妖魔夜行リプレイ

封印!! 悪霊対怨霊


キャラクター
  妙見川 三太郎 (みょうけんがわ さんたろう)
    京都の某大学の万年学生
    正体は河童
    好物はもちろんきゅうり
  名月 花丸 (なつき はなまる)
    外見は12,3歳くらいの男の子
    正体は信楽焼の狸
    世話になったお婆ちゃんが遺した定食屋を守っている
  七海 琉 (ななみ りゅう)
    外見は15歳の美少年
    宝石商の女社長 七海 水鈴(ななみ みすず) の家に居候
    いつも填めているダイヤモンドの指輪が本体
  菅原道真(すがわらのみちざね)
    学問の神と言われる菅原道真の怨霊(実体あり)
    優れた知力を持ち、数々の魔法を知っている
    徳川家康との契約により、平将門の封印のために江戸城の裏鬼門を守護する
  夢野枕(ゆめのまくら)
    東京の精神科医(もぐり)
    正体は夢を食べるというバク
    ほとんで1日中寝ている
  秀吉
    スペイン出身の蝙蝠の翼を持つ猫。
    神田の乾物屋に居候。

  昭和初期、関東大震災の影響により封印の緩み掛けた首塚を、怨霊菅原道真が
裏鬼門を護ることにより悪霊平将門を押さえていた。

       GM:今年は昭和9年。 大冷害の年です。

     夢野:村役場に娘の身売り斡旋の広告が出されるんだな。

       GM:それは5年ほど前の大恐慌の年のことです。 今は景気は持ち直してま
          す。 が、空前のインフレが起っていて経済はガタガタです。

     道真:もう昭和15年か。 地震のときの約束では裏鬼門を護るのは10年だった
          はずじゃが。

       GM:景気はいいのでちゃんと食べ物はいいのが出てます。

       琉:じゃ、CP使って財産レヴェル上げていいですか?

       GM:いいよ。 景気が良くなって、七海宝石店はこの上無いほど儲かって
          るから。 インフレのお陰で、物持ってるところはとにかく儲かる。
          この時代、新興財閥が次々と形勢されている。

     花丸:ああ、でもおいらの食堂は自転車操業なんだお。

       GM:冷害のために野菜が高くなってる。

     花丸:ああ、材料代が大変だお。 でも貧乏学生さん相手の食堂だから、値
          上げするわけにはいかないお。

       GM:インフレのために地代もどんどん上がってきてる。

     花丸:ああ、地代が払えないお。

       GM:学生さん達はツケで食べるんだけど、インフレのおかげで払うときに
          は実質的に目減りしてる。

     花丸:もうボロボロなんだお。 でも、学生さんにはなるべくお腹いっぱい
          食べてもらいたいから、麦とか稷とかも使うんだお。 冷害に強いお
          芋とかも植えるんだお。 あとは<生存/森林>使って山で山菜採っ
          てくるんだお。

