妖魔夜行リプレイ

震災の後で(前編)


キャラクター
  妙見川 三太郎 (みょうけんがわ さんたろう)
   京都の某大学の万年学生
   正体は河童
   好物はもちろんきゅうり
  名月 花丸 (なつき はなまる)
   外見は12,3歳くらいの男の子
   正体は信楽焼の狸
   定食屋のお婆ちゃんの孫として暮らしている
  七海 琉 (ななみ りゅう)
   外見は15歳の美少年
   宝石商の女社長 七海 水鈴(ななみ みすず) の家に居候
   いつも填めているダイヤモンドの指輪が本体
  菅原道真(すがわらのみちざね)
   学問の神と言われる菅原道真の怨霊(実体あり)
   優れた知力を持ち、数々の魔法を知っている
   その魔法が役に立つかどうかはまた別の話だが
  ガー
   夜叉鴉
   光物を奪ってきては巣に貯め込んでいる。
  ムナシ
   コロボックル
   放浪癖を持っているくせに方向音痴のためいつの間にか東京に来てしまう
  夢野枕(ゆめのまくら)
   東京の精神科医
   正体は夢を食べるというバク
   ほとんで1日中寝ている


時は大正12年。 各種のカードを操る“魔術師”ワスプの脅威を退けた京都の町 には平和なときが流れていた。 GM:今回は三太郎、花丸、琉、道真の4人は京都、ガー、ムナシ、夢野の新 キャラ3人は東京だな。 琉:今回の舞台は東京ですよね。 GM:まず京都から始めよう。 えぇっと、道真、君は普段何処にいる? 道真:決まった家もないしの。 あちこちふらふらと。 花丸:ならおいらが拾うから婆ちゃん家に下宿したらいいお。 道真:そうかの? 花丸:婆ちゃんの話し相手になって欲しいお。 道真:では花丸の下宿でお茶でも啜ってるとしよう。 GM:ならそうしてるとだね、 「もしもし、電報です。」 花丸:「はい、だお。」 配達人/GM:「こちたに菅原道真という方がいらっしゃいます?」 花丸:「そういえば2階にいる爺ちゃんがそんな名前だったんだお。」 夢野:菅原道真、なんて名乗ってるのか? 道真:それが本名じゃからな。 夢野:その名前は結構有名なんじゃないか? GM:道真が有名になるのは受験戦争が始まってからだよ。 学問の神として 信仰されるのだ。 花丸:「どうもご苦労さんなんだお。」 配達人/GM:「判子いただけます?」 花丸:「判子? 爺ちゃん、持ってるかな?」 2階に上がって 「爺ちゃん、爺ちゃんに電報なんだお。 判子欲しいそうだお。」 道真:「そうか。」 降りて行って判子を押そう。 配達人/GM:「どうも。」 道真:「ふむ、誰からじゃ?」 GM:差し出し人の名は幸田重成、君の友人だ。 道真:「あやつか。 電報とはいったいなんの用じゃ?」 GM:『東京にて興味深いことが起こりそう。すぐ来られたし。』 道真:「東京か。 行ってみるかの。」 花丸:「爺ちゃん、どうしたんだお?」 道真:「ちょっと東京に行ってくるぞ。」 マスター、ここから東京までの距離はどのくらいじゃ? GM:500Kmくらい。 道真:マナのレヴェルは? 花丸:爺ちゃん魔法で跳ぶ気だお。 GM:粗だから-5。 道真:では《瞬間移動》じゃ。 GM:目の前にお茶啜ってる花丸のお婆さんがいるんだが? 花丸:おいらで慣れてるから平気かも。 道真:(コロコロ) 成功じゃ。 婆ちゃん/GM: 「やれやれ、せっかちな人じゃのう。」 花丸:「婆ちゃん、また寂しくなっちゃうね。」 婆ちゃん/GM: 「なぁに、すぐに戻ってくるじゃろ。」 花丸:婆ちゃんの予言? ガー:この婆ちゃんも只者じゃない。 道真:そのうち妖怪になるのかのう。 三太郎:人間離れしとる人間が多いな。 汐といい琉のところのお嬢様といい。 花丸:おいらはなんで爺ちゃん東京行ったかは分んないよね? 琉:電報は残ってません? 道真:懐に入れたまま《瞬間移動》したからここにある。 花丸:「爺ちゃん、何処行ったんだろ?」
GM:という訳で道真は東京に《瞬間移動》してきた。 道真:で、わしは何処に現れた? GM:幸田の家は浅草だ。 君は浅草寺に出た。 花丸:いきなり現れたらお参りに来た人がびっくりするお。 GM:お参りに来た人が気が付けば本堂の辺りにぽつんと1人の老人が立って いる。 琉:結構恐いかも。 GM:だって怨霊だもん。 道真:「面白いことがある、というのでいきなり来たが…行ってみるか。」 GM:では幸田の家の玄関前まで来た。 道真:では呼び鈴を…。 GM:鳴らしていいのかね? 琉:まず罠感知です。 三太郎:違うやろ! GM:電報を受け取ったのはいつだね? 夢野:どうやって来たんだ、と聞かれるな。 道真:「ちと早く来過ぎたのう。」 GM:京都からここまで来るのに1日かかる。 道真:「ふむ、今日は東京観光でもしておこうかの。」 琉:何のために《瞬間移動》したんでしょうね。 道真:汽車賃がないからの。 花丸:おいらも貧乏んなだお。 どうやって東京に行ったらいいお? 三太郎:わっしも貧乏やからなぁ。 花丸:そうだ、置物に化けて貨物車に乗っていけばいいお。 三太郎:わっしは泳いで行こかな?
