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『東京放浪記13 in 各種追悼一泊二日の旅』



〜一応本命は毎日書道展の鑑賞なのですが……〜






 どうも、はじめまして&ご無沙汰しています、Nagaleです。


 東京旅行後の恒例テキストとなっている放浪記シリーズも禁断の13作目。

 古くは秋葉旅行のレポートに始まり、ある時期を境に東京放浪記と名を変え、忘れた頃に更新するペースで

まったりと執筆して来ましたが、何だかんだで今年も年一回程度の更新をキープすることができました。


 で、今回もおおよそ堅気の用事がメインの旅行になりました。

 お陰様で今年も拙作の「書」が毎日書道展に入選し、その作品を鑑賞しがてら東京に行ってみるか、と

思い立ったのが6月の上旬。それから旅行代理店に予約を入れ、何だかんだ予定を組んでいた矢先に秋葉で

例の事件があったり、さてそろそろと言う時期に、かけがえのない友人を馬鹿な事故で失ったりと実に散々。


 特に後者のショックは大きく、今回は放浪記自体を書くのを止めようとも思いましたが、こんなサイトだからこそ、

形ある限りは何らかの形で更新&記録に残すのが正しいだろうと思い直し、今回も予定通りに執筆した次第です。



 それ故、今回はかなり微妙な状態で書いた放浪記になっていますが、極力普通に書き上げたつもりなので、

生暖かい目で読んで頂ければ幸いです。……ま、最終的に書き終わってみないとどうなるか解りませんが(w;



 閑話休題。



 では、閲覧に関しての簡単な注意事項です。放浪記の内容&言動に関しては基本的に素&壊れています

 普段の日記や言動がイタイことは今更ですが、更に輪をかけて壊れるのがこの放浪記(旅行中の出来事なので

テンションが高い)と言うことをご了承下さい。また、内容に関しては極力正確に書いているつもりですが、やりとりの

会話などは一部うろ覚えが入っている為、実際とは若干違っている可能性があります。また基本的に続き物特有の

ノリに加え、プライベートなネタも多く、一見される方々は若干不可解に感じる文章が混ざっているかと思われます。

 ただ、この放浪記を閲覧される方はごく少数&基本的な理念として自分が後々読む日記……思い出として楽しむ

ことを前提に書いているので、多少の暴走や不可解な点は個性という名の仕様と言うことで御理解ください。


 あと、ここまで読んでダレた方は、これからもっとダレる可能性があるので、ブラウザを閉じて頂いて結構です(w;


 さて、それでは今回もきままな東京放浪記の幕を開けるとしましょう。

 いろいろな意味で呆れられそうな文章ではありますが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。







2008/07/12(土)  東京放浪1日目。






 札幌の天気:くもり   朝の気温:18度


 AM6:30起床。ねもす。


 いつも通りに軽装な身支度を済ませ、いざ出発。地下鉄とバスを乗り継ぎ、北の玄関口、新千歳空港へ。

 例の如く時間にはかなりの余裕を持って出発したので、適当におみやげを見繕った後は暫くのんびりと。


 ちなみに、東京の予想最高気温が32度とか言う阿呆な予報だったので、溶けるお土産は全て諦めました(w;

 もっとも、最近流行の生キャラメルは11時入荷予定とか言ってましたけど……あー、対抗はじゃがポックル?


