蜻蛉の部屋CADと情報のHP
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Step7では、
 直行した2線の交点部分を切断して図形などを挿入する方法を説明します。これはあまり使ったことがないのですが.....
Step8では、
 Step2で作図するようなデータでどうしても上方向へ線を引き伸ばし作図したいデータがある場合を説明します。この場合、単純に円+文字であれば簡単に出来るのですが...
Step9では、
 シンボルを挿入後に続けて他のデータを呼び出し作図する方法を説明します。
Step10では、
 今HO_CAD用の線変形マクロに変換しているのですが、ここで一休みしてJWとの違いを私なりに書いてみますので参考にしてください。
Step11では、
 簡単に文字列を挿入する方法を数種類紹介します。文字は、線とは違い記述方法により様々に変化します。
 

Step7 直行した2線の交点部分を切断して図形などを挿入する方法を説明します。
         
      ポンプの配管方向が、右に配置(A)                       左に配置(B)       
上に2種類の図形を紹介しています。データにより線を切断する方向が違います。
下記の説明がわかり易いように、(A)、(B)とします。
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)

 以前に説明した部分は、省略してあります。
 
1:データのヘッダー部を入力します。
 2本の線を指定して作図するため”2”を指定します。
  ↓

  2   ポンプ ねじ込み     
←(A)・(B)共に同じデータです。
  500    0     -10     
←下に10ドットオフセットしています。(A・B)共通です。
    データの書き方により作図が変わります。
     ↓
 110    01    -17    0   -5    0  
 ←(A)の場合
 101    10     5     0   17    0   ←(B)の場合
 ↑
 先頭に1を付加すると、選択した線の属性を取得するのと、データ選択の画面の線色が赤になります。


  
第2線の選択を示すデータです。(A・B)共通です。上の図形をよく見てください。
   
 ↓               Y方向の数値が入っていていることに注目!
 102    20     0     5   0    15   ←(A)の場合
 102    20     0     5   0    15   ←(B)の場合

2:仮に表示するデータを入れます。(A)のデータのみ紹介
 08  01   0    0    0   0   4   1    -1  e 1  
 ←基点仮表示(2線を選択する場合はあまり必要ない)
 08  01   17    0   5   0   4   1    -1       
←切断される側の線を仮表示しています。
 08  01  -10   -0.5  20  -0.5  10000  703  -1  "1 
←線選択の順番1を仮表示しています。
 08  01   0.5    8   10   8   10000  003  -1  "2  ←線選択の順番2を仮表示しています。

3:実際に図面上に作図するデータを入れます。(A)のデータのみ紹介
 01  02    0    0    0   360   1   1   -1   e 5
 01  01   -6    1   -6    -1   1   1   -1
 選択線2を基準にしていることに注目
  ↓

 02  02   -1    6    1    6    1   1   -1
 02  02   -6    -6    6   -6    1   1   -1
 02  02   -6   -6    -3.536 -3.536 1   1   -1
 02  02    6   -6     3.536 -3.536 1   1   -1

4:文字を入力するためのデータを入れます。(A)のデータのみ紹介
 20001  01   -6.5   0.1   40   0.1   10000   201  -1  "口径P1
   文字記入の基準を第2線にしています。
    ↓

 20002  02   -0.1   6.5   -0.1  40   10000   001  -1  "口径P2
 20001  01    0    0    20   0    10000   403  -1  "機器
 20001  01    0   -6.3   20  -6.3   10000    702  -1  "容量

5:このデータの終わりを示す記号を入れます。(A)のデータのみ紹介
 996

 以上で、出来上がります。ヘッダー部以外を変更し応用すれば、色々なデータを造ることが出来ます。

 
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Step7 End



Step8 上方向へ線を引き伸ばし作図する方法
線を引き伸ばして作図する場合に円などは反転しても影響ないのですが左図のような直線が入ってくると少しコツがいります。
左図のデータは、線を選択(実際は縦の線)しそのまま上方向に引き伸ばし適当な位置で作図します。
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)

