妖魔夜行リプレイ

狸への遺産


キャラクター
  妙見川 三太郎 (みょうけんがわ さんたろう)
   京都の某大学の万年学生
   正体は河童
   好物はもちろんきゅうり
  名月 花丸 (なつき はなまる)
   外見は12,3歳くらいの男の子
   正体は信楽焼の狸
   定食屋のお婆ちゃんの孫として暮らしている
  七海 琉 (ななみ りゅう)
   外見は15歳の美少年
   宝石商の女社長 七海 水鈴(ななみ みすず) の家に居候
   いつも填めているダイヤモンドの指輪が本体
  菅原 道真(すがわらのみちざね)
   学問の神と言われる菅原道真の怨霊(実体あり)
   優れた知力を持ち、数々の魔法を知っている
   徳川家康との契約により、平将門の封印のために江戸城の裏鬼門を守護する
  敷島 宏助(しきしま ひろすけ)
   妖狐 人間の顔は新聞記者


時は昭和2年。 首都を壊滅させた関東大震災の傷も癒えた頃。 京都の片隅で とある出来事。 誰でもいつか迎えるとある出来事。
GM:前回家康公との契約により道真は江戸城の裏鬼門に封印されたんで…。 道真:封印されたわけではない! GM:基本的に東京から離れられない。 という訳で道真は首塚の裏鬼門に あたる家屋に案内される。 「ここに毎日18時間居て下されば結構です。」 道真:18時間? 「ここでぶっ倒れるまで居ろと言うんじゃなかろうな」 GM:「ただ居てくれるだけで良いのです。 結界は張ってありますが、一 応念のために護衛を配備しておきます。」 道真:「護衛じゃと?」 もしかしてそいつらの格好は黒服…。 GM:黒眼鏡だよ。よくわかったね。 道真:「こう言うのは見張りと呼ぶんじゃないのか」 ただの座敷牢だった訳じゃな。 そんなもの、《瞬間移動》じゃ。 GM:するとどこへ跳ぼうと5分以内に探知されて黒服黒眼鏡の男達がやっ てくる。 「道真殿、持ち場にお戻りください。」 道真:「分かった分かった。」 やれやれ。 三太郎:あまり跳んでたらそのうち失敗するで。 花丸:ロストするお? 道真:それは大丈夫じゃ。 単に似たような場所に跳ぶだけじゃ。 ファンブ ルしたときは致命的でないが面白い所をGMが選ぶのじゃ。 花丸:女湯の中とか? 道真:それならいいが、賀茂神社の中にでも跳んだりしたら身動きが取れな くなってしまう。 GM:大丈夫。 動けなくなってもすぐに黒眼鏡が駆け付けてくれるから。
GM:ある日三太郎の所に小包がやってくる。 「判子お願いします。」 三太郎:「ほい。 ご苦労様。」 GM:箱には家康の花押が押してある。 花丸:え、顔? 琉:家康が自分の似顔絵描いて送ってきたら楽しいでしょうね。 三太郎:「なんや、家康はんかいな。」 GM:中身は何かの機械装置。 三太郎:「なんや、これ?」 花丸:「三太郎兄ちゃん、これ何だお?」 GM:ハンディートーキー、無線機なんだけど、知ってるかどうかは<知力 >-6で振って。 三太郎:(コロコロ) 知らん。 花丸:説明書くらい入ってないお? GM:多分知ってると思って入れなかったんじゃないかな? 花丸:「道真の爺ちゃんなら知ってるかもしれないお。」 三太郎:「ほな聞いてみよか。 …でも今道真はん東京やしな。」 GM:その道真と連絡取るためのものなんだけど。 一同笑。 道真:この時代の無線機ってどんなのじゃ? GM:重さは5kg。 手回し式。 三太郎:「琉なら知っとるかもしれへんな。」 汐に留守番頼んで琉のところで行く。 GM:汐はもういないよ。 大きくなったので槍だけ置いて出ていった。 道真:どんな仕事についたんじゃ? 琉:妖怪ハンターとか。 GM:陸軍幼年学校。 学費が要らないからね。 琉:将来うちの宝石店で働くのなら学費出しますよ。 GM:そうすちゃうと財産レヴェルが上がってしまう。 琉:CP稼いでください。 GM:で、槍は花丸の婆ちゃんの家の三太郎が下宿してる部屋の床の間に置 かれてる。 花丸:三太郎兄ちゃんの部屋に床の間なんてあったお? 琉:どうしても床の間に飾らないといけない、という<強迫観念>に支配 されるんです。 三太郎:なんや知らんけど、押し入れ改造して床の間にするで。 布団は引き っぱなしでええ。 花丸:「布団、たまには干すお。 カビ生えたら嫌だお。」
三太郎:無線機持って琉のところ行くで。 琉:「今日は。」 三太郎:「あのな、これ、何か分かるか?」 琉:「これですか? 確か御主人様がよく見てらっしゃるカタログに載っ てたと思います。」 花丸:なんで宝石屋に無線機のカタログがあるお? 琉:でも戦車のカタログまでありましたし。 GM:カタログ調べると無線機載ってるよ。 でも出力とかは書いてあるん だけど、使い方は書いてない。 三太郎:仕様はあっても使用法は無いんやな。 琉:「御主人様なら知ってらっしゃるでしょう。」 水鈴/GM:「あら、ハンディートーキー、無線機ね。」 琉:「使い方ご存じですか?」 水鈴/GM:「ここを回すと発電されて使える様になるの。」 手慣れた手つきでくるくる。 「これは送信と受信、同時にはできないのよ。 ここを押すと送信、 で、その間は受信できないの。 これは周波数が固定されてるみた いね。」 カチッ。 「もしもし、どうぞ。」 「こちら菅原邸。 どうぞ。」 琉:「こちら七海です。 どうぞ。」 花丸:向こうは誰が話してるお? GM:道真の護衛。 黒い服に黒眼鏡の人。 護衛というより見張りだけど。 護衛/GM:「少々お待ちください。 道真殿と代ります。 道真殿、京都の七海さ んからです。」 道真:「届いたか。 どうぞ。」 琉:「これでいつでも連絡できますね。 でもここには電話もありますが。」 三太郎:「ほな、わっしが持っておくで。 どうぞ。」 道真:「ああ。」 水鈴/GM:「壊れやすい物だから気をつけてね。」
GM:さてある日のこと、三太郎は花丸の婆ちゃんに呼ばれる。 婆ちゃん は70を過ぎてどうも最近体調が思わしくない。 三太郎:「なんや?」 婆ちゃん/GM: 「三太郎、わしが死んだ後も、花丸と友達でいてくれや。」 三太郎:「そら花丸は友達やけどな、婆ちゃんも長生きせな。」 婆ちゃん/GM: 「そこの戸棚、開けてくれんか。」 三太郎:「ほい。」 ガラガラガラ。 GM:戸棚の中には新聞紙に包んだ包みが2個。 「その包みの左側、取ってくれんかの。」 三太郎:「これでっか。」 婆ちゃん/GM: 「それのう、お前たちに困ったことが起ったら割ってくれや。」 三太郎:「割る? 豚の貯金箱でっか?」 婆ちゃん/GM: 「中身は金やない。」 三太郎:「今は見たらあかんのか?」 婆ちゃん/GM: 「ええで。 新聞紙取ってみ。」 三太郎:ガサガサ。 GM:すると出てくるのは河童の置物。 花丸:河童? どうして河童だお? 三太郎:それ、脂汗が出るで。 「こっちの包みは?」 婆ちゃん/GM: 「それは花丸にの。」 三太郎:「どういうときに割ったらええんや?」 婆ちゃん/GM: 「命の危険のあるときじゃ。」 三太郎:「婆ちゃんのためには使えんのか?」 婆ちゃん/GM: 「わしはもう寿命だでな。」 花丸:病気なら道真の爺ちゃんが治してくれるお。 でも寿命は魔法じゃど うしようもないお。 婆ちゃん/GM: 「喜寿は向かえられんじゃろうの。」 花丸:婆ちゃん、長生きして欲しいお。 三太郎:「ほな、この河童、いただいときます。」 懐に入れとく。 GM:懐に入れるとだね、急に重くなる。 三太郎:へ? 出して手に持つと? GM:軽くなる。 三太郎:入れる。 GM:重くなる。 三太郎:謎や。 琉:これを利用すれば永久期間が作れますね。 GM:手で持つと250gくらい、懐に入れると2.5kg。 三太郎:子鳴き爺いかいな。 それくらいやったらええけど。 花丸:2.5kgも入れたら着物がずり落ちてくるお。 GM:どうも置物が重いんじゃないみたい。 身体全体に重さを感じる。 三太郎:なにゃ、それ。 肩凝りそうやな。 GM:邪悪な感じはしない。 三太郎:ま、懐に入れとく。
GM:それからしばらくして婆ちゃんは危篤状態になる。 花丸:「婆ちゃん…。」 婆ちゃん/GM: 「花丸…や。 これは…うちの家に代々伝わる物なのじゃが、これを …守って…くれんかの。」 と巻物を渡す。 花丸:「婆ちゃんの言う通りにするお。」 でも、婆ちゃんの子供や孫に渡さなくていいお? 琉:孫、いるんですか? 花丸:婆ちゃん子供いないんだったお。 なら婆ちゃんの親とか兄弟とか。 三太郎:婆ちゃんの親がまだ生きてたらびっくりするで。 婆ちゃん/GM: 「できれば…この謎を…解いて欲しいの。」 花丸:「解く? なぞなぞなん?」 婆ちゃん/GM: 「どうも…これを…狙っておるものが…いる様じゃ。 以前に…家が 荒らされたとき…、この巻物を…写していった者が…おるらしい。」 花丸:巻物は置いていったお? 三太郎:写すよりそのまま持っていったほうが早いのに。 婆ちゃん/GM: 「物盗りの仕業に…見せ掛けたようじゃが…、封に挟んでおいた…髪 の毛が…無くなっておったでな…。 この巻物のことなど…知っと る者は…おらんはずなの…じゃが。」 花丸:「分かった。 おいらが守るお。」 婆ちゃん/GM: 「この巻物には…わが家の…家宝の在処が…記されて…おるそうなの …じゃが、わしには…解けんかった…。 死ぬまでには…解けるか と…思ったのじゃがな…。」 花丸:「きっとおいらが解いてみせるお。 だから婆ちゃん、長生きするお。」 婆ちゃん/GM: 「道真さんを…呼んでくれんかの…。」 花丸:「すぐ呼ぶお。」 くるくる。 「道真の爺ちゃん、すぐ来て欲しいお。 どうぞ。」 道真:京都に《瞬間移動》じゃ。 GM:すると婆ちゃんの枕元に現れる。 琉:いきなり怨霊が枕元に。 婆ちゃん/GM: 「道真さんや…、どうやら…お別れじゃ。」 道真:「そんな弱気なことを言うでない。」 婆ちゃん/GM: 「花丸のこと…、よろしく…頼むでの…。 花丸や…、幸せに…なる んじゃ…ぞ…。」 花丸:「婆ちゃん? 婆ちゃん! ああ、婆ちゃん…。」