GM:さて夜叉鴉のガー君、君はどうも最近、周りの鳥が減ってるなぁ、とい う気がする。 ガー:「ガー? なんでいないんだろ? ガー?」 GM:まだ8月の終わり−26日−なのに渡り鳥がどんどん南に飛んでいく。 ガー:「いつもならまだいるはずなのに。 ガー?」 渡り鳥追い掛けて南に行ってみるガー。 GM:<知力>判定して。 ガー:-4成功だ。 ガー。 GM:渡り鳥以外の鳥も北や南に移動している。 琉:この付近から逃げようとしてるんですね。 ガー:「何かあるのかな? ガー?」 逃げようとしてる中心は何処か分る? GM:関東全域。 ガー:そんなに広いのか? ガー? 上空から辺りを観察してみる。 GM:何も変った様子はない。 <第六感>はある? ガー:鳥としての危険感知の能力はないんだ。 ガー。 三太郎:鳥やったら気付けてんな。 GM:他の鴉と近所付き合いはしてる? 琉:鴉の濡れ羽色の翼が魅力的な可愛い彼女がいるとか。 ガー:ゴミ箱漁りのライバルならいる。 GM:ライバル達も消えてるねぇ。 ガー:「おお、チャンスだ。 ガー。」 GM:ならゴミ箱漁ってて。 ガー:そうだ、近くに何か光物は無い? GM:土産物屋の店先に飾り物とかが並んでるけど? ガー:1個盗って逃げる。 ガー。 店員/GM:「こら、この泥棒鴉!」 ガー:そのまま巣に向かって飛ぶ。 琉:なら店員の対空射撃が来ますね。 道真:ショットガン持ち出してくるとか? GM:石投げるけど当たらないな。 ガー:どうせ当たったところで痛くない。 ガー。 夢野:この時代の大砲で撃たれても痛くないのでは? 琉:土方さんの部隊の大砲の威力は10Dです。 ガー:防護点は15ある。 それくらいなら1発当たっても死にはしないな。 夢野:大砲の直撃をくらってもそのまま飛んでいく鴉か。 道真:わし以外は大砲くらっても死なないじゃろ。 わしは生命点15点、防護 点無し、追加HP無しじゃから1発であの世行きじゃ。 GM:君は怨霊だろ? もう死んでるんじゃないかね。 ガー:「ガー。 巣に持って帰ろう。」
GM:ムナシ、君は東京をてくてくと歩いている。 ムナシ:オイラ、放浪癖を持ってるのに方向音痴なんだ。 確か北海道にいたん だけどなぁ。 ガー:どうやって海渡ったんだ? ムナシ:密航かな? GM:アイヌ人形と間違われたとか。 花丸:身長5cmなら動かなければ人形と思われるお。 GM:さて、君はそうして彷徨ってるうちに浅草にきた。 で、一方ガー、君 は地面を小さな光り物が動いてるのを見つけた。 ガー:「ガー?」 ポトッ。 「しまった、鳴いたらくわえてた飾り物が落ちた。」 一同笑。 ガー:「ま、いいか。 あの動いてる奴の方が綺麗そうだ。」 というわけで襲撃。 GM:ムナシ、上空から鴉が近付いてくる。 ムナシ:「なんだ?」 わけが分らず眺めてる。 ガー:拐う判定は? GM:格闘技能で命中したら拐える。 ムナシは<避け>で対抗。 ガー:(コロコロ) あ、クリティカル。 クワッ、バサバサバサ。 ムナシ:「な、なんだ?」 ジタバタジタバタ。 ガー:巣につれていく。 ムナシ:「おい、放せ。」 ガー:「ガー?」 ムナシ:「お、おい、鳴くな。 落ちるだろ。」 ガー:とりあえずその辺のガス塔の上に運んで置く。 ムナシ:「オイラを殺す気か?」 ガー:「ガー?」 GM:鳥に《変身》してるときに会話は出来る? ガー:別に限定は付けてない。 琉:どうせ妖怪、喋ってもおかしくありません。 夢野:何をしたって“だって妖怪だから”ですむからな。 ガー:「ガー。 お前、生きてたのか?」 ムナシ:「いきなり人拐っておいて聞くことはそれかい。」 ガー:「お前、人なのか?」 一同笑。 ムナシ:「とりあえずだな、話し合いならもう少し低い所に下ろしてくれないか?」 ガー:「ガー?」 道真:そろそろ足下が暖かくなってくるじゃろな。 ガー:またくわえて浅草寺の屋根の上に運ぶ。 「ここなら広いだろ? ガー。」 低いと広いを間違えた。 ムナシ:「まぁいいけどな。 で、なんで人拐ったんだ?」 ガー:「お前人なのか?」 ムナシ:「だからそんなこと言ってるんじゃないって。」 ガー:「ガー?」 ムナシ:「オイラ拐ったのは何故だ。」 ガー:「光ってたから。」 ムナシ:「やっぱり鴉か。 で、ここは何処だ?」 ガー:「ガー? 屋根の上。」 ムナシ:「そんなことは分ってる! ここの地名を聞いてるんだ。」 ガー:「東京だ。」 ムナシ:「そうか。 で、オイラ函館から札幌行く途中なんだけど、どっちだ?」 花丸:本当に方向音痴なんだお。 ガー:「札幌?」 ムナシ:「ここから北に行ったらいいらしい。 北ってこっちだよな?」 ガー:「そっちは南だ。」 一同笑。 ムナシ:「そうか。 で、降ろしてくれないか?」 ガー:「ガー? 何処へ行くんだ?」 ムナシ:「だから札幌目指してあっちへ。」 ガー:「そっちは西だ。」 GM:そうしてしばらく漫才してる、と。 ムナシ:オイラ漫才してるつもりはないんだけど。
GM:夢野は浅草で精神科医をしてるんだね。 夢野:戸籍もないのにどうやって医師免許取ったのかわからんがな。 花丸:偽造免許だお。 GM:医者らしきことずっとしてるうちに周りは医者と思われる様になった。 で、最近患者が増えてきている。 「最近、変な夢見てよく眠れないんです。」 琉:月の女王の夢? 夢野:「それはいかんな。 わたしなどいつでも眠れるぞ。 ほら。 グゥー。」 患者/GM:「先生。」 夢野:「そうだったな。さぁ、わたしの目を見てみなさい。」 催眠術をかける。(コロコロ) 成功だ。 GM:目が半分虚ろになる。 で、どんな催眠術? 夢野:単に暗示かけて聞かれたことに素直に答えてしまう様にした。 「で、どんな夢だ?」 患者/GM:「よく覚えてません。」 夢野:不眠を訴える患者は実は寝てるのに眠れないと主張する場合が多いんだ がその辺はどうだ? GM:1,2時間ごとに目が覚めてしまうそうだ。 夢野:睡眠障害だな。 とりあえず処方箋書いて渡そう。 GM:すると次の患者がやってきて 「最近よく眠れないんです。」 夢野:またか。 ならまず眠らせる。 で、夢を見た頃起こしてどんな夢だった か尋ねる。 GM:東京が揺れている、という夢だ。 夢野:予知夢か。 GM:だから結構年齢が低い層の患者が多い。 琉:バクなら夢を消せますよね? 夢野:消すんじゃなくて、好きな夢を見せることが出来るんだ。 だが所詮は 1人だけだし一時凌ぎにしかならんな。 《記憶操作》も出来るんだが…。 ガー:東京は普通揺れるものだと思い込ませる。 夢野:今の時点では根本的には何も出来ん。
