妖魔夜行リプレイ

真夜中のコンサート


キャラクター
  鳥宮 魅雷(とりみや みらい)
    電脳空間に棲む鳥。
    御子神学園大学部の学生。
  松本 拓也(まつもと たくや)
    氷の犬。 人間のときは6歳くらいの男の子
  水瀬 涼(みなせ りゅう)
    水龍ブルードラゴンの化身。
    喫茶店のマスター。
  九条 光(くじょう ひかる)
    光の天使シャイネル。
    御子神学園に通う高校生。

       GM:では自己紹介をどうぞ。

     魅雷:鳥宮魅雷よ。 正体は電脳空間を飛び回る鳥ね。

       光:ボクは光の天使、シャイネル☆ 人間時は九条光という高校生だよ☆

       GM:高校生か。 さて、学園名はどうしよう。 御子神学園(仮)、とりあえ
          ず仮名にしておこう。 この町にはとある財閥、御子神財閥(仮)が出
          資している学園がある。 ここの学園には、実は結構妖怪がいて学内
          に妖怪のネットワークがある。

       光:生徒の半分が妖怪とか?

       GM:高校全体で1クラス分くらいが妖怪。

     魅雷:あたしは大学部に通っているの。

     拓也:おいら松本拓也、正体は氷の犬。

       光:氷の犬ってフェンリル?

     拓也:おいらは松本葉子って人間の女性の養子ってことになってる。 この
          お姉さん、肉屋でバイトしてたんだけど、冷凍庫に子犬をうっかり閉
          じ込めて凍死させてしまった。 その悲しみの心がおいらを生んだん
          だ。

       涼:水瀬涼。 喫茶店のマスターです。 正体は龍の化身。 水の龍です。

       GM:魅雷、光、拓也はたまたま涼の喫茶店に集まっている。

       光:ではここをネットワークの拠点にしよ☆

       GM:いつもの様に集まっていると中年の女性がやってきた。 その女性が
          言うには、娘を探して欲しい、とのこと。

       光:何故喫茶店に捜索願いが来るの?

       GM:ここが妖怪の溜り場だって知ってるから。 女性の名前は鳥津房子、
          娘の名前は華蓮。 華蓮さんは霊的な物に憑かれ易い体質らしく、ち
          ょくちょく取り憑かれてた。 で、今回もどうやらそうらしい。

       光:「華蓮さんって、何才?」

  房子/GM:「16才です。 高校2年生です。」

       光:「先輩かぁ。 いつからいなくなったの?」

  房子/GM:「昨日、学校から帰ってこないんです。」

     魅雷:その娘も御子神学園なのよね。 あたし、その娘知ってない?