 「さてチェックインを済ませて……やっとサミットの喧噪も終わったのかな……それどころじゃ無かったけど」

 「……ええ、本当に」

 「あの馬鹿。世の中には生きたくても生きることが出来なかった人達も沢山いるんだぞ……それなのに……」

 「Nagaleさん、お気持ちは解りますが、このような場所で負の私情を吐露するのは駄目です」

 「わかってるよ……ただ、後悔することに腹が立つ自分が情けないだけだ。後から悔やんで何が出来る?」

 「……ですから!」

 「それを頭では解っていても、何で誰も喜ばない結」





 「…………………イリーナキック!!」





 「ぐはっ( ゚∀゚)、;'.・」



 「それでは自己紹介を……私は当サイト内で雇われておりますメイドのイリーナと申します。この度の放浪記

 ではNagaleさんの会話や行動のサポートをするNPC(ノンプレイヤーキャラクター)として登場させていただきます。


 なお、私の詳細に関してはこちらにプロフィールがあります。……若いときの写真ですけどね


 「ちょ、おま、今キックとか言いつつグーで殴ってただろ!!」

 「Nagaleさんがいつまでもグズグズしているからです。さあ、東京へ向かいましょう」

 「……はいはい」



 で、一路東京へ。

 道中のフライトも特に問題なく、逆に定刻よりも数分早く東京羽田に到着。んー、良い感じ。


 「さてNagaleさん、今回のおおまかな旅程を教えてください」

 「おおよそテンプレ通り。去年に近いけど、友達とエライ人に会う予定。あと、2日目は団体行動があるかも?」

 「……私の出番あります?」

 大丈夫。多分ある。つか、予定では空港で友達と合流する予定だったんだが、何故か浅草集合になったし」

 「なるほど」

 「とは言え、ヤツと会うのも一昨年の夏コミ以来だから2年ぶりか。今回の夏も誘われていたんだけど、今年も

 この時期に、かな。……ま、とりあえず合流してから行動するとしませう。正直、今回に限っては一人旅が辛い」


 「解りました。でもあの御方は相変わらずなのでしょうか……」


 ヤツは相変わらずなんだろうなあ、多分。……と思いつつモノレール(空港快速は良いね)で浜松町へ。

 しかし……暑い。浜松町のホームに降りた瞬間の蒸し暑さと高温は正に亜熱帯を思わせて良い感じorz

 や、大げさ言うなかれ。低温低湿の北海道民として、この高温は未知の世界に匹敵するのですよ本当に。


 閑話休題。


 予定では空港で友達と合流するはずだったものの、遅くなると言う旨のメールが入ったので、それじゃ浅草

で合流しますか、と急遽予定を変更し、とりあえず自分はそのまま上野経由で浅草寺に出向き、仲見世を散策。

 ……仲見世も最近は素通りしかしてなかったからなあ(w; <時間調整がカツカツだった


 で、いつものように簡単なお参りをしてお神籤を引く。

 例の如く、このお神籤で旅行中の運勢と今後暫くの運勢が決まる(と思う)ので結構真剣だったり。


 「さて、恒例のお神籤タイム……なんだけど、ぶっちゃけ今の状態で凶以外が出る気がしないぜorz

 「今回ばかりは同意したくなりますが、逆に心機一転の良い機会だと思いますよ」

 「物は考えようだな。まあ、とりあえず(シャカシャカ)……んー、と……あれ、棒は出たけど番号が無い……って、

 誰だよ逆さまに棒を入れたのは(w; ……うし、○○番か
。どれどれ?」



 【大吉:全て良いでしょう】



 「嘘だっ!!」


 「神様に向かってその言いぐさは無いと思いますが……でも今の状態には少々合わない運勢ですね(^^; 」

 「納得いかないナア……まあ、棒が逆さまに入ってたし、これからだんだん悪くなる……と解釈しておくよ」


 そんな遺恨を残すおみくじを引きつつ(苦笑)、仲見世を折り返し、雷門前で暫くのんびりしていると友達から

着いたとのメールが入ったので、改めて合流することに。えーと、ヤツは……あ、いた。おーい、ここだここだー。


 「いよう」

 「いよう、久しぶりでした。元気そうだな」

 「お久しぶり。相変わらずNagaleさんは見た目が変わらないね」

 「いや、旦那の方が会うたびに変わりすぎなんだよ(苦笑)……つか、随分太ったね。メタボ?」

 「言うな。そもそもインドア仕事は太るんだって」

 「俺もインドアでデスクワークなんだがなあ……ま、その辺は不問にしておきますか」


 で、久しぶりに顔を合わせての雑談などをしつつ、昼飯。

 東京に行くと必ず顔を出す鰻屋「色川」さんで食事を取ろうと思い、店の前に行ったのですが、


 「……あの、ここの鰻屋さん、年々人の並びが増えていませんか?」

 「何か10人以上並んでるナア……orz イリーナが最初にこの店へ来たのが5年前だったか……」

 「そうですね、その頃に連れて行って貰った記憶があります」

 「俺は8年ほど前から東京に行く都度顔を出しているんだが、その当時は普通に入れたぞorz」


 ちなみにここのお店、ぶっちゃけてしまうと知る人にとってはかなり有名なお店です。はい。

 で、あまりの並びに諦めようかと思ったものの、折角年に一回しか来れないんだから何とか……と思い直し、

列に並んでのんびり待つこと30分。ようやく店内に入って鰻を頂くことに。……ああ、いつもながらウマー!!


