ウィッチクエストリプレイ

『XVI. 宝石』パラレルII


キャラクター
  シルヴィー 13才
    新聞配達屋さん。 得意の走りで誰よりも早くお届けします。
    …どうして飛ばないのでしょうか?
  アイス  1才 ♀
    緑の猫。
  アスタ 13才
    ディールの町の図書館の司書さん。
  イータ 1才 ♂
    銀地に胸に白い三日月。 忍猫とのことです。
  アルシムク 13才
    火消しさん。 ちょっとぼぉっとしています。
  リアラ 1才 ♀
    正当派の黒猫。 でも性格は…。


今回は『XVI. 宝石』パラレルIと同一のシナリオです。 いってみればパラレルワールドといったところでしょうか。 見比べてみると面白いかもしれません。
ディール諸島と呼ばれる島々がありました。 諸島の中心にディール本島、そ れを取り巻く様に無数の島が点在しています。 今日は1月の21日。 明日22日はディール本島の中央にそびえる火山、ディール 火山の上に魔女達が集まって魔女夜会が開かれます。 新米の魔女さん3人がデビ ューすることになっています。 アルシー:「わたしももう13才。魔女として一人前になるの。」 リアラ:「とても13才には見えませんけどね。」 アルシー:「あなたももう1才なのに…。」 リアラ:「わたくしはちゃんと年相応に成長してますわ。」 アルシー:「…あなたの育て方、間違えたと思うの。」
GM:シルヴィーが新聞配達から帰ってくると、下宿のポストに手紙が一 通入ってる。 シルヴィー:あたし宛て? GM:ところが住所も宛名も書いてない。 シルヴィー:ポストはあたしだよね? アイス:「怪しい手紙にゃ。」 GM:裏には差出人らしき名前が書いてある。 レアナ、だそうだ。 アイス:「女の人? ならストーカーじゃないにゃ。」 シルヴィー:「でも今のご時世じゃ分からないよ。」 アスタ:磁石を近付けてみるの。 剃刀入りならくっつくの。 リアラ:そう思って磁石近付けたら中身はディスクでデータ壊すんですわ。 GM:<魔女の力>で振って。 シルヴィー:2レヴェル成功。 GM:レアナというのはこの地区の魔女夜会の会長を務めてる中魔女様。 ディールの町で喫茶コーナーのある本屋を経営している。 手紙と か、書き物が好きな人だそう。 アスタ:レアナさんて何才くらいの人? GM:見た目は20代後半。 実際の年は分からない。 アイス:見た目は若いけど中身はお婆さんだにゃ。 イータ:案外逆かもしれませぬ。 シルヴィー:見た目は大人だけど中身は子供? GM:そんなこと言ってると突然紙飛行機が飛んできて頭にぶつかってく るよ。 シルヴィー:とりあえず取り出して朗読するね。 GM:声に出すの? シルヴィー:書いてあるものは声出して読む癖あるんだ。 『明日の夜7時からディールの山の中腹の広場で魔女夜会があります。 遅れな い様に来てください。 魔女夜会に来れるのは魔女だけですので、パートナー の猫さんにはお留守番してもらってください。』 シルヴィー:ふぅん、アイス連れていっちゃ駄目なんだ。 『P.S.箒で飛ぶ練習はちゃんとしてますか?』 シルヴィー:どきっ。 お見通しなのかな? リアラ:ご主人様も飛べるといいですわね。 アルシー:飛べるといいの。 GM:他の2人の魔女さんのところにも同じ様に手紙が来てる。 リアラ:「ご主人様、今から出発した方がいいんじゃないかしら?」 一同笑。 GM:まだまる1日あるよ。 リアラ:「歩いていくんじゃ時間かかりますわ。」 アルシー:「余計なお世話なの。 でも明日の昼には出発しようと思うの。 お 弁当の用意するの。」
シルヴィー:わざわざ手紙出してくれたことだし、お礼も兼ねてレアナさんの所 へ挨拶に行くね。 レアナさんの本屋はディールの町、大通りから路地を一つ入った所にあります。 入り口には本とティーカップを象った看板がかかっています。 シルヴィー:ここかな? GM:店の前に来ると、扉がひとりでに開く。 シルヴィー:なら入る。 GM:店の中にはカウンターがあって、本棚が、ある。 その向こうにも 本棚がある。 さらにその向こうにも。 イータ:無限書庫であるな。 シルヴィー:部屋の中に消失点があるんだ。 GM:「あらいらっしゃい。」 声をかけてきたのは白っぽい服を来た20代後半くらいの女性。 首に は茶色いスカーフを巻いている。 「シルヴィーさんね?」 シルヴィー:「は、はい、そうです。 こちらがアイスです。」 ちょっと緊張してる。 アイス:「にゃあ。」 GM:「ようこそ。 私がレアナです。」 カウンターには全体に白っぽいんだけど、首の周りだけ茶色いペル シャ系の猫がいる。 「こちらはマイクロフト。」 マイクロフトはすごく爽やかな青年、という感じで 「やぁ、君が新しい魔女さんのパートナーだね?」 リアラ:歯がキラリと光るんですわ。 シルヴィー:「お手紙、どうもありがとうございました。」 レアナ/GM:「わざわざ来てくれたんですか。