花丸:「婆ちゃん、いつも店先のおいらの頭撫でてくれたお…。」 三太郎:「ああ、そうやな。」 花丸:「7日に1回は酒置いてくれたんだお…。 うう…。」 三太郎:「ああ。 優しい人やからな。」 花丸:「お葬式、準備しなきゃならないお。」
道真:わしは葬式くらい出られるのかの? GM:これから1月ほど裏鬼門から離れない、という条件で明日の夜まで自 由にしてもらえる。
お婆さんの身寄りといえば花丸1人。 が、多くの学生達に好かれていたお婆さ んの葬式には多くの学生達が見送りにやってくる。 GM:さて花丸、<視覚>で振ってみて。 花丸:-9成功だお。 GM:弔問客の中に目付きの鋭い2人づれがいる。 1人はお坊さん、もう1人 は若い娘。 花丸:お坊さん? お葬式のために呼んだ人とは違うお? GM:違う。 2人は花丸の方をじっと見てる。 花丸:さりげなく見るだけで知らん顔してるお。 GM:娘の方はカメラを持っている。 花丸:カメラ? 「写真は止めて欲しいお。 仏さんの前だお。」 GM:2人は去っていく。 でももう撮ってしまった様だ。 花丸:それ、まずいお。 ひょっとしたら正体ばれるかもしれないお。 「三太郎兄ちゃん、あのカメラなんとかしないとまずいお。」 三太郎:追い掛けていく。
GM:追い掛けていくと2人話している。 「あれは狐狸の類いじゃな。」 花丸:たしかにそうだお。 坊主/GM:「寺に帰って調べてみよう。」 三太郎:こっそりついていく。 GM:2人は浄明寺、という寺に入っていく。 三太郎:この頃って写真の現像は素人にできるんか? GM:できるよ。 この時代の写真は感光板を使う。 フィルムもあるけどそ れは高い。 琉:御主人様のカメラはフィルム使ってますけど。 花丸:困ったお。 正体ばれたらこの家追い出されるお。 三太郎:誰が追い出すんや? 花丸:退治されるかもしれないお。 三太郎:物陰に隠れてしばらく見張ってみる。 GM:見張ってると小坊主さんに見つかる。 「お兄ちゃん、何してるの?」 三太郎:わっし、<忍び>技能持ってるんやけど。 GM:それでも見つかった。 琉:ほら、そこかしこに赤外線監視カメラが。 GM:こっちの出目が6だもん。 「なんでそんな所隠れてるの?」 三太郎:「お兄ちゃんな、今、悪の秘密結社と対決してるねん。」 一同笑。 花丸:怪しい奴だお。 小坊主/GM:「ふぅん。」 小坊主さんはそのままどっかへ出かけていく。 三太郎:さてどないしよ。
一方、とある新聞社では…。 GM:上司が敷島に 「敷島君、取材してきてもらいたい。」 敷島:「どちらをですか?」 上司/GM:「京都の浄明寺から心霊写真が回ってきた。」 一同笑。 琉:もうそこまで写真回ってしまったんですね。 GM:ある家のお葬式の写真なんだが、弔問客の中に信楽焼の狸がぽつんと 置いてある。 一同笑。 琉:シュールな。 GM:で、よく見ると河童の様なのも見える。 それから空中にぼんやりとし た人影。 端の方には何故か鶴もいる。 花丸:指輪もいるお。 GM:それは小さくて見えない。 敷島:「狸、ですか。」 GM:妖怪は普通写真には写らない。 でもある程度能力がある人が撮ると妖 怪の本性を写せる。 三太郎:あの坊さんそんな能力あるんか。 GM:写真撮ったのは娘の方。 花丸を写した。 で、帰ってみて現像してみ たら河童と人影、鶴も写っていた。 花丸:現像してびっくり? 敷島:ではその食堂に行ってみましょう
GM:食堂はもちろん休業中。 敷島:狸の置物は見当たりません? GM:店の前には無いね。 敷島:コンコン。 「新聞社の者ですけど。」 花丸:「新聞なら間に合ってるお。」 敷島:「いえ、取材させてください。」 花丸:「今ちょっとお葬式で取り込んでますから、また今度にしてください。」 敷島:「いつならいいですか?」 花丸:「何の取材なんだお?」 敷島:写真見せて 「〜というわけでこの現象を取材したいんです。」 花丸:「狸の置物? きっと誰かがいたずらで置いたんだお。 だいだい、お 葬式を写真に撮るなんてどうかしてるお。」 敷島:その通りなんで言い返せない。 花丸:「そんなこと記事にするのはやめるお。 不謹慎だお。」 敷島:「そこをなんとか。」 花丸:「とにかく、今は引き取って欲しいお。」 敷島:「では後程。」 花丸:塩撒くお。 婆ちゃんのお葬式を邪魔させないお。
敷島:近所で聞き込みしてみる。 近所の学生/GM: 「あの食堂? 学生の味方ですよ。」 敷島:「狸の置物って見たことありませんか?」 近所の学生/GM: 「裏表8年いるけど、見たことないなあ。」 花丸が店の前の置物してたのはもう10年以上前だからね。 敷島:写真見せて 「こんなの見たことありません?」 近所の学生/GM: 「河童? そういえばときどき噂聞くな。」 一同笑。 花丸:畑のキュウリ泥棒だお。 三太郎:最近はやってないで。 それどころか捕まえる方に回ってる。 近所の学生/GM: 「こちらの人影は恐いな。 いかにも、って感じで。」 道真:そんなに恐いかのう。 敷島:「どうも」 とりあえず一旦新聞社に帰ります。
三太郎:ずーっと寺で見張ってる。 GM:小坊主が帰ってくる。 「兄ちゃん、まだ隠れてるの? 用事やったら中入ったらええで。」 三太郎:「そやな。」 小坊主/GM:「お客さんですよ。 ずっと門の前で待ってらしたんですよ。」 三太郎:あ、客にされてしもた。 坊主/GM:「何の御用ですかな?」 三太郎:「今日あんたが写真撮っていった所の者やけどな、あんなことされる と困るんや。」 坊主/GM:「拙僧、写真など撮ってませんが。」 三太郎:「仏に仕える者が嘘ついたらあかんで。 わっしの目を見て話してや。」 坊主/GM:「ですから拙僧は撮ってません。」 琉:嘘はついてないんですよ。 撮ったのは娘さんですから。 一同笑。 三太郎:「そらあんたは撮ってなかったけどな。 あの写真を撮っていたお姉 さんを呼んでもらえんやろか?」 坊主/GM:「娘ですかな? 少々お待ちください。」 琉:娘さんは危いですよ。 多分妖怪を視る能力を持ってるのは娘さんの 方です。 GM:娘がやってくる。 三太郎:「ああいう席で写真を撮られると困るんや。 あんたもお寺の娘やっ たらやな、死者を悼む心を持ってやな、焼香の一つもしていくもん やろ。」 娘/GM:「お父さん、この人…。」 三太郎:「は、何でっか?」 娘/GM:「変な匂いがするわ。」 三太郎:「匂い? 葬式帰りですから線香の匂いでもしてるんでっしゃろ。」 花丸:お寺だからここも線香の匂いがするお。 GM:娘は君をじーっと見つめてる。 三太郎:「そんな、見たかて何も出ませんで。」 坊主/GM:「うちの寺はのう、代々…。」 声の調子が変ってる。 三太郎:「何でっか?」 坊主/GM:「妖怪を懲伏してきたのじゃ。」 琉:ハンターですか。 GM:娘は水晶玉を取り出す。 三太郎:あ、やばいかもしれん。 脱兎のごとく逃げる。 琉:それは怪し過ぎますよ。 三太郎:こうなったらしゃあない。 GM:逃げてく後ろ姿に水晶かざして 「河童、ですわ。」 三太郎:あ、ばれた。 GM:「顔は覚えたか?」 「はい。」 「ならば似顔絵を描いておくとしよう。」 三太郎:とにかく食堂に逃げる。
GM:敷島が新聞社に帰ってくると、 「これからいくつかの寺が妖怪を懲伏しに行くそうだ。 すぐ取材に行 ってくれ。」 敷島:早い情報ですね。 三太郎:情報伝わるのめちゃくちゃ早いで。 写真の現像も早いし。 琉:すごいネットワークがあるんですね。 腕利きのデッカーでもいてネ ットから情報拾えるんでしょうか? 上司/GM:「情報はうちが一番早いはずだ。 そのためにあの寺にはいつも寄進 してるんだからな。」 敷島:それは恐い。 三太郎:宗教関係とマスコミが結び付いたら恐い物無しや。 敷島:では行ってみましょう。 琉:行ったら正体ばれるんじゃありません? 敷島:それは注意しないといけませんね。
花丸:「おいらも浄明寺に行ってみるお。」 三太郎:「あかんで、花丸。 今行ったらまずい。」 花丸:「でも気になるんだお。」 三太郎:「好奇心狸を殺すんやで。」 花丸:「ちょっと見るだけだお。」 結局花丸は三太郎を押しきって浄明寺にやってくる。 GM:予定ではそちらが逃げ回って坊主達の方があちこち動くはずだったの に。 花丸:浄明寺の宗派は何だお? GM:浄土宗。 花丸:お寺の規模は? GM:はっきり言って小さい。 花丸:ならハンターで食い繋いでるお? 琉:妖怪退治して名を上げようとしてるのかもしれませんね。 GM:よく見ると寺の門の隅の方に『超心霊学研究会支部・祈祷懲伏承りま す。』と書いてある。 花丸:「怪しい寺だお。」 GM:かなり人が集まってるみたいだ。 花丸:「これは危いお。」 三太郎:「そやから危い言うてるやろ。」