 つか、この時世に値上がりしてないと言うのは凄いよなあ……。

 年々敷居が高くなっている気もしますが、何時までも通えるお店であって欲しいものです。


 「ご馳走様でした。……別に良かったのに」

 「ま、年に一度ぐらいしかこういう機会もないから良いっしょ……それはさておき、何というタイムロスorz」

 「のんびり並んでいたらもう2時半だよね……とりあえず秋葉に行く?」

 「ラムネでも飲んでから行きませう。正直、暑さと湿度で汗が酷い&頭の回転が鈍くなっている気がする」

 「じゃあそうするか」


 で、雷門前まで戻って露店からラムネを買って飲む。いやいや、浅草に来たと言う感じですなー。

 そうそう。プラ瓶だと物足りねー、と嘆いていたらガラス瓶に戻っていたんですよ。これは嬉しい誤算でした。


 ふむ、やっぱりそれを望む人が多かったのかなー、と思いつつ浅草を後に。

 で、とりあえず秋葉原……の前に上野駅に寄る&友達に協力して貰い、ここ数年越しの目標を達成することに。


 「と言う訳でsuicaを買って使いたいのですよ……ちなみにpasmoってのはどんなもんなの?」

 「んと、pasmoはあまりオススメしないというか……確か今は新規発行してなかったような気がする」

 「そっか。ま、兎に角、年に一回程度の東京とは言え、いちいち切符を買う手間と時間を大幅に短縮したいと常々

 思っていたんだけど機会が無くてさ。それこそ何年も前から旦那に「郷に入れば郷に従え」と言われてたけど」


 「ま、良いんじゃない。さて、とりあえず買い方と使い方を教えるよ。……まずは2000円分の……(略)」


 〜それから暫く〜


 「成る程。説明有り難う。いや、田舎者でスイマセン(w; 」

 「これで大分楽になると思うよ。ただ、チャージだけはしっかりとね。不足で引っかかると恥ずかしいから(w 」


 ねんがんのすいかをてにいれた……かどうかはさておき、以後の東京は基本suicaで移動となりました。

 ただ、当たり前ですがもの凄く便利。一部コンビニや自販機でも使えるキャッシュレス仕様も良いですな。

 こんなことならもっと早く切り替えれば良かったと嘆いたのは言うまでもなく(w;


 買ったばかりのsuicaを恐る恐る、しかしながら嬉々として使い、到着したのは秋葉原。

 しかし何だ。駅構内といい、電気街口の光景と言い、全く秋葉に来た感じがしませんナアorz ここどこ?


 閑話休題。


 で、今回の東京放浪における目的の一つが、先日の事件の追悼をしてこよう、と言うものでした。

 あの場所に居たのは自分だったかも知れませんし、何時何が起きるか解らない人生だからこそ、その無念を

少しでも晴らせれば、と相変わらず偽善者やっていた訳ですが、ただ献花台には今も絶えることなく花や飲み物

などが本当に沢山(不謹慎なので写真は撮りませんでした)掲げられていて、まだまだ捨てたもんじゃないな、と。

 ……まず何より、今回犠牲になられた全ての方々に対し、改めて追悼の意を。


 「さて、何処に行こう?」

 「こんな矢先で何だが、正直特に行くところがないんだよな俺(w; ……って、何か風強くね? ビル風?」

 「俺も久しぶりに来たし、一寸いろいろ回ってみるか……いや、何か雲行きが怪しいような?」



SE>ゴロゴロゴロゴロゴロ



 何か、ここ数年俺が秋葉に来たら急に天気悪くなったり雨降ったり雷落ちたりするんだけど嫌がらせ?(w;

 幸い今回は雨には当たらなかったのですが、この突風、実は局地的にかなり強烈なものだったらしく……。


 雲行きを気にしつつ、適当に秋葉を散策。

 友達が一度寄ってみたかったと言うホワイトキャン○スを始め、他の店も数店回ったりましたが、正直これと

言って何もなかった&次の予定が押していたこともあり、結局30分程度で秋葉巡りを終了することに。うぼあー。


 「秋葉に占めるウェイトが落ちたどころの騒ぎじゃないナア。しかし警察の数が多いこと多いこと」

 「ま、良いんじゃない」

 「良くはない(w; さて、とりあえず俺はこれからホテルにチェックインして荷物を軽くしようと思ってるけど……」

 「うん、俺はまだ少し用事があるからここで解散、かな」

 「了解。次に会えるのは早くても来年だと思うけど、ま、お互い元気でやっていきませう」


 そのまま友達と別れ、山手線で一路品川へ。で、改札口を出た途端、蒸し暑さと熱波が到来orz

 って、あれ? 何か道路が派手に濡れている……通り雨でも降ったのかな? はて? 何時の間に?