   三太郎:わっしは川で魚採ってくるで。

       GM:琉は東京に行く様にお嬢様に頼まれる。
          「東京に出す新しい支店の準備に行ってくれる?」

       琉:「かしこまりました。」

       GM:というわけで君は支店についての資料を持って夜行列車に乗り込む。

       琉:客室で資料を読みながら行きましょう。

       GM:新支店は東京駅のまん前だ。

       琉:流石は御主人様。 今改築中の東京駅が完成すれば、かなりのお客様
          が見込めますね。

       GM:さて、そこで一つ問題に気付く。 君の宿泊先が決まってない。

       琉:おや? でもま、ホテルならいくらでもあるでしょう。

       GM:新支店にはまだ電気もガスもまだ。

       琉:《飲食不要》な私は電気もガスも要りませんから、そこに泊ってもい
          いですね。 とはいえホテルの方が快適でしょうが。

       GM:さて、支店にやってきた。 東京駅の工事のためにやたらとうるさく、
          埃っぽい。

       琉:うるさいのは工事が終わればおさまるとして、埃っぽいのはなんとか
          しなければなりませんね。 掃除のアルバイトを募集しましょう。

       GM:景気が良くて、人手不足だから人が集まらない。

       琉:人が来ませんね。 他に手伝ってくれそうな人といえば…。

       GM:近くの乾物屋に猫の妖怪がいたのを思い出す。

       琉:いくら猫の手も借りたいとはいえ、それは反って汚れそうですね。

     秀吉:ちらかすなら得意だにゃ。

       琉:道真さんに電話します。
          「もしもし、黒眼鏡余ってません?」

     道真:「余っとらん。」

       琉:「それは残念です。」

       GM:黒眼鏡達は特にすることも無いので掃除してます。

     道真:「掃除にそんなたくさん要らんじゃろ。」

黒眼鏡/GM:「見張りのついでですから。」

       GM:道真の所では、景気がいいお陰で周りの黒眼鏡も元気そう。

     道真:「おい、黒眼鏡32号。」

黒眼鏡/GM:「はい、何でしょう?」

     道真:「家康はいったい何をしておるのじゃ? いつになったらわしは解放
            される?」

黒眼鏡/GM:「伺っておりません。」

     道真:「ここでじっとしてるのも暇じゃのう。」

黒眼鏡/GM:「じっとしていただかないと困ります。」

     道真:「誰か話相手でもおらんかのう。」

       GM:すると強化人間の木田がやってくる。
          「今度中野学校に教員をしに行くことになりました。」

     道真:「お主の教えることがまっとうな人間にできるのか?」

  木田/GM:「私はまっとうな人間ですよ。 身体強化されただけで。 最近右翼だ
            の左翼だのと、世間を騒がせてる連中よりはずっとましです。」

     道真:「そんな奴等がいるのか?」

  木田/GM:「ご存じありませんか?」

     道真:「ずっとここに押し込められていてどうやって知れというのじゃ?」

  木田/GM:「ラジオでもいろいろ聞けますが? 黒眼鏡に聞いていただいでもよ
            ろしいですし。」

     道真:「ところで、狸親父はどうしてる?」

  木田/GM:「帝都大学の研究室で強化人間を作る実験中です。」

     道真:「わしはあとどのくらいここにいなければならんのじゃ? 確か約束
            では10年じゃったな?」

  木田/GM:「将門を封じるのに充分な数の強化人間が揃うまでお待ちください。」

     道真:「今何人くらいじゃ?」

  木田/GM:「まだ2桁ですので。」
          将門封じるには300人は必要と思われる。

     道真:「なんでまだそれだけしかできんのじゃ。」

  木田/GM:「被験者に安全に、となると、中々思い切った改造ができないんです。
            なのに困ったことに封印が崩れかかかってるんです。」

     道真:「ちょっと待て、何の封印が崩れかかってるって?」

  木田/GM:「話の流れからいって、封印といえばあれに決まってるじゃないです
            か。 と、いうわけですので、道真様は裏鬼門をしっかり護ってく
            ださい。」

       GM:夢野先生のところは、最近客が増えている。

     夢野:客と言うな、客と。

       GM:患者が増えている。
          「最近、どうも疲れた様な感じがするんです。」

       琉:『1日16時間しか働いてないのに。』

     夢野:残りを全て睡眠に使えるならそれでも生きていけるな。

     花丸:でもそれだとご飯食べられないしお風呂も入れないお。

     夢野:で、まじめに診療すると?

       GM:どうも栄養失調らしい。

     夢野:それは本当に栄養失調なのかね? それとも、栄養失調と思い込んで
          いるのかね?

       GM:本当に栄養失調の症状だ。 本人は栄養失調とは思ってない。

     花丸:それは行く所が違うお。 夢野先生は精神科だお。

       GM:話を訊くと、ちゃんと3食食事をして、規則正しい生活をしてる。 で
          も何故か妙に疲れる。

     夢野:それは腹に虫を飼っているのではないのかね? 寄生虫ということは?

       GM:そんな様子も無い。 そんな患者が次々とやってくる。

     夢野:妖怪がらみか? 《妖力感知》をしてみよう。

       GM:妖力の残りカスの様なものを感じる。 何らかの妖怪が接触したと思
          われる。

     夢野:患者はどの地域から出てる?

       GM:栄養を吸い取られてるのは首塚の周辺。 それから、こんな患者も来る。
          「昨夜、人間の2倍くらいの黒い影が町中を走ってるのを見たんです。」

     夢野:そんなものがうろちょろしてるのか。 <催眠術>で半睡眠状態にし
          て詳しく聞きだそう。 見たのはどの辺りだ?

       GM:上野公園の近く。

     夢野:姿を見られるとは、まったく何処の間抜けだ。 とにかく、余計な記
          憶は消しておこう。

       GM:秀吉、君の所に、知り合いの猫が大火傷して飛込んでくる。

     秀吉:「ど、どうしたにゃ?」

    猫/GM:「お稲荷さんとこで寝てたら、燃えたニャ。」
          話を聞くと、稲荷神社で小火があったらしい。 ご神体が燃えたそう
          だ。

     花丸:ご身体燃やすなんて、とんでもないお。

     秀吉:お稲荷さんはともかく、猫を傷付けたのは許せないにゃ。

       GM:その猫は、ご身体の頭の上で寝てたら巻き添えくっらたしい。

     秀吉:「何か見なかったにゃ?」

    猫/GM:「何か火の付いた棒みたいなのが飛んで来たニャ。」

     花丸:火矢だお?

     秀吉:「誰がそんなもの飛ばしたにゃ?」

    猫/GM:「人影が見えたニャ。」

     花丸:サラマンダーだお?

       GM:それは火トカゲ。

     秀吉:「他に何か気付かなかったにゃ?」

    猫/GM:「とても臭かったニャ。」

       琉:臭くて火を使う? 嫌なやつですね。(琉は<汚れ恐怖症>で<炎恐
          怖症>)

     花丸:「そういえば、家康には貸しがあったお。」

   三太郎:「埋蔵金の分を取り立てよか。」

     花丸:「そうでもしないと明日は夜逃げだお。」

   三太郎:家康の所へ電話する。

       GM:家康は京都大学に講演に行ってるらしい。

     花丸:何の講演してるお?

       GM:改造人間の作り方とか。

   三太郎:「京都に来てるらしいから、直接押し掛けよか。」

     花丸:「おいら食堂離れなれないから、三太郎兄ちゃん、行ってきて欲しい
            お。」

   三太郎:「分った。」

       GM:家康は二条城に泊ってる。

     花丸:お城に泊ってるお? 大物だお。

       GM:二条城は家康が建てた城だから、いろいろ人脈があるんだよ。

       琉:400年ぶりの人脈があるんですね。

       GM:二条城には人がいっぱい集まっている様だ。

   三太郎:人間か?

