ウォーハンマーリプレイ

浮かび上がりし紋章


キャラクター
  ゼップ=シュタイナ
    人間の街道巡視員。
    弓の名人。
  クレイン
    ハーフリングのネズミ取り。
  ホルツ
    ドワーフの無法者。
    一撃必殺の斧使い。
  ビルカ
    エルフの小商の姐さん。
    いつか大きな店を出すのが夢。
  ケロ
    ハーフリングの物乞い。
  タスラズシータン=ドミオハン
    エルフの流れ者。
    事あるごとにラッパを吹く。
  ルーファシェルニアス
    エルフの錬金術師見習い。
    怪しげな薬品マニア。

     セップ:俺は人間の街道巡視員、ゼップ=シュタイナだ。 ゼップと呼んでく
            れ。

   クレイン:おいらはハーフリングのネズミ取り、クレインだよ。 <強力>か
            つ<強靭>という恵まれた身体が自慢。

     ホルツ:わしはドワーフの無法者、ホルツ。  

     ビルカ:うちは小商やってるエルフのビルカや。 みんな、よろしゅう頼むで。

       ケロ:ケロはハーフリングの物乞いだケロ。 大酒飲みだケロ。

   タスラズ:オレはエルフの流れ者、タスラズシータン=ドミオハンだ。

   ルーファ:あー、私はエルフの錬金術見習いのルーファシェルニアスと申しま
            す。

         GM:それでは始めよう。 場面は駅馬車での旅の途中から。 街道巡視員
            のザップ以外は偶然、同じ駅馬車に乗った。

   タスラズ:オレは馬持ってるんだが?

         GM:なら、たまたま同じ方向に走ってる、としよう。

   ルーファ:「あー、揺れますねぇ。 あれ、薬瓶が転がっていってしまいまし
              たぁ。」

       ケロ:物乞いに馬車乗るなんて、そんな金無いケロ。というわけで屋根に
            飛び乗って無賃乗車するケロ。

   クレイン:するとおいらと屋根の上で顔をあわせる。
            「やぁ、御同輩。」

   ルーファ:あー、上に何かいるみたいですねぇ。 そうそう、この薬とこの薬を
            混ぜると上に向かうガスが発生するんです。

   クレイン:こんな所で調合するんじゃないよ。

         GM:馬車はマリエンブルグの町を抜け、トラクバルトの森の中を走って
            いく。

   ルーファ:あー、森ですかぁ。 落ち着きますねぇ。 ずずずずず。

         GM:森に入ったところで街道巡視員が合流する。

     セップ:「ここから先は危険だぞ。」

         GM:護衛のためにゼップが雇われる。 報酬は2金貨。

   タスラズ:オレは馬車のすぐ後ろをついていく。

   ルーファ:えー、スリップストリウムですねぇ。

   クレイン:上から石投げる。

   ルーファ:馬車の中から後ろに煙がもくもく。

   タスラズ:ろくでもない馬車だな。 これはついていく馬車間違えたかな?

         GM:日も暮れてきてもうすぐ馬車宿に着こうかという頃、道ばたに1人
            の男がふらふらと歩いてきた。

     セップ:「おい、そこで何をしている?」

         GM:よく見ると男は結構傷だらけだ。

       ケロ:屋根から飛び押して近付くケロ。 で、<秘密符合>で語りかける
            ケロ。

         GM:何も反応は無い。

     ゼップ:「どうした? 誰にやられた?」

      男/GM:「た、助けてくれろ。 村が、村が。」

    クレイン:「まぁまぁ、これでも食べて落ち着きなよ。」
             とネズミの死骸を渡す。

    ルーファ:「あー、怪我してるんですかぁ? えー、ここに怪我の痛みが一瞬
               のうちに消えるという薬があるんですが。」

      ビルカ:かえって悪化しそう。

     ゼップ:「村がどうした?」

         GM:男は気絶してしまった。

     ゼップ:「とりあえずこいつは馬車に乗せて馬車宿までつれていこう。 誰
              か、応急手当てできないか?」

         GM:ここで<第六感>を持ってる人は<知力>で振ってください。

       ケロ:成功だケロ。

         GM:御者が男を馬車に乗せているところで、ケロは森の奥から何かがや
            ってくるのを感じる。

       ケロ:逃げるケロ。

         GM:何処へ?