どうぞそちらに掛けてください。」 テーブルには椅子と小さい椅子がある。 アイス:小さい椅子に座るにゃ。。 GM:すると椅子がすぅっと伸びてテーブルに合う高さになる。 シルヴィー:便利な椅子。うちもこれ欲しいな。 GM:実はその場で魔法かけてるだけなんだけど。 シルヴィー:あ、そういうことなんだ。 GM:テーブルの上にはお茶が置かれている。 「お茶で良かったかしら?」 シルヴィー:「は、はい。」 緊張してるんで味はあんまり分からない。 レアナ/GM:「今日は他には?」 シルヴィー:あれ? 何しに来たんだっけ? レアナ/GM:「明日のこと聞きにいらしたの?」 シルヴィー:「は、はい、そうなんです。」 レアナ/GM:「魔女夜会というのは、月に1回、その地方の魔女達が集まって、 その月にあったことを話し合います。 その後はお茶を飲んだり お菓子を食べたりします。 魔女だけの集会なのでそれ以外の人 は参加できません。」 リアラ:結界が張ってあるので下手に近付くと黒焦げになるんですわ。 レアナ/GM:「会場は山の上ですので、皆さん箒で飛んできます。 ただ新米魔 女さんの場合、飛ぶのを失敗する、というケースが多いんです。」 シルヴィー:どきっ。 アイス:「失敗したら《猫の穴》にゃあ。」 レアナ/GM:「ええ、《猫の穴》使って来る人もときどきいますわ。」 シルヴィー:どきどきっ。 リアラ:でもこの中ではシルヴィーが一番飛ぶのうまいんですわ。 シルヴィー:「持っていかなければならない物はありますか?」 レアナ/GM:「料理やお茶菓子はこちらで用意しますので、別に特に必要な物は ありませんわ。 そうそう、いつもお菓子が余りますから、袋は 持って来た方がいいと思いますわ。」 シルヴィー:「お菓子入れる袋ですね。 わかりました。 それでは明日はよろし くお願いします。」 マイク/GM:「また来てくれよ。」 と歯がキラリ。
22日になりました。 アルシー:昼前には出発するの。 一同笑。 GM:魔女夜会は7時からだけど。 リアラ:歩いていったらそれくらいかかると思いますわ。 アルシー:わたし<猫いらず飛行>1しか無いの。 とりあえず飛んでみようと はするの。 (コロコロ) 成功なの。 リアラ:「ご主人様が飛べるなんて珍しいこともあるのですわね。」 GM:飛んでいけば1時間もかからずに着く。 アルシー:着いたところでお弁当にするの。 GM:会場になる広場は何人かの魔女が準備してるよ。 アルシー:ならお手伝いするの。 レアナ/GM:「あら、手伝ってくださるために早く来たのかしら? いい心掛け ですわ。」 アルシー:「ええ、そうですの。」 レアナ/GM:「ひょっとして、飛べないかもしれないからって早くに出発したら、 まちがって飛べてしまったとか?」 アルシー:ぎくぎくっ。
イータ:「アスタ殿、登城の時間でございまする。」 アスタ:「では行ってきます。」 私も<猫いらず飛行>1しかないわ。 (コロコロ) でも成功。 GM:これで一番飛べるはずのシルヴィーが飛べないってのはありそうだ な。 シルヴィー:う、緊張する。 アイス:手のひらに“人”って書いて飲み込むにゃ。 シルヴィー:<猫いらず飛行>は6レヴェルあるから大丈夫…。 (コロコロ,コロ コロ,コロコロ…) 失敗…。 一同笑。 シルヴィー:きっと箒の手入れが悪かったんだ。 GM:どうする? 急がないと遅刻だよ? アイス:「《猫の穴》出してあげるにゃ。」 シルヴィー:走っていく! <走る>1レヴェル成功。 GM:ならなんとか時間に着けた。 シルヴィー:「ぜいぜい。」 GM:レアナさんがタオル持って迎てくれる。 「疲れたでしょう?」 シルヴィー:「魔女は…飛ぶものだという常識に…挑戦してみま…した…。」
よくやくたどり着いた山の上で、新米魔女さん達の初めての魔女夜会が始まり ます。 アルシー:「はじめましてですの。 アルシムクと申しますの。 アルシーと呼 んでくださいなの。」 <礼儀作法>は1レヴェル成功なの。 アスタ:「私はアスタといいます。 ディールの町の図書館で司書をしてい ます。」 <礼儀作法>で2レヴェル成功。 GM:皆はなんて礼儀正しいお嬢さん達だ、と感心してる。 シルヴィー:ああ、まずい。 あたしだけ飛んでこれなかったし。 「シルヴィーと言います。 ディールの町で新聞配達をしていま す。 皆さん、是非うちの新聞を取ってくださいね。」 あ、思わず勧誘してしまった。 GM:何人か 「うちも取ってるわよ。」 という声があがる。 アスタ:なら私も宣伝しておくわ。 「ディール中央図書館では一万冊の増冊を行いました。 ふるって ご利用ください。」 リアラ:さらにここで延滞者の発表をすればグッドですわ。 GM:新米魔女さんの自己紹介が終わると、魔女達は今月起った事件の話 とか…。 リアラ:来月起る事件の話とか。 一同笑。 GM:そんなことを報告しあう。 それが終われば後は普通のパーティ。 やがてお開きになる。 