       GM:《妖力感知》を持ってないなら人間に見える。

   三太郎:それはおいといて、家康の所へ行く。

       GM:しばらくすると、上座に家康がやってくる。
          「おお、よく来たな。」

   三太郎:「お久しぶりやな。」

  家康/GM:「で、今日は何の用じゃ?」

     花丸:景気がいいならおいら達にも分て欲しいお。

   三太郎:「〜とゆう花丸の声もあって、ちょっと金無心に来たんや。」

  家康/GM:「そうじゃな。 お前達にはいろいろしてもらってるし。」

   三太郎:「例の金鉱から金は採れたんか?」

  家康/GM:「まずまずじゃな。」

   三太郎:「ほなうちんとこの貧乏食堂に少し援助してもらえんやろか?」

  家康/GM:「どの程度必要じゃ?」

   三太郎:「そやな…。」

       GM:家康は食堂の維持費1年分くらいを渡してくれる。

   三太郎:「ほなこれは当座の小遣いということで。」

  家康/GM:「それで全部に決まってるじゃろうが。」

     花丸:三太郎兄ちゃん、大物なんだお。

  家康/GM:「ところで、今暇かね? 一つ仕事を頼みたいのじゃが。」

   三太郎:「なんぼで?」

  家康/GM:「自分の命にいくらつける?」

   三太郎:「命描けでっかいな。」

  家康/GM:「心配要らん。 死んでも50年もあれば復活できるじゃろ?」

     花丸:50年後の方が平和でいいかもしれないお。

  家康/GM:「平たく言うと、将門が動き出しているのじゃ。」

   三太郎:「ほんまでっか? あの人が寝返りうっただけで地震が起ったんやで。」

  家康/GM:「裏鬼門を護るはずの道真公が結構抜け出すのでな。 封印が弱まっ
            ておるのじゃよ。 そのせいで妖力が漏ておるのか、将門配下の下
            っ端妖怪が動き出しておる。 わしが京都に来たのは藤吉郎に力を
            借りられないかと思ったからなのじゃ。」

   三太郎:「秀吉はんでっか?」

  家康/GM:「いやぁ、頼みに行ったはいいが、喧嘩になってしもうてのう。」

     花丸:そりゃ喧嘩になるお。

  家康/GM:「他に力を借りられそうな妖怪はいないしのう。」

       琉:家康と仲の良かった武将といえば…部下以外なら信長でしょうか。

     花丸:でも信長はこの間やっつけちゃったお。

   三太郎:信長かて将門と同じくらい危ないからな。

  家康/GM:「正宗を起すという手もあるのじゃが、あれもなかなかやっかいでの
            う。 藤吉郎なら金で動くかと思ったんじゃが。」

       琉:藤吉郎時代ならそうかもしれませんが、太閤ではね。

   三太郎:「ところで、改造人間はどうなってまっか?」

  家康/GM:「それがのう、まだ50人ほどしかできておらんのじゃ。 300人は必要
            なのじゃが。 安全に、となるとなかなかできなくてのう。 結局、
            今までで一番性能がいいのは試作型の木田兄妹なのじゃ。 あれは
            危険性無視で改造した100人中2人の成功例だからのう。」

   三太郎:「で、わっしにして欲しいことって、何や?」

  家康/GM:「東京に行って、封印を手伝ってくれんか?」

     花丸:でもおいらは食堂があるお。

       GM:1年は何もしないでいられるだけのお金は渡されてる。

     花丸:ならアルバイト雇うお。 食堂閉めるわけにはいかないお。 岬さんに
          料理できる学生さんを紹介してもらうお。

  家康/GM:「それじゃ頼むぞ。」
          と夜行の切符を渡される。 ちなみに自由席。 木の固い椅子。

   三太郎:平気や。 妖怪はタフなんや。

     花丸:でも、電車にちゃんと切符買って乗れるだけでもすごいんだお。 お
          いらいっつの置物で貨物車なんだお。

  家康/GM:「これはわしからの土産じゃ。」
          きゅうりと徳利を渡される。

   三太郎:きゅうり? 犬と呼んでや。

     花丸:ああ、これで1週間命が繋がったお。

       GM:さて秀吉、君が東京駅前を歩いてると、アルバイト募集の看板を見掛
          ける。

     秀吉:最近、乾物屋も儲かってないし、アルバイトした方がいいかもしれな
          いにゃ。
          「こんちはだにゃ。 アルバイトしたいにゃ。」

       琉:「おや? 秀吉君じゃないですか。」

     秀吉:「あ、京都の金持ちだにゃ。 アルバイトしたいにゃ。」

       琉:「掃除をしてもらいたいんだけど、できます?」

     秀吉:「ちらかす方が得意だにゃ。 でも頑張るにゃ。」

       琉:「ならちゃんと結果を出してくださいね。」

   三太郎:「切符貰たはええけど、泊るとこどうしょ。」

     花丸:「道真の爺ちゃんとこ泊めてもらうお。」

   三太郎:「そやな、あそこ広いし2人くらいどうってことないやろ。」

     花丸:お酒もらったし、酒盛しながら行くお。 なんせおいら<歌唱>に
          <踊り>に<軽業>持ってるお。

   三太郎:わっしは<歌唱>に<演劇>に<手品>持ってるで。

     道真:曲芸団と化してるな。

       GM:そうして騒ぎながら朝になって、東京駅に着いた。

     花丸:爺ちゃんとこ行くお。

       GM:東京駅を出ると、すぐに『七海宝石店』の看板が目に入る。

     花丸:「ふぅん、同じ様な名前って何処にでもあるもんなんだお。」

   三太郎:「どんな奴がいるか、ちょっと覗いてこか。」

       GM:間口が10mくらい、奥行きが90mくらい。

     花丸:広いんだお。

       GM:奥には指輪が1個転がってる。

       琉:まだベッドも何も無いので、台座に収まってます。

     花丸:盗まれるお。

     秀吉:番猫がいるにゃ。

     花丸:「ね、猫だお。 おいら、猫は駄目なんだお。」

       琉:「おや? 花丸さんじゃないですか。 どうしてこんな所に?」

   三太郎:かくかくしかじか。
          「とゆうわけで家康はんに頼まれたんや。」

       琉:「封印が? そういえば最近、妙な人影が徘徊してるそうですが。」

     秀吉:「そうだにゃ。」
          《人間変身》するにゃ。 でも猫耳猫尻尾だにゃ。

     花丸:「お願い、おいらの前では、猫にならないで欲しいお。」
          人間の姿って、何才くらいだお?

