Ver 1.00



 
 






★★★『処女はお姉さまに恋してる』★★★




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 はじめに注意事項です。このレビュー内には表現の都合上、ゲーム内容に関してのネタバレなどが含まれている

可能性があります。ゲームをプレイ中、及び未プレイの方は、ゲームを最低一度は攻略(エンディングまで到達) した

後で、このレビューを読むことをお薦めします(勿論、未プレイの方でも大丈夫なよう、ネタバレ的要素は極力排除

しているつもりですが、排除が万全とは言えません)。
以上の件、閲覧前に何卒ご理解ご了承下さい。 

 
 
 
@@@@@@@   以下本文   @@@@@@@








●− Review  序章 −●






 さて、次のエロゲ新作購入予定日まで後3週間か……。


 例年にない大雪の所為でイマイチ「春」という実感に乏しい日々が続いていた3月上旬。相変わらず順調に失業中&

求職戦線まっしぐらな私でしたが、その有り余る時間を有効に活用するため既に発売済の各種エロゲを購入&まったりと

遊んでいたのはご愛敬。しかし、ふと気が付くと自分が遊びたいと思っていたエロゲは概ね遊び尽くしてしまったのです。


 それならそれで次の新作まで待機……するのが本来の行動なのですが、いかんせんここは末端レビューサイト。場所的

にそれは不味い、と言うよりも自分自身が納得いかないので、ネットやら雑誌やらであれこれと購入検討を重ねること数日。

その甲斐あって最終的に5本程度のタイトルまで絞ったのですが、ぶっちゃけ「これ」と言う作品が無かったのも事実。

 ……言い方は悪いのですが、どうしても欲しいと言うよりは少しでも面白い作品を掘り当てたい気持ちが強かったので、

あまり積極的な行動を取れなかった訳で。……ま、こうなったら誰かに決めて貰うか、ともの凄く他力本願な結論に達し、

あちこちで反応を伺ってみたのですが、その際にお薦めされたのが本作「処女はお姉さまに恋してる」でした。


 よし、それじゃあ今回はこの作品にしますか、と言う、かなり単純な考えの元、本作を購入したのですが……閑話休題。







●− Review1  全体の印象 −●






 ……あら、地味に面白いですよこれ。


 でも最初から最後まで某百合小説な雰囲気が頭から抜けなかったのは仕様という名のお約束か……あ、本来レビュー

でこの手の比喩は良くないのですが、同士諸君(苦笑)にわかりやすく説明するには矢張りこれが一番簡単と言うことで。

 女装をした主人公(元から女っぽい容姿&訳あり)が女学院に編入し、その素性を隠したまま学園生活を過ごす、という

少々奇抜と言うか強引すぎる設定でしたが、ゲームの雰囲気を例えるならば矢張り比喩の対象はマリ見て<あ、言った


 いや、勿論主人公は男ですけど……本人が自己嫌悪に陥るほどのハマり役だったことは明らかな訳で(苦笑)。


 ただ、確かに設定自体は少々奇抜だったものの、色物として片づけるには少々勿体ない……なかなか魅力的な作品

仕上がっていたと思われます。正直、私自身も最初は苦笑いしながら(抵抗を持ちながら)のプレイだったのですが、いざ

本編を進めていくと、時折本当に男なのか解らなくなるほどハマっていた主人公の活躍ぶりを筆頭に、ヒロイン達の笑いあり

涙ありな物語は、最初から最後まで爽やかで嫌味なく楽しむことが出来ました。これは良い意味で計算外でしたね。


 とは言え、客観的に見ると確かに強引な設定なのも事実。私はラブコメ系の設定に関しては八方美人主義なので

何とか手に取るところまで行きましたが、ダイレクトかつ怪しげなタイトルも相まり、それだけで敬遠する人もいる……特に、

良くも悪くも女装設定を受け入れられるか否かと言う点で、評価が大きく分かれる作品だと思われますね。


 それでは、個々の見解に行ってみましょう。







●− Review2 ゲーム性  −●






 ベタだけど懐かしいリアクションが多かった……ゲーム性です。


 ゲームジャンルはADVで1プレイ時間は6〜7時間程度と若干長目。共通ルートもそれなりに多いので、2回目以降は

かなりプレイ時間が短縮されますが、ゲーム期間が約半年(各章ごとに1ヶ月を費やす感じ)と言うことで、若干まったりした

展開になっていたかも知れません。冗長とまでは思いませんでしたが、人によっては少しタルく感じるかも知れませんね。


 至ってノーマル(と言うか男)な主人公がものの弾みで女学院に編入することになってしまい……と言う一昔前のコメディ

漫画のような……いや、実際コメディか……設定の元、なんだかんだで徐々に染まっていく主人公の不条理な苦悩を描い

たゲーム内容はお約束な展開を筆頭に、どう見ても少し前に流行った百合小説のノリとしか思えない展開まで盛りだくさん。

