蜻蛉の部屋CADと情報のHP
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JWCADの情報を紹介しているページです
Jwcadを利用してきた過程の中で、皆さんに役に立つ情報があるかもしれません読んでみてください。
 
1.Jwcadとの出会い
Jwcadに初めて出会ったのが、PC−98全盛の頃で専用のCADは数百万し十数人に1台位の割り当てしかなくまだ、ドラフターをバンバン使っていた時代です。
私のグループには、デバック用のパソコンが1台づつ割り当ててあったのでこれを有効に使ってドラフターを無くしCADを全員が自由に使えるようにしたいといつも考えていたのですが、あるとき本屋さんでJwcadの雑誌が目にとまり瞬間的にこれだと思いすぐに購入、会社のパソコンにインストールしグループ全員に使うように指示それからは、他のグループに新型のCADが入っても我がグループはjwcadを使い続けて現在に至っています。他のCADも導入したのですが何故かJwcadに戻ってしまい、いかにJwcadが使いやすいかがわかります。
 実際には私が本を見つかる前から建築関係の雑誌などには紹介されていたのですが、全く違う分野で見つけることが出来なかったみたいです。
導入後は、全員が利用できる図形・線記号変形データを多数作成し現在公開しているデータもその一部です。
全員が自由に使うことが出来ることで、パソコンの操作(ワープロも含め)が習得でき、ドラフターの廃棄も比較的早く出来ました。専用のCADを使っているグループは使える人が限られるようになり、特に製図を外注者に依存しているグループは全くCADを使うことが出来ないなどレベルの格差が大きくなり、そのことが後に苦労することになります。
 
2.PC−98からDOS/Vへ
 DOS/V機が出てPC−98を追い出している時期に、我がグループもDOS/V機を導入それを使うようにしたが、ここで使う機種の二分化が出てきた、それにはワープロに問題があった。
その頃使っていたワープロは、ワープロ専用機ではなくPC−98用のワープロソフトでこのソフト、DOSのソフトでありながら現在のDPTソフトに機能を持っていて複雑な書類の作成には非常に便利なソフトだった。
 そういうわけでワープロを使う機会が多い人は、PC−98を優先して使うようになってしまった。
 この時期は、Win3.1が出たりとパソコンにとっては過渡期で現在のように格安でパソコンが自由に手に入るような時代ではなかった。(PC−P8のカラーノートが70万円もした)
 
3.800*600(SVGA)へ
 パソコンもSVGA表示・Windows95の全盛になり我がグループのパソコンもSVGAまで表示できるものになってきた。そこで思い出したのJwcadを800×600ドットで使う方法である。もうこの頃は、JwcadもバージョンUPしFEPもSVGAで使用できるようになっていた。
 早速、Display Draiverを全てのパソコンに入れJwcadを起動するがSVGA表示に出来ないものがある。いろいろ、調べていると表示できない機種は画面がシステムで拡張モードになっているためと判った。そこで、システムメニューを開き拡張モードを解除しようとしたが、その選択のメニューが無い機種があり結局その機種に限ってはSVGA表示で使うことを諦めることにした。config.sys、autoexec.batファイル変更・Jwcad起動時のファイル操作などの手段はあったかもしれないが、使う人が度々変る、操作を複雑にしたくない、また他のパソコンも影響が出るかも?知れないのでそのままにした。
 拡張グラフィックスの話になるが、デスクトップの機種でも同じ事で色々なメーカの機種を使っていたが切替が出来ないものが多数あった。また、我がグループではシーケンサのソフト制作・デバッグなどもパソコンを使っていたが、通信がうまくいかない機種もあった。
文字入力の煩わしさを気にしなければ起動バッチファイルに「−V6A」を追加することでSVGA表示はできるがやはり、FEPの起動もVGAと同様にしたい。
SVGAの表示方法
1. 先ず、Display Driverを入手する。(このHPのLINKのページから入手)
2. .パソコンの拡張グラフィックスモードを標準にする。(出来ないパソコンもある)
3. Display Driverを適当な名前を付けたフォルダに解凍する。
4. Autoexec.Batのファイルに下記一行を追加する。
C:¥DIAPV¥DISPVA.EXE
      ↑
     解凍した、フォルダ
5. Jwcadの起動バッチファイルに、「−V70」を追加する。
6. パソコンを再起動し、Jwcadを起動するとSVGA表示で使うことが出来るようになる。
  この方法は、もっとも単純な方法でパソコンの起動時にドライバーを組み込むため特殊な操作をする必要が無い。
 SVGAとVGA表示では、格段に表示エリアが広くなる。例えばA3サイズで全体表示した場合文字が確認できるようになる、また表示エリア自体はWindowsがツールバーにより狭くなるので、それ程大差は無くなる。
 
