辛島 美登里 (丑年 双子座)

辛島美登里さんを知ったのはごく最近です。
’97年3月に放送されたNHKの日曜夜11時からの「ときめき夢サウンド」という番組で、石嶺聡子さんとデュエットで歌っていたのがきっかけです。
とっても素敵だったので早速CDを買って来ました、「Zinc White」というアルバムです。
そしてアルバムを見て作曲家ということもこの時知りました、以来その素晴らしいメロディと透明感のある歌声に、遅らばせながらすっかりファンになっています。
「サイレント・イヴ」もそれまで聴いたことが無かったのです・・・ウッソーという声が聞こえてきそうです。

辛島美登里さんを聴いていつも思います、この人って一体どれだけ曲想を持っているんだろうって。
多作でありながらそれぞれの曲に個性があり、しっとりした美しさやメリハリのある旋律を持った魅力的な曲ばかり、曲想のレンジの広さは抜群でワン・パターンとは無縁です。
こんなに素晴らしい曲をたくさん書けるというのは、きっととても魅力のある人なのでしょうね。

もし、あの時NHKの番組を見ていなかったら、未だに辛島美登里さんを知らずにいたかも知れません、出逢いのきっかけは何処にあるのか分からないものです、常にアンテナを張っていなければ。




Gently (FHCF-9615)
1.時間旅行 6.Upturn Girl
2.想い出のVacation 7.Ring Ring
3.Mist Away 8.黄昏を追い抜いて
4.赤わいん 9.最後の手紙
5.気をつけて 10.人魚伝説

デビュー前の胸にしまい込んでいた音楽が堰を切って溢れ出てきたような感じのする素晴らしいアルバムだと思います。
どれもくっきりとしたメロディの良い曲ばかりです。
特に好きなのは、スムーズな躍動感の「想い出のVacation」と、しっとり歌い上げた「最後の手紙」。


Good Afternoon (FHCF-1060)
1.Welcom To Paradise 6.ツバメ
2.とっておきの朝 7.月夜に抱かれて
3.春は旅立ち 8.あなたの胸の片隅に
4.Emerald dream 9.初恋の雨音
5.あなたにかえれない 10.イエスタデイ

この中では、スムーズなメロディの「Emerald Dream」と、さわやかな歌声の「とっておきの朝」。



Green (FHCF-1112)
1.夢の中で〜Graduation〜 6.Farewell
2.オリーブの休日 7.一番みじかいKiss
3.笑顔を探して 8.涙のリフレイン
4.恋はシャッフル 9.ネコの目
5.サイレント・イヴ 10.裸足のエリーゼ

「サイレント・イヴ」はもちろん良いですが、「涙のリフレイン」が特に気に入ってます。
「ネコの目」もいままでに無い曲想の不思議な魅力を感じます。
「涙のリフレイン」はレーモン・ルフェーヴルが採り上げてくれないかなと思います、きっと「哀しみの終わりに」に匹敵するような曲に出来上がるのではないかという気がします。



Zinc White (FHCF-1147)
1.黄昏を追い抜いて 8.夏色物語
2.草原のささやき 9.ツバメ
3.赤わいん 10.気をつけて
4.時間旅行 11.Snow Paradise
5.Emerald Dream 12.イエスタデイ
6.想い出のVacation 13.サイレント・イヴ
7.最後の手紙  

辛島美登里さんの魅力が擬縮されたベスト・アルバム。
わずか3枚のアルバムからベスト・アルバムが作れてしまうなんて凄いです、他の曲を入れ替えても成り立ちます、いかに良い曲ばかり書いているかということですね。
このアルバムのために加えられた「夏色物語」も素敵な曲です。



Birthday (FHCF-1174)
1.Birthday 6.一人ではいられない
2.ワンダーヴィーナス 7.ラプソディ・ラプソディ
3.レイニー・デイ 8.星とワインとあなた
4.See You Again 9.幻
5.Caribbean Blue 10.夕映え

前作までのアルバムより若干地味な感じがしますが、「ラプソディ・ラプソディ」が個性的で面白いです。
スムーズなメロディの「一人ではいられない」も良いです。



Beautiful (FHCF-2060)
1.チャンスの卵 7.一人のSeason〜想い出のXmas〜
2.瞳・元気〜都会のひまわり〜 8.ともだちだから
3.あなたは知らない 9.かぐや姫
4.心の休日 10.いつかきっと微笑みへ
5.Keeo On Keeping On 11.美しい地球
6.二度目のさよなら  

