ウォーハンマーリプレイ

見えざる凶器


キャラクター
  ティンリー
    人間の女性。 実は盗賊。
    口数が少ないのはその間ずっと食べてるかららしい。
  ルーティン
    借金取りに追われる薄幸のドワーフ。 1レヴェル練金術師。 
    ウリエルを言い負かすことに命をかける。 …無駄なことを。
  ウリエル=ラ=ミーノ
    エルフの少女。 エルフなのに何故かドルイド。
    とっても頼りにはなる。 ただし頼る場合は連発する皮肉は覚悟すること。
    背中に背負う巨大な斧がとっても魅力的。
  アーティー
    人間の代理戦士。 男性…多分。 女性に見えるのは気のせい。
    自称22歳、なのだがどうみても15,6にしか見えない。

         GM:今回はプレロールドキャラクターを用意してきました。

プレイヤー1:ほう…あぁ! 年齢に性別まで決められてる!

プレイヤー2:こだわるねぇ、君も☆

プレイヤー1:変えては駄目か?

         GM:年齢は技能に関係するから駄目。 性別は特に有利不利は無かったと
            思うから変えてもいいよ。

プレイヤー1:それは良かった。

プレイヤー2:そんなに問題?

プレイヤー1:当然。 性別は隠すもの。(きっぱり)

         GM:まあいいけど。

プレイヤー3:あら、女エルフがいるのね。 これにしましょう。

プレイヤー1:職業や技能は見たのか?

プレイヤー3:見てないわ。 エルフの娘ってだけで決めたもの。

         GM:エルフのドルイドだね。

プレイヤー3:名前はウリエルにするわ。 あら? ドルイドって人間しかなれないん
            じゃ?

         GM:はは…ルール見落としてた。 気にしないでくれ。

プレイヤー2:えぇと、あと女性キャラは偵察兵と盗賊だね☆ ドルイドがレンジャ
            ー系だから、同じレンジャー系の偵察兵よりもローグ系の盗賊の方に
            する☆ 名前はティンリーね☆

プレイヤー4:ドワーフの練金術師というのが面白そうじゃな。 これにしよう。 名
            前はルーティンじゃ。

プレイヤー1:116歳。 エルフより年上か。

   ウリエル:ドワーフなんて産れたときから爺いなのよ。

 ルーティン:むぅ…。

プレーヤー1:レンジャー系、ローグ系、アカデミック系が揃ったからオレはウォー
            リアー系にしよう。 代理戦士のアーティーだ。

         GM:で、結局どっち?

 アーティー:話し方やしぐさをみれば多分男。

  ここはエンパイア帝国。 港町マリエンブルグから北へ向かう街道を駅馬車が1台
北に向けて走っています。 その馬車にはたまたま6人の人間(エルフ、ドワーフ)
が乗り合わせます。

         GM:君達はマリエンブルグから北に向かう駅馬車に乗っている。 知り合
            いってことにしてもいいよ。

   ウリエル:あたしは1人旅よ。

 アーティー:「おや、エルフとは珍しい。 どうしてこんな所へ?」

   ウリエル:あたしに話しかけてるの? でも聞いてないわ。

 アーティー:自分の世界に入ってる?

   ウリエル:聞こえてるんだけど聞いてないふりしてるの。 馬車の後ろの方に座
            って何をするでもなく外を眺めてるわ。

 アーティー:「エルフは放っておくと1年くらいこうしてるという話だが…。」

  一同爆笑。

         GM:駅馬車のお客として乗ってるのは君達の他に2人。 20歳くらいの男女。
            女性の方が話かけてくる。
             「それって本当なんですか?」

 アーティー:「ああ、噂によるとエルフは太陽さえ浴びてればいいらしい。」

  一同笑。

 ティンリー:光合成☆

    女性/GM:「そうなんですか。 私、エルフの方って会ったことないからよく分
              らないの。」

 アーティー:「エルフは普通森から出てこないからな。」

   ウリエル:「1年中土の中にいる種族もいるのよね…。」

 ルーティン:「蝉の幼虫みたいに言うな。 脱皮して出てくるわけじゃないぞ。」

   ウリエル:「脱皮する分蝉の方がましかもね。」

 ティンリー:火花散ってる☆

 ルーティン:切り倒したろかい。 ああ、わし、杖しか持ってない。

 アーティー:切り倒されるのはどっちかな? 向うは背中に巨大な斧背負ってる。

 ルーティン:もう黙っておくぞ。 それが一番じゃ。

   ウリエル:そちらが黙ってるのならこちらも何も言わないわ。 また外見てる。

 ルーティン:哀愁を漂わせて黄昏ておる。

 アーティー:「やれやれ、エルフとドワーフの仲の悪さってのは噂以上だな。」

 ティンリー:火花収まった?

 アーティー:「そっちのお姉さんは…食事中か。」

 ティンリー:「ぱくぱく☆」


         GM:その後特に事件もなく日が暮れて馬車は駅に到着する。

   ウリエル:「宿は何処かしら?」

         GM:「宿ならいいとこあるよ。 お姉ちゃん、荷物運ばせてよ。」
            と言う子供が2,3人やってくる。

   ウリエル:「いいところってどうせ宿は1軒か2軒でしょ?」

    子供/GM:「それを言っちゃいけないよ。」

 アーティー:「案内してくれ。」

    子供/GM:「毎度。」

 ルーティン:エルフと同じ宿だと殺されるかもしれんの。 じゃが他に宿などない
            じゃろうし…。

   ウリエル:ドワーフなんて無視。

   ウリエル:部屋とったら斧は部屋に置いておくわ。

 アーティー:オレも両手剣は部屋に置いて置こう。

 ルーティン:2人とも恐い武器を持っておるの。

 アーティー:この世界1番恐いのは杖持ってる奴だな。

 ティンリー:魔法使いって恐いよね☆

 ルーティン:わしはたいした魔法は使えん。

 アーティー:あのドワーフ、かなりの年の様だ。 魔法使いの実力は年齢に比例す
            るからな。 注意した方がいいだろう。

 ルーティン:それは過大評価じゃな。

   ウリエル:いくら年取ってようと所詮はドワーフよ。

 ルーティン:こやつは…。

   ウリエル:リュート持って降りてくるわ。

 アーティー:演奏する気か?

   ウリエル:持ってるだけよ。

 アーティー:それは良かった。

   ウリエル:楽器演奏は技能無いから普通の腕前よ。 別に聞くに耐えないってこ
            とはないわ。 バツ技能じゃないんだから。 『歌唱』技能は持ってる
            からリュートの方はおまけね。

 アーティー:『歌唱』持っていて、なおかつ楽器はフルートってのは?

   ウリエル:それじゃ完全に間抜けよ。 ドワーフじゃあるまいし。

 ルーティン:言わん。 わしは何も言わんぞ。

  従業員/GM:「お食事が出来ました。」

 ティンリー:「わぁい☆」

 ルーティン:「ガツガツ。」
            テーブルにはあっという間に空になっら皿が積み上げられるぞ。

 アーティー:「流石はドワーフ。 とんでもない速さだな。」

   ウリエル:「あれじゃ味なんて分らないわね。」

 ティンリー:「パクパク☆」

 アーティー:「ドワーフがいるから目立たないがあの娘もとんでもない速さだな…。」

   ウリエル:食べ終わったら歌でも歌おうかしら。 エルフの古い歌ね。

  食堂にウリエルの声が響きます。

 アーティー:「透き通ってて綺麗な声だな。 エルフってのはみんなそうなのか?」

   ウリエル:「そうよ。」

 アーティー:「今のがエルフの歌か。 幻想的だな。」

   ウリエル:「エルフ語の響きは歌に向いてるのよ。 ドワーフには分らないでし
              ょうけど。」

 ルーティン:ひたすら食う。

 アーティー:「もっと歌ってくれよ。」

   ウリエル:今度は人間の歌を歌うわ。

 アーティー:「お、それか。」
            ならオレは下のパートを歌おう。 ハスキーな声で。

   ウリエル:その声、本当に22歳? 性別だけじゃなくて年齢もごまかしてるんじ
            ゃないの?

 アーティー:気にするな。

  2人の声が響きます。 どちらの声も女性に聞こえるのは気のせいでしょう。

 ティンリー:「パチパチ☆」

         GM:しばらくそうやって歌ってると、1度上にあがっていた馬車の客の女
            性が降りてくる。
            「あの…私のつれ、見かけませんでした?」

 アーティー:「いや、見てないが。 いないのか?」

    女性/GM:「ええ。」

 アーティー:「散歩にでもいったんじゃないのか? この村じゃ、他に行くところ
              もないし、すぐに帰ってくるだろう。」

    女性/GM:「そうですね。 待ってみますわ。」
            女性は上に上がっていく。

 アーティー:男が出ていったの気付いた?