 以下補足。

 実はこの風と雷と通り雨、かなり強烈凶悪なものだったらしく、一部に甚大な被害を出したらしいのですが、

幸いというかネタ的に困るというか、自分はほぼ影響がなかったんですよね……。



 で、今回お世話になるホテルは毎度お馴染み品川プリンスホテル(メインタワー)。

 さて、とりあえずさっさとチェックインを済ませてしまいますか……。


 「お待たせしました。今回は27階のお部屋だそうです」

 「もう2階上なら直通っぽくて良かったんだけどナア……うい、それじゃあ行きますか」

 「あ、あと自動チェックアウトというシステムが導入されたそうです。よろしければお使い下さいとのことでした」


 ……代金前払いなので、追加料金が無ければサイン&カギを戻してそのまま出て良いそうな。<新システム

 ま、便利なことは間違いないけど、こうしてコミュニケーションの機会が失われていくんだろうなあ、と(w;


 とりあえず荷物を置いて一息。

 あー、最近の疲れが一気に押し寄せてきた感じがするワア……ああ、それよりも足に湿布を……(><)


 「あの、Nagaleさん、次のご予定は?」

 「ん、上野で会食「兼」夕食。6時からだし、そろそろ出ないと不味いんだけど……」

 「今年はミュージカル等のご予定を組んでいらっしゃらないのですか?」

 「いや、一応その方向でも検討していたんだけど、帝劇のミス・サ○ゴンが14日からだったんだよねorz」

 「そうでしたか……」


 そうなのですよ(苦笑)。いや、別にキャ○ツでも充分楽しめたとは思うんですけどね……。


 部屋で荷物を整理しつつ(と言っても、毎々の肩掛けカバン1個ですが)、その足で再度上野へ。

 ふむー、品川からだと一寸だけ遠いかなあ……ま、山手線界隈だから交通の便は申し分ないんだけどさ。


 「で、イリーナさんや。悪いんだけど席を外して貰えないかな。恒例な連盟のエライ人との会食が……」

 「……畏まりました。私は妹へのお土産でも捜してきます」

 「うぃ、スイマセンね。気をつけて行ってらっしゃい。今回の戻りはそれほど遅くはならないと思うから」


 そんなこんなで上野着。……うは、通り雨だorz <折りたたみ傘は持ってきたのでセーフ(w;

 その後、ほぼ定刻通りにエライ人と合流し、久々の再会を喜びつつ、半ば恒例となった料理屋で夕食&会食。


 「いやー、毎年ここに来て北海道では食べる機会のない魚の刺身を食べるのが好きなんですよー」

 「そういうのも良いですねー」


 ……ちなみに今回はウマヅラの刺身なんかを注文してみたり(w; <僻地にも居るけど食べる機会はない


 そんなこんなで近状やら雑談やら最近の話やら今後の話やらを語っていたり。

 お互いにいろいろあったのでグダグダな愚痴話になりつつも、楽しい時間を過ごすことが出来ました。



 〜それから暫く〜



 有意義な時間を過ごしつつ夕食も終わり、挨拶をして解散。よろしければまたお会いしましょう(^^)

