蜻蛉の部屋CADと情報のHP

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線記号変形データの制作方法を紹介しているページです。現在、編集中です、少しずつ作成していますので中途半端になっています。あしからず!
なぜ、線記号変形か!
単純にシンボルだけを挿入するのであれば将来のことを考慮すると図形登録を利用したほうが、CADを変更したときに図形のデータを流用できるため移行が早くできるし現に現在のCADはjwcadの図形も読み込みできるようになっているまた、CADの開発メーカはそれを意識し販売している。では、jwcad独特の線記号変形データを何に利用するかを考えてみると作図と同時に文字を入力することが必要なシンボルの挿入に使ったほうが本来の真価を発揮するのではないか。以前、数百万もする電気用専用のCADがありシンボルを登録(普通の人では出来ない)し使っていたが、とても個人が買える物ではない。機械の設計にもjwcadを利用していたため、今回UP中のシーケンス用のデータを作成した次第です、内容を見て頂くと図形のみのデータは殆どないはずです。
MENU説明
Step1では、
図面枠の表題欄の中の品名を記入するデータの作成手順で説明します。
Step2では、
線を選択後引き伸ばし作図する方法を説明します。
Step3では、
線を選択後、マウスをクリックしたところを基点に線を切断作図する方法を説明します。
Step4では、
マウスのクリックポイントを2点指示して2回目にクリックした点の倍率による作図を説明します。
穴図などの中心線を穴のサイズに関係なく十字中心線を引きます。
Step5では、
ある線に沿って図形、記号、文字などを作図する方法を説明します。
Step6では、
線記号変形完了後に即Jw_cad本体のコマンドに移るコードについて説明します。
Step7では、
直行した2線の交点部分を切断して図形などを挿入する方法を説明します。これはあまり使ったことがないのですが.....
Step8では、
Step2で作図するようなデータでどうしても上方向へ線を引き伸ばし作図したいデータがある場合を説明します。この場合、単純に円+文字であれば簡単に出来るのですが...
Step9では、
シンボルを挿入後に続けて他のデータを呼び出し作図する方法を説明します。
Step10では、
今HO_CAD用の線変形マクロに変換しているのですが、ここで一休みしてJWとの違いを私なりに書いてみますので参考にしてください。
Step11では、
簡単に文字列を挿入する方法を数種類紹介します。文字は、線とは違い記述方法により様様に変化します。
説明中の表内に「HO」と記載している部分は、Ho_Cadのコードに相当する部分です。(私が勝手に解釈している部分もあるかも?)
線記号変形データの使い方などをこちらにを紹介しています、興味のある方はご覧下さい。
注意
本ページは、当HP管理者の記憶(マニュアルが在るわけでもない)及び独断と偏見で作成していますので、以下に書いてある内容について保証するものではありません。如何なる障害についても管理者は責任を負いません。ご質問があれば、掲示板へ投稿してください出来るだけ回答するように致します。
本ページで実際に使用したデータをTEXTファイルで見れるようにしましたので、コピーして実践してください。
→ SAMPLE.TXT このファイルは、ヘッダー部も全てコピーして、エディターで編集して使ってください。
 
 
用意するもの
用意するものは
1. JW_CAD本体(JWWでも可)但し、JWWの場合選択画面を呼び出したときに変形できるため、 選択画面内に収まるかどうかの確認がしにくい。
2. 編集用Editor、DOS版で編集したい場合はDOSのEditorを使い線変形の選択画面を呼び出し”2”をキーインすると編集モードに移行することが出来る。但し、VGAの画面内で編集するためwindows版に慣れていると少し使いにくく感じる、windowsには標準のEDIT.exeがあるのでこれを利用すればよい。
windows版では、EmEditorが使いやすいと思う。(Vectorで入手できます。)
DOSのEditorをJWから起動する場合は、JWと同じフォルダ内にEDIT.BATというファイルを作る必要がある。
ファイルには、(覚えていませんがJWのソフトを解凍したときにEDIT.BATのファイルがあったかも?)
  Editor.exe %1 %2 %3 %4 %5  と書く
    ↑
使うEditorを書く(windows標準のEDIT.exeは、windows¥command¥のフォルダにある)当然パスをとうしておく必要があります。早いのは、JWのフォルダにコピーすることです。
3. データを格納するフォルダをJWと同じフォルダに作ります。このときフォルダの名称は簡単にしましょう、例えばaとかbなど切り替えやすく覚えやすいものにしたほうがいいです。JWについていたデータのファイルを追加したフォルダにコピーします。始めは、一つか二つあればいいと思います。
コピーしたデータの内容を、追加変更して作り上げていきます。
以上で、データを作る準備が出来ました。
 