 以前に説明した部分は、省略してあります。
 
1:データのヘッダー部を入力します。
 1    吸込み口フランジ
 500   10   -20
 110   01   -15    0    0    0

2:仮に表示するデータを入れます。
 08    01    0    0   0    0   4   1   -1   e 1
 08    01    0    0   10   0   4   1   -1
 08    01   -10   0.5   40   0.5  10000  103  -1  "1↑上向き

3:実際に図面上に作図するデータを入れます。
  先頭の00 00に注目してください。
   ↓

 00   00   -1    0    1    0   1   1   -1
 00   00   -1    0.5   1    0.5  1   1   -1
 00   00    0    0.5   0    1.5  1   1   -1
 00   00    0    1.5  -2.5   4.5  1   1   -1
 00   00    0    1.5   2.5   4.5  1   1   -1
 00   00  -2.5    4.5   2.5   4.5  1   1   -1
  線の場合、00を指定すると選択する線のいずれにも影響されないデータになります。

 
 文字の場合、20000+01又は02、00の和を先頭に指定します、続いて01,02,00となるわけです。
  00は、選択する線に影響されないデータ
  01は、選択する線1を基準にするデータ 、02は、選択する線2を基準にするデータになります。

   20000 に続き00になっていることに注目!
   
 ↓ 
 20000   00  0.2   -0.6   40   -0.6    10000   601  -1  "口径
 20000   00  0    4.6    60   4.6    10000   102  -1  "型式
  線データにおいて、00 00を指定するのは、選択する線1・2いずれにも影響されないデータになることを指定しています。つまり、0,0を基点に図を上向きに画くとそのまま選択線に影響されず挿入することが出来ます。この方法は品番などを飛ばす場合に使用します。
 本データはそういう意味では少し強引過ぎるデータになっています。

5:このデータの終わりを示す記号を入れます。
 997


以上で、データの作成は完了しました、少し強引過ぎるデータですが図形の形状及び文字の配置によってはこういうデータも必要ではないでしょうか。


        
上のデータは、線を引き伸ばして作図するものですが方向は線を選択後右及び上下に引き伸ばし作図します。このシンボルは斜め方向には作図しませんので四角の形状でも出来るようになります。左の図で上下に出ている線は、選択線ではありません。選択線の属性を取得するように設定しています。また、見難いですが図の中の文字はφではありません”I”の文字です
では、下記説明を参照してください。

上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)

このデータは、電気図のラインのデータ及び文字をレイヤ区分けするようにしています。また、シンボルデータ部の図形は、書き込みの線色・線種になるようにして格納するレイヤを0−1になるようにしています。

 以前に説明した部分は、省略してあります。

1:データのヘッダー部を入力します。
  1      GR自由 
  500  -10     0
  110   01    -12    0    -2.5   0    0    0    0
                                       ↑
                                      レイヤ0−0に格納します

2:仮に表示するデータを入れます。
  08   01     0     0     0     0    4   1    -1   e  0.5

3:実際に図面上に作図するデータを入れます。
  
外形の部分を作ります、基準点を基点に右と上下方向の寸法が同じになっています。
  00   00    -2.5   2.5   -2.5   -2.5   0   0   1
  00   00    7.5   2.5    7.5   -2.5   0   0   1
  00   00    -2.5   2.5    7.5    2.5   0   0   1
  00   00    -2.5  -2.5    7.5   -2.5   0   0   1
 
                             \____/
                                  ↑
                                その時の、線色・線種で作図しレイヤ0−1に格納します。

 このデータは、電気図のライン線になります。

 100   00     5    2.5    5     7.5   0   0   0
 100   00     5   -2.5     5    -7.5   0   0   0
 ↑
 先頭に”1”を追加して、選択線の属性を取得するようにしています。選択画面上では赤い色で表示されます。

  00   00     5    1.7    5     0    2   1   2
  00   00     3.5   0     6.5    0    2   1   2
  00   00     4   -0.5    6    -0.5   2   1   2
  00   00     4.5  -1     5.5   -1    2   1   2

4:文字を入力するためのデータを入れます。

 文字も、その内容によりレイヤによる区分けをしています。
  00   00     0    0     40    0    10000  404  c   "I
 20000  00     8    2     50    2    10000  002  8   "機器名
 20000  00     8    0     50    0    10000  302  a   "仕様
 20000  00     8   -2     50    -2    10000  602  9   "型式