道真:「坊主どものことはひとまずおいておいて、婆さんが遺した巻物とは 何じゃ?」 花丸:何が書いてあるお? GM:では<知力>-8でどうぞ。 琉:-8? そんなの出ませんよ。 花丸:爺ちゃんだけが頼りだお。 道真:じゃが-8では…(コロコロ) 1差で失敗じゃ。 GM:文字、なんだろうけど全然分からない。 花丸:字は墨で書いてあるお? GM:墨。 花丸:絵は書いてないお? GM:無いねぇ。 花丸:行数は? GM:4行くらいで一塊りのやつが15,6個。 詩みたいな感じ。 道真:わしはいつくか言語を知っておるか、似てるのはないかの? GM:どうもこれはヘブライ語じゃないかという気がする。 花丸:ヘブライ語? なら大学の図書館で調べたら分かるお。 GM:ヘブライ語はこの当時は失われた言語だ。 まだ解読されてない。 花丸:じゃ、誰も読める人はいないお? 琉:翻訳の魔法って無いんですか? 道真:そんな都合のいい魔法は無い。 琉:《リードランゲージ》はマジックユーザーの基本なのに。 花丸:巻物に話しかけてみるお。 「今日は。」 巻物/GM:よぼよぼ。 花丸:お爺さんなんだお? 琉:なら《若返り》かけてあげましょう。 一同笑。 GM:どうも1000年以上前の品みたい。 花丸:「あなたに書かれてる内容は分かるお?」 巻物/GM:「知ラヌノウ。」 花丸:「誰が書いたお?」 巻物/GM:「僧侶ジャ。」 花丸:「こんな顔だお?」 坊さんに《化ける》お。 巻物/GM:「違ウノウ。」 花丸:西洋の坊さんだお? 神父さんっておいら知ってるお? 琉:例のタロットの事件のときに散々見ましたよ。 花丸:ならあの“悪魔”のカードに《化ける》お。 巻物/GM:「分カラヌノウ。」 花丸:「何処から来たお? 水の上は越えたお?」 琉:それは巻物には分からないと思いますよ。 船で運ばれたとしても箱 に入っていたでしょうから。 花丸:材質は何だお? GM:紙ではない。 よく分からないけど、どうも皮みたい。 琉:皮? 羊皮紙ですか? 道真:そんなものを巻物にしてあるのか? GM:巻物の上に張り付けてあるんだよ。 外側の枠の方はもっと新しそう。 花丸:枠に話かけてみるお。 「今日は。 あなたは何処から来たの?」 枠/GM:「日本ノ何処カ。」 花丸:「あなたにに付けられたのは何か分かるお?」 枠/GM:「日本デ書カレタト、コノ爺様カラ聞イテイル。4,5世紀ノコトダソ ウダ。」 花丸:4,5世紀にヘブライ語が日本で? 枠/GM:「軸ニ刻マレタノハカナリ後ダガ。」 花丸:軸? 軸を見てみるお。 GM:巻物の軸には何か刻んである。 花丸:何て書いてあるお? GM:漢字ばっかり。 道真なら読める。 道真:何じゃ? 『三柱を奉る八幡の些細な井戸』 GM:漢文だけど、書き下すとそうなる。 花丸:「三柱? 神様だお? 八幡というと神社? それが宝物の隠し場所だ お?」 琉:巻物を《透視》してみますけど、他に何かあります? GM:無いね。 花丸:あぶり出しかもしれないお。 琉:燃えちゃいますよ。 花丸:うーん、巻物はひとまずおいておいて、婆ちゃんが残してくれたもう 1つの包みを開けてみるお。 GM:中身は狸の置物。 三太郎:やっぱり。 「わっしは河童の置物貰ったで。」 花丸:話しかけてみるお。 「あなたは誰?」 狸の置物&河童の置物/GM: 「狸ダオ。」「河童ヤデ。」 花丸:「それは分かってるお。 あなたの中に何か入ってる?」 狸の置物/GM: 「気体ダオ。」 琉:《透視》してみます。 GM:何かの気体が封入されている。 道真は魔力を感じる。 花丸:「魔法の気体だお?」 河童の置物/GM: 「ソウヤ。」 花丸:「誰があなた達に入れたお?」 狸の置物/GM: 「陶職人ダオ。 頭ノ穴カラ塊ヲ入レラレタオ。 ソレガ溶ケテ気体ニ ナッタオ。」 花丸:ドライアイス? 「いつ作られたお?」 河童の置物/GM: 「ワッシラガ作ラレタノハ1000年クライ前ヤ。」 花丸:「1000年前? 平安時代だお?」 GM:道真に向かって 「見タ覚エガアルオ。」 琉:「お知り合いですか?」 狸の置物/GM: 「ソノ頃ノオイラ達ノ御主人様ノ家ニ遊ビニ来タオ。」 三太郎:「御主人って誰や?」 花丸:「どんな人だお?」 河童の置物/GM: 「貴族ヤ。」 花丸:「道真の爺ちゃん、思い出すお。 誰の所に遊びにいったお?」 三太郎:「思い出すんや。」 琉:1000年前の記憶をですか? 道真:<記憶力>の特徴を持ってるから判定はさせてもらうぞ。 (コロコ ロ) 成功じゃ。 GM:なんとなく見覚えがある、けどどこの家かまでは思い出せない 三太郎:その頃は道真はん、あちこちの家無差別攻撃してたんやろ。 GM:そうそう、その家には三角形と2つ重ねた模様もあった、という気が する。 琉:かごめかごめの六芒星ですか。 なら賀茂さんの関係者かな? GM:あまり思い出しだくない様な気もする。 道真:いらんこと思い出しそうだからもう止めておく。 三太郎:「ところでな、これな、懐に入れたら重くなるで。」 花丸:「そうなんだお?」 おいらも懐に入れてみるお。 GM:何ともない。 花丸:「何ともないお。」 三太郎:「重くならんか?」 花丸:「ならないお。 そっちの河童貸して欲しいお。」 三太郎:「ほい。」 花丸:河童入れてみるお。 GM:変らない。 三太郎:ほなわっしが狸の置物を懐に入れる。 GM:すると重くなる。 花丸:「三太郎兄ちゃんだと重くなるお?」 三太郎:「なんでや?」 道真:ふむ、手に取ってみる。 GM:道真は置物を持つと、何故か力が湧いてくる。 道真:「なんじゃ?」 GM:何でもできそうな気がしてくる。 琉:それは単に<自信過剰>になるんじゃないんですか? 三太郎:「わっしが持つと重くなって、道真はんやと元気になるんか。」 花丸:「で、おいらと琉兄ちゃんだとなんともないお。」 琉:花丸君と私は無生物、三太郎さんは河童ですから生物です。 そして 道真さんはアンデッド。 一同笑。 道真:誰がアンデッドじゃ。 琉:怨霊はアンデッドですよね。 花丸:「でも婆ちゃん、河童と狸の置物なんて、おいら達の正体分かってた お?」
敷島:さて、なんとかして彼らと接触したいですね。 妖怪に知り合いはい ます? GM:鶴の妖怪、岬さんなら知っているかもしれないな。 敷島:では連絡取ります。 岬/GM:「河童と狸の妖怪? 河童ならうちの大学で万年学生してるわよ。 狸 なら近くの食堂にいると思うわ。」 敷島:「ああ、あの感じの悪い食堂。」 花丸:お葬式のときに取材なんか来たら追い返すに決まってるお。 三太郎:お仲間やと知ってたらまた別やったかもしれへんけどな。 敷島:写真見せて 「あと、こんな奴もいるそうですが。」 岬/GM:「ああ、道真さんね。 この人は今東京ね。 それからこれ。 これ多分 指輪だわ。」 敷島:「連絡取りたいので紹介状書いて貰えません?」 しかし狸ですか。 狸は苦手です。
敷島:「コンコン。 狸います?」 花丸:「なんだお?」 敷島:紹介状を渡します。 GM:『この人は狐。 知らせがあるそうだから話聞いてあげて。 岬』 花丸:「ご同輩だったんお? おいら狸だお。」 敷島:「あなたが狸?」 どうりで馬が合わないと思いました。 狸なんて信用できません。 花丸:「狐さんならお揚げがいいお?」 油揚げにご飯詰めてお稲荷さんにして出してあげるお。 敷島:う、それを出されると弱いです。 琉:急に評価が変るんですね。 敷島:狸にもいい人っているんですね。 いや、まてよ、油揚げとみせかけて 実は葉っぱかもしれません。 花丸:「ところで、知らせって何だお?」 敷島:「明日の朝、浄明寺をはじめいくつかの寺の僧侶が集まってここにや ってくるそうです。 彼らは妖怪退治するつもりです。」 花丸:「来るお? なら逃げるお。」 敷島:「私は彼らと一緒に行動するから、可能ならば誤導します。」 琉:「それはあなたが危険ですよ。」 敷島:「大丈夫ですよ。 今回の目標は河童と狸、それから怨霊ですから。」 花丸:「爺ちゃんは東京に帰ればいいお。 爺ちゃん、東京に帰るときは、 婆ちゃんのお骨も一緒に持っていって欲しいお。そうすれば婆ちゃ んも安全だお。」 道真:「そこそこの量は持って跳べるぞ。」 ルール的には54kgまでじゃ。 花丸:「なら婆ちゃんの遺品一式持っていって欲しいお。 この巻物と狸の 置物だけは持っておくお。 で、ここはもぬけの空にするお。」 三太郎:「夜逃げやな。」 花丸:「おいらは何処かの酒屋の前に行って置物のふりするお。」 三太郎:「いきなり酒屋の前の狸が増えてるんか? それ怪しいで。」 琉:「2,3日うちに泊ります?」 道真:「しかし逃げる必要はあるのか?」 花丸:「懲伏されたくないぞ。」 道真:「懲伏などされん。」 敷島:「ところで皆さん何してるんです?」 花丸:かくかくしかじか。 「〜というわけでこの巻物が謎なんだお。」 敷島:「暗号ですか。」 <神秘学>で振っていいですか? 道真:振っていいなら振るぞ。 -8成功じゃ。 GM:八幡神社といえば秦(はた)氏の一族が建てた神社だ。 道真:三柱、というのならプレイヤーは知っておる様な気がする。 三角形の 鳥居じゃろ? GM:うん、そこ。 分かったのなら言っていいよ。 道真:さて、何処だったかの。 名前が出てこん。 <地域知識>で振ってい いかの? GM:京都の枡目の中にあった様な気がする。 道真:枡目の中? そうだっだかの? ああ、京都の枡目は今と場所がずれて るんじゃな。 GM:そう、京都市街は戦後移ったから。 敷島:新聞社に電話して聞いてみます。 「もしもし、敷島ですが。」 上司/GM:「敷島君か。 明日の取材、頼むぞ。」 敷島:「はい。 ところで、京都で三角形の鳥居がある神社をご存じですか?」 上司/GM:「木嶋神社か? それがどうかしたのか?」 道真:「おおそうじゃ、木嶋神社じゃ。」
