妖魔夜光リプレイ

埋蔵金を追え!(その1)


キャラクター
  妙見川 三太郎 (みょうけんがわ さんたろう)
   京都の某大学の万年学生
   正体は河童
   好物はもちろんきゅうり
  名月 花丸 (なつき はなまる)
   外見は12,3歳くらいの男の子
   正体は信楽焼の狸
   世話になったお婆ちゃんが遺した定食屋を守っている
  七海 琉 (ななみ りゅう)
   外見は15歳の美少年
   宝石商の女社長 七海 水鈴(ななみ みすず) の家に居候
   いつも填めているダイヤモンドの指輪が本体
  菅原 道真(すがわらのみちざね)
   学問の神と言われる菅原道真の怨霊(実体あり)
   優れた知力を持ち、数々の魔法を知っている
   徳川家康との契約により、平将門の封印のために江戸城の裏鬼門を守護する
  ガー
   夜叉鴉
   光物を奪ってきては巣に貯め込んでいる。


昭和5年。 日本には国際競争力ほとんど無い時代。 そんなときに起きたのが ニューヨークの株式の大暴落。 各国はブロック経済を採用し、日本は貿易が不 可能となった。 GM:史実と違って満州はアメリカの領土になってるんで、満州との貿易も できない。 道真:それでは完全に日本にはなす術無しじゃな。 GM:で、そんなときに明るいんだか暗いんだかよく分からないことが起っ た。 道真:米の豊作じゃな。 GM:そう。 米が空前の大豊作となった。 しかし、植民地となっている朝 鮮や台湾の米も買わないと植民地で暴動がおきてしまう。 そういう わけで米が余ってしょうがない状態。 そんなわけで米の価格が下が ってしまった。 でも農民さん達は税金を納めるためにお金作らない といけない。 そのために安くしてでも米を売る。 そしてますます米 が余って価格が下がっていく。 道真:豊作貧乏か。じゃがもっと酷いことがこの次に来るのじゃろ? GM:そう、史実通りならば昭和10年に凶作になる。 道真:凶作になれば、娘を売ったりだとか、もっと酷いことが起きるのじゃ。 GM:で、現在日本政府は公債を発行して米を買い上げている。 琉:公債なんて発行したらますます悪化するのに。 道真:よけい首絞めておるな。 GM:政府の財政はパンク寸前。 公務員も大量に解雇された。 琉:明るくなる話題がありませんね。
GM:不況の影響は妖怪といえど逃れなれない。 狸親父家康の部下達もリ ストラされている。 でも、彼らは特高警察に再就職できたからまだ ましな方だけど。 琉:特別高等警察? そんな所に就職ですか。 GM:もちろん、道真が逃げたら連れ戻す、という任務もある。 道真:黒服黒眼鏡が特高警察になるんじゃな。 GM:そう、制服に着替えて捕まえにくる。 花丸:わざわざ着替えるお? きっと着替えセット背中に背負ってるお。 GM:さて道真、最近食事が粗末になってる様な気がする。 米は白米だけ ど、おかずの質が落ちている。 道真:家康の所に行って文句を言おう。 花丸:食物の恨みは恐いんだお。 GM:家康の所では会議中。 「どうするか。 金が無い。」 一同笑。 琉:ここはやはり徳河埋蔵金の発掘では? 花丸:自分で埋めたの自分で掘るお? 家康/GM:「徳川埋蔵金は噂だけの見せ金だしな…。」 花丸:デマだったお? GM:政府には徳川埋蔵金がある、と信じさせておけば国民が安心するんで そういう噂を広めた、というわけ。 琉:その結果後に某テレヴィ局が無意味に山掘り返したりするんですね。 GM:そんな金があったらとっくに使ってるよ。 琉:徳川埋蔵金は無しですか。 じゃ、武田の埋蔵金でも探しますか。 家康.GM:「こうなったら天海僧正の埋蔵金に頼るしかないか…。」 道真:天海僧正じゃと? あのくそ坊主か? GM:で、会議の隣では黒眼鏡達が雑談してる。 「最近、給料出たか?」 「先月の分はまだだ。」 「少ない給料とはいえ、払ってもらわないとなぁ。」 琉:侘しい話題ですね。 花丸:これじゃ、爺ちゃん料理にケチなんてつけられないんだお。 黒眼鏡/GM:「ここ辞めても再就職の口無いしなぁ。…おや、これは道真様。」 道真:「給料が少ないのか?」 黒眼鏡/GM:「えぇ、今は6割カットされてるんです。」 花丸:6割? 半分以上カットされてるお? 道真:それでも生きていけるのは今までが多かったんじゃないのか? 黒眼鏡/GM:「最近は稗や粟しか食べられません。」 花丸:お米豊作なのに? ガー:米の値段は下がってるんだろ? 道真:それ以上に給料が下がっておるんじゃろ。 花丸:じゃぁ爺ちゃん、お米食べられるんだから文句言っちゃいけないんだ お。 GM:で、庶民が米食べずに粟や稗食べる様になったからますます米が余っ てる。 花丸:悪循環なんだお。 黒眼鏡/GM:「それでも貰ってるだけ私達はましですけどね。」 道真:「うむ…。」 GM:あ、そうそう、ガー君はいつでも好きなときに出てきていいよ。 気 が向いたらやってきて飽きたら帰っていく。 そういうタイプのキャ ラクターだから。 ガー:じゃ、今出てきてもいいのか? 琉:『話は全て聞かせてもらった。』って? 一同笑。 ガー:それは何か違うぞ。 GM:なんだったら京都に突然現れてもいいぞ。 ガー:じゃ、道真の所に現れよう。 「ガー。」 道真:「なんじゃ、ガーか。」 ガー:「腹減った。 お、こんなところに。」 パクッ。 花丸:ただでさえ少ないおかずなのに盗られちゃったお。 道真:そんなことをする人間には…。 ガー:オレは鴉だ。 ガー。 道真:《痛み》じゃ。 ガー:「痛てぇ! ガー」 花丸:食べ物の恨みは恐いんだお。
GM:さて琉、七海宝石店ではお嬢様がため息ついている。 店は閑古鳥が 鳴いている。 ガー:ガー。 一同笑。 琉:「お客様、いらっしゃいませんね。」 水鈴/GM:「そうね。 本店だけ残して京都の支店は全部閉鎖するしかないわね。」 従業員だった人達のほとんどは 「長い間お世話になりました。」 と解雇されて出ていった。 花丸:ああ、可愛そうなんだお。 GM:かつてはあれほどいた店員さん達がリストラされて閑散としてる。 花丸:お客さん来ないなら倉庫番しかすることないんお。 ガー:押すだけだな。 GM:みんな解雇したんでお嬢さんがカウンターに立っている。 花丸:やっぱり綺麗どころが表に立つだお。 琉:ご主人様は<美人>ですから。 必要とあれば私の《美化》の妖術で <人外の美形>にまでブーストが可能です。 花丸:ほとんど妖怪なんだお。 年も全然とらないし。 琉:「なんとかしないとまずいですね。」 水鈴/GM:「でもま、うちは借金もないし、まだまだ大丈夫だけどね。」 琉:どっちかというと貸してる方でしょうね。 水鈴/GM:「そうそう、地下の倉庫の警備は強化しておいてね。」 花丸:きっと治安悪くなってるお。 GM:七海宝石店では今は宝石を売りにくる人ばっかり。 琉:今なら貴重な品が安く手に入りそうですね。 花丸:売れたらすごいお金になるんだお。 GM:買い手がいればね。 琉:この不況さえ乗りきればさらに店は大きくなりますね。 水鈴/GM:「この調子なら倉庫拡張する必要があるわね。」 琉:「さらに拡張するんですか? 今でも迷路になっているのに。」 水鈴/GM:「とりあえず地下5階を造りましょう。」 花丸:戦争になっても防空壕になるんお。 道真:地下10階まで造ってわしがそこに居座る、というのはどうじゃ? 琉:アミュレット持って立てこもるんですね。 道真:しかしとんでもない倉庫じゃな。 埋蔵金発掘、と称して七海宝石店 の倉庫襲えばいいんじゃないか? GM:それは駄目。 今は宝石は売れない。 花丸:金じゃないと駄目なんお? 道真:日本を相手に売る必要は無いじゃろ? イギリス辺りの金持ちにでも 売りつければ…。 GM:昭和5年、1930年といえば世界中で大恐慌なんだよ。 道真:でもあるところにあるじゃろ? GM:それでも宝石なんて贅沢品は後回しだよ。 ちなみに日本の財政が傾 いたのは軍艦大量に造ってしまったのでその維持費がかかるせい。 第1次世界大戦で泡銭ができたんで大量に造った。 が、軍艦というの 製造費よりも維持費の方が高い。 「琉、どうせ暇だから遊びに行ってもいいわよ。 お小遣いは出せな いけど。」 道真:以前ならすごい金額の小切手を貰っておったのに。 琉:でもそれほど使ってませんでしたよ。 道真:貸し切り列車チャーターするのがそれほど、かい。 琉:何処も行く所ありませんし、指輪に戻ってましょう。