     秀吉:19歳だにゃ。

       琉:19の男が猫耳猫尻尾ですか。 あまり見たくありませんね。

   三太郎:「わっしら、泊るところ探してるねんけど、ここ何も無いな。」

       琉:「まだ準備中なんですよ。」

     花丸:「爺ちゃんの所へ行くお。 あそこなら広いお。 それじゃ、また来る
            お。」

     花丸:トントン。

     道真:「おや? 何の音じゃ?」

     花丸:「狸の音だお。 爺ちゃん、久しぶりなんだお。 お土産に八つ橋持っ
            てきたお。」

   三太郎:かくかくしかじかと事情を話しておこう。
          「〜というわけで道真はんが彷徨くから封印が弱まったんや。」

     花丸:「でも爺ちゃんがあちこち行ったのはおいら達のせいでもあるお。」

     道真:「うーん、どうずればいいのかのう。 将門の手下が暴れておるのな
            ら、各個撃破していくべきか。」

   三太郎:「ほな爺さん、対策考えといてや。」

     花丸:「昨夜騒ぎ過ぎて眠いから布団かして欲しいお。」

     道真:「まったく…。 好きにしろ。」

     花丸:「ああ、ここは居心地いいお。 ご飯も食べられるし。」

       GM:夢野先生の診療所の庭でドサっという音がした。

     夢野:睡眠中だ。 《夢見る力》があるので寝ながらでも妖力は使える。
          《妖力感知》だ。

       GM:狸の姿をした妖怪が庭に倒れている。

     花丸:また狸だお?

     夢野:目を覚して助けにいこう。
          「おい、どうした?」

    狸/GM:「ばっさりやられました。」
          狸の背中にはばっさりと刀傷が。

     夢野:「応急手当てならするが、たいしたことはできんぞ。 私は外科では
            ないからな。」

    狸/GM:「包帯を巻いていただいて少し横にならせていただければそれで結構
            です。 私も妖怪の端くれですので。」

     夢野:傷の様子は?

       GM:日本刀の様な物で切られたらしい。 <知力>判定してみて。 医療関
          係の技能を持っていればそれでもいい。

     夢野:成功だ。

       GM:傷を見ると、10Dくらいのダメージだ。

     道真:10Dだと? そんなもの、わしならくらったら即死じゃぞ。

   三太郎:この狸、よう生きとったな。

       琉:10Dというと、<追加体力>70ですか?

     花丸:すごい奴なんだお。

     夢野:「で、誰にやられた?」

    狸/GM:「将門の配下の騎馬武者妖怪に。 あ、申し送れました、私、家康公
            配下の子狸の三吉と申します。 最近、稲荷神社のネットワークが
            寸断されてるので、昨日の番、巡視をしていたんですが、不覚にも
            やられました。 」

     花丸:お稲荷さんって、ネットワークだったんお。

  三吉/GM:「最近、各地の稲荷神社が壊されたり、焼き討ちされたりしてるんで
            す。」

     夢野:「人間から精力を吸い取る奴とか、人間の2倍くらいの人影が徘徊し
            てるらしいが、それも将門の配下かね?」

  三吉/GM:「2倍くらい、というのがおそらく騎馬武者です。」

     道真:黒眼鏡に琉と夢野を呼んでこさせよう。
          「駅前にある宝石店に転がってる指輪を持ってきてくれ。」

黒眼鏡/GM:「指輪を盗ってくるんですか? わかりました。」

       琉:さて、こっちはトラップでも仕掛けておきましょうか。 重量感知セ
          ンサーと熱感知センサーを小口径レーザーに連動させて…。

     道真:「それから、ここに偽造免許の精神科医がいるから、そいつを引っ張
            ってきてくれ。 

黒眼鏡/GM:「偽造免許ですか? あの、我々一応警官なので、立場上捕まえなけ
            ればならないんですが。」

     夢野:「気にするな。 そいつをここまで持ってきてくれ。」

       GM:あの、黒眼鏡はただの人間なんだけど。 両方とも、撃退されて帰っ
          てくる。

       琉:いきなり私を持っていこうとするんですから、泥棒だと判断しますよ。

       GM:黒眼鏡達はボロボロ。

     道真:ちょっと気の毒なので治療してやろう。 《大治癒》じゃ。

       GM:魔法を使おうとすると、どうも違和感がある。 どうやら、周囲のマ
          ナが黒マナになってる様だ。

     道真:む、なら魔法は止めて包帯巻くだけにしておこう。
          「お主ら、怪我が治るまで休養してはどうじゃ?」

黒眼鏡/GM:「大丈夫です。 すぐに交代要因が来ますから。」

     花丸:「黒眼鏡さん達、可愛そうなんだお。」

     道真:「しかしわしは動けんからのう。」

     花丸:「おいら達が行ったのに。」

  一同笑。

     道真:「おお、そうじゃった。 では呼んできてくれ。」

     花丸:「なら爺ちゃん、電車賃貸してお。」

     花丸:夢野先生の所へ行くお。 トントン。

     夢野:寝てる。

     花丸:トントン。 ドンドンドン。 ドンドンパンパンドンパンパン。
          「起きないと黙って入るお。」

     夢野:だんだん激しくなってくるな。 仕方がない、起きよう。
          「何だ? 子狸の次は陶器の狸か。」

     花丸:「お久しぶりなんだお。」

     夢野:「何処か悪いのか?」

     花丸:「何処も悪くないんだお。」
          かくかくしかじか。
          「〜というわけで、作戦会議したいんだお。 夢野先生のところは何か
            おかしなことは起ってないお?」

     夢野:「おかしなことならてんこ盛りだ。 妙な症状の患者は来る、怪我した
            狸は駆け込んで来る、怪しい黒眼鏡達は来る。」

     花丸:「とりあえず、道真の爺ちゃんの所へ来て欲しいお。」

     夢野:「あの無礼者の所へか?」

     花丸:「ここはひとつ、仲良くして欲しいお。」

     夢野:「分った分った。 協力しよう。」

     花丸:「ありがとうだお。 ところで、おいら電車賃持って無いんだお。 貸
            して欲しいんだお。」

  一同笑。

       GM:家康が渡した金は?

