妖魔夜行リプレイ

震災の後で(後編)


キャラクター
  妙見川 三太郎 (みょうけんがわ さんたろう)
   京都の某大学の万年学生
   正体は河童
   好物はもちろんきゅうり
  名月 花丸 (なつき はなまる)
   外見は12,3歳くらいの男の子
   正体は信楽焼の狸
   定食屋のお婆ちゃんの孫として暮らしている
  七海 琉 (ななみ りゅう)
   外見は15歳の美少年
   宝石商の女社長 七海 水鈴(ななみ みすず) の家に居候
   いつも填めているダイヤモンドの指輪が本体
  菅原道真(すがわらのみちざね)
   学問の神と言われる菅原道真の怨霊(実体あり)
   優れた知力を持ち、数々の魔法を知っている
   その魔法が役に立つかどうかはまた別の話だが
  ガー
   夜叉鴉
   光物を奪ってきては巣に貯め込んでいる。


大正12年9月1日。 後に関東大震災と呼ばれる地震が関東を直撃する。 しかし三 太郎達は人工密度の少ない皇居周辺に地震のエナジーを流すことにより被害を押さ えようとした。 その結果江戸城は完全に崩壊したが被害は地震の規模のわりには 小さいものとなった。 道真:「いやぁ、見事に壊れたのう。」 三太郎:「嬉しそうに言うんじゃない。」 道真:「あやつの子孫に城など要らん。」 琉:「あちこちに怪我人がいるはずですから助けにいきましょう。」 ガー:「怪我人探すのか? ガー。」 GM:ガーにとっては好物がいっぱい転がってるんじゃないか? ガー:「ガー。 食べ物がいっぱい。」 鴉だしな。死体ついばむ。 琉:「そんなことすると邪悪な妖怪になりますよ。」 ガー:「鴉の習性だからな。 生きてる奴を喰うわけじゃない。」 琉:「うーん…。」 ガー:「ガー。 行水と食事は欠かせねぇ。」 琉:「まぁ、議論は後にしましょう。 今は怪我人救出が先です。」 三太郎:「わっしはこのまま雨降らせ続けよう。」 琉:「火の出てる所もありますからね。」 花丸:「おいらは焼き物の狸だから火は平気なんだお。」 道真:「わしは《防熱》をかけておこう。」 琉:ご主人様には連絡して物資送ってもらいます。 GM:お嬢様のところなら電話で連絡がとれる。 花丸:婆ちゃんに電報打つお。 『おいらは無事だけどボランティアに協力してるお。』 GM:ではそうして救助活動をしてると、混乱時なんていろいろ変な妖怪と出 会う。 花丸:変な妖怪? GM:井戸に毒を放り込む妖怪とか。 花丸:混乱時の流言から生れたんだお。 道真:そんな妖怪は出会ったらさっさと潰してしまおう。 GM:根拠の無い噂がいろいろ飛び交ってる。 「どこそこの井戸に毒が入れられたそうだ。」 「どこそこで変死体が見つかったそうだ。」 琉:すると変死体の妖怪がいるんですね。 一同笑。 花丸:どんな妖怪だお? GM:そんなわけないだろうが。
GM:そんなこんなで地震から1週間が経つ。 花丸:1週間経ったお? なら何処かの酒屋でお酒2合飲まないといけないお。 でもお金が無いお。 道真:金ならこいつが出す。 琉:じゃ、お貸しします。 道真:貸すだけかね? 琉:困ってる人がいるからといって一々あげていたのではあっという間に無 くなってしまいます。 花丸:なら2合買う分だけ借りるお。 GM:道真は幸田から仕事手伝って欲しいと頼まれる。 「資料整理付き合ってくれんかね?」 道真:「ふむ、付き合おう。」 琉:一週間滞在したなら宿はどうなります? GM:野宿に決まってるじゃないか。 琉:野宿じゃ汚れてしまいます。 それは嫌なので泊れる所探します。 GM:じゃあ帝都ホテルに泊ってた。 道真:たかってやれ、こんな奴。 花丸:オイラは公園で野宿でいいお。 焼き物のフリをしてれば何処でも怪し まれないお。 三太郎:わっしはどこぞの河原で寝てよう。 道真:「一緒に幸田のところへ行かんか?」
琉:「私は一度ご主人の所に帰ります。心配されてるといけませんから。」 花丸:おいらは毎日駅でおうちに帰りたいお、と京都行きの汽車を眺めてるお。 琉:「一緒に帰ります?」 花丸:「どうしようかな? 婆ちゃんに会いたいお。 うん、帰るお。」 夢野/GM:「帰るのか。 ならこれを土産に持っていけ。」 日本酒をくれる。 花丸:「あ、どうもありがとうだお。」 夢野/GM:「電車の中ででも飲んでくれ。」 花丸:「婆ちゃんと飲みたいから京都まで持って帰るお。」
GM:ガー、君の住処、浅草寺だが最近騒がしい。 ガー:「ガー?」 GM:供養に来たの人達がいっぱい。 三太郎:そらそうやろうな。 花丸:合同葬儀とか? GM:合同慰霊祭かな? 震災で亡くなった人の遺体が次々と運び込まれてくる。 ガー:「ガー? ご馳走だ。」 GM:仲間の鴉達もいっぱい集まってきてるよ。 琉:鴉ですものねぇ。 GM:そういうわけで君は毎日食っちゃ寝食っちゃ寝してた。
道真は三太郎とともに友人の幸田の家にやってきた。 道真:「こいつが一緒に手伝いたい、と言ってるんだが、使ってやってくれん かね? 京都で同じ食堂にお世話になってる学生なんじゃが。」 三太郎:「どうも。 妙見川三太郎言います。」 幸田/GM:「ほう、学生さんかね。」 三太郎:「学問やってます。」 琉:延々と。 花丸:万年学生なんだお。 幸田/GM:「まぁ、人手が多いに越したことはないがな。」 三太郎:「どうもおおきに。」 幸田/GM:「だが…何処かで風呂にでも入ってきた方がいいんじゃないかね? 三太郎:「匂いまっか?」 花丸:でも川にいつも漬ってるお? GM:川なんて色々な物が流れてるよ。 琉:だからちゃんと宿に泊って綺麗にしなきゃ。 三太郎:「風呂貸してください。」 一同笑。 道真:「銭湯に行ってこい。」 幸田/GM:「銭湯行く前に水浴びして少し綺麗にして行った方がいいんじゃないか ね。」 三太郎:井戸端でバシャバシャ。
道真:データ整理ってどの技能じゃ? GM:<研究>かな? 三太郎:そんなもん無いなぁ。 琉:だから万年学生なんですね。 三太郎:板書写してノートコピーしてるだけやからな。 「写すんなら得意やねんけど。」 幸田/GM:「ほう、では写しを取ってくれ。 これとこれを頼む。」 三太郎:「ほいほい。 これくらいならなんぼでも。」 琉:すごいスピードでコピーが出来ていくんですね。 幸田/GM:「今回の地震は予想されるよりも被害が少なかったの。」 三太郎:「雨振りましたしな。」 幸田/GM:「だが帝都の真ん中が潰れたのは問題だのう。」 道真:「運が悪かったと思って諦めてもらおう。」 にやり。 幸田/GM:「震源が首塚の近くなのも心配だな。」 道真:おや? 皇居に流したはずじゃが? GM:首塚と皇居って近いよ。 ガー:じゃ、どっちに通そうがあまり変らない? GM:直撃した方が良かった? 道真:冗談じゃないわい。 幸田/GM:「少し崩れたそうだ。」 道真:「問題じゃな、それは。」 幸田/GM:「明日は首塚の方を見にいくんだが、一緒に行かんか?」 三太郎:「あ、行きます行きます。」 道真:気が重いのう。 琉:将門が復活していれば真っ先に狙われますものね。 花丸:喧嘩しちゃ駄目だお。 道真:わしにその気はなくてもあやつにあったら一緒だ。 幸田/GM:「それじゃそろそろ番飯でも食いに行こうか。」 三太郎と道真が幸田につれられて行ったのは寿司屋。 酒を酌み交わす道真と幸 田の横で三太郎は山と積まれた河童巻きを頬張るのであった。 三太郎:「ああ、幸せや。」 幸田/GM:「さて、そろそろ帰るか。 あ、寿司折りに河童巻き20本ほど詰めて くれ。」 三太郎:「あぁ、幸せや〜。」
GM:京都へは夜行になる。 花丸:「置物になるから貨物でいけばお金かからないんだお。」 三太郎:貧乏が染み付いとるな。 琉:「貨物列車ですか? そりゃ、そうしようと想えばできますけど。」 花丸:「琉兄ちゃんも指輪になればお金要らないお。」 琉:「夜行の方が早く帰れますよ。」 花丸と琉を乗せた夜行列車は京都に向かって走り出す。 GM:花丸、君は突然背筋に悪寒が走る。 花丸:「なんだお?」 GM:心の中に、 「なんじゃこの世の中は。」 という誰かの声が聞こえてくる。 花丸:「誰だお?」 声/GM:「おお、将門の首塚まで崩れかけてるではないか。」 花丸:「えぇ!?」 琉:「どうしました?」 花丸:「兄ちゃん、感じないお?」 琉:「何をですか?」 花丸:「兄ちゃん、やっぱりおいら帰るの止めるお。」 琉:「どうしたんです? 列車はもう出発してるんですよ?」 花丸:「次の駅で降りるお。 あ、このお酒託けておくから婆ちゃんに渡して 欲しいんお。」 琉:「でももう東京行きの列車はありませんよ?」 花丸:「貨物があるお。」 琉:「そうですか。 ならお婆さんにはお渡ししておきす。」 花丸:「お願いするお。 ああ、でも婆ちゃんに会いたいお…。」