       ケロ:馬車の中だケロ。

         GM:では今馬車の外に出てる人には、森の中からゴブリンが5匹ほど出
            てきたのが見える。

     ホルツ:<冷静度>ロール失敗。
            「うお、ゴブリンか! この斧の錆びにしてやるわい!」

         GM:ゴブリンの<反応度>は20。

     ホルツ:う、わしより早い。

  第1ラウンド

   タスラズ:ゴブリンAを切る。 命中して右腕に5点、2回目はクリティカルし
            て胴体に20点。

         GM:まずゴブリンAが消えた。

     ビルカ:「うちは店開くんや。 こんなところで死ぬわけにはいかへん。」
            というわけで荷物の中に隠れる。

         GM:ゴブリン4匹は、ゼップに外れ、タスラズに命中、左腕に5点、ゼ
            ップに外れ、ゼップに外れ。

   タスラズ:<打撃回避>失敗。 1点くらった。

  その後しばらくはPC側優勢のまま戦闘が進み、ゴブリンB,Cが斃される。
  そして第5ラウンド。

         GM:ゴブリンDは一体が森に向かって何やら呼び掛ける。 すると、森
            の奥から、ボクサーの様にガウンを纏い、拳にメリケンサックの様
            な物を装着した巨大なゴブリンが現れる。

   タスラズ:キングゴブリンか。

         GM:キングゴブリンはガウンをすっと脱ぎ払うと、ドワーフに突撃をか
            ける。 右腕に命中、8点のダメージ。

     ホルツ:受け流して2点減点。 6点なら<強靭度>5と防具で止めればノーダ
            メージじゃ。

     ゼップ:キングに弓を撃ちたいんだが?

         GM:乱戦になってるから、1/10の確率でホルツに当る。

     ゼップ:なら撃つ。

     ホルツ:おい。

     ゼップ:やぁ、99が出た。 ホルツに命中だ。 ダメージは6点。

     ホルツ:<強靭度>で5引いて1点のダメージ。

     ゼップ:やった、初ダメージだ。

     ビルカ:喜んでどうするんや! うちは今のであのレンジャーは信用するま
            いと心に決めたで。

     ホルツ:目の前のキングゴブリンよりも後ろから弓を撃った奴を狙いたい気
            分じゃな。

  その後、ケロのスリングでゴブリンDは斃れ、タスラズ、ホルツの攻撃がキン
グゴブリンの<耐久度>を削っていく。
  一方、キングゴブリンがホルツを攻撃するも、ホルツは<打撃回避>に成功し
ダメージを受けない。 が…。

     ゼップ:キングゴブリンに弓。 やぁ、また90以上だ。 ゼップに当って9点
            だな。

     ビルカ:おいおい。 うちは金輪際あんたは信用せえへんで。

     ホルツ:あと<耐久度>2点残りじゃ。

   クレイン:ドワーフじゃなけりゃ、死んでるぞ。

   ルーファ:あー、ドワーフさんって頑丈なんですねぇ。

     ゼップ:もう射撃は止める。

     ビルカ:当然や。

     ゼップ:充分戦果は挙げた。

     ビルカ:戦果ちゃうやろ!