4.ファイル変換
 Jwcadのファイルを他のCADで読み込み再編集する場合、またその逆の時も基本的には、DXF変換で相互のCADのやり取りをする方法が一番早くできる。但し、ある程度の修正は必要である。
 現在のCADはJwcadのデータを直接読み込みできるようになった、まあそれだけJwcadが世の中に認められた証拠であると思う。
 図脳RAPIDというCADがあるが、Jwcadのデータをすんなり読み込める、殆ど修正がいらない。おまけにJwcadの図形データも直接読み込みが出来、操作もJwcadに近く価格も手ごろで、すんなり乗り換えも出来るようだ。それよりも機能を重視し必要ならばI−CADがいいと思う。AUTO−CADも使ってみたが、基本的にコンセプトが違うのか前の会社では誰も使っていなかった。CADに限らず各ソフト間のデータのやり取りは完全コンパチではなくそれなりに修正を加える必要があり仕方がないようにも感じる。
 話は変るが、設計する場合その会社またはJISなどの規格で作図していくことになり一応その規格通りに作業をすることで誰が設計しても同じ図を画くことが出来る。但し、図は同じでも人によりレイヤーの使い方が違うために他のCADに変換したときの修正量が変ってくる場合があり、これを修正するのは少々面倒である。Jwcadでもレイヤーを上手く利用しないと他のCADで読み込みそのまま印刷すると目的の図面通りに出来ない場合もある。
 
5.線記号変形データ
 Jwcadを使い始めた当所はまだ線記号変形データの使い方すら判らないためひたすらシンボルなどを図形登録を利用して作図の効率を上げようとしていた。図形登録は、設計中に作図した図形をそのまま登録する事が出来るので、そのまま誰でも使えるようになるが、線記号変形データの場合はそうはいかない。
ちょっと理解しがたい記述方法を理解することとデータ作成のための時間。特に複雑な図形に文字を挿入するデータの場合は、文字の配置・方向など何度も修正して出来上がる。
 図形と線記号変形データを比べると当然全体のデータ容量が線記号変形データのほうが小さく、変更など編集の自由度が大きい。また、最大の違いはシンボルの挿入時に文字を記入できることだ。
 
6.印刷
 Jwcad導入時は、GMMというOS2で動作するCADしかなく、印刷するプロッターもGMM専用となっていたためにDXF変換を行いGMMから印刷していた。出来るだけ変換後そのまま印刷できるようにJwcadのDXF変換用設定ファイルを変更していた。
 そのうちに、プロッターにカードを追加しパラでパソコンから直接印刷できるようにした、印刷は無線を使う方法で特定に文字を除けば順調に印刷できていた。
 Windowsが全盛になり、プリンターと同じ感覚で印刷できるようになると早速プロッターのドライバーを入手、sh32というフリーソフトを使い印刷するようになった。
 
7.ネットワークでファイルの共有化
 ネットワークが構築される前は、各PC間のJwcadの共有データの交換は全てFDで行っていたが、ネットワークが構築されて簡単になった。方法はいたって簡単、先ず共有するデータを格納するPCを決める(当然、そのPCのデータが入っているドライブは、共有にしていなければならない。エクスプローラでそのドライブのプロパティを開き共有にする、またフルアクセスに設定)、次に各PCのエクスプローラからネットワークドライブの割当を開き、ドライブを設定する。この設定だけでJwcadからそのドライブを見に行くことが出来るようになる。
 PCを複数の人が利用する場合は、ドライブの番号1つに決めたほうが使いやすくなる。以上で簡単に設定できるが、それでも認識できない場合は、コントロールパネルのネットワークの設定でファイル・プリンターの共有が設定してあるか確認する必要がある。
 
8.線記号変形データの作り方
 線記号変形データの作成方法を説明します当HP配布のデータを変更するときにも役に立ちます。ではこちらへどうぞ
 このページ内には、書ききれないので別のページにしました。
 