GM:ガー、浅草寺ではお坊さんが夜と徹してお経を唱えてる。 ガー:「ガー。 眠れねぇじゃねぇか。」 道真:変な儀式してたりすると嫌じゃの。 GM:次々と坊さんが集まってくる。 ガー:「うるさいぞ。ガー。」
翌朝。 GM:道真、君はマナが次第に濃くなっていくのに気付く。 道真:うむ? 何故じゃ? GM:浅草はもともと他の地域よりはマナが濃い。 それがさらに濃くなって いる。 道真:うーむ…。東京市内なら半径はどのくらいじゃ? GM:半径10kmくらい。 道真:なら-4の修正でかかるの。 《魔力感知》じゃ。 マナが上がる原因が分 かるじゃろ? GM:浅草寺をはじめとしてお寺の周りから上がっている。 三太郎:坊さん集まってお経唱えてるせいか? 幸田/GM:「どうした?」 道真:「いや、何でも無い。」 幸田/GM:「そうか? 顔色青いぞ?」 道真:「たいしたことはない。」 琉:もともと青いのでは? 花丸:怨霊なんだお。
花丸:「はぁはぁ、三太郎兄ちゃん。」 三太郎:「なんや、京都帰ったんやなかったんか?」 花丸:「帰ろうと思ったんだけど、背中がぞぞっとしたんだお。」 三太郎:「腹出して寝てたんとちゃうのんか?」 花丸:「腹はいつも出てるんだお。 そうじゃなくて、首塚が大変や、って声 が聞こえたんだお。」 GM:幸田は目を丸くしてるぞ。 道真:「わしが今お世話になっておる所のお孫さんじゃ。」 幸田/GM:「ああ、そうか。」 花丸:「ちょっと河童の兄ちゃん借りて行くお。」 幸田/GM:「河童?」 三太郎:「河童巻きばかり食うてたらそういうあだ名がついたんです。」 花丸:耳元にこそこそ。 「時間が空いたら首塚に行って欲しいんだお。」 三太郎:「これから首塚に行くんやが?」 花丸:「あ、そうなんだお。じゃ、おいらはちょっと浅草寺に行ってガーも呼 んでくるお。」
ガー:「眠い…。ガー。」 花丸:「ガーちゃん、ちょっと手伝いにきて欲しいんだお。」 ガー:「なんだ? 今日は寝不足なんだ…。」 花丸:「首塚が危いんだお。」 三太郎:鴉と話す少年。 注目されるで。 花丸:あ、そうだったお。 《幻影》で姿隠して話しかけるお。 ガー:「ガー?」 花丸:「移動力のある人には伝令をやって欲しいんお。」 ガー:「分かった。 でもこれから行水するからちょっと待ってくれ。」 花丸:「じゃ、先行ってるから追い掛けてくるお。」 三太郎:行水してる間に忘れるで。 鳥頭やねんから。 花丸:忘れない様に手に書いておくお。 琉:手なんてありませんよ。 花丸:じゃ、書いた紙を足に結んでおくお。 ガー:「しかし眠い…。」 花丸:「寝てないお?」 ガー:「坊主がやたらと集まってきてるんだ。」 花丸:「お坊さん?」 ちょっと様子みてみるお。 GM:<知力>で振ってみて。 花丸:-4成功。 GM:じゃ、坊さん達の言葉はいろいろな地方の方言が入り乱れてる。 花丸:あちこちから集まってきたお? 坊主達/GM:「儲かりまっか?」 「ぼちぼちでんな。」 三太郎:何処の坊主や。 坊主達/GM:「はぁ、はるばるとうぎょうくんだり、疲れたっぺ。」 「そうだにゃあもし。」 「なんやえらい寄進があったそうなんで?」 「ほにのう。」 花丸:寄進? GM:地方から東京来るには色々出費がかかるから坊さんも費用出さないと来 てくれない。 花丸:誰が出したんだお?
GM:浅草寺から首塚行くの? 近いといっても徒歩じゃ無理だよ。 花丸:でも電車乗るお金が無いから置物に化けるお。 三太郎:琉から小銭貰っておいたら良かったのに。 琉:小銭はありませんよ。 100円の小切手ならありますけど。 一同笑。 三太郎:わぁ、なんて奴や。 GM:今の時間じゃ貨物車じゃなくて普通の客車ばかりだよ。 花丸:忘れ物のふりして網棚に知らん顔して立ってるお。 琉:小さくなるとかは出来ないんですか? 花丸:おいら人間にしか《化け》られないんだお。 道真:網棚に信楽焼か。 花丸:で、降りる駅に着いたら人間に《化ける》お。 琉:気が付いたら網棚に少年が座ってるんですね。 GM:それだと人がいる間は降りられないのでは? 終点まで行かないと人は いるよ。 花丸:終点って何処だお? GM:これは山の手線。 一同爆笑。 花丸:ああ、終点が無いお。 琉:それ以前にどうやって乗ったんですか? 花丸:あれ? GM:どうやって改札通る? 花丸:じゃ、子供に《化け》て知らない小母ちゃんの服の裾掴んで通るお。
花丸がそうして列車に潜り込んだ頃、空を飛べるガーは先に三太郎達に合流する。 ガー:「ガー。」 三太郎:「おす。」 あ、幸田がおるから返事したらまずい。 ガー:道真の肩に止まる。 GM:首塚は大蔵省の中だから入るには検問がある。 もちろん幸田は首塚の 調査許可を取ってるので入れる。 三太郎:「助手です。」
首塚の前にやってきた三太郎達。 幸田/GM:「やはり少し崩れ取るのう。」 三太郎:穴は空いてないんやな? 琉:空いてたら終りですよ。 道真:《魔力感知》じゃ。 GM:魔法で封印されてるね。 道真:では《霊気感知》じゃ。 GM:下の方に黒い固まりがある様な気がする。 隙間から少し漏れてるんじ ゃないかな? ガー:幸田のいるところで魔法使うのはまずいんじゃないか? GM:幸田は妖怪だの祟りだのということを研究してるくせに周りが妖怪だと いうことには気付かないのでした。 一同爆笑。 三太郎:気付いても良さそうなもんやのに。 ガー:鴉が肩に止まってたら怪しいとか思わんのか? GM:昔から菅原はそんな奴だったからな、で終り。 三太郎:少しずつ慣していくんやな。 道真:「昔かじった陰陽道でも試してみるか。」 とか言いながら《魔法障壁》。 GM:ちょっと止まったかな? 道真:「当面はこれで大丈夫じゃろう。」 琉:持続時間切れるまでですけどね。
GM:花丸、君はようやく首塚にやってきた。 花丸:みんなと合流するお。 GM:でもどうやって入る? 花丸:三太郎兄ちゃんに《化ける》お。 警備兵/GM:「おや? 君はさっき入っていったはずじゃ無かったかね?」 花丸:「ちょっと用事があったんで一旦出たんお。」 警備兵/GM:「出た? それは見落としたかな?」 花丸:「きっとそうだお。」
三太郎:「お、花丸、来たか。」 幸田/GM:「おや? どうやって入ってきたんだ?」 花丸:「子供だから入れてくれたんだお。」 一同笑。 幸田/GM:「役に立たん警備兵だ。」 花丸:「爺ちゃんは何をしてるお?」 道真:「一応だが封をしておいた。」 花丸:辺りに人間型の物は無いお? 塚を護るお地蔵様とか? GM:お地蔵様? 神田大明神にならあるけど大蔵省の外だよ? 花丸:出ちゃうとまた入ってくるのが大変だお。 塚とは話せるお? GM:話せるけど、幸田のいる前で話すかね? 花丸:「爺ちゃん、ちょっと幸田さんを連れ出して欲しいお。」 道真:「ふむ。 のう、幸田、神田大明神の方にも行ってみんか?」 幸田/GM:「そちらも調べる必要があるだろうな。」 花丸:「おいら達はここで待ってるお。」 幸田/GM:「そういうわけにはいかんだろ。」 道真:外に出ずにここを離れなければならないわけじゃな。 花丸:トイレに誘うのはどうだお? 琉:鴉がバサバサっと幸田さんから何か奪って逃げ回る、というのはどうで す? 道真:ちょっと邪悪じゃが、《誘眠》じゃ。 集中だけでかけられるから感付 かれることは無い。(コロコロ) -7成功じゃ。 GM:《誘眠》は<生命力>で抵抗か。 <知力>ならともかく(コロコロ)抵 抗出来るわけがないな。 花丸:今のうちだお。 「塚さん、塚さん。」 琉:つかぬ事をお窺いします。 首塚/GM:「何ダ?」 花丸:「地震で何処か壊れたお?」 首塚/GM:「ココトソコトアソコトソコトアソコニヒビガ入ッタ。」 