       GM:3Dで8以下振ったら知ってることにしよう。

     魅雷:知らないわ。

       光:ボクも知らない★

  房子/GM:「昨日授業には出てたそうです。 で、その後行方が分からないんで
            す。」

     拓也:「今までもこんなこと、あったの?」

  房子/GM:「たまに何かに取り憑かれてそこらを彷徨ってたことがありました。」

     拓也:「霊を引き寄せ易いんだ。」

     魅雷:「写真はある?」

       GM:顔写真を渡される。 5cpくらいの容姿。

     魅雷:「クラブは?」

  房子/GM:「あの娘は部には入っていません。」

     魅雷:「親しい友達は?」

       GM:クラスメートの名前が何人か挙がる。

       光:「ならクラスの人に聞いてみよ☆」

     拓也:「光お兄ちゃん、“弟”ってことにしておいらもつれていって。」

       光:「お兄ちゃん?」

     拓也:「あ、お姉ちゃん?」

       光:「どっちでもないんだけど。 ま、いっか。 好きな方で呼んで☆」

     拓也:「うん、おねにいちゃん。」

       涼:「私は…高校生のふりするのは無理ですから…。」
          外見年齢は26才です。

       光:「どうかな? 学生服着てみたら案外違和感ないかも☆ セーラー服も
            いいかな? クスクス。」

       涼:「流石にセーラー服は着たくありませんね。 喫茶店の営業もありま
            すから、私はここで待ってますよ。」

       光:「じゃ、ボクと拓也君で高校行ってくるね☆」

       GM:もう放課後だから生徒が残っているか分からないよ。

       GM:華蓮さんのクラスの教室。 今は誰もいない。

     拓也:あ、しまった。 華蓮お姉ちゃんの持ち物、何かもらってくりゃよか
          った。 そうすりゃおいら、匂いで追跡できたんだ。

       光:華蓮先輩の机は分かる? 多分座席表があると思うんだけど。

       GM:座席表は貼ってないけど、担任の先生に聞けば分かるよ。

     拓也:じゃ、職員室にてこてこ行って聞いてくる。

       GM:華蓮さん担任はミサト(仮名)先生。 彼女も華蓮さんがいなくなった
          理由には心あたりが無いそうだ。

       光:ならまた教室に戻って華蓮先輩の席を調べるね☆

       GM:華蓮さんの席は…(コロコロ)前から6番めの(コロコロ)右から6番め。
          一番後ろの一番左だな。

       光:ふぅん、華蓮先輩は目がいいんだね。

     拓也:机の中を漁る。

       GM:高校の机の中って物置いてるかな?

     魅雷:教科書とか置いてたりするわよ。

     拓也:何か変な物入ってないか?

       光:《オーラ感知》☆

       GM:特に何も無い。 中身は空っぽ。

     拓也:匂い嗅いで華蓮お姉ちゃんの匂いを覚える。 で、匂いを追っていく。

       GM:なら半々の確率で歩いて来た方向と歩いて行った方向に分かれる。

     拓也:とりあえず片っぽを追う。

       GM:匂いの行き先は女子更衣室。

     拓也:これは来た方向かな? ま、いいや入ってみよ。 おいら6才だし、入
          っても大丈夫だ。

       光:ならボクは外で待ってるね。 ボクは一応男子生徒として登録してあ
          るから。

       GM:中には誰もいない。 体育系の部活してる娘達の服が何着か。

     拓也:匂いを追う。

       GM:ロッカーの1つに向かってまた出てきてる。

     拓也:そのロッカーを開ける。

       GM:今は別の生徒の荷物があるよ。

     拓也:華蓮お姉ちゃんの荷物は無いね? じゃ、出る。

       GM:出ようとすると、何人かの女生徒が入ってくる。
          「あれ、僕、誰?」

     拓也:「拓也。」

女生徒/GM:「こんな所入ってきちゃ、駄目よ。」

     拓也:「うん。」

       光:とりあえず匂い、追える所まで追ってみよ☆

       GM:匂いは体育舘に向かう。

       光:じゃ、こっちじゃないみたいだね。 時間割確認するけど、授業に体
          育入ってるんでしょ?

       GM:時間割を見ると昼からの1つめが体育になっている。

     拓也:ならてけてけともう1方の匂いを辿る。

       GM:匂いはクラブハウスに向かう。

       光:あれ? 華蓮先輩って、クラブには入ってないんだよね?

       GM:匂いはミステリー部の部室に。

       光:じゃ、入ってみよ☆

       GM:ミステリー部の部長が出てくる。 名前は哲子さん。
          「はい、何の御用?」

       光:「人探してるんだけど、鳥津華蓮って人、来なかった?」

  哲子/GM:「鳥津さんって、どんな人?」

       光:写真見せるね。

  哲子/GM:「ああ、この娘ね。 なんでも憑依され易い体質だとか。」

     拓也:あちこち珍しい物見つけてごそごそ。
          「これなぁに?」

  哲子/GM:「あ、駄目よ、それは! 180日も掛けて《魔化》した祝福のお守りな
            んだから!」

  一同笑。

       光:180日くらいじゃ甘いね。 やっぱり、9ヶ月とか9年とか108年とかか
          けなきゃ☆

     拓也:駄目と言われても<好奇心>であちこち触る。

  哲子/GM:「駄目、それは《倍速》のスクロール!」

     拓也:取り上げられたんで指くわえて見てる。

       光:「で、華蓮先輩はここに相談に来たの?」

  哲子/GM:「ええ、憑依体質なら、強い霊に慣れるのが早いわよ、って言ったわ。」

       光:それは危ないよ★
          「何処か行くって言ってなかった?」

  哲子/GM:「この高校で強い霊がいる所っていったらやっぱり七不思議ね。」

       光:七不思議って、どんなの?