5:このデータの終わりを示す記号を入れます。
 997

以上で、データの作成は完了です。
 このデータでは下記の理由でレイヤの区分けをしています。
 1.電気図では、図面を基に器具番号・線番のリストを作成する必要がある。高級CADにはデータの整理、払い出しなどをしてくれるのですが、、、このデータを基にしてデバイス・線番をタイプする。JWには測定に文字を書き出すコマンドがあり、これを利用することで、あるレイヤのデータのみをテキストファイルに書き出すことが出来ますので、内容を少し編集し印刷すれば、線番などのタイプ指示書になります。

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Step8 End



Step9 シンボルを挿入後に続けて他のデータを呼び出し作図する方法
    
          (ケーブルNo.作図例)                             (トランス作図例)
  上の2つの例は、左のシンボルを作図後続けて、右のシンボルを追加作図するものです。ケーブルNo.の指示図では作図する幅が線の本数により変わるため右方向に引き伸ばし作図します。トランスの例は、データの量が多く一回では、作図できないために図と文字を分けて作図します。
では、ケーブル図を作図する例で、データ作成方法を説明いたします。 
上の図をデータ化すると下のようになります。(黄色の文字は説明部分です)

 以前に説明した部分は、省略してあります。

1:データのヘッダー部を入力します。
 1   ケーブル左側作図
 110  10   -12   0   12   0   0   0   0

2:仮に表示するデータを入れます。
 08   00    0   0   0   360   4   1   -1  e   0.5

3:実際に図面上に作図するデータを入れます。
 01   01    0   0   90  270   2   1   2   e  1.5
 01   01    0   1.5   10   1.5   2   1  2

4.引き続きデータを呼び出すデータを入れます。
 10000    10
  ↑     ↑
  |    同一グループ内のデータ番号(01〜16)
  |    10000に指定すると線記号の選択画面に戻ります。
  制御コード1 固定

5:このデータの終わりを示す記号を入れます。
 999

 ここまでが、一つのめデータになります。
       ↓
 次のデータを作成します。


1:データのヘッダー部を入力します。
 1   ケーブル右側作図
 500  -15   0
 110   01  -17   0   0   0   0   0   0

2:仮に表示するデータを入れます。
 08   01   -5   0.5   40   0.5   10000   202   -1   "1→
 08   00    0   0    0    360   4   1   -1   e   0.5

3:実際に図面上に作図するデータを入れます。
 01   01    0   -1.5   -90   90   2   1   2   e   1.5
 01   01    1.5  -1.5    4.5  -1.5   2   1   2

4:文字を入力するためのデータを入れます。
 20001 01   4.5   -1.5   40   -1.5   10000   302  d   "ケーブルNo.

5:このデータの終わりを示す記号を入れます。
999

 以上で、二つのデータが出来上がりました。

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Step9 End



Step10 HO_CADの線変形マクロとの違い
 現在、少しですがJW用のデータをHO_CAD(以下HO)用に変換していますが、やはり当たり前ですが100%コンパチとはいかないようで、そのまま移植しては使えないものもありますので今までの気が付いたところを少し書きましょう、、、
今後、HO_CAD用を作成される方の参考になれば幸いです。但し、勉強中ですので内容に間違いがあるかも?

 1.当然ですがデータの書き方が違う
 JWは各命令を数字の組み合わせ(数字のだ列)で出来上がりますが、HOの場合はちゃんとしたわかり易い命令文がデータの先頭に付きますので、見ればどういうデータかを判断できます。
 2.作図方法は、同じようで同じでない。
 JWWは、JWの操作方法を忠実に再現できますが、HOは大幅に違います。例えば、線を切断挿入する図形の場合、JWは線の交点(補助線などとの交点)などを基点に挿入できますが、HOは代わりに切断する線に直行に交差した線の線上点を使うようになります。
 3.HOは文字の作図位置が挿入位置を決定したときに変化する
 データの変換方法が悪いのか、指示線に影響されない文字などを作図する場合仮表示の状態では良かったのが挿入位置を決めた瞬間に実際に作図される位置がずれてしまう。
 4.データを格納するレイヤの設定
 JWの場合、格納するレイヤの設定を自由に出来るのですが、HOの場合指示線または書込みレイヤにしか出来ない。
 5.データの管理について
 HOはデータの管理が簡単です、ファイル名が自由に出来るので何が入っているのか開けなくても確認できます。
 