花丸:覚えられるかな? みんなに通訳するお。 GM:全体的にずれたって感じかな? 花丸:修理するにはどうしたらいいお? GM:修理と言っても…もともと一枚岩だったのが一枚岩じゃなくなっちゃっ たわけだからね。 花丸:割れちゃったお? 道真:《修理》をかけたら治るかの? どのくらいの大きさじゃ? GM:5〜6tかな? 道真:それは<体力>が全然足りん。 琉:さぁ、<生命力>削ってかけましょう。 道真:それでも足りん。 《修理》は5kgにつき消費3点じゃ。 花丸:塚の上に土を盛って押さえるってできるお? GM:崩れてくるよ。 花丸:「塚さんの下にいる人は元気だお?」 首塚/GM:「元気ダ。」 花丸:「塚さんと下にいる人は仲いいお?」 首塚/GM:「良クハナイ。 デキレバココカラ逃ゲタイ。」 花丸:「塚さんに逃げられると困るお。 頑張って下の人を押さえておいて欲 しいお。」 首塚/GM:「ダカ近イウチに押サエラレナクナルダロウ。」 花丸:「塚さんの押さえる力を強めるために何かできないお?」 首塚/GM:「カナリ強メテハ貰ッテルのダガ。」 花丸:「え? 爺ちゃんの魔法だお?」 首塚/GM:「ソレモ少シハ足シニナッテイルガ。 外カラ力を流シ込ンデ貰ッテイ ル。」 花丸:あの坊さん達だって分かっていいお? GM:それは気付いていい。 花丸:「分かったお。 塚さん、おいら達がなんとかするから、もう少し頑張 ってお。」 首塚/GM:「久シブリニ話セテ楽シカッタヨ。」 道真:終ったら幸田に《覚醒》じゃ。 幸田/GM:「…おや? わしはどうしておったのだ?」 花丸:「きっとお疲れなんだお。」 道真:「最近忙しかったしの。」 幸田/GM:「夕べ飲み過ぎたせいかもしれんな。」 花丸:「お酒?、いいな。」 幸田/GM:「どうかしたのか?」 花丸:「何でも無いお。」
汽車に揺られてようやく京都に帰ってきた琉。 琉:ご主人様の所に急ぎましょう。 水鈴/GM:「お帰りなさい。 東京はどうだった?」 琉:「酷いものです。」 水鈴/GM:「そう。 それじゃ、帰ってきたばかりで悪いんだけど、もう1度東京へ 行ってくれる? 琉:「今から、ですか?」 水鈴/GM:「ええ。 復興のために人手が要りそうだから、京都の学生達をまとめ て東京に送りたいのよ。 幸い海軍の人達が協力してくれるから大阪 から船が出るわ。」 琉:「海軍?」 海軍まで動かせるんですね、御主人様は。
琉はボランティアの学生達を引き連れて大阪湾から東京に向かう。 道真:東京までどのくらいかかるんじゃ? 琉:船なら結構かかりますよね? ガー:海ぐるっと回ってくから500Kmはあるな。 GM:10時間くらい。 花丸:そんなに早く着くお? GM:なんせ速い船まわしてもらったから。 花丸:どんな船だお? GM:空母。 ガー:な、なぜそんなものが。 GM:飛行機積まなければ理想的な輸送船だから。 速いしいっぱい乗せる空 間はあるし。 琉:空母動かせる宝石店女社長ってすごいですね。 GM:空母では岬さんの弟、建君が待っている。 琉:「お久しぶりです。」 なるほど、この人通じて空母要請したんですね。 とはいえとんでもな いコネ持ってますね、ご主人様は。 GM:少々揺れるから気をつけて。 花丸:おいら乗ってたら危かったかも。 ごろん、パリン。 ガーン、割れちゃ ったお。 三太郎:ご飯粒でくっつけよか。 琉:そんな、妖怪が割れるようなダメージ受けるくらいの揺れなら人間乗れ ませんよ。
GM:さて河童…じゃないや神田大明神。 花丸:御神体は何だお? GM:御神体は塚だから、ここは鎮魂碑を祀ってるだけ。 花丸:鎮魂碑かぁ。 話しかけたいお。 でもそう毎回毎回幸田さん眠らせるわ けにもいかないお。 一同笑。 GM:ここには神主さんもいるんだが。 琉:さぁ、《集団誘眠》です。 道真:《透明》で姿消してやろう。 2秒集中して花丸に《透明》じゃ。 GM:集中してると何処かで子供がかごめかごめの歌歌ってるのが聞こえてく る。 花丸:かごめかごめ? 琉:意味深な歌を。 GM:呪文はかけられる。 道真:呪文発動は(コロコロ)成功じゃ。 花丸:鎮魂碑に話しかけるお。 「もしもし、今日はだお。」 鎮魂碑/GM:「今日ハ。」 花丸:「鎮魂碑さんて、将門さん起きない様に護ってるお?」 鎮魂碑/GM:「我ガ護ッテル分ケデハ無イ。 我ハ力ヲ継イデルニ過ギナイ。」 花丸:「その力は何処から来るお?」 鎮魂碑/GM:「祀ッテル人間達ノ祈ル力ダ。 我ハソレヲ首塚ニ送リ込ンデイル。」 花丸:「じゃあ、たくさんの人が押さえてください、ってお祈りしたら押さえ られるお?」 鎮魂碑/GM:「多少ハ助ケニナルダロウ。 カツテ封印シタヨウニハイカナイダロウ ガ。」 花丸:「昔はどうやって封印したお?」 鎮魂碑/GM:「カツテハ力ノ強イ術者ガ多クイタノダ。」 花丸:「強い力を持った術者?」 道真の爺ちゃんなら力強いけど喧嘩しそうだお。 「じゃぁ将門さんが起きそうなのは力の強い人が少なくなったせいお?」 鎮魂碑/GM:「塚自体ノ力ガ長イ歳月ノウチニ弱マッテキテイルノダ。 ソノ分ヲ信 仰デ補ッテイル。」 花丸:「今あちこちから集まってきてる坊さんの力も送られてきてるお?」 鎮魂碑/GM:「坊主ガ送ッテキテルノカドウカハ知ラヌガ送ラレテクル力強クナッテ イル。 ココモ巫女ガ増エタシナ。」 花丸:「巫女さん? 誰が集めたお?」 鎮魂碑/GM:「我ハ知ラヌ。」 花丸:「どうもありがとうだお。」 お礼に掃除していくお。 琉:周りには人いっぱいいますよ? 花丸:ああ、そうだったお。 話終ったから道真さんに言って魔法解いてもら うお。 道真:ところで先ほどのかごめかごめの歌、<神秘学>で何か分かるかの? GM:単に近くで遊んでる子供の歌聞こえただけとしか思わないんじゃないか な? 道真:幸田に話しかけてみよう。 「かごめかごめか。 たしかあの歌にはいろいろな意味があるんだった の。」 幸田/GM:「そうだな。 様々な解釈があるな。」 ガー:ガー。 籠の中の鳥にはなりたくない。 琉:案外なってみればそれなりに快適かもしれませんよ。 ガー:ガー、冗談じゃ無い。
花丸:近くに巫女さんはいるお? GM:そりゃいるよ。 拝殿の中で祈ってる。 花丸:子供のふりして何やってるか見に行くお。 巫女/GM:「あらあら、入ってきちゃ駄目よ。」 花丸:「お姉ちゃん達、何してるお?」 巫女/GM:「ここに祀られてる将門って人をお祈りして慰めてるんよ。」 花丸:「巫女さん達、いっぱい来たお。 どうしてだお?」 巫女/GM:「今度の地震であちらの塚にひびが入っちゃったんよ。 だから巫女さ んをあちこちから呼んで皆でお祈りしてるんよ。」 花丸:「お姉ちゃん達は誰が読んだんお?」 巫女/GM:「ここの神主さんよ。」 花丸:「お姉ちゃんはどこから来たお?」 巫女/GM:「うち? うちは京都よ。」 花丸:「京都? おいらも京都から来たんだお。」 巫女/GM:「あら、どうしてこちらへ?」 花丸:「お見舞いに来たんだお。 それで、この近く通りかかったら人いっぱ いいたからお祭りかな、って思って見にきたんお」 巫女/GM:「そう。 もうすぐ鎮魂祭があるから来たらいいわ。 屋台も出るし。」 花丸:「屋台? それは楽しみだお。」
GM:そろそろ昼飯時になる。 道真:「昼はどこで食う?」 幸田/GM:「そうだな、君はやっぱりきゅうりがいいのかね?」 三太郎:「きゅうりは最高です。」 幸田/GM:「なら漬物のうまい店がある。」 昼食を取りに食堂に入る一同。 幸田/GM:「きゅうりの漬物5人前、それから…そうだな、大根あたりがいいかな。 あと日本酒を2合ばかりくれ。」 花丸:「日本酒? 幸せだお。」 琉:飲ませてもらえませんよ。 GM:くれないだろうねぇ。 花丸:ああ、大人に《化け》てくれば良かったお。 悲しいお。 幸田/GM:「カツ丼でも食べるかね?」 花丸:「同じ物でいいお。」 幸田/GM:「そうか。 おい、きゅうりの漬物、もう1人前くれ。」 花丸:お酒も同じようにして欲しいお…。 三太郎:きゅうりをぱくぱく。 「あぁ、幸せや。」 花丸:いいなぁ…。 きゅうりで幸せになれて。 でもお酒は1度飲んだら1週間 は平気だからまだいいお。 GM:1週間で終らなかったらどうするね? 花丸:そのときは夢野先生の台所にお邪魔するお。 「お酒飲まないと死ぬんだお〜お酒くださいお〜。」 これじゃほとんどアル中だお。 幸田/GM:「さて、そろそろ帰るか。」 花丸:「帰るお? なら途中まで一緒に行きたいお。 でも電車賃無いんで貸し て欲しいお。」 ガー:たかってるな。 幸田/GM:「馬車で帰るから一緒に乗るのはかまわんが。」 花丸:「助かるお。」