GM:さて花丸の食堂に移ろう。 花丸:食堂は三太郎兄ちゃんに任せてるお。 《他者変形》で兄ちゃんには おいらのふりして貰ってるんお。 GM:食堂に鶴の岬さんがやってくる。 三太郎:「いらっしゃい。」 岬/GM:「お願い、何か食べさせて。」 花丸:爺ちゃんが魔法かけてくれた鍋で作ったふろふき大根があるんだお。 三太郎:「ふろふき大根、食うか?」 岬/GM:「いつもごめんね。 ここ1年給料もらってないのよ。」 三太郎:「そらきっついな。 どや、わっしと一緒にノートのコピー売りのバ イトするか?」 GM:駄目。 コピーも売れないよ。 学生が金持ってないんだから。 今ま で買ってた学生達が逆に売る方になっている。 三太郎:客が減ったのに商売敵が増えたな。 花丸:胡瓜畑の番人でもするお? 三太郎:それかて雇ってくれへんやろ。 GM:番人雇うより盗まれた方が安いから。 ガー:なら盗み放題? 三太郎:そやな…。 花丸:盗んじゃ駄目だお。
GM:花丸は食堂の土地貸してもらってる業者の所にいる。 「花丸さん、あの土地なんですが、借地料払ってもらえますか?」 花丸:「払いますから、もうしばらく貸して欲しいお。」 GM:花丸はお婆さんが遺してくれた財産を少しづつ削りながら払ってる。 そこそこの財産はあるのでまだしばらくはもつ。 花丸:頑張って食堂維持するお。 GM:今はまだ食堂との収支でなんとかなる。 「あの土地は学生用のアパートにするつもりやったんだが…今のご時 世じゃ建てても入ってくれる学生さんがおませんからねぇ。 借地 料払ってくれてる間はお貸しします。」 花丸:「ちゃんと毎月払ってるお?」 業者/GM:「ええ、ですから、払えん様になったら明け渡してや?」 花丸:「払える様に頑張るお。」 業者/GM:「悪く思わんといてや。 こっちも商売やからな。」
花丸:正直なところ、あとどれくらい持ちそうだお? GM:5年か10年ってところ。 琉:5年後の大恐慌のときがピンチですね。 花丸:今のうちになんとかするお。 GM:でも最近は正規のお客さんよりも、岬さんみたいにたかりにくる方が 多い。 花丸:「鶴の姉ちゃん、その辺に行き倒れた鳥さんがいたらつれてきて欲し いんお。 供養させてもらうお。」 岬/GM:「食べるのね…。」 花丸:「食べてあげるのも供養なんだお。」 岬/GM:「最近鳥達を捕っていく連中が多いのよ。」 子供が鳥捕まえて小遣い稼ぎしてる。 花丸:それで稼げるお? 三太郎:やったらあかんで。 岬はん敵にまわす。 GM:そういうわけでガーも飛んでると子供達にパチンコで狙われる。 ガー:そうか、鴉も例外じゃないんだな。 花丸:鴉って食べられるお? GM:人間、何でも食べられるものだよ。 ひょっとしたら道真の所のおか ずに鴉が入ってたかも。 道真:するとさっき食べたのは? 花丸:共食いだお? GM:大丈夫。 鴉は共食いするから。 ガー:食膳に乗ってしまったのを食べるのは気にしない。 花丸:仲間の鳥が落されるのを助けないお? ガー:そんなこと考えない。 落されたら横からかっ拐って食う。 花丸:三太郎兄ちゃんは魚捕れるお? 三太郎:日々捕ってると思うで。 胡瓜と魚と。 花丸:胡瓜は泥棒だお。 琉:盗ってくるのと捕ってくるのと、ですね。
GM:現在の状況は分かってもらえたかな? 花丸:悲惨なんだお。 GM:さらに今は2月。 でも燃料が無い。 花丸:山へ行って薪採ってくるお。 GM:そんなの皆がやってしまって落ちてないよ。 花丸:寒いお。 でも爺様の鍋のお陰で燃料無しでも料理はできるんだお。 GM:道真の所では道真の部屋だけは暖房が効いている。 花丸:流石に優遇されてるお。 琉:出ていかれては大変ですからね。 道真:最近はよそに行く理由が無いのでずっと大人しくしてるのじゃ。 黒 眼鏡に声をかけよう。 「そっちは寒いじゃろ。 こっちの部屋に入ってこい。 暖まれ。」 黒眼鏡/GM:「どうもありがとうございます。」
GM:さて、ある日、花丸の所に客がやってくる。 三太郎:今はわっしが花丸に化けてるで。 GM:やってきたのは女の子。 「すみません、こちらに花丸、という方はいらっしゃいますか?」 三太郎:「花丸? ああ、わっしや。」 ガー:口調が同じだぞ。 女の子/GM:「私、雷昌子、と申します。 木田の妹です。」 花丸:木田さんって、あの家康さんの実験で身体改造に成功した人だお? 昌子/GM:「あなた達の力を借りたいんです。 本当なら兄が来るんですけど、 兄は今失業中なもので。」 三太郎:「あの人が?」 琉:身体改造されて高い能力を得たのに失業ですか? 道真:有能過ぎる人間は疎まれるからの。 これがチャンスだとばかりに上 司が首を切ったんじゃろう。 琉:ならば今のうちに彼を雇える様に手配しましょう。 有能な人材は確 保しておかないと。 昌子/GM:「私も兄と同じく強化実験には成功しています。」 三太郎:「ほなわっしらの正体は知っとるんやな。」 昌子/GM:「ええ。」 三太郎:「まぁ、上がってや。」 ところで晶子ちゃんって、綺麗? 花丸:浮気はいけないんだお。 涼子ちゃんに言いつけるお。 琉:2月なら11日に“星”の涼子さんと1年1回のデートしたばかりでは? 三太郎:やっぱりわっしは涼子ちゃんが一番やな。 昌子/GM:「家康さんからの手紙です。」 『わしのブレインであった天海僧正の埋蔵金を探して欲しい。』 道真:天海僧正じゃと? こやつも妖怪化してそうじゃな。 昌子/GM:「こちらの巻物が手がかりだそうです。」 三太郎:「巻物?」 くるくるくる。 花丸:宝の地図だお? GM:巻物には3行の文が書かれれる。 花丸:長い巻物に3行だけなんお? GM:掛け軸みたいに縦に書いてあるんだよ。 文字の他には山水画が描か れている。 で、文字は…。 『白き牛は山に死を以て奉ず 風の釜は子に楽を以て奉ず 紙の像は後に蘭を以て奉ず 輝雲』 昌子/GM:「この巻物が埋蔵金の隠し場所を示しているそうなんです。」 三太郎:「これが宝の隠し場所の絵か? ほなこの絵と同じ場所を見つけたら ええんやな?」 昌子/GM:「この絵見ただけで何処の絵か分かるんですか? 花丸さん、すごい んですね。」 花丸:おいらの姿であまり変なこと言わないで欲しいお。 GM:ぱっと見特に特徴のある山じゃないよ。 琉:さぁ、山のデータ集めてパターンマッチングです。 GM:山の絵だけなんで、どの山なのかは分からない。 三太郎:「まだ分からん。 とにかく、この絵と一致する山を見つけたらええ んやろ?」 昌子/GM:「兄が申していたのですけど、道真さんには内密にお願いしたいんです。」 三太郎:「ま、できるだけ話さん様にするで。 わっしらではどうしてもあかん、 というときには頼るということで。」 琉:それは頼る、と言ってるのに等しいですね。 昌子/GM:「私はどっちでもいいんですけどね、兄は嫌がると思います。」