 
先ず、作図エリアの座標などを覚えましょう
作画エリア(座標)先ず、左図の寸法などを覚えてください、この図の中に作図ポイントを指示しながらデータを作成していきます。
1:0.0を基点に±12、±8mmの範囲となります。縮尺を指定するとそれぞれの倍数で大きい図面も描く事が出来るようになります。
2:基点は、オフセットの値を与えることで自由に変更できます。オフセットコマンドは500です。詳しくは、本文を参照
文字設定左の図が文字の基点とそれに対する、実際に記入されるときの文字の流れを示しています。
文字は、3桁で指定します。一番目が基点、右の2文字はサイズを示します。(F1〜F10→01〜10)
例 103の場合は、中央下基点サイズF3を表します。
縦書きする場合は、3桁の先頭に1を追加し4桁とする(例1102)
 データ量の制限
1. 一つのファイルには最大16データに制限される。それ以上ファイルにデータが入っていても無視される。
従って、一つのフォルダに収納されるデータは、256データになる。
2. 一つのデータ内に、使用できる線・円・文字データは合せて最大60以内に制限される。
うる覚えで書いていますので間違いがあるかも...そのときは、お許しください。
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Step1 表題欄への品名記入用データ作成をしてみましょう
予算覧品名記入例
上図、品名記入入力を例に線記号変形データの制作方法を説明します。
これは、ある基点をマウスでクリックすると、基点を原点にして決められた位置に作図(文字も含む)するものです。
ここでは、ある決められた位置に品名を入力するデータを制作します。
 
 
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)
 各コマンド及び座標値などの間には必ず、半角のスペース(長さはどうでも良い)を入れる必要があります。自分が後で編集しやすいようにスペースを入れます。
 
0:データを格納するファイルのタイトルをつけます。
#予算覧製作図 ←#の後にタイトル名を入れます。これは、ファイルの選択画面に表示されます。
16 ←このファイルに入っているデータ数を入れます。最大は16です。
999 ←定数
 
1:一つのデータのヘッダー部を入力します。
0,1,2の何れかを指定します。次回のサンプルで詳しく説明します。
|   このデータのタイトルを分かり易い言葉で入れます。
↓    ↓
0   品名覧入力1   ←必ず指示する
500  -55    -20  ←基準点をオフセットします。500に続きX,、Yのオフセット値を指示します。
この例の場合、倍率を指定しています。最後の行の993の指示
その他コマンドがありますが、説明は次回のサンプルでします。
 