一同は馬車で幸田の家へ。 花丸は馬車を降りるとそのまま浅草寺に向かう。 花丸:やっぱりまだ坊さんいっぱいいるお? GM:いるねぇ。 ガー:「ガー。 眠れねぇ。」 花丸:「なら夢野先生のところ行ったらいいお。 催眠術かけてもらえるお。」 ガー:「そういう眠れないじゃ無い!」 一同笑。 ガー:「坊主がうるさいだけなんだから。」 花丸:本堂の方見にいってみるお。 GM:お坊さんがいっぱい。 花丸:その辺に小坊主さんいるお? GM:いるよ。 花丸:なら話しかけるお。 「今日は。」 小坊主/GM:「今日は。」 花丸:「お坊さんずいぶん集まってるお?」 小坊主/GM:「あちこちから集まってきたんです。」 花丸:「地震で亡くなった人の供養のためだお?」 小坊主/GM:「それもありますけど、結構まとまった額の寄進をいただいたそうで。」 花丸:「寄進?」 小坊主/GM:「ええ、なんでもある貴族の方が。」 花丸:「誰だお?」 GK:江戸城指さして 「あそこの前の主ですよ。」 花丸:「徳川さん? なんでまた?」 小坊主/GM:「なんでも徳川家に代々伝わる古文書に、こういうときには協力せよ、 という家康公の言葉が記されているそうです。」 花丸:「そりゃ徳川さんなら動くお。」 小坊主/GM:「江戸に危機があれば浅草寺を護れ、と記してあるそうです。 浅草寺 は江戸城の鬼門にあたりますから。」 花丸:「ふぅん。 それでお坊さんいっぱい来たお。」 小坊主/GM:「ええ、交通費や宿代をほどんど負担していただきましたし、徳川様の お呼びとあれば断るわけにもいかないでしょうから。」 道真:大政奉還はつい半世紀前のことじゃしの。
話を聞き終えた花丸は幸田の家に向かうことにする。 幸田/GM:「この原稿を清書してくれ。」 三太郎:「了解。 あれ? こんなことするために東京来たんやったっけ?」 幸田/GM:「悪いねぇ。 〆切すっかり忘れていたもんで。」 花丸:てくてく。 「こんちは。」 三太郎:「編集はん? 原稿やったらまだでっせ。」 花丸:「おいらだお。 三太郎兄ちゃん、何してるお?」 三太郎:「なんやよう分からんけど手伝うことになった。」 花丸:「おいらも手伝うお。」 三太郎:「おおきに。」 琉:ベタ塗って点描入れてスクリーントーン貼って…。 ガー:違うぞ、それは。 花丸:手伝いながらさっきのこと話すお。 かくかくしかじか。 「〜というわけで徳川さんが動いてるらしいお。」 三太郎:「そうか。」 幸田/GM:「悪いがこっちも清書頼む。 明日の5時までに原稿あげないといけない んだ。」 花丸:「分かったお。」 幸田/GM:「すまない。 後で何でもおごるから。」 三太郎:「ほな河童巻きお願いします。」 花丸:あぁ、しまった、大人に《化け》てくればよかったお…。 GM:今の修羅場状態なら飲んでも気付かれないんじゃないかな? 修羅場状態はその後明け方近くまで続いた。 幸田/GM:「ふぅ、だいたいあがったな。 どうもありがとう。」
花丸:「夢野先生の所行ってこれからの対策練るお。」 三太郎:「そやけどこんな時間に行って寝てるやろうし、起したら機嫌悪いで。」 GM:いつ行っても寝てるしいつ起しても機嫌悪いんじゃないかね? 花丸:「どうせいつだって同じだお。」 三太郎:「そやな。」 道真:「では行くかの。」
GM:浅草寺は今夜もうるさい。 ガー:「ガー。 うるさくて眠れやしない。」 しょうがないので夢野の所に行く。 なんか予定調和適だが。
夢野の医院にやってきた花丸達。 当然扉は閉っている。 花丸:「コンコン、今晩は、だお。」 GM:返事は無いね。 花丸:「やっぱり寝てるお。」 道真:なら《地中歩行》で中に入る。 GM:また同じことする気かね? 道真:今度は《痒み》じゃ。 夢野/GM:「毎度毎度ろくなことせんの、お前。」 道真:「起きんお主が悪い。」 夢野/GM:「こんな時間に訪ねてきて、寝てるに決まってるだろうが。 ふぁぁぁ。」 道真:「お主いつでも寝てるではないか。」 夢野/GM:「で、何の用だ?」 花丸:かくかくしかじか。 「〜というわけでここ相談場所に貸して欲しいんお。」 夢野/GM:「離れくらいならかまわんが。」 花丸:「どうもありがとうだお。」 ガー:バサバサ。 「なんだ? お前たちも来たのか? ガー。」 花丸:「あ、ガーも来てお。」 ガー:「浅草寺じゃ眠れねぇ。 ガー。」 夢野/GM:「眠れないのか? ほれ。」 催眠術だ。 ガー:「グゥー。」 夢野/GM:「さてどうするんだ? あ、これは安酒だが、飲むか?」 花丸:「ありがたいお。 ここなら子供だからって言われないお。 ぐびぐび。」 夢野/GM:「で、首塚が?」 花丸:「ひびが入っちゃったから押さえる力が弱くなってしまったんお。 こ のままだと首塚の下にいる人が出てくるかもしれないんお。」 夢野/GM:「あれが出てくるのはな…。」 花丸:「今は徳川さんが全国各地からお坊さんを集めて祈ってもらってるお。」 夢野/GM:「徳川?」 花丸:「たくさん寄進したらしいお。」 夢野/GM:「はて…徳川にそんな力あったかな?」 花丸:「でも貴族だお?」 夢野/GM:「全国の坊さん集めたんだろ?」 花丸:「神社には巫女さんたちも集まってるお。」 夢野/GM:「今の徳川にそこまで集める金は無いだろう。」 花丸:「じゃ、誰が出したんお?」 琉:実はご主人様。 花丸:空母動かせる人ならそうかもしれないお。 GM:空母はたまたま建がいたからだよ。 琉:でもご主人様なら他にも色々コネがありそうです。 夢野/GM:「ちょっと待ってろ。」 電話をかける。 ジリリリリ、ジリリリリ。 「もしもし。 私だ。ちょっと調べて欲しいんだが…。 ああ。 徳川が 金出したのかどうか。 …そうか。」 ガチャン。 「調べてみたが徳川が金を出した形跡は無いそうだ。」 花丸:「もう調べたお?」 夢野/GM:「そういうのを得意をする妖怪なんだ。」 道真:電話あるんじゃな。 GM:そりゃ病院なんだから、急患出たときのために電話引いてるよ。 花丸:「なら誰かが徳川さんの名を騙ってお金出してるお?」 道真:「おおっぴらには名前を出せない奴かもしれんの。 妖怪とか。」 花丸:「どちらにしても首塚押さえようとしてくれてるんならいいお。」
GM:道真、<知力>-8で振ってみて。 道真:-8じゃな? (コロコロ) -4成功じゃ。 ガー:-8されて-4成功? とんでもないな。 GM:最近身体が重い様な気がする。 道真:「なんじゃ…身体が重いのう。」 花丸:上においらが乗ってるからだお。 一同笑。 道真:「これはいったい…。」
GM:夜遅くに空母は東京湾に着く。 琉:「朝になれば学生達には援助物資持って適当に壊れた地域に分かれても らいましょうか。」 建/GM:「そうですね、とりあえず炊きだしとか瓦礫掃除なんかをお願いしまし ょう。」 琉:「なら10人単位くらいで班分けしましょう。」 学生達には適時動いてもらうとして、僕は三太郎さん達に合流しましょ う。 花丸:居場所分かるお? 琉:待ち合わせしてるわけじゃありませんから分かりませんね。 ま、いる としたら幸田さんか夢野さんの家、あとは浅草寺だという見当はつくで しょうけど。 GM:<知力>で振ってみて。 琉:(コロコロ) 成功です。 GM:なら夢野の電話番号を思い出す。 琉:では電話します。 でもこの時間ならまだ寝てるかな? ジリリリリ、ジ リリリリ。 夢野/GM:ガチャ。 「夢野精神科です。」 琉:「今晩は、琉です。 これからそちら行ってもいいですか?」 夢野/GM:「おや、京都に帰ったんじゃなかったのかね?」 琉:「1度帰ったんですけどまた戻ってきたんです。」 夢野/GM:「そうか。 今ここには皆いるぞ。 河童に狸に鴉に性格悪い怨霊だ。」 琉:「ではすぐ行きます。」 GM:どうやって移動する? 琉:タクシーってこの時代あります? GM:金積む気なら自動車を呼べるぞ。 今の車よりは馬力は少ないが馬車よ りは安定して走る。 琉:いいですね。 呼びましょう。 道真:これじゃから金持ちは。 GM:では特急料金で飛ばしていく。 馬車よりはるかに速い。 流石に裸馬よ りは遅いけど。 琉:馬の方が速いんですか。 なら馬買いましょうか。 道真:<乗馬>技能が無いと振り落とされるだけじゃぞ。 琉:もちろん持ってます。 よくご主人様と一緒に乗りましたから。 花丸:金持ちはやだお。 琉:<乗馬>と<テニス>は必須です。 道真:たかってやれ、こんな奴。