GM:さて浅草寺の屋根の上。 そろそろ日が沈むけど? ガー:良かった、鳥目ではない。 ムナシ:「おい、今晩は泊めてくれ。」 ガー:「泊める?」 ムナシ:「これだけ迷惑かけたんだかたそれくらい当然だろ?」 ガー:ならまたくわえて木の上の巣につれていく。
道真:「さて、そろそろいいかの。」 幸田の家に向かう。 奥さん/GM:「あら、菅原先生。 主人はまだ帰ってませんの。 中でお待ちになって くださいな。」 道真:「では待たせていただこうかの。」 GM:しばらくすると幸田が帰ってくる。 「もう着いたのか。 いつもながら早いな。」 道真:「うむ、電報受け取ってすぐこちらに向かったんじゃ。」 琉:嘘はついてませんね。 道真:「で、面白いこととは何じゃ?」 幸田/GM:「これを見てくれ」 関東地方の地図を広げる。 その地図には血管の様な線が張り巡らされ ている。 道真:「ふむ、これは…龍脈じゃな。」 幸田/GM:「各地点の龍脈の強さを測定して書き込んだのがこの地図だ。 伊豆半 島付近を見てくれ。 非常に龍脈が活性化してる。」 道真:<神秘学>で何の前触れか分るかの? -9成功じゃ。 GM:大きさは分らないけど、地面が揺れるんじゃないかな? 道真:「地震が起きそうじゃな。」 幸田/GM:「君もそう思うかね?」 道真:地図に日付は書いてあるのかの? GM:各地点に8月28日から9月10日辺りの日付が書き込まれている。 道真:今日は何日? GM:8月26日。 道真:「この龍脈の変化はずいぶん激しくないか?」 幸田/GM:「分らん。 これから伊豆半島に調査に行くんだが一緒に行かないかね?」 道真:「そうじゃな、行ってみるとしよう。」 幸田/GM:「なら明日出発だ。 ま、せっかく来たんだ、今夜は一杯やろう。」 道真:「ありがたくいただこう。」
翌日、8月27日の朝がやって来た。 ガー:朝5時頃に 「ガー。 寝坊しちまった。」 と言って行水に行く。 花丸:鴉の行水だお。 ムナシ:近くに鳥は飛んでない? 《獣使い》使いたいんだけど。 GM:近くにはいない。 ムナシ:うーん、逃げられない。 この巣の高さってどれくらい? ガー:7,8mくらい。 ムナシ:飛び降りるにはちょっと高いな。 琉:どうせ飛び降りても死にはしないでしょう。 ガー:ちなみに巣には光物はたくさん。 ムナシ:オイラはそのうちの一つかい。 ガー:「ガー。行水だ。」 バシャバシャ。 ムナシ:自力で逃げてやる。 っと、その前に光物全部巣から落してやる。
GM:さて一方京都。 花丸の食堂に鶴の妖怪、風雅岬がやってくる。 花丸:「岬姉ちゃん、いらっしゃい。」 GM:岬は大きな袋を背負っている。 で、彼女の後ろには鳥がいっぱいいる。 花丸:「お友達?」 岬/GM:背負ってた袋降ろして 「この子達、どうも東京の方から避難してきたみたい。 何か起りそう な気がするんですって。」 琉:東京から遥々京都まで飛んで来たんですか。 岬さん、人望ありますね。 GM:飛んでくれば割とすぐ。 花丸:「鳥の本能で何か感じたんお?」 岬/GM:「そうらしいわ。 で、三太郎君に相談に来たの。」 三太郎:「おや、岬はん。 わっしに何ぞ用でっか?」 岬/GM:「空いてる校舎の屋上の鍵、貸して欲しいのよ。」 三太郎:「鍵って、わっしただの学生やで。」 岬/GM:「屋上の鍵の1つや2つや3つや4つ、手に入れられるでしょう?」 三太郎:「しゃあないな、何とかしたろ。」 岬/GM:「あと食糧なのよね。」 花丸:「鳥なら豆かな?」 岬/GM:「稗や粟でもいいんだけど。」 花丸:この時代って稗や粟って人間食べてるお? 三太郎:まだ食べてるんやないか? 花丸:「あ、指輪の兄ちゃんに頼んだらいいお。」 岬/GM:「でも琉君に頼むととんでもなく高価な物出されそうで恐いじゃない。」 三太郎:「そのときは換金して適当なん買ったらええ。」 岬/GM:「取りあえずアタシ肩が重いからこの子達置いてくわね。」 琉:肩に止ってるんですね。 花丸:「鳥、置いてくお?」 三太郎:「それはあまりに無責任ちゃいまっか?」 花丸:「置いてかれても鳥さんじゃおいらお話し出来ないお。」 三太郎:「わっしも魚としか喋られへん。」 岬/GM:「じゃ、今から屋上開けてくれる?」 三太郎:「分った、分ったからこの鳥達なんとかしてや。」 岬/GM:「さぁ、行きなさい。」 鳥達は大学校舎の屋上に飛んで行った。 花丸:「全部で何羽くらいいるお?」 岬/GM:「1000羽ってとこかしら。」 花丸:「ご飯どれくらいいるかな?」 岬/GM:「取りあえずこれだけは用意したわ。」 と背負ってきた袋を示す。 「稗集めてきたわ。」 花丸:「じゃ、とりあえずこれ撒いておくお。」 岬/GM:「後でこれ屋上に運んでくれる?」 三太郎:「了解や。」 花丸:「これで何日分くらいだお?」 岬/GM:「そうねぇ、10日分くらいかしら。」 三太郎:「義援金募ろか。」 花丸:「なんで東京から逃げてきたお?」 岬/GM:「何かが起りそう、としか分らないわ。」 三太郎:「東京で何か起るんか…。」
三太郎は大学の用務員室に向かう。 三太郎:「こんちは。」 用務員/GM:「おや、三太。 そうか、お前まだ学生だったんだな。」 三太郎:「そや。」 用務員/GM:「学生時代のお前と一緒に大騒ぎ、楽しかったな。」 三太郎:同級生かい! 一同笑。 三太郎:「ちょっと頼み事があるんや。 屋上の鍵貸して欲しいんや。」 用務員/GM:「身投げしたらあかんぞ。」 三太郎:「わっしがそんな人間に見えるか?」 用務員/GM:「何するか分らん奴なのは間違いないな。」 三太郎:「たいしたことはせえへんって。」 用務員/GM:「ほら、鍵だ。」 三太郎:「おおきに」 鍵借りたから屋上上がって稗袋1日分くらい撒いとくで。 ザーッ。
GM:さてガー。 君がいつの漁ってるゴミ箱にはいつもなら他の鳥や猫、鼠 辺りが漁ってるはずなのに妙に姿が見えなくなってる。 琉:鳥は京都に、ということはそのうち猫や鼠もやってくるんでしょうか? GM:それは移動速度が違うからね。 ガー:今は岐阜や静岡辺りかな? 琉:確実に動物は東京から避難してますね。 ガー:知り合いの鳥がいないか探す。 GM:雀が1羽見つかる。 ガー:「お前は逃げないのか?」 雀/GM:「ちゅんちゅん。 逃げたいけど子供がいるんだ。」 ガー:「何か起るのか? ガー。」 雀/GM:「何か分らないけど起りそう。」 ガー:「で、なんで逃げないんだ? ガー。」 雀/GM:「今言っただろ。 子供がいるんだ。」 夢野:鳥頭だな。 ガー:「そうか。 気をつけろよ。」