  その一、理科室の踊る人体模型
  その二、夜中に聞こえる体育館の謎の声
  その三、夜中になると1段増える階段
  その四、トイレの華子さん
  その五、開かずのロッカー
  その六、音楽室の独りでに鳴り出すピアノ
 
       GM:その七は6つしか無いのに七不思議と言うこと。

       光:そりゃ、最低7つなきゃいけないもん。 無くて七不思議、あって四十
          八不思議☆

     拓也:「片っぱしから回る?」

       光:「匂い追っかけてったら七不思議の何処かに行くんじゃない?」

       GM:ここから先はもういつの匂いか分からない。 華蓮さんはここの生徒
          なんだから、当然あちこちに匂いが残ってる。

       光:「とりあえず近くのやつから順番に行ってみよっか。」

       GM:昼間に行っても何も起きないよ。

       光:じゃ、夜まで待とうかな? 今って何時くらい?

       GM:5時。 そろそろ下校時間だ。

       光:とりあえずぐるっと回ってみる。

       GM:近くにあるのは階段かな?

       光:じゃ、《オーラ感知》。

       GM:この学園でそんなことしたらあちこちから反応があるぞ。

       光:「あ、あの娘、妖怪だったんだ。 あ、あの先輩も妖怪だ☆」

       GM:あれ? あの先生、妖怪じゃなかったんだ。

  一同爆笑。

       光:「うーん、今は何も見つからないか。 じゃ、一旦帰ろっか。」

       涼:ずっと喫茶店にいますけど、御子神学院の高校生はやってきませんか?

       GM:あまり高校生はやってこないね。 来るのは大抵大学生。

     魅雷:あたしはここに入り浸ってるわ。 この喫茶店、ネットに繋げるのよ。

       GM:そう、ネットジャンキーな奴らがよく来る。
          「マスター、IEvar4.0ダウンロードしていい?」
          とか言ってくる。

     魅雷:で、まじーずだのているずだのいうページ行ってチャットしてるのね。

  一同笑。

       涼:「お帰りなさい。 どうでした?」

       光:「華蓮先輩、七不思議の所へ行ったらしいんだけど、そっからがよく
            分かんなかった★」

       涼:「紅茶かコーヒー、飲みます?」

       光:「じゃ、紅茶☆」

       涼:「どうぞ。 そうですか、七不思議ですか。」

       GM:トイレの華子さんには色々なヴァリエーションがある。 音楽室のピ
          アノは、昔ピアノに指を挟んでしまった女の子だどうたらこうたらと
          噂されている。

     魅雷:「行ってみたら、と言われたら行くかもしれないわね。」

       涼:「夜に学校探索しておきます?」

     拓也:なら今の間に氷食べておく。 おいら、時々氷食べなきゃならないん
          だ。

       涼:ではペンギン型のかき氷器取り出してかき氷にしましょう。

     拓也:「ありがとう。 シャリシャリ。」

       光:「うう、見てるだけで寒くなっちゃう★」

  一同は夜の学園にやってきます。

       GM:校門は閉ってる。

       光:うーん、ボク空飛べるから塀越えることはできるけど、飛ぶと光っ
          ちゃうから目立っちゃうんだ★

       涼:私は《液体化》して隙間から流れ込めますよ。

     魅雷:あたしは電子空間ならいくらでも侵入できるんだけど…。

       GM:校門は閉っている。 でも、通用門は開いている。

  一同笑。

       光:見つかったら『忘れ物した』って言えばいいね☆

       GM:で、どこに向かう?

       涼:では理科室あたりから行きましょう。

       GM:理科室。 人体模型が踊ってる。

       涼:どんな踊りですか?

       GM:ロックに合わせて踊ってる。

       光:「あ、楽しそう☆」

     拓也:「ね、何してるの?」

人体模型/GM:
          「踊ッテル。」

       光:《オーラ視覚》☆

       GM:<神秘学>で判定してみて。

       光:(コロコロ) あ、ファンブル★

       GM:これの正体はモケケピロピロだ!

