるやろ。」 エイジ:「エリオンさんの物もあるのでしょう? 遺産は息子が相続するので はありませんか?」 ルディ:「親父はまだ死んでないぞ。」 アウド:「そうだ、心の中に生きているんだ。」 エイジ:「それは死んでいますよ。」 ルース/GM:「お前ら、ここまで漫才しに来たんか?」 アウド:「そうそう、武器庫に<悪魔>を斃せる武器はあるか?」 ルース/GM:「いくつかあったはずや。」 相談の結果、オレ達は、まずは敵を斃して後方の憂いを絶ってからゆっくりと 武器庫を漁ることにした。 ルース/GM:「わいのや、ここにある武器は全部わいのや。」
ジューン:《幻覚》でルースお兄さんを出して宝物庫の扉の正面に立たせるよ。 ルディ:準備ができたら、蹴り開ける。 GM:これは引き戸だが? ルディ:宣言してしまったものは仕方無い、足を押さえて飛び跳ねていよう。 エイジ:無闇に蹴るんじゃありません。 GM:その瞬間、扉がバタンと開かれる。 ルディ:それは避けたぞ。 ジューン:扉の真正面にはルースお兄さんの《幻覚》がいるからね。 扉がいき なり開けられたにも関わらず、微動だにせず平然と立ってるよ。 ルディ:その隣で剣を構えるぞ。 ジューン:《悪臭》をかけてバタンと扉閉めるのはどう? エイジ:それはいい手かもしれませんね。 閉鎖空間なら効きそうです。 GM:ここの宝物庫はかなり広いからすぐに拡散するぞ。 ジューン:『ああ、地平線が見える。』 エイジ:それは部屋とは言いません。 GM:敵は20人ほどいる。 全員ボンデージだ。 アウド:よく集めたな。 ボンデージ/GM: 「ルース、あくまで我々と敵対するつもりだね?」 ジューン:《幻覚》に無言で槍を構えさせるよ。 GM:横から1人がショートソードで切り付けてくる。 ジューン:じゃ、《幻覚》は消えたよ。 伏兵1人の居場所を教えてくれたんだか ら、使った意味あったね。 ボンデージ/GM: 「相変わらず姑息な手を。」 ジューン:「姑息ってのは、自分勝手な目的のために誘拐したり住居侵入したり 猥褻物陳列したりする人のことを言うんだよ。」 ボンデージ/GM: 「黙れ、小娘。」 ジューン:「あれ? ボク男装してるのに分かったの?」 ルディ:「そうか、ジューンって女だったのか。」 ヴァイス:「デ、デブ、ブス。 ホルスタイン、脂肪太り。」 エイジ:「また一段と脂肪が増えましたね。」 ルディ:そんなこと言うと敵が強くなるぞ。 ナーシュ:バーサークして全力攻撃ですわね。 アウド:ルディ、ここは主人公らしく、 『お前達の目的は何だ?』 と問い詰めてくれ。 ルディ:ならそう言った。 こら、仮にもオレ達のリーダーなんだから、ちゃんと言えよ。 ジューン:「お姉さん達、こんな暗い所で何してるのさ?」 エイジ:「ボンデージ趣味の集いでしょう?」 ジューン:「うーん、趣味って奥深いんだね。 でもその格好って恥ずかしくな い?」 ボンデージ/GM: 「美意識を持たない俗人には分からないのよ。」 ルディ:「お前達、何者だ?」 ボンデージ/GM: 「我々“神を動かす者”を知らないとはやっぱり俗人ね。」 ルディ:「髪を動かすのか?」 ナーシュ:「まぁ、メデューサですの?」 ボンデージ/GM: 「我々は月を動かして理想の国を作るのよ。」 ルディ:「どの月を動かす気だ?」 ボンデージ/GM: 「未定よ。」 ルディ:「つまり、動かせるならその月は問わないと。」 エイジ:「皆さん、どうせ接点見えないのですから、戦いません?」 ナーシュ:「でも月を動かすと行ってますよ。」 エイジ:「私は月に至りたいのであって動かしたいのではありません。」 ルディ:「動かすことで至れるのなら彼女達に荷担するのか?」 エイジ:「白の月に至れるならそれもいいかもしれません。」 ジューン:「理想の国ってどんな国?」 ナーシュ:「きっと国民が皆ボンデージよ。」 ジューン:「うーん…。」 