GM:車はあっという間に夢野医院に着く。 琉:「今晩は。」 花丸:「あ、もう着いたお?」 全員揃った所で一同は改めて現状を確認しあう。 琉:「なるほど、誰かがお金出してるんですか。 しかしそれだけの人数集 めるとなるとかなりの額になりますね。」 花丸:「そんな金持ち知らないお?」 道真:紳士録調べる。 琉:金持ちってだけならいっぱいいそうですね。 花丸:成金図鑑とか。 一同笑。 花丸:「出所調べたいお。 出してる人が分かればそのと協力しあえるかもし れないお。」 琉:「自分の名前を出せないとして、徳川を名乗ってる理由は何でしょうか?」 花丸:「徳川さんと何か関係あるのかもしれないお。 徳川さんに会ってみた いお。 古文書ってのにも何か書いてあるかもしれないし。」 GM:この時代に徳川に会うのかね? 琉:「それは相当強力なコネが要りますよ。」 花丸:「あ、爺ちゃんが行けばいいお。」 道真:「何故わしが?」 花丸:「怨霊なら何処でも出られるお。 怨霊の本領発揮するお。」 ガー:怨霊が本領。(笑) 三太郎:「色々本読めるかもしれへんで。」 花丸:「そうそう。」 道真:「そういうことは若い者に任せる。」 三太郎:「夢野の所には言われなくても行くのに。」 一同笑。 花丸:「夢野さんに喧嘩売るのが趣味なんだお。」 夢野/GM:「まったく。」 道真:「そういうわけではないのじゃが…。」 そんなこんなで夜は更ていくのであった。
翌朝。 GM:ガンガンガンガン。 誰かが夢野医院の扉を叩く音がする。 ガー:「グゥー。」 花丸:「ん? なんだお?」 玄関に行くお。 GM:子供がいる。 「夢野先生は?」 花丸:「まだ寝てるお。 どうしたお?」 子供/GM:「そこの路地に死にそうなおっちゃんがいるの。」 花丸:「それは大変だお。」 夢野さん起すお。 夢野/GM:「ん? なんじゃ?」 花丸:「急患だお。 死にそうなんお。」 夢野/GM:「ん? 私は精神科だぞ。」 花丸:「お医者さんの勉強もしてないお?」 琉:この人って実は精神科医ですらないんですよね。 医療免許持ってませ んし。 GM:皆が医者だと思い込んでるからな。
花丸と夢野は子供に案内されて路地へ。 そこには男が1人倒れている。 GM:血まみれというか、ぼろ雑巾というか、そんな状態。 花丸:何才くらい? GM:分からない。 花丸:着てるものは? GM:何も着てない。 花丸:裸? 三太郎:発見者の子供に聞いてみる。 「見つけたときに怪しい人影とか見いへんかったか?」 子供/GM:「見てないよ。 歩いてたらうめき声が聞こえたから見に行ったらこのお っちゃんが倒れてたの。」 花丸:「とりあえず中に運ぶお。 担架持ってくるお。」 一同は男を夢野医院に運び込む。 道真:「なんじゃ? 怪我か?」 《大治癒》で8点、《小治癒》で3点回復じゃ。ついでに《痛み止め》じ ゃ。 これでだいぶ楽になったじゃろ? GM:一応回復はしたみたい。 でもまたみるみる悪化していく。 琉:普通の怪我じゃない? ガー:呪いか? 花丸:意識は無いお? GM:朦朧としてる。 口ぱくぱくさせてるね。 花丸:何か話したいお? 口に耳を近付けるお。 GM:意味のある言葉は言ってないね。 琉:記憶探るって夢野さんは出来ません? GM:《思考感知》が出来るな。 「ん? なんだこれは?」 琉:「どうしました?」 夢野/GM:「全然抵抗が無いんだ。」 三太郎:「何か見えました?」 夢野/GM:「何処か研究室らしい部屋に閉じ込められて注射とか射たれたらしい。」 三太郎:「研究室?」 花丸:「他に何か見えるお?」 夢野/GM:「記憶が混乱していてよく分からん。」 道真:何か単語は言わんか? GM:どうもこの人、今は昆虫並の<知力>しか無いみたい。 道真:昆虫並? 琉:何かで<知力>下げられたんでしょうか? GM:<医師>技能持ってる人いる? 琉:<応急処置>ならありますけど。 GM:なら-5で振ってみて。 琉:(コロコロ)成功です。 GM:すると腕とか脚とかに注射の跡が見つかる。 道真:毒かの? 《解毒》じゃ。 GM:効いた様子は無いね。 ところで錬金術関係の技能はある? 道真:<神秘学>ならどうじゃ? GM:なら-4で。 道真:(コロコロ) 成功じゃ。 GM:エリクサじゃないかな? そんな匂いがする。 道真:エリクサ? ダメージ与えるタイプのエリクサなら《解毒》が効くはず じゃがそうではないということじゃな? ファンブルの危険はあるがも う少し回復させてみよう。 《大治癒》じゃ。 これで合計19点回復じゃ。 GM:とりあえずは治るけどまたすぐに悪化する。 どうもこの怪我は内側か ら爆ぜているみたい。 道真:爆ぜてる? GM:外部から受けた傷じゃないみたい。 琉:体内に何かあるんでしょうか? 《透視》してみます。 医学知識は無い からたいして分からないでしょうが。 GM:細胞が飛び散っている。 琉:「う…これは…。」 夢野/GM:「これは末期症状の癌に近いな。」 道真:「なら《療治》で治るかの。」 夢野/GM:「脳がやられてるとしたらそれでも回復は難しいだろうな。」 花丸:「この人ここまで逃げてきたお?」 琉:「だとすればその研究所はこの近所にあるはずです。」 三太郎:「放置されたのかもしれへん。」 GM:全員<知力>で振ってみて。 道真:(コロコロ) -11成功じゃ。 三太郎:はぁ、それやったらもう他は振らんでええやろ? GM:道真は震災にあった地域でこの人と同じ様な症状の変死体が転がってた のを思い出した。 琉:そういえば最初そんなこと言ってましたね。 花丸:変死体って流言飛語じゃ無かったお? ガー:井戸に毒を投げ込むってのは流言飛語だよな? GM:死体はあったんだよ。 救助活動中にこんな死体を見た覚えがある。 花丸:「ああ、首塚だけでも大変なのに。」 琉:「実検台にされたんですよね、この人は。」 GM:こんな災害時なら死体の1つや2つ気にされない。 三太郎:変死体を見たのはどの辺りや? GM:皇居周辺。 三太郎:「被害多くて死者がいっぱい出た地域に投げ捨てたんかな?」 琉:「地震が起ったのでこれ幸い、と放り出したんでしょうか?」
GM:道真、身体がますます重くなってきた。 これからは全行動にペナルテ ィーが-2付く。 道真:「う、身体が重い。」 琉:「怨霊封じしてるからでしょうか?」 GM:そのとおり。 三太郎:「将門押さえるための力がこっちにも来てるんやな。」 道真:「坊主どもが〜。」 三太郎:なんやったら塚作ってやろうか? ガー:ここで押さえられて次に目が覚めるときには学問の神になってるんだ。
その後一同は付きっきりで男の看病をします。 GM:ずっと看病してるなら少しは良くなる。 相変わらず意識ははっきりし ないけど。 花丸:この人の身元は分からないお? GM:何も持ってないからね。 花丸:「《姿記憶》してこの人に《化け》て歩いてみるお。」 ガー:「家族の人が見つける?」 琉:「それは確率低いんじゃないですか?」 花丸:「こんな目に合わせた方がちょっかいかけてくるかもしれないお。」 GM:時間かかるよ? 花丸:「うーん…。」 琉:「皇居から明治神宮一帯が壊れたんですよね。 その中に首塚以外にも 何かを封印していた物があったんじゃないでしょうか?」 花丸:「将門以外に何か出てきたお?」 琉:「それがあの『声』じゃないですか?」 花丸:「う、そうかもしれないお。」 琉:「ガーさん、上空から付近を見に行ってみません?」 ガー:「そうだな、見に行くか。」
ガーと琉は上空から被害に会った地域を観察してみることにする。 GM:あちこちで工事してるね。 道路掘り返してる。 琉:それで何か掘り出してしまったんでしょうか?