2: 使う人がどこを基点に作図するか判らないので、品名入力欄の外形を作図します。実際には、表示だけです。
制御コード1(Step2で説明)
 |制御コード2(Step2で説明)
 ||    X座標始点
 ||    |  Y座標始点
 ||    |  | X座標終点
 ||    |  |  |  Y座標終点
 ||    |  |  |  |   線色を指定(1〜6)0又は無指定で書き込み用線色になる
 ||    |  |  |  |   |    線種を指定(1〜9)0又は無指定で書き込み用線種になる
 ||    |  |  |  |   |    |    レイヤ指定(0〜F)0又は−1で書き込み用レイヤになる
 ↓↓    ↓  ↓  ↓  ↓   ↓    ↓    ↓
 08 00    0   0   54  0    1     1    -1  ←下の水平線を仮表示
 08 00    0   21  54  21    1     1    -1  ←上の水平線を仮表示
 08 00    0   0   0   21    1     1    -1  ←左縦の線を仮表示
 08 00    54  0   54   21    1     1    -1  ←右縦の線を仮表示
 線色・線種・レイヤの設定は、円・線・文字共に共通、但し制御コード1に1、又は2を追加した場合は、そちらが優先される
線色・線種・レイヤの設定は、文字種も含めて環境設定の内容に左右されます、データの内容はあくまでも番号を設定しているにすぎません。例えば、線色で1を設定していますが環境設定によっては、白にも赤にもなります。
3: 基準点を示すデータを入れます。(円・円弧データ)
                                        半径を−に設定する
制御コード1                                 ↓  
| 制御コード2                             e -1.5 0.5 ←楕円の設定(扁平率0.1〜1.0)
↓  ↓                                    
08  00      0   0   0   360    7     1   -1   e 1.5 ←基点に半径1.5の赤い丸を仮表示させます
|  |     ↑  ↑   ↑   ↑                  ↑
|  |     X・Y座標  |   |                  円を描く半径を指定
|  |             |   円の終点時の角度指定
|  |           円の始点時の角度指定(水平を基点に左回りで±角度を指定)
\ /    基準点を表示する大きさは、縮尺率により決まりますのでそれに応じて半径を決めます。
コード1 コード2 働     き HO
00 −− 指示線1及び2に影響されないデータになる 0
01 −− 図形の中心座標が指示線1の角度に追従するようなデータになる 10
02 −− 図形の中心座標が指示線2の角度に追従するようなデータになる 20
03 −− 始点が指示線2の角度の半分に追従するデータになる(指示線2の設定が必要)
−− 03 終点が指示線2の角度の半分に追従するデータになる(指示線2の設定が必要)
04 −− 中心点が指示線1と平行な指示線2からX距離及び、指示線2と平行な指示線1からのY距離になる
−− 01 始点及び終点の角度が指示線1の角度に追従する 30
−− 02 始点の角度が指示線2の角度に追従する
−− 03 終点の角度が指示線2の角度に追従する 30
−− 04 始点及び終点の角度が指示線2の角度に追従する
−− 1+* 指示線2を指示する方向が選択画面での表示方向が逆の場合、始点・終点の角度が反転する
08 −− 選択画面には表示されるが図面上には作図されない 99
1+** −− 作図データの線色・線種・レイヤが指示線1と同じになる(線情報を取得し作図する線に反映する)
1+** −− 作図データの線色・線種・レイヤが指示線2と同じになる(線情報を取得し作図する線に反映する)
上の表は、円データ全体に共通です。
 
4: 品名及び注釈( )を記入できるようにします。
制御コード1:文字入力のコマンド(この場合、この行の末尾の”品名”と入力欄(空白欄)が表示されます)
 |                             定数
 |                              |   文字の形式を指示(基点中央下、サイズF5)
 |                              |     | 格納するレイヤを指定する
 |選択する線(この場合1)基準にします。  |     |  |   なんでもいいですが分かり易い言葉を!
 ↓↓ ↓                          ↓     ↓  ↓   ↓
20001  01   27    10   50    10    10000    105  -1  "品名
21001  01   27    1    50     1     10000    104  -1  "()
 ↑                  ↑
 |           終点の方向に対して文字は記入されます。(この場合は、水平+X方向に書きます)
文字入力コマンド(この場合、この行の末尾の”()”を入力欄に表示します従って、カーソルで()の中央に移動し文字を入力することになります。
文字入力で気をつけなければいけないのが、文字を描く方向に対して終点の数値は始点より大きい数字にすること上の例でいくと、水平・右方向に描くので当然Y軸は始点・終点とも同じ数値になりますがX軸は27より大きい数値例えば27.001でもOKです。逆に27より以下に設定すると文字は反転して逆方向に作図されます。従って、後でデータ変更しても終点の数値まで変更しないでいいように適当に大きい数値にしたほうがいいと思います
文字を垂直方向に描く場合は、当然X軸の始点・終点のデータは同じになります。
以上のようなことで、文字を自由にどの方向でも描く事ができます。
 
5: このデータの終わりを示す数字をいれます。(必ず指示)
993 ←通常は999でOKですが、24×16mmをはみ出すデータの場合線記号変形データのリスト画面から表示がはみ出すために、調整します。990で1:10になります。
 
 
 以上、先頭の0:項を除き1:〜5:までで一つのデータとなります。
 追記 行の先頭に#を入れるとその行のコマンドが無効になります。BASICのrem文と同じ扱いになり、注釈文または、デバックするときなどに利用できます。
 
 注意
文字のサイズ、線色、線種などはJw_cadの環境設定ファイルの内容で決定されます。従って、誰が利用しても同じになるようにGr単位でCADの環境を決める必要があります。好き勝手に文字サイズなどを変更されては、違う人がその図面などを流用して使用する場合に混乱が出ることになります。
 