多少のファンタジー要素もありますが概ねドタバタ女学園生活ものとして認識出来るかと。……ま、普通はバレるって、とか

年頃の男が理性を保てるのかよ、と言う野暮なツッコミさえ入れなければ地味に楽しめる良作ですね(苦笑)。

 また、登場するヒロイン達も個性的で魅力的。行動や性格が嫌味なく描かれていたことに加え急転直下にはほど遠いまっ

たりした空気は実に私好み。若干シナリオ格差はありましたが、それでも全員が良いキャラを演じていたのは見事の一言。


 ま、確かにもの凄く強引な設定ではありましたが、この主人公、タチの悪いことに元々変装してもしなくても女にしか見え

ないので、主人公&プレイヤーの順応が実に速い、と言うかもの凄い勢いで女になりきっていた様は怖いの一言(苦笑)。

進めば進むほど本当は最初から女だったんじゃないのか、と疑い始めた点は、主人公共々自己嫌悪していましたし……。

 ただ、その「なりきろうと」努力していた様の描写が魅力になっていた点を含め、上手かったな、と。実際、異常が

日常になっていく様がオーバーなリアクション込みで楽しく描かれていて面白かったですし。……関連しますが、画面効果

やデフォルメ絵などがなかなか凝っていて面白かったですね。コミカルな雰囲気が良く出ていたと思われます。


 何はともあれ、メーカーさんの企画力を素直に誉めたいかな、と。







●− Review3 ストーリー −●






 冷静に考えなくても凄いタイトルだよなこれ……ストーリーです。


 財閥の御曹司で文武両道・天稟の才があるが、ちょっと気が弱い主人公の元にある日、顧問弁護士が訪れる。

 聞くと、先だって無くなった祖父の遺言に従い女子校に編入するように、とのお言葉が。勿論もの凄い勢いで拒否する

主人公だったが、結局幼なじみに女装を強要された挙げ句、無理矢理転入させられる羽目に。ところが、幸か不幸か

元々見た目の良い主人公。何の間違いか、全校生徒の憧れの的である「エルダーシスター」に選出させられてしまう。

 そんなお嬢様女学院での大騒動。果たして主人公はこの先どうなってしまうのか……
と言う設定で物語は幕を開けます。


 ま、ぶっちゃけて言えば女の園で繰り広げられるドタバタ騒動。巻き込まれタイプの主人公が陥る典型的な展開ですが、

強いて言えば女装による女難込み(苦笑)。ゲーム期間が約半年と長目なので、暦の流れは速かったものの、季節感が

存分に出ていたのでなかなか良いシナリオだったと思われますね。個人的に学園ゲーはロングランの方が好きですし。

 ただ、先ほども少し述べましたが、ダレるというほどではありませんが若干スローペースで進む印象を受けたのも事実。

 それだけ日常描写が丁寧とも言えますし、シナリオそのものが満遍なく面白かったので私は楽しめましたが、予想以上に

時間が掛かったのも事実(あ、私は簡易速読を使うので1プレイ時間が人より少なめ)。このあたりの評価はそれぞれかと。


 で、戦線悠々と遊び始めた本作でしたが、外観と設定に反して中身は意外なほどしっかりしていました。

 変装してからの戸惑い、順応することに対する苦悩を描いた日常を、季節のイベントや行事と上手く絡めつつコミカルに

描いていたシナリオは実に面白く心地よかったですし、愛嬌も盛りだくさん。勿論当たり前の如く、攻略する際はバレる訳で

すが、そのあたりの流れと締めも自然かつ上手く出来ていたな、と。

 ……なんだかんだで男らしいところもしっかり魅せていたので、なかなか良い主人公だったと思われます。完璧超人。


 また、シナリオの演出&魅せ方も実に良好。強いて言えばもっと盛り上がりそうなシーンをあっさり描写しすぎている部分

もありましたが、要所要所のインパクトと印象度は思わず引き込まれること請け合い。正直、遊ぶ前は何処ぞの百合小説に

影響を受けて作ったようにしか見えなかったのですが、実際遊んでみるとかなり違うというか反省というか……。


 そうですね、個人的には久しぶりの当たりものと言って良いかと。

 野暮な展開や煩わしい演出が無かった所為もありますが、どのシナリオも最初から最後まで明るく楽しく横の繋がりを保ち

つつ遊ぶことが出来たのは高評価。……あの容姿にもかかわらず主人公が良いキャラだったのは驚きましたが(苦笑)。


 強いて難を挙げれば……幽霊が凄く不憫だったな、と。

 確かにイレギュラーな存在と言えばその通りですが、良いところに絡む&魅せ場も沢山あった反面、どうにも中途半端な

まま終わってしまう、と言う印象が強かったです。理に適ってはいたものの、折角なのでもう少し優遇されても良かった気が。


 ま、何にせよ久しぶり面白く、かつ真面目に読めるシナリオを遊ぶことが出来たと言うことで、ええ。







●− Review4 グラフィック −●