道真は幸田とともに伊豆半島にやって来た。 GM:幸田は何やら機械を取り出して測定を始める。 「ふむ、マナが濃密化しておるのう。」 道真:魔法が使い放題じゃな。 といっても使う呪文もないがな。 幸田/GM:「そっちの機械見てくれんか?」 道真:「ふむ、針がずいぶん揺れてるの。」 幸田/GM:「数値を書き止めておいてくれ。 …これは近いかもしれんな。」 道真:「いつ頃だと思う?」 幸田/GM:「今月終りか来月始めというところだな。」 道真:「あと数日で地震が起きるんじゃな。」 幸田/GM:「そうだな。 規模は分らんが。」 三太郎:プレイヤーはいつ起きるか知ってるんやけどな。 琉:9月1日になれは東京壊滅ですね。 道真:「止める方法は無いものかのう。」 花丸:鯰退治するんだお。 幸田/GM:「そんなこと出来るのは妖怪くらいだ。」 一同苦笑。 琉:妖怪でも出来ないことは出来ませんね。 道真:「すまん、ちょっと用事を思い出した。」 幸田/GM:「用事? こんなところからどうするんだね?」 今は伊豆半島の先っぽにいる。 道真:「すぐ戻ってくる。」 幸田/GM:「ああ、小用か。 行って来いや」 道真:少し離れてフローズンスノーへ《瞬間移動》じゃ。
GM:夢野の所に女の子の患者がやってくる。 「幻見ちゃったの。」 夢野:「どんな幻だ?」 女の子/GM:「浅草寺の木の上でね、小さい人形が勝手に動いてたの。」 一同爆笑。 夢野:「ふむ。」 女の子/GM:「ちゃらちゃらしたあまり見ない服着てたの。」 夢野:《思考感知》だ。 GM:鴉の巣から光物を落してく小さい人の姿が見えるね。 夢野:…まったく、何処の間抜け妖怪だ。 「さぁ、わたしの目を見なさい。」 まず<催眠術>。 成功。 GM:子供はボンヤリした。 夢野:そこでバクの姿に戻る。 で、《誘眠》だ。 女の子/GM:「すー。」 夢野:あとは《記憶操作》だ。 忘れろ。 で、人間に戻る。 「さ、起きるんだ。」 女の子/GM:「あれ? わたし、どうしてここに?」 夢野:「ちょっと寝付きが悪いと相談に来たんだろ?」 女の子/GM:「そうなの。 この頃眠れないの。」 夢野:地震の予知夢の方はどうしようもないな。 そうだな、夢だから悪いん だ。 本当に起ってくれれば地震の予知夢は無くなる。 一同笑。 夢野:予知夢じゃない別の悪夢は見るかもしれんが、それは治療出来るからな。 三太郎:何か違うで。 夢野:わたしは悪夢が治療出来ればそれでいいんだ。 さて、間抜けな妖怪の後 始末も終わったし、寝るか。 三太郎:妖怪の件は放っておくわけやな。 夢野:探しに行く理由など無いからな。
道真は《瞬間移動》で氷女の雪凍経営する喫茶店フローズンスノーに現れた。 ここは京都市内の妖怪達の溜り場となっている。 GM:最近はあまり妖怪達はここにはやってきません。 雪凍さんに子供が産 れたから。 道真:「お邪魔するぞ。」 雪凍/GM:「あら、久しぶり。」 道真:「地震押さえる方法について何か知らんかの?」 雪凍/GM:「押さえる、というか受け流すことで地震の被害を少なくすることは出 来るわね。 龍脈の方向変えればいいの。」 道真:「どうすれば変えられる?」 雪凍/GM:「昔の龍脈が近くに走ってたらそちらに流せば変えられるわ。」 道真:「関東の昔の龍脈の地図貸してくれ。」 雪凍/GM:「龍脈お地図? はい。」 バサバサバサ。 道真:逃がすのに使えそうな適当な龍脈はあるかの? GM:どうも今までも何回もやってるみたい。 琉:ならそのうち限界が来ますね。 GM:そろそろ逃げ場が無くなってきてる。 道真:今回使えそうな龍脈は? GM:2つある。 が、どちらも問題がある。 1つは平将門の首塚の辺りを通る。 花丸:将門? 怨霊なんだお。 琉:怨霊対決、将門対道真さんですか。 GM:もう1つは皇居の真ん中を通る。 道真:「皇居じゃと? ふむ、あやつの子孫か。 いいかもしれんの。」 一同笑。 ガー:まだ怨霊だもんな。 道真:皇居に流すとどれくらいの害が予想される? GM:明治神宮辺りまでは崩壊するだろうね。 道真:「民を救うためなら皇居の1つや2つかまわんじゃろ。」 一同笑。 夢野:やはり怨霊か。 花丸:爺ちゃん恐いお。 雪凍/GM:「東京行くのならこの人訊ねたらいいわ。」 夢野の住所を渡す。 「ご同業よ。 ちょっと寝てばっかりで頼りないかもしれないけど。」 夢野:「グゥー。」
ムナシ:「ふぅ、全部落してやったぞ。」 ガー:バサバサバサ。 「ガーッ、お、お前何してるんだ。」 ムナシ:「まぁまぁ、落ち着いて。」 ガー:「これが落ち着いていられるかってんだ。 ガー。」 GM:落した光物はもう掃除されちゃってるよ。 ガー:「ガー。 また集めるのか。」
道真は次に岬の所に向かう。 道真:「もしかすると東京で地震が起きるかもしれん。」 岬/GM:「地震? ああ、それであの子達やって来たのね。」 道真:「誰か手助けしてくれそうな知り合いはいないか?」 岬/GM:「東京行くなら夜叉鴉のガーって子訊ねてみたらいいわ。」 道真:「手助けしてくれんか?」 岬/GM:「ごめんなさい、いっぱいアタシ頼ってきた子達がいるから面倒みなき ゃいけないのよ。」 三太郎:誰が面倒見てるって? 花丸:オイラ達に押しつけたんだお。 GM:まだまだいっぱい鳥のためにしなきゃいけないことがあるんだよ。
琉:新聞でも見てみましょう。 GM:東京から鳥が減ってる、という記事が小さく載ってるね。 ガー:地方面に京大の屋上に鳥が集まってるって記事は無いか? GM:それは無い。 鳥以外の動物も少なくなってる。 琉:「鳥が減っている? あとで岬さんの所にでも行ってみましょう。」 GM:で、1面には『帝都改造計画』というのがでかでかと載っている。 琉:「東京に高速道路、ですか。 新しく支店出すのに適当な場所探しに1度 行ってみましょうか。」