◇木嶋坐天照御霊神社: 通称蚕の社、京都府右京区にある。 三柱鳥居で有名な京都三大鳥居の一つ。 鳥居は泉の上に建っており、その泉を元糺の池と呼ばれており、昔禊に使っ たといわれる。この儀式は現在は“御手洗祭り”として下鴨神社の糺の池で行 われている。
上司/GM:「場所はだな、」 この頃はファックスが無いので口で説明することになる。 「〜を登って下って森の中にある。 広隆寺の近くだ。」 敷島:「分かりました。どうもありがとうございます。 ガチャン。 「場所がわかりましたよ。」 花丸:「なら今から行くお。」 GM:もう夜。 百鬼夜行が出るよ。 一同笑。 花丸:「あ、移動力が無いお。」 琉:「馬車をチャーターという手もあるんですが、今からだとちょっと難 しいと思います。」 道真:「金積めばできるじゃろう。」 GM:琉が『馬車を探せ』なんて言ったら奔走するのは宝石店の丁稚さん。 わがままな上司を持つと部下は苦労する。 琉:「別に今からでなくてもいいんですよね?」 花丸:「じゃ、明日にするお。」 三太郎:「今からでも爺さんは跳べるやろ?」 道真:「しかしわし1人で行ってもしかたないでの。」 花丸:ファンブルしたら大変だお。 GM:そうなったら懲伏の儀式のど真ん中に落してあげよう。 花丸:「懲伏の人達はここにしか来ないから明日は他へ行ってしまえば安全 だお。」 三太郎:「そうなると危いのはやっぱりあんたやな。」 敷島:「しかし逃げると怪しまれますから。」 GM:道真、<知力>で振って。 道真:なんじゃ? (コロコロ) -9成功じゃ。 GM:じゃあ思い出した。 浄明寺の人ってね、視るだけ。 花丸:懲伏の能力は無いお? 三太郎:ほな妖怪ハンターは他におるんやな? ここらでそういうことを頼む 相手といえば清明はんとこか? GM:正解。 賀茂神社に頼むことになる。 賀茂神社の神主は八鴕鴉。 つまり頼みに行く当の相手も妖怪なのである。 GM:賀茂さんがやってきて、適当に払ってるふりして、 「懲伏しました。」 と報告して終り。 三太郎:なんや、ほな全然恐く無い。 GM:ということに気付いたのは道真だけ。 三太郎:わっしらは知らんのやな。 ほな慌てて逃げる準備してるで。 「わっしは大学にでも潜んどく。」 GM:さぁ、道真、話すかね? それとも慌ててる彼らを見ながら笑ってる かね? 道真:「逃げなくていいぞ。」 花丸:話してくれるお? 「賀茂さんなら平気だお。」 琉:しかし、視えるのに頼みに行った相手も妖怪だとは気付かないんでし ょうか? 三太郎:「ほな浄明寺のことはもうええな。」 花丸:「でも婆ちゃんのお葬式をカメラで写すなんてやっぱり許せないお。 不謹慎だお。」 三太郎:「まぁそれはひとまず置いとこ。 今夜はもう寝ようや。」 花丸:「分かったお。」 琉:では3交代で見張りを立てましょう。 一同笑。
GM:翌朝。 賀茂さんが懲伏に呼ばれてやってくる。 敷島:賀茂さんに話合わせて適当に記事をでっち上げてあげましょう。(コ ロコロ) お、クリティカルです。 GM:それはいかにも臨場感あふれる記事になる。 給料上がるかもしれな い。 賀茂さんは派手に妖術使っていかにも懲伏してる様に見せ掛け る。 三太郎:それを店先で演るんか? 花丸:お茶飲みながら見物してるお。 GM:雷火さんも呼んできてる。稲妻や火花が飛び散る。 花丸:店燃やさないで欲しいお。 賀茂/GM:「懲伏、完了、と。」 花丸:「ご苦労さんだお。」 賀茂/GM:「もうばれない様にしてくれよ。」
花丸:木嶋神社に行くお。 敷島:引き続き取材を続ける、と会社には言っておいてついていきましょう。 琉:「では馬車を呼びましょう。」
GM:森の中に社。 三角形の奇妙な鳥居がある。 三太郎:「これがその鳥居か。 で、ここ掘るんか? スコップ持ってきたけど。」 花丸:「まず井戸探すお。」 GM:神社の中には井戸は見当たらない。 三太郎:池は? GM:三柱の中心が池。 花丸:池の中に何か見えるお? 三太郎:魚はおる? GM:いないよ。 ここは沐浴をするための池だから。 三太郎:周りに人影はおるな? GM:いるよ、もちろん。 三太郎:「水浴びしたかったのに。」 花丸:「沐浴用なら頼んだらさせてもらえるかもしれないお。」 三太郎:「ほな、頼んでみよか。」 神主/GM:「沐浴は月始めのみになっています。」 敷島:「ここの水は何処から運んでくるんですか?」 神主/GM:「となりの広隆寺の井戸からです。」
◇広隆寺:京都府右京区太秦にある秦氏一族の氏寺 弥勒菩薩半伽思惟像(国宝第1号)と10月10日に行われる牛祭り(京都 三大奇祭の一つ、正確には広隆寺の敷地内にある大酒神社(秦始皇帝、弓月君、 秦酒公を祀る)の祭)で有名 別名太秦寺(大秦寺と記載される書物もある)と呼ばれる。 中国で1625年(明代)に大秦景教流行中国碑が見つかり、その景教の寺 を大秦寺と呼ぶため、この寺は元々景教の寺院だったという説もある。 なお、広隆寺は2度火災に遭っており、もともとこの場所にあったのではな く北野廃寺(北野梅川町、北野天神の西南)にあったといわれており地名の太 秦から取られているわけではない。
花丸:「この神社には井戸は無いお?」 神主/GM:「ありませんよ。」 花丸:「ところで、この近くに八幡様は無いお?」 神主/GM:「近くにはありませんね。 もちろん、少し足を延せばいくらでもあ りますが。」 花丸:「どうもだお。」 道真:《水探知》じゃ。 GM:その呪文は沙漠で水探すときなんかには有効だけどね、ここなら生活 用水がそこらにあるからいくらでも反応するよ。
GM:琉達が宝石店に帰ってくると、こんな話が聞ける。 「店の前にね、外人さんが倒れてたのよ。」 琉:「倒れてた? 何かあったんですか?」 水鈴/GM:「ここしばらく飲まず食わずだったみたい。 中で休んでもらってる わ。 ユダヤ人だそうよ。」 琉:「どうして行き倒れてたんです?」 水鈴/GM:「訪日したのはいいけれど、言葉が通じなかったみたい。 ギリシア 語とアラム語しかできないんですって。 ギリシア聖教の教会が日 本にも在ると聞いて、それならギリシア語が通じるだろうと思って たみたい。」 琉:「ちゃんと日本に来る前に確かめなかったんですね。」 花丸:「ギリシア語とアラム語だけで日本に来るなんて無茶だお。」 敷島:「冒険家ですね。」 水鈴/GM:「それにしても、日本でギリシア聖教が広まってるなんて、誰が言っ たのかしら?」 花丸:この時代の外国の日本に対する認識なんてそんなものかもしれないお。 琉:「よく日本まで来れましたね。」 水鈴/GM:「船ではアラム語が通じたみたい。」 花丸:「船から降りたあとはどうやってここまで来たお?」 水鈴/GM:「舞鶴からここまで歩いてきたみたい。」 一同笑。 花丸:「それは行き倒れるお。」 琉:「ここに来るまでに気付いて引き返しそうなものですが。」 水鈴/GM:「気付いたときにはどちらから来たか分からなくなってたんですって。 幸いうちにはギリシア語解る人がいたからよかったけど。」 花丸:「ギリシア語話せる人なんてよくいたもんだお。」 GM:従業員多いからね。 琉:日本の人口の1割はうちの従業員ですから。 GM:「うちの従業員は5ヶ国語が標準なの。」 琉:うっ、僕は英語とフランス語しか話せません。 水鈴/GM:「結構裕福な人みたいね。 お礼にこれを貰ったわ。」 と、エメラルドを取り出す。 琉:「これはいいエメラルドですね。」 水鈴/GM:「研磨すればもっと輝くわ。」
GM:道真の所に黒眼鏡達がやってくる。 「道真殿、そろそろ戻ってください。」 道真:「しかたないのう。 すぐ戻る。」 戻る前に花丸の食堂に行って、鍋に《魔化》じゃ。 花丸:「爺ちゃん、何したお?」 道真:「まぁ見ておれ。」 鍋に水入れて、出汁入れて、適当に野菜切って入れる。 で、そのま ま放っておくと、火にもかけていないのに煮物ができている。 「《調理》の呪文を《魔化》したのじゃ。」 花丸:「なら料理しなくてもいいお?」 道真:「1日1回じゃがな。」 花丸:「ありがとうだお。」 道真:「しっかり食べて、元気出すんじゃぞ。」 花丸:「うん。」 道真:「それじゃな。」 《瞬間移動》じゃ。