下の画像が本データの選択画面に表示されるものです。下の画像のデータには、下記コマンドが追加されています。
08     01    27  -10    50    -10    10000    105      -1   "製作図用
 #        文字入力が無い場合に−−−を代わりに記入する
22000  00    0    0     0    0     10000    005     -1   "−−−
文字入力のときに、Enterキーなどで文字入力を中断すると後で編集できるように代替の文字(上の場合、”−−−”)を記入する
 
どういう役目をするか皆さん考えてみてください。
 
品名記入完了左の図が、変形の選択時表示されるものです。基準点は左下、実際に作図されるのは文字のみです。最下段の文字は注釈用です。
このように、簡単に図面枠の品番覧などに決まった手法で入力することが出来るようになります。
実際に使う方法は→こちらを参照
 
戻る↑
  
Step1 End
 


コーヒーブレイク
コーヒーブレイク



 
Jw_cad用環境設定ファイルの話
図面には、標準の図枠を決めその標準図枠を使って、決められた手法で設計しているのが当たり前ですが、機械構造用図面と電気図面は当然図枠も違ってきます。そこで私が以前していた方法は、Jw_cadの環境設定ファイルを数種類作り図枠ごとに設定ファイルを変えて、そのGrの標準図枠として登録して使っていました。こうすることにより線記号変形データはその図枠の設定ファイルにより作画されるようになります。特にシーケンス図用は予めラインの線を引いておくことにより一段と作図が早くなります。
 
 
Step2 ある線を選択しその線を引き伸ばしながら図形を作図するデータを作ります。
アース端子選択左の図が、出来上がりのデータです。
これは、電気のアース記号を作図し文字を入力するデータです。

図は、横になっていますが縦の線を加工できます。
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)
 
 前回説明した部分は、省略してあります。
 
1: このデータのヘッダー部を入れます。
今回は1本の線を選択しますので 1となります。
1  接地  ←このデータのタイトルです。
_____
|  ___|____
| |    ↓      ↓
↓ ↓  / ̄\   / ̄\
 110  01  -12   0   0   0     ←この行が線を選択する行です。
↑ ↑   ↑  ↑  ↑  ↑
| |   |  |  | Y軸終点
| |   |  | X軸終点
| |   | Y軸始点
| |  X軸始点
\/
コード1 コード2 働     き HO
00 00 どちらの指示線に影響されないデータになる 0
01 01 指示線1の角度に追従するデータになる 10
02 02 指示線2の角度に追従するデータになる 20
03 −− 始点が指示線2の角度の半分に追従するデータになる
−− 03 終点が指示線2の角度の半分に追従するデータになる
04 −− 始点が指示線1と平行な指示線2からX距離及び、指示線2と平行な指示線1からのY距離になる
−− 04 終点が指示線1と平行な指示線2からX距離及び、指示線2と平行な指示線1からのY距離になる
08 08 選択画面内への表示のみとなる 99
09 09 ダミーのデータとして扱われる
10 09 指定線1を指定する設定になり、指定の線を消去するが新規に作図しない
20 09 指定線1を指定する設定になり、指定の線を消去するが新規に作図しない
10 10 共通:指示線1を指定し角度が指示線1と同じになる 13
10 −− 図形の左端座標を指示線1の始点に変更して作図する 11
−− 10 図形の右端座標を指示線1の終点に変更して作図する 12
20 20 共通:指示線2を指定し角度が指示線2と同じになる 23
20 −− 図形の下端座標を指示線2の始点に変更して作図する 21
−− 20 図形の上端座標を指示線2の終点に変更して作図する 22
1+** −− 作図データの線色・線種・レイヤが指示線1と同じになる(線情報を取得し作図する線に反映する)
2+** −− 作図データの線色・線種・レイヤが指示線2と同じになる(線情報を取得し作図する線に反映する)
 上の表は、線データ全体に共通です。
 
2: 基準点を示すデータを入れます。
08  01  0    0    0     0    4    1   -1  e 0.5  ←基準点を示す緑丸を入れています。
基準点の半径が、Step1より小さいことを見てください。
 