  一同笑。

       光:ワイトの別名だね☆ 退治しなきゃ。

     拓也:写真見せて
          「ね、このお姉ちゃん知らない?」

人体模型/GM:
          「知ラナイ。」

       光:「そっか、じゃ、お邪魔しました。 踊りの続きをどうぞ☆」

     拓也:「バイバイ。」

       光:じゃ、次は階段でも上ってみよっか。

       GM:では件の階段に来た。1,2,3,4,5,6,7,8,9,10,11,12,13。 13段ある。
          この階段は12段のはず。

     魅雷:カウントの仕方が違うってことないわよね? 踊り場を1段目、と数え
          るとか。

       GM:<視覚>判定してみて。

       光:成功だよ☆

       GM:身長50〜60cmのとんがり帽子を被った小人がいる。

       光:レプラコーン?
          「こんにちは☆」

レプラコーン/GM:
          「君ら、誰?」

     拓也:「拓也。 こんなところで何してるの?」

レプラコーン/GM:
          「遊んでる。 えい!」
          指をパチンと鳴らす。

       光:空飛ぶね。 パタパタ☆

       GM:指を鳴らすと階段が滑り台に。

     拓也:「あ、滑る〜。」

レプラコーン/GM:
          「面白いだろ?」

     拓也:「うん!」

     魅雷:「ここは関係なさそうね。」

       涼:「では体育館の方へ行きますか。」

       光:「じゃ、またね☆」

     拓也:「もう行くの?」

       光:「遊ぶのはまた今度ね。」

       GM:体育館では人の声に聞こえなくもない音が響いている。

       涼:扉は開いてます?

       GM:鍵がかかっている。

       涼:では《液体化》して中に入って鍵を開けましょう。

       光:あ、涼お兄さん溶けちゃった。 いつ見ても気持ち悪いな★

       GM:中に入った。 <聴覚>判定に-5のペナルティで振って。

       GM:怪しい音は天井の方から聞こえてくる。

       光:パタパタ☆

       GM:天井に換気孔がある。 で、空気が出入りする度に妙な音が鳴る。

       光:「あ、これだ☆」
          《オーラ感知》するけど、妖怪はいないよね?

       GM:いない。

       涼:では元通り鍵を閉めて他に行くとしましょう。

       光:じゃ、“開かずのロッカー”に行くね。

       GM:開かずのロッカーは女子更衣室のロッカーの中に開かない物があるそ
          うだ。

       光:女子更衣室ね。 行ってみる☆

       GM:問題のロッカーの前にやってきた。

     拓也:臭いを嗅いでみる。

       GM:別に何も匂わない。

     魅雷:ロッカーに話しかけてみるわね。
          「何か入ってるの?」

ロッカー/GM:
          「空気。」

     魅雷:「どうして開かないの?」

ロッカー/GM:
          「鍵壊レテル。」

     拓也:開けたい。 こじ開ける。

       GM:バキッと音がして壊れる。 中身は何も無い。

       光:「あ、壊しちゃった★」
          じゃ、しょうがないから“怪人20面相参上”と書いた紙を入れてお
          くね☆ 七不思議の代わり作っとかなきゃ☆

  一同笑。

       GM:じゃ、これから毎日3D振って4以下が出たら誰かが気付くことにしよ
          う。

     魅雷:そしたら校内新聞に“開かずのロッカー開く! 謎の怪人現る!”っ
          て載るのね。

       光:で、みんなが噂してればそのうち妖怪怪人20面相が誕生するんだよ☆

       涼:では次は音楽室ですね。

       GM:音楽室からはピアノの音がする。

       光:誰が弾いてるの?

       GM:弾いているのは華蓮さんだ。 華蓮さんはピアノの上のメトロノーム
          のカチカチという音に合わせて見事な腕でソナタを弾いている。 で、
          その隣の男の子がいる。