以上、気が付いたところは順次追加変更していきますがHOはまだまだ開発途上でありこれからも進化していくと思います
 操作方法も一番JWに近くJWから移行あるいは両方を利用される方も多いと思いますが、これからの発展に期待して有効に使いましょう。

 ※JWのデータに、HOのデータを併記し使うことが出来ます。
 JWは基本的に、一つのファイルに16データしか格納できません逆にそれ以降のデータは無視します。HOは自分に関したデータ以外は無視します、たとえJWのデータがHOのデータの中にあってもです。そこで、JWのデータを書いた後にHOのデータを追加します。そうして、HOを使うときはファイルの拡張子を***.hohにするとそのまま使えるようになります。HOは自動でファイルをサーチできますのでJWのフォルダにデータを置く事が出来ます。くだらない〜かな!

 ここでHO用のデータ作成方法を簡単に説明しましょう。(Step1のデータと同じようなものです)
 hoh  ←HOのデータであることを宣言しています。(必ず、データファイルの先頭に書く)
 
↓ここから一つのデータの作成部分です。
 begin    "MYRy縦"  
←データの名称を宣言しています。
 scale  (15,10,0,0,0)   
←スケール・オフセット値を宣言しています。
 select(9,0)
 Arc(99,0 ,0 ,0.5 ,0 ,360 ,1,4 ,1 ,9)  
←円のデータを示しています。
 line(11,-15 ,0 ,-2.5 ,0 ,0 ,0 ,0)    
←線データを示しています。
 line(12, 2.5 ,0 ,15 ,0 ,0 ,0 ,0)
 line(10,-2.5 ,5 ,-2.5 ,-5 ,0 ,0 ,0)
 line(10, 2.5 ,5 ,2.5 ,-5 ,0 ,0 ,0)
 line(10,-2.5 ,5 ,2.5 ,5 ,0 ,0 ,0)
 line(10,-2.5 ,-5 ,2.5 ,-5 ,0 ,0 ,0)
 text(10,-3 ,-0.5 ,90 ,3 ,0 ,2 ,2 ,0.2 ,0 , "13")     
←文字データですがこれは決められた文字を挿入します。”13”
 text(10, 3 ,-0.5 ,90 ,5 ,0 ,2 ,2 ,0.2 ,0 , "14")
 gettxt(10, 0 ,5.2 ,90 ,8 ,0 ,2 ,2.5,0.2 ,0 , "機器No.") 
←同じ文字データですが、文字入力を要求します。
 gettxt(10, 5.5 ,0.5 ,90 ,1 ,0 ,2 ,2.5,0.2 ,0 , "型式")
 gettxt(10, 5.5 ,0.5 ,90 ,7 ,0 ,2 ,2.5,0.2 ,0 , "電圧")
 end                             
←このデータの終わりを示します。

以上、簡単に出来ますし簡単に変換も出来ます。
 もう少し詳しく、書き方を追加します。
 
作図する文字以外は、全て半角・英数で書き込みます、またデータとデータは半角の”,”で区切りを入れます。JWは半角スペースで区切ります。
 
JWとHOの違いを色分けして説明しています、また他人が作成したデータをDLしてそれを変更する場合下記を参考にすることで間単に変更できます。(変更といっても、線色C・線種T・レイヤLyの部分のみと思います、数値の部分は変更すると挿入される図形が変ってしまいます。
 【凡例】
  X軸始点座標(X座標) :X1 、Y軸始点座標(Y座標) :Y1 、X軸終点座標 :X2 、Y軸終点座標 :Y2
  線色(1〜6)or0or9   :C  、線種(1〜6)or0or9  :T  、レイヤ 0or9 :Ly
  (線色、線種、レイヤに共通 :0 指示線と同じになる   9 書き込み線色・線種レイヤになる)
  JWの場合 線色(1〜6)0で書込み線色 線種(1〜9)0で書込み線種 レイヤ(0〜F)−1で書込みレイヤになる
 【線データ】
 HO LINE(モード 、X1、Y1、X2、Y2、C、T、Ly)
 JW コード コード X1 Y1 X2 Y2 C T Ly