3: アース記号の線を描きます。
01  01  0    2.5   0    -2.5    1    1   -1  \
01  01  0.8   1.58  0.8   -1.58   1    1   -1   |―――縦の線を3本描きます。
01  01  1.6   0.65  1.6  -0.65   1    1   -1  
この例では簡単な直線の組み合わせでデータを構成していますが、実際には直線・斜線・円・半円等を組み合わせたシンボルが多数存在します、各作図ポイントの数値が計算では時間がかかる場合は実際にJw_cadで作図しそのポイントを読み取ったほうが早く簡単に出来る場合があります。ま〜ケース・バイ・ケースで作ることです。
 
4: アースの端子No.を記入します。
20001 01    -0.6   0.1   -0.6   10   10000   002  -1  "端子 ←Step1で説明済み
文字を描く基点と文字自体の基点選択は、最初適当にデータを作っておき実際の作図後に修正していったほうがいいと思います。実際に図面に描いて印刷したときと数値上で連想したイメージのくい違いが出てきます。
 
5: 変形データの選択画面に表示させる注釈を記入します。これは、ダミーで作図には影響しません。
文字の場合も08を指定するとダミーになります。
|                                           ダミーに表示する文字
↓                                           ↓
 08  01  0   -8    8    -8   10000    101    2    -1  "全角2×2入力
 各データの選択画面に、ダミーの注釈文などを入れておくと他人が利用する場合に便利です。
ダミーのデータ(注釈文)などは、他人が作図するときのガイドとなるので出来るだけ入れたほうがいいのですがDOS版の場合、完全に表示エリアが限られていますので図形が枠一杯だと余りのスペースがなくなる場合があります。
 
6: このデータの終わりを示す記号を入れます。
 999
 
このようなデータは、線を選択したマウスのポイント位置により作図が反転しますので実際に使うときに注意が必要です。
これも、慣れればあまり関係ないことですが......
 
実際に使う方法は→こちらを参照
 
戻る↑
Step2 End
 
 
 
Step3 線を選択後、マウスをクリックしたところを基点に線を切断作図する方法を説明します。
リレー接点選択左の図が出来上がりのデータになります。
このシンボルは、リレーの接点を作図するデータです。
端子1,2の文字の流れは端子に近い部分から左右に流れるようになっています。
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)
 
前回説明した部分は、省略してあります。
 
1: このデータのヘッダー部を入れます
1 接点(NO)横 ←このデータのタイトルです。
500   0   -5 ←Step1で説明しています。
110   01  -12   0   -3    0  ←Step2で説明しています。
101    10   3   0   12    0  ←Step2で説明しています。
 
2: 基準点を示すデータを入れます。
08   01   0   0   0   0   4   1   -1   e 0.5  ←基準点指示、今回は緑色にしています。
基準点の、大きさ、線色など自由に変えられますので確認しやすいものにします。
 
3: 接点シンボルの円・線を描きます。
01   01  -2    0     0   360    1    1   -1   e 1 ←右の端子
01   01   2    0     0   360    1   1   -1   e 1 ←左の端子
01   01  -3    1.75   3   1.75   1    1   -1     ←接点部の横線を入力します。
シンボルのデータ作図は、Step1,2で説明していますので簡単と思います。
 
4: 接点の端子番号と機器の番号を記入します。
20001  01  -3  -1.2   12   -1.2    10000    801  -1  "端子1  ←文字の基点と流れに注意
20001  01   3   -1.2   12   -1.2    10000   601  -1  "端子2  ←文字の基点と流れに注意
20001  01   0    2     13    2    10000   102  -1  "機器No. ←リレーの機器No.を入力
文字の基点と、文字設定に注意して見てください。何回か変更して自分が気に入る配置にします。
 
5: このデータの終わりを示す記号を入れます。
997 ←データの選択画面内に入れるため縮尺して表示させます。作図には影響しません。
この、縮尺の値は実際に選択画面を表示してオフセット量と併せトライ・アンド・エラーで決める必要もあります。
 
以上で接点を作図するデータが完成しました。このデータは選択した線のポイント位置で図形が反転するので注意が必要ですが、慣れれば簡単に作図できるようになります。
 
実際に使う方法は→こちらを参照
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Step3 End
 
 
 