       光:「華蓮先輩!」

       GM:呼び掛けても反応は無い。

       光:取り付かれてるのかな? 《オーラ感知》☆

       GM:霊に操られてる様だ。 憑いてる霊は人間の女の子。 少年の方が君た
          ちを見る。
          「こんさーとノ邪魔ヲシナイデクレ。」

       光:「コンサート?」

  少年/GM:「ソウサ。 僕ハぴあのヲ聞キタインダ。 彼女ハソレヲ叶エテクレル。」

       光:「でも、無理やり弾かせちゃ駄目だよ。」

  少年/GM:「彼女ハ弾キタイト言ッテイル。」

     拓也:「霊のお姉ちゃんは弾きたい。 で、お兄ちゃんは聞きたい?」

  少年/GM:「ソウ、ぎう゛&てぃくサ。 問題無イダロ?」

       光:「ね、君が憑いてる身体の持ち主のお母さんが心配してるんだ。 そ
            ろそろ返してあげてよ。」

       GM:霊にそんな説得は効かないんじゃないかな? <脅迫観念>に支配さ
          れてるから。

     拓也:横からピアノの鍵盤をムチャクチャ叩く。 ガンガン。
          「帰るの、お姉ちゃん帰るの。」

       GM:華蓮さんは反応せずメトロノームに合わせて弾き続けてる。

       光:「無理やりコンサートは良くないよ★」

       GM:説得するにはまだ材料が足りないよ。

       光:「君はどうしてここにいるの? コンサート聞きたいならコンサート
            会場に行けばいいじゃない。」

  少年/GM:「僕ハココヲ離レラレナイ。」

     拓也:「お兄ちゃんはいつからここにいるの?」

  少年/GM:「黙秘権ヲ行使スル。」

     拓也:「もくひけん? お兄ちゃん、難しいこと知ってるね。」

     魅雷:黙秘権なんて言葉が出てくるってことはそんなに古くない妖怪ね。

       涼:「何故あなたは弾きたいんですか?」

       GM:女の子の霊は一心不乱に弾いている。

     魅雷:朝になれば霊から解放されるのよね?

       涼:それまでずっと見ているんですか?

       GM:今は夜の1時くらい。

       光:じゃ、朝まで6時間ほど弾きっぱなし?

     魅雷:それは本体の疲労が大きいわね。

       GM:華蓮さんはまだ元気そうだけどね。

     魅雷:でもいつまでもこうしてるわけにはいかないわ。 何とかしてこの娘、
          連れ出せないかしら?

       涼:水があれば《門》を開いて水から水へ移動できるんですけど、この妖
          力は相手が同意しないと使えないんです。

     魅雷:憑依を外さないと無理ね。

       光:ボクの《光の剣》って【非実体に影響】で【目標選択】の増強してあ
          るんだ。 霊だけ切るってこともできるんだけど、あんまり切りたく
          ないんだ。 悪い霊じゃなさそうだし。

     魅雷:この男の子からは逃げられそうだけど、憑いてる女の子をなんとかし
          ない限り解決にならないわね。

  少年/GM:「邪魔ハサセナイヨ。」
          辺りの楽器が動き出す。 カスタネットの群れがカチカチと噛みつき
          そう。 あ、シンバルなんか強力そうだな。

     魅雷:打楽器は強そうね。

       涼:戦います?

     魅雷:それは避けたいわ。 とりあえず逃げましょう。 《閃光》よ。

       GM:少年は目が眩んでる。
          「何ヲスル!」

       涼:華蓮を担いで逃げます。

       GM:なら無事に逃げられた。

       涼:少年は?

       GM:追ってはこないみたいだ。 音楽室から出られないみたい。 華蓮さん
          は音楽室に帰ろうとする。
          「私の…コンサート…。」

     拓也:「今日は遅いから帰るの。」

       光:「お姉さんの名前は?」

  華蓮/GM:「レイ…いさみレイ…。」

       光:「どうしてそんなに弾きたいの?」

  華蓮/GM:「学園祭で…弾くの…。」

       光:「学園祭?」

  一同は華蓮に取り憑いだ少女、レイから事情を聞き出します。
  レイは御子神学園の生徒であり、学園祭のコンサートに出るはずでした。 が、
その直前、事故にあってしまったのです。

     魅雷:ならコンサートで弾かせてあげればいいのね。 近くに開かれるコン
          サートはない?

       GM:文化祭が1月後にある。 有志のコンサートも開かれる。

     魅雷:1月後じゃ遅過ぎるわね。

       涼:とりあえず親に連絡しましょう。

       GM:もう夜の2時だよ。 お母さんを呼び出すのかね?

       光:親だったら何時だって来るよ。 ま、家の前に送っていくね。

       GM:では送っていく途中で華蓮さんが気付く。
          「あれ? 私…。」

       光:「華蓮先輩、気が付いた?」

  華蓮/GM:「私、どうしてここにいるの?」

     拓也:「覚えてない?」

       GM:全然覚えてないみたい。

       光:《オーラ感知》☆

       GM:まだ幽霊はくっついてるよ。

       光:ともかく家に帰そ☆

       GM:母親が迎える。
          「お帰りなさい。」

     魅雷:事情を話すわね。
          「何か心当たりはない?」

  房子/GM:「ずっと弾きたいと思っていたら、憑き易いこの娘が来たから憑いた
            んでしょう。」

       涼:「憑いてる幽霊自身には憑く力が無くて、たまたま華蓮さんにそうい
            う力があるから憑いたんですね。」

  華蓮/GM:「今憑いている人、すごく憑く能力弱いみたい。 どうも私が寝てる
            ときにしか出られないみたいね。」

       涼:「コンサートができればいいんですよね。 喫茶店で開きますか?」

       GM:ピアノ、あるのかね?

