妖魔夜行リプレイ

『魔術師』そして『星』


キャラクター
  風雅 岬 (ふうが みさき)
   外見は22,3の魅力的な女性
   京都の某大学の国史科の助手
   正体は鶴の妖怪 
  妙見川 三太郎 (みょうけんがわ さんたろう)
   京都の某大学の万年学生
   正体は河童
   好物はもちろんきゅうり
  七海 琉 (ななみ りゅう)
   外見は15歳の美少年
   宝石商の女社長 七海 水鈴(ななみ みすず) の家に居候
   いつも填めているダイヤモンドの指輪が本体
  獣槍
   意志を持った『獣の槍』 名前は無い
   現在はストリートチャイルドの 汐(うしお) の(唯一の)所有物
   体力70、敏捷力20を誇るが単独では全く無力 
  菅原道真(すがわらのみちざね)
   学問の神と言われる菅原道真の怨霊(実体あり)
   優れた知力を持ち、数々の魔法を知っている
   その魔法が役に立つかどうかはまた別の話だが


時は大正。 突如京都の町は比叡山に封印されていた妖怪達に襲われた。 三太郎 達はなんとか彼らを再度地に還す。 だが彼らを操っているらしい神父は逃がして しまった。 三太郎:「取り敢えず雪凍さんとこ行かへんか?」 GM:戒厳令敷かれてるから閉まってるよ。 三太郎:どっかゆっくり相談出来る場所がほしいねん。 琉:「そうですね。 行ってみましょう。」 GM:行ってみると当然閉まってる。 三太郎:「裏口に回ろ。」 GM:メイドさんが出てくる。 「御主人は只今出かけています。」 三太郎:「しゃあないな。 相談したかったんやけどな。 ほな、わっしに下宿に でも行こか。 ちょっと狭いけどな。」 琉:「私は1度御主人様の所に帰ります。 心配なされてるといけませんから。」
水鈴/GM:「あら、お帰りなさい。 休暇楽しんできた?」 琉:「ええ。」
GM:三太郎の下宿には『コピー頼む』と書かれたノートが山積み。 三太郎:「こんなことやってる場合やないんや〜。」 と言いつつコピーを始めてしまう。 琉:良かったじゃないですか、バイト出来て。 GM:講師の方からもバイトの依頼が来てる。 三太郎:なんて? GM:代わりに板書してくれってさ。 三太郎:なんや? つまりわっしは自分で板書したことを自分でノートに写すんか? 汐/GM:「お兄ちゃん、オレもう駄目。」 汐はその場で眠りこんでしまう。 三太郎:「ああ、お休み。 爺さんはどうする?」 道真:「ワシも寝たいのう。」 三太郎:「そやけど場所がないな。」 道真:「押入借りるぞ。」 三太郎:「ああ、そこ開けたらあかん。」 押入開けるとノートがどさっと。 道真:「おお、なんじゃ…。」 三太郎:「爺さん大丈夫か?」 道真:「こりゃまたたくさん詰め込んでおったんじゃの。」 三太郎:「狭いからな。」 GM:狭い方行くから。 琉の部屋なら広かったのに。 琉:そのころ私は自室でゆっくりコーヒー飲んでます。 三太郎:わっしはコーヒーなんて贅沢なもんこの頃飲んでないで。 道真:「すまんの。 わしまで来たら場所が無くなってしまうの。」 三太郎:「荷物片付けたら3人くらいなんとかなるで。」 琉:私は1人で広〜い部屋でのびのびと。 三太郎:世界が違うなぁ。
GM:では翌朝。 道真:「久しぶりに屋根と壁のある場所で寝られたのう。 感謝するぞ。」 三太郎:「いえいえ、狭い所ですんませんな。」 琉:こちらは広いベッドでぐっすり休みました。 三太郎:うーん、全然違うな。 「汐、よう寝れたか?」 GM:熟睡してる。 三太郎:「さて、わっしは大学行かなあかんな。 爺さん、汐のこと頼んます。」
獣槍:大学に行っても誰もいないのではないか? GM:先生は来てる。 「さあ、始めるぞ。」 獣槍:1対1か。 これは逃げられんな。 講師/GM:「今回は試験範囲を広げよう。」 三太郎:「ああ、去年と違う。」 講師/GM:「同じことやてもつまらんだろ?」 三太郎:「うう〜。」 プライベートレッスンを受ける三太郎であった。
水鈴/GM:「今度ね、広島の方に支店を出そうと思うの。」 琉:「広島ですか?」 水鈴/GM:「ええ、今度の戦争で軍人さんが集まる呉辺りに出せば売れると思うの。」 琉:「なるほど。 それはよさそうですね。」 水鈴/GM:「でしょ? で、あなた、そこの支店長してみない?」 琉:「ありがとうございます。 でもそれは遠慮させてください。」 水鈴/GM:「なぁに? 京都を離れたくないわけでもあるの?」 琉:「ええ。 私は御主人様の側で御主人様をお守りしたいのです。」 水鈴/GM:「アタシの側に? いいわ、ならずっといなさい。」 琉:「はい。」 水鈴/GM:「アタシを守ってくれるのね。 男なら言った通りにしなさいよ。」 琉:ダイヤモンドである私には性別は無いんですけどね。 「お守りしますよ。御主人様。」 三太郎:なんや、ええ雰囲気やないか? 水鈴/GM:「それにしても、京都の町がこれじゃ、仕事にならないわね。 しばら くお休みにしましょ。」 琉:「そうですね、では片付けましょう。」 水鈴/GM:「琉も自由にしていいわよ。 忙しいんでしょ?」 