Step4 マウスのクリックポイントを2点指示して2回目にクリックした点の倍率による作図を説明します。
十字中心線選択左の図が出来上がりのデータになります。
線(縦・横どちらでも良い)を選択し、その線と直角方向にある円の外周
交点を指示(右クリック)すると十字中心線を作図します。

このデータは、図脳RAPIDに外部コマンドとして付属しており使うと便利ですので、Jw_cad用として作ったものです。
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)
 
前回説明した部分は、省略してあります。
この、データは一部不明瞭なところがありますので、後で調べて再度UPします。データの内容は、これでいいと思います。
 
1: このデータのヘッダー部を入れます。
1 十字中心線 ←Step1で説明しています。
500    0    16 ←Step1で説明しています。
700    0.25 ←倍率指定のコードです。0.25が倍率指定の数値です(選択画面には影響されません)
750  ←750又は751第1線目を指示したところから次の指示点までを倍率計算するコードです。
110    10   -12   0   12   0   ←Step2で説明しています。
 
2: ダミーの円と円外周上の基準点を表示するデータを入れます。
08   00    0    0    0    360   1    1   -1    e 4   ←ダミーの円です作図はしません
08   00    0    4    0    360   3    1   -1    e 0.5  ←円の外周部のポイントを指示(線色:黄色)
 
3: 実際に作図する線(一点鎖線)のデータを入れます。
01   01   -5    0    5    0    2    6     -1  ←横の線を一点鎖線で描きます。
01   01    0   -5    0    5    2    6     -1  ←縦の線を一点鎖線で描きます。
 
4: 変形データの選択画面に表示させる注釈を記入します。これは、ダミーで作図には影響しません。
08   01    0   -10   10  -10    10000   102   2   -1    "線を選択後円の外形を指示
 
5: このデータの終わりを示す記号を入れます。
999
 
以上で、円の作画後に面倒くさい中心線を画く作業を簡単にしてくれます。図脳RAPIDの外部コマンドにこういうものがあって便利で良かったので、Jw_cadで作ったのですが、このように簡単に誰でも出来ます。でも図脳RAPIDだと外部コマンドはVBを知らないと出来ないのです、普通の人では出来ませんよね!
 
実際に使う方法は→こちらを参照
 
 
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以上、Srep1〜4までを説明してきましたがまだまだ機能は豊富にあり、全部は説明しきれてませんがJw_cadの独特の機能・線記号変形データを有効に利用すれば高価なCADを使用せずとも立派に役目を果たしてくれます。また、従来CADといえば建築用というのが強かったのですが、機械でも電気の分野でも利用できます。もともとCADは、製図の自動化の手段であり根本の思考に関しては、人間とドラフターの組み合わせに勝る物は無いと考えています。この偉大なCADであるJw_cadを開発していただいた方々に感謝しつつ有効に利用しましょう。
 
 
Step4 End
 
 
Step5 ある線に沿って図形、記号、文字などを作図する方法を説明します。
文字記入選択左の図が出来上がりのデータになります。
このデータはある線を選択し、文字あるいは図形の作図位置を指示しシンボルを挿入すものです。
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)
 
前回説明した部分は、省略してあります。
 
1: このデータのヘッダー部を入れます。
1      型式上記入 11
110   10    -12    0   12   0
 
2: ダミーの円と円外周上の基準点を表示するデータを入れます。
08    00     0     0     0    360    7    1   -1   e 1
 
3: 文字を記入するデータを作成します。(この行を図形データにすることも出来ます。)
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    104    -2   "型式
                                        ↑
                                  文字のサイズと、流れの方向設定に注目!
※ここで、上の1行を下の5行に変えたら....
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    101    -2   "F1 RETで取り消し
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    102    -2   "F2 RETで取り消し
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    103    -2   "F3 RETで取り消し
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    104    -2   "F4 RETで取り消し
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    105    -2   "F5 RETで取り消し
目的の文字サイズまでEnterキーを押し、文字入力後再度Enterキーを押すことで文字サイズを変えて入力が出来るようになるはずです。
アイデアをもう一つ 下記の数行に変更するとどうなりますか?
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    202    -2   "左 RETで取り消し
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    102    -2   "中央 RETで取り消し
20001  01     0     0.3    10    0.3    10000    002    -2   "右 RETで取り消し
考えてみてください。
 
変形データの選択画面に表示させる注釈を記入します。これは、ダミーで作図には影響しません。
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