道真は花丸の食堂に帰って来た。 花丸:「あ、爺ちゃんお帰りなんだお。 やっぱり婆ちゃんの言った通りだっ たんお。」 道真:「東京に行ってみないかね?」 花丸:「これから鳥さんにご飯あげなきゃいけないんお。」 道真:「それは岬に任せればいいじゃろ。」 三太郎:「その岬はんに頼まれたんや。」 道真:「用事が出来たと言えばいいじゃろ。」 花丸:「でも東京まで行く汽車賃がないんお。」 三太郎:「花丸は置物になったらええやろ。」 花丸:「そうだ、爺ちゃん、《透明》になれるお?」 道真:「なれるが?」 花丸:「なら1人消えたら1人分の汽車賃で3人行けるお。」 道真:「そんなことせんでも金持ちがおるじゃろうが。」 花丸:「指輪の兄ちゃんとこ行くんだお?」
花丸:「こんちは。」 琉:「おや、いらっしゃい。」 三太郎:「汽車賃貸してくれや。」 琉:「何です、いきなり?」 花丸:「あ、何しにいくんだっけ?」 琉:「遊びに行くんですか?」 道真:「いろいろあるんじゃ。」 琉:「いろいろって何です?」 道真:「行ってみれば分る。」 琉:「ここで話せないことなんですか?」 道真:「実はじゃな、東京で地震が起きそうなんじゃ。」 琉:「東京で地震? 東京なら別に御主人様に被害は及びませんね。」 一同笑。 道真:「お主の宝石店の支店があるんじゃないのか?」 琉:「出す計画はありますけど、土地が高いから採算の面で検討中です。」 地震で壊滅するならチャンスかも。 道真:地震起きるの賛成してる人間かいるな。 GM:あんたも賛成なんじゃないかね? 道真:あやつの子孫が苦しむ。 悪くないな。 夢野:怨霊が〜。 琉:地震起きたら御主人様はどうするでしょう? GM:こういう人に限って意外と先頭切って救助活動に力貸すんじゃないかな。 お金はこういうときにこそ使うのよ、とか言って。 琉:確かに御主人様ならそうされるでしょうね。 「わかりました。 とりあえず東京行ってみましょう。 地震が起るのな ら、その被害を少なくできる様に協力しますよ。」 GM:で、どうやってお嬢様説得するんだね? 道真:説得しないと離れられないんじゃな。 水鈴/GM:「あら、お友達? 琉、せっかくいらっしゃったんだから、晩餐御一緒 していただいたら?」 花丸:「ご馳走?」
三太郎達は水鈴の晩餐のテーブルに招かれた。 晩餐のテーブルには三太郎達が 今まで見たことも無い様な料理が並んでいる。 花丸:「ご馳走だお。」 GM:ナイフとフォークがずらっと並べられている。 花丸:「これ、どうやって使うんだお?」 三太郎:「すんませんが、箸貸てくださらんか?」 花丸:あ、おいら<礼儀作法>持ってたんだお。 三太郎:よく見たらわっしもあるで。 花丸:きっと婆ちゃんに秋刀魚で特訓させられたんだお。 三太郎:わっしもナイフとフォークできゅうり使うて練習したんや。 花丸:「ああ、美味しかった。」 三太郎:「ほな帰ろか。」 花丸:「あれ? おいら達何しに来たんだお?」 三太郎:「そうや。 で、東京に行って何するんや?」 道真:「列車の中で話す。」 水鈴/GM:「東京へいらっしゃるんですか? 夜行でももう列車はありませんわ。」 花丸:「のんきに食べてる場合じゃなかったんお?」 琉:「おや、そんなに急ぐ必要があったんですか?」 夢野:何やってるんだか。 道真:食事ってそんなに時間かかったのか? GM:そりゃ、正式な晩餐なんだから時間かかるに決まってるじゃないか。 ガー:最低でも2時間はかかるな。 花丸:「ご馳走さまなんだお。」 道真:朝一番の列車ならどれくらいに着く? GM:昼をかなり回る。 夕方になるかな。 道真:「うーむ…。」 花丸:「爺ちゃん急ぐんなら取りあえず行ける人だけ先に行ったらいいと思う お。」 三太郎:「行けるのは爺さんだけやで。」 道真:「では先に行ってるから後からここに来てくれ。」 住所書いた紙残して《瞬間移動》じゃ。 花丸:「そうだ、貨物列車なら遅くても走ってるお。 今から京都駅に走った ら間に合うかも。」 ガー:忍び込む気か。 夢野:駅員が貨物の扉を開けると何故か信楽焼の狸が。 琉:「今からじゃ貸し切り走らせるにしても遅いですね。」
道真:まず夢野の所に向かうぞ。 「コンコン。」 夢野:「グゥー。」 道真:寝てるようじゃな。 《地中歩行》で中に入る。 一同笑。 三太郎:強引やな。 道真:入ったら《覚醒》を掛ける。 夢野:呪文? 抵抗する。(コロコロ) 成功。 「グー。」 道真:「さて、次はどうやって起こそうかの。 力ずくでいくかの。」 《電光》発動じゃ。 手の平にバチバチいう塊を作り出す。 一同爆笑。 琉:なんて起し方するんですか。 道真:ダメージは6点じゃ。 夢野:5点止めて1点入った。 「いきなり何をする。」 逆襲の《誘眠》だ。 威力レヴェル14。 道真:なら抵抗じゃな。 琉:-14されてまだ目があるんですか。 道真:<知力>19あるからの。 じゃが目標値5では出ん。 「グゥー。」 夢野:「まったく、こいつは。」 まずは《感情感知》。 GM:敵意は感じない。 道真:「グー。」 『単に起そうと思っただけじゃ。』 夢野:『それは充分悪意だ。 で、何しにきたんだ?』 道真:『紹介状貰ったから挨拶に来たんじゃ。』 夢野:「こいつは〜。 悪夢を見やがれ〜。」 一同笑。 三太郎:大宰府に流される夢やな。 道真:「うーん…大宰府じゃと…祟ってやる…。 怨霊になって…お主らを… 祟ってやる。」 三太郎:なっとるなっとる。 夢野:「おい、起きろ。」 道真:「ん?」 夢野:「いきなり《電光》とは礼儀知らずにもほどがあるぞ。」 道真:「お主が起きぬからじゃ。」 夢野:「わたしは12時間寝ないと生きられない身体なんだ。」 道真:「京都の雪凍の紹介で来たんじゃ。 これから東京で地震が起りそうな んで何かのときは手伝って欲しい。」 GM:紹介状には 『見掛けほと悪い人じゃないから手伝ってあげてね。』 と書いてある。 夢野:少なくとも根性が悪いのは間違いないな。 道真:怨霊じゃからな。 夢野:「ああ、分った分った。 ではわたしは寝るからさっさと出ていけ。 グ ゥー。」 道真:《思考転送》で鴉のガーのことを送っておく。 『こいつを探してるんじゃ。』 夢野:『知らん。』 鴉は記憶に無い。 人形の話しか聞いてないしな。
琉:「御主人様、3日ほどお休みを頂けませんか?」 水鈴/GM:「お休み? そうね、ならこれで羽根伸ばしてらっしゃい。」 100円札を3枚ほど渡してくれる。 琉:「ありがとうございます。」 GM:感覚的には今のお金の100倍くらいの価値。 花丸:300万円のお小遣いなんだお。 三太郎:「あれが100円札か。 初めて見たで。」