琉:「御主人様…。 どうもありがとうございます。」 さて、では三太郎の下宿に行きましょう。 そうそう、お菓子でも持っ て行くとしましょう。 GM:京都の店は全部閉まってるから買うことは出来ない。 琉:そうですか…。 GM:が、この店には1年くらい籠城出来るくらいの食糧が保存されている。 琉:この店って次第に要塞化してません? 一同笑。 道真:何と戦う気じゃ? 琉:宝石店ですからトラップの一つや二つあるでしょう? 獣槍:そう、ダンジョンの一つや二つ。 道真:対強盗用秘密兵器の戦車でも出てくるのかのう? 水鈴/GM:「そういえばこの間注文した“貯水槽”ね、どうしようかしら?」 琉:「“貯水槽”?」 水鈴/GM:「そう、最新式の tank っていうからてっきり貯水槽だと思って注文し たら思ってたのと違うのが来ちゃったやつ。 中に入って動かせるみ たいなんだけど…。」 一同爆笑。 獣槍:確かに両方とも tank だが。 三太郎:いったいそんなもん何処に注文したんや? 琉:分かりました。 何があってもこの方は生き残ります。 それは間違いあ りません。
何事も無いまま3日が過ぎた。 GM:傷は全快させていいよ。 三太郎:ありがたいこっちゃ。 琉:お菓子持って三太郎の下宿に行きます。 「今日は、はい、お土産です。」 三太郎:「ハシッ。 ガツガツガツ。」 道真:「ムシャムシャ。」 汐/GM:「モグモグ。」 琉:「あっという間に無くなってしまいましたね。」 三太郎:「じゃ、腹ごしらえも出来たし、食堂行ってくるわ。 掃除頼まれてる んや。」 琉:「おや、出かけられるんですか?」
GM:岬、東北の方へ行っていた君はそのころようやく京都に帰って来た。 比叡山が崩れた京都は戒厳令が出ててあちこちを軍人が警戒して歩き回 ってる。 岬:「いったい、何が起こったのかしら?」 まずは下宿に帰るわ。 GM:すると下宿の下の食堂の前を掃除してる三太郎に会う。 岬:「あら、三太郎君。」 三太郎:「おや、岬はん、お久ぶりでんな。」 岬:「何が起こったのか、説明してくれない?」 三太郎:「立ち話しもなんやからわっしの下宿にどうぞ。 みんなおるから。」
岬:「コンコン、岬です。」 琉:「おや、岬さん、今日は窓からじゃないんですか?」 岬:「いつもちゃんと扉から入ってるでしょ。 それより、何があったのよ?」 三太郎:「つまりやな、比叡山が焼き討ちにあったんや。」 汐/GM:「比叡山の封印が破れちゃったんだって。 で、妖怪がいっぱい出てき たんだ。」 琉:「封印はしなおしましたし、出てきた妖怪は全て還しました。 肝心の 神父は逃してしまいましたが。」 岬:「じゃ、一段落ついたのね。 あ、これ、秋田のお菓子。」 汐/GM:「お姉ちゃん旅行してたの? 検問はどうしたの?」 岬:「え? 飛んできたのよ。」 あ、言っちゃった。 琉:妖怪で<正直>って困り物ですね。 岬:『妖怪ですか?』『そうです。』ですものね。 汐君だからいいけど。 三太郎:もう汐普通の生活には戻れんなぁ。 「で、封印守っとった一眼一足の爺さんによると東京と名古屋でも何か あったそうやな?」 岬:「そういえば結構ごたごたしてたわね。 じゃ、東京や名古屋とは連絡 取ったの?」 獣槍:「手段ガナイ。」 道真:「知ってる場所なら《瞬間移動》で跳べるのじゃが、最近は行ってない ので何処に出るか分からんのぅ。」 岬:私は移動力192で飛べるから東京まで往復6時間くらいね。 「あたしがちょっと飛んでもいいわよ。 半日もあれば帰ってこれるわ。」 汐/GM:「お姉ちゃん速い。」 岬:「その前に1度家の様子見に行ってくるわ。 健どうしてるかしら?」 琉:「弟さんなら今京都の警備してらっしゃいますよ。」 岬:今はもうあの子の方が見ためは年上なのよね。 GM:噂をしてるとその健君がひょっこりやってくる。 獣槍:偶然にか? GM:出番が欲しかった彼は自ら1cp支払って出てきたのだ。(笑) 「おや、姉上。 お帰りなさい。」 岬:「健、今の状況ってどうなってるの?」 健/GM:「戒厳令は今日中に解かれます。」 岬:「軍隊は何かつかんでないの?」 健/GM:「少し気になることが一つあります。」 岬:「何なの?」 健/GM:「キリスト教え系のある宗派の司教が来週来日するそうです。 なんで もその宗派は極端な白人至上主義だとか。」 岬:「この時期に? 例の神父のことのあるし、怪しいかもしれないわね。」 琉:「ではその人のことを少し調べてみましょう。」 岬:「頼むわ。 あたしは名古屋見てくるから。」 GM:今は夕方の6時。 岬:「着いたら夜ね。 向こうに泊まって明日の朝帰ってくるわ。」