 さて、自分はこれからどうするか……ホテルにそのまま戻っても時間的に幾分手持ちぶさたになるしナア。


 考えた末、思ったより時間に余裕があったので、昼のタイムロス(鰻屋)を取り返そうと思いそのまま池袋へ。

 池虎は午後10時半まで営業しているので、この時間でも充分大丈夫だろう、と言うことで店内をのんびり散策し、

掘り出し物が無いか捜したのですが、例の如く特に見あたらず、そのまま終了というお約束パターンに。もー。


 ま、見てるだけでも楽しいから良いや、と一人納得しつつ池袋を後にして品川へ。……夜も蒸し暑いワア……。

 と、一人愚痴りつつ山手線に揺られること約30分、ホテルに到着し、今日の全行程が終了。


 「おかえりなさいませ。会食は如何でしたか?」

 「ああ、楽しかった。今日は久しぶりに遠くの友達とも会えたし……。でも例の件が無かったらもっと……」

 「何かお飲み物をご用意いたしますか?」

 「孤独って気楽なようで寂しいものなんだな……。あいつもそうだったんだろうか……(´ー`)y―~~~ 」

 「……私がいるじゃないですか」

 「いつもはこのひとときが好きなんだけど……今回は辛いし時間を持て余すんだよね……」

 「物事をネガティブに考え過ぎるのはNagaleさんの良いところでもあり悪いところでもありますよ」


 「解ってるさ!! でも考えないようにするなんて無理だ! あの馬鹿があまりに哀れすぎるんだよ!!

 まだ楽しいことだって沢山あったはずだ!! いや、俺が少しでも楽しくしてやればこんなことには……」



 「Nagaleさん、それは違」

 「うるさい!! あの馬鹿野」





 (パン)





 「……………」

 「……」


 「馬鹿野郎……」

 「お気持ちは解ります。私も彼とは面識がありましたし、今でも信じられません」

 「……」

 「ただ、彼は現実での死を選びました。これは事実です。そして貴方は良くも悪くも自意識過剰の気があります。

 考えすぎて御自身が駄目になる前に彼のぶんまで生きていくことが一番の供養かと」


 「……ああ、悪かった。……でも、こんな救われない出来事はもう二度と起きて欲しくないなあ……」



 今回、知人友人を始め各所から様々な意見を頂戴しましたが、その旨、改めて御礼致します。

 多少なりとも落ち着いたら線香を上げに行くので、それを自分の中での一区切りとさせて頂きたいと思います。



 「まあ何だ。とりあえず放浪記の下書きでもするさ。先にお風呂に入って来ると良いよ」

 「はい、そういたし……い、いえ、Nagaleさんの方がお疲れでしょうから先にどうぞ(^^; 」

 「いや別に……(って、アッー!!)、そ、それよりも雑記下書きの方が重要だし、ほら、れ、レディーファースト?」

 「何を今更(−−) ……どうぞどうぞお先に、ご主人様(^^;; 」

 「あ、こんなときだけご主人扱いしやがりますか!? ……大丈夫、今年は配水管詰まってないから。多分


 そしてよみがえるバスルーム床下浸水事件(放浪記12参照)。

 品プリは時折何かしらの困った事件(放浪記のネタ)をやらかすから怖いんだよナア(w;



 「うむ、ここで言い合ってても埒があかない」

 「……ですね」

 「よし、しょうがない。こうなったら……」

 「こうなったら?」







 「一緒に入ろう( ゚∀゚)」









 「イリーナぱんち!!(ゴスッ)」



 「ぎゃーーーーーー!! 結局これかー!! ⊂(。Д。⊂⌒`つ



 お約束とテンプレをありがとうございました(ぉ


 とりあえず入浴を済ませ(勿論大丈夫だった)、そのままゴロゴロ。夜景を眺めながらまったりと一服してみた

ものの、例の如く手持ちぶさたになったので大人しく寝ることに(苦笑)。典型的なPC(ネット)依存症ですナア。


 ……あ、そうそう。余談&歯を磨くとよく分かるのですが、最近、東京の水からカルキ臭が減ったような気が。


 「明日のご予定は書道展巡りですか?」

 「拙作の見学を中心に展覧会巡り、かな」


 そんなこんなで一日が終了。さて、明日も暑そうだ……。


 AM1:00 就寝。







2008/07/13(日)  東京放浪2日目。






 東京の天気:晴れ  最高気温: 32度


 AM7:00 起床。


 天気良好、足の痛みも何とかと言う感じで身支度を調え、とりあえず朝食を取るためレストランに。

 最近ここのレストランがエライ混雑していて困っているのですが、これはキャパの限界じゃないかなあ……。

 や、宿泊戸数の割にレストラン等の施設が追いついてないような? ……それとも元々こんなものだった?