GM:道真、君はふとあの置物が何処にあったか思い出す。秦氏の所だ。 秦氏の太秦(うずまさ)の家にあった。 花丸:映画村のあるところだお? 秦氏は山城周辺に勢力を持っていた渡来系の豪族。 土木作業に従事し、平安 京の建設にも大きな役割を果たしたという。 太秦は秦氏の頭領である。 秦氏は技術集団なのでその技術を買われて地方に散っていった。 そのため全 国各地にその子孫がいる。
琉:行き倒れの人の名前は? GM:ベニヤミン。 ユダヤ人だから姓は無い。 琉:ベニヤミンさんはギリシア語とアラム語ですか。 ヘブライ語は分か りませんよね。 GM:<言語知識>持ってる? 道真:持ってるのは鶴くらいじゃろ。 GM:じゃあ気付かないな。 琉:一応聞くだけ聞いてみましょうか。 GM:多少は読めるそうだよ。 アラム語ってのはヘブライ語の方言だから。 花丸:なら巻物写して持っていくお。 GM:知らない言語を写すのは大変だよ。 琉:大丈夫です。 コピー技能ある人がいますから。 三太郎:技能は<書道>と<偽造>持っとるで。 筆跡までそっくりの作ったる。
ベニヤミン/GM: 「コレハ十戒デスネ。 十個ノ〜シテハナラナイ、トイウ戒律デス。」 琉:“<ランニング>で<避け>を上げてはならない” “<敵><足手まとい>で過剰にcpを稼いではならない” “<意志の弱さ>で40cp以上獲得してはならない” “《死の手》と<柔道>を組み合わせてはならない” “<後ろ回し蹴り>三連コンビネーションを取ってはならない” “《幻触》を高レヴェルで取ってはならない” “防具を《衣装》として持ってはならない” “《永久縮小》で際限なくcpを稼いではならない” “《打撃反射/全て》《打撃吸収/全て》をとってはならない” えぇっと、あと一つは…。 花丸:モーゼの十戒? それと婆ちゃんと何の関係があるお? 三太郎:さっぱり分らんな。
花丸と三太郎は食堂で巻物と置物を前にして考え込む。 花丸:「中身の気体って何だお?」 琉:気体では割って確かめるわけにもいきませんね。 三太郎:固体やったらええんか? 琉:後で道真さんに《修理》かけてもらえますから。 一同笑。 道真:そんなことで人を使うでない。 花丸:「悪魔でお封じてあったりしたら大変だお。」 琉:お婆さんがそんな物大切な孫に渡したりしないでしょ? 三太郎:悪魔やったら3つの願い叶えてくれるかも。 GM:置物は2つだから願いは2つ。 花丸:「とりあえずもう1回木嶋神社に行ってみるお。」 三太郎:「そうやな、あの池の中に何かあるかもしれへん。」
再び木嶋神社にやってきた花丸と三太郎。 GM:君達が鳥居の前まで来たとき、小坊主さんが桶で池に水を入れてるの が見える。 三太郎:この池の水って何処かから汲んできたんか? 花丸:何処から汲んできたか確かめるお。 GM:小坊主さんは隣の広隆寺に向かう。 広隆寺の伊佐良井という井戸か ら水を汲んで木嶋神社に運んでいく。 三太郎:完全に人がいなくなるまで待って井戸に潜ってみる。 花丸:「水汚したら怒られるお。」 GM:水は浅い。膝くらい。 三太郎:周りの壁探ってみる。 GM:下は砂なんで掘れそう。 花丸:「掘ってみるお?」 敷島:「掘らなくても私は《物質透過》できますから地面の下を見えますよ。」 花丸:「はっ、狐の兄ちゃん、いつの間に合流したお?」 敷島:「ネタになりそうですからね。」 花丸:「流石兄ちゃん、新聞記者だお。」 GM:潜ってみると、底から2mくらい下の砂の中に木の箱が見つかる。 花丸:「持って来て欲しいお。」 敷島:「それはできないんですよ。 取りたければ掘るしかありません。」 一同笑。 花丸:「中身は分るお?」 GM:掘り出さないと無理じゃないかな? 花丸:「琉兄ちゃんがいれば《透視》してもらえたのに。」 琉:それは駄目です。 僕の《透視》は15cmまで。 2m下は視えません。 三太郎:「まぁ、あるのが分ってるんやったら掘ってもええやろ。」 GM:掘ったら当然水は泥で真っ黒になるよ。 花丸:「お寺の人に怒られるお。」 三太郎:「そういうても掘ってみんことにはな。」 GM:なら掘り出した。 出てきたのは木の箱。 完全に密封してある。 三太郎:「こんなん、出ましたけど。」 花丸:「お寺の人に見つかる前にここを離れるお。」 琉兄ちゃんの所に向かうお。 ここから琉兄ちゃんの所ってどれくら いかかるお? GM:歩いてかね? 明日の朝までかかるよ。 三太郎:ほな、歩きながら話そか。 「これ、開けてええんかいな?」 花丸:コンコン。 「木箱さん、木箱さん。」 木箱/GM:「グゥー。」 敷島:箱が寝ますか。 木箱/GM:「ナンヤ? 外に出タノハ久シブリヤナ。」 三太郎:「何年ぶりや?」 木箱/GM:「数百年ブリヤ。」 花丸:「よくまぁ腐りもせずにいたもんだお。」 木箱/GM:「腐ッテルデ。 触ッテミィ。 割レルデ。」 花丸:「中には何が入ってるお?」 木箱/GM:「竹簡ヤ。」 花丸:「何か書いてあるお?」 木箱/GM:「書イテアルデ。 内容は知ランケドナ。」 花丸:「あとで道真の爺ちゃんに読んでもらうお。」 GM:しばらくすると後ろの方で大騒ぎ。 「誰だ、井戸にこんなことをしたのは?」 花丸:「ああ、ごめんだお。」 三太郎:「ごめんしてや。 …ほな、行こか。」 一同笑。 敷島:それは反省してませんね。 花丸:「大丈夫、明日の朝にはきっと澄むお。 仏さんは分ってくれるお。」 GM:広隆寺は仏教じゃないよ。 花丸:違うお? GM:広隆寺は景教。 花丸:ああ、そうなんだお。キリスト教のお寺だったんだお。 GM:そう、景教はユダヤキリスト教の流れ。 花丸:「とにかく早く逃げるお。 景教の神様、後で掃除しにくるから勘弁 するお。」
GM:翌朝君達は宝石店に着く。 花丸:「琉兄ちゃん、お水飲ませてお。」 琉:「水ですか? はい。 走ってきたんですか? そんなに息を切らせて。」 花丸:「ごくごく。 ついでに朝ご飯も食べさせて欲しいお。」 琉:「ならどうぞ部屋に入ってくださいな。」 三太郎:「おおきに。」 琉:「で、何か分りました?」 三太郎:かくかくしかじか。 「〜というわけでこんなん出たんや。」 琉:「なるほど。 するとその伊佐良井の井戸が“些細な井戸”のことな んでしょうか。」 GM:調べると分るけど、“伊佐良井”は“些細な”という意味。 花丸:あ、そうなんだお。 GM:何も調べてないのにヤマ勘だけで見つけられてしまった。 道真:考えるより先に動く面子じゃからな。 三太郎:考える担当がおらへんから。 花丸:爺ちゃんが東京に帰ってしまったからだお。 GM:いろいろ調べる方法は用意してたんだよ。 太秦って言葉が出てるん だから、今の太秦の当主に会いに行くとか、正倉院に忍び込んで資料 漁るとか。 道真:そんな方法もあったのか。 プレイヤーが善良なんで全然思いつかな かった。 GM:都合のいいときだけ善良になるんじゃない。 道真:わしを善良と言わずして誰を言うのじゃね? GM:もちろんGMだよ。 道真:都合のいいときだけ善良になるんじゃない。 三太郎:「で、この箱、《透視》してくれんか?」 琉:何が見えます? GM:竹簡。 漢文が書いてある。 花丸:また爺ちゃん呼ぶお。 琉:書き写しておきましょう。 GM:流暢な漢文を写せるのかね? 花丸:三太郎兄ちゃんなら写せるお。 三太郎:視えたらな。 琉:「変な物は入ってないようですから、開けてもいいんじゃないですか?」 花丸:トントン。 「箱さん、箱さん、開けていい?」 木箱/GM:「エエカハ知ラヘン。」 花丸:「恐い物入ってないお?」 木箱/GM:「竹簡ダケヤ。」 花丸:「なら開けさせてもらうお。」 パカッ。 GM:腐ってるので、開けようとするとベキッ、と壊れる。 花丸:「ああ、ごめんだお。 後で土に埋めてあげるお。」 木箱/GM:「モウ土ノ中ハイラン。」 花丸:「じゃぁうちの倉…はないから物置に入れてあげるお。」 で、竹簡には何て書いてあるお? GM:読めないよ。 花丸:「爺ちゃん呼ぶお。」 ジリリリ。 「爺ちゃん、5分でいいから来て欲しいお。」 道真:護衛達に 「5分ほど席を外すぞ。」 と言って《瞬間移動》じゃ。 護衛/GM:「困りますよ。道真さ…。」 一同笑。 花丸:「これ、何て書いてあるお?」 道真:「何じゃ?」 『雄の帝の御世嶋子の驚きたる俎の大山 かつて沸流の君の行きし場所にあり それ黄金に輝く玉なり 大山は帝の象徴なり』 GM:玉、と書いてあるけどこれは宝を意味するんじゃないかと思う。 花丸:「雄の帝は雄略天皇だお? 嶋子は水江の浦嶋子? 沸流の君って誰だ お?」 道真:マスター、<歴史>で振っていいかの? -5成功じゃ。 GM:沸流は“ふる”、と読む。 韓国の王子の名前。 沸流の君には日本の 海幸山幸の話と同じ話がある。 …というところまで話したところで 黒眼鏡が迎にえくる。 「道真殿、戻ってください。」 道真:「もうか。 分った分った。」 《瞬間移動》。 三太郎:「また頼むで。」