         GM:いや。

   ウリエル:あたし達が部屋に入ってる間に出ていったのかもしれないわね。

 アーティー:大人がちょっと帰ってこないくらいで探しに行こうとは思わんな。
            何もすることはないし、さっさと寝るか。

 ティンリー:「おやすみ☆」

 アーティー:で、明日の朝男は死体で発見される、と。

         GM:朝起きると男の方がいる。

 アーティー:おや、生きていたか。

 ティンリー:女の人は?

         GM:いない。

 アーティー:「昨日何処行ってたんだい? 彼女、心配してたぜ。」

    男性/GM:「お前には関係ない。」

 アーティー:「それはそうだが。」
            ずいぶんそっけ無いな。

    男性/GM:「一つだけ忠告してやる。 彼女には気をつけろ。」

 アーティー:「気をつけろ?」

         GM:男はさっさと部屋にひっこんでしまう。

 アーティー:「これは…単なる痴話喧嘩だな。」

  一同笑。

 アーティー:昨日彼は帰ってこなかった。 で、心配してた彼女が怒って喧嘩にな
            った。 それで彼は機嫌が悪い。 筋は通るだろ?

         GM:そうして朝食を取っていると宿の外が騒がしい。

 ティンリー:何かあったのかな? 行ってみよ☆

         GM:野次馬が
            「いったい誰が殺ったんだろうねぇ。」
            とわいわい言っている。

 アーティー:殺された? なら彼女の方か?

         GM:2人とも今一緒にいるよ。

 アーティー:違ったか。 誰か殺されたんだと思うのだが。

    衛兵/GM:「はいはい、さっさと帰った帰った。」

   ウリエル:野次馬の話に耳傾けてるわ。 絶対に誰か解説してる人がいるわ。

         GM:人だかりは駅馬車の側。

 アーティー:駅馬車? なら御者の姿を探す。

         GM:昨日乗ってきたときは御者は2人いました。 そのうちの1人が偉そう
            な衛兵と話をしている。

 アーティー:何を話している?

         GM:「なぜ彼は馬小屋に?」
            「そりゃ、あっしらは馬の面倒を見るのが仕事ですけん。」

   ウリエル:殺されたのはもう1人の御者ね。

  昨晩、御者の1人が馬小屋で殺されたそうです。 一行は捜査のため足止めされる
ことになりました。

   ウリエル:「何処で殺されたの?」

衛兵隊長/GM:「何だね? 君達は?」

 ルーティン:「馬車の乗客じゃよ。」

衛兵隊長/GM:「そうか。 あとで話聞きに行くから待っていてくれたまえ。 すまん
              がしばらくは町に滞在してくれ。」

 アーティー:「何か分ったのか?」

衛兵隊長/GM:「それはこれから調べる。」

 アーティー:「どうやって殺された?」

衛兵隊長/GM:「首をすっぱり切られている。」

 アーティー:「首を1発? それはかなりの腕だな。」
            斧でばっさりとか?

   ウリエル:あたしが犯人だったら被害者まずドワーフね。

衛兵隊長/GM:「別に宿にずっといなくても構わんから、行き先ははっきりさせてお
              いてくれ。」

 アーティー:この村ではどうせ他に行く所などないな。

   ウリエル:あたしは馬小屋の方へ行ってみるわ。

         GM:馬小屋の周りにも人が集まっている。 ちょうど死体が運ばれていく
            ところ。

   ウリエル:死体の様子は?

         GM:布被せられている。

   ウリエル:血の量は?

         GM:厩の干し草には血がべったり。

   ウリエル:野次馬は何話してる?

         GM:聞いてもただの野次馬
            「いやあ、すごい血だなぁ。」

 アーティー:野次馬なんて話がだんだん大きくなるぞ。 首の無い男が夜歩いてる
            のを見た、とか。

  一同爆笑。

 ルーティン:1日しか経ってないのにもうそれかい。

         GM:なら明日には愛憎の縺れを描いた親子3代に渡る長編が出来上がって
            るな。

   ウリエル:厩の真ん中で殺されたのよね? 馬は?

         GM:今は検死中なので馬小屋の外に出されてる。

   ウリエル:馬は血を浴びてる?

         GM:ポツポツと血がついている。

   ウリエル:ということは現場はここで間違いないのね。 でもどうしてわざわざ
            馬の横で殺すのかしら?

 アーティー:たまたま被害者が馬小屋にいたからだろ? 御者なんだからいても不
            思議はない。

   ウリエル:誰に言うでもなしにつぶやいてるわ。
            「御者が殺されて足止め、ね。」

 アーティー:「何のために殺したんだろうな。」

   ウリエル:「アリバイなんて誰もないわよね。」

 アーティー:「首を1撃で落とすなんてかなりの腕だ。 そんなやつがこの村にいる
              のか?」

   ウリエル:「情報が足りないわね。」

 アーティー:「分からんな…。 ま、衛兵が来たら何か聞けるだろう。」

         GM:2人は意見交換してる、と。

   ウリエル:あたしは単につぶやいてるだけ。 人の話なんて聞いてないわ。

 アーティー:オレも同じ。 自分の考えをまとめてるだけ。

  一同笑。

 ティンリー:ちゃんと会話つながってる様に聞こえる☆

   ウリエル:ここにいてもしかたないわね。 あたしは宿の外出てるわ。

 アーティー:「どこかに行くのか?」

   ウリエル:それには応えず外に出る。 で、何をするでもなく空見上げてるわ。

 ティンリー:「何してるんだろ? エルフってみんなああなのかな?」

 アーティー:「エルフは1日1回日光を浴びないと萎れるそうだ。」

  一同笑。

         GM:しばらくすると衛兵隊長がやってくる。
            「駅馬車の客は全員いるかね?」

 アーティー:エルフが外で光合成してる。

   ウリエル:もう中に入ってるわよ。

衛兵隊長/GM:「6人だったな。 全員名前を教えてくれ。」
            そういえばNPCの名前言ってないな。

   ウリエル:あたしは別に聞きたくないもの。

 アーティー:名前聞くとNPCの重要度が分ってしまったりすることがあるな。 気合
            いを入れて考えた名前ならそいつは重要なNPCだ。

   ウリエル:それを逆手に取ったりすることもあるかもしれないわ。 単なる通行
            人の名前が“ラハエル=ド=バリエーナ6世”とかね。

 ルーティン:なら自己紹介しようかの。 名前を職業を言う。 じゃが借金取りに終
            われてることは話さんぞ。

         GM:実はあの御者に借金をしていたとか?

 ルーティン:そう、1撃のもとに首を切り飛ばしたのじゃ。 …って杖では切れんわ
            い。

 アーティー:杖の先端が音速を越えると真空刃が生じてどんな鋭い刃物よりも鮮や
            かに切ることが出来る。

   ウリエル:鈍いドワーフにそんなこと出来るわけないわ。

         GM:ここで初めてお互い名前を知ることになるのかな?

   ウリエル:そうかもね。 今まで言った覚えないわ。

    女性/GM:「申し遅れました、私、カリーナと申します。」

 アーティー:「オレはアーティー。 見ての通りの戦士だ。」

 ティンリー:「わたしティンリー☆ よろしくね☆」
            あ、もちろん盗賊だってことは黙ってるからね☆

  一同は自己紹介をします。 自己紹介しながらもウリエルは徹底的にルーティン
を無視しますた。男性はカリーナの後見人のエベルハルトと言うそうです。

衛兵隊長/GM:「武器の類いを所持してる者はいるかね?」

 ルーティン:「わしは杖じゃ。」

衛兵隊長/GM:「切る武器を持ってたら見せてくれ。」

   ウリエル:なら部屋から両手斧を持ってくるわ。

         GM:エベルハルトの方は片手剣を持っていた。

   ウリエル:「あ、これもあったわ。」
            上着からナイフも出すわ。

 アーティー:「首を1撃だったな? たいした腕だ。」

衛兵隊長/GM:「ああ、少なくとも村にはそれほどの腕の人間はいないはずだ。」

 アーティー:剣を渡して
            「見て貰えば分るが新しい血の跡はないぞ。」

   ウリエル:あたし達の中に犯人。 切る武器を持っているのは3人。 あたしとア
            ーティーは除外すると犯人は決まりじゃない。

エベルハルト/GM:
            「剣ならその女も持ってるぞ。小さい方の荷物袋に剣が入っている。」
            「本当か? なら調べてみよう。」
            ルーティンに向かって
            「すまんが部屋に行ってこの女性の荷物を持ってきてくれたまえ。」

 ルーティン:「女性の荷物わしが漁ったら『へんたいさん』と思われるじゃないか。」

衛兵隊長/GM:「荷物袋ごと持ってくればいい。」

 ルーティン:なら持ってこよう。

 アーティン:で、不自然に長い時間帰ってこないとか?