     花丸:あれは食堂に置いてきちゃったんだお。 アルバイト雇うのにお金が要
          るんだお。

       GM:全く収入無しでも1年は生活できるだけの金額渡されてるよ。

     花丸:そんなにあったお? なら少し持ってくれば良かったお。

     夢野:む、本当は持ってて、持ってないと嘘ついてるのなら、<嘘発見>で
          判るが、本当に持ってないのでは貸すしかないではないか。

     花丸:「ありがとうだお。 後で家康から経費出たら返すお。」

       GM:家康はそんなこまごました経費は当然1年分の維持費に含まれてると思
          ってる。

  そんな騒動の後、花丸と夢野は電車に乗り道真の屋敷に向かう。

     夢野:「ぐー。」

     花丸:「夢野先生、降りる駅だお。 起きるお。」

     夢野:「すー。」

     花丸:「起きるお。 起きるお。 ああ、乗り過ごしてしまったお。 環状線
            もう1周するお。」

  やはりまっすぐには着けない花丸達であった。

   三太郎:「琉、道真の爺さんが呼んどるで。」

       琉:「何かあったんですか?」

   三太郎:「何かあったんやろうけど、爺さん何も喋ってくれへんねん。」

       琉:「なるほど。 なら私は道真さんを尋問して口を割らせればいいんです
            ね?」

  一同笑。

       琉:「冗談はともかく、あまり店を離れるわけにはいかないんですが。 ま、
            まだ開店日まで日にちがありますから、2,3日ならいいでしょう。」

     秀吉:「掃除はどうするにゃ?」

       琉:「お陰で店の中はだいぶ奇麗になりましたから、今はもういいでしょ
            う。」

       GM:道真の所に行こうとすると、怪我した猫もついてくる。

       琉:その子は?

     秀吉:「稲荷神社の上で寝てたら怪しい奴が来て御神体焼いたそうだにゃ。
            そのとき巻き添えくったらしいにゃ。」

       琉:「そうですか。 それにしてもずいぶん汚れた猫ですね。 奇麗に洗い
            ましょうか。」

     秀吉:「駄目だにゃ。」
          猫は洗われるとMP無くなるにゃ。

黒眼鏡/GM:「道真様、お風呂の用意ができてます。」

     道真:入るとしよう。

       GM:入ってると、次第に熱くなってくる。

     道真:うん? 出るか。

       GM:扉が開かない。

     道真:《鍵開け》じゃ。

       GM:開いた。 <体力>は何点消費した?

     道真:1点じゃ。

       GM:すると黒マナを1点分吸収してしまう。

     花丸:怨霊化するんだお。

       琉:魔法を使っては駄目となると道真の価値がありませんね。

     道真:とりあえず風呂からは出る。

黒眼鏡/GM:「おや、もうおあがりですか?」

     道真:「だんだん熱くなってきおったのでな。」

黒眼鏡/GM:「そんなはずは…診て参ります。 …少々熱くなってますね。」

     花丸:誰かが爺ちゃんを狙ってるお?

     道真:「今将門の手下が動いてる様だが、何か情報は知らないか?」

     夢野:「人間の精力を吸い取る妖怪に、日本刀を持った騎馬武者妖怪がいる
            様だ。」
          そいつの攻撃が10D。

     秀吉:「それからお稲荷さんが焼かれたにゃ。」

       琉:「人間の力が吸い取られてるということは、だんだん将門が力をつけ
            ているということですね。 首塚の結界を強化する手はないんですか?」

     花丸:「今家康が太閤さんに頼んでるお。」

     夢野:まず近くにいる妖怪を探してみよう。 《妖力感知》だ。

       GM:以前は、将門の妖力は太陽の様に見えていた。 それが今は、金星軌道
          くらいの大きさに見える。

     花丸:「やっぱり、封印から出かかってるんだお。」

       琉:「精力を吸い取ってる奴を最優先で潰さないと手におえなくなります
            ね。」

     花丸:「お稲荷さんも調べたいお。 ネットワークはどうなってるお?」

     道真:近くの稲荷神社に電話してみよう。

    声/GM:「はい、王子稲荷ですけど。」

     道真:「わしは道真じゃが、ネットワークはどうなっておる?」

    声/GM:「は?」

       琉:「道真さん、まず相手が妖怪かどうか確かめないと。」

  一同笑。

       GM:道真、君の<知力>が自分はおかしなことをしてるぞ、と囁いてる。

     夢野:「道真、お前は仮にも学問の神だろうが。」

     花丸:「爺ちゃんの生きていた時代は電話なんてなかったんだお。」

        琉:「ネットワークを壊すというのは、御神体を燃やすとかすることで
             すよね? それを聞けばいいんじゃないですか?」

黒眼鏡/GM:「家康様の名前を出して、責任者を呼べばよろしいかと。」

     道真:「お主に任せる。」

黒眼鏡/GM:「はい。」
          黒眼鏡が電話でしばらくやりとりする。
          「今の所ネットワークは3割減だそうです。」

     道真:「3割じゃと?」

       琉:「それはほとんど寸断されてますね。」

黒眼鏡/GM:「壊されたら昼のうちに復旧作業をしてはいる様ですが、東京駅の改
            修工事の影響もあって人手が集まらないとか。」

       琉:燃やされた稲荷神社の位置を地図で調べてみます。 燃やされた地点を
          結べば何か模様になってるということはありませんか?

       GM:模様ではないが、東の方にある神社から順に燃やされている。

       琉:なら次に被害に会いそうな神社は特定できます?