琉:ところで、海幸山幸ってどんな話ですか? 花丸:兄弟で喧嘩して、弟が勝つ話だお。 末子相続だから。 GM:うーん、海幸山幸の話ってあまり知らないのかな? 三太郎:聞いたら思い出すと思うんやけどな。 花丸:こんなお話だお。  昔、ある所に海幸彦と山幸彦という兄弟がいたお  兄の海幸彦は海のものを、弟の山幸彦は山のものを採って、暮らしていたお。  あるとき、山幸彦が海幸彦に、お互いのとるものを交換してみないかと言いだ したお。海幸彦は嫌だと言ったけど、山幸彦が何度も頼むので、とうとう海幸彦 もそのことを了解したお。  そこで、山幸彦は海幸彦の釣針を持って、海にでかけたお。ところが、山幸彦 は海幸彦から借りた大切な釣針を無くしてしまったお。  山幸彦がどんなに謝っても、海幸彦は針を無くしたことを許してはくれなかっ たお。そして、どんなことをしてでも元の針を返すようにと山幸彦に言ったお。  仕方なく山幸彦がしょんぼり海辺を歩いていると、一人のおじいさんが現われ て、一体どうしたのだと尋ねたお。  山幸彦がことの次第を話すと、おじいさんは、海の神様の世界へ行って針を取 り戻す方法を教えてくれたお。  山幸彦がおじいさんに言われた通りに船を作っていくと、はたして話の通りの 木があったお。山幸彦がその木に上ってじっと待っていると、海の神様のお姫さ まの侍女が一人やってきて玉の器で木の下にある井戸の水を汲もうとしたお。  山幸彦はその侍女に水を飲ませてくれないかと頼んだお。侍女が水をいれた器 をさしだすと、山幸彦は首にかけていた珠をほどいて口に含み、それを器の中に 吐き入れたお。  すると、その珠は器の底に張り付いて、取れなくなったお。侍女が仕方なく、 そのままお姫さまのところにその器を持っていくと、お姫さまは不思議に思って、 自分で木のところまで様子を見に出てきたお。  山幸彦を一目見るなり、お姫さまは恋に落ちたお。お姫さまは父親の王さまに 山幸彦を紹介し、二人は結婚して、その海の国に暮らすことになったお。  3年の年月が過ぎたころ、山幸彦はこの国に来た初めの目的を思い出してひど く嘆きだしたお。お姫さまが王様にそのことを告げると、王様は山幸彦の嘆く理 由を聞いて、さっそく無くした針を探しだしてくれたお。そして、海幸彦をこら しめる方法を教えた上に、海の宝物の珠を二つくれて、山幸彦を陸の世界へと帰 してくれたお。  帰ってくると、山幸彦は海の神様に教えられた通りに海幸彦をこらしめたお。 そしてとうとう海幸彦は山幸彦に謝って、これからはあなたにお仕えします、と 言ったお。 花丸:あーんまし、めでたしめでたし、なお話じゃないけど、まあ、日本神 話なんてこんなもんだお。
花丸:「嶋子というのもあるから、これは龍宮の話だお。」 琉:「龍宮? 水の中に潜るんですか?」 三太郎:「水の中なら得意や。」 花丸:「海幸山幸の話って浦島太郎に似てるんだお。 海幸山幸では玉手箱 じゃなくて“潮満玉”と“潮干玉”という2つの玉を貰うんお。 潮の満ち干きを調整できる玉なんだお。」 三太郎:「それがこの“黄金に輝く玉”か?」 琉:「潮の満ち干きを司る黄金の玉、というと月ですか?」 宝物は実は月にあるんです。 一同笑。 三太郎:「この俎の大山ってのは何処や?」 琉:「水の中の山なら海底火山?」 花丸:「読み方はそのおおやま? そのたいざん?」 三太郎:「帝の象徴になる山か…。」 花丸:「歴史の本調べに行くお。 道真の爺ちゃんばっかりに頼るわけにい かないお。」 5分しかいられないし、ファンブルすると恐いお。 三太郎:「わっしらだけでもある程度は調べられるやろ。」 花丸:「どうしても駄目だったら爺ちゃん呼ぶお。」 GM:岬さんに頼る、とかもありだよ。 花丸:「大学の図書館に行くお。」 GM:そうやって相談していると琉に電話が掛ってくる。 「琉、戻ってきてくれる?」 琉:「〜というわけで僕は店に戻ります。」 三太郎:「わっしらは図書館行ってるからな。」 道真:図書館ならわしも行こう。 花丸:すぐ連れ戻されるお。 道真:まぁなんとかなるじゃろう。 琉:あまり席外すと将門が復活してしまいますね。 GM:シナリオ終った頃に、“復活しちゃったよ”と言ってあげよう。 一同笑。 花丸:ガーン。 東京が大変だお。 三太郎:大丈夫や、京都までは攻めてこんやろ。
GM:図書館に来た。 で、何を調べるね? 花丸:龍宮のこと、沸流の君のこと。 雄略帝のことって昭和初期に調べら れるお? まだ天皇の名前順番に覚えさせられる時代だお。 三太郎:まぁ、調べられる分は調べよう。 GM:何で調べるね? 三太郎:雄略帝時代の歴史書やな。 花丸:キーワードは雄略帝時代の渡来の人達だお。 GM:渡来人というと、秦氏以外に綾氏なんかもいる。 花丸:秦氏について調べられないお? GM:秦氏は治水技術を得意とした。 ちなみにユダヤ人も治水には優れて いた。 敷島:なるほど、そう来ますか。 花丸:沸流の君については何か分かるお? GM:朝鮮半島の任那(みまな)の神話。 海幸山幸とほとんど一緒。 ただ、 最後は沸流の君が死んで終る。 花丸:あと龍宮のことだお。 海幸山幸の話には地名は出てこないお? GM:出てこないねぇ。 花丸:海幸山幸は神武天皇の時代だお。 神武天皇は山幸の子供だから。 神 話を調べるお。 GM:調べていると、次第に周囲が暖かくなってくる。 花丸:暖房が効いてるお? GM:かなり暑い。 周りの学生も騒ぎだす。 花丸:「火事だお?」 三太郎:外出てみる。 GM:出ようとすると扉に鍵がかかってる。 敷島:なら《物質透過》で扉を通り抜けます。 GM:外は別に燃えてる様子は無い。 敷島:ヒーターのせいですか? GM:室内にはだるまストーブがある。 が、それがいつの間にか増えている。 敷島:「何故こんなに。」 三太郎:やばい、頭の皿が乾いてしまう。 道真:手近なストーブに《消火》じゃ。 GM:なら暑いのはましになる。 花丸:出られないのは困るお。 敷島:用務員室へ行って鍵を借りてきます。 用務員/GM:「図書室が開かない?」 ガチャガチャ。 「ほんとだ、鍵が掛っている。 誰だ、こんな悪戯したのは。」 三太郎:なんや、単に鍵が掛っていただけか。 扉開いたら水道まで走って頭 からかぶる。 GM:水道からは水が出ない。 三太郎:それはやばい。 敷島:元栓が閉ってるんでしょうか? 道真:《水作成》じゃ。 三太郎:「助かったで。」 敷島:「どうしてこんなにストーブが増えたんでしょう?」 用務員/GM:「これは各教室に置いてあったストーブじゃないか。 誰かこんなに 持ってきたんだ?」 花丸:誰かがおいら達を邪魔しようとしてるお。 琉:また浄明寺の人達ですか? 河童相手なら有効な戦術ですね、 GM:正体ばれてるのが2人いるからねぇ。
GM:琉、君は宝石店に戻ってくると、お嬢様が待っている。 「琉、あのユダヤの人なんだけど、どうも探し物があるんですって。 で、悪いんだけど、それに協力してあげて。」 琉:「承知しました。」 ではベニヤミンさんのところに行きましょう。 「何をお探しなんですか?」 ベニヤミン/GM: 「いすらえるノ失ワレタ10種族デス。 ソレカラ、三氏ノ宝、まなノ 壷ナドヲ探シテイマス。」 琉:「こんな所まで探しに来たのですか?」 ベニヤミン/GM: 「ハイ、中国、朝鮮ト追ッテキテココマデ辿リ着キマシタ。」 琉:でも言葉くらいは勉強してから来ないと。 GM:ギリシア語が通じるらしい、というので来てみた。 琉:舞鶴からここまで来る間に気付かなかったんでしょうか? ベニヤミン/GM: 「途中デ帰ロウト思ッタンデス。 ケド、帰リ道ガ分カラナインデス。」 花丸:この人に日本語教えてあげないといけないお。 琉:「何か当てはあるんですか?」 ベニヤミン/GM: 「騎馬民族ノ伝説ガ時期的ニ一致スルノデ、彼ラコソ失ワレタ種族ノ 可能性ガアリマス。 コチラニ来レバ資料ガ見ツカルノデハナイカ ト。 馬具ナドハ共通スル物ガアルンデス。」 花丸:そこまで調べてるのにどうして言葉は調べてないお? GM:同族が行ってるんだから、言葉も近いだろう、と思って来た。 花丸:方言みたいな感じで? GM:朝鮮半島まではなんとか通じるんだけど、日本に来ると急に言葉が変 ってしまう。 一応文法はSCVで共通だから、単語さえ覚えれば通 じるんだけど、その単語が全然違う。 「アナタ達ダケガ頼リナンデス。」 琉:「分かりました。 協力しましょう。」 水鈴/GM:「お願いね。 この人、質のいい石持ってるのよ。 協力してくれたら くれるんですって。」 一同笑。 三太郎:宝石に目が眩んだな。 琉:たかが宝石1個で御主人様の目が眩んだりするはずありませんよ。 「買い取ればいいんじゃないですか?」 水鈴/GM:「いくらお金積まれてもこれは渡せない、っていうのよ。」 琉:「では彼に売る、と言わせればいいんですね?」 水鈴/GM:「それでもいわよ。」 琉:「なるほど。 さて、何処から調べましょうか…。」 騎馬民族説の資料からあたってみましょうか。 GM:この当時騎馬民族説は完全に異端扱いだから資料なんて無い。 「デキレバ古墳ヲ見タインデス。」 琉:「古墳ですか?」 三太郎:その時代の古墳やったら大阪かな? GM:河内の辺りだね。 琉:「ではいくつか回ってみましょう。」 花丸:この時代古墳は入れないお。 GM:もちろん警備されている。 琉:遠目に見るだけですね。 花丸:帝の象徴の俎の大山って古墳のことだお? 琉:この人とお婆さんの遺産って、同じ所に到達するんじゃないですか?
