LB指数

 さて、LBフィルターにはアンバー系とブルー系があります。それで今度LB指数というのが問題になってきます。単純にはミレッド値の引き算だと思って下さい。
それは 変換したい色温度のミレッド値−実際の色温度におけるミレッド値 となります。

 実際に計算してみますとたとえば、デーライトフィルムは5500度Kでミレッド値は182です。このフィルムを使ってタングステンライト(3200度Kでミレッド値は313)の照明を与えたとしますと

 LB指数は 182−313=−131(負の値)となります。

 今度はタングステンフィルムを使って外光撮影をするとなると

 LB指数は 313−182=131(正の値)となります。

この正の値、負の値でブルー系かアンバー系が変わります。


正の値ではアンバー系のLBフィルターが負の値ではブルー系のLBフィルターが使われます。


 さて、実際にLB指数が131のフィルターがどれに当たるかと言いますと+131では コダックの85B −131ではコダックの80Aがあります。
富士のはといいますと130前後では120にて代用しています。つまり+120であるLBA12であり−120であるLBB12を使います。

 

LB指数 コダック 富士 ケンコー
- 78
-200 - 78A LBB20
-
-180 -
-
-160 - LBB16 C12
- 80A
-140 -
-
-120 - LBB12
- 80B
-100 -
-
-80 - 80C LBB8 C8
-
-60 -
- 80D
- 82C
-40 - LBB4 C4
- 82B
-20 - 82A LBB2 C2
- 82
0 -
- 81
20 - 81A LBA2 W2
- 81B
- 81C
40 - 81D LBA4 W4
- 81EF
60 -
-
80 - 85C LBA8 W8
-
100 - W10
- 85
120 - LBA12
- 85B
140 -
-
160 - LBA16
-
180 -
-
200 - LBA20
- 86


上に書いた様にLB指数から簡単にフィルターを選択する事が出来ます。
ただ、すべての数値に当てはまるとは限りません。商品のラインアップが対応していないものもあります。その場合フィルターを重ねて使う事になります。
たとえば富士の場合ですとLBB2とLBB4を重ねるとLBB6となります。
これはLB指数からみても判りますね。LBB2はLB指数−20でLBB4はLB指数−40となり2枚重ねますから(−20)+(−40)=(−60)となりLBB6(実際にはない)と同じ役割をします。

 富士やケンコーの場合フィルターの名称の数値とLB指数に関連がありますので実に解り易いです。たとえばLB指数80ですとLBA8だったりW8と簡単に覚えられます。が、コダックは複雑です。一般に奇数の物はアンバー系で偶数の物はブルー系などと言われてますが86のように偶数でありながらアンバー系の物もあります。しかしこれは特殊で除外してもいいでしょう。

 富士やケンコーは解り易い商品名なのですがコダックはどうしてこんな名前を付けたのでしょうね。実は私も知らないのです。全く意味を持たない名前で無いようなのですが、とにかく800種類もあるコダックフィルターですからそれなりの意味はあると考えた方がよさそうです。

 じっさい、LBフィルターを使うのは色温度の変換量が解って無ければ使えません。たとえばデーライトなら5500度KとかタングステンのBタイプなら3200度Kとか数値が明らかになっている物に対しては誰でも使う事が出来ますが実際はカラーメーター等を使用しなければ正確な色補正は行えませんね。

 それからフィルター使用時に全体的にいえる事はフィルターを使えば当然露出補正が必要になると言う事です。TTL測光ならば問題は有りませんが外光式の露出計を利用する場合は必ず露出補正をしなければアンダーになってしまいます。

 

本ホームページの記載内容及び映像、音声の無断転載を禁じます。
Copyright (C) 1997-2002 Sohsuke Suga. All Rights Reserved