GM:名古屋に季節外れの鶴が飛んでくる。 岬:町に近付いたら燕に成って様子を伺うわ。 GM:商店街は全部閉まってる。 岬:名古屋の妖怪ネットワークの居点って知ってるかしら? GM:<知力>判定。 岬:-8成功よ。 GM:小さいネットワークを一つ知っている。 神社にある。 岬:飛んでいって人間の姿に戻るわ。 「今日は、お久しぶり。」 GM:ここには神社に祭られてる氏神がいる。 「鶴さんか。 久しぶりじゃのう。」 岬:「こちらの様子はどうですか?」 氏神/GM:「いいのか悪いのか良く分からんのう。 軍需産業の方が全部倒れての う。 民生品の方は活気があるんだがのう。」 岬:「でも商店街は戒厳令が出てるのね?」 氏神/GM:「そうじゃ。 江戸の方もそうらしいのう。」 岬:「やっぱり狙いは軍需産業かしら?」 氏神/GM:「どうも日本が軍事大国になるのを嫌っている連中らしいのう。 この 間の日露戦争に勝ったのせいかのう。」 岬:日露戦争は勝ったと言っても…。 GM:歴史が歪んでるので日本は大勝してしまったのだ。 ロシア軍の機雷の 位置を日本軍に教えちゃった妖怪カメラマンがいたりするんだな。 岬:それはまずいわ。 琉:歴史が変わってしまいますね。 岬:「ところでこちらにもカードから産まれた妖怪は現れたのかしら?」 氏神/GM:「おお、色々出ているぞ。」 岬:「何枚か分かるかしら?」 氏神/GM:「枚数は良く分からんが、奴らを指揮してるのは『皇帝』じゃな。 あ と『杯』が大量に現れたぞ。」 岬:京都が『ウォンド』だからあとは『金貨』と『剣』ね。 『剣』が1番 危険そうね。 GM:『剣』は1番ガードの固そうな所だよ。 岬:東京ね、やっぱり。 GM:『金貨』は福岡、長崎。 獣槍:そこには軍需産業があるな。 岬:「こちらではどういう対策を取ってるのかしら?」 氏神/GM:「我々としては別に軍需産業がどうなってもかまわんしのう。」 岬:ここではあまり問題意識はないわけね。 「つまりしばらく様子見、というわけね。」 氏神/GM:「いまのところはのう。」 岬:「じゃ、動いてるのは京都だけってことかしら?」 氏神/GM:「他はあまり知らんのじゃ。」 岬:「そう。 ところで、今晩、泊めてくださらないかしら? 暗いと飛べま せんから。」 氏神/GM:「帰るのなら京都行きの切符が1枚あまっておるからやるぞ。」 岬:「そう? なら使わせていただくわ。」 琉:何故氏神が切符など持っているのでしょう。 氏神/GM:「氏子が行くのに使っている切符の残りじゃ。」 岬:では夜行で京都に帰りますわ。 京都まで行っちゃうと検問に引っかか るから途中の米原あたりで降りて飛んで行くわ。
琉と道真は大学の図書館に向かう。 岬:うちの大学図書館? 部外者は入れないんだけど。 琉:御主人様に頼めば簡単に入れますよ。 道真:さてその宗教について調べてみようかのう。 <神秘学>かの? GM:-2くらいペナルティあげるけど君ならそれくらいならどうせ関係ないか。 道真:当然成功じゃ。 GM:完全な白人至上主義者の宗教だね。 道真:やってくるという司教は分かるかの? GM:それは個人情報になるからここでは分からない。 新聞見れば司教の名 前がワスプであることくらいは分かるけど。 獣槍:軽量級だな。 琉:すると他にもスティンガー司祭とかローカスト司祭がいるのでしょうか ?(笑) 岬:来日のスケジュールは分かる? 公開されてるでしょう? GM:ローマから船でスエズ運河通ってフィリピンを抜けて一旦朝鮮に行って から舞鶴港に来る。 舞鶴から列車で京都経由して東京へ行く。 で、そ の後横浜からまた船に乗ってハワイへ行ってアメリカに渡って世界1周 する計画。 岬:何人くらいで来るのかしら? GM:50人くらい。 琉:全部妖怪ってことはありませんよね。
GM:岬が帰ってくると健が汐に柔道教えてたりする。 「まずは足腰を鍛えるんだ。」 三太郎:汐がどんどん成長していくな。 琉:獣槍が稼いだcp使ってるんでしょうね。 獣槍:<足手まとい>で無くなってしまうな。 琉:そのうち<仲間>になって最後は<後援者>になるんですね。 岬:健は<足手まとい>じゃないのよね。 充分強いから。 「ただいま。」 琉:「お帰りなさい、岬さん。 早かったですね。」
岬:「結局カードはあと何枚あるのかしら?」 琉:「『愚者』『世界』『太陽』と『ウォンド』の14枚は消えました。 復 活した『正義』と『月』、それに『星』は今のところ味方の様です。」 GM:『正義』はたまたま彼の正義と君達の目的が一致しただけ。 三太郎:敵に回すと剃刀で勁動脈をスパッやからな。 岬:「名古屋には『皇帝』と14枚の『杖』が現れたらしいわ。」 健/GM:「東京には『女王』と『剣』が現れたそうです。」 道真:「最初が『愚者』なら最後は『魔術師』ではないのかのう。」 琉:「『愚者』『世界』と来ましたが次は『正義』ですからね。 順番とい うわけではなさそうです。 『死』とか『悪魔』なんて恐そうなのが まだ残ってますね。」 GM:恐くないカードなんてないんだけど。 正体は分からないけどかなりの 枚数は撃破されたらしいよ。 特に東京は相討ち状態で潰したそうだ。 岬:「東京には国粋主義の妖怪が集まってるものね。 名古屋は動かないみ たいだけど。」 琉:「福岡にも現れたんですよね。」 健/GM:「福岡は『金貨』で金攻めだそうです。 地元の妖怪も豊かになるんな ら問題ないか、と言って放っているそうです。」 岬:「それは経済が発展していいって気もするわね。 でもこれで福岡も戦 力外ね。」 