GM:ガー、君が飛んでいると、地上にキラキラするものがある。 ガー:取りに行く。 ひゅー。 急降下。 GM:場所は工事現場。 木田さんが鏡持っている。 ガー:奪う。 木田/GM:「あぁ、この鏡ならやるぞ。」 ガー:「ガー?」 では巣にもって帰る。 木田/GM:「君に頼みがあるんだ。」 ガー:「ガー?」 木田/GM:「京都に行って、花丸君達を手伝って欲しいんだ。 この鳥肉あげる から。」 一同笑。 花丸:鳥肉? また鴉だお? ガー:パクッ。 琉:食べてしまいましたね。 これで仕事受けるしかありません。 木田/GM:「飛びながら食べてくれ。」 袋に入れて首にかけてくれる。 花丸:お弁当だお。 木田/GM:「それじゃ、頼むよ。 中に手紙も入ってるから。」 ガー:「ガー。」
ガー:行く前に道真の所に寄っていく。」 「ちょっと京都まで行って来る。」 一同笑。 ガー:道真には報せるな、と言われなかったからな。 琉:普段なら言われても3歩で忘れるのに。 道真:「そうか、では行こうか。」 黒眼鏡/GM:「道真様、何なさるんですか。」 道真:《瞬間移動》じゃ。 GM:跳ぼうとすると黒眼鏡達に押さえられる。 《瞬間移動》は重量がか かると跳べない。 一同笑。 花丸:いつも跳ばれるんで黒眼鏡さん達も対応に慣れてきたお。 道真:仕方がない、今は諦めよう。 隙を見つけて跳ぶぞ。 ガー:オレが京都着くまでに先に跳んでそうだな。 三太郎:ありがちやな。 ガー:「ガー。 それじゃ。」 《高速飛行》2レヴェルだから時速86kmで飛べる。 GM:なら京都5時間くらい。 花丸:朝出たら夕方には着くんだお。 三太郎:この頃はまだ新幹線無いから、列車より早いな。 GM:弾丸列車は今造ってるところ。 経済効果を期待して公債発行して造 ってる。 琉:大砲に列車入れて飛ばすんですね。 道真:違うじゃろ。 三太郎:わっしも《高速泳法》とりたいな。 花丸:でも陸に上がってからが大変なんだお。 三太郎:京都からなら日本海が近いんやけど、そうすると東京にはぐるっと回 らなあかん。
昌子/GM:「花丸さん、一緒に頑張りましょうね。」 三太郎:このまま花丸のふりしてた方が面白いかもしれへんな。 花丸:「ただいま、だお。」 三太郎:「お帰り。」 昌子/GM:「あれ? 花丸さんが2人。」 三太郎:「実はわっしら双子やってん。」 花丸:「何莫迦言ってるお。」 《他者変形》解くお。 三太郎:「初めまして、わっしが三太郎や。」 一同笑。 昌子/GM:「本物の方が可愛いわね。」 花丸:「いらっしゃい、だお。」 GM:昌子さんから見ても花丸は子供だな。 昌子さんは15才。 花丸:おいら、外見は13才なんだお。 でも実年齢なら昌子お姉ちゃんより 上なんお。 琉:実年齢でも上かもしれませんよ。 GM:強化人は実年齢も見かけと同じだよ。 花丸:「宝探しだお? なら道真の爺ちゃんに連絡するお。」 三太郎:「いや、今回は爺さんに連絡したらあかんねん。」 昌子/GM:「兄から道真さんには内緒で、と頼まれてるんです。」 花丸:「できるだけ話さない様にするお。 おいら達じゃどうしても駄目、 というときには頼るということで。」 GM:その頃、表の雨戸をつつく音がする。 ガー:「ガーガー。」 花丸:「久しぶりなんだお。 どうしたんだお?」 ガー:「あれ? 何だっけ?」 三太郎:「首に何下げてるんや?」 ガー:「鳥肉だ。」 三太郎:「持ってきてくれたんか。 ありがとう。」 花丸:「明日のご飯にするお。」 ガー:「これはオレのだ。」 花丸:「で、何しに来たお?」 ガー:「手伝ってくれ、と言われてきた。」 花丸:「食堂手伝ってくれるお?」 昌子/GM:「兄が宝探し手伝ってくれる様に頼んだんです。」 三太郎:「そうか。 ほな、これが手がかりや。」 ガー:「ガー? …グゥー。」 花丸:寝てしまったお。
昌子/GM:「そうそう、三太さん宛てに手紙を預かってるんです。」 三太郎:サンタさん宛ての手紙? 花丸:いい子にしてたら24日にプレゼントあげるお。 『話があるので来て欲しい。 地仁』 三太郎:地仁? 比叡山の護りしてる一眼一足の爺さんやな。
三太郎:「なんや?」 地仁/GM:「最近、狙われておるじゃろ?」 三太郎:「あぁ、ときどき思い出した様にお客さんがやってくるで。」 地仁/GM:「拙僧の占いによれば狙われてるのはお主ではない。」 三太郎:「それは道真はんにも指摘されたで。 この“星”のカードが狙われ てるんや。」 地仁/GM:「そのカード、手放した方が良いぞ。」 三太郎:「それは嫌や。」 地仁/GM:「それを持っている限りいつまでも狙われ続けるぞ。」 三太郎:「それを全部被ってこそ男や。」 花丸:「おお、言ったお。 格好いいお。」 地仁/GM:「焼いた方がいいぞ。」 花丸:「焼いたら涼子ちゃんに会えなくなるお。」 三太郎:50年もしたら復活するけどな。 花丸:今から50年後というと昭和55年だお? 平和な時代なんだお。 三太郎:未来が分かったらその方がええやろ、と思わんでもないな。 GM:地仁は未来を見通してるふしがあるんだけどね。 三太郎:でもそのことは言わのやろ? 「その方がええのかもしれんけど、これはわっしの男としてのしがら みやからな。」
GM:道真、君には<記憶力>があったよね? 道真:1レヴェルじゃがな。 GM:すると思い出したくないんだけど、思い出してしまったことがある。 例の河童と狸の像、加茂の家にはまだ他にも並んでいた様な気がする。 琉:亡霊の像とか鴉の像とか指輪の像とか。 一同笑。 GM:なわけないだろ。 琉:でも河童と狸は偶然にもありましたからね。 ガー:指輪の像って、どんなんだ? GM:麒麟なんかの幻獣関連が十数体並んでいた様な気がする。 道真:む…。
GM:琉に電話がかかってくる。 「琉、雷昌子、という女性の方からよ。 学生食堂に来て欲しいそうよ。」 琉:「雷昌子さん、ですか?」 花丸:女の人の呼び出しなら行かないといけないお。 琉:石である私に性別なんて関係ありませんよ。 三太郎:お嬢様以外は関係無いんやな。
GM:道真の方には家康から電話が入る。 「研究の進捗が良くなくてな、すまぬがもう少し裏鬼門を護っていて 欲しい。」 花丸:爺ちゃん、怒るんだお。 三太郎:相手が下手に出てきたときは強気に交換条件を要求するんや。 家康/GM:「将門が復活すると貴殿も困るじゃろ?」 三太郎:流石狸親父。 そう簡単にはいかんか。 家康/GM:「外的要因があってのう。 すまぬがあきらめて貰えぬか。」 道真:「外的要因か。 この景気では金が足りないのは仕方がないがの。」 家康/GM:「流石道真殿。 知っておられたか。」 道真:「誰でも分かるぞ。 黒眼鏡達は給料6割カットじゃそうじゃな?」 家康/GM:「地方では給料全額未払いという者もおる。 まだましな方じゃ。」 花丸:岬姉ちゃん給料貰ってないんだお。 GM:岬さんは弟の健君から仕送してもらってる。 「今の時期にまともに給料貰えるのは軍人くらいじゃな。」 琉:なら汐は大丈夫ですね。 道真:健は相当出世しておるんじゃろうな。 GM:健は空母の艦長。 三太郎:出世したもんやな。 瑛ちゃんは? 花丸:健兄ちゃんと瑛姉ちゃん、結婚したんだお? GM:舞鶴に住んでるよ。 もうすぐ女性初の警視総監になる。 三太郎:こっちもえらい出世やな。