         GM:キングはホルツに1回命中。

     ホルツ:避けた。 前からの攻撃なら避けられるんじゃ、前からなら。

  …という様なアクシデントはあったものの、一行はダメージを受けることなく
キングゴブリンを斃す。

     ゼップ:「どうやら皆無事のようだな。 良かった良かった。」

     ホルツ:「キングゴブリンからはダメージは受けなかったはずなのじゃが、
              どうしてわしは怪我してるんじゃ?」

     ゼップ:「やぁ、ゴブリンは強敵だったな。」
            巡視隊の公式記録では全てゴブリンにやられたことにしておこう。

     ビルカ:ゴブリンは弓矢なんて持っとらんかったやろうが。

     ゼップ:「さぁ、馬車宿に急ぐぞ。」

   ルーファ:「あー、お医者さん探さないといけませんねぇ。 えー、この薬を
              飲めば痛みは消えますが、飲んでみます?」

       ケロ:きっとちゃんと調合した薬じゃないんだケロ。

   クレイン:痛みと同時に意識も消えそうだね。

         GM:やがて馬車は“夜明けのキックオフ亭”という宿に着く。 なかに
            は何人か酒を飲んでいる。 ゼップの所属する街道巡視員の隊長も
            いた。
            「おお、ゼップじゃないか。」

     ゼップ:「途中ゴブリンに襲われましたが無事駅馬車を護衛してきました。」

     ビルカ:無事とちゃうやろ。

     ホルツ:部下の不始末は隊長に責任取ってもらいたいところじゃ。

    隊長/GM:「それはご苦労だったな。」

     ゼップ:「残念ながら、怪我人が1名でました。 それから、おそらくゴブリ
              ンにやられたと思われる重傷者を1人、街道で見つけたので保護
              しています。」

    隊長/GM:「それはついてるぞ。 今、この地の領主が巡回のためにこの宿に
              泊ってるんだ。 領主お抱えの医者がいるから診て貰えるぞ。」

     ゼップ:ではまず拾ったのを診てもらおう。 かなりの重傷だと思われるが。

   タスラズ:でも街道に飛び出すだけの元気はあったわけだからな。

         GM:とりあえず手当てしたので軽傷レヴェルまでには回復した。

     ゼップ:なら話は聞けるか?

         GM:話を聞いてみると、この人はトラクバルドの森の中にあるトルテ村
            という開拓村に住むバッジオという男らしい。

       ケロ:「どうして傷だらけだったケロ?」

     ビルカ:「村が危ない、とか言うとったな?」

バッジオ/GM:「一昨日の晩、村がゴブリンに襲われただ。 おらはなんとが逃げ
              られたんだども、村の皆がどうなったら分らねぇだ。」

   ルーファ:「あー、つまり他の方達を見捨ててこられたんですね。」

     ビルカ:「ゴブリンか。 それは森林警備隊の仕事やな。」

     ゼップ:「領主が来てるのなら領主の仕事だ。 領主には領民を守る義務が
              あるのだから。」

         GM:領主は
            「ああ、それは穏やかではないな。 だが、今ちょっと他でもトラ
              ブルがあってな、派遣できる人材がいないのだ。 そこでものは
              相談なのだが、腕に覚えがあるのなら様子だけでも見てきてくれ
              んか?」
            とか言いながら、“$”と書かれた袋をドンと置く。

     ゼップ:“$”と書くんじゃない、“$”と。

         GM:さらに領主は宿に貼り紙を出す。
            『調査に行ってくれる一団には金貨30枚』

   タスラズ:貼り紙? ふっふっふ、<読み書き>持ってるぞ。
            「よし、30枚なら行くぞ。」

   ルーファ:「あー、森の中へ行くんですねぇ。 えー、では行きましょうか。」

     ゼップ:怪我した村人は案内できるのか?

         GM:包帯だらけだけど、案内だけならできる。

     ビルカ:な、この村で薬買える? 薬草とか仕入れときたいんやけど?

         GM:小さな薬屋ならある。重傷用が金貨3枚、軽傷用が金貨1枚。

     ビルカ:うち、<値切り>っちゅう技能があるんやけど?