 どうもコミケが絡まないと解りづらくていかんのですよ(w; <コミケ時は朝イチで食事


 そんなこんなで、先ずは朝食。

 メインタワー下のパブナで軽めの食事を取り(やっぱり並んだorz)、今日の予定をあれこれと再確認。ふむー。


 部屋に戻り、そのまま身支度&チェックアウトの用意を済ませ、物は試しに自動チェックアウト&ホテルを後に。

 ま、何だかんだで気に入っているホテル(10年来の愛用)なので、また次からもちょくちょく使うことでしょう。


 「Nagaleさん、本日はまずどちらへ行かれるのですか?」

 「上野。……今日は美術館巡りだよ。だんだん放浪の内容がオタクの定義から外れてきている気もするけど」

 「良いことです」

 「よかない(w; それに万が一にでも俺がカタギになったらイリーナはお役ご免だぞ?」

 「由々しき事態です。さあ、全部キャンセルして秋葉原へ!!」

 「こら(w 」


 で、山手線に揺られて上野着。あちー。……何だこのアホみたいな暑さはorz

 水分をしっかり取らないと倒れそうだと思いつつ、先ずは第60回毎日書道展後期展を見る為に東京都美術館へ。


 えーと、都美術館へは公園口を出て……。

 って、何か去年出たところと違う……こんなに近くなかったよなあ?


 いや、どうやら去年は出口を間違えていたみたいでorz <多分不忍口から出て公園に入ったらしい

 そりゃ遠いわな、と思いつつ、今回はあっさりと都美術館へ到着。雨よりは良いけど暑いのも困るワア……。


 「……Nagaleさんの作品は何処でしょうか?」

 「順番にのんびり捜して&見ていくよ。こういう流派を越えた作品が揃う&見る機会はなかなか無いからね」


 で、結局自分の作品は2Fの中頃(かなり最後の方)だったと言うオチ <B1.1F.2Fの会場で開催

 それよりも、自分の作品を捜すだけで迷子になる会場なんて嫌いだー(w; <今回、PC検索機能は使わず


 ただ、良くも悪くも書道に長く身を置いていると「流派」でおおまかに作品を捜すことも可能だったりします。

 線の引き方や擦れなどが特徴的なので、それっぽいものが目に止まると大体自分のところなんですよね(w;


 とりあえず先生の作品と……この先生と……この先生と……うし、見た(撮った)。ok.

 えーと、ちなみに拙作は……うむ、改めて見ると本当に拙作だなこれorz ……良く入選できたなあ(w;


 と言う訳で目的を達し、後は気楽にフラフラと。ああ、足が痛いorz

 さて、これで見るものは全部見たし、後は連盟の団体ご一行様に挨拶してから次の会場に行きますかねー。


 余談:自分は個人行動ですが、連盟の「入賞」者達はパーティーに出席していたので、金曜日から東京に

入っているのですよ。で、今日は自分と同じような行動を取る予定だったので、間違いなくカチ会うと言う……(w;


 で、足を休めがてら暫く休憩していると大先生その他ご一行様の姿が見えたので、簡単な挨拶を済ませる。

 回る順番が同じであればご一緒しようかとも思ったものの、逆の行動順(上野の森→都美)だったらしく、自分は

挨拶のみで再度別行動に戻りました。つか、家族やら知人やらが混ざってエライ数の団体になっていたような(w;


 そんな光景を横目で見つつ都美術館を後に。さて、次は上野の森美術館へ金子先生の遺墨展を見学ですな。

 あー、それにしても重ね重ね暑いナア……ん〜、都美術館からは……噴水前がここだから……この道を……。


 ……ん?





 「「あれ?」」





 「……あ、あら、これはまた珍しいところでお会いしましたな」

 「え、岳流くん何でここにいるの? 一人?」

 「私は昨日から東京に来て美術館巡りの最中です。いや、○○さんも来てたんですかー」


 凄く、レアな、出会いでございました(w;


 ぶっちゃけると知り合い(同じ連盟の人)とバッタリ(本当にアポ無し予告無しにバッタリ)遭遇した次第。

 自分とは違い、どちらかと言えば創玄書道会寄りの人ですが、同じ所属なのでお手伝い等で会うことは多々。


 ……つか、重ね重ねこんなところ(上野公園内)で会うものかと小一時間(w;



 目的地が同じだったのでそのまま一緒に会場へ向かいましたが、何とも面白い出会いでした。

 ちなみに彼は男&既婚者なので運命の出会いとかウホッということは微塵もありません。当たり前ですが(w;


 まあ、後々考えれば彼は今回の毎日書道展でしっかりと毎日賞を取っていた訳でorz

 自分とは違い、結構なエリートさんなのですよ(w;