       GM:稲荷神社はいっぱいあるから無理。

     道真:「これはやはり、昼間のうちに将門の手下を探して各個撃破じゃな。」

       GM:そうやって相談してると、上空から飛行機の爆音が聞こえてくる。

     花丸:飛行機だお? 外に出てみるお。

       GM:軍用機が編隊組んで飛んでいる。

       琉:おや、あれはこの間ご主人様が買われたのと同じ機種ですね。

  一同笑。

       GM:買ってない買ってない。

       琉:でもご主人様、ああいうの好きそうですし、遅かれ早かれ買うでしょ
          う。

     道真:軍用機など何処に売ってるというのじゃ。

       GM:軍用機は地面を照らしながら周回してる。

     花丸:「パトロールしてるお?」

黒眼鏡/GM:「毎晩東京湾の空母から飛んでくる様です。 かれこれ半月になります。」

     道真:その空母の艦長あたりに知った名前がいるんじゃないかね?

       GM:艦長の名は風雅健。 鶴の妖怪岬の弟だ。
          「上から見て、変な影が見えたら、子狸が向かうことになってます。」

       琉:「何かあったら、私達にも連絡してもらえますか?」

黒眼鏡/GM:「分りました。 その様に手配します。」

       琉:「しかし、騎馬武者とはいえ、飛行機からでは中々見えないでしょう
            ね。」

黒眼鏡/GM:「いえ、集団で行動してますからわりと分ります。」

       琉:集団? 10Dダメージが?

     花丸:やっかいなんだお。

       琉:「私達も上空からパトロールしましょうか。 秀吉君、お願いします。」

     秀吉:「分ったにゃ。」

       琉:「指輪に戻りますから、私も一緒に運んでください。 …っと、その前
            に身体奇麗に洗ってくださいね。」

     秀吉:「どうしても洗わなけりゃ駄目にゃ? 分ったにゃ。」

       琉:秀吉君を風呂場で洗います。 洗ったら奇麗にブラッシングしてあげま
          しょう。

       GM:明け方になると、夢野の《妖力感知》レーダーに反応がある。 将門の
          巨大な妖力に向かって、小さい妖力が入っていって、また出てくる。

     夢野:寝言で皆に警告するぞ。

     花丸:おいらも寝てるお。

       琉:起きてる黒眼鏡はいるでしょうから、起してもらえるでしょう。
          「夢野先生、入り込んでいる小さい妖力の詳しい位置は分ります?」

     夢野:「方向と距離なら分る。」

       琉:「ではその地点に行きましょう。 秀吉君、お願いします。」

     秀吉:「分ったにゃ。」

   三太郎:「わっしらは飛べんから、後から追っ掛けていくで。」

       GM:秀吉が夢野に教えられた地点に行ってみると、何やら腐った様な匂い
          が漂ってくる家がある。

     秀吉:「にゃ? 臭いにゃ。」

       GM:匂いは家の屋根裏から来てる様だ。 どうも空家らしい。 近付くと匂
          いがすごい。

     秀吉:とりあえずその屋根の上に降りるにゃ。

       GM:屋根の瓦の一部がずれている。 どうも動きそう。

     秀吉:動かすにゃ。

       GM:人が通れそうなくらいの穴が開いている。 匂いがきつい。

     秀吉:鼻を押さえながら覗き込むにゃ。

       GM:蝿がいっぱい飛んでいる。

       琉:「腐ってるんですか? 何も私達だけで行く必要はありませんね。 皆
            が来るまで待ちましょう。」

     花丸:あ、酷いんだお。

       GM:1時間ほどすると、他のメンバーもやってくる。

   三太郎:「琉、門の鍵開けてや。」

       琉:「ここ入るんですか?」
          (コロコロ) <汚れ恐怖症>は押さえました。
          「しかたありませんね。」
          指輪に戻って中に入って、中から鍵を開けます。
          「じゃ、後はよろしく。」

     花丸:「琉兄ちゃんも一緒に来るお。」

       琉:「なら指輪に戻りますから、ポケットに入れてください。 くれぐれも
            汚れた床になど落さないでくださいね。」

       GM:入った人は全員<敏捷力>チェック。 失敗すると床を踏み抜いてしま
          う。

     花丸:床が腐ってるお。

       GM:10年も20年も放っておかれた家らしい。

   三太郎:「とりあえず屋根裏行こか。」

       GM:押し入れの天井から屋根裏に上がれる。

     花丸:「よっこいしょ、だお。」

       GM:天井を開けると埃がいっぱい落ちてくる。

   三太郎:「ああ、皿に埃が。」

       GM:天井裏には、隅の方に、ゴミが溜っていて、蝿がたかってる。

   三太郎:近付く。

       GM:ゴミの中に人間の形をしたものが転がっている。 そいつから妖力を感
          じる。

   三太郎:「もしもし?」

       GM:返事はない。

     夢野:そういう喋ってくれない奴には《感情感知》だ。

       GM:一仕事終えて満足、という感情を抱いてる。

     夢野:「お前はどんな妖怪だ?」
          《思考感知》だ。

  妖怪/GM:「精気、集メル。 集メタ精気、将門様ニ献上スル。」

     花丸:「栄養失調の原因だお?」

   三太郎:「将門の家来なんやな。」

     花丸:「でも人の良さそうな妖怪なんだお。 さっきから、無抵抗なんだお。」

  妖怪/GM:「我、昼間ハ動ケナイ。」
          夜人間から精気を集めてきて、将門に献上してほっとしたところを君
          達がやってきたわけだ。

     花丸:寝込みを襲われたお?

     夢野:真っ昼間に棺桶を開けられたヴァンパイアという感じだな。
          「それでは後はよろしく。 始末してくれたまえ。」

   三太郎:「了解。」

  その後、三太郎達は妖力を辿り、各地に潜んでいた精力を吸い取る妖怪達を動
けない昼の間に滅ぼしていったのであった。

       琉:結局、何匹斃したんです?