         GM:では<協調度>+10で振って。

     ビルカ:成功や。

    店主/GM:「じゃ、両方とも半額にしてやるよ。」

     ビルカ:半額? もちろん買い占めるで。
            「おっちゃん、じゃ軽傷用16に重傷用6な。」

    店主/GM:「へい、毎度。」

     ビルカ:これで全財産使ったで。

       ケロ:太っ腹だケロ。

     ホルツ:ということは飯も食わずに薬草食うわけだ。

   ルーファ:「あー、私も少し欲しいですねぇ。」

    店主/GM:「悪いね、今ので売り切れだよ。」

     ビルカ:「兄ちゃん、兄ちゃん、薬草欲しいんやったら売ったるで?」

   ルーファ:「あー、それでは重傷用と軽傷用を1つずつ貰えますか?」

     ビルカ:「全部で4金貨やで。」

   ルーファ:「おや、結構お安く買ったんじゃありませんでした?」

     ビルカ:「そんなん、商売は安く買って高く売るのが基本やで。 別に要ら
              へんのやったらかまへんで。」

   ルーファ:「えー、ところであなた、お金使い切っちゃったんじゃありません?
              ここで売れないと今夜の宿代はどうなります?」

       ケロ:互いに足下見合ってるケロ。

     ビルカ:うちの懐ぐあいあんた知ってるわけないやろ?

   ルーファ:あー、それもそうですねぇ。
            「あー、それじゃ、その値段で買います。」
            早めに買っておかないと高くなりそうですねぇ。

     ビルカ:「おおきに。」
            ほな、薬草持って調査隊についていくで。
            「薬欲しかったらいつでも言うてや。 売ったるで。」

         GM:翌朝になった。 軽傷状態の人は<耐久度>を1点回復させて。

   タスラズ:よし、それで全快だ。
            「ああ、今日もいい天気だ。 ラッパを吹こう。」

         GM:調査団に行くのは?

       ケロ:ケロはここで物乞いしてるケロ。

         GM:金が欲しいなら調査団に加われば?

       ケロ:楽して金が欲しいケロ。 だから物乞いしてるケロ。

   クレイン:おいらは馬車の荷物の影で寝てる。

       ケロ:というわけでハーフリング2人は行かないケロ。

   タスラズ:よし、ラッパを吹きながらいくぞ。

     ビルカ:「ほら、ゼップ、前に立ち。 あんた隊長やろ。」

     ゼップ:「弓使いの俺が前に出てもしかたないだろうが。」

     ビルカ:「うちはあんたの前に立つのは嫌やで。」

         GM:村に向かって歩いてるとやがて夜になった。 では調査団に向かっ
            た人は<反応度>ロール。

     ホルツ:ドワーフに<反応度>など求めるんじゃない。

   タスラズ:ふっ。 <反応度>64だ。 成功。

         GM:タスラズは、進行方向に稲光がビカビカ光ってるのに気付いた。
            朝になると稲光は収まった様だ。

   タスラズ:何だったんだ?

         GM:お昼くらいには村についた。 村人が畑耕してるのが見える。

   ルーファ:「あー、普通の村の風景みたいですねぇ。」

     ゼップ:案内人のバッジオに聞いてみよう。
            「おい、襲われたんじゃなかったのか?」

   タスラズ:「話が違うぞ。」

   ルーファ:「あー、何も無かったみたいですねぇ。 じゃ、事件解決ですね。」

   タスラズ:「では帰るか。」

         GM:バッジオは村人Aに声をかける。 で、何やら村人Aと話してる。

     ビルカ:どんな話してるん?

         GM:村人Aが言うには、ゴブリンは何も盗らずに帰っていったそうだ。
            だが、<第六感>を持ってるホルツはこの村全体から何が嫌な感じ
            を受ける。

     ゼップ:襲われた様子はあるんだな?

