ロッシーニ (G.Rossini 1792-1868 子年 魚座)

ロッシーニの音楽の魅力は、「ロッシーニ・クレッシェンド」という呼ばれ方に象徴されるように、グングンと軽快に盛り上がっていく爽快感にあると思います。
深い感動とは無縁かもしれませんが、音楽を理屈無しで気軽に聴く楽しさを味わえます。
ロッシーニは若い頃に創作のエネルギー出し尽くしてしまい、晩年はほとんど曲を書かなかったそうです。
キーワード「大器晩衰」


Il Signor Bruschino -overture 弦楽のためのソナタ第1番〜第6番

12才の作品。
わずか12才でこんな充実した素敵な曲を書けたなんてロッシーニは天才!、モーツァルトは神童だったと言われるけれど、これくらいの年で書いた曲は習作程度で聴くに値する曲はなかったのでは。
メンデルスゾーンでも一般的に有名なのは「真夏の夜の夢」の17才、早熟と言う点ではロッシーニが一番ではないでしょうか。
曲は、実にチャーミング、淀みなく流れる小気味よい音楽はこの頃からロッシーニらしさが発揮されています。
演奏はマリナー−アカデミー室内管のものだけしか聴いてないので他とは比較はできませんが、弦が売り物のオケなだけあってアンサンブル、音色とも素晴らしく充実した音楽に仕上がっていて何の不満もありません。


Il Signor Bruschino -overture 「婚約手形」序曲

18才頃の作品。
ロッシーニの序曲集にもほとんど顔を出さない珍しい曲、マリナー−アカデミー室内管によるアルバムに入っていて知りました。
でも、このマリナー盤はハッキリ言って全曲通してあまり魅力の無いアルバムです、金管がかなり控えめなためかダイナミックな感じに乏しいのです、かと言って爽快な切れ味で勝負しているのかというとそうでもない、何か中途半端で生ぬるい印象。
スッペの序曲集ではなかなかの好演をしていたのに残念。


Il Signor Bruschino -overture 「ブルスキーノ氏」序曲

20才頃の作品。
おそらくロッシーニの序曲の中で最も短い曲。
とても洒落ていて簡潔な曲の中にも若い頃のロッシーニの才気を感じます。


La Scala di Seta -overture 「絹のはしご」序曲

20才頃の作品。
木管で奏される美しいメロディを持った曲で、ロッシーニの中でも割と好きな曲です。
ロッシーニ・クレッシェンドの楽しみも十分。


Tancredi -overture 「タンクレーディ」序曲

21才頃の作品。


L'italiana in Algeri -overture 「アルジェのイタリア女」序曲

21才頃の作品。


Il Turco in Italia -overture 「イタリアのトルコ人」序曲

22才頃の作品。


La Cenerentola -overture 「シンデレラ」序曲

24才頃の作品。
ロッシーニの序曲と言って真っ先に浮かぶほど有名な曲ではないと思います。
しかし、美しく躍動感のある楽しい曲で私は結構好きです。
アバド−ロンドンSOが溌剌とした演奏をしています。
因みにこの曲のタイトルをイタリア語を使った表記では「チェネレントラ」、「シンデレラ」と言う呼び方にはほど遠いけれど所変われば随分違うものです、それとも日本のカタカナ読みが外れすぎなのかも知れません。


Il Barbiere di Siviglia -overture 「セビリアの理髪師」序曲

24才頃の作品。
この曲を聴くと、昔、左ト全が子供たちと歌っていた「やめてけれ、やめてけれゲバゲバ〜〜ズビズバ」という部分にそっくりでどうしてもオーバーラップしてしまいます、憶えている人いますか?
オペラ全部を聴いたことはありませんが、アリア「おいらは町の何でも屋」がとても楽しい!
PMFのコンサートでピアノ伴奏によるこの「おいらは町の何でも屋」を聴いたことがあります(赤井川という山奥の村のキロロというリゾートにあるヤマハのピアノ・ホールという会場で・・・無料)、この時は生の声でしか伝わらない表現に目頭と胸が熱くなる感動にしばらく席を立てませんでした。
PMFは若い音楽家の卵が主体なのでもちろん無名の演奏家がほとんど、でも聴衆を圧倒できるんですね、しかもたった二人で・・・こうなるとネーム・バリューやスター性って何なんだろうって思います・・・そんなん必要か?


La Gazza Ladra -overture「どろぼうかささぎ」序曲

25才頃の作品。
「かささぎ」という鳥が銀の食器をどこかへ持って行ってしまい一騒動起きるという物語のオペラだそうです。
エラリー・クィーンの推理小説に「ニッポン樫鳥の謎」というのがあって、この小説も同じように鳥の物を盗む習性がポイントになっています。
「樫鳥」というのはあまり聞かないですが「かささぎ」と同じ仲間の鳥なのでしょうか、よくわかりません。


Semiramide -overture「セミラーミデ」序曲

31才頃の作品。
ロッシーニの序曲の中でも長大な曲で「ウィリアム・テル」序曲と並びます。
この曲も、ロッシーニ・クレッシェンドが思い切り効いていて、爽快感はトップクラス。
デュトワ−モントリオールSOがなかなか良いです、デュトワはこういった軽快な音楽にはピッタリです。
アバド−ロンドンSOは迫力で聴かせる非常にスケールの大きい演奏、これも良いです。


Guillaume Tell -overture「ウィリアム・テル」序曲

37才頃の作品。
この曲は小学校の音楽授業のレコード鑑賞で聴いたのが最初です。
アバド−ロンドンSOがすごい演奏をしています、特に「スイス軍の行進」は大胆に付けたダイナミックスとテンポ感で圧巻です。
アバドはどちらかというとおっとりタイプの指揮者かなという印象を持っていたのですが覆されました。


L'assedio di Corinto -overture 「コリントの包囲」序曲