琉:「これが埋蔵金を示す巻物ですか?」 花丸:この中では琉兄ちゃんが一番賢そうなんだお。 琉:<知力>なら道真さん以外は似たり寄ったりじゃないですか。 GM:<知力>で振ってみて。 琉:-3成功です。 GM:絵を良く見ると、山に横穴がある様に見える。 三太郎:ダンジョンやな。 花丸:ダンジョン入ったら勇者になるんだお。 でも鎧が重くて動けなくな るんだお。 GM:小さい物が見える人はいる? ガー:《望遠視覚》ならあるがこれは違うな。 琉:<鋭敏視覚>持ってますけど? GM:では<視覚>ロール。 琉:-8成功です。 GM:巻物の隅っこに小さい字が書いてある。 『3枚の地図を重ねよ。』 花丸:この巻物が1枚目だお? GM:これは地図じゃないよ。 琉:ですから、今回のセッションで1枚目の地図を見つけて、次回、次々 回で2枚目、3枚目を見つけるんですよ。 一同爆笑。 花丸:で、4回目にそれを合わせた所へ行くお。 三太郎:今日は1枚目で終わりか? GM:さぁ? 時間で切るからどこまで行くかは。 花丸:さぁ、今日は頑張って1枚目を見つけるお。 GM:いや、1枚だけだと後がきついんだけど。 花丸:「それじゃ、出発するお。」 琉:「まだ行く場所決まってませんよ。」 一同笑。 三太郎:「まずこの3行なや。」 『白き牛は山に死を以て奉ず 風の釜は子に楽を以て奉ず 紙の像は後に蘭を以て奉ず 輝雲』 花丸:「輝雲って誰だお?」 琉:「それは図書館に行って調べましょう。」 <絵画>を持ってるんですけど、この絵がいつの時代に描かれた物 か、分かります? -4成功ですけど? GM:江戸の初期だね。 1600年代前半。 三太郎:天海僧正が描いたんやったらその頃やろうな。 花丸:「『白い牛は山に死を以て奉ず』って、牛殺して山に埋めたお?」 三太郎:「白い牛って珍しいんとちゃうか?」 GM:白い牛は神獣扱い。 花丸:たしか天神さんにお祭りされてなかったお? 道真:そういえば天満宮にあったのう。 花丸:巻物に話しかけるお。 「今日は。」 巻物/GM:「何ジャ?」 花丸:「あなたに描かれてることは必要になったんだお。 あなたを描いた のは誰だお?」 巻物/GM:「僧侶ジャ。」 花丸:「天海さんだお?」 巻物/GM:「ソウ呼バレテオッタ。」 三太郎:直筆なんやな。 花丸:「何処で描かれたお?」 巻物/GM:「部屋ノ中。」 花丸:「何処の部屋か分からないお? 襖とか開けなかったお?」 巻物/GM:「分カラン。」 花丸:「描いてる最中に誰か来なかったお?」 巻物/GM:「小坊主ガ食事ヲ運ンデ来タ。」 花丸:「同時に何か他の物を描いてなかったお?」 巻物/GM:「分カラン。」 花丸:「描いてある内容について何か知らないお?」 巻物/GM:「牛ガ18頭、トカ言ッテオッタ。」 花丸:「18頭?」 巻物/GM:「肖像画ハ“紙ノ像”ニスルカ、トモ言ッテオッタ。」 花丸:「紙の像って肖像画のことなんだお。 どうもありがとうだお。」 ガー:牛が18頭か。 食いでがあるな。 琉:鴉が牛襲って食べるんですか? 道真:18なんて数の概念があるのか? 花丸:1つ2つたくさんだお。 ガー:<知力>は一応10あるぞ。 HTTのケオヅと一緒にしないでくれ。 道真:そうか、ケオヅは1つ2つたくさんなのか。 GM:幸運のペンダント、出そうか? <知力>が-5になる代りに<幸運> になる。 道真:それは代償が大き過ぎるぞ。 GM:なら《超幸運》。 花丸:「お寺も山と言うお。 釜ってご飯の釜だお?」 三太郎:「釜といえば、石川五衛門もその時代やな。」 GM:<知力>で振ってみて。 三太郎:1差で失敗や。 GM:それくらいなら分かってもいいだろう。 『風の釜』とは風呂釜のこ とじゃないかと思う。 三太郎:確に風呂は楽やな。 GM:その当時、風呂なんて高級な物だ。 花丸:神様の牛に風呂釜。 贅沢品ばかりなんだお。 ガー:肖像画も贅沢品だよな。 そういや、南蛮の国で蘭ってあったよな? 花丸:オランダ? GM:何故ガーがそんなこと知っている? がー:うっ。 知ってるわけない。 GM:では蘭といえば花としか分からない。 琉:「書いてある文字について漢和辞典で調べてみましょう。」 花丸:「漢和辞典なんて置いてないお。」 琉:「辞書くらい置いてないんですか? 学生でしょ?」 三太郎:「国語辞典やったら置いてるんやけどな。」
翌日。 道真:早起きするぞ。 黒眼鏡/GM:「道真様、お早うございます。」 花丸:ああ、見つかったお。 道真:トイレで自分そっくりの《幻覚》を作って、《独立幻覚》でいつもの 場所に行って座る様にプログラムするぞ。 琉:《独立幻覚》はプログラム通りの行動しかできないんですよね。 花丸:話しかけられるとばれるお? 琉:ルナルのシャストアスペシャルの《知的幻覚》なら自分で判断するん ですけど。 GM:(コロコロ) 黒眼鏡は《幻覚》だって気付いたよ。 道真:ならば仕方がない。 速攻で《瞬間移動》じゃ。 一同笑。 琉:結局いつもと同じですか。 GM:黒眼鏡は<敏捷度>判定にクリティカル成功だ。 花丸:飛び付かれたお。 琉:流石に鍛えられてますね。 花丸:今までさんざん逃げられたんだお。 道真:54kgまでなら一緒に連れて跳べるぞ。 GM:黒眼鏡の体重は60kgくらい。 三太郎:飛び付かれたら跳べないんやな。 道真:むぅ、今の食糧事情でそんなに体重あるのか? 琉:足りなければ服に重り入れるだけのことです。 黒眼鏡/GM:「ふぅ、危ない危ない。 道真様、席に戻ってください。」 道真:やむを得ぬ。 作戦練り直しじゃ。 GM:なんせ逃がしたらまた減俸だからね。 黒眼鏡も必死。 琉:じゃ、今までさんざん逃げた結果が6割カットですか? GM:政府としては、できるだけ出費を押さえたいんで何か理由を付けては カットされるんだよ。 道真:うーむ…。 《集団囁き》で黒眼鏡達の頭の中に『誰か来たぞ』と囁 いてみるか。 一瞬でも注意が逸れたら跳べるじゃろう。 GM:(コロコロ) それは逸された。 道真:では《瞬間移動》じゃ。 黒眼鏡/GM:「ああ、道真様!」 琉:これでまた減俸ですね。 黒眼鏡/GM:「生活が…。」 道真:上に報告するから減らされるのじゃ。 黙っておれば気付かれんじゃ ろ? GM:護りのバランスが崩れるからすぐ分かるよ。 「おい、封印が解けそうだぞ。 すぐに強化しろ!」 ガー:危ないな。
花丸:おいら、店あるから離れられないお。 GM:食堂にはひもじい学生さん達がやってくる。 花丸:「おいらは店番してるお。」 三太郎:「ほなわっしは大学の図書館行ってくる。」 昌子/GM:「お早うございます。」 道真:そこに現れるぞ。 花丸:「ああ、爺ちゃん久しぶりなんだお。 ごめん、今は爺ちゃんの好物 の羊羮は無いんだお。」 道真:「ガーに聞いたが、何かしておるのじゃろ?」 ガー:京都に行く、としか言ってないが。 花丸:「宝探ししてるお。」 道真:「ふむ…。 白き牛といえば神の使いじゃな。」 花丸:「牛は18頭いたそうだお。」 道真:何か技能は使えんかの。 <歴史>21、<文学>18、<神秘学>19じゃ。 GM:20を目標に振ってみて。 道真:-10成功じゃ。 GM:戦国時代の刀鍛冶、そろり新左衛門のことを思い出した。 そろり新 左衛門は18頭の白い牛の胸の革で刀の鞘を作ったそうだ。 珍重され ている白い牛を18頭も屠るなんて離れ業をやってのけたといえば彼く らい。 道真:どんな刀を作ったのじゃ? GM:“郷義弘(ごうのよしひろ)”という刀。 花丸:胸の革以外の部分はどうしたお? GM:そりゃ、他のことに使ったんでしょう。 花丸:その刀は今何処にあるお? 三太郎:それは図書館で調べたらええやろ。 道真:では行くとしよう。 GM:道真が行ってしばらくすると食堂に黒眼鏡がやってくる。 「こちらに道真殿はいらっしゃいますか?」 花丸:「さっき何処かへ行ったお。」 黒眼鏡/GM:「そうですか。」 「おい、手分けして探すぞ。」 花丸:「頑張るのだお。」 三太郎:花丸、お前狸やのう。 花丸:狸だお。