GM:さてヒント。 前方後円墳の絵を描いてみよう。 三太郎:鍵穴型、やな。 GM:それをくるっと回してみて。 花丸:くるくるくるくる。 三太郎:壷、か? 花丸:壷? マナの壷? GM:正解。 花丸:そんなんだお? 三太郎:えらいでっかい壷やな。
琉:古墳に行くことを皆に話しておきましょう。 花丸:「ならおいら達も行くお。」 三太郎:「ところであんた、宗教関係の人みたいやけど日本征服なんて考えと らんやろうな?」 ベニヤミン/GM: 「失ワレタ10種族サエ見ツカレバイインデス。」 琉:そう言いつつ実は怪しげなタロットカードが張り付いているとか。 一同笑。 琉:タロットシリーズって、そろそろ復活する頃じゃないですか? 三太郎:まだそんなに経っとらんやろ。 花丸:まだ“星”の涼子ちゃんには会えないお。 GM:三太郎、今の話で何か閃かないかね? 三太郎:え? GM:持ってるよね、カード1枚。 三太郎:“星”は持っとるで。 GM:何処にだね? 三太郎:懐や。 GM:そう懐だね。 花丸:あ、置物入れたら懐が重くなったんだお。 三太郎:へ? “星”と河童の置物を一緒にすると重くなる? カードが重くな るんか? GM:確かめてみたら? 三太郎:カードを出して河童を懐に入れる。 GM:軽いまま。 花丸:カードを借りて懐に入れるお。 GM:重くなる。 三太郎:これや…。 花丸:“星”と置物? 三太郎:マナの密度が上がるとか? 琉:そういえば道真さんが元気になりましたよね。 三太郎:中身は気体やったな。 琉:気化したマナですか? 花丸:ひょっとしれこれがマナの壷?
一同は大山古墳にやってくる。 花丸:山だお。 三太郎:これが大山か。 花丸:嶋子の驚きたる俎の大山…。 “俎”ってのは先祖のことだお? GM:読み方は“そ”、でいいけどね。 “俎上の鯉”なんかに使われる。 つまりまな板。 花丸:ああ、まな板。 え、まな? 三太郎:そ、そういうことか。 これはでっかいマナの壷なんやな。 そやけど、 これを持って帰ってもらうわけにはいかんな。 琉:持ち運びするには少々大きいですね。 花丸:じゃ、ここに副葬されているお? でも、今の時代に古墳荒したら大 変なことになるお。 三太郎:タロットカード取り出して反応を見る。 GM:少し重くなった様な気がする。 花丸:やっぱりマナが濃いお? ベニヤミン/GM: 「何トカ中ニ入レマセンカ?」 花丸:「入れない様になってるお。」 ベニヤミン/GM: 「オ金ナライクラデモ出シマス。」 琉:「いくらお金を積んでもここには入れませんよ。」 花丸:「流石に盗掘はまずいお。」 ベニヤミン/GM: 「入ルダケデイインデス。 何モ持チ出シタリシマセンカラ。」 三太郎:爺さんだけやったら入れるな。 敷島:私も入れますよ。 道真:入ると国を敵に回すかもしれんのう。 三太郎:この人が入れんかったらしょうがないんやな。 見張りの人はおるん やろ? GM:いないよ。 柵がしてあって、“入るべからず。宮内庁”と書いてあ る。 琉:で、柵には高圧電流が流されていていたる所に赤外線センサーが。 花丸:この時代ならきっと入ろうとする人はいないお。 琉:見つからなければいいんですけど…。 GM:見つかったら不敬罪で良くて一生監獄の中。 花丸:資料館とかは無いお? GM:この時代じゃ無いねぇ。 花丸:古墳の中に何があるのかは確かめたいお。 敷島:入ってみましょうか? 《物質透過》で侵入します。 GM:古墳の中には石室があって棺桶がある。 棺桶は石なんだけど綺麗に 色が塗ってある。 敷島:中を覗いてみましょうか。 三太郎:止めておいた方がええで。 これ以上怨霊が出たらかなわん。 琉:出てきたら道真さんに押さえてもらいましょう。 GM:周囲には副装品の馬具などがいっぱい。 道真:バグがいっぱいあったら恐いのう。 一同笑。 花丸:黄金の玉は無いお? GM:それらしいのは無さそう。 花丸:ならここじゃ無いって話して納得してもらうお。 琉:どう話すんですか。 GM:棺の話をするのかね? 花丸:それはしないお。 GM:それじゃそう簡単に納得できないよ。 「ナントカ中ニ入レマセンカ?」 花丸:「ここはお墓だから、入ったら死者を冒涜することになるお。」 ベニヤミン/GM: 「デモキット何カ手掛カリガ在ルハズデス。 コノ鍵穴型ハ失ワレタ 10種族ノ1ツ、がと族ノ紋章トソックリナンデス。」 花丸:「紋章?」 ベニヤミン/GM: 「がと族ノ紋章ハ壷型ナンデス。 コレハ私ガ見タ紋章ノ中デ1番大キ イ物デス。」 花丸:ピラミッドより大きいんだお。 道真:こんな莫迦げた物、秦の始皇帝でも造らなんだぞ。 花丸:こんな狭い国に。 GM:ちなみに古墳建設に関わったのもやっぱり秦氏。 ついでに言うと、 花丸のお婆ちゃんの名字は波多野(はたの)。 花丸:実は秦氏の一族だったんお? GM:ベニヤミンは柵越しにじーっと古墳を見ている。 今にも柵を越えそう。 琉:「気持は分かりますけど、ここはお墓ですから。」 ベニヤミン/GM: 「ヤットココマデ辿リ着イタノニ。」 琉:目をうるうるさせて語りかけてくるんですね。 GM:本人は熱弁を振るっているんだか、通訳の丁稚さんははたんたんと通 訳してる。 一同笑。 三太郎:通訳クッション置いてるから熱情が伝わらないんやな。
ベニヤミン/GM: 「セメテ今日ハコノ近クニ泊ラセテクダサイ。」 花丸:なら宿を取るお。 琉:この人、夜抜け出す様な気がします。 花丸:交代で見張るお。 GM:ベニヤミンは丁稚が見ててくれるそうだ。 琉:お願いしておきましょう。 GM:で、君達はどうする? 今日はもう寝るかね? 三太郎:何したらええはさっぱり分からな。 GM:ものすごく近い所まで来てるんだよ。 ほとんど答は出てるんだよ。 三太郎:だいたいの見当はついてるんやけどな、核心が無い。 まだ敵の姿が 見えてこんしな。 念のため今夜は交替で起きておこう。
GM:夜中。 では<知覚>チェックをどうぞ。 三太郎:-2成功や。 GM:なんだか暖かくなってくる。 三太郎:来たか。 とりあえずみんな起す。 琉:まただるまストーブ送り込んできたんですか? GM:だるまストーブじゃない。 煙が出ている。 下の方から 「火事だ!」 という声が聞こえる。 琉:「大変、逃げましょう!」 三太郎:ここは何階や? GM:2階。 三太郎:ほな窓から飛び降りて逃げよか。 花丸:落ちたら割れるお。 三太郎:2階程度やったら割れへんで。 琉:庭なら土でしょうから落ちても大丈夫ですよ。 三太郎:外出たら《天候操作》で雨呼ぶで。 GM:火事はボヤですんだ。 三太郎:不審火か? GM:調査に来た警察はどうも放火らしい、と言っている。 花丸:「火の好きな奴らだお。」 三太郎:「目当てはわっしか? 琉はまだ正体ばれてないはずやしな。」 花丸:「おいらは火は恐くないお。 あ、でも獣の狸だと思っていぶり出そ うとしてるのかも。」 GM:他に火に弱いものはないかね? 三太郎:火に弱いもの? なんや? GM:<知力>チェックしてごらん。 三太郎:あ、ファンブルや。 GM:なら君は完全に自分が狙われてると思い込んでしまう。 一同笑。 道真:それにしても何故火なのじゃ? 相手の正体がつかめん。 花丸:あの“悪魔”の神父じゃないお? 琉:神父が復活したら“星”も復活するでしょう? GM:火を使う理由? 目的の物が燃えやすいからじゃないか。 三太郎:わっしやな。 GM:そう、君はそう思い込んでいる。 道真:なら無線連絡してやろう。 「わしじゃ。」 三太郎:「爺さん、ちょうどええところに。」 かくかくしかじか。 「〜というわけでわっし、狙われとるんや。」 道真:「お前より燃えやすい奴他におるじゃろ?」 三太郎:「琉か?」 道真:「他には?」 三太郎:「花丸は燃えへんし…。」 道真:「お前の懐に何が入っている?」 三太郎:「懐? あ、カードや。」 道真:「1番大切な物を忘れてるんじゃない。」 花丸:「恋人忘れたらいけないお。」 三太郎:「“星”が狙われてるってことは、敵はタロットカードか?」 GM:もちろん、あわよくばおまけも狙っている。 三太郎:おまけ? わっしっておまけ?