       涼:キーボードくらいならありますけど。

     魅雷:1晩だけピアノ盗んでくる。

       涼:ピアノの足下に水かけて《門》で移送なら可能です。

       光:大騒ぎになるよ?

       GM:それは泥棒というな。

     魅雷:「どうせなら大きな会場で演らせてあげたいわね。」

       涼:「そういえばいなくなったのは昨日−いえ一昨日の夕方でしたね?
            なら昨日の昼は何処にいたんです?」

       光:「今日の昼もまたいなくなるかもしれないね。」

     魅雷:「音楽室に近づいたら危ないわね。」

       涼:「監視します?」

       GM:で、見張るのかね? どうやって? 光は授業あるし、他のメンバーが
          高校入ると目立つぞ。

       光:休み時間に様子見に行くくらいかな?

       涼:《液体化》して華蓮さんの後をついていきます。

       GM:それじゃ、ストーカーだよ。

  一同笑。

       光:華蓮先輩の歩いた後は何故か濡れている。 恐いね。

       GM:君、《液体化》したら何リットルあるね?

       涼:かなりの量があります。 体重60kgとして60リットルくらいでしょ
          うか。

       GM:そんなに水がザバザバ動いてたら動いてたら目立ってしかたない。

     魅雷:電波になって、監視、って手もあるんだけど。 携帯電話持ってもら
          ってずっと電源入れててもらえばいいわ。

       GM:電源入れっぱなしでバッテリーは何時間もつ?

     魅雷:3時間くらいね。

     拓也:おいら、迷い込んできた子供のふりしたらどうかな?

       GM:見つかったら送り返されるよ。

       涼:華蓮さんが連れていかれるとしたら音楽室でしょうから、音楽室で見
          張ってましょうか。

       GM:店は?

       涼:都合により休業です。

       GM:で、音楽室の何処で見張ってるのかね?

       涼:屋根裏…なんて入れませんよね。 掃除用具入れの中にでも隠れてま
          しょうか。

       GM:掃除はあるよ。 掃除用具入れの中に60リットルの水が入ってたらど
          うなるかね?

       光:新たな七不思議の誕生かな? ね、華蓮先輩に頼んで今日は休んでも
          らったら?

       涼:音楽の時間だけでも抜けてもらいましょう。

       GM:3D振って。 8以下なら音楽の授業がある。

     魅雷:(コロコロ) 8。 あるわね。

       光:こんなときに小さい目なんて★

     魅雷:でもこれはチャンスとも言えるわ。

       光:華蓮先輩を音楽室につれていくの? それは危ないよ。 音楽のときは
          サボってもらった方がいいよ。

       涼:音楽室には近づかない方がいいでしょう。

       GM:サボらせるの?
          「単位、大丈夫かなぁ?」
          と華蓮さん。
          「1回くらいならいいか。 分かったわ。」

       涼:放課後になれば速攻で誰かが迎えに行きましょう。

       光:じゃ、ボクが先輩のところ行くね☆

       GM:さて朝になった。 みんな徹夜で眠い。 光のクラスは今日は古文の授
          業があるぞ。

       光:あ、それは確実に寝ちゃう★

     魅雷:あたしは昼まで寝てるわ。

       涼:これだから大学生は。

     魅雷:大学は5ヶ年計画だからいいの。

  一同笑。

     魅雷:で、昼頃起きてきてチャットするの。

       光:休み時間にミステリー部に行くね。

       GM:部長の哲子他ミステリー部員さんががいる。

     魅雷:ここで《オーラ感知》して欲しいわね。

       GM:ここで《オーラ感知》? 部員の半分くらい反応するよ。

     魅雷:霊を解除できそうなものはない?