 そんなハプニング(?)を経て上野の森美術館に到着。金子卓義(先生)遺墨展を眺めることに。

 直接の関係は無いのですが、間接的に一寸した繋がりが出来たので、今回改めて作品を見に行った次第。


 で、渦中の彼は関係者と雑談モードに入ったので、自分はまた一人、のんびりと美術館内巡り。

 ふむ、自分は今でも詩文書とは無縁の書生活だけど、改めて惜しい人を亡くしたものだと思いますね……。


 っと、確かここら辺で若先生が会場当番をしているはず……ああ、いたいた。


 「あー、どうも」

 「おを、お疲れ様」

 「盛況ですねー。いや、来る途中で○○君にバッタリ出くわしてここまで一緒に来ましたよ」

 「おー(笑)。や、昨日は表彰があったから人が少なかったんだけど、今日の午前中にまとめて来た感じだな」

 「そうですかー。それじゃあ頑張って下さい。自分はもう少し回ってこのまま失礼しますんでー」


 ……卓義先生は若先生のお師匠さんでもありました。


 その後、上野の森美術館を後にして上野駅へ。あちー。

 流石に2日目ともなれば多少は暑さにも慣れてきますが、何をやろうとも暑いものは暑いんだ、とorz


 「実際、既に暑さで思考能力が低下してるんだが……(w; で、次は……国立新美術館か」

 「上野から六本木まで日比谷線で25分程度かかりますね。それから更に徒歩10分程度でしょうか」

 「足もキツくなってきたし(湿布済)、この予定表には幾分無理があったかも知れないナア(w; 」


 とは言え、試してみないことには何とも言えないので、日比谷線で六本木へ。

 地下鉄の座席が空いていた所為で、座る時間を長く取れたのが幸いでした……。


 足が少し休まったところで六本木に到着。……昼飯の時間だけど、ここまで来たら秋葉の方で食べますかね。


 と言う訳で昼を取らずに国立新美術館に向けて歩き始めたのですが、暑さと日差しと湿度のトリプルパンチに

見舞われ、いざ到着した頃には「ぽっぽぽぽぽぽぽーぽ〜♪」な状態で、半ば無意識に鑑賞&燃え尽きる。


 「おk、よく分かった。来年以降に東京へ行くことがあっても、国立新美術館は予定から外す方向で調整しよう」

 「その方がよろしいかと思われます……orz」

 「足が痛いのは困りものだよなあ……さて、それじゃあ少し遅めの昼飯がてら秋葉にでも行きますか……」


 で、身体と足に鞭を打ちつつ日比谷線まで戻り、そのまま秋葉原駅へ。……それにしてもあちいorz

 相変わらず秋葉らしくない秋葉ですが、ビルの中にレストラン街が出来たので、食事には困らなくなったかな?

 何より同人グッズ諸々に予算を割かなくなった今、食費は多少豪勢にしても全然問題ないと言う事実(w;


 閑話休題。


 遅めの昼食を取った後、さして目的がある訳でもなくのんびり。

 虎やらメッセやらを眺めつつ(端境期なので人は思ったより少なかった)、足に負担を掛けない程度に散策。


 ……で、本当に何もなくorz

 流石に不味いと思い新古品のエロゲを捨値で一本仕入れましたが、逆に言えばそれだけと言うオチ。

 何とも情けないと思いつつ、実際放浪記での扱いも年々短く&酷くなっているのが現実だったりする訳で。


 「ああ、メイドもどきなコスプレねーちんが嫌がらせのように沢山歩いてる……

 「私からのコメントは控えさせて頂きます……」

 「……でも、極希に凄く似合っている(しっくり来る)娘も居るんだよナア(w; 」



 その後、適当に立ち読みなどで時間を潰し(秋葉の良いところはエロ漫画雑誌を立ち読みできる点ですな)、

職場へのお土産を買ったり(秋葉でお土産を買うこと自体が久しぶり)パチ屋を眺めたり(ロッカーが面白かった)と

一寸だけ観光気分を味わいつつ、実際のところは若干時間を持て余していたと言う……駄目ですナア(w;