花丸:おっちゃんに《化け》て辺り歩いてみるお。 三太郎:花丸についていく。 GM:歩くの? うーん、どうやって判定しよう。 ガープスには幸運判定って 無いからなぁ…。 三太郎:<幸運>は特徴扱いやからな。 あれ? 花丸、お前<幸運>持ってるや んか。 花丸:あ、ほんとだお。 GM:<幸運>1レヴェル? とりあえずダイス振ってみて。 花丸:(コロコロ) 12だお。 GM:ならしばらく歩いてると君を見て 「あ…。 いや、違うな。」 とか言う人がいる。 花丸:その人に近付いていくお。 「何か御用ですか?」 通行人/GM:「いえ、以前お見掛けした人の様な気がしたもので。 人違いの様です。」 花丸:「誰かに似てるっていうんですか?」 通行人/GM:「この前浅草で飲んでいたらあなたにそっくりな人がものすごい速さで 走っていったんですよ。」 花丸:「なんですって!? それは生き別れの兄かもしれません!」 一同爆笑。 花丸:「その人はどっちから来てどっちへ行ったんですか?」 通行人/GM:「浅草界隈の道を北東の方から走ってきてそのまま走り去って行きまし た。」 花丸:「どんな格好していました?」 通行人/GM:「暗くて良く分かりませんでしたが素っ裸だったみたいです。」 花丸:「どんな顔してました?」 通行人/GM:「何かに脅えてる様でした。 土気色の顔して。」 花丸:「何か言ってませんでした?」 通行人/GM:「何か叫んでいましたけど聞き取れませんでしだ。」 花丸:「どうもありがとうございます。」 通行人/GM:「お兄さん見つかるといいですね。」 花丸:あぁ、どんどん嘘つきになっていくお。
花丸:一旦夢野先生とこ戻ってそれから浅草のおっちゃん見たっていう所にに 行くお。 GM:なら<嗅覚>で振ってみて。 花丸:《超嗅覚》あるお。 GM:なら<知力>+6だ。 花丸:(コロコロ) -7成功だお。 GM:なら血の匂いを感じるね。 草むらに血の跡がある。 血痕は転々と北東 の方から続いている。 花丸:辿ってみるお。 GM:血の跡を転々と追っていく。 ガー:鼻を地面にくっつけて? 怪しい。 花丸:草むらだからきっと誰も見てないお。 GM:しばらく行くと、三太郎はひょいっと脇に行きたくなる。 三太郎:「ん? なんや?」 ガー:《人払い》の結界だな。 GM:気を抜くと別の方向へ行ってしまう。 花丸は血痕に集中してるから大 丈夫。 花丸:「兄ちゃん、何処行ってるお?」 三太郎:「あ? いかんいかん。」 道真:妖怪にも《人払い》は効くのか? GM:完全には効いてないけど注意を逸らされる。 三太郎:とにかく気抜かんようにして花丸追っていく。
GM:血痕を追っていくとやがて森の中の一軒家に辿り着く。 木が深くて外 からはちょっと見えない様な位置に建っている。 花丸:大きさは? GM:それほど大きくはない。 中からはむっとする匂いがする。 薬品臭と血 の臭い、そして死臭。 花丸:死臭? 場所分かったら一旦戻るお。 おいら戦闘能力無いから敵がいた ら危いお。
道真:容態は安定したかの? GM:エリクサの効果が分からないからね。 <錬金術>は持ってないでしょ? 道真:誰かそういうこと知ってる奴にコネは無いか? GM:<知力>で振ってみて。 道真:(コロコロ) お、クリティカルじゃ。 GM:なら京都に八鴕鴉がいたのを思い出す。 賀茂神社の神主だ。 道真:では跳ぶとするか。 三太郎:間違って清明神社に跳ばんようにな。 GM:ちなみに賀茂さんは清明の一派。 道真:むむ…あやつの力借りるのか? 花丸:緊急の際だお。 道真:やむを得ん。 《瞬間移動》じゃ。 GM:跳ぼうとするんだが跳べない。 道真:なんじゃと? 琉:呪縛されてるんですよ。 花丸:怨霊封じの結界だお。 道真:むむ…。 花丸:ならガーが飛んでいくお? ガー:京都までは遠いぞ。 《高速飛行》1レヴェルだから…時速88kmだ。 1日 かかる。 三太郎:88kmやったらわっしが泳いだ方が速いで。 《高速泳法》2レヴェルある からな。 問題は大阪湾からが時間かかることやが。 ガー:河童に負けた。 CP入ったら《高速飛行》2レヴェルに成長させてやる。 花丸:電話かけたら? GM:賀茂神社に電話なんて無い。 花丸:なら電話あるところにかけて誰かに行ってもらうお? GM:琉、1CP払う気あるなら宝石店から使いをやれるよ? 琉:なら払います。 GM:では宝石店の従業員に用事を頼める。 「おや、琉さん、何か御用でしょうか?」 琉:「ちょっと頼みたいことがあるんですが…。」 ここの電話番号を賀茂さんに伝えて連絡してくれと頼んで欲しい、頼み ます。 GM:「承知しました。」 1時間ほどすると電話がかかってくる。 「どうも、お久しぶりです。」 琉:「お久しぶりです。」 かくかくしかじか。 「〜という容態の人がいるんです。」 賀茂/GM:「うーん、診てみないことにはよく分かりませね。 これからそっちに 行きます。」 えぇっと…《高速飛行》5レヴェルだから…20分ほどで来る。 花丸:速い! ガー:いつかそれくらい飛べるようになりたい。 琉:音速超えてもやっぱり羽ばたいて飛ぶんですね。 衝撃波は来ないんで しょうか? GM:だって妖怪だもん。 花丸:「いらっしゃい、だお。」 賀茂/GM:「患者を診せて貰えますか?」 花丸:「こっちだお。」 GM:しばらくして 「うーん、このエリクサなら1日で効果が切れますね。」 花丸:「1日経てば元に戻るお?」 賀茂/GM:「これ以上の悪化が止まるだけです。 すでに脳が冒されてる様だから 回復は難しいでしょう。」
賀茂/GM:「ところで道真よ、困ってるだろ?」 道真:「う…。」 賀茂/GM:「ほれほれ、困ってるんだろ?」 三太郎:「やけに嬉しそうやな。」 道真:「これじゃから清明の一派は…。」 賀茂/GM:「助けてやろうか?」 道真:「うう…。」 琉:「このままじゃ封じられてしまいますよ?」 三太郎:「人間頭下げることも必要やで。」 道真:やむを得ん。 頭を下げる。 賀茂/GM:「ほら。」 お守りをくれる。 花丸:「怨霊にお守り? よけい動けなくなるかも。」 賀茂/GM:「1週間くらいは持つから。 その後は知らんがな。」 琉:「それまでに解決してこの地を離れてしまえばいいですね。」
患者を賀茂に任せて一同は森の中の一軒家に向かう。 花丸:あのおっちゃんに《化け》て乗り込むお。 琉:なら僕の本体填めていってください。 いざとなれば《庇い》ますから。 GM:乗り込む? だけど中には誰もいない。 花丸:「あれ?」 琉:「手分けして調べてみましょう。」 花丸:薬品の臭いがする所を探すお。 GM:一室から薬品臭がする。 医院の治療室みたいな部屋だ。 真ん中に治療 台、机には注射器を始め各種医療道具。 花丸:薬品棚を調べるお。 GM:色々な薬があるね。 毒薬なんかもある。 道真:「こんなものはさっさと処分するべきじゃろうな。」 GM:机の上には緑色のどろっとした液体がビーカーに入っている。 三太郎:「これは後で賀茂さんに見てもらおう。」 花丸:治療台の椅子に向かって《無生物会話》してみるお。 「椅子さん、椅子さん。」 椅子/GM:「ナンダ?」 花丸:「最近あなたの上に人が座ってたお?」 椅子/GM:「座ッテタ。」 花丸:「もしかしてこんな顔だったお?」 おっちゃんに《化ける》お。 椅子/GM:「ソウ。」 花丸:「ここで何してたお?」 椅子/GM:「苦シンデタ。」 花丸:「どうして苦しんでたお?」 椅子/GM:「分カラナイ。 座リ心地ハ悪ク無カッタハズダ。」 花丸:「どうもありがとうだお。」 次は注射器に話しかけるお。 「もしもし。 最近人間に刺さったお?」 注射器/GM:「何回モ刺サッタ。」 ガー:使い回しか。 花丸:「刺さった人間はこんな顔だったお?」 注射器/GM:「分カラナイ。」 花丸:「誰が刺したお?」 注射器/GM:「白イ服ノ奴。」 三太郎:白衣か? 花丸:「この家にいたのは刺さった人と刺した人の2人だけだお?」 注射器/GM:「分カラナイ。」 花丸:「どうもだお。」