図書館。 GM:入っていくと、図書館の司書が道真の顔を見て手配書と見比べてるよ。 琉:もう手配書が来てるんですね。 GM:司書は電話かけようとしている。 道真:電話の付近に《沈黙》じゃ。 一同爆笑。 琉:なんて強引な。 道真:これでゆっくり調べられるの。 三太郎:そろり新左衛門について調べる。 GM:堺の町衆だ。 三太郎:刀については何か分かる? GM:郷義弘は明知光秀のために作られた刀だ。 本能寺の変直前に作られ たらしい。 道真:「光秀か。」 三太郎:「風呂釜、いうたら石川五衛門やと思うねん。」 道真:「2人とも豊臣秀吉に敵対した人物じゃの。 すると最後は柴田勝家か の?」 三太郎:「狸親父その人がおるで。」 道真:「家康は秀吉の死後じゃからの。」 誰か秀吉に逆らった人間に思い当たりはないかの? GM:そんなのいっぱいいるよ。 千利久とか。 道真:その中で肖像画を残すほどの人物。 GM:だからいっぱいいるよ。 三太郎:輝雲、という人物について調べる。 昌子/GM:「三太のお兄ちゃん、輝雲って人の肖像画、載ってます。」 三太郎:「お手柄や。」 昌子/GM:「岸和田の本願寺に納められていて、慶兆10年に描かれたそうです。」 江戸時代初期だね。 描いたのは蘭叟という僧侶。 三太郎:「それが蘭、か。 で輝雲って、何した人か書いてないか?」 昌子/GM:「出家したお侍さんみたいです。 輝雲、ってのは戒名で、正しくは 風罐院殿輝雲道e大禅定門というそうです。」 三太郎:「お武家さんやった頃の名前は?」 昌子/GM:「それが分からないんです。 海雲寺、というところに位牌が納めら れているそうです。」 三太郎:「ほな、そこへ行ってみましょか。」
GM:見たところ普通の寺だよ。 三太郎:さて寺の人には何て言うたらええんやろ? 昌子/GM:「すみません、輝雲、という人の位牌を見せて欲しいんですけど。」 三太郎:ストレートやな。 僧侶/GM:「輝雲さんですか? どうぞお入りください。」 三太郎:「お邪魔します。」 僧侶/GM:「これが奇妙な位牌でしてね。」 三太郎:髪の毛が伸びるとか? ガー:朝になると裏向いてるとか? 僧侶/GM:「年は慶兆4年、と書いてあるけど、月が書いてないんです。」 三太郎:「普通は書くもんなんですか?」 僧侶/GM:「ええ。 髪を下ろしたお武家さんという話なんですが。」 三太郎:「お武家さんやったときの名前は分かりはります?」 僧侶/GM:「それは分かりません。 結構な額の金子を置いていかれたそうです が。」 三太郎:ええ家の人やったんやな。 僧侶/GM:「ひょっとしてあの人の生存説を調べてらっしゃるんですか?」 琉:「あの人?」 僧侶/GM:「輝雲さんの名前の中にあの人の名前が隠れていますでしょう?」 琉:風罐院殿輝雲道e大禅定門…光秀、ですか。 花丸:光秀が生きていたお? GM:光秀は山崎の合戦の後、小栗栖、比叡山、妙心寺、堺と行った、って とこまでは追えるんだけど、その後が分からない。
道真:さて、東京に戻るとするかの。 その前に《魔法の目》を作って置い ていこう。 花丸:ガーの頭にでも付けたら色々見えるお。 道真:しかし視界が安定しなさそうじゃな。 琉に預けておこう。 直径5cm ほどの玉じゃ。 花丸:その目って見えるお? 道真:見える。 《透明な目》なら見えないのじゃが。 こっちは維持費がか かる。 「わしに見せたい物があればこの目に見せてくれ。」 それでは《瞬間移動》じゃ。 GM:東京の道真亭では黒眼鏡達の雰囲気が暗い。 「これで給料6割5分カットだな…。」 「妻と娘と、生活していけるんだろうか…。」 花丸:大変なんだお。
翌朝。 昌子/GM:「お早うございます。」 三太郎:「花丸、今日は代らんか? わっし、頭脳労働には向かんねん。」 花丸:「なら交代するお?」 三太郎兄ちゃんに《化け》て、兄ちゃんはおいらの姿に《他者変形》 だお。 どろん。
光秀の足跡を追って図書館に向かった一行は、光秀の生存説を調べ、その結果 光秀は輝雲として生き延びていて、そしてさらに天海僧正に成った、という説を 発見する。 琉:天海僧正が光秀? またとんでもない説を。 花丸:光秀の足跡を追うお。 GM:何処へ行くね? 花丸:比叡山だお。 琉:比叡山なら一眼一足の地仁さんを訪ねてみましょう。
地仁/GM:「おや、また来たのか?」 花丸:「比叡山のこと、教えて欲しいお。 お爺さんはいつからここにいる お?」 地仁/GM:「千年ほどじゃな。」 花丸:「ここに明知光秀が来たときのこと、知ってるお? 本能寺の後逃げて きたらしいんだお。」 地仁/GM:「光秀といえば、山麓の松禅院によく来ておったの。 逃げたときに匿 われたとすればそこじゃないかのう。」 花丸:「どうもありがとうだお。 こんど来るときはお土産持ってくるお。」 地仁/GM:「酒はほどほどにするんじゃぞ。」 花丸:ギクッ。 「なんで知ってるお? でもおいら、飲まないと生きていけないお。」 地仁/GM:「ほどほどに、な。」
花丸:松禅院には誰が住んでるお? GM:そりゃ、お坊さんがいるよ。 花丸:「おいら達、明知光秀について調べてるんだお。」 僧侶/GM:「そうですか。 光秀さんは生前、この寺にいろいろ寄進してくださ ったそうです。」 花丸:「どんな物を寄進したお?」 僧侶/GM:「一番重要な物といえば光秀さんが愛用していた刀、郷義弘でしょう な。」 花丸:「郷義弘がここにあるんだお?」 僧侶/GM:「ええ。 死後ここに奉納する様に、という遺言があったそうです。」 花丸:「人目見せてもらえないお?」 僧侶/GM:「ええ、かまいませんが。」 刀がガラスケースの中に展示されている。 花丸:ああ、刀に話しかけてみたいお。 GM:僧侶もここにいるんだからね。 ガー:刀に話しかける。 刀フェチだな。 花丸:「この刀が牛を18頭殺して作った刀だお?」 僧侶/GM:「そうですよ。」 花丸:「他に光秀さんが何かを奉じた場所は知らないお?」 僧侶/GM:「妙心寺さんに風呂釜を寄進されたそうです。 明知風呂、と呼ばれ て今でも使われています。」 花丸:「まだ使えるんだお? 長持ちだお。」 僧侶/GM:「1度行かれてみてはいかがです? 妙心寺さんでは一般の方にお風呂 を解放されているそうです。」 花丸:「入らせてもらえるお? なら行ってみるお。」 琉:これで3つとも分かりましたね。 松禅院の『白き牛』。 妙心寺の 『風の釜』。 岸和田本願寺の『紙の像』。
花丸:妙心寺ってここから遠いお? GM:ちょっと距離あるね。 花丸:「なら明日行ってみるお。 あ、明日は三太郎兄ちゃんの番だお。」 昌子/GM:「代りの人連れてきましょうか?」 花丸:「料理は作っておくから、出すだけでいいんお。 綺麗なお姉さんな らきっと学生さんの食も進むんだお。」 GM:今の時期、学生の財布の紐は固いよ。 道真:花丸よりも昌子さん知り合いの方が、ツケが効かん分金の回収がうま く行くかもしれん。 三太郎:そうすると学生が飢えて死ぬ。 道真:1日くらいなら大丈夫じゃろ。 琉:でも3日もすれば店の前に行き倒れの学生が累々と。
GM:翌朝。 昌子さんは身代わりを1人連れてきてる。 「この娘が代りに働いてくれます。」 花丸:「それじゃ、お願いするお。」 妙心寺に出発するお。 移動は自転車だお。 GM:道は舗装してない。 で、安物の自転車はタイヤにゴムが入っていない。 花丸:お尻が痛そうだお。 琉:痛そうですね。 「ガーさん、運んでください。」 ガー:「ガー。」 花丸:「あ、いいんだお。」 光物なら頼まなくても運んでいってくれるんお。
