昔から「観音力」という言葉があるように、神仏の御名に力という字がつくのは観音様だけです。


「力」という字は┃(縦棒)と━(緯棒)が結んで左進右退に回転して生れます。観音様は男か女かと問われますが、両性を兼ね備えておられるのです。その時に応じて融通無碍のお働きをなさいます。即ち縦緯(たてよこ)兼ね備えておられる故に「観音力」といわれる所以です。


おおむね西洋は隣人愛が主で緯の教えです。東洋は主従、先祖と縦の関係の教えになってます。又西洋は横文字、東洋は縦文字となりますし、物質的と精神的という事も出来ると思います。


観音様は両方を兼ね備えておられますから、世界中の人が「メシヤ」であり「弥勒」であると称えるべきお方でもあるのです。


仏教では菩薩は如来より下の位です。「夜の世界」の間は観音様は観世音菩薩といわれ釈迦牟尼(むに)如来や阿弥陀如来の下の地位に甘んじて陰からのお救いだったのです。それが「昼の世界」に入るに及んで、本来の御神格に復帰される過程に於ける光明如来としてのお姿が日の出観音の御姿であり、やがて「東方の光」は世界に拡充してメシヤとしての「力」を発揮されるという深奥の経綸が示されています。観音様の事が判れば世界の経綸が解るのです。


 そうして何千年来、医学に於ける根本的誤謬に人類が何故気付かなかったかに対し、読者は大いなる疑問を起すであろう。それと共に、私のような医学的知識のない者が、如何にして、その誤謬を発見し得たかという事に対しても、同様の疑問を起さずにはいられないであろう。
 右の二点を徹底的に説く事によって、一切は闡明(せんめい)されるのである。勿論それは、宇宙の実体から歴史の推移、文化の変転、霊と物質の関係、霊界の真相、人間生死一如の真諦にまでも及ばなくてはならないのである。
 特に今、全世界如何なる人種と雖も、圏外に立つ事は許されない―現に行われつつある処の空前の大戦争、大禍乱で、誰もが言っている処の世界の大転換である。そうしてこの大転換の由って起った根本原理と、私の創成した日本医術との根本原理が、洵によく一致しているという事である。これ故に、此根本原理を知るという事は、独り私の医術のみに止まらないのであって、将来に於ける世界の趨勢が、如何になりゆくやに就ても大いに役立つであろう。
 之等一切を説示する事によって、人間の生命、健康、病気等、数千年来、人類の知らんとして知り得なかった神秘は、白日の下に曝(さら)け出さるるであろう。
 (T3・402)
 

 斯くして観音様は一切の真相を明かされ、『浄霊』という観音力をも人類に与えられる有難い時となったのである。