         GM:壊された建物などが見受けられる。

     ゼップ:死傷者が何人でたか確認しておこう。

         GM:死亡者は4人、怪我人は10人ほど。

     ビルカ:「うち、薬の行商やってんねんけど、買わへんか?」

  村人A/GM:「いんや、この村の司祭様が一通りの治療さしてくださっただ。」

     ゼップ:「うーん、しばらく様子を見るか。」

   バッジオ:「では取りあえず村長さんとこへ案内するだ。」

         GM:村長の家は村の中心にあるわりと大きな家だ。 横にはシグマーの
            神殿がある。
            「これはこれは遠い所よく来てくださっただ。」
            村長の奥さんがお茶を出してくれる。 村長も奥さんも頭に包帯を
            グルグルに巻いている。

     ゼップ:「ゴブリンに襲われたそうだが?」

         GM:<第六感>を持ってる者は村長からも怪しい感じを受ける。

     ゼップ:「ゴブリンは何しに来たんだ?」

    村長/GM:「何かを探していた様ですだが、何も見つからなかったみてえで引
              き上げていっただ。」

   ルーファ:「えー、探し物ですか。 何を探していたんでしょうねぇ。 あー、
              美味しいお茶ですねぇ。ずずずずず。」

       ケロ:お茶飲んで大丈夫だったケロ?

   ルーファ:えー、飲む前に反応紙入れてみましたけど、反応ありませんでした
            よ。 ほら、青いままでしょう?

     ゼップ:「うーん、何か妙だな。」

     ビルカ:「村から出ていくふりして、観察したらどうや?」

     ゼップ:「よし、そうしよう。」
            案内してきたバッジオ君には村に帰ってもらって、我々は村の外で
            夜営しよう。

   ルーファ:じゃ、<長視野>があるので半径500kmほど離れたところから村
            を観察しましょう。

     ゼップ:何処まで離れる気だ、何処まで。

         GM:さて、村を出てから改めて考えてみると、村の中で若い女性の姿を
            見掛けなかったことに気付く。

   タスラズ:ああ、そういえば。

   ルーファ:あー、そうですねぇ。 村長といえば、必ず10代の娘さんがいるも
            のなんですよねぇ。

  一同笑。

         GM:もう1点、村人は全員、頭に包帯巻いてるとか、帽子被ってるとか、
            バンダナ付けてるとかしてた。

   タスラズ:皆頭隠して尻隠さず? しかたがない、ラッパをふこう。

     ビルカ:こんな所で吹くんやない!

   タスラズ:いや、ラッパを拭くだけだ。

   ルーファ:あー、拭くのなら、この薬塗っておくとピカピカに光りますよ。

   タスラズ:それはやめてくれ。

   ルーファ:塗りませんか? あー、この光、殺菌効果もあるんですよ。

   タスラズ:よけい恐い。

         GM:そんなことをしていると夜になる。 完全に陽が落ちた頃、村の上
            空に黒い雲が現れ、稲光を放ちはじめる。

     ビルカ:「昨夜もあったけど、あれ何やろな?」

   タスラズ:「鬼火ともまた違う様だな。」

   ルーファ:「えー、村で何が起ってるんでしょうねぇ。」

         GM:村を見ていると神殿からオークが出てくる。 で、何やら怪しげな
            機械をエッホエッホと持ってきて、村の広場に据える。

  オークが持ってきたのはかまくらの様な形状のものであった。 前面には両開
きのドアらしき物があり、頂上にはアンテナ状の物が見えた。 前面に赤いラン
プが点灯してる。

     ビルカ:「あれ、何や?」

         GM:しばらくすると、村人達に両腕を抱えられてバッジオが運ばれてく
            る。
            「何をすっだ、離せ、離すだ。」
            とか言いながらバッジオはずるずると引き擦られていく。

     ビルカ:「あれ、助けなまずいんとちゃう?」

   ルーファ:あー、今村人は何人くらいいます?

         GM:2,30人。 男の村人は全員いる様だ。 相変わらず若い女性の姿は見
            えない。

     ゼップ:2,30人が相手では見てるしかない。

     ビルカ:村人は今も帽子被ってるん?