妙心寺にやってきた一行。 花丸:「風呂釜を見せて欲しいお。」 僧侶/GM:「は? 御入浴ですか?」 花丸:「そうだお。」 僧侶/GM:「ではどうぞ。 今日は男風呂の日です。」 花丸:日によって分てるんだお? 道真:男ばっかり集まっているのに、今日は女風呂の日です、と言われたら 悲しいのう。 僧侶/GM:「こちらが浴室です。 鐘が鳴ったら出てきてくださいね。」 花丸:「時間制なんお?」 僧侶/GM:「こちらは蒸し風呂になっています。 ここで時間まで汗をかいていた だいて、外で洗い流してもらいます。」 花丸:「お釜は何処にあるお?」 僧侶/GM:「浴槽の下で沸しています。」 花丸:「お釜を直に見せて欲しいお。」 僧侶/GM:「かまいませんが。 こちらです。」 風呂の裏に案内される。 ぐつぐついってる焚き口がある。 花丸:お釜には何か書いてないお? GM:釜は石造りの奥に置いてあるんで見えない。 三太郎:これは見るには夜中に忍び込むしかないか? 道真:夜中も風呂してたりしてな。 花丸:「ここは何時までやってるお?」 僧侶/GM:「午後12時くらいまでです。」 花丸:「それじゃ汗流されてもらうお。」 昌子/GM:「では私は外で待っています。」 琉:「私も待ってますよ。」 三太郎:「わっしもや。」 花丸:「昌子姉ちゃんはともかく、みんな入らないお?」 三太郎:「刺客が来そうな気がするからな。」 ガー:鴉が入るわけないな。
僧侶/GM:「こちらです。 温度調節は扉の開け閉めでしてください。 今の時期 なら閉めっぱなしでいいと思いますが。」 花丸:中からお釜は見えないお? GM:下は板張りで、間に溝が掘ってある。 花丸:なら汗流していくお。 琉:汗かくんですか? 花丸:かかないかも。 でも磨いててかてかになったお。
三太郎:「しかし釜見るには夜中忍び込むしかないかな?」 昌子/GM:「ここの下り龍も妖怪だそうです。 訊いてみたらどうでしょう?」 花丸:「そんなのがいるんだお?」 琉:何処にいるんですか? GM:本堂の天井だよ。 花丸:ああ、あの玉を掴んでる龍だお。 妙心寺の本堂の天井には騙し絵の龍が描かれている。 この龍は角度により動 いてる様に見える。 GM:ぐるっと一回りすると龍が下ってくる様に見えるんだよ。 ガー:逆回りすると龍が後ずさりしながら上っていくのか? 一同笑。 GM:順路が決まっていて一方向にしか行けない様になってるよ。 ガー:流石にそんな間抜けな様子は見せられないか。
花丸:夜中に本堂に忍び込むお。 GM:どうやって? 鍵がかかってるよ。 琉:扉の下に指輪1個分くらいの隙間はあるでしょう? 《分身》消します から、そこから私を入れて貰えれば中で《分身》出して中から開けら れますよ。 GM:夜中なら昌子は家に帰る。 「門限がありますから。」 花丸:お嬢様なんだお。 琉:では忍び込みましょう。 黒っぽい服に着替えて。 GM:小僧さんが通りかかるけど夜だから気付かなかった。 琉:《機械に対する透明》がありますから人さえいなければ大丈夫ですね。 たとえ本堂に動体/熱源感知センサーに連動した侵入者撃退用小口径 レーザーがあっても大丈夫です。 道真:この時代にそんな物あるかい。 GM:さて中に入った。 三太郎:「今晩は。」 GM:龍が下ってくる。 ちなみに顔だけで人間の身長くらいある。 花丸:「上るときは尻尾からだお?」 下り龍/GM:「…。 何の用じゃ?」 花丸:「このお寺で昔あったことを知りたいお。」 下り龍/GM:「わしは江戸時代に描かれた。 それ以降のことなら大抵は知ってお るぞ。」 琉:「明知光秀が寄進した風呂釜のことを知りたいんです。」 下り龍/GM:「この僧院に光秀の息子が入信しておっての、山崎の合戦の後、光秀 がやってきて、その子のために風呂を寄進して去っていったのじゃ。」 花丸:「光秀の息子? あぁ、『子に楽を以て奉ず』ってのはそういう意味 だお。 光秀は何処から風呂釜運んで来たお?」 下り龍/GM:「置いていったのは金じゃ。 その風呂は、子供が光秀の指示に従って その金で造ったのじゃ。」 花丸:「なら風呂釜自体は光秀が持ってきたものじゃないんだお。」 琉:合戦で風呂釜担いでる武将がいたら目立つでしょうね。 花丸:「風呂釜には何か彫り込んだお?」 下り龍/GM:「直接見てきたらどうかね? 今なら誰もおらんぞ。」 三太郎:「そやな。 見てみよう。」
琉:では手袋填めて釜取り出してみましょう。 花丸:泥棒になれるお。 GM:出してくると、煤で分かりにくいけど、釜の底に何か字が書いてある 様だ。 『退蔵の水の琴の下に沈む』 花丸:「退蔵? 退蔵院だお?」 琉:「釜を元通りに戻して退蔵院に行ってみましょう。」
GM:退蔵院。 もちろん門は閉っている。 花丸:琉兄ちゃんを隙間から入れるお。 GM:では中に入った。 中には枯山水が広がっている。 <聴覚>判定して みて。 花丸:おいら、《指向性聴覚》持ってるお。 GM:なら何処からか琴の様な音が聞こえてくる。 花丸:「お琴だお、お琴だお。」 琉:「侵入中なんですから静かに行きましょうね。」 GM:行ってみると鹿威しがある。 水を受けて、竹筒が地面に当ると琴の 様に響く。 道真:水琴窟(すいきんくつ)というやつじゃな。 地面に音が響く様に壷が 埋めてあるのじゃ。 三太郎:「ここ掘ったらええんか?」 花丸:「掘るのはいいけど、戻せないと困るお。」 三太郎:「これは爺さんに来てもらわんとあかんみたいやな。」 花丸:ハンディトーキーで連絡するお。 「ちょっとだけ来て欲しいお。」 道真:黒眼鏡は? GM:夜でももちろんいるよ。 道真:フェイントかけて跳ぶぞ。 GM:では<敏捷度>で振って。 道真:-5成功じゃ。 GM:では成功した。 「ああ、道真様!」 琉:これで給料7割カットですね。 花丸:埋蔵金さえ出れば大丈夫だお。 三太郎:「爺さん、ここ潜って欲しいんや。」 道真:《地中歩行》じゃ。 GM:油紙に包まれた筒がある。 道真:それを《他者転移》で地上に跳ばす。 三太郎:受け取ったで。 花丸:何が書いてあるお? GM:地図、なんだけど不完全。 花丸:1枚目の地図なんだお。 さぁ、あとは松禅院と岸和田本願寺なんだお。 GM:ここからなら松禅院まで15kmほど。 岸和田はちょっと遠い。 ガー:それくらいなら10分で飛べる。 道真:15kmなら《他者転移》じゃ。 皆の体重がどれくらいじゃ? 琉:体重が問題になるのは三太郎さんだけですね。 三太郎:わっしは60kgくらいや。 道真:なら跳ばせる。 GM:道真は松禅院には来てないから直接は跳べない。 道真:ならば一眼一足の庵に跳ばそう。 三太郎:「地仁の爺さん、今晩は。」 GM:地仁は夜は庵にはいないよ。 比叡山の山中を走り回っている。 三太郎:ほな松禅院に行きましょ。 GM:庵からなら松禅院は下りになる。