       GM:34匹ってところ。

     花丸:そんなにいたお? 夜だったら大変だったお。

       琉:10分に1匹くらいのペースで斃していったんですね。

       GM:将門の力が大きくなっていくのは止められた。 でも将門の力はすでに
          かなり大きい。

     道真:縮小してもらわんと困るのじゃがな。

       GM:夜中に黒眼鏡達が騒ぎだす。

     花丸:「何があったお?」

黒眼鏡/GM:「襲撃です。 妖怪が3体ほど近付いてきてます。」

   三太郎:迎撃準備や。

       GM:しばらくすると妖怪は引いていく。 だが回りが熱い。

     花丸:火を付けられたお?

       GM:半鐘の音が聞こえてくる。
          「火事だ!」

   三太郎:《天候操作》や。 雨呼ぶで。

       GM:火は鎮火した。 どうも周囲の家が燃やされたらしい。

     花丸:「これも火矢だお?」

       琉:「回りから攻めてきましたか。」

黒眼鏡/GM:「この家には結界が張ってあるので、直接は手を出せないんですが、
            延焼は防げません。」

       琉:「被害はどの程度なんですか?」

黒眼鏡/GM:「結界が少々弱まってしまった様です。」

       琉:「ここも安全ではないんですね。」

       琉:賀茂神社の賀茂さんに連絡してみましょう。
          「〜というわけで東京では将門配下の妖怪達が暴れてるんです。」

  賀茂/GM:「京都でもやっぱり暴れてる。 こちらには将門の胴体があるからな。
            秀吉の増援があったので、なんとかもってるがな。」

       琉:京都からの増援は無理みたいですね。 なら次は家康に連絡しましょう。

  家康/GM:「雑魚を潰してくれた様じゃの。 助かったぞ。」

       琉:「でも末端の雑魚などいくら潰してもしかたないんですけど。 騎馬武
            者もまだ野放しですし。 騎馬武者についてのデータはどの程度集ま
            ってます?」

  家康/GM:「騎馬武者タイプと、弓兵タイプと、祈祷師タイプがいるらしい。 祈
            祷師タイプは火炎だの冷気だのを武器にしてる。」

       琉:「今まで1体も斃してないんですか?」

  家康/GM:「騎馬武者1体斃すのに子狸20人ほどが戦死しておる。」

       琉:「死体からは何か手がかりは?」

  家康/GM:「死体が残らんのでな。 騎馬武者は東の方から来てるのは分ったんだ
            が、拠点を突き止められなくてな。」

       琉:「追い掛けられないんですか?」

  家康/GM:「飛行機でも追い付けんのじゃ。」
          この時代はまだ複葉機なのでそれほど速くは飛べない。

     道真:誰かCP払って鴉のガーを呼ぶのじゃ。 奴なら音速で飛べる。

       琉:呼びましょうか? ガラスの破片を持って空に向かってキラキラさせて
          みます。

       GM:空の1点がキラリと光ったかと思うと、超高速で鴉が飛んでくる。
          「ガー。 何か用か?」

       琉:かくかくしかじか。
          「〜というわけでキラキラした刀を持ってる奴を追い掛けるのを手伝
            ってください。」

     花丸:家康に頼んで、騎馬武者が出たらすぐに知らせてもらうお。

       GM:家康から提案がある。
          「戦闘機に乗ってみないかね?」

       琉:「乗せてください。」

       GM:では琉とガーは戦闘機の爆弾掛に掛けられる。

     花丸:「落ちない様に気をつけるお。」

       GM:夜、戦闘機は騎馬武者を発見した。

       琉:「ガーさん、追い掛けてください。」

  ガー/GM:「ガー。」

     道真:複葉機から飛んでいく超音速ミサイルか。 琉がいるからレーザーも飛
          ばせる。

       GM:追い掛けていくと、千葉県までくる。
          「疲れてきたぞ。 ガー。」

       琉:「頑張ってください。」

       GM:下を見ると、次第に騎馬武者が増えてくる。 100以上はいる。 その後
          ろには弓兵もいる。

       琉:弓兵? 射撃されないでしょうね。

     花丸:闇夜の鴉だから大丈夫だお。

       GM:矢をつがえてるよ。 火矢の様だ。

       琉:「ガー、急速上昇です。」

       GM:ガーが上昇するとほど同時に矢が放たれる。

       琉:音速で逃げれば追い付けないでしょう。 射程外まで充分に距離をとり
          ましょう。

     ガー:「ここまで上がったら下がよく見えないガー。」

  花丸/GM:気象衛星からの映像みたいなんだお。

       琉:ああ、地球って丸いんですね。

  一同笑。

       琉:100騎以上の集団なら、かなり離れていても見えるんじゃないですか?

       GM:どうも騎馬武者達は地上のある一点に消えていく様だ。

       琉:朝が来るを待って下に降りてみましょう。

       GM:ここは八幡の薮知らずだ。 薮があって、石の柵で覆われている。 立
          ち入り禁止の立て札がある。

       琉:「ここから出てきたんでしょうか?」

  ガー/GM:「薮の中から屍肉の匂いがするガー。 でも何となく入りたくないガー。」

       琉:うーん、ここは入ってみるべきか…。

       GM:そうしてると人がやってくる。 ここは市役所の前なので、次第に人が
          増えてくる。

       琉:一旦皆の所に帰りますか。

       琉:「〜というわけで千葉まで行ってきました。」

     道真:家康に連絡しよう。

  家康/GM:「八幡の薮知らずじゃと? 確かに、あそこなら将門の配下が潜んでる
            かもしれんが、あそこはまずい。 妖怪でも入ったら出てこれん薮じ
            ゃぞ。 あそこは将門の討ったの将軍が駐屯した場所で、将門が祟っ
            ておるのじゃ。 以前にわしの孫があそこに入って出てこれなくなっ
            た。」