道真は幸田の家に戻ってくる。 幸田/GM:「おや、突然いなくなるから心配したぞ。」 道真:「ちょっとな。 で、何か分ったかの?」 幸田/GM:「少し大きいかもしれんな。 マグニチュード6はありそうだ。」 道真:「最大どの程度なんじゃ?」 幸田/GM:「針が振り切れてしまって分らん。」 道真:「下手すると7とか8とかも有り得るんじゃな?」 幸田/GM:「あるかもしれんがグラフからはみ出てしまってるから計算しようがな い。」 道真:「過去の地震の資料から推論出来んか?」 幸田/GM:「過去のはマグニチュード5くらいまでだからな。 ただ、どれも余震が 大きい割りには本震が小さいな。」 道真:「誰かが逃がしたんじゃな。」 花丸:今まで逃がし続けてきたから溜ってきちゃったんお。 幸田/GM:「過去の記録によればどういう方法かは知らん他の龍脈に逃がしたらし いな。」 道真:「そういえば皇居の方にも龍脈が走っておるの。」 幸田/GM:「ああ。」 道真:「それは使えんかの。」 幸田/GM:「何を言うんだ。 あそこには陛下がおわすではないか。 まったく。 わし以外にそんなこと言うなよ。」
夢野:一応頼まれたから寝ながら出来ることはておこう。 鴉を探す。 花丸:寝ながら。(笑) 夢野:《夢見る力》を持ってるから寝ながらでも妖術を使える。 取りあえず 《妖力感知》じゃ。効果範囲3000m。 GM:3000m? 大きいのが1つあるから分らない。 夢野:大きいの? GM:首塚にいる人。 花丸:将門さんなんだお。 GM:太陽と小惑星みたいなものだから他の妖力は感知出来ない。 夢野:見つからんな。 「グゥー。」
8月28日の朝がやってくる。 琉:「東京行きの切符3枚取れましたよ。」 GM:1番早い列車の切符。 一等が1枚に二等が2枚。 花丸:「わぁい、遠足だお。 お弁当持って行くお。」 一度家に帰るお。 婆ちゃん/GM: 「おや花丸、何処かへ行くのかい?」 花丸:「東京に行くんだお。」 三太郎:「わっしがついてくから。」 婆ちゃん/GM: 「花丸をよろしくの。」 きゅうりの煮付けを渡す。 三太郎:「おおきに。」
GM:ガーの巣の下に昨日夢野の所に相談に来てた女の子がやってくる。 ガー:「ガー?」 琉:その女の子、光物付けてません? ガー:つけてたら光物拐ってく。 琉:で、力があるので女の子ごと拐ってしまうんですね。 GM:光物はつけてないね。 女の子は巣を見上げて 「何だったっけ…? 何かあったと思うんだけど…」 しばらく悩んでたあと女の子は去っていく。 ガー:「何だったんだ? ガー?」 ムナシ:「さぁな。 で、そろそろ下に降りたいんだが。」 ガー:くわえて女の子追い掛ける。 琉:背中に乗せて運べばいいのに。 ガー:それもそれだ。 ポイッ。 上に投げて背中でキャッチする。 ムナシ:「わっ、ちょっと待て。」 GM:判定するかね? ガーは落下地点にうまく入れるか<飛行>で判定だ。 ガー:-6成功だ。 GM:ではムナシは+6のボーナスで<軽業>判定。 ムナシ:良かった、成功。 「降ろせー。」 ガー:「ガー?」 GM:そうしてるとさっきの女の子が長い棒持ってきた。 琉:10フィートの棒ですね。 一同笑。 GM:女の子は君達を呆然と見てるぞ。 夢野:鴉の上に乗った人形か。 ガー:うーん…。 そのまま飛んで行く。
女の子/GM:「またへんな幻見ちゃったの。」 夢野:「なんだ?」 女の子/GM:「鴉が人形乗せて飛んでたの。」 夢野:鴉? 念入りに《記憶操作》しておく。 まったく、仕事増やすな。
夢野:浅草寺に行って鴉を探す。 ガー:行水中。 バシャバシャ。 夢野:「おい、そこの鴉妖怪。」 ガー:「ガー?」 GM:首にはコロボックルが掴まっている。 夢野:「あまり人間に見つかるなよ。特にそっちの小人。」 ムナシ:「あ、ごめん。」 夢野:「人間来たらちゃんと隠れ隠れろ。」 ムナシ:「鴉の巣だから隠れると言ってもな。」 夢野:「ならうちに来い。 その方がまだ見つかりにくいだろ。」 ガー:「コレクションつれてく気か? ガー。」 ムナシ:「人をコレクションにするな。」 ガー:「お前、人なのか?」 ムナシ:「だからそんなこと言ってるんじゃない!」 夢野:「鴉、京都の道真とかいう奴が探しておるぞ。」 ガー:「誰だ?」 夢野:「とりあえず来い。」
夢野はガーとムナシを医院につれて来る。 夢野:「〜というわけで地震が起きるらしい。」 ガー:「地震? 飛んでれば関係ない。 ガー。」 一同笑。 三太郎:確かに安全や。 夢野:「さて、朝飯にするか。」 ムナシ:「オイラずっと巣にいたから食べてない。」 ガー:「ガー? 虫とか捕ってきてやったろ?」 ムナシ:「あんなの食えるか。」 夢野:「ほら、食え。」 ムナシ:「ありがとう。」 ガー:「で、探してるってどんな奴だ?」 夢野:「菅原道真とかいう爺さんだ。」 ガー:「で、何処にいる?」 夢野:「知らん。」 ガー:「ガー。」 夢野:「自分の居場所言って行かなかったのだ。」 ガー:「そうか。 オレは浅草寺にいるから。」
琉、花丸、三太郎は京都駅から東京行きの汽車に乗った。 花丸:「わぁ、汽車なんだお。」 三太郎:「東京行ったら皇居の堀で泳いだろ。」 花丸:「婆ちゃんに何買ってこかな?」 三太郎:「雷門の提灯でも買って行くか。」 GM:さて君達を乗せた汽車は東京へ。 花丸:「わぁい、動いてるお。」 GM:乗ってるうちになんか変な感じがする。 どうも停車駅が少ない。 琉:「おや? さっきの駅は止るはずなのに。」 花丸:おいらはそんなこと分らないお。 「速い速い。」 GM:そのせいで夕方着くはずが昼過ぎには着いてしまう。 琉:乗務員さんに聞いてみましょう。 「ずいぶん早く着きましたね。」 乗務員/GM:「停車駅を飛ばしていく様にという上からの指令があったのです。」 花丸:上から? お嬢様? 琉:流石は御主人様。 手を回してくださったんですね。 GM:この時代は本当に金さえあれば何でも通る時代だからね。 琉:二等客車に行って 「さ、行きましょう。」 花丸:「もう着いちゃったんお?」 三太郎:「もの足りんかったな。」 花丸: 楽しいから客室で芸してたお。 GM:周りの乗客が拍手してる。 琉:「何してたんですか。」 花丸:「帰りにもやるお。」