GM:松禅院。 当然門は閉っている。 三太郎:入った。 一同笑。 花丸:このまま盗賊になっても生きていけそうだお。 僧侶/GM:「そこにいるのは誰だ?」 花丸:見つかってしまったお! 琉:《分身》消します。 花丸:おいらは置物だお。 一同笑。 三太郎:わっしはどないしょ…。 花丸:《幻影》かけてあげるお。 木のふりするお。 三太郎:わっしは木や。 僧侶/GM:「なんだ、この置物は? まったく、最近の観光客は。」 花丸は僧侶に拾われてそのままゴミ置き場にポイっ。 一同笑。 GM:僧侶はそのまま去っていく。 花丸:「悲しいお〜。 せっかくお風呂に入ったのに。」 三太郎:「汚れてしもたな。」 ポンポン。 琉:郷義弘を見に行きましょう。 花丸:ショーケースには鍵かけてあるお? GM:かかってないよ。 花丸:なら開けて手に取ってみるお。 琉:カースソードかも。 ガー:「牛の革か。 うまそうだな。」 道真:「魔法の材料になりそうじゃな…。」 琉:「御主人様、こんな骨董品お好きなんですよ。」 三太郎:「こら、魔剣に魅了されるんやない。」 GM:そう言う三太郎も、こういうの高く買ってくれそうな友人がいたこと を思い出す。 三太郎:「これあいつの所へ持ち込んだら…。」 花丸:「駄目だお。」 三太郎:「あ、そやな。 ふう、これやから呪具は。」 花丸:鞘に字なり絵なりないお? GM:見た所無い。 琉:鞘を《透視》してみます。 GM:革の中に紙が仕込んである。 琉:取れます? 三太郎:「爺さん、《修理》してくれ。」 革をバッサリ切って紙取り出す。 GM:紙は地図だね。 花丸:やった、2枚目だお。 三太郎:これで明日岸和田本願寺行ったら3枚揃うな。 琉:それでは侵入した痕跡消して立ち去りましょう。
道真:では帰るか。 《瞬間移動》じゃ。 (コロコロ) おや、失敗じゃ。 花丸:変な所に現れるお? 三太郎:将門の首塚の中とか。 GM:かごめかごめのど真ん中、というのが楽しいんじゃないかね? 道真:それはファンブルした場合じゃ。 今はただの失敗じゃ。 GM:なら、東京湾の真ん中に現れる 一同爆笑。 道真:<水泳>など持ってないぞ。 琉:いきなり冬の海に落ちたら危ないんでは? 三太郎:心臓が危なそうやな。 ガー:跳んだあと、空中にいることに気が付かなかったら落ちないぞ。 一同笑。 道真:<知力>が高いので気付いてしまう。 三太郎:爺さん、えら無いんか、えら? 道真:お主と一緒にするな。 GM:ではアップアップしていて。 大丈夫、すぐに黒眼鏡がやってくるから。
三太郎:「今晩岸和田本願寺へ行こか。」 昌子/GM:「ええ、また夜なんですか? それじゃ、私が参加できません。」 花丸:「門限があるなら仕方ないお。」 昌子/GM:「友達つれてきますから、私に《化け》させてください。」 花丸:「でもそっくりにはならないかもしれないお。」
GM:夕方になった。 花丸は疲労2ほど減らしておいて。 寝ずに仕事して たから。 三太郎:花丸もともと<体力>無いのに。 花丸:7になっちゃったお。 でも食堂休んだら地代払えなくなるんだお。 明日こそは寝るんだお。 GM:で、これから岸和田まで行くの? 遠いよ。 三太郎:電車やな。 道真:この時代、電車は動いてるのか? GM:史実と違って、樺太の油田で火力発電できるんで、電気が安い。 で、 電車賃、誰が出すの? 琉:僕が出しますよ。 それくらい出せるでしょ? 三太郎:わっしさえ乗れたらええねん。 鴉は要らんし、花丸と琉は手荷物や。 琉:ついでに槍も持っていきます? 花丸:槍は要らないお。 騒ぎが大きくなりそうだお。 琉:つまり騒ぎはある、という前提なんですね。
GM:では岸和田にやってきた。 三太郎:本願寺に入る。 花丸:宝物殿の拝観って、やってるお? GM:してるよ。 花丸:じゃ、見せてもらうお。 GM:では拝観料を払ってください。 花丸:拝観料? なら今の無し。 おいら、用事思い出したお。 さいならだお。 三太郎:何も逃げんでもええやろ。 琉:僕が立て替えておきますよ。 花丸:立て替えるだけだお? 琉:利子は取りませんから。 花丸:そこを何とか。 琉:分かりました分かりました。 出しますよ。 三太郎:鴉は金積んでも入れんやろうな。 ガー:宝物殿には入れん。 道真:ならば《透明》をかけてやろう。 三太郎:爺さん今何処におるんや? また爺さん呼んでないで。 花丸:東京だお? 琉:1mにつき-1のペナルティですから、東京大阪間なら-500000くらいで すね。 ダイスの出目、あります? 道真:あるわけないじゃろ。 花丸:おいらが《他者変形》かけてあげるお。 人間にすると拝観料要るか らお人形にするお。 ガー:せめて鴉の人形にしてくれ。 花丸:なら置物にして懐に突っ込んでいくお。 「暴れたら駄目だお。」 GM:宝物殿にはきらきらした物がいっぱい。 三太郎:それは<意志>判定やな。 ガー:<意志>? 「おお、巣に持って帰ろう。」 バサバサ。 一同笑。 GM:では花丸と<体力>の即決勝負。 花丸:今おいら<体力>減ってるんだお。 ガー:バサバサ。 GM:では寺の人につまみ出された。 というわけで花丸とガーは脱落。 道真:ガーは明日食堂のおかずじゃな。 ガー:ガー。 冗談じゃねぇ。 三太郎:輝雲の肖像画探す。 GM:小一時間ほど探すと見つかる。 三太郎:そんなにかかったんか。 GM:たくさんあるからね。 琉:道真さんの《魔法の目》を取り出して見せましょう。 三太郎:何か特徴はあります? GM:そう思って見ると何となく光秀の面影がある。 琉:《透視》します。 GM:この絵はね、地図の上に描いてある。 道真:上に描いてあるのか? やっかいじゃのう。 花丸:写してくるんだお。 三太郎:わっしには見えん。 琉:記憶しておいて後で写すのは無理でしょうね。 三太郎:また夜中やな。 花丸:肖像画盗んだら大騒ぎになるお。 道真:三太郎、肖像画をコピーするのじゃ。 一同笑。 三太郎:わっしが描くんか? 花丸:そんなのできるなら贋作屋やってるお。 三太郎:<偽造>16レヴェルや。 花丸:ならできるかもしれないお。 三太郎:(コロコロ) クリティカルや。 一同爆笑。 GM:見分けがつかない絵ができた。 琉:その腕なら偽札だって作れますね。 三太郎:夜中に取り替えるで。 花丸:どんどん犯罪者になっていくんだお。 三太郎:用事が済んだらちゃんと返すって。 GM:絵の具剥がさないと地図見えないよ。 琉:絵を剥がすんですか? 美術品を傷つけるのは…。 花丸:大丈夫、修復屋さんがいるお。 三太郎:絵に白い紙乗せて、琉が《透視》しながらトレースするという手もあ るで。 GM:時間かかるよ。 琉:いったん持って帰ってゆっくりやりましょう。 ガー:ついでにその辺のをいくつか持って帰る。 一同笑。 花丸:「駄目だお。」 ガーを《他者変形》で石に変えるお。 ガー:カチン。 ゴロン。
琉:地図を写します。 GM:なら2,3日ほどで地図は写せた。 判定はいいや。 何回もやったらい つか成功するから。 花丸:その間の夜はゆっくり寝られるお。 琉:では3枚の地図を重ねてみましょう。 後ろから光当てればいいんで しょうか? 《幻光》です。 GM:地図にあるポイントが浮かび上がってくる。 奈良の吉野の山だね。 ポイントされてるのは平地みたい。 で、文字も書いてある。 『満月の夜、地に銀紗灘をばら撒き丑の刻を待つべし』 花丸:どれくらいの広さの平地だお? GM:10m四方くらい。 花丸:銀紗灘って何だお? 三太郎:爺さんに見せるで。 道真:-10成功じゃ。 GM:銀閣寺に銀紗灘という砂の山がある。 花丸:また泥棒するお? ガー:光り物なのか? GM:<化学>とか持ってる? 琉:<地質学>ならありますけど? GM:振ってみて。 琉:(コロコロ) 駄目。 -1失敗です。 GM:<建築>でもいいけど? 三太郎:それも無いな。 どっかから持ってきた、というんやろうな。 「いっぺん行ってみいへんか?」 花丸:「お寺の人に聞いたらわかるかもしれないお。」 この夏の記念に砂を持って帰りたいって頼んでみるお。
花丸:今日は食堂はどうするお? 三太郎:また代理立てたらええんとちゃうか? 花丸:ちゃんと経営成り立ってるお? GM:お金は出た分と入った分同じだよ。 ガー:それは儲かってないぞ。 道真:儲けを掠めてるんじゃないのか? GM:客が減ってるから利益が出ないんだよ。 花丸:後でまた働くお。