       琉:「なんとかそこを封印したいですね。」

     道真:「馬防柵でも作ったらどうじゃ?」

       GM:破られるだけだよ。

       琉:「封印できる様な人がいれば、とっくに本体の封印に回されてますよ
            ね。」

     花丸:「夜にならないと出てこないお? 昼間なら中で止ってるかもしれない
            お。」

     道真:「世界大戦で使われた爆弾でも放り込むか。」

       琉:「町中ですよ。」

       GM:話してるうちに夕方になってくる。

     花丸:なら明日の朝行ってみるお。

       GM:その夜、また襲撃される。 今度は悪夢を見せられる。 <知力>-8で
          抵抗して。

     花丸:失敗しちゃったお。

       GM:お婆さんが死んだときの夢だ。

     花丸:「うう、婆ちゃん…。」

   三太郎:わっしも失敗や。
          「うーん、皿が乾く〜。」

     夢野:この私の前で悪夢とは笑止。 悪夢など書き換えてやろう。

     花丸:「ああ、周り中お酒だらけだお。 美味しそうだお。」

       GM:翌朝、家康の目の下には隅ができている。

     花丸:「家康さんも悪夢見たお?」

  家康/GM:「悪夢じゃ。 昨日、薮知らずに子狸を500人ばかり送り込んでみたの
            じゃが、全滅してしもた。 どうも昼間は動けないというわけではな
            かったらしい。」

       琉:「500人が全滅ですか?」
          そりゃ、10D攻撃が100騎以上いればね。

  家康/GM:「どうもあの中は補給基地の様になってるらしい。」

       琉:「ならそこに入れない様にできればいいですね。」

     道真:「入れなくする様な呪文はあるが、そのためにはここを離れねばなら
            ん。」

       琉:賀茂さんにもう1回連絡してみましょう。
          「入れない様にするために何か方法ありませんか?」

  賀茂/GM:「成田山を訪ねてはどうだ? 昔将門を懲伏する際に、不動明王の札を
            使ったそうだ。 高僧の作った札ならそれなりに効果あるだろう。」

     花丸:藁をもすがる思いで行ってみるお。

  賀茂/GM:「あとは、気休めかもしれんが、豆撒きするのもいいかもしれん。」

     花丸:「鬼は外するお?」

       琉:「怨霊なら浄めの塩とかも効くかも知れません。」

     花丸:「高僧って、誰か心当たりないお?」

       琉:「賀茂さん、阿部清明は何処にいます?」

  賀茂/GM:「今は大宰府だが。 道真のコピーを懲伏中だ。」

     花丸:「爺様のコピーがいるお?」

       GM:大宰府で道真は祀られてるから、また別の道真が現れてもおかしくな
          い。

       琉:なら残りの5人も探し出して協力させましょうか。

     夢野:いつから道真はアルファコンプレックスの市民になったんだ。

       琉:それはともかく、阿部清明に連絡しましょう。 大宰府のコピー道真は
          こっちを見る限りは放っておいても大したことないでしょうから。

  清明/GM:「何の用だね?」
          いつの間にか後ろに立っている。

       琉:「ふぅ、こういう人って必ず背後に現れるんですね。」

     花丸:「爺様もいつも背後にぼぉっと現れるお。」

       琉:かくかくしかじか。
          「〜というわけで将門の封印を手伝ってください。」

  清明/GM:「1週間くらいならいいぞ。」
          清明が祈り始めると、将門の妖力が縮みはじめる。

  その後、上空から騎馬武者を観察したところ、今まで集団で行動し統制がとれ
ていた騎馬武者達が、無秩序に動いているということであった。

     道真:各個撃破のチャンスじゃな。

       琉:でも1体が10Dの攻撃力ですよ。

     花丸:はぐれた奴を物陰から狙うお。

     夢野:物陰から正々堂々と闇討ちだな。

  一行は、夜明け頃、撤退していく騎馬武者のうち、遅れた1体を不意打ちする。
  この戦いは、夢野の威力レヴェル14の《眠り》により、一行は無傷で勝利をお
さめるのであった。

       琉:「1体は潰したものの、まだ100体以上いるんですよね。」

     花丸:「清明さんは1週間しかいてくれないお。」

       琉:「封印の方法を見つけないときりがありませんね。」

       GM:方法なら今までに正解は出てるよ。

       琉:塩ですか?

     花丸:お不動さんのお札も用意するお。

  相談の結果、一行は、不動明王の札と塩を用意し、騎馬武者が薮知らずを出た
ところで、薮知らずを札と塩で囲んで騎馬武者が帰ってこれないようにする。

       GM:翌朝、薮知らずの前で騎馬武者が固まってる。

     花丸:動かないお? なら殺り放題だお。

   三太郎:薮知らずの中やったら昼間でも動けるんやな。

       GM:薮の中だと、陽が当らないからね。 黒眼鏡が手際よくロープを張って
          人間が入れない様にする。

  かくして、動けない騎馬武者は、全て滅ぼされたのであった。

       GM:騎馬武者を斃すと、将門の妖力がみるみる小さくなる。 どうやら眠り
          についたらしい。

     花丸:あ、なら爺ちゃんも解放されるお。

       GM:その前に道真にはすることがある。

     道真:何じゃ?

       GM:<生命力>の限りを使って、首塚を修復するのだ。

     道真:何tあると思っておる。 《修理》は5kgにつき3点も消費するのじゃぞ。

       GM:大丈夫、1月も掛け続ければなんとかなるから。

       琉:でも、1月も掛け続けたら、そのうちファンブルするのでは?

       GM:その場合は最初からやり直し。

     道真:ちょっと待て。

     夢野:「さて、私は病院に戻るぞ。」

     花丸:「おいらも京都に帰るお。」

   三太郎:「ほな爺さん、頑張ってや。」

     道真:「誰も手伝ってくれんのか。」

     秀吉:「オレが手伝おうかにゃ?」

     道真:「猫の手など要らんわい!」

     花丸:「爺ちゃん、頑張るお。 八つ橋用意して待ってるお。」

     道真:「お前らは…祟ってやる、怨霊になって祟ってやる。」

   封印!! 悪霊対怨霊
                1998/11/7 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録

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