  哲子/GM:「除霊の札? 今は無いのよ。」

       光:今は、って、あるんだ。
          「いつなら手に入るの?」

  哲子/GM:「そうね、今から《魔化》の儀式をして…。」

  一同笑。

       光:「ところで、音楽室のピアノの怪について聞きたいんだけど。」

  哲子/GM:「七不思議の? あんなの信じてるの?」

     魅雷:ミステリー部員がなんて台詞。

  哲子/GM:「大抵の場合、ああゆうのはポルターガイストのはずなんだけど。」

       光:「ここのは違うの?」

  哲子/GM:「ええ、うちのポルターガイストは理科室にいるから。」

       光:「えぇっ、理科室のあれってモケケピロピロじゃないの?」

  哲子/GM:「なによ、そのモケケピロピロってのは?」

       光:「ワイトの別名だよ。」

  哲子/GM:「そんなわけないでしょ。」

       光:「じゃ、理科室がポルターガイストなら、音楽室には何がいるの?」

  哲子/GM:「そんなの調べてないわ。」

       光:「ミステリー部が調べてないの?」

  哲子/GM:「調べたってしかたないでしょ?」

     魅雷:ミステリー部員の台詞とは思えないわね。

  哲子/GM:「少なくとも音楽室にはオーラを残す間抜けはいないわ。」

       光:「ふぅん。 じゃ、お邪魔しました。」

     魅雷:昼過ぎに学園に行くわ。 で、高校の職員室へ行っていさみレイって
          娘の事件のことを聞くわ。

       GM:ミサト先生が答えてくれる。 5年前に学園祭の前日に交通事故で亡く
          なった女の子がいるそうだ。

       光:男の子で何か事件はなかったのかな?

       GM:男の子には覚えがないそうだ。

     魅雷:「あの音楽室のピアノには何かいわれはない?」

ミサト先生/GM:
          「ピアノ? あのピアノは10年ほど前に買ったものよ。」

       光:たった10年?

     魅雷:付喪神にしては早いわね。 じゃ、聞くことは聞いたから喫茶店に戻
          るわ。

       GM:講義はどうした、講義は。

       光:音楽室をちょっと覗いてみる。

       GM:何も変わりは無いよ。 カスタネットやシンバルなんかも元の位置に
          戻ってる。

       光:《オーラ感知》☆

       GM:何も感じないね。

       光:昼間はいないのかな?

       GM:さぁ? 《オーラ隠蔽》持ってたら分からないよ。

     魅雷:《妖力感知》でもあればよかったのに。

       GM:《妖力感知》って妖怪なら必ず反応するからな。 なんせ《妖怪基本
          セット》って妖力は必ず持ってるから。

  一同笑。

     魅雷:《防御点》や《追加HP》や《外見》も妖力なのよね。

       GM:《オーラ感知》では見つからない。 その程度で見つかるならミステ
          リー部が見つけてる。

       光:オーラ見える人、いるんだね。

       GM:そりゃ、ミステリー部はほとんど妖怪ネットワークと化してるから。

     魅雷:<記憶力>あるから男の子の顔覚えてるわ。 似顔絵を描くわね。

       GM:覚えていたとして、描けるのかね?