 【円データ】
 HO ARC(モード 、X1 、Y1 、半径 、始角 、終角 、円弧扁平率(0<2 真円は1) 、C 、T 、Ly)
 JW コード コード X1 Y1 始角 終角 C T Ly e 半径(楕円の場合半径を−にする) 扁平率(0.1<1)

 【ドット/実点データ】
 HO DOT(モード 、X1 、Y1 、C 、Ly)
 JW コード コード X1 Y1  0(ダミー) 0(ダミー) 30000(定数) T Ly

 【文字(単純表示または作図)】
 HO TEXT(モード 、X1 、Y1 、文字の角度 、文字基点 、縦・横書き 、C 、サイズ 、文字間隔 、Ly、”記入文字”)
 JW コード コード X1 Y1 X方向 Y方向 10000(線色) 文字種・サイズ・縦横指示 T Ly ”記入文字

 【文字(ユーザが文字を入力)】
 HO GETTXT(モード 、X1 、Y1 、文字の角度、文字基点、縦・横書き 、C 、サイズ 、文字間隔 、Ly、”記入文字”)
 JW コードが違うだけで上記方法と同一
 1.文字の記入角度はHOの場合そのまま角度を指示。
 
JWの場合文字の方向により角度が指定される。
 2.HOの縦・横書き指示は、1で縦書きその他例えば0で横書き指示になる。
 
JWの場合は、文字種・サイズ・縦横指示の部分は通常3桁で指示するが先頭に1を追加4桁にすると縦書きになる。
 3.HOの場合、文字サイズの指定は実寸で指定するが
 
JWは環境設定に基づいた番号で指示する。
 4.
JWの場合記入文字の変更指定が出来るが、HOにはこの機能は無い。

 【HOのみの機能】
 1.2線の面取り
 CORNER(モード 、面取り寸法 、C 、Ly)
     モード0 線面取り モード1 円面取り
 2.線の部分消去
 LNCUT(モード 、X1 、Y1 、X2 、Y2 、カットする長さ)

 以上、データの作成・変更などの参考にしてください。

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Step10 End





コーヒーブレイク


 自分が使っているCADは、自分用に環境設定しているのが普通だと思います。が、この環境設定が線記号変形データなどを利用する場合に自分が意図していた図が作図されないことの原因になります。特に文字のサイズなどの設定は、データを作成した作者の環境設定に合せてあり、やはり線色・線種・レイヤ・文字サイズなどは自分用にファイルを書き換えたほうがより使いやすくなります。ということで、上記Step10を参考に皆さん書き換えをしてみてください。
文字を除き C ・T ・Ly の部分を書き換えすることで、自分用にカスタマイズできます。皆さんも挑戦してみてください。


Step11 文字列の挿入
文字列の挿入には、
 1.線に沿って作図する
 2.線を切断して切断した線の間に文字を挿入する
 3.文字を自由な位置に挿入する
 4.線に影響されない文字の挿入
 5.線を引き伸ばしながら文字を挿入
などがあり、挿入方法によって線変形の作り方が違ってきます。それでは、順番に作り方を説明していきます。
 
一部記載内容に誤りがありました。

1.線に沿って作図する。
右の図に示すような文字の挿入方法を示します。
 
1   線に沿って挿入
 110  10  −12  0  12  0
                   −−−@
 
01   01    0  2   50  2  10000 003 3 ”蜻蛉 −−−A
 
999
 この例は、線を選択後指示したポイントより2mm上を基準にし且つ文字の左下を基準に”蜻蛉”というサイズ3の文字をレイヤ3に挿入します。
単純ですが以上で線に沿って作図する方法です。
@の行は、選択する線を示しています。
 110  10  −12  0  12  0
  ↑   ↑
  この部分に注意
Aの行をを変更することで文字の挿入方法を変えることが出来ます。(太字部分が変更しているところです)
・文字入力を即す
 
20001  01   0   2   50   2  10000 003 3 ”文字記入
・追加文字を即します(下の例では、φに続く文字の入力を即します)
 21001  
01   0   2   50   2  10000 003 3 ”φ
・文字の挿入基点位置と方向を変更します
 