ルディ:「お前達がここに来た目的は何だ?」 GM:「ここにはエリオン・ラッシュが残した指輪があるはずよ。」 「指輪やて? エリオンがそんな物置いていったはず無いやろ。」 ジューン:「指輪を探しに来たの? じゃ、お姉さんがエリオンさんの新しい恋 人?」 アウド:「ルディの新しいお母さんか。」 ルディ:「ボンデージのお袋か…。」 ジューン:「そっか、そんなに指輪が欲しかったんだ。 エリオンさんてもてる んだね。」 ルディ:「親父はすごい人だからな。」 ボンデージ/GM: 「何くだらないことを言っている。 これだから俗人は。」 ナーシュ:「俗人じゃないわよ! テレジア家は、名家なのよ!」 ルディ:「テレジア家って何だ?」 ナーシュ:「以前説明しましたでしょう? わたくしや、あなたに惚れている従 妹のフォルトナは、トリース森王国の王族の血を引いていますの。」 ルディ:「フォルトナって俺に惚れていたのか?」 ナーシュ:「知らなかったのですね。 ではそのまま知らずにいてください。」 ルディ:「うーん、今まで全然眼中に無かったからな。」 ジューン:「そんなことを言うなら、フォルトナちゃんボクが貰っちゃうよ。」
何だかんだ言ったところで、結局は戦いになるわけだ。 さっさとお前達を斃し て<悪魔>退治のための武器を漁らせてもらうぞ。 ルース/GM:「そやから、漁るな言うとるやろうが。」 ジューン:相手の武器は? GM:剣、槍、斧、鞭、パイリングハンマー。 ジューン:色んな月の人がいるのかな? ひょっとしてソードブレイカーもいる? GM:流石にそれはいない。 ルディ:手っ取り早くやっつけようと思ったら仮面外したらいいのか。 エイジ:戦闘中に敵の仮面外すのは大変ですよ。 ナーシュ:外すよりは割った方が簡単そうですわ。 ジューン:ところで、ボクがあの人達の注意引いてる間、ちゃんと呪文の準備 してる? ナーシュ:わたくし《倍速》に集中していますわ。 アウドさんに《倍速》です。 エイジ:私も《鎧》に集中していますよ。 ルディ君に《鎧》です。 防護点が +3されました。 ルディ:刺し以外には防護点が7点になったな。 エイジ:これで君は防御は要りません。 突っ込みなさい。 ルディ:よし、全力攻撃で行くぞ。 ナーシュ:アウドさんが10秒で10人、ヴァイスさんが10秒で10人。 20人なら10 秒でかたが付きますわね。 ルディ:俺もいるから、もう少し早いんじゃないか? さて、何秒でカタがつくか、試してみるか。 ヴァイス:ぜ、全力攻撃、12点+2点。 GM:転倒した。 アウド:その隣の奴に全力攻撃。 刺しの8点。 GM:そいつも転倒した。 やっぱり防護点が無いときついな。 ジューン:ちゃんと鎧着ないから。 GM:ボンデージ姉ちゃんにすれば絵的に綺麗かと思ったが、戦闘能力に 難があったな。 ルディ:剣使いに全力攻撃。 切りの5点だ。 GM:それはまだ耐えてる。 <我慢強い>から朦朧もしない。 ジューン:そりゃ、我慢強く無いとあんな格好できないよね。 ジューン、お前そんなにこの女達の体形が気に入らないのか? ジューン:ボクだって、あと何年かすれば…。 ま、それはともかく、わりと楽勝ムードじゃないか? ナーシュ:わたくしも攻撃しますわ。 《電光》を…ファンブルしました。 ファ ンブル効果は狙った以外の相手に反対の効果です。 GM:その効果はよく分からないから術者に1Dダメージにしよう。 ナーシュ:1点びりっときました。 アウド:呪文ファンブルで1点なら軽い方だな。 ルディ:呪文ファンブルの方がましとはどういうことだ? 俺だったらきっと もっと酷いことになっている。 ま、この程度の敵なら、ナーシュさんが手を出すまでも無く蹴散らせるさ。 安 心してオレ達の活躍を見ていてくれ。 ジューン:そこはね、 『ライムちゃん、安心して見ててくれ。』 って言うんだよ。 GM:反撃はこれからだ。 