9.JW〜AUTO−CAD変換(2002.05.22追加)
 CAD同士で相互のデータのやりとりは基本的にDXFで行うのが通常ですが,しかしそこにはいろいろと問題が出てきます。そこで私が日頃行っている方法を紹介しますので参考にしてください。
 問題
DXFに変換後、AUTO−CADで読み込んだ場合一番の問題は文字のサイズが変わってくることです。
寸法などJWで作図した半角文字は、全角になります。また、全角文字の「.」は「。」になります。従って、加工指示記入などで全角文字で「M2.5」と記入すると「M2。5」になります。この場合、JWでは「M2.5」のように半角文字で記入します。
寸法値は、単純に文字のデータになり、寸法としての属性は持ちません。
特に、公差指示などで文字同士を接近して記入した場合、AUTO−CADで読み込んだ場合、文字が重なります。
一番いいと思う方法(実際に私がしている方法)
線のみをJWで作図後DXF変換しAUTO−CADで読み込み寸法・文字などを記入し完成させます。
使うフォントが違うので文字サイズの継承がスムーズに行われません。文字のデータが多い図面の場合AUTO−CADで記入した方が、早い場合もあります。
AUTO−CAD内で、編集した方がファイルを渡した相手が自由に編集することが出来ます。
図面を変換して渡す場合が多いときは、寸法・文字を記入する前にJWのクーロンファイルを作成しておきそのファイルをDXF変換しそれぞれのCADで読み込み完成させるようにしています。
 今の会社では、AUTO−CADがメインで利用されていますが、私がつかっているCADはJWです、顧客への出図はJWで印刷したものを使っています。ただし、AUTO−CADとの交換性を考えJWで使う文字は全て全角文字を使っています、どうしても半角文字が必要な場合は、文字サイズを変更することで対応しています。
 
10.CADによるフォントの違い
 CAD間でのデータの違いはいろいろありますが、使用するフォントによるサイズの違いも一つの悩みでもあります。
例えば、JWWはWindowsのフォントを使いAUTO−CAD、ME−10などは専用のフォントを持っています。従って、それぞれのCADで印刷したときは、サイズも線の太さも変ってきます。
 JWWのWindowsフォントは、サイズの設定で高さを4mmに設定した場合、印刷したときは文字高さを実測すると4mmより小さく印刷されます、これはフォント自体に上下に余裕を持っているからで仕方がないと言えば仕方がないのですが....ただAUTO−CADに変換するときちんと4mmに印刷されます。
こうなると、ちょっと面白くないそこで私がしている方法を紹介します。
1. 線の細いフォントの入手ですが、建築資料館で紹介されていた極細フォントを使ってみました。
通常の1:1印刷では、OKなのですが、縮小印刷では半分消えかかったように印刷されます。そこで、DF新細丸ゴシック体というフォントを利用することにしました。このフォントは、結構細字で縮小印刷でも綺麗に印刷されます。
DF新細丸ゴシック体:このフォントは、ソフトに付いてきたものです。
2. 次にサイズの問題ですが、試行錯誤の末AUTO−CAD用のサイズに対して約1.25倍の設定であれば、同じような印刷状態になるということが判りましたが、単純にJWWのサイズ設定を1.25倍にするわけには行きません、AUTO−CADに変換したときサイズが1.25倍になってしまいます。
そこでJWWには、便利な設定があります。下記部分の設定を変更して試行錯誤で合わせる事で少しは、解消できます。
JWWの環境設定ファイルの下記部分を調整します。
「S_COMM_3」
       # 入力数値の文字を大きくする
       # | (0:指定無し 1:大きくする)
       # |
       # | ステータスバーの文字を大きくする
       # | (0:指定無し 1:大きくする)
       # | |
       # | | 文字入力コンボボックスの文字数を2バイト単位で表示
       # | | (0:指定無し 1:2バイト単位で表示)
       # | | |
       # | | | 文字表示と枠表示の切り替えドット数(2〜1000)
       # | | | |
       # | | | | マウスの左または右ボタンを押して1秒待つと
       # | | | | ズーム操作 (L:移動)(R:縮小・拡大)
       # | | | | (0:設定しない 1:設定する)
       # | | | | |
       # | | | | | 線コマンドでマウスを左右または上下に
       # | | | | | 4回移動すると水平垂直線と斜線との切替
       # | | | | | (0:切り替えない 1:切り替える)
       # | | | | | |
       # | | | | | |
文字フォントの表示・印刷倍率
       # | | | | | |
( 0.50 〜 2.00 )推奨値 : 1.0〜1.1
       # | | | | | |

       # | | | | | |
新規ファイルのときレイヤ名・状態
       # | | | | | |
を初期化、環境・プロフィールファイル再読込
       # | | | | | |
(0:設定しない 1:設定する)
       # | | | | | |

       # | | | | | |
|画像・ソリッドの描画方法
       # | | | | | |
|(0:通常 1:最初に描画)
       # | | | | | |
|(1:最初に描画・ソリッドの順)
       # | | | | | |
|(2:最初にソリッド・描画の順)
       # ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
↓ ↓
S_COMM_3 = 0  1  0 4  1 1
1.00 1  0
                     ↑
                    この数値を調整します。
ちょっと、強引な方法ですが以上の方法で調整し、使用しています。
皆さんも参考にして下さい。
 
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