01      01      −2    50   −2  10000 003 3 ”蜻蛉
              ↑    ↑     ↑     ↑
             X基点  Y基点  X終点   Y終点
 上の例では、選択線より2mm下でX方向(線に沿って)に挿入します。(X終点がX基点より大きく、且つY軸が同じになっていることに注目)
 垂直文字にしたい場合は、下記のように修正します。
 01      01   
         0    50  10000 003 3 ”蜻蛉
                ↑    ↑     ↑     ↑
               X基点  Y基点  X終点   Y終点
 以上、X,Yの終点を変えることで、文字に角度をつけることが出来ます。但し、終点の数値が始点の数値より小さいと文字は反転して作図されます。

2.線を切断して切断した線の間に文字を挿入する
右の図に示すような文字の挿入方法を示します。
 
1  線を切断挿入
 110  01  −12   0   −5   0                  
−−−@
 101  10    5   0    12   0                  
−−−@
 01   01    0   0    50   0  10000 403 a ”蜻蛉
−−−A
 999

 この例ではポイント指示点から左右を5mm切断して、指示点を基準にし、且つ文字の中心を基準に”蜻蛉”というサイズ3の文字をレイヤaに挿入します。
文字列の長さによって切断する長さを調整できます。
太字の部分を変更することで、切断する長さを調整します。
  110  01  −12   0   −4   0    基点から左方向に4mm切断します。
  101  10    
   0    12   0    基点から右方向に5mm切断します。
   ↑
  先頭の”1”は、作図される線を選択する線と同じ属性にするためです。

3.文字を自由な位置に挿入する
右の図に示すような文字の挿入方法を示します。
 0  自由な位置に作図                             −−−@
 00  00  0   0   50  0   10000  003  3  ”蜻蛉 
−−−A
 999

 この例では、マウスで指示した位置を基準にし、且つ文字の基点を左下にして”蜻蛉”という文字をレイヤ3に挿入します。
 ※この例では、必ず水平に作図されます。

@のデータ名称の部分に注意してください。
 0  自由な位置に作図
 ↑
 この部分は、”0”になります。

4.線に影響されない文字の挿入
右の図に示すような文字の挿入方法を示します。
 1  線に影響されない
 110  10  −12  0  12  0                   
−−−@
 00   00    0  2   50  2  10000 004 b ”蜻蛉 
−−−A
 999

 上の例では、指示した線に影響(3.項の例とは違い線を選択します)されることなくポイントより2mm上に水平に且つ文字の基点を左下に”蜻蛉”というサイズ4の文字をレイヤbに挿入します。
@の行は上記1〜3項の指示線の方法に対しても使えます。従って下記A行目の文字データの部分のみ変更すればよくなります。
Aの太字の部分に注目(先頭の指示コードに”00”を指定すると線に影響されないデータになります)
 00      00    0  2   50  2  10000 004 b ”蜻蛉    −−−”蜻蛉”という文字を挿入します
・その他の応用
 20000   00    0  2   50  2  10000 004 b ”文字記入 −−−記入文字を即します
 21000   00    0  2   50  2  10000 004 b ”φ      −−−φに続く追加する文字を即します
指示線の角度などに影響されませんので、図面上の文字の作図角度などは文字データに記述する内容によって変化させることが出来ます。

5.線を引き伸ばしながら文字を挿入
右の図に示すような文字の挿入方法を示します。
 1  線を引き伸ばし作図
 110  01  −12  0   0   0                   
−−−@
 01   01    0   0   50  0  10000 304 d ”蜻蛉 
−−−A
 999
 上の例では、選択した線を引き伸ばしポイントした所を基準に選択線の延長上に文字の右側中心を基点にサイズ4の文字”蜻蛉”をレイヤdに挿入します。

このデータは線切断の1行目を使います、A行目の文字データの部分は他の方法と同じです。
Aの指示コードを”00”にすると文字は線を引き伸ばし後必ず水平に挿入されるようになるので、品番とばしなどの作図に応用できます。

以上のような方法で、線・円データなどと組み合わせることで作図と同時に色々な文字列の挿入が出来ます。


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