琉:金などいくらばらまいたところで遅かれ早かれ御主人様の下に集まって くるのです。 一同笑。 岬:「他の地域はそこの人達に任せましょう。 今はワスプ司教にはどう対 処するか考えましょう。」 健の力って海軍の1士官だから知れてるわよね? GM:健は結構出世してるぞ。 しばらくイギリスに行っていた。 岬:あたしが田舎帰ってる間にそんなとこいってたの? どうりで手紙来な いと思ったわ。 GM:今度平甲板型の軍艦の艦長になるそうだ。 これからしばらくは舞鶴に いるよ。 岬:舞鶴にいるの? それなら色々頼めそうね。 GM:相談してると来客が来る。 「コンコン、今日は、三ちゃん。」 婦人警官の瑛ちゃんだ。」 三太郎:「よう、瑛ちゃん、久しぶりやな。」 瑛/GM:「戒厳令でうちもひっぱり出されとったんや。 はいおみやげ。 曲がっ たきゅうり。」 三太郎:「どうもおおきに。 流石わっしの好物はよう分かってくれてるな。」 岬:「三太郎君、いつの間にこんな綺麗なガールフレンドが出来たの?」 三太郎:「ちゃいまんがな。 岬はんも会ったことおますやろ? この春卒業した 瑛ちゃんや。」 岬:「ああ、三太郎君を一緒にきゅうり泥棒してた。」 女の子だったのね。 三太郎:わっしもつい最近まで知らんかったんや。(笑) 岬:でもきゅうり泥棒してたのに警官? GM:捕まってそのまま警察にいついてしまった。 三太郎:盗みの手口は分かってるしな。 瑛/GM:「相変わらず狭いとこやな。 ノート山積みやし。」 三太郎:「貧乏学生にはこれがせいいっぱいやねん。 で、瑛ちゃんは今は休み か?」 瑛/GM:「来週になったら何にとかゆう司教の護衛にまた京都駅立たなあかんね んけどな。」 岬:「護衛? 良かったらその話、くわしく聞かせてくださらないかしら?」 琉:「ここにこの人数は狭いですね。 私の部屋に来ません?」 三太郎:ほなきゅうり持って行こか。
岬:途中で小さな声に三太郎に聞くわ。 「この娘はあなたが河童だって知ってるの?」 三太郎:「知らんやろ。」 岬:「ならこの娘の前であまりつっこんだ話は出来ないわね。」 一同は琉の住む七海宝石店にやってきます。 岬:「お邪魔します。」 水鈴/GM:「いらっしゃい。 琉、あなたがお客さん連れてくるなんて珍しいわね。」 岬:あたしは何年か前に水鈴さんに会ったことあったわよね。 でも全然年 とってないのが分かるとまずいわね。 琉:大丈夫です。 御主人様の方も年とってませんから。 岬:人間じゃないわよ、それって。 GM:琉の個室。 三太郎の部屋とは比べ物にならないくらい綺麗に整頓され ている。 高価そうな装飾もある。 三太郎:「綺麗な部屋やな。」 琉:「ほどんど使わないんですけどね。」 普段は御主人様の指に填まってますから。 三太郎:もったいないこっちゃな。 琉:「今お茶入れてきますね。」 岬:「ところで瑛さん、どんな方の護衛されるのかしら?」 瑛/GM:「なんやしらんけど、警察と海軍陸戦隊で護衛するんやて。」 岬:「何しに来るかご存知?」 瑛/GM:「視察やないの? 京都、名古屋、東京と回るらしいで。」 岬:長崎、福岡が入ってないわね。 「最初から舞鶴に来る予定だったのかしら?」 瑛/GM:「最初は佐世保に来る予定やったんやけど鉄道状態が良くないんで変更 になったんやて。」 岬:「そう。 迎えの護衛船は出すの?」 健/GM:「海軍が途中まで迎えに行きます。」 岬:さて、どうしようかしら。 この娘の前では相談出来ないわね。 GM:何も話さないなら瑛ちゃんは健とひそひそ話し始めるぞ。 岬:健ったらいつの間に? GM:話の内容は今度の護衛がどうたらこうたら。 三太郎:そやから瑛ちゃんに色気のある話は無理やて。 琉:それはどうでしょうね。 女性は油断してるとあっという間に変わるも のですよ。 岬:ところで土方さんは? GM:土方さんは左遷されてまた樺太の大原に飛ばされるそうだ。 三太郎:飛ばされる? GM:京都の被害大きくなっちゃったからね。 三太郎:でもあれはしゃあないで。 GM:でも誰かが責任を取らなくちゃいけないのだ。 岬:土方さん今回は動けないのね。
岬:「そろそろお昼ね。」 琉:「何か作りましょうか?」 岬:「台所貸していただけるのならあたしがやるわ。」 瑛/GM:「うちも手伝うで。」 琉:「そうですか。 ではお願いします。 食糧庫の中のものは自由に使って くださって結構ですから。」 岬:「冷蔵庫から玉葱取って。」 瑛/GM:「はい。」 岬:「小麦粉に塩と。」 瑛/GM:「あ、卵あるで。 せっかくやから卵使お。」 岬:「卵? ああ、ちょっと待って。 あたしの前で割らないで。」 瑛/GM:「パカッ。 何か?」 岬:「ああ…。」 瑛/GM:「鶏肉も使わせてもらお。」 岬:「ごめんなさい、ちょっと気分が悪いので休ませてもらうわ。」 GM:しばらくすると瑛ちゃんが料理を持ってくる。 「贅沢に卵いっぱい使っちゃった。」 岬:「ああ…。 ちょっとあたし達姉弟水いらずで話したいから向こうで食 べてくるわ。 健、いらっしゃい。」 GM:背中から美味しそうな匂いがする。 