     魅雷:大丈夫、コンピュータに入れば頭から直接出力できるわ。 で、その顔
          と一致する顔が無いかデータバンクで調べる。

       GM:では<コンピュータ>で振ってみて。

     魅雷:-6成功よ。

       GM:該当者無し、と出る。

     魅雷:ここの生徒じゃないみたいね。

       GM:別にここの妖怪だからってここの生徒である必要は無いしね。

  放課後。 一行は喫茶店に集まります。。

  華蓮/GM:「この娘、結構いい娘みたい。 授業中寝てたらノートとっててくれ
            たわ。」

     魅雷:幽霊化しても学生なのね。

       涼:「やはりここはコンサート開くのが一番でしょう。」

  華蓮/GM:「えぇ、多分皆の前で思う存分弾けば満足すると思うわ。」

       光:「華蓮先輩が寝てるときなら出てこれるんだよね。」

  華蓮/GM:「ええ。 私が意識を薄めれば出てこれると思うわ。」
          と人間離れしたことを言っている。

       涼:「皆を呼び集めてコンサートにしましょう。」

       光:「文化祭はまだ先だね。」

     魅雷:「有志による突発コンサートね。 ネットで呼び掛ければ人数は集ま
            るわ。」

       涼:「校内放送やポスターなんかも駆使して集めることにしましょう。」

       GM:そういうことならミステリー部も手伝ってくれる。 部員の中にはそ
          ういう能力を持ってるのもいるし。

     魅雷:じゃ、校内放送をジャックして…。

       涼:許可もらってまっとうにすればいいじゃないですか。

     魅雷:学内BBSなんかにも書いておくわ。

       涼:来た人にはドリンクサービスをいたしましょう。

       GM:物で釣るのね。 それなら結構人が集まる。

  2日後。 学園の講堂を借りて有志によるコンサートが開かれることになります。

  華蓮/GM:「じゃ、私は眠るわ。 舞台は整えてくれたから、心置き無く弾いて
            ね。 1,2,3,グゥ…。」

  一同笑。

       涼:3秒で寝るなんて。

       光:便利だね☆

       GM:華蓮さんの身体を借りたレイちゃんが弾きはじめる。

       光:ファンブルしないでね。

       GM:(コロコロ) -8成功だ。 で30分ほど弾いて終わる。 皆の前に出てお辞
          儀する。

     拓也:パチパチ。

       光:-8成功もしたら、音楽家として注目されるんじゃない?

       GM:注目されるね。 でも華蓮さん自身は全然弾けないんだけどね。

     魅雷:霊が何回も弾いていたら、そのうち身体が覚えるんじゃないかしら?

       GM:で、幕が閉じると華蓮さんがふっと気付く。
          「あ、終わったんですね。」

       光:「消えたの?」

  華蓮/GM:「まだいるみたい。 とりあえずは気はすんだみたいだけど、私から
            出られないみたい。」

  一同笑。

  華蓮/GM:「いい娘みたいだから、仲よくしていけると思うわ。 ノートとって
            くれるしね。 それにこの娘に憑依されてる間は他の霊には憑かれ
            ないし。」

       光:じゃ、これから2人羽織りかな?

     魅雷:外から見ると一種の二重人格ね。

       涼:「あとは音楽室ですね。 行ってみましょう。」

       GM:音楽室に来るとあの男の子がポツンと立っている。
          「誰モぴあの弾イテクレナイ…。」
          その横ではメトロノームが寂しそうにカチカチ鳴っている。

       光:「ごめんね、でもいつまでも弾いててもらうわけにはいかないんだ。」

       涼:「たまに弾きにきてもらいますよ。」

  少年/GM:「誰デモイイカラ弾イテ…。」

     拓也:「拓也弾く。」
          鍵盤をむちゃむちゃ叩く。

       光:それは止める。 怒らせちゃうかも★

       GM:そうしてると、ミステリー部の部長、哲子さんがやってくる。
          「そうか、ピアノの妖怪じゃなかったのね。」

       光:え? ピアノの妖怪じゃないの?

       GM:哲子さんはすたすたと歩いてきて…ピアノの上のメトロノームを取る。

     魅雷:ああ、そうだったのね。

  哲子/GM:「この子、どこかピアノ弾いてるところにつれていってあげればいい
            わね。 ピアノとセットで華蓮ちゃんのところに置いておけば?」

       光:「そうだね、それがいいかもね☆」

  話し合った末、メトロノームは喫茶店に置き、ピアノを1台購入することにし
ます。

       GM:“腕に自信のある人だけ弾いてください。”って張り紙でもするとい
          いかな?

       光:下手だとメトロノームがブーイングするんだね。

       GM:チーン、と1つ鳴るんだな。

       光:メトロノーム速くしたら男の子の動きも速くなるのかな?

     拓也:メトロノームの重りを一番下にする。 カチカチカチカチカチカチカ
          チカチ。

  少年/GM:「遊ブナ遊ブナ遊ブナ遊ブナ遊ブナ遊ブナ遊ブナ遊ブナ!」

     拓也:じゃ、重りを一番上。 カッッッチ、カッッッチ、〜。

  少年/GM:「ア…、ソ…、ブ…、ナ!」

     魅雷:あのミステリー部って、それ自身が七不思議に入るんじゃない?

       GM:七不思議、最後の一つは謎のミステリー部。 そうそう、華蓮さんはミ
          ステリー部に入ったそうだ。

       光:ミステリー部?

       GM:そう、部長の哲子さんにね、
          「幽霊部員でもいいから。」
          って説得されたんだって。

  真夜中のコンサート  
                1997/10/25 まじかる'sオフラインミーティングにて収録


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