         GM:全員帽子なりバンダナなりヘルメットなり被ってる。

  一行が見ている中、バッジオは機械の中に放り込まれてしまう。 オーク達は
さらに神殿の中から何か奇妙な装置−言ってみれば自転車の様な物−を出してく
ると、かまくらの様な機械に接続する。 そして、オーク達はその装置にまたが
り、一生懸命シャカシャカとその漕ぎだのであった。

  一同笑。

         GM:オークが漕ぐと、機械の全面の赤いランプが緑に変わる。 上空の
            黒雲からピキピキ、ピキピキという音がしたかと思うと、稲妻がア
            ンテナに落ちる。
            『チーン』
            そして機械は止まった。

       ケロ:焼き上がりだケロ。

         GM:機械の扉が開いてバッジオが中からよろよろと出てくる。
            「バッジオ、これでおみゃぁもわしらの仲間だで。」
            <長視野>を持っている人は、バッジオの額にこの様なマークが浮
            かび上がったのが見える。

  バッジオの額に浮かび上がったマーク。それは…

  (混)

  一同爆笑。

     ビルカ:な、なんて分かり易いマークや。

       ケロ:分かり易過ぎるケロ。

   ルーファ:あー、それで頭にいろいろ被っていたんですねぇ。 えー、あの機
            械を壊すなりすれば元に戻せるんでしょうか?

    村長/GM:「よっす、後は儀式の成就さ待つだけじゃ。 それでは解散。」
            村人達はそれぞれ家に帰っていった。オークは機械と自転車の様な
            装置を神殿に運び入れる。

     ゼップ:「よし、夜明け頃の皆が寝入ったときを見計らって襲撃しよう。」

     ビルカ:「何や、儀式がどうたらこうたら言うとったな。 隊長、放ってお
              くとまずいで。」

     ゼップ:「何処かで儀式してるのかもしれんが、今は手が出せん。 皆が寝
              るのを待って、こっそり1件1件回って潰していくんだ。」

     ビルカ:「それにしても女の人の姿、全然見かけへんな。神殿にいるんちゃ
              うか?」

     ゼップ:「その可能性もあるが、今は待つしかない。1時間もすれば皆寝る
              だろう。」

  1時間後、一行は寝静まった家々に侵入し、片っ端から村人を縛り上げていく。

     ゼップ:縛ったついでに頭の被り物を取ってやろう。

         GM:やはり額にはこういうマークが浮かんでいる。

            (混)

       ケロ:ゴシゴシ擦ってみるケロ。 ケロはこの場にいないから、誰か他の
            人がするケロ。

         GM:消えない。痣みたいな感じで、浮かび上がってきてる様だ。

   ルーファ:あー、上から墨で塗り潰したら駄目ですか?