岬:「はやく行きましょう。(泣)」 岬:あたしは豚肉使って料理作って台所で食べてるわ。 鶏が駄目で豚なら いいのか、って言われそうだけど。 「健、その司教、陸にあげる前に接触する必要があると思うの。」 健/GM:「止めるんですか?」 岬:「もしその司教が例のカードに絡んでるのだったらね。 この国をカー ドなんか使っていろいろしようってのが気にいらないのよ。 それで ちょっと話したいのよね。」 健/GM:「どうやって? 普通に行っても会えませんよ。」 岬:「でも上陸されちゃったらカードばらまかれるかもしれないでしょ? だから、ちょっと強引にいくかもしれないけど、そのときは見て見ぬ ふりする様にしてくれる?」 健/GM:「出来るのは高々1士官の力の及ぶ範囲だけですが。」 岬:「それで充分よ。」 健/GM:「姉上、これを持って行ってください。」 と懐から紙を渡す。 岬:「何? これ?」 健/GM:「後で見てください。」 道真:絶縁状かの? 岬:それならそれでもいいけど。 それくらいの覚悟はする必要があるもの。 琉:「司教は京都では何処回る予定なのかご存知ですか?」 瑛/GM:「まず御所に行って、それから教会を回るんやて。」 三太郎:「どの教会回るか分かるか?」 瑛/GM:「全部で4箇所くらいやて。 あとは自由時間が1日あるそうやけど。」 三太郎:「そっか。」 瑛/GM:「ほな、うち、そろそろ帰るね。」 三太郎:4箇所の教会結ぶとどうなる? GM:別になにもない。 でも、この宗派の勢力からいって、こんな所に4つも 教会があるのは妙かなって気がする。 三太郎:「白人至上主義者が日本に教会出すって変やな。」 獣槍:「敵ナラバ斃セバ終リダ。」 琉:「そう簡単にはいかないでしょう。」 岬:「あたしね、上陸される前に船に行こうと思うの。 どうしても先に話 したいのよ。」 琉:「乗り込むんですか? 危険ですよ。」 岬:「危なくなったら飛んで逃げるから大丈夫。」 琉:「でも1人で行くのは危険ですよ。 行くのなら私も行きます。」 獣槍:「敵ナラバソノママ船ヲ沈メテシマエバイイ。」 三太郎:「海に行くんやったらわっしも行くで。 水の中はわっしの世界や。」 道真:「むう、わしは空は飛べんしのう。」 岬:「水の上歩いたりとかは出来ないの?」 道真:「うむ。 そうじゃな、《動物作成》で亀に乗っていくのはどうじゃ?」 琉:亀に乗ったお爺さんですか。 道真:「鯨でもいいのう。」 岬:「舞鶴湾に鯨なんて来たら大騒ぎよ。 《鳥寄せ》でいっぱい呼んで運 んでもらうという手もあるわね。」 琉:「人1人運べるだけの鳥ですか? 何羽呼ぶつもりです?」 三太郎:「わっしは《魚寄せ》出来るで。」 岬:「それいいかもしれないわね。 健/GM:「行くのなら廃船予定の小型船くらいなら用意できますよ。 」 琉:「でも誰か船の操縦出来ます?」 これが現代なら多分私はクルーザーとか持ってたりするから出来るでし ょうけど。 GM:<知力>の化け者がいるから大丈夫。 道真:小型船の操縦の技能無し値は<知力>-5か。 なら出来るじゃろう。 岬:「でもみんな、本当についてくるの? 死ぬかもしれないわよ。」 獣槍:「敵ガイルナラバ斃スノミ。」 汐/GM:「オレも行く。」 三太郎:「汐はここにいるんや。」 汐/GM:「やだ。」 槍を握って離さない。 琉:「ここに置いていくのが1番安全なんですよね。 縛りつけてしまいまし ょうか。」 岬:「何処にいたって危険よ。」 琉:「ここほど安全な所はないと思いますよ。」 岬:「妖怪には対処出来ないわよ。」 三太郎:出来る様な気いするねんけどなぁ。 琉:最新型の“貯水槽”までありますしね。 汐/GM:「やだやだ、行く行く。」 岬:「槍もってあなたが<庇え>ば問題ないでしょ?」 琉:「<庇っ>てると私はそれ以外のことが出来なくなるんですけどね。」 獣槍:「心配無い。 我ヲ持テバ無敵ダ。」 琉:「しかたありませんね。」 道真:「わっしらがいない間京都の守りはどうする?」 三太郎:「土方はんに頼めばええやろ。」 健/GM:「土方少左は3日後には大原に行きますが。」 獣槍:「ナラバソレマデニ決着ヲツケルマデ。」 三太郎:「3日経って駄目やったらどうせ駄目や。」 岬:健がくれた紙には何が書いてあるの? GM:まだ不明のカードのリスト。 まず『魔術師』。 琉:大丈夫、こちらにも魔術師がいます。 少々知ってる魔法が偏ってます が。 GM:それから『塔』『吊るし人』『戦車』『悪魔』。 あとはこれはこれだ ろうという推測が書いてある。
三太郎:「ほな、行こか。 舞鶴までの電車賃は頼むで。」 琉:「はい。」 では御主人様に挨拶して出発しましょう。 三太郎:下宿の掃除してから行こか。 岬:1日で終らないわよ、それ。 三太郎:汐と2人でやるから。 道真:わしは特にすることはないのう。 三太郎:なら手伝ってや。