  一同笑。

 ルーティン:「これじゃな?」

         GM:袋を開けてみると中にトルコ風の曲刀、カトラスが入っている。 な
            かなか鋭利。
            「ほう、鋭い剣だな。 よく手入れしてある。」
            「こんな物私知らないわ。」
            「この袋は君のだろ?」
            「ええ。 でも、こんな剣知らないわ。」
            「とにかく、この剣は自分が預かる。」

 ルーティン:「のう、エベルハルド殿、何故その娘の荷物に刀が入っとると知って
              おったのじゃ?」

エベルハルト/GM:
            「俺は後見人だ。」

   ウリエル:「後見人に荷物まで触る権利はないわ。」

         GM:エベルハルトは何も言わない。

   ウリエル:「あの御者はこの村の人とは知り合い?」

衛兵隊長/GM:「この路線を担当して長いから顔馴染みも何人かいるが。」

   ウリエル:「嫌われてたりしない?」

衛兵隊長/GM:「とくにそんなことは無い様だ。」

   ウリエル:「相方の御者は?」

衛兵隊長/GM:「別に仲が悪いという話は聞かない。」

   ウリエル:「ドワーフじゃあるまいし、仲が悪くたって第三者に分るとは限らな
              いわ。」

衛兵隊長/GM:「エルフというのはみんなそんな皮肉めいた話し方するのか?」

   ウリエル:「誰かがいるからじゃない?」

 ルーティン:わしのことかのう…。

   ウリエル:かのう、じゃなくてそうよ。

衛兵隊長/GM:「申し訳ないがもうしばらくこの村にいてくれたまえ。」
            衛兵隊長は出ていく。 カリーナさんはエベルハルトを睨みつけている。

 アーティー:「お姉さん、荷物は何処に置いてたんだい?」

   カリーナ:「ずっと部屋に置いてました。」

 アーティー:「こんな宿の部屋なら鍵もたいしたことないし、専門の盗賊なら簡単
              に入れるな。」

 ティンリー:え? ばれてないよね?

   ウリエル:「凶器を他人の荷物に隠した。 正しい隠し方ね。」

 アーティー:「剣は入ってるのには気付かなかったのか?」

   カリーナ:「ええ…。」

         GM:話してるとエベルハルトが出ていく。

   ウリエル:あたしは馬小屋の方に行くわ。

 アーティー:エベルハルトはどっちに?

         GM:馬小屋とは反対側。

 アーティー:「何処へ行くんだい?」

エベルハルト/GM:
            「散歩だ。」

 アーティー:「そうか。 首落とす奴がうろついてるんだからな。気をつけろよ。」

エベルハルト/GM:
            「お前もな。」
            エベルハルトは去って行く。

 アーティー:行く方角に何かある?

         GM:特に何も無かったと思う。 この町をそんなに歩き回っているわけじ
            ゃないから詳しくは知らない。

 アーティー:こんなに堂々と出て行くのなら行った方では何もしないだろう。 い
            や、待てよ、こっそり引き返して来て反対側に行く可能性もあるな。
            馬小屋の方へ行ってみよう。

         GM:いつの間にかカリーナさんの姿が見えない。

 ルーティン:「おや?」

 ティンリー:「部屋だよ、きっと☆」

 ルーティン:調べるにしても辺りをうろうろすると怪しいかのう。

   ウリエル:変なことしてたってどうせドワーフだから、ですむわよ。

   ウリエル:馬小屋を調べてみるわ。 血の跡はもう掃除された?

         GM:殺害現場の方はまだ片付いてない。 馬に付いていた血は小さいもの
            だったんでもう落ちている。

   ウリエル:殺されたのは馬小屋の何処? 馬小屋って厩があって、柵があって通
            路があるでしょ?

         GM:通路だ。

 アーティー:「ここでばっさりか。」

   ウリエル:また1人つぶやくわ。
            「こんな近くで殺されたら馬が暴れるんじゃないかしら?」

 アーティー:同じく一人言。
            「特に訓練を受けた軍馬でもないと脅えるだろうな。」

   ウリエル:「御者の話を聞きたいわね。」

         GM:御者が泊っているのは安宿。 宿といってもほとんど民家と変わらない。

   ウリエル:御者は?

    御者/GM:「ああ、申し訳ないですねぇ、こんなことになっちゃって。」

   ウリエル:「あの御者はあんな時間に何しに馬小屋に行ったのかしら?」

    御者/GM:「馬の様子を見にいったんでしょう。 走りづめた馬ってのはすぐに
              餌やっても食べないんで、ある程度落ち着いてから餌をやるんでさ。」

   ウリエル:「あんな間近で人が殺されたら馬はどうするかしら?」

    御者/GM:「馬は頭いいっすからね。 昨晩馬の騒ぐ声を聞いた人がいるらしい
              んでさ。」

   ウリエル:「ということは現場は馬小屋に間違いないのね。」

 アーティー:「何のために御者など殺したんだ?」

   ウリエル:「まだ駒が足りないわね。」

 アーティー:「ここに誰かを足止めするため、という可能性もあるな。」

  また1人つぶやく2人でした。

 アーティー:ダイイングメッセージでも残してくれたら良かったのに。

 ティンリー:首落とされたら書けないよ★

  宿屋に2人は戻って来ます。

 アーティー:「おや? カリーナさんとエベルハルトは?」

 ルーティン:「エベルハルトは出ていったぞ。 カリーナさんは知らん。」

   ウリエル:カリーナさんの部屋ノックしてみるわ。

         GM:返事は無い。

 ティンリー:寝てるのかな?

   ウリエル:まだ昼間よ。
            「何処行ったか知らない?」

 ルーティン:「気付かんかったのう。」

   ウリエル:「ドワーフが気付くなんて最初から期待してるわけないわ。」

 アーティー:「ここからは出て行ってないんだな?」

   ウリエル:「ドワーフじゃ真っ正面から出ていったところで見逃しても不思議は
              無いわ。」

 ティンリー:「気付いたらいなくなってたんだよ☆」

 アーティー:「2人ともいなくなった…デートか。」

  一同爆笑。

 アーティー:「少し行けば人気のない静かな場所もあるしな。」

         GM:夕方になるとエベルハルトが帰ってくる。

 アーティー:「お帰り。 何処行ってたんだい?」

エベルハルト/GM:
            「ちょっと村の周りをな。 しかし、本当に何も無いところだな。」

 アーティー:「ずっと1人だったのか?」

エベルハルト/GM:
            「途中でカリーナと会ったが。」

 アーティー:やはりデートか。

  一同笑。

エベルハルト/GM:
            「だがすぐ分れた。」

 アーティー:感覚的には1分くらいだが実は3時間くらい経っていた。

  一同爆笑。

         GM:同じ宿に泊ってるのにわざわざ別々に出ていくか?

 アーティー:外で待ち合わせするのがいいんだ。

 ティンリー:3時間ぼうっとしてた?

   ウリエル:「単刀直入に聞かせてもらうわ。 犯人は誰だと思う?」

エベルハルト/GM:
            「それはまたストレートだな」

   ウリエル:「他にいないでしょ?」

エベルハルト/GM:
            「まあな。」

   ウリエル:「なら何故?」

エベルハルト/GM:
            「事情があるんだ。」

   ウリエル:「あなたは知ってるのね。」

エベルハルト/GM:
            「それは言えない。」

   ウリエル:「あたしが迷惑かけるわけじゃないんなら話してもらえなくてもいい
              けど。 でもこれから第2第3の殺人が起こる可能性は否定出来ない
              でしょ?」