まずは潜んでいた伏兵がヴァイスに槍で攻撃。 ヴァイス:ち、ちくっと来たが、た、たいしたこと無い。 GM:ルディに攻撃。 (コロコロ) 高かった。 7点の切りだ。 ルディ:防護点で止めた。 GM:7点を止めるか。 ダルケス使いがアウドにパンチ。 アウド:パンチなんて防護点で止まる。 ルディ:しかしパンチとは珍しいな。 ダルケス使いといえば、いつも後ろ回 し蹴りしか使わない。 GM:空飛んでるからパンチじゃないと届かないんだ。 エイジ:対空パンチですか。 出かかりに無敵ですね。 GM:後列からジューンに向けて《石弾》が飛んでくる。 ジューン:防護点で止めたよ。 GM:皆固いな。 さらに後列から、ナーシュ、ジューン、ルディに《電光》 だ。 ナーシュ&ルディ&ジューン: 避けた。 GM:これだけ攻撃してほとんどダメージ無しか。 だがまだだ。 後列の 敵は続けて攻撃呪文の準備だ。 ジューン:後列から呪文撃たれるのってやっかいだね。 それじゃ、前列と後列 の間に《闇》の壁立てるね。 これで斜線遮ったから飛び道具は飛ば せないよ。 GM:だが一応発動した以上撃っておこう。 アウドに《石弾》…外れた。 《闇》越しでは当たらない。 ジューン:次は《闇操作》だよ。 動いたって《闇》から出してあげないからね。 GM:では《闇》の向こうでプシュンという音がした。 ルディ:逃げたか? ジューン:《闇》を動かしてみるよ。 GM:後列にいた敵は消えている。 ルディ:逃げられたか。 GM:ちなみに、その間ルースは5人を相手に戦っている。 ジューン:5人を相手って厳しくない? 受けは1回しかできないんだから。 エイジ:きっとNPC特権で大丈夫ですよ。 ジューン:でもマスターは大怪我してるよ。 ルディ:あのときのマスターは俺がダイス振ったんだよな。 GM:ルースは1人を斃して1人に傷を負わせた。 エイジ:中々強いですね。 ルディ:親父と一緒に旅したんだ。 強くなるさ。 ジューン:ルディお兄さんと旅してたら強くなれるもんね。 GM:ルースはさらに敵2人を斃したものの槍を落とした。 アウド:<槍の達人>が槍を落としてどうする。 GM:ルースはそのまま蹴り攻撃だ。 ルディ:槍に執着しないのは達人故か。 ルースばかりにいい格好はさせないさ。 オレ達は、順調に敵を片付けていった。 数秒後、残る敵はパイリングハンマー持ちに槍持ちの2人になっていた。 GM:パイリングハンマー持ちがアウドに移動攻撃。 空振りした。 ヴァイス:じゅ、準備に時間かかるから、つ、次全力攻撃して大丈夫だ。 アウド:パイリングハンマー持ちに全力攻撃、切りの6点に切りの9点。 GM:そのダメージでバーサークだ。 ルディ:こいつも<バーサーク>持ちか。 ジューン:それってすごく危なくない? ヴァイス:た、他の敵をそいつの前に蹴り出したら、そ、その敵、攻撃される。 ジューン:バーサーカー相手だったらやっぱり《幻覚》かな。 アウドお兄さん の《幻覚》を出して挑発させるよ。 GM:バーサークしたパイリングハンマー持ちは隣で倒れている味方に攻 撃。 顔が吹っ飛んだ。 アウド:これで正気に戻るか? GM:判定失敗、バーサーク継続だ。 ヴァイス:だ、大丈夫、ま、まだ倒れてるのがいる。 エイジ:ルディ君の剣に《火炎武器》をかけてあげましょう。 「さあ、バーサークに突っ込みなさい。」 ルディ:うーん、リーダーとしては行かないわけにいかないか。 GM:ルディがバーサーカーに近付こうとしたところ、横から伏兵がイン ペイラーを突いてくる。 ルディ:止めた。 「おっと、伏兵か。」 アウド:「危なかったな。」 くらっていたら突き+6だからな。 GM:インペイラー持ちは槍捨ててショートソードに持ち変える。 ルディ:ショートソード相手なら全力攻撃だ。 ジューン:いいの? ショートソードって突いて使えるんだよ。 