「あなたは知らない」の出だし、どうしてこのような旋律が浮かぶのでしょう、過去にこんな感じの曲を書いた人はいないのでは。
「かぐや姫」はバックの演奏含めて緻密な曲に仕上がっていると思います、メロディも魅力的です。



アレンジメント (FHCF-2099)
1.笑顔を探して(インストルメント) 7.赤わいん
2.涙のリフレイン 8.ツバメ
3.想い出のVacation 9.あなたは知らない
4.夏色物語 10.気をつけて
5.一番みじかいKiss 11.サイレント・イヴ
6.瞳・元気〜都会のひまわり(インストルメント)  

初ライヴ・アルバム、といってもこのあとのライブものはビデオの一部に収録されているだけなので現時点では唯一のライヴCD。
限られた編成のライヴなので、完成度としてはスタジオ録音のようなキメ細かさは求められませんが、コンサートの雰囲気を知ることができます。
インストルメントはありきたりな演奏なのでくり返し聴きたいとは思わないです、出来れば全部辛島美登里さんの歌を入れて欲しかった。



Night & Day (FHCF-2152)
1.5:00pm 6.Jealousy
2.くちづけの予感 7.Half and Half−私自身−
3.遠い夏の日 8.1-2-3!one−two−three
4.年下の彼 9.夜の囁き
5.私は泣かない 10.永遠の楽園

これまでとはずいぶん違うタッチの大人っぽい雰囲気が漂う感じにまとめられたアルバムだと思います。
そして前2作よりも粒が揃った密度の高いアルバムかなという気がします。
くっきりしたメリハリのあるメロディの「くちづけの予感」と「遠い夏の日」がいい感じです。
多分一般受けはしないと思いますが「夜の囁き」には曲想に不思議な魅力があります。



サイレント・イヴ (FHCF−2183)
1.初恋の雨音 8.二度目のさよなら
2.幻 9.気をつけて
3.あなたにかえれない 10.イエスタデイ
4.涙のリフレイン 11.裸足のエリーゼ
5.夏色物語 12.サイレント・イヴ
6.最後の手紙 13.美しい地球
7.あなたは知らない 14.Keep On "Keeping On"

バラードのみをピックアップしたベスト・アルバム。
全ての曲はオリジナル・アルバムで聴けるので、新品を定価で手に入れる気は起きませんでしたが、たまたま中古店に有ったので気軽に買った1枚。
こういったしっとりしたバラードだけの組み合わせというのもオリジナル・アルバムとはまた違った聴く楽しさがあります。
「涙のリフレイン」がやはりいい!



メモリーズ (KICS 113)
1.Midnight Shout 6.未来(あした)へのプロローグ
2.Last No 7.Purple sights(New Ver)
3.モノローグを染めて 8.Purple sights 〜冬の街へ〜
4.Purple sights 9.Last No(インストルメンタル)
5.さよならのかわりに 10.Smile For You

このアルバムのはどういう訳かキング・レーベルから出ているので実際のデビューがよく分かりません。
「FUN・HOUSE」レーベルでのデビュー前に作曲されたものらしく初々しい感じのするアルバムです。
一曲目「Midnight Shout」を聴いたとたん、伴奏含めてその青さに驚きました。
しかし、その他の曲はさすが辛島美登里さんのメロディー・メーカーとしての実力が発揮されています。
「さよならのかわりに」のメロディはホント美しい!、そして「Purple sights 〜冬の街へ〜」「Smile For You」も。
「Purple sights」を色々なヴァリエーションで演奏しているのは面白い試みだと思います。
ただ残念なのはバックの演奏で「打ち込み」モロ出しの曲がある点です。



IN YOUR EYES (TOCT-8809)
1.冷たい瞳 6.Why Why Why?
2.水の星座 7.メトロの朝
3.恋も仕事も 8.春ひばり
4.ポニーテールの顔で 9.つゆ草のにおい
5.地図 10.平凡

第一印象では強い個性は感じないですが、繰り返しく聞くほど段々その良さが分かってくるようなアルバムです。
「春ひばり」が白眉。



恋愛事情 (TOCT-9347)
1.Friends 6.Woman
2.プロミス・タワー 7.彼女の雨
3.くちづけは永遠に終わらない 8.星に願いを
4.Be with you 9.哀しみのdestiny
5.愛すること 10.Bouquet