アルシー:「皆さん、火の始末はちゃんとするの。」 GM:お菓子が結構余ってる。 シルヴィー:しまった、袋忘れた。 アルシー:《袋よ出るの》。 GM:サンタクロースが背負ってる様なでっかい袋が出てきた。 アルシー:ごっそりと袋に詰め込むの。 シルヴィー:「アルシーさん、あたし袋忘れてきちゃったの。 あたなの袋に、 わたしの分も入れてくれない?」 アルシー:「あなたも出せばいいの。」 シルヴィー:「それもそうだね。」 《バスケットよ出ろ!》 アスタ:《かぼちゃパイさん、イチゴパイさん、私の家にいらっしゃい》。 GM:パイが浮かんでアスタについてくる。 アスタ:では飛んで帰るわ。 <猫いらず飛行>はまた成功。 GM:アスタの後をパイがついていく。 リアラ:オプションですわね。 シルヴィー:<猫いらず飛行>2レヴェル成功。 これが行きにできたら良かった のに。 アルシー:わたしも飛ぶの。 …失敗なの。 リアラ:ご主人様、わたくしがいないとどうしようもないんですのね。 シルヴィー:「袋が重いんじゃない?」 GM:レアナさんがやってきて、 「欲張るんじゃありませんよ。」 袋が小さくなる。 アスタ:で、気が付けばレアナさんが大きな袋を背負ってる。 GM:レアナさんはそんな豪快なことはしない。 シルヴィー:「お先に。」 アルシー:歩いて帰るの。
アスタ:「ただいま。」 イータ:「お帰りなさいませ、アスタ殿。」 GM:アスタの後ろにはパイがついてきている。 アスタ:「お土産よ。」 イータ:浮かんでるのを食べるのですかな? リアラ:どうせなら、パイに“私の口に入りなさい”って命じればいいです わ。 一同笑。
GM:さてある日。 またポストに手紙が入ってる。 イータ:「アスタ殿、矢文が来ておりまする。」 一同笑。 GM:そう言うと手紙が本当に矢文になる。 一同笑。 アイス:格好いいにゃ。 リアラ:なら 「ご主人様、eメールが来ていますわ。」 GM:それは流石にない。 アスタ:そんなこと言うとリンクが切れるわ。 GM:差出人はもちろんレアナさん。 ちょっと頼みたいことがあるので、 店まで来て欲しい、とのこと。
アルシー:飛んでいくの。 リアラ:「飛べるといいですわね。」 アルシー:「飛べるの。 わたしは魔女なの。」 リアラ:「そういえばそうでしたかしら?」 アルシー:「わたしが魔女じゃなかったらあなたと話せないの。」 リアラ:「外見人間、中身猫、という可能性もあるんじゃないかしら?」 アスタ:あなた達って、すごく心暖まる関係なのね。 アルシー:<普通に飛ぶ>失敗、<高く飛ぶ>失敗、<曲芸飛行>失敗。 あ とは<重い物を乗せて飛ぶ>なの。 GM:何を乗せて飛ぶ? アルシー:《漬物石よ出るの》。 一同笑。
イータ:「アスタ殿、時間でございまする。」 アスタ:箒で飛ぶのは失敗したらか魔法を使うわ。 《犬鷲になれ》。 バサ バサ。
GM:レアナさんの喫茶店に3人ほぼ同時に着く。 マイクロフトが出てき て 「やぁ。」 と歯がキラリ。 リアラ:《猫かぶり》で<美しさ>+5ですわ。 一同笑。 マイク/GM:「ほぅ…。」 ちょっと気を奪われてる様だ。 リアラ:「今度鰹節でもご一緒しません?」 マイク/GM:「お誘いありがとう。」 また歯がキラリ。 イータ:格好いい男性なんでございますな? 「マイクロフト殿、アニキと呼ばせていただきたい。」 一同笑。 マイク/GM:「い、いや、それは勘弁して欲しいな。」 シルヴィー:なんか猫達、妙な空間作ってるね。 GM:レアナさんが紅茶を運んでくる。 アイス:猫には冷たいのにゃ。 GM:特に注文が無ければアイスティー。 アイス:ミルクがいいにゃ。 GM:なら紅茶だったのがいつの間にかミルクになっている。
アルシー:「お仕事って何なんですの?」 レアナ/GM:「こんな手紙が来たんです。」 シルヴィー:朗読するわ。 『私はミーグの村のフィーナと申します。 最近非常に困ってます。魔女さん ならなんとかできると思ってお手紙しました。』 シルヴィー:「何で困ってるのか書いてないね。」 レアナ/GM:「ええ、書いてないんです。」 シルヴィー:「詳しく書いていない、ということは書けない事情があったのかも しれないわ。」 GM:レアナさんが地図を持ってくる。 アスタ:地図編集者、ジョージ・エリオット? GM:そんなわけない。 ミーグの村はここから南に箒で2,3時間くらい ミーグの村の辺りは1年中暖かくて、2月でも花が咲いている。 アイス:「ギャラはいくらだにゃ?」 レアナ/GM:「ギャラの話してくる猫さんも珍しいですわね。 戻ってきたらお 茶とケーキごちそういたしますわ。」