     ゼップ:浮かんできてるものを上から消しても無駄だろう。

  やがて、全ての村人は縛り上げられた。

     ゼップ:村長に聞いてみよう。
            「さぁ、説明してもらおうか。」

   ルーファ:「あー、この額のマークは何ですか?」

    村長/GM:「混沌はええだで。」

     ビルカ:「儀式って何してるんや?」

    村長/GM:「この村さ拠点にして、混沌の力さ広めるための儀式だ。」

     ビルカ:「首謀者は誰や?」

    村長/GM:「わしの口からは言えねぇだ。」

   ルーファ:「あー、ここにしゃべりたくなる薬があるんですが、飲んでみます?」

    村長/GM:「混沌は完璧だ。 市民、あんたはそれを疑うだか? 市民、それは
              反逆だで。」

     ゼップ:「駄目だ、完全に洗脳されている。あまりこいつ尋問しても無駄そ
              うだな。」

     ビルカ:「ほなあとは神殿やな。」

     ゼップ:「外から火を付けるという手もあるな。」

   ルーファ:「えー、まだ女の人の行方が分かっていませんよ。」

     ゼップ:「そうだな。調査しないわけにはいかんか。」
            この辺がシャドウランとかだと火を付けて終わるんだが。

  一同笑。

         GM:神殿の入り口にはシグマーの紋章があったんだけど、それが塗り潰
             されて他の紋章が書き加えられている。

   ルーファ:「あー、これは殺戮の神、コーンの紋章ですねぇ。 ということは、
              いなくなった女の人は…。」

     ホルツ:コーンか。快楽の神ストラーネッシュだったら楽しかったんだが。

     ビルカ:その場合繁殖目的で女の人使われてるんやろうな。

   ルーファ:えー、それは楽しくないと思いますよ。

     ゼップ:「よし、突っ込むぞ。」
            神殿の扉を蹴り開けて中に飛び込む。

         GM:中には箒を持ったオークが2匹いる。

     ホルツ:混沌のくせに掃除していたのか。

     ゼップ:斬りかかる。

  不意をつかれたオーク2匹はあっという間に切り伏せられる。

         GM:箒しか持ってないのでは戦えるわけないな。

     ゼップ:では神殿の奥へ向かおう。

         GM:奥にはシグマーの祭壇がある。その上にはシグマー神官の死体が逆
            さ吊りにされている。

     ゼップ:とりあえず降ろしてやるか。

     ビルカ:機械は?

         GM:奥に置いてあった。

     ホルツ:「壊していいのかのう?」

   ルーファ:「あー、どういう機械なのか分かりませんとねぇ。」

     ビルカ:どっかに地下室とか無いか?

   ルーファ:あー、床を調べてみましょう。

         GM:床を調べると、一ヶ所動くところがある。

   ルーファ:「あー、この床、動きそうですよ。」

     ホルツ:動かしてみる。

         GM:床板を動かすと、下に降りる階段があった。下はくらい。

     ゼップ:俺は<暗視>がある。

   ルーファ:あー、エルフである私も持ってます。

     ホルツ:当然ドワーフもじゃ。

     ゼップ:なんだ、ならこのパーティ、灯りは要らないんだ。

  下に降りていくと、灯りのついた地下室があった。 床には五芒星が描かれて
おり、その頂点一つ一つには女の人の死体でピラミッドができていた。

         GM:五芒星の中央にはいかにもケイオスビーストマンという風貌の男が
            何やらごにょごにょ唱えている。

     ビルカ:やってまえ。

  第1ラウンド。 一行の不意討ちの飛び道具が飛ぶ。

     ゼップ:命中だ。5点。

ケイオスビーストマン/GM:
            「チッ、邪魔者ガ入ッタカ。」

     ゼップ:「お前の企みは砕かせてもらうぞ。」

ケイオスビーストマン/GM:
            「フン、オ前ラノ相手ハコイツラダ。」
            すると五芒星の中から、2体のケイオスビーストマンが現れる。1体
            は腕が4本、もう1体はライオンの様な脚をしている。

  第2ラウンド。 ライオンの脚のケイオスビーストマンの攻撃がゼップに命中す
る。

     ゼップ:受け流し失敗だ。 3点ダメージを受けてしまった。

     ビルカ:うちはゼップに薬草渡すで。
            「1金貨貸しやからな。」

  第3ラウンド。

   タスラズ:4本腕にクリティカルだ。 胴体に17点。

         GM:それで4本腕は斃れた。 ライオン丸はホルツに命中。頭に7点。

     ホルツ:<強靭度>と鎧で全部止めたぞ。

     ビルカ:固い頭やな。

  第4ラウンド。

          GM:ライオン丸はホルツの右腕に6点。

     ホルツ:全部止めた。

     ビルカ:ほんま、固いな。

     ホルツ:お返しじゃ。 ライオン丸の左腕に12点。

         GM:それでライオン丸は斃れた。

  タスラズ,ホルツがケイオスビーストマンと戦っているの間、ゼップ達は五芒
星に注目していた。

     ゼップ:五芒星は何で描いてある?