琉達は幸田の家に向かう。 奥さん/GM:「どちら様ですか?」 琉:「菅原道真、という者がこちらに来てませんか?」 奥さん/GM:「主人と一緒に図書館に行ってます。」 道真:調べ物が終わったので帰ってこよう。 花丸;「あ、爺ちゃん。」 道真:「おお、早かったの。」 花丸:「で、要するにどうなってるお?」 道真:「立ち話もなんじゃし、場所を変えんか。」 花丸:「そうだ、せっかく東京来たんだから浅草行くお。」 三太郎:「そうやな、土産も買わなあかんし。」 琉:「観光に来たわけじゃないんですけど。」 三太郎:「気にせんでや。」 そういうわけで浅草に向かう一同であった。 土産屋/GM:「人形焼買っていかんかね?」 花丸:「1つちょうだい。 婆ちゃんのお土産にするお。」 土産屋/GM:「毎度。 1袋3銭です。」 花丸:1つだけ今食べるお。 ガー:おや? キラキラした指輪填めてる奴がいるぞ。 バサバサ。 GM:指輪だけじゃなくて、何故か全身がキラキラ光ってる様な気がする。 ガー:うーん、全部持っていきたいけどちょっと大きいな。 「ガー。」 花丸:「あ、鴉だお。 指輪の兄ちゃん、指輪、隠しておいた方がいいと思う お。」 琉:「それもそうですね。」 指輪外して懐に入れます。 ガー:奪いに行く! <格闘>で-8成功。 琉:(コロコロ)<避け>は出来ません。 「こら、何をする。」 GM:なら<体力>で即決勝負。 琉:<体力>は低いんですよ。 (コロコロ) 失敗です。 ガー:こっちは成功。 「ガー。」 バサバサバサ。 花丸:あ、消えちゃうお? 琉:本体の指輪から2m以上離れると《分身》は消えます。 花丸:「あ、指輪の兄ちゃん、消えちゃったお。」 ガー:バサバサ。 花丸:《幻覚》で網出してバサッと被せるお。 GM:他に人がいるよ。 琉:《光針》で鴉を落そうとします。 殺したくはないので手加減します。 ただの鴉だと思ってるので威力レヴェル1で嘴に当ます。 (コロコロ) 当然当たって (コロ) 2点の刺しです。 ガー:もちろん防御点で止まる。 「ガー!」 琉:「いくら威力押さえたからって効かないはずは…。 あなたは妖怪です ね。」 ガー:「ガー? 指輪がしゃべった。」 ポトッ。 琉:人もいることですし、また《分身》出すのはまずいですね。 花丸:おいらが拾ってくお。 道真:《思考転送》じゃ。 『お主がガーか?』 ガー:「ガー?」 道真:『どこか話せる場所は無いか?』 ガー:「ガー。」 『ついてこい。』 夢野の所に行く。
一同は夢野の所にやってくる。 ここでようやく全員が揃った。 GM:やっと揃ったか。 もう28日の夕方だぞ。 道真:8月は31日まであるからまだまる3日はあるじゃろ? GM:史実通り9月1日ならね。 夢野:「グー。」 琉:「今日は。」 ムナシ:「おーい、客が来たぞ。」 夢野:「なんだ、妖怪がずいぶん集まったな。」 道真:「重大な話かあるのじゃ。」 道真はこれまでの経移を一同に話す。 道真:「〜というわけで地震を防ぐには龍脈を何とかする必要があるんじゃ。」 琉:「龍脈って何です?」 道真:「龍が通って行く道じゃよ。」 琉:「龍が通って行くんですか?」 <嘘発見>します。 一同笑。 三太郎:「ほなその龍退治したらいいんやな?」 琉:「龍退治なら獣槍借りてきましょうか?」 花丸:「それは1回やって酷い目に合ったんお。」 道真:「それは冗談なのじゃが。」 琉:「もしもし?」 道真:「要は龍脈の力を他に逃がす必要があるんじゃ。」 GM:つまり空いてる龍脈に力を流せば龍脈のエナジーを下げることが出来る。 ただし地震そのものが無くなるわけではない。 三太郎:「一点集中が分散するんで被害を小さくすることが出来るんやな。」 花丸:「で何処に流すお?」 道真:地図示して 「使えそうなのはこの2つじゃ。」 琉:「皇居に首塚? やっかいですね。」 夢野:「樹海の真ん中とか人のいない所に流せないのか?」 GM:そんな所には真っ先に流されちゃっている。 道真:「太平洋にでも送れたらいいんじゃが。」 GM:送れたとしても津波が起きるよ。 道真:「選択肢は2つしかないんじゃ。 皇居の真ん中か、首塚か。」 GM:もう1つ、何もしないか。 このシナリオはこの3つのうちどれを選ぶか が主題。 琉:「人工密度考えたら皇居ですね。」 道真:「うむ。」 花丸:「首塚は?」 道真:「あやつに喧嘩吹っ掛けるのはな…。」 夢野:「両方通してしまうのはどうだ?」 三太郎:「そしたらさらに分散させられるな。」 花丸:「通すんなら将門さんには断った方がいいと思うお。」 琉:将門が怒ったら道真さん置いて逃げるましょう。 三太郎:将門対道真か。 GM:今の道真じゃ勝負にならないよ。 琉:これから学問の神として信仰されたら強くなるんですね。 花丸:「将門さんに交渉してみるお。」 三太郎:「交渉は美人に任すで。」 花丸:「というわけで指輪の兄ちゃん、頼むお。」 琉:「交渉するんですか?」 三太郎:それでいきなり襲いかかって来る様なら爺さん置いて帰ろ。 GM:交渉って、将門は封印されてるぞ。 夢野:封印解いてはいけないというパターンだな。 琉:「将門は封印されてますよね。 もし封印が解けたら地震以上の被害が 出るんじゃないですか?」 花丸:「揺れたら封印解けるお?」 GM:将門を封印するためにその上に神社が建っている。 夢野:「神社が崩れたら封印が解けるかもしれんな。」 花丸:「なら皇居だお?」 琉:「流したらどうなるか様子見てみましょうか。」 ガー:「ガー。 上からみるか?」 琉:「指輪に戻りますからつれていってください。」 ムナシ:「オイラも。」 花丸:「爺ちゃんも飛べるんじゃないお。」 道真:「飛んでるところ見られたらどうなると思うんじゃ。」 琉:夢野さんの患者が増えます。 一同笑。 夢野:「人の仕事増やすな。」
琉とムナシはガーに乗って皇居の上から観察する。 GM:三の丸くらいまでは軽く潰れるだろうね。 花丸:火事が恐いお。 GM:ここで地震起って火事が起ったら終わりだな、と思うね。 ガー:あとは雷と親父か。 花丸:爺ちゃん雷使えるお。 ムナシ:夢野がいるから親父も揃う。 一同笑。