GM:舞鶴にやってきた。 健が待っている。 「姉上、あちらの船を使ってください。 操縦士が1人同行します。」 岬:「その人も巻き込んじゃうかもしれないわよ。」 健/GM:「姉上と同類の方だそうです。」 岬:妖怪なわけね。 琉:ここの軍隊って半分くらい妖怪じゃないんですか? 健/GM:「こちらが予定の航路です。 水と食糧は2週間分積んであります。」 琉:「私は分身出さなければ本体は《飲食不要》です。 1週間に1回誰かに 填めて貰わないと妖力が使えなくなりますけどそれは問題ないですし ね。」 三太郎:「水なら出せるし食糧なら魚呼べるで。」 岬:「どのみち3日で勝負が決まるから関係ないわ。 まっすぐ行って直接乗 り込んじゃいましょ。」 琉:「直接、ですか?」 岬:「撃ち落とされて海に落ちたら三太郎君がなんとかしてくれるでしょ?」 三太郎:「そら、出来ることはするけどな。」 岬:「私は独りでも飛べるし、」 道真:「船に《幻覚》かけて見えなくすることは出来るぞ。」 岬:「なら近付くまでに撃沈はされないわね。」
船に乗る一向。 岬:「よろしく。」 操縦士/GM:「こちらこそ。」 岬:「目の効く人が見張りしてましょう。 私は昼間なら見えるから誰か夜 お願い。」 琉:「では私がします。」 岬:「司教の船とはいつ出会うのかしら?」 操縦士/GM:「今の時間ならまだ朝鮮のリョジュン港を出てませんね。 かなり朝鮮 寄りになるでしょうね。」 岬:「海の真中の方がいいわね。 ゆっくり行ってくださいな。」 GM:さて、皆さん<知力>判定。 岬&三太郎&道真&琉: 成功。 GM:この操縦士は女性みたいだ。 何処かで聞いた声だね。 琉:「『星』の方ですね。」 『星』/GM:「ええ。」 獣槍:「コレデめておガ使エルナ。」 岬:「カードの1人なのね。」 獣槍:メテオの範囲は? GM:直径5ヘクス、つまり直径5m。 獣槍:「近付イテ機関部ニめてお落セバ止メラレル。」 琉:「いきなり攻撃するんですか。」 獣槍:「マズ相手ノ足ヲ止メルノダ。」 岬:「まず相手の目的を聞くの。」 獣槍:「相手ノ戦力ヲ奪ッテカラ交渉スレバ有利ナ条件デ講和出来ル。」 岬:「だからまだ戦になるかどうか分からないの。」 三太郎:「取り敢えずあんたの名前教えてくれへんか?」 『星』/GM:「わたしの名前? 星野。」 岬:「三太郎君、何メモってるの?」 三太郎:「で、下の名前は?」 岬:「そんなこと聞いてどうするの。 瑛ちゃんにばれても知らないわよ。」 三太郎:「黙っといてや。」 『星』/GM:「涼子。 星野涼子。」 三太郎:「いろいろ聞きたいこともあったんや。」 GM:もう1回<知力>判定…はいいや。 どうせ道真が成功するから。 昔新 聞で見た名前の様な気がする。 道真:「何じゃ? 確か…。」 GM:7,8年前に新聞の片隅に載っていたことだから詳しいことは思いだせない。 三太郎:「あんたも妖怪なんか?」 涼子/GM:「どっちなのかな? 8年前は人間だったんだけど。」 琉:カードの力を得た人間ということですか。 三太郎:「神父については何か知っとるんか?」 涼子/GM:「あれは『悪魔』のカードよ。」 三太郎:「神父の企みは知っとるか?」 涼子/GM:「日本の大陸進出を止めたいみたい。 世界を支配するのは白人である べきだ、っていうのね。」 三太郎:「あんたは何故?」 涼子/GM:「あいつらはわたしを得るために家に火をつけてわたしから家族を奪っ たのよ。」 琉:この娘は何か能力を持っているわけですね。 涼子/GM:「そしてカードでわたしを支配しようとしたのよ。 でもわたしは負け なかった。」 三太郎:「辛いこと聞いてしもたな。」 涼子/GM:「…。」
一行の船は司教の乗る船との遭遇予想地点にやってくる。 琉:私の本体は汐君に填めていてもらいましょう。 道真:《幻影》で海原出して船を見えなくするぞい。 GM:しばらくすると見えないんで船はぶつかる。 岬:燕に成って船の上空を飛ぶわ。 船の様子は? 誰かいる? GM:マストの見晴らし台に船員が1人、甲板の上にはいない。 岬:ならそのまま中に飛び込むわ。 獣槍:跳び移って一気に行こう。 道真:《矢返し》かけて突っ込むぞ。 GM:乗り込むと誰何の声がするぞ。 三太郎:無視や。 どうせ日本語やないと何言われたか分からん。 GM:イタリア語だね。 琉:それは分かりませんね。 私は日本語以外には英語だけです。 三太郎:中に入るで。 GM:船員達がイタリア語で 「止まれ!」 って言っている。 岬:正体明かしてしまえば皆<恐怖>判定よ。 獣槍:それで平気で攻撃してくるならそれは妖怪だ。 遠慮なく攻撃出来る。 道真:ならば恐い《幻覚》を出そう。 御所の塚に封じられてる奴じゃ。 GM:あれはとてつもなく恐い奴だぞ。 道真以外は-4のペナルティで<恐怖> 判定。 獣槍:我は《精神攻撃無効》だから関係ない。 だが汐は失敗だ。 琉:その目は“パニックを起こして1D分間叫びながら走り回ったり座り込ん で泣きわめいたりする”ですね。 獣槍:4分間叫んでる。 琉:槍持って体力70で走り回られたら船が潰れますよ。 獣槍:我は正気だから今は力を貸さぬ。 琉:なら《分身》出して引っ張っていきましょう。 三太郎:わっしも失敗や。 卒倒して14分意識不明や。 琉:ならば背負っていくしかありませんね。 GM:涼子が喝入れて起こしてあげてもいいけど? ダメージ受けるけど。 三太郎:ほな起こしてや。 GM:なら3点のダメージ。 三太郎:土方はんより優しいな。 琉:土方さんは10点ですものね。 GM:船員達は思考停止状態。 岬:その間に奥に行くわ。 偉い人って何処にいるのかしら? 三太郎:見晴らしのええとこやないか? 岬:目星つけて行ってみるわ。 GM:どうやらそれらしい扉の前に来た。 そのころには汐は正気に戻ってる。 <知覚>チェックして。 岬:成功だけど? GM:床に血の跡がある? 琉:「これは?」 岬:「悩んでる暇はないわ。」 扉を開けるわ。 GM:鍵はかかってない。 中に入れる。