花丸:他の部屋も見てみるお。 台所に行ってみるお。 GM:台所では死臭がする。 花丸:死臭? どこからするお? GM:地下室に食糧庫があるみたい。 花丸:行きたくないけど行ってみるお。 GM:地下には死体が5体ほど転がされている。 花丸:死体って《無生物会話》出来るお? GM:出来る…けどねぇ。 三太郎:死体に生きてるときの記憶は無いんとちゃうか? 花丸:一番古い死体に聞いてみるお。 「どんな人間か皆をここに運んできたお? 死体/GM:「人間ジャ無イ。」 花丸:「へ? じゃ、どんな奴だお?」 死体/GM:「狸ダ。」 花丸:「狸?」 《人間変身》解くお。 「こんな奴?」 死体/GM:「生キ物ノ狸ダ。 置物ジャ無イ。」 三太郎:狸が白衣来てたんか? 琉:狸のマッドサイエンティスト? 花丸:次は寝室に行ってみるお。 GM:寝室にはベッドが一つ。 花丸:タンス調べてみるお。 GM:男性物の背広なんかが掛ってる。 白衣も一着掛ってる。 花丸:着てた狸の臭い覚えるお。 GM:臭い嗅ぐ? 花丸:臭いよく移ってそうな物…靴下だお。 一同爆笑。 GM:靴下の臭い嗅ぐのかね? 花丸:う、自分で言ったけど嫌だお。 なんか犬になった気分だお。 GM:臭い覚えるには1分間嗅がないといけないよ? 一同再爆笑。 花丸:うう、涙出てくるお。 (コロコロ) 覚えたお。 道真:<足が臭い>とかいう特徴があったら大変じゃな。
花丸は覚えた白衣の主の臭いを追って行く。 GM:臭いは駅に続いてる。 そこから列車に乗った様だ。 花丸:どっち行きの列車乗ったか分かるお? GM:市内へ行くほう。 花丸:でもこれ以上は追えないお。 せっかく覚えたのに。 臭い記憶しっぱな しって出来るお? GM:出来るけど靴下の臭い覚えておくのかね? 琉:ハンカチにでもしておけばよかったのでは? 花丸:それじゃあまり臭い移ってないと思うお。 道真:《超嗅覚》なら大丈夫じゃろ? 花丸:うう…。 もう靴下で覚えちゃったお。
夢野医院に戻ってきた一同。 賀茂に薬品を見て貰うことにする。 賀茂/GM:「獣化剤じゃないでしょうか?」 花丸:「獣にするお?」 琉:人間と獣の境を無くす。 三太郎:それはさっきのハイパーT&Tや。 道真:「知力が虫並に落ちるのではな。」 三太郎:「失敗作か?」 GM:効果はだいたい分かった。 <敏捷度>が+6、<生命力>が+2される。 が、<知力>が-8されてしまう。 ガー:平均的な人間なら<知力>2か。 たしかに虫並だ。 花丸:「これ射つと狸になるお?」 賀茂/GM:「狸になるかどうかは実験してみないと何とも言えません。」 花丸:「解毒する方法は分かるお?」 GM:分かったけど、結局毒は消しても悪化が止まるだけで元には戻らない。 <知力>は落ちたまま。 花丸:「この辺りで狸の妖怪って知らないお?」 夢野/GM:「狸なんていろいろいるからなぁ。 江戸城の初代主も狸だし。」 花丸:「家康さん?」 夢野/GM:「そういえば家康公といえば薬でも有名だったな。」 三太郎:「家康の仕業やのうても狸同士、何か知っとるかもしれへな。」 花丸:「じゃ、家康さんに会いに東照宮に行ってみるお。」 三太郎:「ほな行こか。」 花丸:「でも電車賃が無いお。」 一同笑。
一同は電車に乗り日光東照宮へ。 もちろん琉がいれば電車賃など問題では無い。 花丸:あの臭いがするかどうか地面の臭い嗅ぎたいお。 でも人に見られると 恥ずかしいから皆に回り囲ってもらうお。 三太郎:ついでにかごめかごめ歌ってやろか? 一同笑。 花丸:くんくんくん。 GM:臭いはしないね。 花丸:ここには来てないお? なら家康さんに話聞くお。 道真:対象を妖怪にしぼって《生命感知》じゃ。 GM:大きいのが1体と小さいのがパラパラいる。 家臣団じゃないかな? 三太郎:どんな妖怪や? GM:道真に近いかな? 花丸:怨霊だお。 家臣団/GM:「おお、これは道真公。」 ガー:知り合いかい。 三太郎:そりゃ元祖怨霊やしな。 GM:江戸城造るとき道真祀ったんだよ。 道真:そういえばそうじゃったの。 GM:言ってみれば毒をもって毒を制す。 道真がいればそんじょそこらの悪 霊はやってこない。 道真:「そちらは最近動いてないのかの?」 家臣団/GM:「我々は動いてませんが、あちらでは家康公が動かれています。」 道真:「あちら?」 家臣団/GM:「ここに祀られているのは家康公の影武者ですから。」 花丸:「本人は何処にいるお?」 家臣団/GM:「城の中です。」 花丸:「江戸城?」 ガー:「ガー。 壊れた所じゃねぇか。」 花丸:「ああ、それで出てきたお。 やっぱりお城に地震流しちゃったのはま ずかったかもしれないお。」 琉:「すぐに戻りましょう。 本人に会わなくては。」 家臣団/GM:「行かれるのですか。 これからも悪霊退治、よろしくお願いします。」 琉:小者の悪霊次々斃してたんですね。 三太郎:でも今問題は超大物の怨霊や。
一同は大急ぎで東照宮から引き換えしてきて江戸城に向かう。 GM:着いた頃にはもう夜。 花丸:女官長に《化けて》入っていくお。 道真:わしが地面を潜っていこう。 三太郎:わっしは水潜って入る。 GM:江戸城では夜を徹して堀の改修作業が行われている。 「おや、これは女官長、こんな夜更けにどうされました?」 花丸:「ご苦労様です。 差し入れ持って参りました。」 と《幻影》だお。 「奥に運んでおきます。」 三太郎:後で差し入れ食べて一休みしようか、と奥に来ても何も無いんやな。 花丸:悪いことしちゃったお。
江戸城内部にやってきた一同。 花丸:あの臭いはするお? GM:本丸の方からする。 花丸:人影はいないお? GM:いない。 三太郎:なら本性出してしまおう。 GM:臭いは本丸のあった所の地面の引き上げ戸に消えている。 花丸:開けるお。 「よいしょ。」 GM:開けると下に階段が続いている。 ガー:「狭いな。」 花丸:「ガーなら充分だお?」 ガー:「いや、飛び回れないから。」 ホバリングは疲れる。 道真の肩にでも止まっておくか。
GM:ここは昔の米蔵みたい。 花丸:狸の臭いはするお? GM:する。 それからあの薬品臭もする。 三太郎:こんな所で実験してたんやな。 GM:道はずっと奥に続いている。 三太郎:忍び足で行くで。 ペタペタ。 一同笑。 ガー:全然忍び足じゃねぇぞ。 三太郎:<忍び>は持っている。 でもペタペタ。 GM:全員<知覚>でチェックして。 花丸:《超嗅覚》は使えるお? (コロコロ) あ、クリティカル成功だお。 琉:<鋭敏視覚>で-5成功です。 道真:うーん、知覚系の特徴や妖力は持ってないのう。 琉:関係ないでしょう、どうせ<知力>だけで目標値16行くんですから。 道真:-12成功じゃ。 GM:通路の先から動物の臭いがする。 狸かも。 花丸:家康さんだお? 進むお。
GM:進んでいくと3人の人影とばったり対面。 どうも狸みたい。 花丸:「今日はだお。」 人影/GM:「グルルルル…。」 三太郎:知性無いんやな。 完全に動物化しとる。 道真:動物なら《お座り》じゃ。 GM:3人並んで座った。 花丸:「あ、可愛いお。」 GM:座っても君達と目の高さは変らない。 三太郎:「座っとるなら脇抜けて先に行こか。」 道真:《お座り》の効果時間は目を合わせてる間なんじゃ。 一同爆笑。 三太郎:目を逸らしたら負けなんやな。 ガー:しばらく目合わせててもらおう。 GM:またやっかいな呪文使ったな。 花丸:でも3人いるのにどうやって目合わせるお? 三太郎:寝かせるとか出けへんか? 道真:《眠り》は<生命力>で抵抗じゃからな。 GM:獣人化剤は<生命力>+2。 琉:+2程度なら効くのでは? 道真:そうじゃな、《幻覚》じゃ。 琉:何を出すんです? 道真:京都御所に封じ込められておるあれじゃ。 三太郎:あれか。 琉:あれを出すんですか? 花丸:見ちゃ駄目だお。 琉:目を閉じます。 …って今僕は指輪だから目はありません。 道真:(コロコロ) 発動成功じゃ。 あのときは判定に-10とか言っておったの? 琉:変な特徴植え付けられそうですね。 ガー:赤い物はみんな生きていると思い込むとか、赤い物を見ると挨拶してし まうとか赤い物に人権を!と叫ぶとか。 道真:コンピュータにアイスクリームを垂らしてもらうか。 あ、しまった、 大正時代にこの発言は矛盾を起す。 リンクが切れてしまう。 琉:それはTORGです。 GM:(コロコロ,コロコロ,コロコロ) 1人は脅えて逃げた、1人は意識を失っ た、もう1人も卒倒。 皆不利な特徴色々植え付けられてしまった。 三太郎:堪忍してや。 琉:後で夢野先生に消してもらいましょう。 GM:しかし道真、よくあんなもの覚えてたね。 琉:覚えてる間恐くなかったんですね。 三太郎:<知力>高いからな。