シルヴィー:箒で飛べば2,3時間。 問題はその箒だよね。 GM:1金貨払えば汽車で近くまで行ける。 アルシー:とりあえず挑戦するの。 <高く飛ぶ>1レヴェル成功なの。 シルヴィー:あたしは<高く飛ぶ>2レヴェル成功。 アイス:「人が蟻みたいだにゃ。」 リアラ:「ご主人様、負けてますわね。」 アルシー:対抗してさらに高く飛ぶの。 でも失敗なの。 GM:勝負はともかく、2人とも高ぁく飛んでいけた。 イータ:「アスタ殿、いかがなさります? このイータ、必要とあらば力添 えいたします。」 アスタ:《羽根みたいに軽くなれ》。 風に乗って飛んでいくわ。 GM:<風読み>はある? アスタ:無いわ。 GM:なら何処へ流されていくか分からない。 どうも反対方向に飛んで る様だ。 イータ:「アスタ殿、どちらへ参られます?」 アスタ:《羽根よ生えろ》。 これで羽ばたけば前進できるわ。 GM:なんとか進める様にはなったけど相当時間かかりそう。
GM:2,3時間後、高く飛んだ2人はミード村の上空にやってきた。 アル シーには航空写真、シルヴィーには衛星写真の様に見えてる。 シルヴィー:急降下で無重力状態。 アイス:フリーフォールにゃ。 アスタ:そのまま突っ込んだら人間メテオストライクになれるわ。 アルシー:「あれ? 何から上から降ってきたの。」 シルヴィー:逆噴射で急ブレーキ! GM:2人とも村外れに着陸した。 シルヴィー:村の人にフィーナさんの家を尋ねる。 村人/GM:「あのフィーナさんの家? 向こうだよ。 そうか、魔女さん呼んだ んだ 。そうだろうなぁ。」 イータ:村人は回想モードに入るのですな。 『あれは25年前…。』
シルヴィー:アスタが来るまで待つね。 GM:半分風任せだからねぇ。 イータ:「アスタ殿、村はあちらでございます。」 アスタ:「風向きが悪いわね。」 イータ:《幸運招き》の術! アスタ殿が気付かない様にこっそりとかけま する。 GM:追い風になってきた。 アルシー:《アスタ、何処にいるの?》 GM:空中を飛んでるのは確か。 でも速度がやたらと遅い。 この速さな らあと1時間はかかりそう。 シルヴィー:「あのしっかり者の猫もいるし、そのうち着けるよね。」 アルシー:「先に行って話聞いてたらいいと思うの。」
GM:フィーナさんの家は普通の民家。 ただし、門の所に、『無くし物 あります』と書いてある。 シルヴィー:“無くし物探します”、じゃなくて“あります”なの? 「今日は。」 GM:20代前半くらいの綺麗な女性が現れる。 「はい、何を無くしたんですか?」 シルヴィー:「あの、ディールの町から来たんです。」 フィーナ/GM:「ディールの町まで影響してるんですか? 困ったわ。」 シルヴィー:「いえあの、このお手紙出しましたよね?」 GM:その手紙をしげしげと見つめて 「ああ、魔女さんですか。 ごめんなさい、慌ててたのもで。」 フィーナ/GM:「来てくださったんですね。 どうもありがとうございます。 手紙 に書いた様にすごく困ってるんです。」 アルシー:「どう困ってるの?」 フィーナ/GM:「あら、困ってる内容書くの忘れてました。」 シルヴィー:この人、相当慌て者ね。 フィーナ/GM:「ことの起りは3日ほど前なんです。」 3日前、フィーナさんは窓にカードとロケットが置かれてあるのに気付きまし た。 ロケットには隣のコーディーさんの写真が入ってました。 こんな物を受け 取れない、とフィーナさんが返しに行くと、そのロケットはコーディーさんが恋 人のジェシカさんに贈った物であり、フィーナさんの所へなんて置いてない、と 分かります ロケットを返して家に帰ってくると、また同じ様に窓際にロケットとカードが 置かれていました。 今度は中身はジェシカさんがコーディーさんに贈ったロケ ットでした。 それ以降、ちょっと目を離すと窓際にカードと何かが置かれていたのです。 フィーナ/GM:「向かいのおばさんのブレスレットだの裏の夫婦の結婚指輪だの、 近所の人達の物がいろいろ置かれてるんです。 皆さん、大らか な人達ばかりだから騒ぎにはならずにすんでますけど。」 シルヴィー:「それは困りますね。」 これが都会だったら大騒ぎね。 GM:部屋の中には大きめの箱が一つ。 中にはネックレスやら指輪やら ブレスレットやらがたくさん入ってる。 「そしてそれに付いてるカードがこれです。」 と指すゴミ箱にはカードが山盛り。 カードにはこう書いてある。 『そうだな、僕から君へ、愛の贈り物、てのはどうかな?』 一同笑。 シルヴィー:メッセージは全部一緒? GM:一緒。 手書きの様なんだけど、見比べてみると、全部印刷した様 に揃ってる。 アルシー:重ねて透かして視るの。 GM:ぴったり重なる。 シルヴィー:「持ち主の人は分からないんですか?」 フィーナ/GM:「分かる物から返してはいるんです。」 と今まで送られてきた物を書き込んだノートを見せる。 ノートに は品物の名前、持ち主が分かった物には持ち主、置かれていた時刻 などが書き込まれてる。 「今は25個ほど不明の物があります。」 リアラ:「また1個来てますわ。」 GM:窓際にはいつの間にかイヤリングが置かれている。 横にはやっぱ りカード。 アルシー:「次は“No.103, イヤリング”って書けばいいの?」 