エベルハルト/GM:
            「あんたはどうしたいんだ?」

   ウリエル:「あたしは自分の身は自分で守れるからどうでもいいといえばいいの。
              ドワーフみたいに自分の靴紐も結べない様なのとは違うわ。」

 ルーティン:「散歩行ってくる!」

 アーティー:「出歩くのは危険だぞ。」

 ルーティン:「何処であろうとここほど危険ではないわい。 ここにいたら精神が
              破壊される。」

  一同爆笑。

エベルハルト/GM:
            「俺は休ませてもらう。」

  ルーティンは心休まる宿を敢えて出て御者のところに来ます。

 ルーティン:「馬は餌は食ったのか?」

    御者/GM:「ショックを受けたせいか昨日の夜はあまり餌は減ってなかったんで
              さ。 ですが今はもう落ち着いたのか食べてまっさ。」

 ルーティン:「そうか。 ああ、暇じゃから手伝うぞ。」

    御者/GM:「宿で休んでてくだせえ。」

 ルーティン:「ちょっと宿ではゆっくり休めんのでな。」

    御者/GM:「居心地悪いんですか?」

 ルーティン:「宿自体はいいんじゃがの。 次の馬車はいつ来るんじゃ?」

    御者/GM:「この馬車以外に2台走ってるから3日もすれば来まっさ。」

 ルーティン:ならそれに乗って…まてよ、借金取りが乗ってるかもしれんの。

 アーティー:エルフだって乗ってるかもしれないぜ。

  一同笑。

  宿でくつろぐ3人。

 アーティー:「ルーティンは何処へ行ったんだろう?」

   ウリエル:「ドワーフの行き先なんて考えるだけ無駄よ。 どうせ穴蔵にでも潜
              ってるわ。」

 アーティー:「そういえばあいつが荷物袋持って来たんだったな。」

 ティンリー:「持ってくるときに入れた?」

 アーティー:「入れる機会はあるな。」

 ルーティン:わしは入れとらんぞ。

   ウリエル:「ドワーフが曲刀なんて洗練された武器持ってるわけないわ。」

 アーティー:「武器など無くてもあいつは魔法使いだ。 魔法で切れるんじゃない
              か?」

 ルーティン:そんな魔法知らんわい。

 アーティー:「噂によると魔法の中には悪魔を呼び出せる物もあるそうだ。」

 ルーティン:そんなもん呼び出せたらまず殺ってるのが1人おるわい。

         GM:そろそろ日が暮れる。

 ルーティン:夕食を食いたいが帰れん。

   ウリエル:どうせいつか食欲に負けるのよ。

 ルーティン:宿の扉のノブ持って悩んでる。

カリーナ/GM:「あら、どうなさったんですか?」

 ルーティン:「この扉を開けることが胃を取るか精神を取るかの重要な問題を分け
              るんじゃ。」

カリーナ/GM:「宗教的な問題ですか?」

 ルーティン:「種族的な問題じゃ。」

カリーナ/GM:「ドワーフの方も大変なんですね。」

 ルーティン:「人間に生まれりゃ良かったと心の底から思っておるところじゃ。」

   ウリエル:種族に誇りを持てないなんてドワーフって悲しいわね。

 アーティー:そうやって扉の前で悩んでるのなら中から扉を勢いよく押し開ける。
            「もう夕食だな。 ルーティンはまだ帰ってこないのかな?」
            バン!

 ルーティン:「あたたたた…。」

 アーティー:「ああ、帰ってきたのか。 ちょうど夕食だぞ。」

 ルーティン:「飯食ったらまた散歩に行くかもしれん。」

 アーティー:「ここにいても何もすることないもんな。」

   ウリエル:カリーナは帰ってきた、と。 エベルハルトは?

         GM:まだ2階から降りてこない。

   ウリエル:チャンスね。 カリーナに同じ質問をしてみるわ。
            「誰が犯人だと思う?」

         GM:カリーナさんはすごく悲しそうな顔をする。

   ウリエル:「分ってるんでしょ?」

カリーナ/GM:「知りません。」

   ウリエル:「この宿に被疑者は2人。 彼でないというのなら誰?」

カリーナ/GM:「ごめんなさい、気分が悪いので休ませてもらいます。」
            カリーナさんは2階に上がってしまう。

   ウリエル:あ、しまった。 『あなたじゃなかったら誰』って聞くんだった。 だ
            けどそんなこと顔には出さないわよ。

         GM:ウリエル、<冷静度>はいくら?

   ウリエル:あたしは63よ。

 ティンリー:冷静なんだ☆

         GM:振ってみて。

   ウリエル:あ、78。 +15の失敗よ。

         GM:ルーティンは+15のボーナスで<反応度>振って。

 ルーティン:成功じゃ。 気付いたのう。
            「どうしたのじゃ? 悔しそうにしておるのう。」

   ウリエル:聞こえないふりしてるわ。

 ルーティン:「何ぞ手違いでもあったのかのう。」

   ウリエル:「誰でも手違いはあるわ。」

 ルーティン:「わざわざ誤魔化さんでもいいんじゃぞ。」

   ウリエル:何も言わずに2階に上がっていくわ。

 ルーティン:勝った!

 アーティー:「あんな楽しそうに笑うドワーフは初めて見たな。」

    女将/GM:「あら? 今日はエルフの方の歌はないの?」

   ウリエル:2階上がって次の作戦考えてるわ。 部屋に入って扉をバンと閉じる。

 ティンリー:何の音だろ?

 アーティー:「勇気あるな。 エルフ怒らせると100年祟るという話だぞ。」

  一同笑。

 ルーティン:「謝りに…いくべきかのう…。 いや…しかし…。」
            次は扉の前に『扉は静かに閉めましょう』と書いた張り紙を張ってお
            きたいんじゃが。

  一同爆笑。

   ウリエル:リュートの手入れをしてるわ。
            「あ、弦が切れたわ。少し引っ張り過ぎたみたいね。」

 アーティー:「上から妙なオーラを感じるな。」

   ウリエル:調律終わって窓の外眺めてるわ。

エベルハルト/GM:
            「ちょっと出てくる。」

 アーティー:「外はもう暗いぞ。 気をつけていけよ。」

エベルハルト/GM:
            「ああ。」

 アーティー:灯りは持っていった?

         GM:いや、持ってない様だ。

   ウリエル:あたしは出ていったの気付けるかしら? 

         GM:気付いてもいいよ。

   ウリエル:2階から飛び降りるわけにはいかないわね。

         GM:窓の外はバルコニーっぽくなっててその先に梯子状の階段があるから
            そのまま出られるよ。

 アーティー:ここを通らずに外に出られるってことか。

   ウリエル:1階通ってドワーフを視界に入れる気にはならないわ。 そっちから出
            てエベルハルトを追うわ。 あたしは<暗視>に<長視野>に<野外
            の忍び歩き>持ってるわ。

 アーティー:高性能偵察機だな。

   ウリエル:アクティブソナーにステルスよ。 重い斧は置いていくわ。

         GM:ナイフは持ってるんだね? では他の人は?

 ルーティン:「ああ、酒がうまい。 今日はわしのおごりじゃ。 さぁ、飲め。」

 アーティー:「嬉しそうだな。」

 ルーティン:「あのエルフに勝ったんじゃ。」

 アーティー:「ほう。 だが、後でどうなると思う?」

 ルーティン:「そんなことは知らん。 とにかく今楽しむのじゃ。」

         GM:ならしばらくウリエルだけのシーンが続くな。 向う行ってやろうか。

  ウリエル役のプレイヤーとGMはしばらく別室でプレイします。

 アーティー:あ、戻って来たか。 まだ生きてる?

   ウリエル:生きてるわよ。

 アーティー:でも狂気点が溜ってるとか?

   ウリエル:それじゃクトュルーの呼び声よ。 とにかく、あたしは全力疾走で扉
            から飛込んでくるわ。

 アーティー:「どうした? 何があった?」

   ウリエル:「ついて来なさい。」
            2階に走り上がって斧担いでそのままバルコニーから飛び出して走っ
            て行くわ。

 アーティー:松明持って追い掛ける。 まず火をつけなくては。 火口箱火口箱。

         GM:宿の灯りは当然火だ。

 アーティー:ならすぐ点くな。
            「おい、何があった?」

   ウリエル:応えずに御者の宿屋に全力疾走。

         GM:どれくらいかかるかな? 移動力は?

   ウリエル:あたしは4よ。

 ティンリー:わたしは5☆

   ウリエル:ならそちらが先に着くかもしれないわね。

 ティンリー:でも行き先知らないよ★

   ウリエル:「御者の宿に急ぐわよ。」

 ティンリー:「何処にあるか知らない★」

   ウリエル:そうか、この娘は知らないのね。 ならあたしに合わされるから移動
            力4よ。

         GM:御者の宿ではカリーナさんが倒れている。

 アーティー:生きてるか?

         GM:生きてる。 気絶してる様だ。

   ウリエル:外傷は?

         GM:見たところなさそう。

   ウリエル:エベルハルトはいる?

         GM:エベルハルトの姿は見えない。 御者が血を流して倒れている。

   ウリエル:そちらは死んでるわね?

         GM:死んでる。 何か鋭い物で刺されてる。

   ウリエル:カリーナの手に武器は?