 「うし、わりと有名だけどネタになるであろう「MAID in TOKYOクッキー」ゲッツ」

 「それを職場に……?」

 「いやいや、逆にカタギの人は秋葉=メイドという変な固定概念に基づいたイメージがあるからねえ。

 下手にコアなものより、コアだけと納得して貰える、なおかつ「如何にも」な方がお土産らしくて良いと思うのよ」


 「そうなのですか?」

 「そうなのですよ。ついでに書道教室の子供さん達にもこれを……」

 「それはあらゆる意味で危険が気がします……」


 大丈夫!! <多分

 で、そんなお土産を買って秋葉を後に。……いまいちやる気のないあいしゃるりたーんをかましたのはご愛敬。


 もちろん帰りも浜松町からモノレール(空港快速)で羽田に。

 お土産やら機内で読む雑誌やらを買い込み、そのまま一路札幌へ。……あっという間の2日間でしたな。

 ……ちなみに帰りの飛行機は2階席の窓側だったのですが、2階席というのも良いものですな <久しぶり


 で、飛行機はほぼ定刻通りに新千歳へ到着。そのままバスやら地下鉄やらを乗り換えて帰宅。


 「ああ、疲れた……つか、涼しいを通り越して寒い札幌に乾杯」

 「風が心地良いではなく、寒いと言うあたりが良くも悪くも北海道というあたりでしょうか」

 「夏だけはこの涼しさに感謝するよホント(w; ま、何はともあれお疲れ様でした。またよろしく頼みますよ」

 「はい。……今後のご予定は?」

 「年内に一度宮城に飛ぶ予定だけど、それは日記にしない方向で。放浪記はまた来年かな?」

 「畏まりました。それでは私はこれで」

 「うぃ、有り難う。またよろしく頼みますー」


 ……お疲れ様でした、と。








〜東京放浪を終えて〜






 グダグダになってしまって本当にスイマセンでしたorz


 暑さにやられかけた反面、天気は良く大きなトラブルもなく、おおよそ当たり障りのない放浪でした。

 通り雨やら強風やらの影響が殆ど無かったというか体感できなかったのは良くも悪くもと言うところでしょうか。

 いや、ネタ的に(w; <不謹慎


 ただ、兎に角、事前に起きてしまった不慮の出来事が致命的&最後まで尾を引いた感は否めません。

 それでも、あえてこの話を取り入れたのは自己回顧録と言う意味合いが強い放浪記ゆえの宿命であり、なお

かつ様々な人達を巻き込んでしまった反省と助言の御礼も兼ね、あえてあのような形で記述させて頂きました。

 まあ、あの辺のゴタゴタは大体フィクションということにしておいて頂ければ幸いです(w;


 で、肝心と言うかメインの書道散策に関してはほぼ予定通りの内容でした。

 国立へのアクセスが予想以上に悪かった(と言うか天気も災いした)のが計算外でしたが、他は問題なし。

 嬉しいハプニング(偶然の出会い)もあったりと、当初の目的は充分達成できたと思います。秋葉の追悼も同様。


 ただ、放浪記本来の要員であった秋葉熱はご覧の通りなので、盛り返すことは恐らく無いと思います。

 それでも古き良き場所を眺めるぶんにはまだまだ楽しいので、これからも秋葉に通うことは間違いありませんが。


 あと、最後にひとつ。suicaの便利さに感動(w; <一応札幌も似たようなシステムはありますが……







編 集 後 記






 と言うわけで今回もサクサクと書かせて頂きました。長引かせてもあまり変わりませんし(w;

 そもそも記憶と印象が正確なうちに書いた方がリアリティが出て良いと思うのですよ。ミスも少ないですし。


 中身は何時にもましてグダグダですが、結局は書いている自分が解ればそれで良しという正しくも間違った

スタンスなので、そのあたりはご了解頂けると幸いです。実際、これは読み手もかなり限られている文章ですし(w;


 さて、最後まで長々とした駄文に付き合っていただき本当にありがとうございました。

 細々ではありますが、管理人の東京放浪におけるゴタゴタや楽しみ、特に今回は苦悩等、様々な心情が少し

でも皆様に伝わったようであれば、エセ物書き屋として幸いですし、この場をお借りして改めて御礼申し上げます。


 や、毎々の長文でスイマセン本当……(w;

 それでは、縁がありましたら次の放浪記でお会いしましょう(^^)/〜





2008/07/15 Nagaleイリーナ




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なお、mixiの方では今回の放浪記で撮影した写真を公開しています。
機会がありましたらご覧頂ければ幸いです。

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