琉:「皇居に逃がした場合まず皇居は崩壊しますね。 火事が起ったら確実 です。」 三太郎:「ほな、わっしが雨呼ぶで。」 道真:「さて、その前に一つ重大な問題があるのじゃ。 龍脈逸らす方法が判 らん。」 一同爆笑。 琉:「そうなんですか? てっきり判ってるものだと。」 花丸:「なら急いで調べないといけないお。」 GM:記録を調べたら判るけど、かなり地下に潜らないといけない。 地下50m くらい。 花丸:「ずいぶん深いんだお。」 道真:「《地中歩行》があるから潜れるの。」 夢野:で、帰って来ないと 琉:「なるほど、で、潜った後は?」 GM:<神秘学>で振って。 道真:-4成功じゃ。 GM:要するに枯れた龍脈まで潜って、そこから活動中の龍脈に向かって穴開 ければいい。 道真:ちょっと待て、その場合わしの方へ活動中の龍脈が流れ込んで来るんじ ゃないか? GM:流れ込んで来るねぇ。 過去にそれをやった人はみんな死んでいる。 三太郎:これは妖怪柱やな。 GM:そうなればきっと君も祀って貰えるよ。 琉:「穴開けた瞬間に《瞬間移動》で逃げられますよね?」 夢野:「なら問題ないな。」 GM:発動判定に失敗しなければね。 琉:「で、どちらに流します?」 夢野:「どちらに流しても被害が出るのなら何もしないで傍観するか?」 琉:確かにそうすれば実際の歴史通りなんですけどね。 ガー:「相手は自然だ。」 琉:「でも確実に多数の死者が出ると判っているのになにもしないわけにも ね。 出来る限り被害を減らす様にしましょう。」 道真:「2ヶ所両方に流せばかなり被害が分散するから将門の神社も壊れずに すむのではないか?」 GM:その場合は2ヶ所同時に穴開けないといけない。 ムナシ:「ここには潜れるのは1人しかいないのだから無理だ。」 琉:龍脈って地上に出してしまったらやっぱり火山になるんですか? GM:そう。 琉:「どこか人里離れた所で噴火させてしまえません?」 GM:関東大震災のエナジーが直接地上に出ることになるよ。 花丸:「地震以上に被害大きくなるかもしれないお。」 ムナシ:「結局選択肢は何もしないか、皇居に通すか、だよな。」 花丸:「将門さんの封印が解けちゃったら地震どころじゃすまないかもしれな いんお。」 三太郎:「あれの封印が解けたらわっしらではどうにもならん。」 花丸:「だからそちらは無しだお。」 三太郎:「まだ皇居の方がええやろ。」 琉:「人数的には皇居ですね。」 花丸:「皇居の人には出来るだけ逃げておいてもらうんお。」 琉:「皇居に《人払い》掛けましょうか。 雪凍さんが《人払い》できます から。」 夢野:「《人払い》は仕事のある人間は追い払えない。 あそこにいるのは仕 事の人間ばかりだ。」 花丸:「皇居の人が出ていくようなことがあればいいんお。」 夢野:二二六事件を起す。 一同笑。 夢野:天皇が旅行する様な用事って何があった? GM:他国への訪問とか。 でも大抵はかなり前から決まっている。 他の国の トップの急死とかならまた別だが。 夢野:なら他国トップの暗殺か。 ガー:そんな理由で外国攻めたら妖怪戦争になる。 花丸:「天皇拐ってきてどこかに隠したらどうなるお?」 琉:「探すためにかえって人集まってきますよ。」 ガー:「先に皇居潰してしまうと?」 琉:「それでもやっぱり人集まってきますね。」 ムナシ:「その後地震が来たら今度こそ完璧に潰れるぞ。」 琉:「地震が起ったら、全員助けるのは無理でしょうね。 側に待機してお いて助けられる人だけでも助けましょう。」 花丸:「それくらいしか出来ないお? せめて皇居の人に警告しておくお。」 三太郎:「上の方の決定力のある奴に警告しておけば何か対処するかもしれんな。」 夢野:「どうやって警告出すんだね?」 琉:「夜ふと目が覚めたら枕元に人がいる、というのはどうです?」 花丸:「ならおいらが先の天皇に化けるお。」 GM:それは明治天皇の姿を覚えてるか判定だ。 花丸:(コロコロ) なんとか覚えてるお。 三太郎:「どうやって入るんや?」 琉:「僕がついていきます。 《魅了》してしまいましょう。」 三太郎:「天皇と、あとは侍従長、警備隊長くらいはやっておこ。」 花丸:「とにかく、長と付く人には全員警告するお。」 三太郎:伍長とか? 琉:「《幻光》で花丸の姿がぼんやりと光ってる様にしましょう。」 三太郎:「演出効果やな。」
GM:さぁ、うまく説得出来るかな? <説得>で3回振って。 花丸:説得は持ってないお。 <外交>じゃ駄目? GM:ならそれでもいい。 花丸:(コロコロ、コロコロ、コロコロ。)3回とも成功だお。 GM:では翌々日、30日になると演習だとか言って関東平野から出ていった。 花丸:「良かったお。」 琉:「まだ残ってる人はいますよね。 雪凍さんを呼んで《人払い》しても らいましょう。」 三太郎:「わっしは雨呼ぶで。」 琉:「あと出来ることは怪我人の救出くらいですね。 上空に待機しておき ましょう。」 道真:「それで作戦は決まりじゃな。 他にしておくことはないかの?」 琉:「今のうちに御主人様へのお土産を買っていきましょう。」 花丸:「婆ちゃん、心配するかもしれないから電報打っておくお。」 『ごめんね、婆ちゃん。』 ガー:その文面だとかえって心配されるぞ。 花丸:少し帰るの遅くなるけど心配いらないお、と送っておくお。
そして運命の日、9月1日がやってきた。。 琉:「では道真さん、よろしくお願いします。」 道真:では《地中歩行》じゃ。 GM:途中で妨害が入る。 陸軍の将校の服を着た人達だ。 道真:妨害じゃと? GM:一応妨害は躱せた。 道真は龍脈に向かって穴を開けることが出来る。 さぁ、龍脈が流れ込んでくるぞ。 <避け>なければ巻き込まれる。 花丸:ハイパーポイント注ぎ込むお。 三太郎:それはこの後にやるハイパーT&Tや。 道真:《瞬間回避》じゃ。 皇居を中心として関東地方を地震が襲う。 だが中心部であった皇居にほとんど 人がいなかったこと、そして雨になったために火災の被害が最小限に押さえられた こともあり、この規模の地震としては被害は最小限となった。 GM:雨降らせてたのは大きかったね。 史実では死者は大部分が火災による ものだから。 花丸:皇居は? GM:建物は完全に破壊されてしまっている。 琉:でも、無事に地震を凌げた様ですね。 GM:どうかな? タイトルを見てごらん。 琉:“震災の後で”、ですね。 GM:そう、これからが本当の事件なのだよ。 ではこの続きは次回に。 続く
震災の後で(前編) 1997/5/17 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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