ルディ:ショートソードのダメージならたかが知れている。 (コロコロ) ク リティカルだ。 武器落としてくれ。 GM:転倒も朦朧もしていない。 武器が無くなったので全力防御だ。 ルディ:<誠実>なんで無防備な女性には攻撃できない。 パイリングハン マーに向かう。 ジューン:わざわざ殴られに行かなくても、《幻覚》に相手させておけばいい じゃない。 ルディ:ハンマーに接近したのが吉と出るか凶と出るか。 凶しか無いよう な気もするが。 GM:偶数なら《幻覚》、奇数ならルディに行く。 (コロコロ) ルディだ な。 このターンはパイリングハンマー構えて終わり。 ヴァイス:バ、バーサーカーにクリティカル。 ぶ、武器を落とさせた。 アウド:武器落としたらパンチ打ってくるだろうが、パイリングハンマー程 は怖くないな。 ナーシュ:これで危機が去りましたね。 これで決着付いたな。 オレ達は武器を失ったバーサーカーに着実に攻撃を当 ててついには斃すことができた。 GM:残っているのは、全力防御中の剣使いと槍使いだ。 ナーシュ:「投降しなさい。」 GM:仮面を付けられて知力が無くなってるから投降はできない。 ナーシュ:でも仮面を剥がしたらミイラになりますのよね? エイジ:やってみれば分かりますよ。 ルディ:前例があるんだから止めておけ。 エイジ:では《誘眠》で眠らせておきましょう。 ルディ:後で何処かの神殿に連れて行こう。
ルディ:「ルースさん、何か盗られた物は無いか?」 ルース/GM:「何があったのか覚えてない。」 ルディ:「目録は無いのか?」 ルース/GM:「この辺りに目録があったはずやねんけどなあ。」 エイジ:「ずいぶんずさんな管理ですね。」 アウド:「例の理力の剣とやらは何処にあるんだ?」 ルース/GM:「それなら武器庫やろ。」 ルースは武器庫に向かう。 ルース/GM:「…確かここの棚にあったはず。 …確かここに棚があったはず。」 ジューン:「整理整頓って大切なんだね。」 ルース/GM:「ああ、あったあった。」 剣の柄が2つとサークレットを出してくる。 ルディ:「武器庫にサークレット? どう使うんだ?」 ルース/GM:「使い方書いたスクロールが確かこの辺りにあったはず…。」 ルディ:取り扱い説明書か。 ジューン:「そんなの、使ってみればわかるよ。」 ルース/GM:「確か宝物庫の資料室に…。」 エイジ:ルースが武器庫に行ったのなら、その間に宝物庫を漁りましょう。 ナーシュ:「エイジさん、人様の物を勝手に触っては駄目ですよ。」 エイジ:ナーシュさんに《間抜け》。 魔法が効いている間に物色します。 ルース/GM:「何してるんや?」 エイジ:「戻ってくるのが早いですね。」 ルース/GM:「要らんことすんな。」 エイジ:「で、問題の剣は見つかったのですか?」 ルース/GM:「剣はあった。 その説明書が無い。」 エイジ:「では私が探してあげましょう。」 <探索>-5成功です。 ルース/GM:「ああ、あったあった。 でもこの説明書、エリオンのアホが書いた 奴やさかい、あんまり信用せん方がええで。」 ま、とりあえず読んでみるとしよう。 さて剣の効果だが、説明書に拠ると、これは知力12以上で<魔法の素質>があ る者がサークレットを填めれば、2本の剣に魔力を送ることができる。 すると剣 から光の刃が現れるそうだ。 サークレットを填めていると、10ターン付ける毎に 生命力が-2されるとのことだ。 アウド:バッテリー役が要るんだな。 エイジ:生命力という時点で私は失格ですね。 アウド:知力があって魔法の素質があって生命力が豊富な人間か。 ルディ:ジューンかナーシュさんなら付けられるか? ナーシュ:わたくしもジューンちゃんも同じ生命力9ですわ。 ジューン:じゃ、知力15あるボクが付けるのがいいのかな? ルディ:「他に<悪魔>退治に使えそうな品は無いか?」 ルース/GM:「まずこのエリクサやな。 