私の勝手な感想では、このアルバムが今のところ一番完成度が高く粒が揃っていると思います、どの曲も良いです。
「Friends」が始まった瞬間からその新鮮な音楽にグッと引き込まれました、この曲を1曲目に置いたのは大正解です。
「星に願いを」が中でも美しくて好きな曲です。



果実 (TOCT-9765)
1.Kiss 6.あなたの愛になりたい
2.初めての恋 7.Boys and girls −You can do it−
3.地図のない地球(ほし) 8.家路
4.Sincerely 9.春がきた!
5.アゲイン 10.Summer Christmas Night

やはりこのアルバムでは、清楚な「初めての恋」と、情感を込めた歌い方とメリハリのあるメロディの「あなたの愛になりたい」が聴き物です。
元気印の「Boys and girls 〜」「春がきた!」も辛島美登里さんの別の面が出てこのアルバムに楽しさのスパイスを添えています。
「Summer Christmas Night」はキレイ過ぎて耳を素通りしてしまいます。



12K (TOCT-10212)
1.Coi−bito 7.ともだちでいたいのに
2.湖 8.交差点
3.大切な人 9.靴音
4.最後の夜に 10.Change
5.誰にも言えない恋だから 11.Waiting for you
6.Time Loop 12.虹の地球

このアルバムから辛島美登里さんの音楽が大きく変わり始めたかなという気がします。
「Waiting for you」は折角いいメロディを持っているのに、わざとらしい偽物のトランペットでは興ざめです、シンセサイザーはシンセサイザーにしか出せない音を使った方がいいのにと思いました、スクラッチノイズも聴きたくありません。
「虹の地球」「交差点」がこれぞ辛島美登里さんという良さを感じます。



Ever Green (TOCT-24056)
1.笑顔を探して 9.平凡
2.Friends 10.Half and Half −私自身−
3.愛すること 11.初めての恋
4.星とワインとあなた 12.虹の地球
5.あなたは知らない 13.サイレント・イヴ
6.Woman 14.最後の手紙
7.あなたの愛になりたい 15.「サヨナラ」
8.ツバメ  

「星とワインとあなた」は伴奏のアレンジが単調、前のバージョンの方がはるかに良いです、スクラッチノイズを入れる意味も解りません。
唯一の新曲「サヨナラ」は始まりのギターのディストーションの音色で魅力半減、曲自体も苦心の痕が見えてしまっている感じ。



Snowdrop (TOCT-24287)
1.Crying 7.passport to heaven
2.ブルーの季節 8.島の休日
3.Hug 9.Rainbow, rainbow
4.White Message 10.あなたを愛している
5.Tow of us 11.東京
6.言葉にできない  

ここ1,2年の作品を聴いてある程度予想できたことですが、辛島美登里さんの音楽がだいぶ変わってしまいました。
新たな境地での作曲なのだと思います、でもその新しさと引き替えに従来のくっきりした美しさに溢れた他の人には真似のできない旋律は少し後退した感じはします。
今までの辛島美登里さんらしいしっとりした美しさが表れているバラードは「あなたを愛している」くらいかなと思います。
でもアルバム通して音楽に新しいフィーリングが有りメロディにも色々な工夫が感じられます。
全体に力が抜けた曲と歌い方で、一度聴いただけでは印象は薄い感じですが繰り返し聴くたびにその良さが分かってくるアルバムです。
「ブルーの季節」「Hug」に心地よい明快さがあり、「島の休日」に一ひねりした不思議な魅力を感じます。
「Rainbow, rainbow」も近代フランス歌曲のような作風が耳を惹きます。

録音に関しては、ヴェールを通して聴くようなメロウでしかもレンジを狭くした音づくりでストレートな声が聞こえて来なく実在感があまり有りません、バックの演奏含めて全体に録音の鮮度はあまり高くないように思います。
それと、スクラッチ・ノイズが大部分の曲に加えられています、ジャケットの裏に大きく「STEREO」とあるのでLPの雰囲気を意識した音づくりである種の懐かしさを演出しているのだと思いますが、こういう演出はアルバムの完成度に貢献するとはどうしても思えません。
また「東京」は良い感じの曲なのに最後の雑踏と録音のリハーサル模様風の付け足しは蛇足!完成された音楽だけ聴かせて欲しい。