GM:それではヒントコーナー。 ユダヤ教の敵は? 道真:キリスト教じゃな。 三太郎:で、タロットも敵やな。 花丸:なんで? GM:タロットカードってのはキリスト教の流れだから。 で、それに対す る裏切り者は? 三太郎:“星”やな。 GM:つまり敵がいて、敵の敵がいて、敵の敵の敵がいるんだよ。 三太郎:う、こんがらがってきた。 道真:“星”の敵はタロットカード、タロットカード=キリスト教、キリス ト教の敵はユダヤ教。 花丸:だから“星”とユダヤ教は味方になるお。 琉:で、キリスト教=景教、ですよね? GM:原始キリスト教とキリスト教は対立している。 で、景教は原始キリ スト教。 琉:おや、そうだったんですか。 GM:さあ、敵が分かったね?
花丸:ところで、この置物、どうやってマナを入れたお? GM:置物は頭から固体を入れられた、って言ってたよね? 三太郎:置物は2つやな。 花丸:2つの玉だお? 潮満玉と潮干玉。 でもなんで気体だお? GM:もともとはマナを入れる壷に入ってたんだけど、べつの容器に入れた から変質して気化した。 割ればそこにマナが広がる。 花丸:ベニヤミンさんが探してるのはマナの壷なら、これをベニヤミンさん に渡せばいいお? 三太郎:しかし婆ちゃんの形見やしな。 花丸:婆ちゃんの形見だから渡したくないお。 道真:持って帰りたいわけじゃないから、これがマナの壷だと納得してもら えばそれでいいじゃろ。 GM:ベニヤミンはマナの壷と、失われた10種族の1つ、ガト族を探してい る。 花丸:なら秦氏がガト族だ、って言えばいいお? 三太郎:系統立てて説明できるか? 花丸:ガト族の人達は自分達の紋章をお墓の形にした。 で、その後日本中 に散らばっていったお。 それが秦氏なんだお。 道真:散らばる際に、マナの壷の中身を分けていったのかもしれんのう。 その中の2つがこの置物じゃ。 花丸:まず秦氏がガト族の子孫だってことを説明するお。 よし、広隆寺に 行くお。 あそこなら秦氏に関する資料があるお。
花丸:「あなたの子孫が何処にいるか分かったお。」 琉:この人の子孫じゃありませんよ。 花丸:遠い同族だお。 三太郎:それ言い出したら日本中みんな同族やけどな。 花丸:「このお墓を造った人達がきっとガト族だお。 その人達の子孫は今 でも日本の各地に住んでるお。 今からその子孫に会いにいくお。」 ベニヤミン/GM: 「行クノハイイデスケド、本当ニソウナンデスカ?」 花丸:「調べてみないと正確には分からないお。 でも、ここから舞鶴まで 歩くよりは近いお。」 一同爆笑。 琉:「ここには入れないんですから、行ける所から行ってみたらどうで す?」 花丸:「子孫に聞けばきっと分かるお。」 ベニヤミン/GM: 「ソウデスネ、行ッテミマショウ。」
一同は広隆寺にやってくる。 花丸:家系図、とかは伝わってないお? GM:家系図? 弓月君からなら。 花丸:その中の直系の子孫に会いにいくお。 GM:この寺の住職だよ。 花丸:「すみません、住職さんにお会いしたいお。」 住職/GM:「はい、何でしょう?」 三太郎:ベニヤミンさんを紹介する。 住職/GM:「それはそれは遠くからよくお越しくださいました。」 花丸:かくかくしかじか。 「〜というわけで秦氏が失われた種族なのかを調べてるお。」 住職/GM:「それは違うのではないでしょうか?」 花丸:「でも秦氏が前方後円墳を造ったお。」 住職/GM:「あれは天皇家のお墓ですから、あの形は天皇家の象徴ではないで しょうか?」 花丸:なら今度は天皇に会いにいかなきゃならないお? ベニヤミン/GM: 「ソウ言エバ日本ノ王ハ、ミカド、ト言イマスネ。 がと、ガ変化シ タモノデスネ。」 三太郎:ああ、御ガト→みかど、か。 花丸:でも天皇は会おうと思って会える人じゃないお。 道真:お前は会おうと思って会ったじゃろうが。 琉:大正天皇には会いましたよね。 三太郎:ほなまた先の天皇に《化け》て会いに行くか? ベニヤミン/GM: 「まなノ壷ノ方ハ分カリマセンカ? 黄金ノ壷ナンデスガ。」 三太郎:中身が何処行ったかは知ってるけどな。 ベニヤミン/GM: 「壷ノ底ニ玉石が填ッテイテ、まなヲ蓄エル様ニナッテイルンデス。」 花丸:壷の底に玉? あ、海幸山幸の壷だお! GM:ではその壷は何処にあるでしょう? 花丸:龍宮だお。 GM:龍に竹冠を付けた字の付く神社を知ってるかな? 花丸:籠? 籠の神社? GM:天橋立の岸に、籠宮って神社がある。 花丸:ああ、天橋立かぁ。 あそこには水江の浦嶋子の伝説があるお。 なん だ、全部繋がったお。 琉:では行ってみますか。
◇籠神社:正式には籠宮。京都府宮津市、天橋立の岸にある社。 日本最古の神社といわれる。 奥の宮は、天真名井神社。 琉:さりげなくここにもマナという言葉が入ってるんですね。
一同は天橋立にやってくる。 GM:籠神社。 ここに敵が待ち伏せていた。 三太郎:お、来たな。 GM:待ち伏せていたんだが、時間の都合でパス。 一同笑。 琉:どんな敵だったんですか? GM:妖怪聖闘士。 三太郎:聖戦士宣言するんやな。 GM:エル(城)サレム(平安)、平安京を目指してやって来た十字軍だ。 10 人ほど現れて聖戦士バーサークして襲ってくる予定だったんだけど。 三太郎:聖戦士がそんなにいたら勝てへんで。 琉:多分通常攻撃以外無効なんでしょうね。
道真:で、籠の神社で話は聞けるのかの? 神官/GM:「ほう、はるばるユダヤの国から来られたんですか。」 花丸:「壷を見たいお。」 神官/GM:「申し訳ありませんが、宝物をお見せできる日は限られているんです。」 花丸:「ご開帳はいつだお?」 神官/GM:「2月11日。 建国記念日です。」 今は3月。 一同笑。 花丸:「来年まで見られないお。」 ベニヤミン/GM: 「1年クライ待チマス。」 琉:ならばうちの店に滞在してもらいましょう。 花丸:その間に日本語、覚えてもらうお。 敷島:私はこっそり宝物庫に《物質透過》で忍び込みます。 一同笑。 敷島:記事にするにもまず現物を見ないと。 花丸:記者根性だお。
翌年2月11日。 一同は再び天橋立にやってくる。 花丸:ご開帳だお。 神官/GM:「これが乙姫が持っていたといわれる壷です。」 花丸:婆ちゃん、これが巻物の示していた宝だお。 ベニヤミン/GM: 「オオ、コレコソまなノ壷デス。」 道真:《魔力感知》してみる。 GM:壷の周囲1mはマナが超濃密になっている。 道真:濃密よりすごいのか? とんでもないのう。 琉:置物の方はどうなんです? GM:置物は割ったら一瞬だけマナが濃密になる。 花丸:なら狸の置物は爺ちゃんに譲るお。 茶飲み友達の爺ちゃんが持つな ら婆ちゃんもきっと喜ぶお。 道真:ありがたく貰っておくとしよう。
GM:さて三太郎、君に声をかけてくる人がいる。 「三太郎さん。」 琉:“星”の涼子さんですね。 三太郎:「うう、久しぶりやな、涼子ちゃん。」 涙がだぁーっ。 GM:マナが濃くなったんで復活できた。 でもここを離れるとまたカード に戻る。 三太郎:そうやろうなぁ。 花丸:今日はデートだお。 三太郎:天橋立周辺を歩くか。 花丸:デートコースにはちょっと寒いお? 三太郎:冬の日本海やしな。 GM:涼子ちゃんは君に寄り添う。 花丸:お熱いお。 ひゅーひゅーだお。 GM:日が暮れる頃、涼子ちゃんは君にキスをして消える。 「三太郎さん、またね。」 三太郎:「ああ、また会おうな、涼子ちゃん…。」 消えていく涼子を三太郎はいつまでも見送り続けたのであった。
狸への遺産 1997/10/18 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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