フィーナ/GM:「そうね。 あら、95番が2つあったわ。」 アルシー:「なら“No.104”なの。」 シルヴィー:「物を贈られる心当たりはあります? 誕生日とか結婚記念日とか。」 フィーナ/GM:「いいえ。 どちらも違います。」 アルシー:「いつもここに置かれてるの?」 フィーナ/GM:「ええ、気をつけて見ているんですけど、目を離したすきにいつの 間にか置いてあるんです。」 などと話してるとお客さん。 「はい、この中にありますか?」 「ああ、これよ。 あなたも大変ね。」 というやりとりが玄関で交わされる。 アルシー:「えぇっと、“No.75”返却なの。」 シルヴィー:こういう整理分類が得意そうな図書館の人、まだかな? GM:ようやくアスタも到着する。 アスタ:「今日は。」 フィーナ/GM:「はい、何が無くなったんでしょう?」 アルシー:「その人も魔女なの。」
シルヴィー:「フィーナさん、返事を書いたらどう?」 アイス:「いつも置かれてる場所に置いておいたらいいにゃ。」 フィーナ/GM:「そうですね、書いてみましょう。」 アスタ:無くなった品の元あった場所を地図に書き込んでくわ。 なにかパ ターンはある? GM:村全体で無くなってる。 シルヴィー:「このメッセージってどういう意味かな?」 アルシー:「“そうだな”? ソウダナって何かそういう物があるの?」 シルヴィー:「水に溶かすとソーダの味がするソーダ菜って野菜が無かった?」 アルシー:「それのことかもしれないの。」 イータ:「ソウダナとは、“宋駝な”と書き、古代宋の人が駱駝を見て驚い たという故事に由来するものである。」 一同笑。 アルシー:「ふぅん、“そうだな”って、そんな歴史があったの。」 リアラ:「真に受けてどうするのかしら?」 アスタ:「イータ。」 イータ:「はっ。」 アスタ:「《目ひっかき》をかけて。 妖精が見える様に。」 イータ:「御意。 お覚悟めされい!」 シャッ。 一同笑。 GM:妖精が見える様になったけど、今は特に見えない。 アスタ:何か起るまでずっと見張ってるわ。 GM:<いじっぱり>で振って。 アスタ:成功。 GM:見張っていると、窓がすっと開いて、妖精みたいなのが入ってく る。 で、指輪とカードを置いたところで君と目が合う。 慌てて逃 げていこうとする。 アイス:《猫まねき》にゃ。 GM:先ほどの妖精が戻ってくる。 アスタ:「こっちへいらっしゃい。」 アイス:「君の仕業だったんだにゃ。」 妖精/GM:「あははは…。」 シルヴィー:「どうしてここに?」 妖精/GM:「これ持ってきたの。」 アルシー:「どうして持ってきたの?」 アスタ:「誰に頼まれたの?」 アイス:「理由を述べるにゃ。」 妖精/GM:「そんないっぺんに言われても答えられないよ。」 シルヴィー:「ならまずお茶にしましょう。」
妖精を囲んでお茶を飲むシルヴィー達でした。 GM:フィーナさんも加わってる。 「あなたが妖精さんね。 はじめて見たわ。」 シルヴィー:「どうして持ってくるの?」 妖精/GM:「なんとなく。」 シルヴィー:この妖精、お使いしただけみたいだね。 黒幕を叩かないと。 アルシー:カード見せて 「これ書いたのあなたなの?」 妖精/GM:「僕かな? 友達かな?」 アルシー:「お友達も書いてるの? なら持ってきてるのもあなただけじゃな いの?」 妖精/GM:「僕が持ってきたのはこれとそのブローチとそっちのペンダントと …。」 アルシー:「えぇっと、“No.106”と“No.34”と…。」 リアラ:「何処から持ってきたのかしら?」 妖精/GM:「えぇっとねぇ、向こうの家とあっちの家と…。」 アルシー:ノートに書き込んで行くの。
シルヴィー:「ね、ケーキ焼くから、お友達も呼んできてよ。」 妖精/GM:「分かった。」 妖精は森の方へ走っていく。 しばらくすると、窓が開いて、カー ドが10枚くらいずらずらっと並ぶ。 貴金属類も隣にずらずらっ。 で、妖精が10人ほどずらずらっと現れる。 「皆呼んできたよ。」 「お招きどうもありがとう。」 アルシー:カップが足りないの。 《小さいカップいっぱい出るの》。 シルヴィー:全員ここにいるならそのうち黒幕が探しにくるかな? イータ:紅茶に眠り薬を入れませぬか? シルヴィー:トーキョーN◎VAじゃないんだから。 アスタ:「誰に頼まれたの?」 妖精達/GM:「誰だっけ?」 「誰だっけ?」 「誰だっけ?」 リアラ:叩けば思い出せるんじゃないかしら? アルシー:《思い出すの》。 妖精達/GM:「そういえばあいつじゃないか?」 「あいつって誰だっけ?」 「ああ、あいつに会ったの俺だけだった。」 アルシー:「あいつって誰なの?」 3日ほど前、村の前の街道を立派な馬車が通りました。 妖精の1人は馬車に乗 っていた男に会いました。 妖精/GM:「バラの臭いがすごかったよ。」 イータ:バラ? “アニキ”な御仁ですかな? アルシー:「会ったの昼間なの?」 妖精/GM:「そうだよ。」 