         GM:無い。

   ウリエル:無い? 近くにも落ちてないわよね。

         GM:宿の人が起きてくるぞ。
            「何ですか〜こんな時間に〜。」

   ウリエル:「衛兵を呼んで来なさい。」

 アーティー:カリーナさんを起こそう。
            「大丈夫か?」

         GM:カリーナは朦朧としている。

   ウリエル:「あたしは宿に戻ってるわ。」
            今一番怪しいのはあたしだもの。

 ティンリー:でも帰っちゃうと余計怪しいよ☆

   ウリエル:戻ると言いつつエベルハルトの行きそうなところ探すわ。

 アーティー:「お姉さん、オレが分るか?」

カリーナ/GM:「あ…はい。」

 アーティー:「何があったか覚えてるか?」

カリーナ/GM:「え…。 ここ、何処?」

 アーティー:「覚えてないのか?」

カリーナ/GM:「分らない…。」

 アーティー:「ここは御者が使ってた宿だ。」

カリーナ/GM:「どうして私、ここに?」

 アーティー:「ここに倒れてたんだ?」

カリーナ/GM:「部屋で寝てたはずです。」

 アーティー:「全然何も覚えてないのか?」

カリーナ/GM:「何かあったんですか?」

 アーティー:「また1人殺された。」

         GM:ふらっとカリーナさんは倒れる。

 アーティー:抱き抱えてよう。

カリーナ/GM:「あの人を−エベルハルトを見ませんでした?」

 アーティー:「いや。見てない。」

カリーナ/GM:「すみません休ませてください。」

 アーティー:寝かせるところはないな。

         GM:寝かせるには騒がしいね。 衛兵がやってくる。
            「また起ったのか。」

 アーティー:「ああ。オレはこの女性を寝かせに宿に戻ってる。 話はまた後で。」

衛兵隊長/GM:「ああ、戻っていてくれ。 君達も戻っていてくれたまえ。 あまり人
              が多いと邪魔なのでな。」

 アーティー:邪魔になると言って目撃者を帰すか?

   ウリエル:しかもあたしがいないことにも気付いてないわ。

 アーティー:こいつに任せてたら迷宮入りだな。

  一同笑。

 アーティー:カリーナさんを部屋につれていく。

         GM:ならここにいる3人は<反応度>-10で振って。

ティンリー&ルーティン&アーティー:
            駄目。

         GM:何も気付かない、と。

 ルーティン:エルフ相手のときだけ成功しておるの。

   ウリエル:またつぶやきながら帰ってくるわ。
            「ある程度理屈の通る回答もあるけど完璧じゃないわね…。 動機が
              分らないわね。」

 ティンリー:こっちはさっぱり分んない★

 アーティン:今当然エベルハルトはいないよな?

   ウリエル:エベルハルトの部屋をノックするわ。

         GM:返事は無い。

   ウリエル:鍵は開いてる?

         GM:開いてる。

   ウリエル:なら今のうちに中を探ってみるわ。 さっき見た武器を隠せそうな場
            所はある?

         GM:クローゼットの中とか隠せそうな所はあるけど、どれくらい時間をか
            ける?

   ウリエル:とりあえずざっと見てみるわ。

         GM:めぼしい所を探したけど出てこない。

   ウリエル:あの武器が何だったか分るかしら?

  GMは武器の形状を書いたメモをウリエル役のプレイヤーに渡します。

   ウリエル:なるほどね。 ならカリーナの部屋に行くわ。

 アーティー:カリーナの様子は? もう落ち着いた?

カリーナ/GM:「頭が…痛い…。」

 アーティー:酒をついで勧める。
            「飲まないか? 気持が落ち着くぞ。」

         GM:その元気も無い様です。

 ルーティン:無理やり飲ませるかの?

 アーティー:無理やり飲ませても噎せるだけだな。 無理やり、というと口移しに
            なるが、オレがそれをやるとビジュアル的に妙な雰囲気なるしな。
            これがドワーフなら放っておいても飲むから楽なんだが。

 ルーティン:「そうか、飲まんのか。 ならわしが貰おう。」

   ウリエル:「理由がないわね…。 犯人もまだはっきりは出来ないわ…。」

 ティンリー:また1人言☆

   ウリエル:「あの態度が理解出来ないわ。」

 アーティー:「何か気付いたのか?」

   ウリエル:「どうして凶器が無かったのか分らないの。」

 アーティー:「犯人が持って逃げたんだろ?」

   ウリエル:「犯人なら目の前にいるじゃない。」

 アーティー:目の前にいるのはウリエル姐さんだが。

  一同笑。

   ウリエル:今の言い方だとそうも取れるのね。

 アーティー:ウリエル姐さんにはアリバイもないしな。

   ウリエル:斧は持っていかなかったけどナイフは持ってたのよね。 懐にナイフ
            が入ってるのも知られてるし。

 アーティー:「何に気付いたんだ?」

   ウリエル:「凶器を運んだ人間は犯人なのかしら?」

 ティンリー:「誰が運んだの? 話してくれないと分んないよ★」

   ウリエル:「考えがまとまらないわ。 明日まで待って。」
            と言ってさっさと部屋に引っ込むわ。

 アーティー:「怪しいな。 やはりウリエル姐さんが犯人で、夜の間に逃げる気
              かもしれない。」

  一同笑。

 アーティー:「向うはエルフ。 1度森の中に逃げられたら捕まえることは不可能だ。
              バルコニーで見張ってようか。」

 ティンリー:「わたしは下にいるね☆」

   ウリエル:あたしは部屋の中でエベルハルトが帰ってこないか耳をそばだててる
            わ。 彼は帰ってくるのかしら?

         GM:自分が彼の立場だったらどうする?

   ウリエル:一番可能性のあるのは帰ってこない、だわ。 でも帰ってこないとま
             すます疑いがかかるだけだから帰ってくる、ってことも考えられる
             わ。

 アーティー:帰ってこないのならそれはエルフに殺されたから。

 ルーティン:わしは部屋で安眠。 ああ、今日は幸せな日じゃった。 これで明日あ
            のエルフが殺人罪で捕まればわしの人生バラ色じゃ。

 アーティー:誰もカリーナさんの様子は見ないのか?

   ウリエル:大丈夫よ。 外はあなたが見張ってるし、中はティンリーがいるから
            出て行けば分るわ。

         GM:室内にいるウリエルとティンリーは-30で、アーティーは-20の修正で
            <反応度>振って。

ウリエル&ティンリー&アーティー:
            失敗。

         GM:全員失敗か。 ならそのまま朝になる。

 アーティー:「何も起きなかったか。 ああ、眠い。」

   ウリエル:「1晩中お疲れ様。」

 アーティー:「やっぱり気付いてたか。」

   ウリエル:「口に出して言ってたでしょ?」

         GM:カリーナさんはまだ気分悪そう。

   ウリエル:エベルハルトはいないわよね?

         GM:もちろんいない。

 アーティー:「カリーナさん、昨日のことは少しは思い出したかい?」

カリーナ/GM:「よく…分りません。 エベルハルトの姿を見たと思うんですけど…。」

   ウリエル:「気分悪いのなら上行って寝てなさい。」

カリーナ/GM:「はい…。」

   ウリエル:カリーナがいなくなったところで話すわ。

  ウリエルは昨日見た状況を一同に話します。

>       GM:ウリエルはエベルハルトをつけてる、と。 どのくらいの距離置いて
>          る?
>
> ウリエル:一般人の視界限界ね。 あたしは普通の1.5倍の距離まで見えるから。
>
>       GM:エベルハルトは御者が泊っている宿の方へ向かっている。
>
>  ウリエル:それは不気味ね。 とにかく追いかけていくわ。
>
>       GM:エベルハルトは宿の前に来た。 辺りを見渡している。
>
> ウリエル:建物の影に隠れて様子を伺うわ。
>
>       GM:エベルハルトも建物の影に見と隠す。
>
> ウリエル:彼も隠れたの? 出来るだけ様子の見えるところに移動して動かない
>          で待ってるわ。
>
>       GM:エベルハルトそのままじっとしている。 しばらく待っていると誰か
>          が歩いてくる。
>
> ウリエル:どちらから?
>
>       GM:君の来た宿の方から。
>
> ウリエル:隠れてやり過ごすわ。
>
>       GM:カリーナさんだ。
>
> ウリエル:でしょうね。 彼女の様子は?
>
>       GM:手に何か武器の様な物を持っている。 そのまま御者の宿の方へ歩い
>          ていく。
>
> ウリエル:もうしばらく見てるわ。
>
>       GM:カリーナさんは宿に入っていく。 エベルハルトも彼女から身を隠す
>          様にして入って行く。
>
> ウリエル:ここから宿に戻って皆を呼んで来たらどれくらいかかるかしら?
>
>       GM:けっこう距離があるから分単位だね。
>
> ウリエル:でも1人は危険ね。 斧も持ってきてないし。 急いで戻るわ。

   ウリエル:「〜というわけよ。 エベルハルトは事件が起ることを知っていたは
              ずよ。」

 アーティー:「そしてカリーナが凶器を運んで来た、と。」

   ウリエル:「多分彼は凶器を持って逃げてるわ。 でも、どうしてそんなことし
              たのかが分らないのよ。

 アーティー:「カリーナさんに容疑を向けたいのなら凶器は持っていく必要はない
              な。 彼女の手に握らせておけばいい。

   ウリエル:「エベルハルトが犯人だとしたら、何故彼女が凶器を持ってきたかと
              いう疑問が出てくるわ。 逆に彼女が犯人で、庇うために凶器を隠
              したんだとしたら、最初に彼が荷物袋の中の剣を指摘して彼女に容
              疑が向く様にした理由が分らないのよ。」