Eternal One (TOCT−24541)
1.星影の小径 6.白いくつ下は似合わない
2.楓 7.さよならを待ってる
3.あなたの心に 8.最後の言い訳
4.2人のDIFENCE 9.恋するカレン
5.秋の気配 10.瑠璃色の地球

これまでほとんど自作曲だけを歌ってきたのに、全曲とも他の歌手の曲だけで構成されたアルバムをリリースするという突然の路線変更。
あれ程たくさんの素敵な曲を創り出してきた辛島さんの創作欲に、もしかして翳りが出てきたのかとちょっと不安になった次第。
だからそれほど大きな期待は持ちませんでした、しかし聴いてみるとさすがに辛島美登里さんの声の魅力が活きていて思ったより気に入ることができたアルバムです。
全ての曲が私の好みと言うわけではないけれど、辛島美登里さんの声や歌い方にとてもマッチした曲が少なからずありました。
中でもピカイチはドリカムの「2人のDIFENCE」、絶妙に操る声の魅力に思わずうならされました、他には同じくドリカムの「さよならを待ってる」と「星影の小径」「最後の言い訳」「恋するカレン」「楓」といったところ、ありゃっ、ほとんどだ!。
でもやはり、辛島美登里さんの魅力が全開するのは自作曲、こんどリリースするアルバムは是非自身の曲で仕上げてもらいたいなぁ、あの天性のメロディストが書いた曲を望んでいるのは私だけではないはず。




Melting (TOCT-24732)
1.Melting 6.凍える手
2.Closed 7.Love for each and all
3.Shampoo 8.Next Love
4.夜間飛行 9.Butterfly
5.a Piece of Love 10.Lullaby

ここしばらく自作曲を発表していなかったので曲作りはもう止めちゃったのかなと思っていたところへ久々のリリース。
期待して聴いてみたけれど、全体的にメロウでささやき調の似かよった曲が多く、以前のようなくっきりした魅力的なメロディはだいぶ後退しているように感じました。
一瞬一瞬ではハッとする部分はあるのですが。



やまとなでしこ (TOCT−24943)
1.菜種時雨 7.haru
2.帰郷 8.Lotus
3.東横線 9.Promise
4.Blue 10.再会 〜part2〜
5.2nd Hometown 11.爪の月
6.泣きたいのに 12.サイレント・イヴ

前作「Melting」を聴いて、今後の作品も同じ感じで行くのだろうかとちょっと心配していましたが、この「やまとなでしこ」を聴いて安心しました。
従来のくっきりした魅力的なメロディに加えさらに深みが増してきました、つくづく辛島美登里さんの曲を作る才能には感服します。
「2nd Hometown」「再会」の優しさあふれるメロディはどうでしょう、美しい歌声と相俟ってジーンと心に染み渡ります。
「haru」も素敵だしどの曲もみな良いですが、私がこのアルバムで最も気に入ったのは「爪の月」、辛島美登里さんらしい生命感のあるメロディが素晴らしいです。

2003年12月北海道の上湧別という町でコンサートが行われました、ちょっと遠かったけれど聴きに出かけました。
大変素晴らしかったです、その美しい声にしびれっぱなしでした、ピアノとキーボードの伴奏者一人だけのシンプルなステージでしたが、それがかえって良かったです。
このアルバムをメインにしたプログラムでしたが、「爪の月」が特に素晴らしかったです、辛島美登里さんの強い打鍵で始まるピアノがまず印象的で、そして歌われる美しく力感のあるメロディに完全にくぎ付けでした。
このステージでの演奏を聴いてしまうとギター、ベース、ドラムスが加わっているCDでは伴奏がこの曲の美しさを損なっているように感じます。



ビデオ

Crossing (Video TOVF-1273)
1.サイレント・イヴ 8.くちづけの予感
2.Kiss 9.あなたの愛になりたい
3.家路 10.愛すること
4.地図のない地球(ほし) 11.サイレント・イヴ
5.くちづけは永遠に終わらない 12.愛すること
6.Summer Christmas Night 13.交差点
7.あなたは知らない  

近場でコンサートを開いてくれないので貴重な映像です。
コンサートではCDとかなり違うことをしているのですね、興味深く見ました。
パッケージの表記に「アンプラグド・チューン」とありますが、「アンプラグド」とはどんな意味なのでしょうか?、辞書には載っていません。

その後:「アンプラグド」の意味をラジオで聞いて知りました、なるほどそういう意味だったのですね。
まだ知らない人、訊きたいですか?・・・でも教えな〜い、私はそういうヤツです。