 女装、ね……CGです。


 原画担当はのりた氏。私的には初見の方でしたが、絵柄自体は極端な癖も無く概ね万人向け。強いて言えばゲーム&

エフェクトの所為で若干少女漫画ちっくな雰囲気と印象を受けましたね……綺麗と言うよりは可愛い系かも知れません。


 いや、勿論綺麗ですけどね(苦笑)。いろいろな意味で。


 ……と言う訳で原画そのものは及第点。時折おや、と首を傾げる構図もありましたが、別段致命的と言うほどでもなく、

概ねまとまった出来だったと思われますし、何より本作の要とも言える主人公の女装に思わずときめいて(騙されて)しまい

そうになった時点で上出来……演出的に成功していたと思われますし(苦笑)。

 また、良いタイミングで時折挿入されるデフォルメ絵の小コマも良いアクセントになっていましたね。

 そもそもセットアップの時点で吹き出した訳ですが、これら一連の絵はコミカルな感じが出ていて良かったです、ええ。


 んー、あと……エロに関しては申し訳程度、かな。

 ある程度予想はしていましたが、薄い&どう頑張っても男女の絡みとは言い難い(見えない)点もありましたし……。

 ま、そのあたりは予定調和に近いノリでしたが、逆に言えば百合の園ならではの展開も予定調和ということで。







●− Review5 操作性(システム) −●






 何処かでみたことがあるようなインスト画面だ……システムです。


 ゲームジャンルがADVと言うことで特に複雑なシステムは実装されていませんでしたが、基本的な機能は一通り完備

されていましたし、遊んでいて特にストレスを感じた点も無かったので、システムそのものは良くできていたと思われます。

 取り立てて特筆すべき点はありませんが……強いて言えば好感度変動が視覚的に解ったのは有り難かったですね。


 また本作ではモーションノベルシステム……要は画面効果を強化したシステムを採用していましたが、茹で蛸になったり

背景がキラキラしたりする様はCPUに無駄な負荷が……もとい、なかなか良い演出だったと思われます。音楽編でも後述

しますが、この演出に関してはSEの役割&効果が大きかったですね。定番ながらも印象に残る演出でした。


 んー、強いて言えば、マニュアル方面が寂しかったかな、と。

 ひょっとしたら初回版には豪勢なマニュアルが付いていたのかも知れませんが、紙一枚程度のマニュアルではなく、キャラ

説明と紹介ぐらいは記述して欲しかったですね。html版にでも詳しく書いてあるのかと思ったら何も無かったですし……。


 あと、本編中に登場する難しい固有名詞やことわざなどに、リアルタイムで注釈が入るのは有り難い&良い試みでした

意図的に言い回しを難しくしているような節もあったので、わざわざ無理して難しい単語を使うこともない(学生が使う言葉と

は思えない)とも思いましたが……。ま、この辺は野暮なツッコミかも知れませんけど、ね。







●− Review6 音楽 −●






 別に主人公もフルボイスで良かったような……音楽です。


 特に可もなく不可もなく……と言うのが正直な感想ですね。印象に残る曲はありませんでしたが、場面との融和も出来て

いましたし、まったりとしたゲーム展開にしっかり沿っていた曲が多かったと思います。ま、これで1、2曲でもビシッと締まった

曲があればなお良かったのですが、残念ながら本作にはそれがありませんでした……。


 ただ、挿入歌は良い意味で強烈。そう、あれぐらい凶悪なインパクトと使い方が欲しいんですよ(苦笑)。

 ま、冗談はさておき、恐らくEDよりも印象に残ったと思われる挿入歌。上手い下手は別としても、久しぶりに言葉通りの

挿入歌を聴いたような気がしました。ああいうのは個人的に弱いなあ……。


 また、本作の音声ですが……概ねフルボイス。ただ、主人公(男)だけはイベント時のみ音声と言う形になっていました。

 声が入った時点で大きなイベントだ、と解る点はありがたいのですが、見た目その他を考慮しても別にフルボイスで構わ

なかったと思われますね。ま、フルボイスにしたら本当に女にしか見えなくなるという説もありますが(苦笑)。


 後は……先ほども少し述べましたが、SEの使い方が上手かったかな、と。ベタながらも上手くツボを抑えてました。

 最近の作品としては珍しく効果音がしっかり「効果音」として使われていた点は高く評価したいですね。はい。







●− Review7 総合評価 −●






 んー、思ったよりも誉め系になってしまったなあ……。


 正直、最初のうちは多少の違和感と苦笑いを抱きつつ本作をプレイしていました。

 そもそも主人公が女装して女学園に……と言うシチュ自体がかなり奇抜でしたし、受け入れたところで残るは百合小説。

 ただ、実際遊んでみると、設定が受ける受けないは生じるものの、上っ面に反比例して中身は意外にしっかり作られて