 アーティー:「最初疑われてその後容疑が晴れれば2度は疑われにくい。」

   ウリエル:「その可能性もあるわ。 あの娘の手、血はついていた?」

 アーティー:「看病してるときには気付かなかった。」

   ウリエル:「そしてもう一つ、どうして御者なの?」

 アーティー:「誰かを足止めしたかった?」

 ルーティン:「もしや借金取りの手先。」

   ウリエル:「あなたは上行ってカリーナの様子でも見てきなさい。 手に返り血
              が着いてないか確認するのよ。」

 ルーティン:ではカリーナの部屋に行ってくるとしよう。

 アーティー:カリーナさんの悲鳴が聞こえたらいつでも飛び出せる準備をしておこ
            う。

  一同笑。

   ウリエル:「彼女が操られてるという可能性はあるわ。 ならエベルハルトが知
              ってるということも分るわ。 後見人ってのは彼女を監視するため
              じゃないかしら?」

 アーティー:「監視か、それとも助けるためか。」

   ウリエル:「彼女が記憶ないというのも本当かしら? 操られてるんじゃなくて
              自発的にやってるとしたら気分が悪いふりしてるだけね。」

 ルーティン:カリーナの部屋行くで。

カリーナ/GM:「はい、何でしょう?」

 ルーティン:「わしは手相を学んでおっての。 見て進ぜよう。」

  一同爆笑。

 ティンリー:怪しい☆

 ルーティン:カリーナの手を撫で回しつつ血の跡を探す。

         GM:<反応度>+20。

 ルーティン:うう、失敗じゃ。 成功するのはエルフ相手のときだけかい。

         GM:なら何も気付かない。

 ルーティン:「ほう、生命線が長いのう。」

カリーナ/GM:「それは頭脳線ではないんですか?」

 ルーティン:「ドワーフ流では生命線なんじゃ。」

  一同爆笑。

 ルーティン:次はペテン師に転職じゃ。

 ルーティン:「〜というわけで血の跡は無かったぞ。」

   ウリエル:「そう。」

 アーティー:「なら犯人はエベルハルト? だがエベルハルトが犯人だったとして、
              わざわざ武器を持って来させる必要は無いな。 自分で持ってくれ
              ばいい。」

   ウリエル:「やはり彼女が犯人よ。 犯人じゃないのなら武器を持ってくる理由
              は無いわ。」

 アーティー:「そうするとエベルハルトの行動の方が説明出来ない。」

   ウリエル:「どちらが犯人にせよ、いずれ彼は帰ってくると思うわ。  あたし、
              彼の部屋調べてみるわ。」

 アーティー:「部屋を探すのか。 こんなとき盗賊がいればな。」

 ティンリー:でもわたしそんな技能は持ってないの★

   ウリエル:今度はしらみつぶしに調べるわ。

         GM:徹底的に調べてみても武器は一つも出てこない。

 アーティー:最初に持っていた片手剣も?

   ウリエル:それは彼が持ってるはずよ。 そして凶器もね。

         GM:衛兵隊長がやってくる。

   ウリエル:カリーナを連れて下に降りるわ。

衛兵隊長/GM:「おや、1人少ないな。」

   ウリエル:「エベルハルトは昨日の晩から行方不明よ。」

衛兵隊長/GM:「行方不明? いつからだ?」

   ウリエル:「昨日の夜半よ。 もっと正確に時間言えるけど。」

衛兵隊長/GM:「いつだ?」

   ウリエル:「殺人が起るほんの少し前よ。」

衛兵隊長/GM:「何故分る?」

   ウリエル:「彼の後つけたのよ。」
            彼を追った、で、途中で身の危険を感じて皆つれて戻ってきたと話す
            わ。

         GM:どこまで話す? カリーナのことは?

   ウリエル:カリーナことは言わないわ。 エベルハルトを追い掛けて御者の宿ま
            で行って、彼が宿に入って行くの見て何故か危険を感じたから引き上
            げた、と言うわ。

衛兵隊長/GM:「それは確かかね?」

   ウリエル:「ええ。」
            少なくとも嘘は言ってないわ。

衛兵隊長/GM:「凶器が見つかったよ。 村外れの茂みの中に捨ててあった。 近くの
              家から盗まれた肉切り包丁だ。」

   ウリエル:「これくらいの肉切り包丁ね。」

衛兵隊長/GM:「何故知っている?」

   ウリエル:あ、カリーナのこと言わないからあたしが凶器見たことも言ってない
            のね。
            「それは後でお話しますわ。 それよりもエベルハルトは?」

衛兵隊長/GM:「逃げたということは奴が犯人に間違いないだろう。」

 アーティー:目の前にこんなに怪しい人がいるのに。

  一同笑。

   ウリエル:あたしはやってないもの。 それは見張ってた2人は知ってるでしょ。

衛兵隊長/GM:「昨日の事件の後、近くの家から驢馬と食糧が盗まれた。 奴が逃げ
              たのは間違いない。」

   ウリエル:「逃げた?」

カリーナ/GM:「そんなはずはありません。 あの人は犯人ではありません。」

   ウリエル:「あたしもエベルハルトは犯人ではないと思うわ。」

衛兵隊長/GM:「何故だね?」

 アーティー:「カリーナさんにはしばらく上にいて貰おうか。」

衛兵隊長/GM:「いや、ここにいてもらいたい。」

   ウリエル:「これ以上黙っててもしかたないわね。」
            全部言うわ。 カリーナが凶器を持ってきたことをね。

衛兵隊長/GM:「どうやらカリーナさん、あなたを拘束しければならない様だな。」

   ウリエル:「カリーナを問い詰めても無駄だと思うわ。」

衛兵隊長/GM:「どういう意味だ?」

   ウリエル:「カリーナは自分の意思で殺したんじゃないわ。 おそらくなんらか
              のタイミングで精神異常が発生するの。 それをエベルハルトは知
              っているはずよ。 彼はそれを止めるために行動してるのか、それ
              を利用するために行動してるのかは分らないけどね。」

カリーナ/GM:「分りません。 いったい、何の話をしているのですか?」

   ウリエル:「もちろん、実はカリーナの芝居だった、という可能性もあるけど、
              それは0に近いわ。 一番可能性が高いのは、彼はカリーナを守るた
              めに動いてる、よ。」

 アーティー:「ならエベルハルトが最初にカリーナの荷物を指摘したのは?」

   ウリエル:「荷物に入ってたカトラスには血は付いてなかったわ。 それを見せ
              ることで逆にカリーナの潔白を証明したかったんじゃないかしら?」

カリーナ/GM:「私は何もしてません。 もちろん彼も。」

   ウリエル:「ええ、多分あなたは知らないわ。 今のあなたわね。」
            もしこれでカリーナが確信犯だったらあたしその場で叩き切るわよ。

衛兵隊長/GM:「よく分らんが、カリーナさんが犯人なんだな?」

   ウリエル:「あたしはそう思うわ。 どっちにしろ今のままじゃ証拠不十分で釈
              放されるだけだけどね。」

 ルーティン:「エベルハルトが捕まらない限りな。」

   ウリエル:「彼は捕まる様な間抜けじゃないわ。 というわけであたしの推測は
              以上。 あとはどうしたらいいかわからないわ。」

衛兵隊長/GM:「自分はこんなややこしい事件を扱うのは初めてだ。」

   ウリエル:「エベルハルトはカリーナを守るために動いてる。 ただあとひとつ
              分らないのは何故カリーナを止めなかったかってこと。 止められ
              ない理由があるはずなのよね…。」

 アーティー:「止めるためには殺すしかないというのは?」

   ウリエル:「多分そんなところね。」

         GM:衛兵隊長はカリーナさんを連れていく。

 アーティー:「エベルハルトはどう動く?」

   ウリエル:「このまま彼が帰って来なければ証拠不十分で釈放ね。」

 アーティー:「殺人が病的な物だとしたら釈放されたらまら被害者が出るな。」

   ウリエル:「だから後見人が必要なのよ。」

 アーティー:「結局2人の関係は何なんだ?」

   ウリエル:「恋人同士じゃないの? 少なくともお互い好きなんだと思うわ。」

 アーティー:「ここが町ならシーフギルド行って2人の関係を洗えるんだがな。」

         GM:そんなものは無い。

 アーティー:「ま、在ったところで盗賊がいないのでは無理か。」

 ティンリー:は〜い☆

 アーティー:「肉切り包丁を盗んで殺人、か。 操られてる人間が気付かれずに盗
              む、なんてことは出来るのか?」

   ウリエル:「操られるんじゃなくて、殺人衝動にかられるのかもしれないわ。」

 アーティー:「御者を殺す理由は?」

   ウリエル:「知り合いだったからじゃないの? 見知った人間だけが記憶に残っ
              てたのかもしれないわ。」

 アーティー:「ならまずオレ達じゃないか? 御者は馬車では前で馬操作してるし、
              着いたあとは別の宿だ。 顔合わせてる時間はオレ達の方が長かっ
              た。 特に彼女が御者と話してた様子はないしな。」