         GM:コーン信者の五芒星だから当然血。

     ゼップ:五芒星を消そうとする。

         GM:消そうとすると、五芒星の中に睨み付ける目が浮かんでくる。とい
            うわけで<恐怖>判定。

     ゼップ:失敗。 凍り付いてしまった。

     ビルカ:うちも消すで。 …あかん、うちも凍り付いてしもた。

   ルーファ:えー、目に向かってスリング撃ちます。

         GM:その前に<恐怖>判定。

   ルーファ:あー、失敗です。

  恐怖に凍り付く一行。 しかし、やがて恐怖から脱し、五芒星を消すことがで
きた。

      目/GM:「止メロ…。」
            五芒星を消すと、目は消えていった。

  一方、タスラズ、ホルツはケイオスビーストマンの親玉に向かう。

   タスラズ:親玉に1回命中。

         GM:<打撃回避>した。 親玉の攻撃は1回命中。

   タスラズ:<打撃回避>した。

ケロ:いい勝負だケロ。

  <打撃回避>や<受け流し>のため、お互い中々ダメージを与えられないまま
戦いが続く。 そして第11ラウンド。

         GM:タスラズの左足に命中、9点のダメージ。

   タスラズ:それは<耐久度>-1になってしまう。 <運命点>使って当たらなか
            ったことにする。

     ホルツ:脚に命中、10点じゃ。
  
         GM:脚が吹っ飛んだ。 それで親玉は死亡だ。

   タスラズ:よし、勝利のラッパを吹くぞ。

     ゼップ:どうやらけりはついたな。 村人の様子を見にいこう。

    村長/GM:「わ、わしは今まで何をしていただ?」
            村人達の額のマークは消えている。

     ゼップ:しかし若い女が皆殺しになったのではこの村も終わりだな。

     ビルカ:ほな、あの機械壊しとこか。

     ゼップ:では機械を叩き壊す。

         GM:すると、中から赤く脈動する石が出てくる。

   ルーファ:「あー、これはワープストーンですねぇ。混沌の欠片です。」

     ゼップ:破壊しよう。

         GM:壊そうとしても、カーンと跳ね返される。

   ルーファ:「あー、困りましたねぇ。」
            神殿の中に混沌を押さえる札か何かありませんか?

         GM:効果があるのかよく分からない札ならあった。

     ゼップ:「何だ、この札は?」

   ルーファ:「“悪霊退散”だそうです。こっちは“家内安全”ですねぇ。」

     ゼップ:なら石は箱に入れて気休めにその札を貼っておこう。 持ち帰って
            領主に渡せば処分してくれるだろう。

         GM:誰が持っていくの?

   ルーファ:箱にロープ結んで引き擦っていったらどうですか?

         GM:途中で切れるよ。

     ビルカ:ほな、うちが持っていく。

         GM:では<抵抗度>+20で振って。

     ビルカ:成功したで。

         GM:くらっと来たけど、何ともなかった。

  戻ってきた一行は、領主に村での出来事を報告する。

     ゼップ:かくかくしかじか。
            「〜というわけで残念ながら村の若い女性を救うことはできません
              でした。」

     ビルカ:「で、こんな石を見つけたんや。」

   ルーファ:「ワープストーンみたいです。」

    領主/GM:「おお、そうか。よくやってくれた。こんな物を放っておいたら、
              どうなってるか分からないところだった。」

     ビルカ:「ほな、危険手当出る?うちが持ってきたんやで。」

         GM:領主は最初の約束の金貨30枚に加えて、さらに金貨20枚を渡してく
            れる。さらにビルカには金貨5金貨渡す。

     ビルカ:よっしゃ。 これを元手に店開くで。

  こうして混沌を退治した一行は報酬を得、それぞれの目的のために進んでいく
のであった。

       ケロ:ところで、ケロはどうなったケロ?

         GM:3日間物乞いしてた君は、銀貨25枚手に入れた。

       ケロ:実入りがいいケロ。

   クレイン:おいらはずっと寝てたから報酬無し。 ま、なんとかなるさ。

     ビルカ:幸せやなぁ、あんた達って。

  浮かび上がりし紋章
                       1998/6/13 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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