GM:中には黒い服の神父が倒れている。 血はその神父から流れた様だ。 岬:「彼、ね。」 GM:そう、例の神父。 岬:カードは? 周囲を見るわ。 GM:灰皿の上にカードが燃えた跡がある。 『悪魔』のカードだ。 琉:仲間割れでしょうか? GM:奥にもう一つ扉がある。 そしてその扉から質素だけども上質の服を来 た男が出てくる。 「何者かね。」 とイタリア語。 岬:「英語は分かる?」 男/GM:「何なら日本語で話そうかね?」 岬:「そうしていただけるとありがたいわ。」 男/GM:「下等民の言葉も覚える必要があるからな。」 岬:「あなたがワスプ司教ね。」 男/GM:「そうだ。」 岬:「この人は?」 ワスプ/GM:「役目の終ったカードは捨てられるのだよ。」 岬:「何しに日本へ?」 ワスプ/GM:「視察だよ。 部下の様子を見にね。」 岬:「その部下も当然あなたの思想に従っているわけね。」 ワスプ/GM:「その通り。 白人こそが他の全ての人種の上に立つに相応しい。 白人 が支配する理想境を作るために働いているのだよ。」 岬:「その思想はあたし達とは合い入れないものなのよ。」 ワスプ/GM:「受け入れてる者もいるではないか。」 岬:「日本に干渉しないでくださらないかしら?」 琉:「このまま帰ってもらえません?」 ワスプ/GM:「我々の貴重な労働源だからな。 有効に使う方法を考えるのは当然で はないか。」 琉:「労働源扱いですか。」 ワスプ/GM:「人間には支配するべき人間と支配されるべき人間があるのだよ。」 岬:「あなたの信じる神はそんなことは言ってるの?」 ワスプ/GM:「人間は神の前に皆平等だと神は説いている。」 岬:「その人間ってのは白人だけだと言うんでしょ?」 ワスプ/GM:「黄色人種は黄色人種内で平等にすればいい。」 岬:結局話し合いの余地ってないのよね。 同じ人間でしょ、っていっても そんなことはないと言って平行線になるだけだから。 「あなたの考えを受け入れることは出来ないわ。」 ワスプ/GM:「やはり黄色人種には正しい世界のあり方は見えぬか。」 岬:「あなた達の活動はあたし達にとって害になるわ。だから止めさせて貰 うわ。」 ワスプ/GM:「どうやって?」 岬:「あなたがここで消えれば当面は活動も鈍るわね。」 ワスプ/GM:「国際問題にならないかね?」 岬:「これから起こるのは海の不幸な事故よ。」
ワスプ/GM:「下等民など、私が相手をするまでもあるまい。」 ワスプ司教は懐からカードを3枚取り出す。 そのカードから3つの影が 現れる。 獣槍:司教に突撃。 ジャンプして影を飛び越して天井で跳ね返ってして頭上 から攻撃。 琉:私は汐を<庇い>ます。 道真:ワスプに《肉を石》じゃ! 「石になるがよい、愚か者め!」 GM:ここはマナが疎だから技能レヴェル-5。 道真:-6成功じゃ。 GM:肉が石になるんだけどこいつにはもともと肉なんてないのでした。 琉:紙、ですか? GM:そう。 こいつもカード。 道真:効かなんだか。 ではわしは後ろに下がろう。 GM:ワスプは奥の部屋に消える。 3つ影は一つは戦車に、一つは輪に、そし てもう一つは縄を持った男になる。 岬:『戦車』『運命の輪』『吊るし人』ね。 涼子/GM:「ここはわたしに任せて。」 岬:「頼んだわ。」 あたしは室内だと何も出来ないから外に出るわ。 GM:君達に背後で涼子のメテオが炸裂する。 獣槍:ワスプを追う。 扉破って攻撃だ。 GM:扉越しなので-3のペナルティ。 獣槍:それでも当たりだ。 GM:当たった? なら3Dは反射するから。 琉:《打撃反射》ですか。 3Dは大きいですね。 私の《光針》だと返ってく る方が大きくなります。 獣槍:残りは5D。(コロコロ) 低い、10点の刺し。 GM:こちらは13点。 獣槍:ダメージは半分が汐に行く。 琉:汐君の分のダメージは私が引き受けます。 防御点10点ありますから通 りませんね。 GM:いや、槍の攻撃だからダメージは全て槍に返る。 獣槍:刺しのダメージボーナスは入らないから13点のダメージ。 道真:わしは魔法に集中じゃ。 三太郎:わっしは《水撃》や。 当たったで。 GM:<避け>たよ。ではこっちの範囲妖術《幻惑》7レヴェル。 岬:あら、失敗。 でもどうせあたしは室内では何も出来ないからいいわ。 獣槍:我に精神攻撃は無効、汐も抵抗した。 結局失敗したのは岬1人だけであった。 GM:もう少しかかるかと思ったが。 