GM:先に進むと階段がある。 階段の下から靴下の臭いがする。 一同爆笑。 花丸:「くんくん。 こっちだお。」 場所が分かるのはいいけど、やっぱり靴下は止めておけば良かったお。 GM:階段を降りると祭壇がある。 その中の初老の男が座ってる。 道真:「お主は何者じゃ?」 家康/GM:「ここに来たからにはもう分かっておるじゃろ?」 三太郎:そりゃそうや。 道真:じゃが一応聞いてやるのが礼儀じゃからな。 琉:前口上言いたいかもしれませんからね。 三太郎:礼儀ならまず自分から名乗るものじゃないか? 道真:それは向こうから聞いてくるんじゃ。 家康/GM:「貴殿らの望みはなんじゃ?」 道真:「もう少し大人しくしとれ。」 花丸:「なんでこんなことしてるお?」 家康/GM:「わしが起きたとき、あるものが蘇ろうとしていたのじゃ。」 三太郎:「あれやな。」 花丸:「それを押さえるために人間を獣にしてるお?」 家康/GM:「そうじゃ。 いかに将門といえど数が揃えば押さえられる。」 道真:「そんなことする必要はあるのか?」 家康/GM:「昔と今とでは状況が変ってきておる。 昔は清明系の優秀な術者達が いたが、今は皆無と言っていい。 呪術的な力はかつての時代より遥 かに劣ってしまっておる。」 花丸:「獣人化すれば押さえられるお?」 家康/GM:「全てが獣人化する分けでは無い。 あれに耐えた者は力を得ることが 出来るのじゃ。」 花丸:「でも耐えられなかった人達を獣人化させちゃうお。」 家康/GM:「だがこのままではこの都市の人間全てが死んでしまう。 ごく一部の 人間が犠牲になればそれが助かるのじゃ。」 花丸:「成功した人はいるお?」 家康/GM:「1人いる。」 花丸:「確率はどのくらいだお?」 家康/GM:「なにぶんまだ実験段階なのでな。 10人に1人以下じゃな。」 花丸:「術者が何人いれば押さえられるお?」 家康/GM:「分からぬ。 実際わしも将門と対決したことは無いのでな。 おそらく 千人というところじゃろう。」 琉:「千人? それだけの術者を産み出すのに何人獣人化するんです?」 花丸:「獣人化剤を射たないでそういう素質を持った人を探すことは出来ない お?」 家康/GM:「それも検討中じゃ。」 花丸:「とにかく、人を守るために人を殺してたんじゃ意味無いお。」 家康/GM:「小を捨てて大を取ることもまた必要じゃ。 誰かか犠牲にならればな らぬ。」 道真:「犠牲か。 人が自らそうなることを選ぶのならいいか強制するのはい かん。」 花丸:「志願しない人に獣人化剤射つのは良くないお。」 家康/GM:「この時代の政府は葉書1枚で民を徴兵してるではないか。 国のために 犠牲となることを強制してるのは変らぬ。」 三太郎:「そやけどそれをあんたがやってええんか?」 家康/GM:「誰かがやらればならん。 その力のあるものがな。」 三太郎:「先走り過ぎなんや、あんた。」 花丸:「鳴くまで待つお。 その方がいいお。」 家康/GM:「すでに結界は1つ破れておる。 いつまでも坊主を集めておくわけにも いかぬしの。」 花丸:「押さえられる力を持った陰陽師の子孫とかはいないお?」 家康/GM:「数が少な過ぎる。 今はかなり危い状況じゃ。 各地から坊主を呼び集 めて押さえさせてるがそれも長くはもたぬじゃろう。」 三太郎:この人が呼び寄せたんやな。 ガー:そうか、こいつのせいで眠れなくなったのか。 家康/GM:「あともって150年じゃろうな。」 花丸:「150年ももつお? ならそれまでに術者探せばいいお。」 家康/GM:「150年もつかもしれぬ。 が、明日壊れるかもしれぬ。 四方の護りが 弱すぎるのじゃ。」 150年というのは結界が正常な状態で、だから一部崩れてる状態ではそ んなにもたない。 「…おおそうじゃ、一つ手があった。」 花丸:「なんだお?」 家康/GM:「道真殿、裏鬼門を護ってくださらんか?」 道真:「なんじゃ?」 家康/GM:「道真殿が護ってくだされば獣人化の危険の無い薬を作るだけの時間は 確保できるじゃろう。」 道真:うーむ…。 GMにはめられた様な気がする。 家康/GM:「大丈夫、10年もあれば薬は完成するじゃろう。」 花丸:「爺ちゃん、少しの辛抱だお。」 三太郎:「寂しいならときどき遊びに来たるから。」 道真:「お前らは…。」 三太郎:「それだけの力あるのは爺さんしかいないねん。」 道真:安部清明はどうじゃ? 三太郎:安部さんは京都の護りせなあかんやろ? 花丸:比叡山が崩れちゃうお。 三太郎:「爺さん、そろそろ腰落ち着けどきやないか?」 道真:「お前ら〜。」 ガー:説得モードに入ってるな。 花丸:「10年間放りっぱなしにはしないお。 他の方法探しにいくお。」 三太郎:「賀茂はんとも協力してやな。」 道真:「賀茂といえば、護符は1週間しか効かんのじゃが。」 三太郎:一緒に押さえられる? 家康/GM:「大丈夫、道真殿が押さえる側に回れば効かぬ。」 道真:「しかたないの。 分かった分かった。 10年間押さえてやる。」 家康/GM:「おお、10年間いてくれるのじゃな。」 道真:「出来れば早い方がいいのじゃが。」 三太郎:「早くすむ方法探すから。」 琉:「術者を探さないといけませんね。 道真さんに匹敵する術者はそういな いでしょうが。」 花丸:「清明さんとも連絡取って探してもらお。」 花丸:次のシナリオは術者探しかな? 三太郎:見つけたら参勤交代で道真はんと代わってもらうんやな。 一同笑。 琉:10年後から始まるかもしれませんよ。 ごめんなさい、見つけられない まま10年経ってしまいました。 道真:ちゃんと探してくれ。 花丸:「話し相手に婆ちゃんつれてくるお。」 三太郎:「食堂はどうするんや?」 花丸:「おいらが切盛するお。」 琉:こうして花丸は店を手に入れるんですね。 ガー:巧妙だな。 一同笑。 家康/GM:「ずっといてくれなくてもいい。 3/4でいいのじゃ。」 花丸:「なら京都に帰ってこれるお。」 道真:「なるほど。 それもいいのう。」 ガー:毎日跳ぶのか? 三太郎:京都でお茶飲んで、時間になったら《瞬間移動》。 琉:そのうちファンブルしますよ。 道真:これで今回の件は解決なのかの? 三太郎:家康はんに騙されてなかったらな。 道真:騙されてたら《肉を石》《石を土》《土を空気》《空気破壊》じゃ。 三太郎:靴下の臭い覚えられてるから何処逃げても捕まるで。 花丸:覚えたくないお〜。
道真は裏鬼門の護りにつくことになった。 道真のために住居が提供される。 GM:大蔵省の木田という男に裏鬼門の位置にある家に案内される。 木田は 家康が言っていた唯一の成功例だ。 「こちらが道真殿に使っていただく家です。」 ちゃんと《人払い》もかかっている。 花丸:「これから東京に来たときはここに泊れるお。」 三太郎:「拠点が出来たな。」 木田/GM:「2階建てです。」 といいながら手すりを持つとペキッと折れる。 「あ、しまった。」 花丸:「力持ちなんだお。」 木田/GM:「まだ力の調整がうまく出来ないのです。」 なんせ力が2倍になったんだからね。 三太郎:その調整も出来るようにならんとな。
琉:夢野さんの所のあの患者はどうなりました? GM:回復はしてるけどやっぱり脳は元には戻らない。 花丸:なんとかしたいお。 GM:家康が面倒は見るそうだ。 琉:彼を元に戻す方法も探さなくてはなりませんね。 花丸:ところであのかごめかごめってなんだったお? GM:かごめかごめ? 籠まったじゃないか、ほら。 一同笑。 道真:やっぱりGMにはめられた様な気がするぞ…。
震災の後で(後編) 1997/7/12 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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