アルシー:「良かったの。 夜ならヴァンパイアかもしれないの。」 妖精/GM:「とても偉そうにしてたよ。」 男は、妖精に向かって 「あそこの家に綺麗な物をどんどん贈ってくれ。 そうだ、メッセージカード を付けてもらおう。 文面は…そうだな、『僕から君へ、愛の贈り物』、て のはどうかな?」 と命令しました。 アイス:それをそのまま書いたにゃ。 シルヴィー:お茶飲んでるだけで真相が分かっちゃったね。 アスタ:《心の風景》。 GM:妖精に命令した人の姿が浮かんでくる。 ボンボンという感じの若い 男。 妖精に命令したシーンが再現される。 「やぁ、実は君達に頼みたいことがあるんだ。あそこの家に〜。」 アスタ:その人の顔、図書館の紳士録で見たことない? GM:記憶にないね。 アスタ:似顔絵を描いておくわ。 「イータ、中央図書館に行って調べるわよ。」 イータ:「御意。」 アルシー:「フィーナさん、この人、覚えないの?」 フィーナ/GM:「私の知り合いにはこんな人はいませんわ。」 シルヴィー:「この近くに、大きなお屋敷に住んでるお金持ちな人、います?」 フィーナ/GM:「この村にはお屋敷、というのはありません。 隣の町にはあった かもしれませんが。」 リアラ:「村長さんに訊いたら何かわかるかもしれませんわ。」 アルシー:「なら行ってみるの。」 フィーナ/GM:「村長さんの家なら向こうですわ。 そうそう、確かこの置物、村 長さんの物でしたわ。」 鹿を象った置物で結構重い。 イータ:妖精の御仁はかように重い物をどうやって運んできたのでしょうな。 アスタ:やっぱり人数集めて担いできたのかしら。 アルシー:《軽くなるの》。 GM:ならふわっと軽くなった。 アルシー:軽いけどかさ張って持ちにくいから《小さくなるの》。
魔女さんと猫達は分かれて情報を集めることにします。 アルシーとリアラは 村長に会って話を聞き、シルヴィーとアイスは村人達に聞いてまわります。 そ してアスタとイータは図書館で紳士録を調べることにします。
GM:村長さんの家は村の中央。 そこそこ立派な家。 アルシー:「今日はなの。 お届け物なの」 GM:中年の女の人−村長の奥さんが扉を開ける。 アルシー:「フィーナさんのところへ行ってた無くし物です。」 奥さん/GM:「鹿の置物でしたらうちのですけど、こんなに小さくありませんよ。」 アルシー:「持ちにくいから小さくしてるの。 置く場所に行ってから元に戻 すの。」 奥さん/GM:「ああ、魔女さんなんですね。」 アルシー:似顔絵見せて 「ところで、こういう人、知ってますの?」 奥さん/GM:「この方が何か?」 アルシー:「今回の事件に関係あるみたいなの。」 GM:村長さんが出てくる。 初老の人の良さそうなおじさんだ。 「この村にはこんな人はいませんねぇ。」 リアラ:「3日ほど前街道を通ったそうですわ。」 村長/GM:「3日前? おお、そういえば3日まえ、向こうの町の坊っちゃんが 通りましたな。 あの坊っちゃんが今回事件に関係してるのです か。 さもありなん。」
シルヴィー:村の人に似顔絵見せて反応見るね。 上空から似顔絵をばらまく。 GM:「これ、あそこの坊っちゃんじゃないか?」 とかいう声が聞こえる。 「おぉい、こいつがどうかしたのか?」 シルヴィー:「知り合い?」 村人達/GM:「向こうの町に住む坊っちゃんに似ているが。 こいつがまた何か したのか?」 シルヴィー:「行動に問題ある人なんですか?」 村人達/GM:「あるも何も、あの坊っちゃんはねぇ。」
アスタ:図書館で紳士録調べるわ。 GM:紳士録って結構分厚いよ。 アスタ:地域と年齢で特定するわ。 GM:<本を読む>か<魔法書を読む>で振って。 アスタ:1レヴェル成功。 GM:30分ほど調べて条件に合いそうな人が見つかった。 ジェームス・ ハイルブルグ。 生年を見ると25才。 没年は書かれてないから存 命の人。 リアラ:今回書かれることになるかもしれませんわ。 GM:ジェイムズと隣には父親のジョージ・ハイルブルグ、祖父のチャー ルズ・ハイルブルグについて載っている。 ハイルブルグ家は以前は優力な貴族だったのですが、時を経るにつれて衰退し ていきました。 しかし、チャールズ・ハイルブルグ卿の代には屋敷の側の森を 領地とし、ハイルブルグ家を盛り返しました。 その森には妖精が住む村がある という伝説があり、その村を守るためにこの土地を買った、とチャールズ・ハイ ルブルグ卿は語っています。 GM:ジェームスについては何年、社交界に華々しくデビュー、というこ と以上は書いてない。 アスタ:親は生きてるの? GM:父親のジョージは存命。 現ハイルブルグ家当主だ。 先代のチャー ルズは十数年前に亡くなっている。 アスタ:そのページをコピーしておくわ。 《コピーを取る魔法》。 …あ、 ファンブル。 GM:ならそのページをコピーしようとしたら、紳士録そのものが丸ごと コピーされてしまった。 アスタ:別にそれでもいいわ。 本物は棚に返してコピーを持って帰る。 GM:かなり重さがあるよ。 アスタ:《軽くなれ》。 GM:ファンブルでできた産物だから魔法はうまくかからない。 アスタ:しなたない、担いでいくわ。 図書館員/GM:「アスタさん、困りますよ。 いくら司書でも本を持ち出されちゃ。」 アスタ:「本ならあちらにあるわ。」 図書館員/GM:「あれ? なんで2冊あるんです?」 アスタ:「こちらの本は古くなったから新しいの入れたのよ。」 図書館員/GM:「はぁ…。」