   ウリエル:「いつもこの路線利用してるのなら以前にも顔合わせたかもしれない
              わ。 …それでもやっぱり無理がある様な気がするわね。」

 アーティー:「彼女の部屋調べるか。」

   ウリエル:「多分何も出てこないわ。 これで混沌の紋様でも出てくれば全ては
              解決なんだけど。」

 アーティー:「これで終わりなのか?」

   ウリエル:「もう起らないことを期待してるわ。 起ったらどうしたらいいか分
              らないわ。」

 アーティー:「カリーナが捕まったことはすぐに村中に広まる。 なら今同じ様な
              殺人が起きれば彼女は犯人じゃないことになる。 エベルハルトが
              戻ってきて誰かを殺す、というのはどうだ?」

   ウリエル:「それは有り得る推測ね。」

 アーティー:「もし戻ってきて無差別殺人をするとすれば夜だな。 ならオレは夜
              辺りを警戒していよう。 今は寝る。 昨晩も寝てないしな。 何か
              あったら起こしてくれ。」

 ティンリー:「わたしも寝てなかったんだ。 じゃ、わたしも寝てくるね☆」

   ウリエル:「あたしもあまり寝てないのよね。 ま、眠くなったら寝るわ。」

 ルーティン:「わしは元気じゃ。 よく寝たからの。」

   ウリエル:「ドワーフは悩みなくていいわね。」

 ルーティン:ここで解決したらエルフの鼻あかせるな。

 アーティー:お、迷探偵デュダ始動か?

 ルーティン:でも下手なことして捕まったりしたら莫迦にされるのは目に見えてお
            るのう。 さあ、どうしようか。

 アーティー:迷探偵判定だ。

   ウリエル:「本当のことが知りたいのならカリーナに尋ねてごらんなさい。」

 ルーティン:「教えてくれるかのう?」

   ウリエル:「どうかしら? あたしは聞きたくないから行かないわ。」

 ルーティン:「さっき手相見てやるとか言ったから怪しまれるかもしれんのう。」

   ウリエル:「何それ? どうせ運命線と感情線を間違えたりしたんでしょ。」

 ルーティン:「そんな莫迦なことはないわい。」
            間違えたのは生命線と頭脳線じゃ。

  ルーティンは衛兵詰め所に行ってカリーナさんに面会を求めます。

衛兵隊長/GM:「同席してもいいかね?」

 ルーティン:「じゃがまずいときは追い出すぞ。」

カリーナ/GM:「あ、占いのお爺さん。」

 ルーティン:「わしは脚占いというのもしておってのう。」

  一同爆笑。

         GM:カリーナさんは退いてるぞ。

 ルーティン:「冗談じゃ。 のう、何か知っとることがあったら話してくれんかの
              う。」

         GM:それは<協調度>で判定だな。

 ルーティン:わし<協調度>低いのに。

         GM:修正は…。

 ルーティン:手相を見てくれた頼りになる人生の先輩じゃ。

 アーティー:ただの怪しい人だろ。

         GM:+10だ。

 アーティー:これだけ怪しいのに修正プラス?

 ルーティン:じゃが失敗じゃ。 なら質問を変えよう。
            「エベルハルト殿とはいつからの知り合いじゃ?」

カリーナ/GM:「幼馴染みなんです。」

 アーティー:それは恋人同士確定だな。

 ルーティン:「彼は馬に乗れるのか?」

カリーナ/GM:「ええ。」

 ルーティン:「なら驢馬に乗って逃げることは出来るんじゃの。 袋に入ってた曲
              刀は一切記憶にないんじゃな?」

カリーナ/GM:「曲刀の入ってた方の小さい袋はどうも記憶にないんです。」

 アーティー:袋自体が無いのか?

カリーナ/GM:「私の物なんですけど、私の物という気がしないんです。」

 アーティー:彼に貰ったとか。

カリーナ/GM:「何故彼は私も知らない袋の中身を知ってたのかしら?」

 ルーティン:「わしに聞かれてもわからんのう。 どうもありがとう。 今はこれで。」
            今度は袋の方を調べてみたいのう。
            「荷物は押収したのかのう?」

衛兵隊長/GM:「荷物袋を2つ押収したが中は見ていない。」

 ルーティン:「なら見せてくれんかのう。 手がかりがあるかもしれんでな。」

         GM:大きい方と小さい方、どちらを見る?

 ルーティン:受けを狙うのなら大きい方じゃな。

 ティンリー:誰に対して?

   ウリエル:それは読者に対する受け狙いね。

 アーティー:袋には下着類なんかも当然入っているな。

 ルーティン:大きい袋開けて、おお、ラッキー。 …冗談は置いておいて素直に小
            さい方じゃ。

         GM:小さい方にも下着類が。

 ルーティン:わしは盗らんぞ。 絶対に盗らんぞ。 なんじゃ、その目は。

衛兵隊長/GM:「めぼしいものが見つかったら2人で山分けだ。」

 ルーティン:「隊長殿も好きじゃのう。では半分ずつじゃ。」

  一同笑。

 ルーティン:…という冗談はさておき怪しい物は入ってないか?

衛兵隊長/GM:「砥石が入ってるな。 あとこれは化粧品だな。」

 ルーティン:匂いを確かめておく。

       一同:何の?

 ルーティン:化粧品じゃ、もちろん。

         GM:特に変わった様子は無い。

 ルーティン:なら大きい袋も調べてみよう。

衛兵隊長/GM:「こっちも同じ様な物が入ってるな。 衣類に化粧品か。」

 アーティー:同じ物は別々の袋に?

衛兵隊長/GM:「荷物増えるだけだと思うが女ってのは分らないな。」

 アーティー:砥石も?

         GM:砥石は無い。

 ルーティン:「化粧品なら同じ袋に入れるはずじゃ。」

 アーティー:と、今まであった女性のことを思い出す。

 ルーティン:あの娘もあの娘もそうじゃった。 あの娘の鞄もあの娘の鞄も皆化粧
            品は一つにまとめてあった。

  一同笑。

 ティンリー:会った娘みんな鞄チェックしてたんだ★

 ルーティン:ティンリーとウリエルも同じじゃった。 …なんてことはしておらん
            ぞ。 一通り調べ終わったから宿に帰ろう。

 アーティー:今帰るとエルフと1対1。

 ルーティン:う…。

   ウリエル:「何か分った?」

 ルーティン:かくかくしかじか。
            「〜というわけで荷物が二つにあって同じ様な物が入っておった。
              わしは二重人格ではないかと思うんじゃ。」

   ウリエル:「その可能性が高いわ。 カリーナの中にはもうひとつの人格がある
              のよ。 でもそれが何によって引き起こされるかが分らないの。」

 アーティー:本人は知らない。 知ってるのはエベルハルトだけだろうな。

   ウリエル:「袋自体は普通の袋?」

 ルーティン:「そこまで確かめてない。 もう1回見てこよか?」

   ウリエル:「今度はあたしが見にいくわ。 その前に懐の中の物は出しなさい。
              返してくるわ。」

 ルーティン:「な、なにを言っておるのじゃ。 懐の中に戦利品などないぞ。」

 ティンリー:やっぱり下着盗ってたの?

   ウリエル:「早く出しなさい。」

 ルーティン:「ああ、戦利品が。」

   ウリエル:「本当に盗ってたのね。 かまかけただけだったんだけど。」

 ルーティン:こうなれば隊長も道づれじゃ。

   ウリエル:袋を調べてみるけど、変な紋様とかは入ってないわね?

         GM:混沌の紋様とか? 『紋章学』の技能は持ってないな? なら<知力>
            -20。

   ウリエル:出たわ。

         GM:袋自体には何もない。

   ウリエル:なら袋の中調べるわ。 昨日カリーナが肉切り包丁持ってたときの服
            はどっちに入ってる?

         GM:小さい方。

   ウリエル:砥石に変わったところはない?

         GM:普通の石に見える。 使い込まれてるね。

   ウリエル:大きい袋も調べてみるわ。

         GM:ドルイドの聖印が入っている。

   ウリエル:「あら?」
            思わず自分の聖印出して見比べるわ。大きい方に入ってたのよね?