GM:銀閣寺。 ガー、<知力>で振ってみて。 ガー:(コロコロ) 成功。 オレはケオヅじゃねぇ。 GM:銀紗灘の上を飛ぶとキラキラ光ってる。 花丸:砂浴びするお? ガー:バサバサ。 僧侶/GM:「こら!」 三太郎:光るって、何か入ってるんか? 花丸:石英? GM:この山をばら撒いたら地図の平地はちょうど埋まりそう。 花丸:周りに誰かいるお? GM:人はそんなにいない。 花丸:てくてくてく。 「もしもし。」 一同爆笑。 三太郎:あ、砂山に話かけたら…。 銀紗灘/GM:「はい。」 「はい。」 「はい。」 三太郎:やっぱりようさん応え返ってくるか。 予想通りや。 花丸:「何処から来たお?」 銀紗灘/GM:「白川。」 「白川。」 「白川。」 三太郎:エコーがかかってるみたいやな。 花丸:「いっぺんに喋らないで欲しいお。」 銀紗灘/GM:「分かった。」 「分かった。」 「分かった。」 一同笑。 三太郎:「白川か。 それだけ分かれば十分や。」 花丸:「どうもありがとうだお。 バイバイだお。」 銀紗灘/GM:「バイバイ。」 「バイバイ。」 「バイバイ。」
花丸:砂入れる袋持って白川行くお。 GM:白川行くの? 入れてくれないよ。 白川砂ってのは京都の名産品だか ら、勝手に持っていくことはできない。 花丸:ならやっぱり夜中だお。 一同笑。 琉:どうして犯罪に走るんですか。 花丸:買ったらいくらするお? GM:高いよ。 日本庭園の枯山水なんかに使われる。 三太郎:琉の財力で何とかならんか? 琉:今はそんなに買えませんよ。そういえばうちの宝石店って、中庭に枯 山水ありませんでした? GM:無い無い。 琉:無限地下倉庫あるくらいなんですから枯山水くらい在っても良さそう なのに。 花丸:無いならしょうがないお。 夜中泥棒に入るか、三太郎兄ちゃんが偽 札作るか、だお。 一同笑。 三太郎:どっちにしても犯罪やで。 花丸:どっちがいいお? 三太郎:究極の選択やな。 昌子/GM:「あの、白川砂をばら撒くってのは、月明かりを反射させようというん じゃないでしょうか? 白川砂って、庭に撒いて月明かりを家の中に 入れるのに使われたんです。」 白川砂は反射率が80%くらいある。 花丸:「ならガーの所から鏡持ってきて割るお。」 一同笑。 ガー:「ちょ、ちょっと待て!」 三太郎:「コレクション全部持ってくるんや。」 ガー:「冗談じゃねぇ。」 三太郎:「とにかく光反射する物やったらええんやな。」 花丸:「水鏡にしたらどうだお? 三太郎兄ちゃん、水操って広げられない お?」 ガー:「『地に』というのを『池に』にするんだな。」 道真:「乱反射でないといかんのではないかの?」 三太郎:「右の手からピュー。」 花丸:「左の手からピュー。」 三太郎:「と、いうんやったら得意やねんけど。 池にするんやったら水の流 れを堰き止める物が無いとな。」 花丸:「琉兄ちゃんのところの宝石借りてばら撒くお。」 一同笑。 琉:「無茶な使い方しないでください。」 GM:突然お嬢様が出てきてパシッと叩いてあげよう。 道真:そんな妖術、いつの間に習得したのじゃ? 花丸:痛いお。 おいら、叩きダメージは倍になるんだお。 三太郎:なんちゅうメタなギャグや。 琉:「金属の欠片でもばら撒いたらどうです?」 GM:白川砂ってアルミより反射率高いよ。 花丸:「ガラス砕いたらどうだお?」 三太郎:「琉の所からガラスケース持ち出してやな…。」 花丸:「大学の窓ガラスをかっぱらって代わりに新聞紙貼って来るという手 もあるお。」 琉:「だからどうしてすぐに犯罪に走るんですか。」 道真:大学に窓ガラス、というのはもう40年か50年後じゃないのか? ガー:夜の校舎で壊して回るんだな。 花丸:「爺様の所にも窓ガラス無かったお?」 琉:「ゴミ捨て場探したら割れたガラスくらいあるんじゃないですか?」 ガー:大学のゴミ捨て場なら落ちてるぞ。 琉:妙な薬品がついてそうですね。 花丸:妖怪なら薬品なんて怖くないお。 GM:瀬戸物溶かす薬品もあるよ。 三太郎:「買ったらええやろ? 琉のポケットマネーで。」 GM:買うの? 琉の財産レヴェルっていくら? 琉:<快適>です。 GM:<快適>程度なら買ってしまったら当分小遣い無くなるよ。 道真:「そういえば氷女の雪凍はどうしてるのじゃ? 雪も反射率はいいじ ゃろ?」 GM:彼女は今満州だよ。 道真:それは連れてくるには遠いの。 花丸:ガシャーン。 「どっちみちもうガラス砕いちゃったお。」 三太郎:「ほな琉、ガラス代頼むで。」 琉:「ちょ、ちょっと。 勝手に買わないでくださいよ。」 花丸:「もう遅いお。」 GM:じゃ、琉は今回もうお金無しね。 三太郎:「たまには貧乏もええやろ?」 花丸:「埋蔵金さえ見つかれば大丈夫なんだお。 ちょこっとちょろまかす んだお。」 道真:「雪があればいいんじゃがな。」 琉:「2月ですから降るかもしれませんね。」 花丸:「でも雪が降ったら満月見られないんだお。」 三太郎:「そや。 わっし、《天候操作》できたんや。 雨雲呼べるで。」 道真:「気温が低ければ雪になるの。」 三太郎:威力レヴェルが5あるからたとえ快晴だろうがハリケーンだろうが雨 にできる。 GM:でもガラスもう砕いちゃった後。 琉:「道真さん、《修理》かけてください。 ガラス、買い戻してもらいます。」 GM:じゃぁ売り買いした分の差額だけ損しただけですんだ。 琉:「ふぅ、よかった。」 ガー:「なんだか泣きそうだったな。」 三太郎:「あかんな、裕福に慣れている人間はこれやから。」
GM:吉野にやってきた。 今晩は満月だ。 花丸:「さぁ、雪を降らせるお。」 三太郎:《天候操作》や。 GM:晴れていた空があっという間に雲って雪が降ってくる。 三太郎:積もったら快晴にするで。 GM:丑の刻になると、月明かりが雪に反射して山のある1点を照らす。 花丸:行ってみるお。
GM:大きな岩が光に照らされている。 花丸:「ガー、光り物だお。」 ガー:「単に照らされてるだけじゃねぇか。」 花丸:「きっとここが洞窟の入り口だお。」 岩を調べてみるお。 動かせるお? GM:<体力>いくつだね? 花丸:9だお。 GM:全然びくともしない。 岩の大きさは2mくらい。 三太郎:ほな、<体力>15で動かしてみる。 GM:少しぐらぐらする。 道真:誰か獣槍持ってきてないのか? 琉:岩に動かした様な跡はありません? GM:無いね。 ガー:「壊せないのか?」 《風撃》や《破壊音波》は岩には効かないよな。 琉:岩なら《破壊音波》は効くのでは? ガー:でも威力レヴェル3だからな。 琉:それでは駄目でしょうね。 道真:何度も撃てばそのうち効くのではないかの? 道真:《水撃》なら下の地面を削って動かせるのではないか? 三太郎:撃ってみよか。 威力レヴェル8や。 GM:何度も撃ってるとだんだん岩がずれてくる。 岩の向こうは洞穴があ った。 昔の坑道みたいだ。 琉:奥の方を照らしてみましょう。 《幻光》です。 GM:どうやらここは金鉱跡みたいだね。 かなり古い。 三太郎:「ほな入ってみようか。」 花丸:「頑張って埋蔵金見つけるお。 おー!」 続く
ガー:次回はダンジョン物か? 三太郎:マーチングオーダー決めようか。 ガー:マッピングもしないとな。 三太郎:ひょっとして四畳半ダンジョンか? GM:マップの大きさが四畳半って? そんなわけないだろ。 三太郎:そらそうやろな。 GM:せいぜい一畳だよ。 1マス1mmで。 一同:おいおい!
埋蔵金を追え!(その1) 1997/12/13 RPG-ML関西オフラインミーティングにて収録


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