GM:ジェームス・ハイルブルグについて、村長や村人からは同じ様な話 が聞ける。 どうしようもない女ったらしで、どうしようもない浪 費家。 何処ぞのお嬢さんに手を出した、という話が月に1回は入っ てくるという。 シルヴィー:口説く手管うまいの? GM:大抵はあっさり振られてる。 「今は南の保養所の方へ行ってるんだったかな?」 「まったく、いい身分だよなぁ。」
一同は再びフィーナさんの家に戻ってきます。 シルヴィー:分かったことを報告するね。 「どうしようもない奴みたいだよ。」 イータ:「紳士録には前途ある有望な青年と記されておりました。」 GM:そりゃ、紳士録だからね。 ゴシップ系の本見てたらとんでもない ことがいろいろ載ってたんだけど。 フィーナ/GM:「そういえば3日前、買い物の帰りに馬車とすれ違いましたわ。」 リアラ:「すれ違っただけの相手にいきなり愛の贈り物ですって? 非常識 な人ですわね。」 シルヴィー:「その人に会って妖精の命令解除する様に説得しよ。」 リアラ:「説得聞く様な人なのかしら?」 シルヴィー:「説得するの!」 アルシー:「どうして妖精さん達、命令聞いちゃうの?」 妖精/GM:「なんでか分からないけど、贈り物持ってこなきゃ、って気がする んだ。」 シルヴィー:「それが不思議だね。 ジェームスに会って訊いてみようか。」 リアラ:「教えてくれるかしら?」 シルヴィー:「答えさせるの! そういえばお父さんがいるんだよね。 そちらに 話つけにいったらどうかな?」
翌日。 一同はジェームスの父、ジョージ卿に会いに行くことにします。 GM:箒で飛べばすぐ。 シルヴィー:それが問題なんだよねぇ。 でも<高く飛ぶ>成功。 アスタ:「イータ、力貸して。」 イータ:「御意。」 アスタ:イータから猫ポイント借りて<早く飛ぶ>成功。 アルシー:また<重い物を乗せて飛ぶ>の。 《漬物石よ出るの》…は失敗なの。 シルヴィー:何やってるの? GM:さぁ、どうするね? <重い物乗せて飛ぶ>は諦めるかね? アルシー:《体重よ増えるの》。 一同笑。 リアラ:手段と目的がごっちゃになってますわね。
GM:ハイルブルグ家の屋敷にやってきた。 田舎の貴族なんでそれほど 大きな屋敷じゃない。 シルヴィー:面会を申し込むね。 門番/GM:「何かご用ですか?」 アスタ:「ジョージ・ハイルブルグ様にお目通り願いたいのです。」 <礼儀作法>は成功。 アイス:《猫なで声》にゃ。 門番/GM:「分かりました。 旦那様に聞いてきます。」 と中に入っていく。 しばらくすると戻ってきて 「お会いになるそうです。 どうぞお入りください。」
GM:執事に応接間に通される。 しばらくすると、50代くらいの身なり のいい人が現れる。 「私が当主のジョージです。 どんなご用でしょうか?」 アルシー:<礼儀作法>成功なの。 「ジェイムスさんについてなの。」 ジョージ/GM:「ジェイムス? また何かやらかしたんですな?」 シルヴィー:かくかくしかじか。 「〜という事件が起って困ってるんです。」 ジョージ/GM:「あいつ、またあれを持ち出したな。」 アルシー:「あれって、何ですの?」 ハイルブルグ家の先代、チャールズ卿の代に、開発のために妖精が住むといわ れる森が売られそうになりました。 チャールズ卿はその森を守るために森を買 い取りました。 そのとき、妖精が現れ、宝石を置いていったのです。 その宝石 を持っていれば、妖精の助けが借りられるということです。 GM:ジョージがその宝石を継いだんだけど…ジェームスが持ち出してし まった。 「どうしてあんな風に育ってしまったのか…。 あの宝石をあいつ が持つとろくなことにならないことは目に見えているので、妖精 に返そうと思っていたところなんです。 あいつは今日戻ってく るはずです。 戻ってきたらすぐに取り上げましょう。」 シルヴィー:「懲りさせないとまた同じことをするんじゃないですか?」 ジョージ/GM:「あいつも何度も酷い目にあって懲りてるはずなんだが…。」 シルヴィー:「それは徹底的に懲りさせるんです。」 リアラ:「皆の前で恥かいてもらうのですわ。」 イータ:自分の存在そのものを忘れさせる。 シルヴィー:それじゃサイバーパンクだよ。 一同はジェームスを徹底的に懲りさせ、二度とこんなことをさせない様に作戦 を練ります。 さてその効果は…。