 ルーティン:両方の袋の化粧品って同じ物かの? 比較してみるぞ。

         GM:違う様だ。

 ルーティン:「化粧によって人格が入れ替わる、というのはどうじゃ? 小さい方
              に大きい方の人格に変わる化粧品が入ってて、大きい方はその逆じ
              ゃ。」

   ウリエル:「面白い推理ね。」

 ルーティン:『化学』で分析してみよう。

         GM:<知力>+20。

 ルーティン:成功じゃ。

         GM:ただの化粧品だ。

   ウリエル:「ならやはり問題は彼女の中ね。」

 ルーティン:「身体検査するのなら同席するぞ。」

   ウリエル:「もしするとしてもドワーフなんかを同席させると思う? とにかく、
              まず話聞いてみるわ。」

   ウリエル:聖印見せて
            「これ、あたなの?」

カリーナ/GM:「ええ。 太古教の司祭様から預かったんです。」

   ウリエル:「司祭様? あ、言い忘れてたけどあたしも太古教なの。」

カリーナ/GM:「ええ、昔、太古教の司祭様にお世話になっていたんです。」

   ウリエル:「その司祭はそのときに何か言わなかった?」

カリーナ/GM:「持っていろ、と。 詳しいことはエベルハルトが知っているはずで
              す。」

   ウリエル:「あ、宗教論になるから関係ない人は席を外して。」

衛兵隊長/GM:「そうか。」

   ウリエル:「どうして太古教の司祭様のところに?」

カリーナ/GM:「私の両親が亡くなったときに。私は司祭様に引き取られたんです。」

   ウリエル:「エベルハルトとはずっと一緒に?」

カリーナ/GM:「ええ。 司祭様に引き取られたときから。 彼に誘われて旅してるん
              です。」

   ウリエル:「小さい袋はいつから持ってたの?」

カリーナ/GM:「引き取られるちょっと前からです。」

    ウリエル:まいったな…。 これはあたしには対処のしようがないな。
             「この聖印は肌身離さず持ってなさい。 ずっとつけておいた方がい
               いわ。」

カリーナ/GM:「ええ。」

   ウリエル:「そのうち釈放になるから気を落とさないでね。」

   ウリエル:さっきの話は聞いてなかったわよね?

 ルーティン:隊長と2人して袋に群がっておる。

   ウリエル:「何してるの?」

 ルーティン:「証拠となる物を見逃しとらんかと思っての。 で、何か聞けたかの?」

   ウリエル:「〜というわけで両親が死んで司祭に引き取られたのよ。」

 ルーティン:「親が死んだのは自然死かの?」

   ウリエル:「彼女は覚えてないわね。」

 ルーティン:「旅してたのなら行く先々で殺してるかもしれんの。」

   ウリエル:「それは聞くの忘れてたわ。」

 ルーティン:「なら今度はわしが聞いてこよう。」

 ルーティン:「ちょっとすまん、一つ聞き忘れたことがあったのじゃが、最近この
              街道沿いに通り魔事件が多発してるとおう噂もあるでな、今回も通
              り魔のしわざかもしれん。 今まで通った町でそんな噂は聞かなか
              ったかの?」

カリーナ/GM:「そういえば身近で事件が起ることがよくありました。」

 ルーティン:「そうか…。」
            これで帰るのもなんなのでそのまま雑談モード。

   ウリエル:ドワーフが行ってる間に推理を衛兵隊長に話すわ。
            「犯人は彼女よ。 でも彼女に責任能力は無いわ。 彼女の身体の中に
              は2人の心が入ってるわ。 そのもう1人の彼女が犯人よ。 彼女は何
              からのの条件で入れ替わって殺人鬼になるのよ。 あなたが取るべ
              き道は2つ。 今の彼女ももう1人の彼女も同じ彼女だとして捕まえ
              るか、今の彼女は別人だとして釈放するか。」

 アーティー:人格が変わるまで待つという手もある。

   ウリエル:そうなっらたもう止める者はいないわ。 あたしが人格の変わった彼
            女に会ったらあたしは彼女を殺すわ。

衛兵隊長/GM:「む…。」

   ウリエル:「さ、さっさと帰るわよ。」

 ルーティン:「ああ、もう少しで落とせるのに。」

  一同笑。

         GM:夜になるけどどうする?

 アーティー:「昼間何かあったか?」

 ルーティン:昼間のことを得意げにしゃべる。
            「カリーナはもうわしにメロメロなんじゃ。」

 ティンリー:思いっきり誇張してる☆

 ルーティン:「もう少して落ちるところだったんじゃがウリエルに邪魔されての。
              どうやらあのエルフの娘もわしに気がある様じゃな。」

  一同爆笑。

 ティンリー:あ、ウリエル死んでる☆

   ウリエル:天地が引っくり返ったってそれだけは*糸色文寸*にないわ。

 アーティー:「なるほど。 今度人格が変わったら今度こそ彼女は殺されるな。 な
              らエベルハルトは彼女を取り返しに戻ってくるはずだ。 詰め所の
              前で警備するか。」

 ティンリー:「そうだね、行ってみよ☆」

   ウリエル:「あたしはもう寝るわ。 昨日も徹夜だったし。」

 ルーティン:「わしも行くぞ。」
            もう少しであの娘を落とせるんじゃ。

         GM:衛兵詰め所。 君達が着いたときに中から男性の悲鳴が。

 アーティー:「間に合わなかったか?」
            中に飛込む!

         GM:隊長が血まみれで倒れてる。 その横には隊長の剣を持ったカリーナ
            が立っている。

 アーティー:衛兵が剣奪われるか? で、彼女の表情は?

         GM:いつもと全然雰囲気が違う。 アルカイックな笑みを浮かべている。

 ルーティン:これは戦闘か?

 ティンリー:戦力になるのが1人いないよ★

   ウリエル:あたしがいたらその場で叩き切るわよ。

         GM:<反応度>は?

 アーティー:こちらは38。

 ティンリー:45。

 リーティン:32。

         GM:ならまずカリーナの攻撃。 正面にいるアーティーにまず1回めの攻撃。
            命中。

 アーティー:打撃回避よりも受け流しの方が確率が高いな。 受け流すぞ。 (コロ
            コロ) 失敗か。

         GM:なら8点が頭に。

 アーティー:頭は5点止めるから3点。 痛いな。

         GM:2回めの攻撃も命中。

 アーティー:2回攻撃してくるのか? ここで受け流してしまったらこちらの攻撃回
            数が1回になってしまう。 確率は低いが回避する。 目標値は38。(コ
            ロコロ) 38だ! ジャスト成功!

         GM:ではそちらの攻撃。

 アーティー:『武器落とし』だ。 命中判定に2回成功すれば落とせるんだな。 ま
            ず1回めの攻撃。 …失敗。 2回め。…まず成功。そして…次も成功!
            落とした!

 ルーティン:綿毛は持っていていいかの?

         GM:綿毛くらいならいいよ。

 ルーティン:なら綿毛構えて飛びかかるぞ。 《眠り》じゃ。 射程距離は接触じゃ
            から不本意ながらカリーナに抱きつくとしよう。

 ティンリー:不本意〜?

         GM:なら命中判定。

 ルーティン:失敗じゃ。

         GM:飛びかかろうとするとカリーナさんはさっと避ける。

 ティンリー:わたしは落ちた武器を蹴り飛ばすね☆

         GM:これは不利だな。 カリーナさんは逃げようとする。

 アーティー:追い掛ける。

         GM:なら<反応度>の振り合い。 (コロコロ) +22の修正で振って。

 アーティー:成功。 捕まえた。

 ルーティン:なら今度こそ《眠り》じゃ。 (コロコロ) また失敗じゃ。

 ティンリー:触られるの、そんなに嫌だったんだ☆

         GM:でも3人がかりで押さえつければいずれ捕まるな。 捕まったことにし
            よう。

 ルーティン:押さえつけたのなら《眠り》じゃ。

 ティンリー:何処触るのかな?

 ルーティン:効率よく魔法の効果をあげるためには出来るだけ心臓に近いところに
            触れる必要があるのじゃ。

         GM:とにかくカリーナは眠ったと。

 ティンリー:隊長は?

         GM:隊長は飛び起きて
            「医者は何処だ〜。」
            と叫びながら飛び出していった。

   ウリエル:それだけ走れるのなら大丈夫ね。

  現行犯ということでカリーナさんは逮捕され、正当な裁きを受けるためにマリエ
ンブルグへ護送されることになりました。

 アーティー:そこなら魔術師なんかもいるだろうし、ちゃんと調べてくれるだろう。

         GM:カリーナさんは逆戻り、と。 君達の方は先に進むんだね?

 ルーティン:戻ったら借金取りが待っておる。

 アーティー:しかし最後までよく分らなかったな。

   ウリエル:結構謎は深そうね。

         GM:でもここで裏の設定をばらすのもなんだしな。

   ウリエル:分らないまま終わるものいいでしょ。 1つの結論は出たけど、それが
            正解だったかは分ってないし。

 アーティー:今回は怪我しただけで収入無しか。

 ルーティン:でも戦利品なら手に入ったぞ。

  一同笑。

         GM:そうそう、例の隊長がね、血を拭くのに懐から出した布が実は…。

  見えざる凶器
                       1997/3/15 まじかる'sオフラインミーティングにて収録


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