獣槍:再び攻撃。 命中して24の刺し。 GM:反射は11点。 三太郎:《水撃》や。 命中して23点の叩き。 GM:お釣りを17点返してあげよう。 三太郎:3Dで17? ダイス爆発してるな。 GM:今度はだな、辺りに大量の金貨が現れる。 抵抗に失敗すると困惑して 行動不能になる。 財産の分ボーナスペナルティをあげよう。 一同笑。 琉:この小銭がどうかしました? 岬:そりゃ、あなたには効かないわよねぇ 三太郎:わっしは貧乏やねんけど。 GM:貧乏なら-2のペナルティ。 三太郎:ちょうど成功や。 獣槍:汐は失敗だ。 GM:行動不能。 誰かが殴れば正気に買えるけど。 琉:では次のターンは《分身》を出して汐君を叩きます。 GM:ならば汐は正気に返った、と。 獣槍:その間に我は妖術に集中だ。 琉:叩けば治るのなら次は岬さんを起こしましょう。 岬:いいわよ。 どうせ戦力にならないから。 三太郎:《水撃》で14点。 GM:お釣り15点。 三太郎:本当に目がいいな。 GM:本当に出てるんだもん。 さて、ワスプは《雷撃》だ。 琉:よかった、炎でなくて。 三太郎:良かった良かった。 鶴である岬、河童である三太郎、ダイヤモンドである琉は皆炎には弱い。 GM:目標は汐。 琉:《庇い》ながらでも妖術の<受け>は出来ますから《光針》で<受け> ます。精度レヴェルの半分に<反射神経>足して目標値14。 <受け> たのでダメージは4D減らしてください。 GM:なら13点の叩き。 琉:10点止めて3点のダメージです。 GM:8レヴェル妖術で3点か〜。 道真:《倍速》を汐に発動じゃ。 琉:汐って超ドーピング状態ですね。 でもいまさら《倍速》かけても、と いう気もするのですが。 獣槍:まずは妖術《爆熱光》の発動。 [発動遅延]の[接触のみ]なので当たっ た瞬間に発動する。 三太郎:とんでもないな。 獣槍:まず攻撃の分が8D、そして《爆熱光》が5D。 GM:それぞれ3Dづつ跳ね返しても5Dと2Dか。 獣槍:まず22点の刺し、そして10点の叩き。 GM:それで倒れた。 獣槍:《倍速》は無意味だったな。 ワスプ/GM:「すぐに我々を支える力の大きさを知ることになるだろう。 その力が ある限り我は何度でも復活する。」 獣槍:「ナラバ何度デモ斃スマデ。」
三太郎:ほな涼子ちゃんの援護に向かうで。 GM:後ろの部屋の戦いは終ってる。 三太郎:涼子ちゃんは? 岬:どうなったか予想はつくんだけど…。 GM:他のカードを創り出したのは『魔術師』であるワスプだったんだね。 三太郎:それってひょっとして…。 GM:ワスプが斃れた今他のカードも消えようとしている。 もちろん涼子も。 三太郎:「涼子ちゃん?」 涼子/GM:「これで良かったのよ。」 三太郎:「ごめんな。あいつ斃してもうて。」 涼子/GM:「あいつが復活するとき、またわたしも還ってくるわ。」 三太郎:「待ってるで…。」 涼子/GM:「ええ…。」 涼子は消えていく。 そしてそこにはカードが1枚。 三太郎:懐に入れてく。
GM:その頃になってようやく船員が騒ぎ始める。 岬:「さ、撤退しましょ。」 三太郎:「司教がいなくなったと分かったらまずいかな?」 岬:「事故が起こって船は沈むのよ。 三太郎君、遭難した人が助かる様に 魚呼んでちょうだい。」 三太郎:「ほなイルカでも呼ぼか。」 岬:「人間を運べるのなら何でもいいわよ。」 GM:ではマッコウ鯨が来た。 岬:そんなものが? ま、いいわ。 じゃ、《天候操作》いくわよ。 風速25 m! 岬の呼んだ嵐により船は沈んだ。 翌日の新聞には『人名救助鯨現わる』という 見出しが出たという。
数日後、喫茶店フローズンスノーに一同は集まる。 雪凍/GM:「いらっしゃい。 あら、新しい方?」 道真:「はじめまして、じゃの。」 三太郎:京都市内の様子は? GM:戒厳令は解けてる。 土方さんの御蔭で被害も少なかったし。 琉:「戒厳令も解けたましたし、これでまたもとの生活に戻れますね。」 三太郎:「土方はんは、でも左遷されたんやな。」 岬:「また会えることもあるわよ。」 琉:「会えますよ。 きっと、ね。」 三太郎:「わっしはこれからバイトや。 汐、先に下宿返って待っといてや。」 汐/GM:「うん。」 獣槍:「我ハ眠ル。 我ヲ必要トナレバ起コセ。」 琉:「戦以外でもあなたを必要とされることはありますよ。」 道真:「わしも易者の仕事があるでな。」 琉:「またお会いしましょう。」 岬:「あたしは他の地域がどうなったか見て回ってくるわ。」 雪凍/GM:「そう? じゃ、ついでに手紙届けてね。」 三太郎:伝書鶴やな。 岬:「使えるとなったら使ってくれるわね。」 フローズンスノーより大量の手紙入りのバスケットを加えた白い鶴が飛び立って 行く。 GM:これでキャンペーンは終了です。 お疲れ様でした。
『魔術師』そして『星』 1996/10/12 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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