これ飲んだら一気にパワーアップできる で。 ちょっと牙生えくるかもしれへんけど。」 アウド:「それはパス。」 ルース/GM:「相手はどんな<悪魔>なんや?」 アウド:「実体を持たない奴だ。」 ルース/GM:「それやったら、この実体無い奴かて捕まえられるネットはどうや? 使うとき自分の手にくっつくのが欠点やけどな。」 エイジ:「それは単にトリモチが付いているだけでは?」 ジューン:「あ、よく見ると虫がいっぱいくっついてる。」 ルース/GM:「それから、これが治癒の杖や。 そっちのサリカの姉ちゃんが持っ たらええ。」 持っていると《小治癒》と《大治癒》の技能が+1される。 ナーシュ:「ではいただいておきます。」 ルース/GM:「ドワーフの兄ちゃん、お前ならこの盾使えるやろ。 これはジェス タシールド言うて、何や知らんけどジェスタの力込められとるら しいで。」 ミディアムシールド+1で重量は2kgだ。 ヴァイス:ジェ、ジェスタ様のなら貰う。 ルース/GM:「これ、マントやねんけど人間が使うにはちょっと小ぶりやな。 フェリアやったらちょうどええで。」 防護点1、受動防御1のマントだ。 アウド:ならそいつを貰っておこう。 エイジ:私は隙を見て適当な品を懐に入れます。 GM:では煙玉をくすねた。 地面に叩き付けると、半径10mが煙で視界を 塞がれる。 エイジ:ま、それなりに役に立ってくれるでしょう。
<悪魔>退治のための武器を手にしたオレ達は、王都エグへと帰ってきた。 ナーシュ:捕まえた2人はサリカ神殿に預けて診てもらいましょう。 GM:すぐには治らないそうだ。 数ヶ月はかかると思われる。 ジューン:じゃついでに、治療の間に慎みとか嗜みとか、きっちり教え込んで あげてね。 ルディ:まっとうな人間に戻れるといいな。
ルディ:「よし、武器も手に入ったし、フェリアの村に行くか。 ところで、 その村は何処にあるんだ? 村の名前は?」 ライム/GM:「わたし達の村は、フォトスの里よ。」 アウド:「偶然だな、オレの村の名前もフォトスと言うんだ。」 ルディ:「ちょっと待て、それは同じ村じゃないのか?」 アウド:「うん?」 改めてライムを良く見る。 GM:思い出した、彼女は、里で一番速いクティクティだ。 ジューン:で、アウドお兄さんの許婚でしょ? GM:異種族間では結婚しない。 ジューン:種族の壁くらい越えなきゃ。 ルディ:無理に越える必要は無いだろうが。 エイジ:どのみち同じ虫同士です。 ルディ:「さて、出発するか。」 できればその前に自分の武器を手に入れたかったが。 ジューン:ボンデージのお姉さんが持っていた武器は? GM:ほとんどが安物の粗悪品。 唯一インペイラーだけは並の品質。 ルディ:俺はインペイラーは使えないんだ。 希望としては突き刺し用ブロー ドソードが欲しいんだが、金が無い。 GM:ルースの館にはあちこちに剣を飾ってある。 「剣欲しいんやったらやるで。」 ルディ:「なら借りておこう。」 ルース/GM:「利子付けて返せや。」 ルディ:「出世払いで。」 ルース/GM:「お前が出世するわけないやろ。」 ルディ:「なら親父にツケといてくれ。」 ルース/GM:「ツケやったらもう溜まってる。」
そしてオレ達は、<悪魔>の手から村を守るためにフォトスの里に向かうこと にした。 オレにとっては3年ぶりの故郷だ。 うん? ジューン、お前何を書いている? ジューン:今度のことを物語にするんだよ。 『こうして赤い糸に導かれて許婚のライムちゃんと巡り合ったアウ ドは、彼女を守るために<悪魔>と戦う決心をしたのでした。』 まったく、お前は。 ま、好きにしてくれ。 (続く)
美女で野獣 2001/11/4, 12/2 西淀川区区民会館他にて収録


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