いて最初から最後まで楽しくプレイすることが出来たと言うのが正直な感想です。笑いあり萌えあり涙ありと言う感じかな。


 ……いや、勿論上っ面(見た目)相応に女の園&コミカル舞台になっていることは間違いありませんが(苦笑)。


 確かに舞台設定の大半が某百合小説の流用に近いものだったので、人によっては女子校独特の校風、設定を簡単に

受け入れられたと言う点もあると思います。実際某百合小説風味な作品を期待したユーザーが購入して遊び、疑似感覚を

楽しむと言う点においては馴染みやすい作品でしょう。かく言う自分も本作のベース(比較対象)は以下略な訳で。


 さて結論です。

 設定に惹かれた人は購入しても損のない……楽しめる仕様だと思われます。と言うかお薦め。また、ゲーム(シナリオ)

そのものも小粒ながら良域でまとまっているので、単純な学園恋愛ゲーとしてもお薦め出来ますね。反面、設定が駄目な人

はとことん駄目&主人公が別の意味で男らしくないので、固定概念を重視するADVや王道展開を期待している人にはお勧

め出来ません。あと、少し矛盾するような発言ですが、意外性や波瀾万丈な展開を求める人は回避した方が賢明でしょう。


 ま、何はともあれ不思議な魅力を持つ作品でした。定番かつ斬新な設定ではありながらも某小説のブームがあった結果、

それを知っているエロゲーユーザーにとって素直に受け入れ易い内容になっていたのは企画の勝利以外の何者でもなく。

 いや、勿論内容が伴っていたからこそ、話題になったのは間違いありませんが。


 奇抜な印象……しかし、入りやすい親しみやすい下地があった……ぶっちゃけ、マリア様的世界観の勝利かな、と。

 ○○みたいな設定だ、と思わせ、実際その雰囲気を醸し出しつつ更に一歩踏み込んだ演出でプレイヤーを楽しませる

と言った演出が見事に出来ていた点は高く評価して良いと思われます。いや、勿論内容は全然違いますが(苦笑)。


 さて、今回はこの辺で筆を置かせて貰います。

 縁があれば次のレビューでお会いしましょう(^^)/〜





2005/03/24 Nagale



Post,Script,


しかしこの主人公の自制力は凄いなあ(苦笑)。




< ゲーム動作環境 >


 
 


OS=日本語版Windows98SE/Me/2000/XPが動作する環境

CPU=Pentium-500MHz(推奨Pentium-800MHz)以上

メモリ=128MB(推奨256MB)以上

HDD=空き容量850MB(推奨1.5GB)以上

解像度=800×600:ハイカラー表示が可能であること

CD-ROM=実装必須

音源=PCM

DirectX=Ver8.0以降



  


 
(一部パッケージより抜粋)




< 補足 >




原画:のり太」

シナリオ:嵩夜あや」

音楽:ZIZZ STUDIO」

音声:あり(女性キャラのみFull) アニメ:なし」

発売日:2005年01月28日」

価格:9240円(税込)」

初回特典:あり」

年齢制限:18禁」

メディア:CD」

Ver:1.01(修正パッチ適用済み)」

(順不同、敬称略)
 
 
 
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< 評  価 >
 
 
 
『処女はお姉さまに恋してる』
 
 
 
メーカー   キャラメルBOX
 
ジャンル         ADV
 
 
 
ゲーム性         16点
 
ストーリー         18点
 
グラフィック          15点
 
操作性           16点
 
音楽             15点
 
 
 
合計 80点(/20点満点×5項目=100点)



注:2003/01より点数形式を変更しました(50→100点満点)





<評価概要>





単なる面白設定で終わっていない点は好印象。若干演出過多な部分もあったが、良い方向に動いていた。

見た目は奇抜だが、中身は意外にまとまっていて好感が持てた。魅せるところはしっかり魅せるタイプ。

かわいらしさと綺麗さが良い感じで融合していたが、個人的には少々苦手なタイプ。気分次第で+2修正を。

ADVとしては及第点。システム面で様々な試みもあったが、特筆すべき点と言うほどでは無かった。

場面相応。声優さんその他の演技も上手く、表立った不満は無かった。但し挿入歌の使われ方は一級品。



 
(上から順に、ゲーム、ストーリー、CG、操作、音楽と各1行ずつの簡易評価説明)





<評価用プレイ時間(参考)>




1プレイ時間     約06時間30分

総プレイ時間     約22時間00分
 
1プレイにおけるHシーンの割合(時間) 約00時間10分