一同はジョージ卿と共にミーグの村に戻ってきます。 アルシー:また漬物石出して<重い物を乗せて飛ぶ>なの。 一同笑。 フィーナ/GM:「お帰りなさい。 あら、こちらの方は?」 イータ:控えい、控えい、この方をどなたと心得る。 シルヴィー:「今回の事件の犯人のお父様です。」 ジョージ/GM:「この度は、息子が非常にご迷惑をかけたようでまことに申し訳あ りません。」
一同はジェームスが村の前を通るのを待ちます。 GM:しばらくすると、馬車のパカパカいう音が聞こえてくる。 で、フ ィーナさんの家の前で止ると御者がこちらにやってくる。 「こちらに美しいお嬢さんはおられますか?」 アスタ:旦那さんとお父さんは隠れててもらって、最初はフィーナさんに 応答してもらいましょう。 GM:御者はフィーナさんの顔を確認すると一旦馬車に戻る。 馬車から 真っ赤な絨毯を取り出し、馬車からフィーナさんの家まで敷く。 で、懐からラッパを取り出す。 「パーパパパラパパー♪」 一同爆笑。 GM:御者は嫌そうにファンファーレを吹いてる。 アルシー:命令されてしかたなくなの。 GM:なんだなんだと村人が集まってくる。 御者はやる気のなさそうな声で 「ジェームス様のぉ、御成りぃ。」 すると馬車の扉が開いて特大のバラの花束を抱えた男が降りてくる。 作戦その1。コードネーム『VIII.猫』 イータ:3匹揃って《不幸招き》の術でございます。 GM:馬車から足を踏み出そうとして、転んだ。 アイス:にゃ♪ GK:起き上がると、何事もなかった様に歩き出す。 が、絨毯に足を取 られて転ぶ。 アイス:にゃにゃ♪ GM:埃を払うと再び何事も無かったかの様に歩きだす。 シルヴィー:すごい精神的にタフな人だね。 GM:フィーナさんの前にやってくると、 「おお、マイハニー。」 一同笑。 ジェームス/GM: 「僕のことを待っていてくれたんだね?」 と花束を渡す。 よく見ると刺で手に引っ掻き傷がある。 アイス:にゃにゃにゃ♪ シルヴィー:痛そうね。 イータ:それでも顔には出さぬ。 男だ。 作戦その2。コードネーム『0.トリックスター』 GM:「マイハニー、僕の気持は伝わったかい?」 「そ、そのことなんですけど…。」 流石にフィーナさんは引いている。 アイス:《化け猫》でシルヴィーに変身するにゃ。 シルヴィー:双子のメッセンジャーね。 シルヴィー&アイス: 「お待ちしていました。 こちらのカードをごらんください。」 ジェームス/GM: 「おや、このカードは…。」 文面を読んで固まっている。 シルヴィー&アイス: 「メッセージを繰り返します。 『そうだな、僕から君へ、愛の贈り物、てのはどうかな?』」 ジェームス/GM: 「こ、これは少々手違いがあった模様です。」 作戦その3。コードネーム『V.恋人』 シルヴィー&アイス: 「続きまして、本日のメインイヴェント、この方に対面していただ きます。」 イータ:《猫の目》の術で照らしまする。 GM:旦那さんが登場する。 「フィーナの夫です。」 それを聞いてジェームス再び硬直。 やがて気を取り直して 「フッ、あまりにも君が若いのですっかり独身だと思ってしまった よ。 ここは私は引いた方が良さそうだな。」 作戦その4。コードネーム『IV.王』 アスタ:お父さんに、ジェームスの後ろに立っててもらいますわ。 GM:ジェームスは退散しようとして、振り向き、三たび硬直。 「お、親父?」 「莫迦もん、この恥さらしめが!」 アルシー:お父さんのどなり声に《エコー》なの。 エコー/GM:「この恥さらしめが! めが〜めが〜」 一同笑。 GM:「今まで大目に見てきたが、今度ばかりは許しておけん!」 「お、親父…。」 「またあの宝石を持ち出したな? さぁ、返すんだ!」 ジェームスはしぶしぶと宝石をジョージに渡す。 「しばらく大人しくしておれ!」 ジョージを馬車に引っ張っていくと押し込む。 シルヴィー:強制送還ね。 GM:ジョージは馬車の御者に 「お前も大変だな。」 「ありがたいお言葉です、旦那様。」 「こいつが何と言おうと屋敷まで連れ帰ってくれ。」 「承知しました。」 そしてジェームスを乗せた馬車は去っていく。 シルヴィー:これでいくらなんでも懲りたかな? そしてジョージ卿はフィーナさんをはじめ村人達に詫び、帰っていきました。 村人/GM:「あの旦那さんはいい人なんだけどねぇ。」
アルシー:「あとは残った品の返却なの。」 残りの品に《あなたは誰の物なの?》 GM:するとノートに品物の所有者が浮かび上がる。 アルシー:みんなに返してまわるの。 こうして新米魔女さんと猫達は無事事件を解決することができたのでした。 シルヴィー:でもやり過ぎちゃったかも。 ちょっと可愛そうかな?
『XVI. 宝石』パラレルII 1998/2/14 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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